JPH07293359A - 蒸発燃料蒸散防止装置 - Google Patents

蒸発燃料蒸散防止装置

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JPH07293359A
JPH07293359A JP6089295A JP8929594A JPH07293359A JP H07293359 A JPH07293359 A JP H07293359A JP 6089295 A JP6089295 A JP 6089295A JP 8929594 A JP8929594 A JP 8929594A JP H07293359 A JPH07293359 A JP H07293359A
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JP
Japan
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fuel
valve
canister
pressure
refueling
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JP6089295A
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English (en)
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Hiroshi Tamura
浩 田村
Junya Morikawa
潤也 森川
Kazuto Maeda
一人 前田
Nobuhiko Koyama
信彦 小山
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Priority to US08/427,908 priority patent/US5601065A/en
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    • F02M25/08Engine-pertinent apparatus for adding non-fuel substances or small quantities of secondary fuel to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture adding fuel vapours drawn from engine fuel reservoir
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 燃料タンクとキャニスタとを一本の配管で連
通する装置において、給油時および車両停止時の燃料蒸
気の放出を抑制する。 【構成】 給油が開始されると、パージ弁16が閉作動
されるとともに、大気開放弁21のソレノイドのコイル
への通電が開始される。これにより、給油中は大気開放
弁の定圧作動バルブが強制的に開制御される。また、エ
ンジン停止中に燃料タンクが直射日光を浴びるなどして
高温になると、蒸発燃料が発生し、燃料タンク7内の圧
力が高くなる。さらに、燃料タンク内圧力と大気圧との
差圧が所定値より大きくなると、大気開放弁の第1の連
通路が開かれ、圧力が外部に逃がされるようになってい
る。このような構成をとることにより車両停止中に燃料
タンク内の圧力を適度に高く保つことができ、車両停止
中に発生する蒸発燃料量を抑制することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の燃料供給系
で発生する蒸発燃料の蒸散を防止する装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関の燃料供給系で発生する
蒸発燃料の蒸散を防止する装置として、特開平4−31
8268号公報に記載されている装置がある。この公報
に記載されている装置では、燃料タンクと蒸発燃料を吸
着するキャニスタとが1本の連通管で連通されており、
この連通管に二方向弁が配設されている。また、キャニ
スタには大気開放孔が配設されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に記載されて
いる装置では、燃料給油時に燃料タンク内で発生した燃
料蒸気が二方向弁を通って、キャニスタ内に流れ込み、
キャニスタの吸着体に吸着される。しかしながら、二方
向弁は燃料タンク内の圧力がキャニスタ内の圧力より所
定値以上高くならないと開かないため、燃料タンク内で
発生した蒸発燃料の一部が燃料タンク内の圧力が所定値
以上となるまでに、燃料タンクに設けられている給油用
のバイパス通路を介して大気に放出されることとなる。
【0004】そこで、本発明では、燃料タンクとキャニ
スタとを一本の配管で連通する装置において、給油時の
燃料蒸気の放出を抑制することができる燃料蒸散防止装
置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、図21に例
示するように請求項1においては、内燃機関に供給する
燃料を貯蓄する燃料タンクと、蒸発燃料を吸着する吸着
体により蒸発燃料を吸着するキャニスタと、燃料タンク
とキャニスタとを連通する連通管と、燃料を給油中か否
かを判断する給油判断手段と、キャニスタに設けられて
おり、(1)給油判断手段により給油中と判断されたと
き、(2)給油判断手段により給油中でないと判断さ
れ、燃料タンク内の圧力が大気圧より高い所定値以上に
なったとき、(3)給油判断手段により給油中でないと
判断され、キャニスタから吸気管内に蒸発燃料を供給す
ると判断されたときのうち少なくとも1つの条件を満た
しているときにキャニスタと大気とを連通し、それ以外
のときにはキャニスタと大気とを遮断する弁装置とを備
えることを特徴とする蒸発燃料蒸散防止装置を提供す
る。
【0006】また、請求項2においては、図22に例示
するように、内燃機関に供給する燃料を貯蓄する燃料タ
ンクと、蒸発燃料を吸着する吸着体により蒸発燃料を吸
着するキャニスタと、燃料タンクとキャニスタとを連通
する連通管と、燃料を給油中か否かを判断する給油判断
手段と、キャニスタに設けられており、給油判断手段に
より給油中と判断されたときにはキャニスタと大気とを
連通し、給油中でないと判断されたときには遮断する開
放弁と、キャニスタに開放弁と並列に設けられており、
燃料タンク内の圧力が大気圧より高い所定値以上になる
と、圧力が所定値未満となるようにキャニスタと大気と
を連通する圧力制御弁と、キャニスタに開放弁および圧
力制御弁と並列に設けられており、キャニスタから吸気
管内に蒸発燃料を供給するときに、キャニスタと大気と
を連通する大気導入弁とを備えることを特徴とする蒸発
燃料蒸散防止装置を提供する。
【0007】また、請求項3においては、キャニスタ
は、仕切りにより2室に分割されており、仕切りの一端
には2室を連通する連通部が設けられ、2室のうちの一
方は連通部の反対側にて連通管と接続されており、2室
のうちのもう一方は連通部の反対側にて開放弁と接続さ
れていることを特徴とする請求項2に記載の蒸発燃料蒸
散防止装置を提供する。
【0008】また、請求項4においては、連通管に設け
られ、給油判断手段により給油中と判断されたとき、ま
たは、燃料タンク内の圧力が大気圧より所定値以上高く
なったときにキャニスタと燃料タンクとを連通する連通
弁を備えることを特徴とする請求項1から請求項3のい
ずれかに記載の蒸発燃料蒸散防止装置を提供する。ま
た、請求項5においては、開放弁は、燃料の給油状態に
応じて、燃料給油中は開弁し、燃料給油中でなければ閉
弁するように機械的に連動されていることを特徴とする
請求項2から請求項4のいずれかに記載の蒸発燃料蒸散
防止装置を提供する。
【0009】
【作用】本発明の請求項1に記載の蒸発燃料蒸散防止装
