JPH07298204A - 映像信号処理装置 - Google Patents

映像信号処理装置

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JPH07298204A
JPH07298204A JP6091941A JP9194194A JPH07298204A JP H07298204 A JPH07298204 A JP H07298204A JP 6091941 A JP6091941 A JP 6091941A JP 9194194 A JP9194194 A JP 9194194A JP H07298204 A JPH07298204 A JP H07298204A
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signal processing
signal
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穣 清水
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な装置構成で高精度な映像信号処理を行
うことのできる映像信号処理装置を提供する。 【構成】 IC10の回路内に、クロック発生部12と
信号処理部16とが形成されている。クロック発生部1
2は、水平同期信号(104) に基づいたサンプリングクロ
ック(106) と、サンプリングクロック(106) をn分周し
て、互いに位相の異なるn個のパラレル変換用クロック
(108) とを発生する。A/D変換部14はサンプリング
クロック(106) に基づいてアナログ映像信号(102)をデ
ジタル映像信号(110) に変換する。デジタル映像信号(1
10) はパラレル変換用クロック(108) に基づいて、パラ
レルデータ(112) に変換される。パラレル変換用クロッ
ク(108) の発生順は、水平同期信号(104) に同期してリ
セットされる。よって、メモリ20格納されるデータ
は、ディスプレイの画面上において同一垂直走査ライン
上の各画素に係る信号となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】アナログ映像信号をデジタル信号
に変換して所定の映像信号処理を行うための映像信号処
理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、テレビジョンの多機能化に伴っ
て、NTSC(National Television Committee:米国テ
レビジョン・システム委員会)方式等の映像信号のみな
らず、VGA規格(画素数640×480)等のコンピ
ュータの映像信号や、ハイビジョン等の映像信号を同一
のディスプレイで表示することが提案されている。
【0003】そして、これらの映像信号は規格が相違す
るため、その周波数等がそれぞれ異なる。従って、これ
らの映像信号を同一のディスプレイで表示するには、デ
ィスプレイ装置内やコンピュータ本体内に映像信号処理
装置を設け、アナログの映像信号をデジタル化して周波
数変換等の所定の映像信号処理を行う必要があった。
【0004】また、メモリ等の周辺装置を用いて周波数
変換等の所定の信号処理を行う場合に際しては、シリア
ルデータをパラレルデータに変換して並列動作を行って
いた。これは、メモリの処理速度に対して、コンピュー
タ映像信号等の画素クロックの周波数(例えば30MH
Z )が高く、シリアルデータの状態ではメモリの処理が
追いつかないためである。
【0005】以下に、図7を用いてこの映像信号処理装
置の1例について説明する。
【0006】PLL42によって構成されるクロック発
生部と、信号処理部16とは、同一IC10の内部回路
に形成されており、図示しないCPU等で制御されてい
る。
【0007】そして、PLL42は、水平同期信号(10
4) に基づいて、1水平走査ライン上の画素数に応じた
図8(a)に示すようなサンプリングクロック(406) を
発生する。
【0008】入力されたアナログ映像信号(102) は、例
えばNTSC方式の映像信号、VGA規格等のコンピュ
ータの映像信号やハイビジョン等の映像信号であり、C
RT(Cathod Ray Toub) 等のディスプレイに表示される
映像信号である。なお、カラー表示の場合このアナログ
映像信号(102) は、RGBそれぞれの色に係る信号を有
