JP3134704B2 - 内燃機関の蒸発燃料制御装置 - Google Patents

内燃機関の蒸発燃料制御装置

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JP3134704B2 JP07058134A JP5813495A JP3134704B2 JP 3134704 B2 JP3134704 B2 JP 3134704B2 JP 07058134 A JP07058134 A JP 07058134A JP 5813495 A JP5813495 A JP 5813495A JP 3134704 B2 JP3134704 B2 JP 3134704B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、内燃機関の蒸発燃料
制御装置に係り、特に燃料タンクへの給油時に異常があ
っても燃料タンクへの給油を可能とし得る内燃機関の蒸
発燃料制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両において、燃料タンク等から大気中
に漏洩する蒸発燃料は、炭化水素(HC)を多量に含み
大気汚染の原因の一つとなっており、また、燃料の損失
にも連ながることから、これを防止するための各種の技
術が知られている。その代表的なものとして、活性炭な
どの吸着剤を収容したキャニスタに燃料タンクの蒸発燃
料を内燃機関の運転時に離脱(パージ)させて内燃機関
に供給する蒸発燃料制御装置(エバポシステム)があ
る。
【0003】この蒸発燃料制御装置にあっては、図14
に示す如く、燃料タンク502内に連通したエバポ通路
504と内燃機関506の吸気系で絞り弁508の下流
側の吸気通路510に連通したパージ通路512との間
に内燃機関506の停止中に燃料タンク502で発生し
てエバポ通路504に導かれた蒸発燃料を吸着保持する
とともに内燃機関506の運転中には大気連絡通路51
4から導入した大気によって吸着保持した蒸発燃料を離
脱してパージ通路512から吸気通路510に供給させ
るキャニスタ516を設けている。パージ通路512の
途中には、内燃機関506の運転状態に応じて吸気通路
510への蒸発燃料量を制御するパージ弁(2ウェイソ
レノイドバルブ)518が設けられている。このパージ
弁518は、制御部(ECM)によってパージ通路51
2を開閉するようにデューティ制御されるものである。
【0004】また、燃料タンク502には、給油ガン5
20からの燃料を注入させる給油管522が設けられて
いる。また、燃料タンク502には、該燃料タンク50
2内の上部位と給油管522の途中とを連絡するブリー
ザパイプ524が設けられている。
【0005】また、このような蒸発燃料制御装置として
は、例えば、特開平6−17712号公報、特開平6−
17713号公報に開示されている。特開平6−177
12号公報に記載のものは、第1通路に圧力制御弁を設
け、第2通路に第1ソレノイド弁を設け、吸気通路と圧
力制御弁とを連絡する連絡通路を設け、連絡通路に第2
ソレノイド弁を設け、燃料タンク内に燃料量を検出する
燃料レベルゲージを設け、内燃機関の運転時に第2ソレ
ノイド弁の作動により吸気管負圧を作用させて圧力制御
弁を開作動すべく制御するとともに燃料タンク内の燃料
が所定量以上となった際には燃料レベルゲージからの検
出信号によって第2ソレノイド弁を動作させ圧力制御弁
に大気を作用させるべく制御する制御部を設けることに
より、タンク内圧を大気圧と略等しい圧力とし、給油時
に蒸発燃料が大気に放出されるおそれをなくするととも
に、給油時の過充填防止を図るものである。特開平6−
17713号公報に記載のものは、一端側が吸気通路に
連通するとともに他端側が第1分岐通気路と第2分岐通
気路とに分岐して燃料タンクに連通する通気路を設け、
通気路に蒸発燃料を吸着保持するキャニスタを設け、キ
ャニスタと吸気通路との間の通気路に開閉弁を設け、第
1分岐通気路に燃料タンク内の圧力が設定圧以上になる
と開動作されるチェック弁を設け、第2分岐通気路に内
燃機関の運転中に開動作される制御弁を設け、第1分岐
通気路の燃料タンク内の開口に燃料満量時に閉動作する
フロート弁を設けることにより、給油時における燃料タ
ンク内の圧力を略大気圧にし、これにより、給油時に燃
料タンクから大気に蒸発燃料が放出されることを防止