置では、燃料タンクは内燃機関に供給する燃料を貯蓄
し、キャニスタは蒸発燃料を吸着する吸着体により蒸発
燃料を吸着する。また、連通管は燃料タンクとキャニス
タとを連通する。給油判断手段は燃料を給油中か否かを
判断する。
【0010】そして、弁装置は、(1)給油判断手段に
より給油中と判断されたとき、(2)給油判断手段によ
り給油中でないと判断され、燃料タンク内の圧力が大気
圧より高い所定値以上になったとき、(3)給油判断手
段により給油中でないと判断され、キャニスタから吸気
管内に蒸発燃料を供給すると判断されたときのうち少な
くとも1つの条件を満たしているときにキャニスタと大
気とを連通し、それ以外のときにはキャニスタと大気と
を遮断する。
【0011】また、請求項2に記載の蒸発燃料蒸散防止
装置では、燃料タンクは内燃機関に供給する燃料を貯蓄
し、キャニスタは蒸発燃料を吸着する吸着体により蒸発
燃料を吸着する。また、連通管は燃料タンクとキャニス
タとを連通する。給油判断手段は燃料を給油中か否かを
判断し、開放弁は給油判断手段により給油中と判断され
たときにはキャニスタと大気とを連通し、給油中でない
と判断されたときには遮断する。また、圧力制御弁は燃
料タンク内の圧力が大気圧より高い所定値以上になる
と、圧力が所定値未満となるようにキャニスタと大気と
を連通する。大気導入弁はキャニスタに開放弁および圧
力制御弁と並列に設けられており、キャニスタから吸気
管内に蒸発燃料を供給するときに、キャニスタと大気と
を連通する。
【0012】また、請求項3に記載の蒸発燃料蒸散防止
装置において、キャニスタは、仕切りにより2室に分割
されており、仕切りの一端には2室を連通する連通部が
設けられ、2室のうちの一方は連通部の反対側にて連通
管と接続されており、2室のうちのもう一方は連通部の
反対側にて開放弁と接続されている。また、請求項4に
記載の蒸発燃料蒸散防止装置において、連通弁は前記連
通管に設けられ、前記給油判断手段により給油中と判断
されたとき、または、前記燃料タンク内の圧力が大気圧
より所定値以上高くなったときに前記キャニスタと前記
燃料タンクとを連通する。
【0013】また、請求項5に記載の蒸発燃料蒸散防止
装置においては、開放弁は、燃料の給油状態に応じて、
燃料給油中は開弁し、燃料給油中でなければ閉弁するよ
うに機械的に連動されている。
【0014】
【実施例】以下、本発明を具体化した第1実施例を図面
にしたがって説明する。図1に第1実施例の蒸発燃料蒸
散防止装置のシステム構成図を示し、以下、これにした
がって説明する。図に示すように、車両には多気筒内燃
機関(以下、エンジンという)1が搭載され、このエン
ジン1には吸気管2と排気管3とが接続されている。吸
気管2の内端部には電磁式のインジェクタ4が設けられ
るとともに、その上流にはスロットル弁5が設けられて
いる。さらに、排気管3には酸素センサ6が設けられ、
同センサ6は排出ガス中の酸素濃度に応じた電圧信号を
ECU24に出力する。
【0015】インジェクタ4に燃料を供給する燃料供給
系は燃料タンク7,燃料ポンプ8,燃料フィルタ9およ
び調圧弁10から構成されている。そして、燃料タンク
7内の燃料(ガソリン)が燃料ポンプ8にて燃料フィル
タ9を介して各インジェクタ4へ圧送されるとともに、
調圧弁10にて各インジェクタ4に供給される燃料が所
定圧力に調整される。
【0016】燃料タンク7の上部には、燃料タンク7か
ら発生する蒸発燃料をキャニスタ11へ導く連通管12
が設けられている。なお、連通管12の直径は、給油時
に燃料タンク7からキャニスタ11に蒸発燃料が十分流
れるように設計されている(例えば、1cm〜2cm )。こ
れにより、給油時に給油口13から蒸発燃料が逃げるの
を抑制することができる。
【0017】また、キャニスタ11とサージタンク14
とはパージ配管15を介して連通されており、このパー
ジ配管15の途中には可変流量電磁弁(以下、パージ弁
という)16が設けられている。このパージ弁16はエ
ンジン1の運転状態に応じて設定されたパージ率(吸入
空気量に対するパージ流量の割合)に基づいて、デュー
ティ駆動されるものである。
【0018】燃料タンク7にはフューエルフィラリッド
17の開閉にもとづいて給油を検出する給油検出スイッ
チ18が取り付けられている。この給油検出スイッチ1
8は他にも、フューエルキャップ,リッドオープナ等の
給油時に作動するものに連動させて給油時を検出するよ
うにしてもよい。また、燃料タンク7には燃料タンク内
の圧力(以下、タンク内圧力という)を検出するための
タンク内圧力センサ19が設けられている。なお、この
タンク内圧力センサ19は大気圧とタンク内圧との差圧
を検出する相対圧センサである。
【0019】キャニスタ11は、蒸発燃料を吸着する吸
着体20を備え、さらに、電磁弁一体型大口径ダイアフ
ラム弁からなるチェック弁を兼ねた大気開放弁21が備
えられている。この大気開放弁21は、燃料タンク7か
ら蒸発燃料が導入される導入口23から仕切り22を隔
てて反対側に設けられている。このように大気開放弁2
1を設けることにより、給油時に発生する大量の蒸発燃
料が導入口23から仕切り22を迂回して大気開放弁2
1のほうに流れることになるため、蒸発燃料を吸着体2
0に効率的に吸着することができる。なお、給油時には
大気開放弁21は開弁されている。
【0020】次に、図2,図3を用いて、大気開放弁2
1の構成を説明する。なお、本実施例では大気開放弁2
1として、実開平4−125655号公報に記載の弁装
置を用いている。図2において、大気開放弁21はジョ
イントバルブ202によってキャニスタ11に接続され
ている。また、ジョイントバルブ201は大気に開放さ
れている。ハウジング203内にはジョイントバルブ2
01へ接続する大気通路204とジョイントバルブ20
2へ接続するキャニスタ通路205とが設けられてい
る。
【0021】大気通路204とキャニスタ通路205と
は第1の連通路206と第2の連通路207との2か所
で連通されている。ただし、各通路のキャニスタ通路2
05側に形成されたバルブシート208,209にはそ
れぞれ定圧作動バルブ210および差圧作動バルブ21
1が着座可能に設けられている。また、差圧作動バルブ
211は定圧作動バルブ210よりも上流側に配設され
ている。
【0022】定圧作動バルブ210はハウジング203
の底部に取り付けられたカップ212の上方に浮動支持
されている。次に、この定圧作動バルブ210について
図3に示す拡大図にしたがって説明する。図3に明らか
なように、定圧作動バルブ210の弁部はダイアフラム
213で構成され、その中央部側に一体化されたプレー
ト214の中心にシャフト215の一端が当接されてい
る。ダイアフラム213は耐アルコール性の良好な3元
系フッ素ゴムで形成されている。
【0023】プレート214と一体に設けられたリテー
ナ216とカップ212側に設けられたリテーナ217
との間にはコイルスプリング状をした第1のセットスプ
リング218が圧縮して配設され、ダイアフラム213
はセット荷重S1 で閉方向へ付勢されている。キャニス
タ11内の圧力がセット荷重S1 よりも大きな所定値P
1 (≧S1 )を越えることが定圧作動バルブ210の開
弁条件である。なお、本実施例では、セット荷重S1
大気圧より250mmAq高い値に設定している。これ
は、車両停止中に燃料タンク7に負担がかからない程度
に燃料タンク7内の圧力が高くなるようにするためであ
る。このように車両停止中に燃料タンク内の圧力を高く
することにより、車両停止中に燃料タンク7内の温度が
高くなったときに発生する蒸発燃料の量を抑制すること
ができる。リテーナ217はアジャストボルト219に
より高さを調節可能に支持され、第1のセットスプリン
グ218のセット荷重S1 を調節できる。
【0024】再び図2に戻って説明する。ダイアフラム
213の周囲はハウジング213の底部とカップ212
のフランジ部との間で挟持され、カップ212に形成さ