しているが、ここでは説明の簡略化のために省略した。
【0009】アナログ・デジタル(A/D)変換部14
は、入力されたシリアルのアナログ映像信号(102) を、
サンプリングクロック(406) に基づいてサンプリング
し、各画素に対応したシリアルのデジタル映像信号(11
0) に変換する。そして、このシリアルのデジタル映像
信号(110) を順次信号処理部16に出力する。
【0010】プログラマブルのクロックバッファ44
は、例えば所定数n(本実施例ではn=4)ビットカウ
ンタから構成され、IC10の外部に形成された回路で
ある。そしてこのクロックバッファ44は、サンプリン
グクロックをn分周し、図8(b)〜(e)のクロック
408-1 〜408-4 に示すようなそれぞれ位相の異なる複数
のパラレル変換用クロック(408) を発生する。そして、
このパラレル変換用クロック(408) は、各メモリ46に
供給される信号処理部16に出力されたシリアルのデジ
タル映像信号(110) は、各パラレル変換用クロック(40
8) に基づいてサンプリングされ、パラレルのデジタル
映像信号(412) として各メモリ46にそれぞれ格納され
る。
【0011】信号処理部16は、メモリ46に格納され
たパラレルのデジタル映像信号(412) をそれぞれ読み出
して、後述するような所定の信号処理を行う。
【0012】信号処理が施されたデジタル映像信号は、
デジタル・アナログ(D/A)変換部18に出力され、
D/A変換部18においてデジタル映像信号が再びアナ
ログ映像信号(414) に変換されCRTの受像管等に出力
される。
【0013】なお、メモリ46、A/D変換部14及び
D/A変換部18は、クロックバッファ44と同様にI
C10の外部に設けられた周辺装置によって構成されて
いる。
【0014】信号処理部16で行う信号処理は、入力さ
れる映像信号(102) やディスプレイに表示する映像等に
よって様々である。
【0015】例えば、入力された映像信号(102) がコン
ピュータ映像信号である場合に、その水平周波数は、画
素数640×480(VGA)の場合で約30kHZ 、
一秒当りのフレーム数は60である。ディスプレイがN
TSC方式の映像信号をラスタスキャン表示するテレビ
受像機の場合には、映像信号の水平周波数が約15kH
Z 、一秒当りのフレーム数は30である。
【0016】従って、この場合信号処理部16は時間軸
変換を行って、コンピュータ映像信号の水平周波数を、
NTSC方式の映像信号の水平周波数と同等に変換する
必要がある。
【0017】時間軸変換処理においては、信号処理部1
6が各メモリ46に格納された映像信号を読み出し、順
次NTSC方式の画素クロックの周波数でデジタル・ア
ナログ(D/A)変換部18に出力する。更に、D/A
変換部18が、デジタル映像信号を再びアナログ映像信
号(414) に変換してこれを受像管(CRTディスプレイ
の場合)等に出力する。
【0018】また、単に時間軸変換を行うと、表示され
た映像が滑らかでなく、その表示にチラツキ(フリッ
カ)が発生する場合がある。そして、このフリッカを防
止するためには信号処理部16において、以下のような
相関処理(フィルタリング処理)等を行う。
【0019】各メモリ46から、ディスプレイの同一垂
直走査ライン上において隣接する画素の例えば3つデー
タを読み出す。そして、この3つのデータに対して所定
の重み付け・平均化等の相関処理を行い、1画素分のデ
ータを作成する。相関処理が終了すると、信号処理部1
6がこの処理済みのデータを読み出し、順次NTSC方
式の画素クロックの周波数でD/A変換部18に出力
し、これをアナログ映像信号(414) に変換する。
【0020】このような相関処理を行うことにより、時
間軸変換を行った映像の表示品質を向上させることがで
きる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
映像信号処理装置では、PLL42と信号処理部16と
は同一のIC回路内に形成していたものの、サンプリン
グクロック(406) を分周するためのクロックバッファ4
4は、このIC10の外部に別回路として設けられてい
た。
【0022】一般的に、サンプリングクロック(406) を
分周して各パラレル変換用クロック(408) を発生する際
には、サンプリングクロック(406) に対して所定の時間
遅延tが生ずる。
【0023】しかし、クロックバッファ44がIC10