し、また、たとえ、内燃機関の運転中に給油した場合に
も過充填を防止するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図14に示
す蒸発燃料制御装置においては、燃料タンクへの燃料の
注入時である給油時に、燃料タンク内に発生した蒸発燃
料がブリーザパイプから大気に放出されていたので、大
気汚染を招くという不都合があった。
【0007】また、上述の公報に記載の蒸発燃料制御装
置においては、給油時に燃料タンク内に大量の蒸発燃料
が発生するために、この蒸発燃料を全て回収することが
困難となり、蒸発燃料の一部が大気に放出されるおそれ
がある。
【0008】また、燃料タンクへの給油時で、蒸発燃料
制御装置に異常がある場合に、燃料タンクのタンク内圧
が非常に高くなると、燃料タンクへの給油が困難になる
という不都合があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述の不都合を除去するために、燃料タンク内に連通した
エバポ通路と内燃機関の吸気系の吸気通路に連通したパ
ージ通路との間に前記内燃機関の停止中に前記燃料タン
ク内で発生して前記エバポ通路に導かれた蒸発燃料を吸
着保持するとともに前記内燃機関の運転中には大気連絡
通路から導入した大気によって吸着保持した蒸発燃料を
離脱して前記パージ通路から前記吸気通路に供給させる
キャニスタを設け、前記パージ通路途中には前記内燃機
関の運転状態に応じて前記吸気通路への蒸発燃料量を制
御するパージ弁を設けた内燃機関の蒸発燃料制御装置に
おいて、前記エバポ通路を開閉するタンク内圧制御弁を
設け、前記燃料タンクのタンク内圧を制御するように前
記タンク内圧制御弁を作動する制御手段を設け、前記燃
料タンクと前記キャニスタとを連通する連絡通路を設
け、この連絡通路を前記燃料タンク内のフロート弁の上
下動によって開閉されるように前記燃料タンクに連通し
て設け、前記燃料タンクのタンク内圧が所定の設定圧よ
りも高くなった場合に前記連絡通路を開成するように開
動作するチェック弁を設け、前記燃料タンク内のタンク
内圧が前記燃料タンクへの通常の給油時の圧力値よりも
高くなった場合に該タンク内圧を低下させて前記燃料タ
ンクへの給油を可能とするように作動する圧力逃し機構
を設けたことを特徴とする。
【0010】
【作用】この発明の構成によれば、燃料タンクへの給油
時に、蒸発燃料制御装置に異常が生じて燃料タンクのタ
ンク内圧が通常時よりも高くなると、圧力逃し機構が作
動してタンク内圧を低下させるので、燃料タンクへの給
油を可能とすることができる。
【0011】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
且つ具体的に説明する。図1〜5は、この発明の第1実
施例を示すものである。図1において、2は内燃機関、
4は吸気マニホルド、6は吸気通路、8はサージタン
ク、10は絞り弁、12は燃料噴射弁、14はエアクリ
ーナ、16は燃料タンクである。この燃料タンク16に
は、給油キャップ18が備えられた給油管20が連設さ
れている。また、燃料タンク16内には、燃料ポンプ2
2と燃料量によって上下動するフロート弁24と燃料量
を検知するレベルゲージ26とが設けられている。燃料
ポンプ22には、燃料供給通路28の一端側が連絡して
設けられている。この燃料供給通路28の他端側は、燃
料噴射弁12に連絡して設けられている。
【0012】燃料タンク16と内燃機関2の吸気系間に
は、蒸発燃料制御装置(エバポシステム)30が設けら
れている。
【0013】この蒸発燃料制御装置30においては、図
1、2に示す如く、一端側が燃料タンク16内に連通し
たエバポ通路32の他端側と一端側が吸気通路6を構成
するサージタンク8に連通したパージ通路34の他端側
との間には、キャニスタ36が設けられている。エバポ
通路32の他端側とパージ通路34の他端側とは、キャ
ニスタ36の上部内に並設して開口している。また、こ
のキャニスタ36には、大気連絡通路38の一端側が連
通して設けられている。この大気連絡通路38の他端側
には、この大気連絡通路38を開閉するエアカット弁
(2ウェイバルブ)40が設けられている。このエアカ
ット弁40は、後述する制御部62によって開閉作動さ
れるものである。
【0014】キャニスタ36は、内燃機関2の停止中に