れた開放口(図示略)により大気開放されている。第1
のセットスプリング218によりダイアフラム213が
バルブシート208へ着座すると、キャニスタ通路20
5および第1の連通路206間が閉じられ、定圧作動バ
ルブ210が閉弁状態になる。逆に、ダイアフラム21
3がバルブシート208から離座すると定圧作動バルブ
210が開弁し、キャニスタ通路205が第1の連通路
206を介して大気通路204と連通する。
【0025】シャフト215は第1の連通路206を貫
き、ハウジング203のカップ212と反対側部分に取
り付けられているソレノイド220により進退動可能に
支持されている。ソレノイド220はコイル221に巻
装されたシリンダ部222と、この内側に小手入れた筒
状のステータコア223、このステータコア223の軸
芯を貫通するシャフト215の他端に当接されたムービ
ングコア224とを備えている。
【0026】ムービングコア224はステータコア22
3の一端と若干のエアギャップ225を隔ててシリンダ
部222内を摺動可能であり、リターンスプリング22
6によりステータコア223方向へ付勢される。ただ
し、そのバネ力は第1のセットスプリング218側より
も小さく設定される。ソレノイド220はコイル221
へ通電または通電を停止することにより制御される。本
実施例の場合、給油検出スイッチ18により現在給油中
であると判断されると、ソレノイド220のコイル22
1へ通電し、定圧作動バルブ210を強制的に開き、燃
料タンク7からキャニスタ11の空気の流れを発生させ
る。そして、給油時に燃料タンク7に発生した蒸発燃料
がキャニスタ11に流れるようにする。給油時以外に
は、原則としてソレノイド220のコイル221への通
電による開弁は行わない。
【0027】以上説明したように、非通電状態のとき、
シャフト215の一端部はシリンダ部222内を移動自
由に支持されており、キャニスタ11内の圧力が所定値
1よりも高いとき、ダイアフラム213がバルブシー
ト208から離座して定圧作動バルブ210が開弁す
る。キャニスタ11内の圧力が所定値P1 よりも小さけ
れば、第1のセットスプリング218によりダイアフラ
ム213がバルブシート208へ着座するため定圧作動
バルブ210が閉弁状態になる。
【0028】通電状態のとき、ムービングコア224が
ステータコア223へ磁力吸着されるため、シャフト2
15は開弁方向へ移動され、その一端部に当接されたダ
イアフラム213がバルブシート208から離座して定
圧作動バルブ210が強制的に開弁する。このとき、定
圧作動バルブ210の開弁は、キャニスタ11内の圧力
が所定値P1 よりも高いか否かに無関係である。
【0029】差圧作動バルブ211はキャニスタ11内
の圧力が大気圧よりも低くなり、その差圧が第2のセッ
トスプリング227のセット荷重S2 よりも大きな所定
値ΔP(≧S2 )を越えたときのみ、バルブシート20
9から離座して開弁する。差圧が所定値ΔPよりも低い
ことが差圧作動バルブ211の閉弁条件である。なお、
本実施例ではセット荷重S2 を150mmAqとしてい
る。これにより、車両運転中にパージ弁16が開放され
てキャニスタ11内に吸気負圧が導入されたときに、こ
の吸気負圧によりキャニスタ11内の圧力がセット荷重
より小さい値となるとキャニスタ11内に差圧作動バル
ブ211を通って新しい空気が導入される。以上で、大
気開放弁21の説明を終了する。
【0030】また、制御装置(以下、ECUという)2
4は、入出力ポート(以下、I/Oポートという)24
1,コモンバス242,CPU243,ROM244,
RAM245から構成されている。I/Oポート241
には各種のセンサより、タンク内圧力信号,スロットル
開度信号,エンジン回転数信号,吸気圧信号,冷却水温
信号,吸気温信号,車速信号等の信号が入力される。そ
して、これらのアナログ信号をディジタル信号にA/D
変換し、コモンバス242に送信する。コモンバス24
2はI/Oポート241から送信されてきた信号を必要
に応じて、CPU243またはRAM245に送信す
る。また、コモンバス242はCPU243の演算に必
要な値をROM244,RAM245からCPU243
に送信し、さらに、CPU243の演算結果をI/Oポ
ート241に送信する。
【0031】上記大気開放弁21およびパージ弁16は
このような構成からなるECU24により演算された結
果に基づいて開閉弁制御される。以下、ECU24によ
り実行される大気開放弁21とパージ弁16との開閉弁
処理を図4のフローチャートにしたがって説明する。な
お、本処理は所定時間毎(例えば、100ms毎)の時
間割込みにて実行される。
【0032】本処理が実行されると、ステップ1にて給
油中フラグXFUが1であるかを判定する。この給油中
フラグXFUは、燃料が燃料タンク7に給油されている
ときに1となり、それ以外のときには0となるフラグで
ある。また、給油中か否かの判断は後で詳述する給油判
断処理にて判断される。ステップ1にて肯定判断される
と(給油中であると判断されると)、ステップ2にてパ
ージ弁16のコイルへの通電を停止し、パージ弁16を
閉弁する。そして、ステップ3に進み、大気開放弁21
のソレノイド220のコイル221へ通電し、第1の連
通路206を強制的に開弁する。そして、本処理を終了
する。
【0033】また、ステップ1にて、否定判断されると
(給油中でないと判断されると)、ステップ4にてソレ
ノイド220のコイル221への通電を停止する。そし
て、ステップ5にてパージ弁16を内燃機関の運転状態
に応じたデューティ比にて駆動制御し、本処理を終了す
る。次に、給油中か否かの判断を実行する給油判断処理
について、図5のフローチャートにしたがって説明す
る。なお、本処理は所定時間毎(本実施例では、1秒
毎)の時間割込みにて実行される。
【0034】本処理が実行されると、ステップ11に
て、後述するタイマが所定時間経過したかを判断する。
このときの所定時間は、通常燃料給油に要する時間に少
し余裕を持たせた時間とする。ここで、否定判断される
とステップ12に進む。ステップ12では車速が0かを
判断する。肯定判断されると、ステップ13に進む。ス
テップ13では給油検出スイッチ18より給油状態が検
出されているかを判断する。肯定判断されると、ステッ
プ14に進む。ステップ14では、既に給油中フラグX
FUが1になっているかを判断し、肯定判断されれば給
油中であると判断して、そのまま本処理を終了する。否
定判断されると、ステップ15に進み、タイマをスター
トする。そして、ステップ16にて給油中フラグXFU
を1として(給油開始と判断して)、本処理を終了す
る。
【0035】また、ステップ11にて肯定判断されたと
きには、ステップ17にてタイマをリセットし、ステッ
プ18に進む。そして、ステップ18にて給油中フラグ
XFUを0とし(給油中でないと判断し)、本処理を終
了する。ステップ12およびステップ13にて否定判断
されたときにもステップ18に進み、給油中フラグXF
Uを0として、本処理を終了する。
【0036】本処理においては、給油検出スイッチ18
が給油中でないにもかかわらず、給油中であると誤検出
しても、その後所定時間経過するか、または車速が0で
なければ強制的に給油中フラグをXFU=0とするの
で、このフラグXFUに基づくソレノイド220のコイ
ル221への通電制御をより正確に実行することができ
る。
【0037】次に、以上の処理をECU24にて実行し
たときのパージ弁16,定圧作動バルブ210,差圧作
動バルブ211の開閉状態およびソレノイド220の通
電状態を図6に示すタイムチャートにしたがって説明す
る。まず、車両運転中(t0 〜t1 間およびt2 〜t3
間)は、パージ弁16を通して吸気管2内の負圧がキャ
ニスタ11内に導入されるため、キャニスタ11内の圧
力が大気圧に対して所定値(本実施例では150mmA