の外部回路であると、この時間遅延tの量の把握が容易
でなく、システム設計が煩雑であった。
【0024】この時間遅延tが解消されない場合には、
パラレル変換用クロック(408) に基づいてシリアルのデ
ジタル映像信号(110) をサンプリングする際に、サンプ
リングエラーが発生してしまうという可能性もあった。
【0025】更に、クロックバッファ44をIC10の
外付回路とすることによりシステムの小型化が妨げられ
ていた。
【0026】また、図8の(b)から(e)に示したパ
ラレル変換用クロック(408-1) 〜(408-4) の発生順は、
1水平走査線上の画素数とは無関係であり、このクロッ
ク(408-1) 〜(408-4) に基づいてサンプリングされ、各
メモリ46に格納されたデジタル映像信号は、単純にパ
ラレル変換されているだけであった。
【0027】従って、例えばラスタスキャン表示におけ
る各画素のデータと、各メモリ46に格納されるデータ
との関係は図9のようになる。図において、クロック40
8-1により第1のメモリに格納されたデータを○、クロ
ック408-2 により第2のメモリに格納されたデータを
□、クロック408-3 により第3のメモリに格納されたデ
ータを●、クロック408-4 により第4のメモリに格納さ
れたデータを黒四角として示している。
【0028】図8から明らかなように、各メモリ46に
格納されるデータは、ディスプレイの画面上で同一垂直
ライン上に位置する画素(縦方向に並ぶ画素)のデータ
となるとは限らない。
【0029】よって、例えばシリアルデータにおいて隣
接した水平走査ライン間の映像信号が強い相関関係を有
する場合であっても、各メモリ46に格納されているパ
ラレルデータにおいてこの相関関係を保つことが困難で
あった。
【0030】また、信号処理部16において同一垂直線
に対応するデータ間で行われる相関処理に際し、全ての
メモリ46にアクセスする必要があるため画像処理の高
速化を妨げるという問題もあった。
【0031】本発明は、これらの課題を解消するために
なされたものであり、簡単な装置構成で高精度な映像信
号処理を行うことのできる映像信号処理装置を提供する
ことを目的とする。
【0032】
【問題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る映像信号処理装置は以下のような特徴
を有する。
【0033】ディスプレイに映像を表示するためのアナ
ログ映像信号をデジタル信号に変換して所定の信号処理
を行う映像信号処理装置において、水平同期信号に基づ
いてサンプリングクロックを発生し、更に前記サンプリ
ングクロックを分周して、互いに位相の異なる複数のパ
ラレル変換用クロックを発生するクロック発生手段と、
前記クロック発生手段から出力された前記サンプリング
クロックに基づいてシリアルのアナログ映像信号をサン
プリングしてデジタル映像信号に変換するアナログ・デ
ジタル変換手段と、前記デジタル映像信号を前記パラレ
ル変換用クロックに基づいてサンプリングしてパラレル
のデジタル映像信号に変換し、このパラレルのデジタル
映像信号に対して所定の信号処理を行う信号処理手段
と、前記信号処理が施された前記デジタル映像信号をア
ナログ映像信号に変換するデジタル・アナログ変換手段
と、を有することを特徴とする。
【0034】複数の前記パラレル変換用クロックの発生
順を、前記水平同期信号に同期してリセットすることを
特徴とする。
【0035】更に、前記パラレルのデジタル映像信号
を、複数の前記パラレル変換用クロックにそれぞれ対応
して格納する複数のメモリ手段を有し、複数の前記メモ
リ手段にそれぞれ格納されたデジタル映像信号は、ディ
スプレイの画面上において、同一の垂直ライン上の各画
素に係る信号であることを特徴とする。
【0036】
【作用】本発明によれば、サンプリングクロックと、パ
ラレル変換用クロックとを同一のクロック発生部で発生
させることにより、サンプリングクロックとパラレル変
換用クロックとの時間遅延を容易に低減することができ
る。
【0037】サンプリングクロックの分周を、サンプリ
ングクロック発生部とは別の周辺装置の回路内で行う
と、発生したパラレル変換用クロックのサンプリングク
ロックに対する時間遅延量の把握が困難である。しか
し、本発明ではIC等の内部回路で2つのクロックを発
生するので、その時間遅延量の把握が容易であり、更に
サンプリングクロックを、その時間遅延量だけ遅延させ