燃料タンク16内で発生してエバポ通路32に導かれた
蒸発燃料を吸着保持するとともに、内燃機関2の運転中
には大気連絡通路38から導入した大気によって吸着保
持した蒸発燃料を離脱してパージ通路34から吸気通路
6に供給させるものである。
【0015】エバポ通路32の途中には、内燃機関2の
停止中に燃料タンク16のタンク内圧が所定の設定圧に
達するとエバポ通路32を開成するように開動作するタ
ンク内圧制御弁(TPCV)42が設けられる。
【0016】このタンク内圧制御弁42は、第1バルブ
ハウジング44内に設けた第1ダイヤフラム46によっ
て分割形成された第1室48と第2室50とを有してい
る。第1室48には、第1ダイヤフラム46に所定の付
勢力を作用する第1スプリング52が設けられている。
第2室50には、第1ダイヤフラム46が接離すること
によってエバポ通路32を開閉する第1弁座体54が設
けられている。
【0017】このタンク内圧力制御弁42は、また、内
燃機関2の運転中に、制御手段56によって開閉作動さ
れる。即ち、タンク内圧力制御弁42の第1バルブハウ
ジング44の第1室48には、圧力通路58の一端側が
連通して設けられている。この圧力通路58の他端側
は、サージタンク8に連通して設けられている。この圧
力通路58の途中には、圧力調整弁(3ウェイソレノイ
ドバルブ)60が設けられている。この圧力調整弁60
は、制御部62によるデューティ制御によって切換作動
(オン・オフ作動)されて、タンク内圧制御弁42の第
1室48に圧力通路58から大気を作用させたり、ある
いは、タンク内圧制御弁42の第1室48に圧力通路5
8からサージタンク8内の吸気管負圧を作用させるもの
である。
【0018】燃料タンク16とタンク内圧制御弁42よ
りもキャニスタ36側のエバポ通路32間には、燃料タ
ンク16とキャニスタ36とを連通するように連絡通路
64が設けられる。この連絡通路64は、燃料タンク1
6内においてフロート案内体66内で案内されて上下動
するフロート弁24によって開閉されるようにフロート
案内体66内に連通して設けられている。
【0019】連絡通路64の途中には、チェック弁68
が設けられる。このチェック弁68は、燃料タンク16
内のタンク内圧が上述した所定の設定圧よりも高くなっ
た場合に、連絡通路64を開成するように開動作するも
のである。
【0020】このチェック弁68は、第2バルブハウジ
ング70内に第2ダイヤフラム72によって分割形成さ
れた第1室74と第2室76とを有している。第1室7
4には、第2ダイヤフラム72に付勢力を作用する第2
スプリング78が設けられている。第2室76には、第
2ダイヤフラム72が接離することによって連絡通路6
4を開閉させる第2弁座体80が設けられている。
【0021】パージ通路34の途中には、内燃機関2の
運転状態に応じて吸気通路6への蒸発燃料量を制御する
パージ弁82が設けられている。このパージ弁82は、
エアカット弁40と同一の構成であり、制御部62によ
ってデューティ制御されるものである。
【0022】また、燃料タンク16とタンク内圧制御弁
42間のエバポ通路32には、検出用圧力通路84の一
端側が連通して設けられている。この検出用圧力通路8
4の他端側には、燃料タンク16のタンク内圧を検出す
る圧力センサ86が設けられている。
【0023】燃料噴射弁12とレベルゲージ26とエア
カット弁40と圧力調整弁60とパージ弁82と圧力セ
ンサ86とは、前記制御部62に連絡している。
【0024】この制御部62は、レベルゲージ26や圧
力センサ86等からの各信号を入力して、内燃機関2の
運転中にエバポ通路32を開閉するように圧力調整弁6
0を介してタンク内圧制御弁42を切換作動するととも
に、燃料噴射弁12を作動して内燃機関2への燃料供給
量を制御し、また、エアカット弁40を開閉作動して大
気連絡通路38を開閉させてキャニスタ36に大気を導
入し又はキャニスタ36からの空気を放出させ、しか
も、パージ弁82を開閉作動してパージ通路34を開閉
させて吸気通路6への蒸発燃料量を制御させるものであ
る。
【0025】また、この第1実施例においては、燃料タ
ンク16への給油時に、タンク内圧が異常に高くなって
通常の給油時の圧力値よりも高くなった場合に、燃料タ
ンク16への給油が困難になった時にタンク内圧を低下