q)以上低くなる。このため、大気開放弁21の差圧作
動バルブ211が開き、大気がキャニスタ11内に導入
される。このとき、キャニスタ11内に導入された大気
は絶対圧の低い吸気管2内に流れていく。
【0038】また、時刻t1 で給油が開始されると、パ
ージ弁16が閉作動されるとともに、ソレノイド220
のコイル221への通電が開始される。これにより、給
油中は大気開放弁21の定圧作動バルブ210が強制的
に開制御される。このとき、タンク内圧力は給油を行っ
ているため高くなる。このため、燃料タンク7からキャ
ニスタ11に向かって空気の流れが生じる。そして、給
油中に発生した燃料蒸気はこの空気の流れに乗ってキャ
ニスタ11へと運ばれる。また、キャニスタ内では導入
口23から仕切り22を迂回して大気開放弁21から大
気へと空気の流れが生じている。そして、燃料蒸気はこ
の流れに乗って大気開放弁21に向かうが、途中で吸着
体20に吸着されるため、大気に流れ出すことはない。
そして、時刻t2 で給油が終了するとコイル221への
通電が停止され、そのため、第1の連通路206が閉じ
られる。
【0039】なお、本実施例では大気開放弁21を仕切
り22を隔てた反対側に設けているため、給油時に上述
したような空気の流れが発生するので、給油時に発生す
る多量の燃料蒸気を効率よく吸着体に吸着することがで
きる。エンジン停止後(t3 〜)は、ソレノイド220
のコイル221への通電を停止しているため、大気開放
弁21の開閉はキャニスタ11の内圧と大気圧との差圧
によってのみ行われることになる。また、エンジン停止
直後は燃料タンク7周りの温度が高くなるため、蒸発燃
料が発生する。このため、燃料タンク7内の圧力が高く
なっている。よって、燃料タンク7に連通しているキャ
ニスタ11内の圧力も高くなり、大気圧との差圧が所定
値(本実施例では250mmAq)より大きくなると、
第1の連通路206が開かれることになる。そして、上
述した空気の流れにしたがって、エンジン停止後に発生
した蒸発燃料が吸着体20に吸着されることになる。こ
のように車両停止中に燃料タンク7内の圧力を適度に高
く保つことにより、車両停止中に発生する蒸発燃料量を
抑制することができる。
【0040】次に、燃料タンク7,キャニスタ11,連
通管12,パージ配管15,パージ弁16,大気開放弁
21とからなる蒸発燃料流通路に漏れがないかを判定す
るリークチェック方法について説明する。本実施例にお
いては、ECU24によって実行される図7〜図11に
示す処理により、リークチェックを実行している。以
下、これらのフローチャートにしたがって説明する。な
お、本処理は1秒毎に実行される。
【0041】本処理が実行されると、まず図7のステッ
プ701においてリークチェック条件が成立したか否か
を判定する。ここで、リークチェック条件とは、例え
ば、(1)アイドル運転中である、(2)車速の変化が
2km/h以内である等の条件が満たされているときで
ある。ここで、条件が成立していなければそのまま本処
理を終了する。条件が成立していれば、ステップ702
以降の処理にてリークチェックを実行する。ステップ7
02では第1のリークチェックフラグFLC1が0か否
かを判定する。ここで、第1のリークチェックフラグF
LC1とは、後述する第1の燃料タンク内圧力変化量Δ
1 測定処理を実行しないときは0となり、実行すると
きは1となるフラグである。よって、ここで肯定判断さ
れたときはΔP1 測定処理を実行しないと判断し、ステ
ップ704に進む。また、否定判断されたときには、Δ
1 測定処理を実行すべく、ステップ703に進む。
【0042】ステップ703では、図8に示す処理を行
いΔP1 を測定する。以下、図8に示すフローチャート
を説明する。本処理が実行されると、まずステップ80
1にてパージ弁16を閉じる。次にステップ802にて
ソレノイド220のコイル221への通電をオフする
(またはオフのままとする)。そして、ステップ803
において、タイマの値が0であるかを判定する。0であ
ればタイマを作動させるべく、ステップ804に進む。
ステップ804にてタイマを作動させると、ステップ8
05において、この時の燃料タンク内圧力P10を測定
し、ステップ806に進む。また、ステップ803にて
否定判断されると、ステップ806に進む。
【0043】ステップ806では、タイマの値が所定値
P1(本実施例では、10秒)以上であるかを判定す
る。ここで、否定判断されたときはそのまま本処理を終
了する。また、肯定判断されたときはステップ807に
進む。ステップ807では、この時の燃料タンク内圧力
11を測定する。そして、ステップ808において、ス
テップ805にて検出したタイマの値が0のときの燃料
タンク内圧力P10と今回検出したタイマの値がTP1のと
きの燃料タンク内圧力P11との差を演算し、この差をΔ
1 とする(ΔP1 =P11−P10)。さらに、ステップ
809にて、FLC1とタイマの値とをリセットし、本
処理を終了し、図7のステップ710に進む。
【0044】ステップ704では第2のリークチェック
フラグFLC2が0か否かを判定する。ここで、第2の
リークチェックフラグFLC2とは、後述する第2の燃
料タンク内圧力変化量ΔP2 測定処理を実行しないとき
は0となり、実行するときは1とするフラグである。よ
って、ここで肯定判断されたときはΔP2 測定処理を実
行しないと判断し、ステップ706に進む。また、否定
判断されたときには、ΔP2 測定処理を実行すべく、ス
テップ705に進む。
【0045】ステップ705では、図9に示す処理を行
いΔP2 を測定する。以下、図9に示すフローチャート
を説明する。本処理が実行されると、まずステップ90
1において、パージ弁16を開く。次にステップ902
では、タイマが0であるかを判定する。タイマが0であ
れば、ステップ903に進み、タイマを作動してステッ
プ904に進む。ステップ904では、この時の燃料タ
ンク内圧力P20を測定し、ステップ905に進む。ま
た、ステップ902にて否定判断されたときには、その
ままステップ905に進む。
【0046】ステップ905では、タイマの値が所定値
P2(例えば、本実施例では60秒)以上であるかを判
断し、所定値以上であればステップ906に進む。所定
値未満であればそのまま本処理を終了する。ステップ9
06ではこのときの燃料タンク内圧力P21を測定する。
そして、ステップ907では、タイマの値が所定値T P2
のときの燃料タンク内圧力P21とタイマが0のときの燃
料タンク内圧力P20との差を演算し、これを第2の燃料
タンク内圧変化量ΔP2 とする(ΔP2 =P21
20)。次のステップ908では、P21の値が所定値P
1 (例えば、−150mmAq)未満であるかを判定
する。ここで、肯定判断されたときにはステップ909
に進み、第4のリークチェックフラグFLC4を0と
し、ステップ911に進む。また、否定判断されるとス
テップ910に進み、第3のリークチェックフラグFL
C3を0として、ステップ911に進む。ステップ91
1では、第2のリークチェックフラグFLC2とタイマ
とをリセットして、本処理を終了し、図7のステップ7
10に進む。
【0047】また、ステップ706では第3のリークチ
ェックフラグFLC3が0か否かを判定する。ここで、
第3のリークチェックフラグFLC3とは、後述する第
3の燃料タンク内圧力変化量ΔP3 測定処理を実行しな
いときは0となり、実行するときは1とするフラグであ
る。よって、ここで肯定判断されたときはΔP3 測定処
理を実行しないと判断し、ステップ708に進む。ま
た、否定判断されたときには、ΔP3 測定処理を実行す
べく、ステップ707に進む。
【0048】ステップ707では、図10に示す処理を
行いΔP3 を測定する。以下、図10に示すフローチャ
ートを説明する。本処理が実行されると、まずステップ
1001にて、パージ弁16を閉じる。そして、ステッ
プ1002にてタイマの値が0であるかを判定する。こ