て出力することも容易となる。
【0038】従って、パラレル変換用クロックに基づく
シリアルデータのパラレルデータへの変換を、極めて正
確に行うことができる。なお、サンプリングクロックを
n分周して得られたn個のパラレル変換用クロックによ
り、n個のメモリをサンプリング周波数の1/nの低速
で動作させることができ、画素クロック周波数の高い映
像信号であっても確実に所定の映像信号処理を行うこと
ができる。
【0039】また、複数のパラレル変換用クロックの発
生順を、水平同期パルスに同期してリセットすることと
した。これにより、1つのパラレル変換用クロックによ
って、ディスプレイの同一垂直ラインに係る画素の映像
信号をサンプリングすることができる。
【0040】更に、各メモリには、同一垂直ライン上の
映像信号が格納されることとなる。
【0041】従って、例えば同一垂直ラインで上下に隣
接する画素に係る映像信号に対して相関処理を行う場合
に、同一メモリからデータを読み出せばよく、複数のメ
モリにアクセスしなくても処理ができる。これにより、
メモリのアクセス時間が短縮され、画像処理の高速化が
実現できる。よって、画素クロック周波数の高いコンピ
ュータ映像信号やハイビジョン等の高精細映像信号等に
対しても確実に映像信号処理を行うことが可能となり、
更に装置構成の簡略化にも貢献できる。
【0042】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図を用いて説明
する。
【0043】図1は、本発明の実施例に係る映像信号処
理装置を示す概略図である。なお、既に説明した図と同
一部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0044】入力される映像信号(102) は、従来同様に
NTSC方式の映像信号、VGA規格等のコンピュータ
の映像信号や、ハイビジョン等の映像信号であって、例
えばCRT等においてラスタスキャン表示されるディス
プレイの映像信号である。
【0045】クロック発生部12は、信号処理部16と
共に例えばディスプレイ装置内やコンピュータ本体内に
設けられるIC10の内部回路内に形成されている回路
である。そして、このクロック発生部12は、後述する
PLLと1/n分周部とから構成されている。
【0046】PLL部は、水平同期信号(104) に基づい
てサンプリングクロック(106) を発生する発振回路であ
る。一方、1/n分周部は、サンプリングクロック(10
6) をn分周(本実施例ではn=4)して、互いに位相
の異なるn個のパラレル変換用クロックを発生する回路
である(図5(c)〜(f)参照)。
【0047】A/D変換部14は、入力されたシリアル
のアナログ映像信号(102) を、クロック発生部12から
供給されるサンプリングクロック(106) に基づいてサン
プリングし、シリアルのデジタル映像信号(110) に変換
する。そして、このデジタル映像信号(110) を、順次信
号処理部16に出力する。
【0048】n個(n=4)のメモリ20は、IC10
の外部に設けられたDRAMやFIFOメモリ、VRA
M等からなる記憶素子であって、クロック発生部12か
ら4つのパラレル変換用クロック(108) が供給されてい
る。また、このメモリ20は、パラレル変換用クロック
(108) に基づいてシリアルのデジタル映像信号(110)を
サンプリングし、得られたパラレルのデジタル映像信号
(112) をそれぞれ格納する。
【0049】信号処理部16は、メモリ20に格納され
たデジタル映像信号(112) を読み出して、入力された映
像信号(102) により、所定の映像信号処理を行う回路で
あって、処理結果を信号処理部16内に設けられたライ
ンメモリに格納し、D/A変換部18に出力する。
【0050】D/A変換部18は、IC10の外部に設
けられた変換部であって、信号処理部16から出力され
たデジタル映像信号をアナログ映像信号(114) に変換し
てこれを送出する。
【0051】次に、クロック発生部12の構成について
図2を用いて説明する。
【0052】クロック発生部12は、同一ICの内部回
路内に形成されたサンプリングクロック(106')を発生す
るPLL部と、パラレル変換用クロック(108) を発生す
る1/n(本実施例ではn=4)分周部32とから構成
されている。
【0053】PLL部は、位相比較部22と、VCO