させて燃料タンク16への給油を可能とする圧力逃し機
構88が設けられる。
【0026】この圧力逃し機構88は、連絡通路64と
給油管20とを連通する圧力逃し通路(フィラー通路)
90と、この圧力逃し通路90途中に設けられたリリー
フ弁92とからなる。
【0027】このリリーフ弁92は、第3バルブハウジ
ング94内に第3ダイヤフラム96によって分割形成さ
れた第1室98と第2室100とを有している。第1室
98には、第3ダイヤフラム96に付勢力を作用する第
3スプリング102が設けられている。第2室100に
は、第3ダイヤフラム96が接離することによって圧力
逃し通路90を開閉させる第3弁座体104が設けられ
ている。
【0028】更に、この第1実施例において、図4に示
す如く、圧力逃し機構88には、この圧力逃し機構88
が圧力逃し通路90を開成するように作動したときにオ
ン作動する警告手段106が設けられる。この警告手段
106は、リリーフバルブスイッチ8とウォーニングラ
ンプ110とを有している。
【0029】リリーフバルブスイッチ108は、一端側
がリリーフ弁92の第3ダイヤフラム96に固着されて
第3バルブハウジング94の上部位に形成した貫通孔1
12に挿通されたスイッチ棒114と、このスイッチ棒
114の他端側の動作によって接離する電源側接点11
6及びランプ側接点118とを有している。電源側接点
116は、イグニションスイッチ120を介してバッテ
リ122に連絡している。ランプ側接点118は、ウォ
ーニングランプ110に連絡している。なお、図3にお
いて、符号124は給油ガンである。
【0030】次に、この第1実施例の作用を説明する。
【0031】内燃機関2の停止時には、タンク内圧制御
弁42の開閉作動は燃料タンク16のタンク内圧に依存
し、また、圧力調整弁60はタンク内圧制御弁42の第
1室48に大気を導入するようにオフとなってサージタ
ンク8側の圧力通路58のみを閉成し、更に、エアカッ
ト弁40が開作動し、更にまた、フロート弁24が連絡
通路64を開成している。これにより、タンク内圧制御
弁42においては、第1スプリング52の付勢力によっ
て第1ダイヤフラム46が第1弁座体54に接合し、よ
って、エバポ通路32を閉成している。このような場合
に、例えば、燃料タンク16のタンク内圧が所定の設定
圧に達すると、タンク内圧制御弁42が一時的に開動作
してエバポ通路32を開成し、燃料タンク16内で発生
した蒸発燃料をキャニスタ36側に流動させてこの蒸発
燃料をキャニスタ36に補集させるとともに、蒸発燃料
に含まれていた空気のみが大気連絡通路38から放出さ
れ、しかも、燃料タンク16のタンク内圧を低下させ
る。
【0032】また、燃料タンク16への給油時において
は、タンク内圧制御弁42は燃料タンク16のタンク内
圧に依存し、また、圧力調整弁60はタンク内圧制御弁
42の第1室48に大気を導入するようにオフとなって
サージタンク8側の圧力通路58のみを閉成し、更に、
エアカット弁40は開作動し、更にまた、フロート弁2
4が連絡通路64を開成している。そして、図4に示す
如く、給油ガン124によって給油管20に燃料を注入
すると、燃料タンク16のタンク内圧が所定の設定圧よ
りも高くなり、この高いタンク内圧によってタンク内圧
制御弁42が自ら開動作してエバポ通路32を開成ある
いはチェック弁68が自ら開動作して連絡通路64を開
成するので、燃料タンク16内で発生した蒸発燃料がエ
バポ通路32あるいは連絡通路64からキャニスタ36
側に円滑に流動してキャニスタ36に補集されるととも
に、蒸発燃料に含まれていた空気のみが大気連絡通路3
8から大気に放出される。
【0033】この燃料タンク16への給油時に、何んら
かの原因で、タンク内圧制御弁42やチェック弁68等
が故障した場合に、燃料タンク16のタンク内圧が設定
圧よりもかなり上昇して異常に高くなると、燃料タンク
16への給油が困難になるものである。
【0034】そこで、この第1実施例においては、燃料
タンク16のタンク内圧が通常の圧力値以上で異常に高
くなってリリーフ弁92の第2室100に作用すると、
第3ダイヤフラム96が押上げられて、図3に示す如
く、リリーフ弁92を開作動させ(図5のaで示す)圧
力逃し通路90を開成するので、タンク内圧が圧力逃し
通路90から流出し、タンク内圧を低下させて、給油中
に、燃料タンク16への給油を可能にすることができ