こで肯定判断されると、ステップ1003にてタイマを
作動し、ステップ1004にて、このときの燃料タンク
内圧力P30を測定する。そして、ステップ1005に進
む。また、ステップ1002で否定判断されたときに
は、そのままステップ1005に進む。
【0049】ステップ1005では、タイマの値が所定
値TP3(本実施例では10秒とする)以上であるかを判
断する。ここで、否定判断されると本処理を終了し、図
7のステップ710に進む。また肯定判断された場合
は、ステップ1006に進み、このときの燃料タンク内
圧力P31を測定し、ステップ1007に進む。ステップ
1007ではタイマの値がTP3のときの燃料タンク内圧
力P31とタイマの値が0のときの燃料タンク内圧力P30
との差を演算し、これを第3の燃料タンク内圧力変化量
ΔP3 (ΔP3 =P31−P30)とする。
【0050】次のステップ1008ではこのΔP3 と図
8のフローチャートにて算出したΔP1 との差を取り、
この値が所定値PC2 (例えば、50mmAq)より大
きいかを判定する。ここで、否定判断されたときには本
処理を終了して、図7のステップ710に進む。また、
肯定判断されたときには、ステップ1010にて、リー
クが発生していると判断してから本処理を終了する。
【0051】また、ステップ708では第4のリークチ
ェックフラグFLC4が0か否かを判定する。ここで、
第4のリークチェックフラグFLC4とは、後述する第
4の燃料タンク内圧力変化量ΔP4 測定処理を実行しな
いときは0となり、実行するときは1とするフラグであ
る。よって、ここで肯定判断されたときはΔP4 測定処
理を実行しないと判断し、ステップ710に進む。ま
た、否定判断されたときには、ΔP4 測定処理を実行す
べく、ステップ709に進む。
【0052】ステップ709では、図11に示す処理を
行いΔP4 を測定する。以下、図11に示すフローチャ
ートを説明する。本処理が実行されると、まずステップ
1101にて、パージ弁16を閉じる。そして、ステッ
プ1102にてタイマの値が0であるかを判定する。こ
こで肯定判断されると、ステップ1103にてタイマを
作動し、ステップ1104にて、このときの燃料タンク
内圧力P40を測定する。そして、ステップ1105に進
む。また、ステップ1102で否定判断されたときに
は、そのままステップ1105に進む。
【0053】ステップ1105では、タイマの値が所定
値TP4(本実施例では10秒とする)以上であるかを判
断する。ここで、否定判断されると本処理を終了し、図
7のステップ710に進む。また肯定判断された場合
は、ステップ1106に進み、このときの燃料タンク内
圧力P41を測定し、ステップ1107に進む。ステップ
1107ではタイマの値がTP4のときの燃料タンク内圧
力P41とタイマが0のときの燃料タンク内圧力P40との
差を演算し、これを第4の燃料タンク内圧力変化量ΔP
4 (ΔP4 =P41−P40)とする。
【0054】次のステップ1108では、図8のフロー
チャートにて算出したΔP1 が0であり、かつ、次式が
満たされているかを判断する。
【0055】
【数1】|ΔP3 −ΔP4 |≦PC3 なお、PC3 の値は本実施例では25mmAqとする。
ここで、否定判断されたときには本処理を終了して、図
7のステップ710に進む。また、肯定判断されたとき
には、ステップ1110にて、リークが発生していると
判断してから本処理を終了する。
【0056】図7のステップ710では、各リークチェ
ックフラグFLC1〜4が全て0であるかを判定する。
ここで、肯定判断されると、リークチェックが終了した
ものと判断し、ステップ711に進み、次回のリークチ
ェックに備えて各リークチェックフラグFLC1〜4の
値を1とする。また、ここで否定判断されるとそのまま
本処理を終了する。
【0057】次に以上のリークチェック処理を実行した
ときのパージ弁16の開閉状態,大気開放弁の21の開
閉状態および燃料タンク内圧力と大気圧との差圧(タン
ク内圧力センサ19の検出値)の変化を図12のタイム
チャートに示し、以下、このタイムチャートに従って説
明する。まず始めに、図12(a),(b),(c)を
用いて説明する。リークチェック処理が実行されると、
始めにΔP1 を測定するためにパージ弁を所定期間閉じ
る(区間A)。このとき、漏れがない場合は、燃料タン
ク内で発生している蒸発燃料量に応じて燃料タンク内の
圧力が上昇する。この圧力上昇分がΔP1 に相当する。
【0058】次に、パージ弁16を開き、吸気管内の負
圧を導入する。そして、−150mmAqの負圧が導入
されると再びパージ弁を所定時間(本実施例では、10
秒)閉じる。この時、蒸発燃料の発生量に応じて燃料タ
ンク内の圧力がΔP3 だけ上昇する。漏れのないときに
は、1度目にパージ弁を閉じたときのタンク内圧力の上
昇量ΔP1 と今回検出された圧力上昇量ΔP3 がほぼ等
しくなる。
【0059】次に、図12(a),(b),(d)を用
いて、リーク発生時の場合を説明する。リークが発生し
ているときには、パージ弁16を閉弁しても、漏れがあ
るためにタンク内圧力は大気圧以上に上がらない。よっ
て、ΔP1 は0になる。しかしながら、正常時でも蒸発
燃料が発生していないときにはΔP1 が0となるため、
リーク時との区別がつかない。
【0060】しかしながら、次にパージ弁を開いて負圧
を導入すると、正常時には−150mmAqの負圧を引
くことができるが、リーク時には所定の測定時間(本実
施例では、60秒)経過しても負圧を導入することがで
きない。そして、さらにパージ弁を閉じて、タンク内圧
力の上昇量を測定する。ここで、正常時には蒸発燃料が
ほとんど発生していないので、この圧力上昇量ΔP4
ほぼ0である。ところが、リーク発生時には大気が導入
されるため、さきほど導入された負圧分だけ圧力が上昇
する。よって、蒸発燃料が発生していないとき(ΔP1
が0のとき)にも負圧導入時の圧力変化分ΔP2 と負圧
導入後にパージ弁を閉じたときの圧力変化量がほぼ等し
いときにはリークが発生していると判断できる。以上で
本実施例にて実行されるリークチェック処理の説明を終
了する。
【0061】以上のように本発明の第1実施例の構成に
よれば、連通管12の径を太めに設定しているので、燃
料給油時に十分な量の蒸発燃料をキャニスタ11に送る
ことができる。また、キャニスタ11の大気開放弁21
により燃料タンク7からキャニスタ11に送られる蒸発
燃料の量を調節しているため、連通管12中に弁を設け
る必要がない。さらに、キャニスタ11に燃料タンク7
からキャニスタ11に送られる蒸発燃料の量を調節する
弁(大気開放弁21)を設けているため、蒸発燃料によ
る弁の劣化を抑制することができる。また、第1実施例
においては、車両停止中に燃料タンク内の圧力が大気圧
より高い所定圧力になると、第1の連通路206を介し
て圧力が逃がされるため、燃料タンク内の圧力が高圧に
なり燃料タンクの外壁が変形するのを防止することがで
きる。さらに、所定の圧力となるまで燃料タンク7内の
圧力を高圧に保つことができるので、車両停止中の燃料
蒸気の発生を抑制することができる。
【0062】さらに、キャニスタ11に仕切り22を設
け、この仕切り22を挟んで燃料タンク7からの導入口
23と大気開放弁21とを設けているため、上述したよ
うな導入口23から大気開放弁21への流体の流れが生
じるので、燃料給油時にキャニスタ11を効率よく使用
することができる。以上で、第1実施例の説明を終了す
る。なお、本実施例において、大気開放弁21とステッ
プ3およびステップ4とが弁装置に、ステップ11〜ス
テップ18が給油判断手段にそれぞれ相当し、機能す
る。
【0063】次に、第2実施例を説明する。第2実施例
では、第1実施例のキャニスタの代わりに、図13に示
す構成のキャニスタを採用する。以下、第2実施例で採
用するキャニスタの構成と作動を第1実施例のキャニス