(Voltage controlled Oscillator :電圧制御発振部)
26と、位相比較部22からVCO26への経路に挿入
されたループフィルタ28とを有している。更に、VC
O26から位相比較部22へのの経路には分周部(1/
1H画素数)24が設けられている。
【0054】分周部24は、VCO26から出力された
所定周波数の信号を1水平走査ラインの画素数に応じて
分周し、水平同期信号とほぼ等しい周波数の信号を位相
比較部22に供給する。
【0055】位相比較部22は、分周部24から出力さ
れた信号の位相と、水平同期信号の位相とを比較し、そ
の誤差信号を発生する。そして、この誤差信号はループ
フィルタ28を介してVCO26に出力される。
【0056】VCO26は、誤差信号に対応して発信周
波数を変更する発振部であり、最終的にVCO26から
図5(a)に示すサンプリングクロック(106')として出
力される信号は、水平同期信号の周波数×1H画素数に
正確に一致する周波数となっている。
【0057】VCO26の出力側には1/n分周部32
及び遅延部30がそれぞれ接続されている。遅延部30
は、サンプリングクロック(106')を所定量遅延させるた
めの回路である。遅延量は、1/n分周部32がサンプ
リングクロック(106')を分周する際に発生するパラレル
変換用クロック(108) の時間遅延に対応している。
【0058】PLL部と1/n分周部32とは、上述の
ように同一のIC内に形成されているので、時間遅延量
の把握は極めて容易である。
【0059】従って、サンプリングクロック(106')の遅
延量を補正する遅延部30の構成が簡単で、A/D変換
部14に供給されるサンプリングクロック(106) と、各
パラレル変換用クロック(108) との間に時間遅延が発生
することを防止できる。これにより、アナログ・デジタ
ル変換、及びシリアル・パラレル変換に際しての映像信
号のサンプリングが正確に実行可能となる。
【0060】次に、1/n分周部32の構成例について
図3を用いて説明する。
【0061】1/n分周部32は、2段のフリップフロ
ップ34(FF1),36(FF2)と、分周数nに応
じた数(n=4)のゲート38-1〜38-4とから構成されて
いる。
【0062】ここで、この1/n分周部32の構成は図
3には限られず、その分周数nはメモリ等の動作速度に
応じて最適な値に設定されるものである。また、この分
周数nは、発生するパラレル変換用クロック(108) の数
及びメモリ20の数に等しいものである。
【0063】FF1のCLK 入力端子には、図4(a)に
示すようなVCO26から出力されるサンプリングクロ
ック(106')が供給されている。
【0064】そして、FF1の反転Q出力端子は、FF
1のD入力端子に接続されている。このため、FF1の
Q出力は、サンプリングクロック(106')のパルスの立上
がりのたびに反転し、FF1のQ出力端子からは図4
(b)に示すようにサンプリングクロック(106')の2倍
の周期のパルスが出力される。
【0065】また、FF1の反転Q出力端子はFF2の
CLK 入力端子に接続されている。そして、このFF1の
反転Q出力端子からは、図4(c)に示すようなFF1
のQ出力端子からの出力信号を反転したパルスが出力さ
れる。
【0066】FF2の反転Q出力端子は、FF2のD入
力端子に接続されている。これにより、FF2のQ出力
はFF1の反転Q出力のパルスの立上がりのたびに反転
し、従ってFF2のQ出力端子からは図4(d)に示す
ようにFF1の反転Q出力から1クロック遅れて立ち上
がるパルスが出力される。
【0067】また、FF1及びFF2のQ出力端子は、
各ゲート38-1〜38-4の入力端子にそれぞれ接続されてい
る。なお本実施例では、ゲート38-1の2つの入力は両方
とも反転入力とし、ゲート38-2及び38-3の入力は、それ
ぞれ異なる一方の入力のみを反転入力とした。
【0068】そして、各ゲート38-1〜38-4からは、図5
の(c)〜(f)に示すような、サンプリングクロック
(106')周波数の1/4であって、互いに位相の異なる4
つのパラレル変換用クロック(108-1〜4)が出力される。
なお、図において各パラレル変換用クロック(108-1〜4)
の正パルス幅は、サンプリングクロック(106')のパルス
幅と同じように図示したが、これに限らずデューティー
50%のパルスでもよい。
【0069】更に、FF1及びFF2のR入力端子に