る。
【0035】またこの時、リリーフ弁92が作動する
と、図4に示す如く、スイッチ棒114の動作によつて
リリーフバルブスイッチ108の電源側接点116とラ
ンプ側接点118とが接続する(図5のaで示す)。そ
して、燃料タンク16への給油が終了すると(図5のb
で示す)リリーフ弁92が閉動作するが、リリーフバル
ブスイッチ108がオンになっている。次いで、イグニ
ションスイッチ120をオンにすることにより(図5の
cで示す)、ウォーニングランプ110をオンとし、運
転者に、異常時の燃料タンク16への給油であることを
知らせることができる。また、燃料タンク16の燃料が
満量になると、フロート弁24が連絡通路64を閉成す
るので、タンク内圧制御弁42のみがタンク内圧によっ
て動作する。
【0036】内燃機関2の運転中には、制御部62は、
圧力調整弁60をデューティ制御によってオン作動して
吸気管負圧をタンク内圧制御弁42の第1室48に作用
させる。よって、タンク内圧制御弁42は、開閉作動
し、蒸発燃料をキャニスタ42側に流動させる。また、
制御部84は、パージ弁82をデューティ制御によって
開閉作動する。これにより、大気連絡通路38から大気
が導入され、この大気でキャニスタ36内の蒸発燃料を
パージさせ、この蒸発燃料をパージ通路34から吸気通
路6に供給させる。
【0037】図6〜8は、この発明の第2実施例を示す
ものである。
【0038】以下の実施例においては、上述の第1実施
例と同一機能を果す箇所には同一符号を付して説明す
る。
【0039】この第2実施例の特徴とするところは、以
下の点にある。即ち、蒸発燃料制御装置30は、第1実
施例と同じ構成である。圧力逃し機構202は、キャニ
スタ36内を迂回するように、一端側がキャニスタ36
の上流側のエバポ通路32に連通するとともに、他端側
が大気連絡通路38に連通する圧力逃し通路(フィラー
通路)204と、この圧力逃し通路204の途中に設け
られたリリーフ弁206とキャニスタ32の上部位と大
気連絡通路38とに連通する大気側バイパス通路38a
とからなり、キャニスタ36に直接設置される。
【0040】このリリーフ弁206は、第4バルブハウ
ジング208内に第4ダイヤフラム210によって分割
形成された第1室212と第2室214とを有してい
る。第1室212には、第4ダイヤフラム210に付勢
力を作用する第4スプリング216が設けられている。
第2室214には、第4ダイヤフラム210が接離する
ことによって圧力逃し通路204を開閉する第4弁座体
218が設けられている。
【0041】更に、この第2実施例においては、図7に
示す如く、圧力逃し機構202には、警告手段220が
設けられる。この警告手段220は、リリーフバルブス
イッチ222とウォーニングランプ224とを有してい
る。
【0042】リリーフバルブスイッチ222は、一端側
がリリーフ弁206の第4ダイヤフラム210に固着さ
れて第4バルブハウジング208の上部位に形成した貫
通孔226に挿通されたスイッチ棒228と、このスイ
ッチ棒228の他端側の動作によって接離する電源側接
点230及びランプ側接点232とを有している。電源
側接点230は、イグニションスイッチ234を介して
バッテリ236に連絡している。ランプ側接点232
は、ウォーニングランプ224に連絡している。
【0043】この第2実施例の構成によれば、何んらか
の原因で、タンク内圧制御弁42やチェック弁68等が
故障した場合に、燃料タンク16のタンク内圧が異常に
高くなると、燃料タンク16への給油が困難になるもの
である。
【0044】そこで、この第2実施例においては、燃料
タンク16のタンク内圧が異常に高くなってリリーフ弁
206の第2室214に作用すると、第4ダイヤフラム
210が押上げられて、図6、7に示す如く、リリーフ
弁206を開作動させ、圧力逃し通路204を開成する
ので、タンク内圧がバイパス通路204から流出し、タ
ンク内圧を低下させて、燃料タンク16への給油を可能
にすることができる。
【0045】また、このように、リリーフ弁206が作
動すると、スイッチ棒228の動作によってリリーフバ
ルブスイッチ222の電源側接点230とランプ側接点
232とが接続し、イグニションスイッチ234をオン
にすることにより、ウォーニングランプ224をオンと