タとの相違点を中心に説明する。なお、第1実施例にお
けるキャニスタと同様の構成のものには同じ符号を付し
ている。
【0064】第2実施例においては、第1実施例の大気
開放弁21の代わりに、開放弁25,圧力制御弁26,
大気導入弁27を採用している。開放弁25はフューエ
ルフィラリッド17と図示しないリンク機構により機械
的にリンクしている。よって、フューエルフィラリッド
17が開けられると開放弁25も開弁し、フューエルフ
ィラリッド17が閉じられると開放弁25も閉弁する構
成となっている。これにより、開放弁25は給油時にの
み開弁されることになる。
【0065】また、圧力制御弁26は燃料タンク7内の
圧力、すなわちキャニスタ11内の圧力が大気圧よりも
高い所定値以上になると、外部に圧力を逃がす構成とな
っている。大気導入弁27はキャニスタ11内の圧力が
大気圧に対して所定値以上小さくなると開弁され、大気
をキャニスタ11内に導入する。以上のような弁を備え
るキャニスタ11を用いることにより、車両運転中は、
パージ弁16が開制御されキャニスタ11内に負圧が導
入されると、大気導入弁27が開かれて大気が導入され
る。そして、この導入された新しい空気により吸着体2
0に吸着されていた蒸発燃料がパージされ、絶対圧力の
低い吸気管2の方へ流れていく。
【0066】また、給油中には、開放弁25が開放され
るため、第1実施例にて説明したように燃料タンク7に
て発生した蒸発燃料がキャニスタ11に導入され、吸着
体20に吸着される。また、車両停止中には、燃料タン
ク7内の圧力が所定の設定圧力以上になると、圧力制御
弁26が開弁するため、それ以上の圧力の上昇を抑える
ことができ、さらに、燃料タンク7内の圧力を比較的高
い設定圧力に保つことができるため、車両停止中の蒸発
燃料の発生を抑制することができる。
【0067】このように、第2実施例の構成を採って
も、第1実施例と同様の効果を奏することができる。さ
らに、燃料の給油状態に応じて機械的に作動する開放弁
25を採用することにより、図4,図5に示すようなE
CU24による弁制御を省略することができる。なお、
このような構成を採ったときには、リークチェックの方
法が第1実施例とは異なるため、以下に第2実施例にお
けるリークチェックの方法を説明する。
【0068】図14〜図16にECU24によって実行
されるリークチェック処理のフローチャートを示す。図
14の処理が実行されると、まずステップ1401にお
いて、リークチェック条件が成立しているか否かを判定
する。ここで、リークチェック条件とは、所定車速以上
でパージが実行されているときである。この条件が成立
していないときにはステップ1408に進む。また、条
件が成立しているときには、ステップ1402に進む。
ステップ1402ではパージ弁16を開制御する。次
に、ステップ1403に進み、第5リークチェックフラ
グFLC11が0であるかを判定する。ここで、第5リ
ークチェックフラグFLC11とは後述するステップ1
404の処理を実行するときには1とされ、実行しない
ときには0とされるフラグである。よって、肯定判断さ
れたときにはステップ1404の処理をしないため、ス
テップ1405に進む。否定判断されたときには、ステ
ップ1404に進み、フェイル判定処理1を実行する。
【0069】ステップ1404のフェイル判定処理を示
したフローチャートが図15である。以下、このフロー
チャートにしたがって説明する。本処理が実行される
と、ステップ1501にてタイマの値が0であるかを判
断する。肯定判断されるとステップ1502にてタイマ
を作動させ、ステップ1503に進む。また、ステップ
1501にて否定判断されると、ステップ1503に進
む。ステップ1503ではタイマの値が所定値TP11
上であるかを判断する(本実施例では、1分とする)。
ここで、否定判断されるとそのまま本処理を終了する。
また、肯定判断されたときには、ステップ1504〜ス
テップ1507の処理にてリーク判断を行う。
【0070】まず、ステップ1504では、このときの
タンク内圧力P11を検出する。そして、ステップ150
5ではタンク内圧力P11がほぼ大気導入弁の設定圧力−
150mmAqであるかを判断する。ここで肯定判断さ
れると、ステップ1508に進む。また、否定判断され
るとステップ1506に進み、リークしていると判断す
る。そして、ステップ1507で後述するステップ14
06,ステップ1407の処理を省略するように、第6
のリークチェックフラグFLC22を0としてからステ
ップ1508に進む。ステップ1508ではタイマをリ
セットする。さらに、ステップ1509では第5のリー
クチェックフラグFLC11をリセットし、本処理を終
了して、図14のステップ1408に進む。
【0071】また、ステップ1403にて肯定判断さ
れ、ステップ1405に進んだときには、ステップ14
05にて第6のリークチェックフラグFLC22が0で
あるかを判断する。ここで、肯定判断されたときは、ス
テップ1406,ステップ1407の処理を実行する必
要がないと判断し、ステップ1408に進む。また、否
定判断されたときには、ステップ1406に進む。ステ
ップ1406では、燃料カット中であるか否かを判断す
る。ここで、燃料カット中でないときにはステップ14
08に進み、ステップ1407の処理を実行しない。燃
料カット中であるとステップ1407に進み、フェイル
判定処理2を実行する。
【0072】このフェイル判定処理2のフローチャート
を示したものが図16である。以下、このフローチャー
トにしたがってステップ1407にて実行される処理を
説明する。本処理が実行されると、まず、ステップ16
01にてタイマの値が0であるかを判断する。肯定判断
されるとステップ1602に進みタイマを作動させ、ス
テップ1603に進む。また、ステップ1601にて否
定判断されるとそのままステップ1603に進む。ステ
ップ1603では、タイマの値が1秒以上経過している
かを判断する。ここで、否定判断されたときにはそのま
ま本処理を終了する。また、肯定判断されたときにはス
テップ1604に進む。ステップ1604では、このと
きのタンク内圧力P22を検出する。そして、ステップ1
605では、タンク内圧力P22が所定値−100mmA
qより大きいか否かを判断する。ここで、肯定判断され
るとリークが発生しているものと判断してからステップ
1607に進む。また否定判断されると、そのままステ
ップ1607に進む。ステップ1607では、タイマの
値をリセットする。そして、次のステップ1608では
リークチェックフラグFLC22を0とし、本処理を終
了し、図14のステップ1408に進む。
【0073】図14のステップ1408では、第5,第
6のリークチェックフラグFLC11,FLC22が共
に0であるかを判断する。共に0であれば、リークチェ
ック処理が終了したものと判断し、ステップ1409に
て次回のリークチェック処理に備えて両フラグFLC1
1,FLC22を1としてから本処理を終了する。ま
た、否定判断されたときには、まだ今回のリークチェッ
ク処理が終了していないと判断し、そのまま本処理を終
了する。
【0074】以上の処理を実行することにより、本実施
例の構成においても確実にリークチェックすることがで
きる。図17は上述したリークチェックを実行したとき
のタイムチャートである。以下、このタイムチャートに
したがって説明する。まず、図17(a),(b)を用
いて説明する。リークチェックが実行されるとパージ弁
が開かれる(または、開かれている)。このとき、正常
時にはキャニスタ内の圧力(すなわち、燃料タンク内の
圧力)はチェック弁の設定圧となる。よって、このとき
のタンク内圧力を検出し、その圧力がほぼチェック弁の
設定圧となっていなければ異常が発生していると判断す
ることができる。
【0075】また、リークが発生していても、そのリー
ク量よりも吸気管からの負圧の導入量が大きいときに