は、図4(b)に示す水平同期信号(104) がリセット信
号として供給され、このリセット信号が入力されるとF
F1,FF2のそれぞれのQ出力端子からの出力は初期
化される。そして、パラレル変換用クロック(108-1〜4)
の発生順がリセットされる。
【0070】即ち、各パラレル変換用クロック108-1 〜
108-4 は、図5(c)〜(f)に示すように、クロック
108-1 →クロック108-2 →クロック108-3 →クロック10
8-4→クロック108-1 →・・と順にパルスを発生してい
る。
【0071】この状態において、一水平走査期間毎に発
生する水平同期信号(104) がリセット信号としてFF
1,FF2のR入力端子に供給されると、各パラレル変
換用クロック(108-1〜4)の発生順がリセットされる。そ
して、リセットと同時にパラレル変換用クロック(108-
1) のパルスが立ち上がる。
【0072】このように水平同期信号(104) によって、
パラレル変換用クロック(108-1〜4)の発生順をリセット
することにより、その発生順は各水平走査期間中におい
て同一となる。
【0073】そして、図1のシリアルのデジタル映像信
号(110) は、このパラレル変換用クロック(108-1〜-4)
に基づいてそれぞれサンプリングされ、パラレル変換さ
れて各メモリ20に格納される。
【0074】ラスタスキャン表示における各画素のデー
タと、各メモリ20に格納されるデータとの関係を示す
と図6のようになる。
【0075】図において、クロック108-1 により第1の
メモリに格納されるデータを○、クロック108-2 により
第2のメモリに格納されるデータを□、クロック108-3
により第3のメモリに格納されるデータを●、クロック
108-4 により第4のメモリに格納されたデータを黒四角
として示した。
【0076】図から明らかなように、水平同期信号(10
4) によってパラレル変換用クロック(108-1〜4)の発生
順がリセットされることによって、ディスプレイ画面上
で同一垂直走査ライン上に位置する画素のデータは、同
一のメモリ20に格納されている。
【0077】従って、ライン間のフリッカ除去のための
相関処理等、同一垂直走査ラインの隣接する上下の画素
に係るデータの演算処理に際しては、同一メモリからデ
ータを読み出せばよく、複数のメモリにアクセスしなく
ても処理ができる。これにより、メモリのアクセス時間
が短縮され、画像処理の高速化が実現できる。よって、
画素クロック周波数の高いコンピュータ映像信号やハイ
ビジョン等の高精細映像信号等に対しても確実に映像信
号処理を行うことが可能となり、更に装置構成の簡略化
にも貢献できる。
【0078】なお、本実施例の映像信号処理装置は、デ
ィスプレイ装置内部に設けても、コンピュータ本体等の
内部のどちらに設けてもよいものである。ディスプレイ
装置に設けられる場合には、自己の表示機能(画素数、
フレーム周波数等)に応じて信号処理を行うので、入力
される映像信号に対しての適用範囲が広く、ディスプレ
イがテレビ受像機である場合には、テレビビジョンの高
機能化に貢献できる。一方、コンピュータ本体の内部に
設ける場合には、市販のテレビ受像機に接続することが
できるという効果を有する。
【0079】また、本実施例において、ディスプレイは
ラスタスキャン表示を行うCRT等に限らず、投写型等
のプロジェクタや、液晶ディスプレイ、プラズマディス
プレイ等であってもよい。
【0080】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明によればサンプ
リングクロックと、パラレル変換用クロックとを同一の
クロック発生部で発生させることにより、サンプリング
クロックとパラレル変換用クロックとの時間遅延の低減
が容易である。
【0081】即ち、同一回路内で2つのクロックを発生
することによりクロックの時間遅延量の把握が容易であ
り、更にサンプリングクロックを、その時間遅延量だけ
遅延させて出力する構成をとることも容易となる。
【0082】従って、パラレル変換用クロックを用いた
シリアルデータのパラレルデータへの変換を極めて正確
に行うことができる。なお、サンプリングクロックをn
分周して得られたn個のパラレル変換用クロックによ
り、n個のメモリをサンプリング周波数の1/nの低速
で動作させることができ、画素クロック周波数の高い映
像信号であっても確実に所定の映像信号処理を行うこと