し、運転者に、異常時の燃料タンク16への給油である
ことを知らせることができる。
【0046】また、圧力逃し機構202をキャニスタ3
6に取付けることが可能となり、構成を簡単にすること
ができる。
【0047】更に、キャニスタ36に詰まりが生じた時
に、圧力逃し機構202が開動作するので、キャニスタ
36に詰まりが生じた時にタンク内圧を有効的に流出さ
せることができる。
【0048】図9〜12は、この発明の第3実施例を示
すものである。
【0049】この第3実施例の特徴とするところは、以
下の点にある。即ち、蒸発燃料制御装置30は、上述の
第1実施例と同じ構成である。圧力逃し機構302は、
燃料タンク16とキャニスタ36とを連通する連絡通路
304が設けられ、また、キャニスタ36を迂回するよ
うに連絡通路304と大気連絡通路38とを連通する圧
力逃し通路(フィラー通路)306が設けられ、更に、
この圧力逃し通路306の途中に一方向弁のリリーフ弁
308が設けられて構成されている。圧力逃し通路30
4には、例えば、タンク内圧が設定圧を越えると開動作
するコントロール弁(図示せず)が設けられている。
【0050】この第3実施例の構成によれば、燃料タン
ク16への給油中に、タンク内圧の変化が正常時(図1
0の破線で示す)においては、図11に示す如く、リリ
ーフ弁308が閉動作し、よって、燃料タンク16から
の蒸発燃料がキャニスタ36に補集され、空気のみが大
気連絡通路38から放出される。
【0051】しかし、タンク内圧の変化が異常時(図1
0の実線で示す)においては、図12に示す如く、リリ
ーフ弁308が開動作するので、タンク内圧が圧力逃し
通路306を経て流出され、これにより、タンク内圧を
低下させて燃料タンク16への給油を可能とする。
【0052】また、キャニスタ36に何んらかの原因で
詰まりが生じた時に、タンク内圧がキャニスタ36を迂
回して流出するので、キャニスタ36の詰まり時に有効
的である。
【0053】図13は、この発明の第4実施例を示すも
のである。
【0054】この第4実施例の特徴とするところは、以
下の点にある。即ち、蒸発燃料制御装置30において
は、エバポ通路32にセパレータ402とタンク内圧制
御弁42とが設けられる。また、燃料タンク16とキャ
ニスタ36とは、連絡通路404によって連通される。
この連絡通路404の途中には、コントロール弁406
が設けられる。圧力逃し機構408は、キャニスタ36
を迂回するように燃料タンク16と大気連絡通路38と
を連通する圧力逃し通路(フィラー通路)410が設け
られ、また、この圧力逃し通路410の途中に一方向弁
のリリーフ弁412が設けられて構成されている。
【0055】この第4実施例の構成によれば、タンク内
圧の変化が正常時においては、リリーフ弁412が閉動
作し、よって、蒸発燃料が連絡通路404を経てキャニ
スタ36に補集され、空気のみが大気連絡通路38から
放出される。
【0056】しかし、タンク内圧の変化が異常時におい
ては、リリーフ弁412が開動作して圧力逃し通路41
0を開成するので、タンク内圧が圧力逃し通路410を
経て流出され、これにより、タンク内圧を低下させて燃
料タンク16への給油を可能とする。
【0057】また、キャニスタ36に何んらかの原因で
詰まりが生じた時に、タンク内圧がキャニスタ36を迂
回して流出するので、有効的である。
【0058】また、上述の各実施例の蒸発燃料制御装置
においては、内燃機関の運転中に通常のエバポ制御を適
正に行うとともに、内燃機関の停止時や燃料タンクへの
給油中に蒸発燃料が大気に放出されるのを防止させる規
制や、エアカット弁、タンク内圧制御弁及びパージ弁等
の弁類を開閉作動させて蒸発燃料の漏れをチェックさせ
る規制にも対処させることができる。
【0059】
【発明の効果】以上詳細な説明から明らかなようにこの
発明によれば、エバポ通路を開閉するタンク内圧制御弁
を設け、燃料タンクのタンク内圧を制御するようにタン
ク内圧制御弁を作動する制御手段を設け、燃料タンクと
キャニスタとを連通する連絡通路を設け、連絡通路を燃
料タンク内のフロート弁の上下動によって開閉されるよ
うに燃料タンクに連通して設け、燃料タンクのタンク内
圧が所定の設定圧よりも高くなった場合に連絡通路を開
成するように開動作するチェック弁を設け、燃料タンク
内のタンク内圧が燃料タンクへの通常の給油時の圧力値