は、燃料タンク内の圧力がチェック弁の設定圧力となる
ことが考えられる。そこで、燃料カット時にパージ弁が
閉じられることを利用してパージ弁が閉じてから所定時
間経過後の燃料タンク内の圧力P22を検出し、このとき
の燃料タンク内圧力P22が所定値以上の場合はリークが
発生していると判断する。
【0076】図17(c)はパージ弁を開いてもタンク
内圧力がチェック弁の設定圧力とならないときのタイム
チャートである。このようなときは、リークが発生して
いると判断する。なお、第2実施例において、圧力制御
弁26と大気導入弁27と開放弁25とをそれぞれ備え
る構成としているが、図18に示すように、圧力制御弁
26と開放弁25とを兼用するようにしてもよい。但
し、このときは開放弁25の設定圧力を注意して設定す
る必要がある。つまり、燃料給油時にはできるだけ早く
開放するほうがよいが、そのためには設定圧力を低くす
る必要がある(例えば、大気圧より少し高めの圧力)。
しかしながら、車両停止時には燃料タンク7内圧をある
程度高く保ちたいため、設定圧力を高めに設定する必要
がある。よって、このように、圧力制御弁26と開放弁
25とを兼用させるときには、設定圧力をこれらの要求
をできるだけ満たすように設定する必要がある。
【0077】このように、本発明を用いた第2実施例の
構成によれば、開放弁25を給油と同期して機械的に開
閉弁する弁を用いているので、構成および制御を簡素化
することができる。次に、第3実施例を説明する。第3
実施例では、図19に示すように、燃料タンクとキャニ
スタとを結ぶ連通管12に連通弁28を設けた構成とし
ている。なお、この連通弁28は第1実施例の大気開放
弁と同様の構成をしているが、ジョイントバルブ201
とジョイントバルブ202とに接続される配管が異な
る。また、差圧作動バルブ211のセット荷重S2 も異
なる。第1実施例では、ジョイントバルブ201は大気
に開放され、ジョイントバルブ202はキャニスタに接
続されていたが、第3実施例では、ジョイントバルブ2
01はキャニスタ11側に延びる連通路12に、ジョイ
ントバルブ202は燃料タンク7側に延びる連通路12
に接続されている。また、差圧作動バルブ211のセッ
ト荷重S2 は大気圧よりも所定値だけ高い値(本実施例
では大気圧より250mmAq高い圧力とする)に設定
する必要がある。つまり、車両停止中にキャニスタ11
内の圧力が所定値以上となり、さらに、燃料タンク7内
の圧力より高くなったときに、キャニスタ11内の圧力
が燃料タンク7内に逃がすことができる構成となってい
る。ただし、第3実施例においては必ずしも差圧作動バ
ルブ211は必要とせず、これを省略した構成としても
よい。
【0078】また、第3実施例では、第2実施例と同様
に、開放弁25と圧力制御弁26と大気導入弁27とが
第1実施例の大気開放弁21と同様の作動を行う構成と
なっている。また、第3実施例では、第2実施例では開
放弁25を機械的に作動させていたが、これを電磁弁に
変えてECU24により制御するようにしている。さら
に、大気導入弁27も電磁弁で構成し、ECU24によ
り制御するようにしている。
【0079】以上の構成において、まず、車両運転時に
は開放弁25は常に閉じられており、また、連通弁28
のソレノイドには通電が行われていない。よって、燃料
タンク内の圧力が連通弁28の設定圧以上となったとき
にのみ、燃料タンク7内の圧力がキャニスタ11に逃が
される。パージ弁16はECU24により制御されてお
り、内燃機関1の運転状態に応じて、開度が設定され
る。また、大気導入弁27もECU24により制御され
ており、要求されているパージ量に応じた新しい空気が
キャニスタ11内に導入されるよう、その開度が制御さ
れている。
【0080】給油時には、パージ弁16は閉制御されて
いる。また、開放弁25は開制御されている。そして、
連通弁28もソレノイドに通電が行われ、強制的に開制
御されている。このため、燃料タンク内で発生した蒸発
燃料は、ほとんど抵抗をうけることなくキャニスタ11
に導入される。車両停止時には、パージ弁16および開
放弁25は閉じられている。また、連通弁28のソレノ
イドは通電を停止されている。このため、燃料タンク7
内の圧力が所定以上にならないと、圧力がキャニスタ1
1側に逃げないようになっている。このため、車両停止
時はほぼ連通弁28の設定圧力に保たれることになる。
この設定圧力は大気圧より高い圧力であり、燃料タンク
7内の圧力を高めることにより車両停止時の蒸発燃料の
発生を抑制している。
【0081】なお、本第3実施例のような構成では、リ
ークチェック時に連通弁28を強制的に開制御する必要
があるが(圧力センサ19が燃料タンク7内圧力しか検
出しないため)、例えば、図20に示すような構成にす
ることにより、キャニスタ11内の圧力と燃料タンク7
内の圧力とを1つの圧力センサ19で検出することがで
きる。
【0082】つまり、燃料タンク7から圧力センサ19
に延びる配管の途中に三方弁29を設け、さらに、この
三方弁29からキャニスタ11へと配管を接続する。そ
して、キャニスタ11側のリークチェックを行うときに
はキャニスタ11内の圧力を圧力センサ19に導入する
ように三方弁29を切り換え、また、燃料タンク7側の
リークチェックを行うときには燃料タンク7側の圧力を
圧力センサ19に導入するように三方弁29を切り換え
るように制御すればよい。このとき、リークチェックの
方法としては、キャニスタ11側のリークチェックは第
1実施例で説明した方法と同様の方法で行うことができ
る。また、燃料タンク7内のリークチェックは、例えば
車両が停止してから所定時間以内に燃料タンク内圧が上
昇したかを判断するようにすればよい。リークが発生し
ていなければ、車両停止後は燃料タンク7内に蒸発燃料
が発生し、燃料タンク内圧力が高くなる。しかしなが
ら、リークが発生していれば燃料タンク7内圧力は大気
圧以上にならないため、車両停止後、所定時間後の燃料
タンク7内圧力を検出することにより燃料タンク7側の
リークチェックを行うことができる。
【0083】このように本発明を用いた第3実施例によ
れば、連通管12に連通弁28を設けることにより、車
両の運転中にも燃料タンク7内の圧力を大気圧より高い
所定の設定圧に制御することができるので、燃料蒸気の
発生を抑制することができる。また、車両の運転時には
連通弁28はほぼ閉弁しているので、燃料タンク7から
キャニスタ11に蒸発燃料が流れ込むことがほとんどな
い。よって、キャニスタ11内の蒸発燃料量が急増する
こともなく、パージ弁16を介して吸気管に蒸発燃料を
パージする際に安定した濃度の蒸発燃料を送り込むこと
ができる。
【0084】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明の適用範囲はこれに限定されることはなく、その他に
も、例えば第1実施例において、連通管12に第3実施
例のように連通弁28を設けてもよい。同様に第2実施
例においても連通管12に連通弁28を設けてもよい。
このような構成を採ることにより、第1、第2実施例の
効果に加え、第3実施例の効果を奏することができる。
【0085】また、第1実施例では差圧作動バルブ21
1を省略して、代わりに、運転状態(パージ弁16の作
動状態)に応じてソレノイド220をECU24により
制御するようにしてもよい。また、第2実施例ではダイ
アフラムを用いて大気圧に対して所定の圧力以上低くな
ると開弁する大気導入弁27を用いているが、代わりに
電磁弁を用いてECU24により弁の開閉を制御するよ
うにしてもよい。さらに、第2実施例では燃料の給油状
態に応じて機械的に開閉する開放弁25を用いて構成お
よび制御を簡素化しているが、必ずしもその必要はなく
開放弁25を電磁弁で構成し、ECU24により弁の開
閉を給油状態に応じて制御するようにしてもよい。
【0086】また、上記各実施例においては開放弁25
を仕切り22を挟んで導入口23の反対側に設けている