ができる。
【0083】また、複数のパラレル変換用クロックの発
生順を、水平同期パルスに同期してリセットすることに
より、1のパラレル変換用クロックによってディスプレ
イの同一垂直走査ラインに係る画素の映像信号をサンプ
リングできる。
【0084】更に、各メモリには、同一垂直走査ライン
上の映像情報が格納されることとなる。
【0085】従って、例えば同一垂直走査ラインで隣接
する画素に係る映像信号に対して相関処理等を行う場合
に、同一メモリからデータを読み出せばよく、複数のメ
モリにアクセスしなくても処理ができる。これにより、
メモリのアクセス時間が短縮され、画像処理の高速化が
実現できる。
【0086】よって、画素クロック周波数の高いコンピ
ュータ映像信号やハイビジョン等の高精細映像信号等に
対しても確実に映像信号処理を行うことが可能となり、
更に装置構成の簡略化にも貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る映像信号処理装置を示す
概略構成図である。
【図2】図1のクロック発生部12の構成を示す図であ
る。
【図3】図2の1/n分周部32の回路構成を示す図で
ある。
【図4】図3の1/n分周部の各端子における信号波形
を示す図である。
【図5】図1のクロック発生部12から出力されるクロ
ック波形を示す図である。
【図6】図1のメモリ20内に格納されるデータと、デ
ィスプレイ画面上の各画素との関係を示す図である。
【図7】従来の映像信号処理装置を示す概略構成図であ
る。
【図8】図7のPLL42とクロックバッファ44から
出力されるクロック波形を示す図である。
【図9】図7のメモリ20内に格納されるデータと、デ
ィスプレイ画面上の各画素との関係を示す図である。図
3の出力制御部34の回路構成を示す図である。
【符号の説明】
10 IC 12 クロック発生部 14 A/D変換部 16 信号処理部 18 D/A変換部 20 メモリ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスプレイに映像を表示するためのア
    ナログ映像信号をデジタル信号に変換して所定の信号処
    理を行う映像信号処理装置において、 水平同期信号に基づいてサンプリングクロックを発生
    し、更に前記サンプリングクロックを分周して、互いに
    位相の異なる複数のパラレル変換用クロックを発生する
    クロック発生手段と、 前記クロック発生手段から出力された前記サンプリング
    クロックに基づいてシリアルのアナログ映像信号をサン
    プリングしてデジタル映像信号に変換するアナログ・デ
    ジタル変換手段と、 前記デジタル映像信号を前記パラレル変換用クロックに
    基づいてサンプリングしてパラレルのデジタル映像信号
    に変換し、このパラレルのデジタル映像信号に対して所
    定の信号処理を行う信号処理手段と、 前記信号処理が施された前記デジタル映像信号をアナロ
    グ映像信号に変換するデジタル・アナログ変換手段と、 を有することを特徴とする映像信号処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の映像信号処理装置におい
    て、 複数の前記パラレル変換用クロックの発生順を、前記水
    平同期信号に同期してリセットすることを特徴とする映
    像信号処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2のいずれかに記
    載の映像信号処理装置において、 前記パラレルのデジタル映像信号を、複数の前記パラレ
    ル変換用クロックにそれぞれ対応して格納する複数のメ
    モリ手段を有し、 複数の前記メモリ手段にそれぞれ格納されたデジタル映
    像信号は、ディスプレイの画面上において、同一の垂直
    ライン上の各画素に係る信号であることを特徴とする映
    像信号処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002351393A (ja) * 2001-05-28 2002-12-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 映像信号処理装置

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