よりも高くなった場合にタンク内圧を低下させて燃料タ
ンクへの給油を可能とするように作動する圧力逃し機構
を設けたことにより、燃料タンクへの給油時にタンク内
圧が異常に高くなると、圧力逃し機構が作動してタンク
内圧を低下させるので、燃料タンクへの給油を可能とし
得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例における蒸発燃料制御装置のシステ
ム構成図である。
【図2】第1実施例における蒸発燃料制御装置のブロッ
ク構成図である。
【図3】第1実施例における給油時の圧力逃し機構の構
成図である。
【図4】第1実施例において警告手段が連絡された圧力
逃し機構の構成図である。
【図5】第1実施例の蒸発燃料制御のタイムチャートで
ある。
【図6】第2実施例における蒸発燃料制御装置のシステ
ム構成図である。
【図7】第2実施例において警告手段が連絡された圧力
逃し機構の構成図である。
【図8】第2実施例における蒸発燃料制御装置のブロッ
ク構成図である。
【図9】第3実施例における圧力逃し機構の構成図であ
る。
【図10】タンク内圧の変化状態を示す図である。
【図11】第3実施例において燃料タンクへの給油中の
正常時の圧力逃し機構の構成図である。
【図12】第3実施例において燃料タンクへの給油中の
異常時の圧力逃し機構の構成図である。
【図13】第4実施例における蒸発燃料制御装置のシス
テム構成図である。
【図14】従来の蒸発燃料制御装置の構成図である。
【符号の説明】
2 内燃機関 6 吸気通路 8 サージタンク 16 燃料タンク 30 蒸発燃料制御装置 32 エバポ通路 34 パージ通路 36 キャニスタ 38 大気連絡通路 40 エアカット弁 42 タンク内圧制御弁 56 制御手段 62 制御部 68 チェック弁 88 圧力逃し機構 90 圧力逃し通路 92 リリーフ弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02M 25/08 F02M 37/00 301

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンク内に連通したエバポ通路と内
    燃機関の吸気系の吸気通路に連通したパージ通路との間
    に前記内燃機関の停止中に前記燃料タンク内で発生して
    前記エバポ通路に導かれた蒸発燃料を吸着保持するとと
    もに前記内燃機関の運転中には大気連絡通路から導入し
    た大気によって吸着保持した蒸発燃料を離脱して前記パ
    ージ通路から前記吸気通路に供給させるキャニスタを設
    け、前記パージ通路途中には前記内燃機関の運転状態に
    応じて前記吸気通路への蒸発燃料量を制御するパージ弁
    を設けた内燃機関の蒸発燃料制御装置において、前記エ
    バポ通路を開閉するタンク内圧制御弁を設け、前記燃料
    タンクのタンク内圧を制御するように前記タンク内圧制
    御弁を作動する制御手段を設け、前記燃料タンクと前記
    キャニスタとを連通する連絡通路を設け、この連絡通路
    を前記燃料タンク内のフロート弁の上下動によって開閉
    されるように前記燃料タンクに連通して設け、前記燃料
    タンクのタンク内圧が所定の設定圧よりも高くなった場
    合に前記連絡通路を開成するように開動作するチェック
    弁を設け、前記燃料タンク内のタンク内圧が前記燃料タ
    ンクへの通常の給油時の圧力値よりも高くなった場合に
    該タンク内圧を低下させて前記燃料タンクへの給油を可
    能とするように作動する圧力逃し機構を設けたことを特
    徴とする内燃機関の蒸発燃料制御装置。
  2. 【請求項2】 前記圧力逃し機構には、該圧力逃し機構
    が作動したことを知らせる警告手段が連絡して設けられ
    たことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の蒸発燃
    料制御装置。
  3. 【請求項3】 前記圧力逃し機構は、前記燃料タンク内
    のタンク内圧を前記キャニスタの大気側に流出させる圧
    力逃し機構であることを特徴とする請求項1に記載の内
    燃機関の蒸発燃料制御装置。
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