が、必ずしもこの位置に設ける必要はなく、例えば従来
のように導入口23と対向する仕切り22の下方に設け
てもよい。ただしこの位置に設けると、給油時の蒸発燃
料は導入口23から開放弁25までの吸着体20しか通
らないので、燃料給油時にキャニスタを十分活用できな
くなる。
【0087】
【発明の効果】以上に述べたように請求項1に記載の装
置によれば、燃料給油時には弁装置が開かれ、よって、
燃料タンクからキャニスタへ空気の流れが生じる。よっ
て、燃料給油時に燃料タンク内で発生した蒸発燃料はキ
ャニスタに流れていき、キャニスタ内の吸着体に吸着さ
れることになる。また、車両停止時には燃料タンク内の
圧力が大気圧より高い所定値より高くなったときに、弁
装置が開弁するため圧力が大気に逃がされる。つまり、
燃料タンク内の圧力を大気圧より高い所定の圧力に保つ
ことができるので、車両停止中の蒸発燃料の発生を抑制
することができる。さらに、弁装置をキャニスタに設け
ることにより、燃料タンクからキャニスタに流れる蒸発
燃料を浴びることがないため、燃料の付着による弁の劣
化を抑制することができる。
【0088】また、請求項2に記載の装置によれば、弁
装置の機能を開放弁と圧力制御弁と大気導入弁とにより
分担して構成している。このようは構成においても、請
求項1と同様の効果を得ることができる。また、このよ
うな構成を採ることにより、弁の種類や最大流量等を用
途,予算に応じて変えることができる。また、請求項3
に記載の装置によれば、給油時にキャニスタ内に導入さ
れた蒸発燃料は導入口から仕切りを迂回して開放弁に流
れていくため、キャニスタの吸着体全面を有効的に活用
し、蒸発燃料を吸着することができる。
【0089】また、請求項4に記載の装置によれば、連
通弁を連通管に設けることにより、車両の運転中にも燃
料タンク内の圧力を大気圧より高い所定の圧力に保つこ
とができるので、蒸発燃料の発生を防止することができ
る。また、請求項5に記載の装置によれば、開放弁が燃
料の給油状態に応じて、燃料給油中は開弁し、燃料給油
中でなければ閉弁するように機械的に制御される構成と
なっているため、制御および構成を簡素化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を用いた第1実施例のシステム構成図で
ある。
【図2】第1実施例の大気開放弁の断面構成図である。
【図3】大気開放弁の一部の拡大断面構成図である。
【図4】ECUにより実行される各弁の駆動処理を示す
フローチャートである。
【図5】ECUにより実行される給油検出処理を示すフ
ローチャートである。
【図6】車両の運転状態における各弁の作動を示すタイ
ムチャートである。
【図7】ECUにより実行されるリークチェック処理を
示すフローチャートである。
【図8】ECUにより実行されるリークチェック処理を
示すフローチャートである。
【図9】ECUにより実行されるリークチェック処理を
示すフローチャートである。
【図10】ECUにより実行されるリークチェック処理
を示すフローチャートである。
【図11】ECUにより実行されるリークチェック処理
を示すフローチャートである。
【図12】リークチェック処理を実行したときのタイム
チャートである。
【図13】第2実施例に用いるキャニスタの概略構成図
である。
【図14】ECUにより実行されるリークチェック処理
を示すフローチャートである。
【図15】ECUにより実行されるリークチェック処理
を示すフローチャートである。
【図16】ECUにより実行されるリークチェック処理
を示すフローチャートである。
【図17】リークチェック処理を実行したときのタイム
チャートである。
【図18】第2実施例の変形例に用いるキャニスタの概
略構成図である。
【図19】第3実施例に用いるキャニスタの概略構成図
である。
【図20】第3実施例の変形例に用いるキャニスタの概
略構成図である。
【図21】本発明の構成要件を示すブロック図である。
【図22】本発明の構成要件を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 エンジン 2 吸気管 7 燃料タンク 11 キャニスタ 12 連通管 15 パージ配管 16 パージ弁 18 給油検出スイッチ 19 タンク内圧センサ 20 吸着体 21 大気開放弁 22 仕切り 24 ECU 25 開放弁 26 圧力制御弁 27 大気導入弁 28 連通弁
フロントページの続き (72)発明者 小山 信彦 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関に供給する燃料を貯蓄する燃料
    タンクと、 蒸発燃料を吸着する吸着体により蒸発燃料を吸着するキ
    ャニスタと、 前記燃料タンクと前記キャニスタとを連通する連通管
    と、 燃料を給油中か否かを判断する給油判断手段と、 前記キャニスタに設けられており、 (1)前記給油判断手段により給油中と判断されたと
    き、 (2)前記給油判断手段により給油中でないと判断さ
    れ、前記燃料タンク内の圧力が大気圧より高い所定値以
    上になったとき、 (3)前記給油判断手段により給油中でないと判断さ
    れ、前記キャニスタから前記吸気管内に蒸発燃料を供給
    すると判断されたときのうち少なくとも1つの条件を満
    たしているときに前記キャニスタと大気とを連通し、そ
    れ以外のときには前記キャニスタと大気とを遮断する弁
    装置とを備えることを特徴とする蒸発燃料蒸散防止装
    置。
  2. 【請求項2】 内燃機関に供給する燃料を貯蓄する燃料
    タンクと、 蒸発燃料を吸着する吸着体により蒸発燃料を吸着するキ
    ャニスタと、 前記燃料タンクと前記キャニスタとを連通する連通管
    と、 燃料を給油中か否かを判断する給油判断手段と、 前記キャニスタに設けられており、前記給油判断手段に
    より給油中と判断されたときには前記キャニスタと大気
    とを連通し、給油中でないと判断されたときには遮断す
    る開放弁と、 前記キャニスタに前記開放弁と並列に設けられており、
    前記燃料タンク内の圧力が大気圧より高い所定値以上に
    なると、圧力が所定値未満となるように前記キャニスタ
    と大気とを連通する圧力制御弁と、 前記キャニスタに前記開放弁および前記圧力制御弁と並
    列に設けられており、前記キャニスタから前記吸気管内
    に蒸発燃料を供給するときに、前記キャニスタと大気と
    を連通する大気導入弁とを備えることを特徴とする蒸発
    燃料蒸散防止装置。
  3. 【請求項3】 前記キャニスタは、仕切りにより2室に
    分割されており、前記仕切りの一端には前記2室を連通
    する連通部が設けられ、前記2室のうちの一方は前記連
    通部の反対側にて前記連通管と接続されており、前記2
    室のうちのもう一方は前記連通部の反対側にて前記開放
    弁と接続されていることを特徴とする請求項2に記載の
    蒸発燃料蒸散防止装置。
  4. 【請求項4】 前記連通管に設けられ、前記給油判断手
    段により給油中と判断されたとき、または、前記燃料タ
    ンク内の圧力が大気圧より所定値以上高くなったときに
    前記キャニスタと前記燃料タンクとを連通する連通弁を
    備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれ
    かに記載の蒸発燃料蒸散防止装置。
  5. 【請求項5】 前記開放弁は、燃料の給油状態に応じ
    て、燃料給油中は開弁し、燃料給油中でなければ閉弁す
    るように機械的に連動されていることを特徴とする請求
    項2から請求項4のいずれかに記載の蒸発燃料蒸散防止
    装置。
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