JPH07287268A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

Info

Publication number
JPH07287268A
JPH07287268A JP8040994A JP8040994A JPH07287268A JP H07287268 A JPH07287268 A JP H07287268A JP 8040994 A JP8040994 A JP 8040994A JP 8040994 A JP8040994 A JP 8040994A JP H07287268 A JPH07287268 A JP H07287268A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
focal length
image pickup
pickup apparatus
driving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8040994A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoya Kaneda
直也 金田
Yoshiki Kino
芳樹 木野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP8040994A priority Critical patent/JPH07287268A/ja
Publication of JPH07287268A publication Critical patent/JPH07287268A/ja
Priority to US08/792,920 priority patent/US5889553A/en
Priority to US09/235,936 priority patent/US6211910B1/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置の大型化、コスト高を招くことなく、像
ぶれ補正、画素ずらしの両方を行うことにより高品位な
画像を得ることのできる撮像装置を提供する。 【構成】 撮像装置において、装置のぶれを検出するぶ
れ検出手段と、撮像素子と、前記撮像素子の光路上前方
に配置され、光路中で動くことにより通過光束を偏向さ
せる光束偏向手段と、前記撮像素子上に結像した被写体
像を前記撮像素子の画素ピッチに関連する所定量だけ移
動するための目標位置信号と、前記ぶれ検出手段の出力
信号とに応じて前記光束偏向手段を駆動させる制御手段
とを有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、撮像素子と、可変頂角
プリズム等のような結像面に対する結像位置を変えるた
めの作動手段とを用いて高精細な画像を得るよう構成さ
れた撮像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、スチルカメラ、ビデオカメラ等の
撮影装置の自動化が進み、自動露出調整手段や自動焦点
調節手段など、様々な機能が実用化されている。
【0003】特に、ビデオカメラ等の撮影装置において
は、使用される撮影レンズとしてズームレンズを用いる
のが一般的であり、そのズーム比も年々大きくなる傾向
が強い。
【0004】一方、撮影装置の小型化も顕著であり、撮
像画面サイズの小型化、高密度実装技術の発展、小型レ
コーダメカシャーシの開発などを背景に、片手で撮影が
可能な小型機種まで表れてきている。
【0005】しかしながら、このようなズームレンズを
備えた小型のビデオカメラを用いる場合、撮影者の手振
れに起因する画面の有害な振れが発生し易い。そこで、
この振れを除去し、安定した画面を得る為に、様々な振
れ防止装置が提案されている。この種の振れ防止装置を
用いれば、このような手振れによる画面の有害な振れだ
けでなく、船舶や自動車などからの撮影に際して、三脚
を用いても有害な手振れが除去し得ないような状況にお
いても、大きな効果を奏する事は云うまでもない。
【0006】この振れ防止装置は、振れを検出する振れ
検出手段と、検出された振れの情報に応じて画面として
振れが発生しないように、何らかの補正を行う振れ補正
手段を、少なくとも含んで構成されている。
【0007】振れ検出手段としては、例えば、角加速度
計、角速度計、角変位計などが知られている。又、振れ
補正手段としては、本願出願人による可変頂角プリズム
(詳細は後述する)を用いるものや、得られた撮像画面
情報の中から実際に画面として用いる領域を切り出すよ
うに構成したビデオカメラにて、その切り出し位置を振
れが補正される位置に順次変更(追尾)していく方法な
どが知られている。
【0008】振れ補正手段として、前者のように可変頂
角プリズムやその他の何らかの光学的手段を用いて、撮
像素子上に結像する像の段階で振れを除去するような方
法をここでは光学的補正手段と称し、後者の様に振れを
含んだ画像情報を電子的に加工して振れを除去する方法
を電子的補正手段と称している。
【0009】一般的に、光学補正手段は、レンズの焦点
距離にかかわりなく、カメラの振れ角度として定められ
た角度以内の振れに対しての補正が可能であり、したが
って、ズームレンズのテレ側の焦点距離が長い場合で
も、実用上問題のない振れ除去性能を有することができ
る。しかし、カメラの大型化を招いてしまうという欠点
を有している。
【0010】これに対して、電子的補正手段は、画面上
での例えば画面の縦寸法に対する補正率といったものが
一定である。したがって、テレ側の焦点距離が長くなる
にしたがって、振れ除去の性能は劣化する。しかし、一
般に小型化に対しては有利となることが多い。
【0011】図15は焦点距離とカメラの振れ角度との
関係を画面上の被写***置で説明した図である。
【0012】図15において、カメラが112で示した
位置にある時のレンズの光軸は113であり、被写体で
ある人物111の顔をほぼ中心にとらえていることにな
る。この状態から、a度手振れによりカメラが回転した
とする。この時のカメラ位置を114で、光軸を115
で、それぞれ示している。
【0013】図15(B)と(C)はこの112と11
4のカメラ位置での画面位置を示しており、(B)はズ
ームレンズのテレ端での状態を、(C)はワイド端での
状態を示す。116は画面内の被写体を示しており、1
17及び119はカメラ位置が112の時の、118及
び120はカメラ位置が114の時の、それぞれ画面を
示している。
【0014】図15から明らかなように、同じa度のカ
メラ振れであっても、当然、レンズの焦点距離が長い方
が、画面上の振れとしては害が大きい。したがって、特
にテレ端の焦点距離の長いレンズと組み合せる振れ補正
手段としては、可変頂角プリズム等の光学的手段が有効
となる。
【0015】図16に可変頂角プリズムの構成を示す。
【0016】図16において、121と123はガラス
板であり、127は例えばポリエチレン等の材料で作ら
れた蛇腹部分である。これらのガラス板123と蛇腹1
27で囲まれた内部に、例えばシリコンオイル等による
透明な液体が封入されている。
【0017】図16(B)では、2枚のガラス板121
と123は平行な状態であり、この場合、可変頂角プリ
ズムの光線の入射角度と出射角度は等しい。一方、
(A)、(C)のような角度を持つ場合には、それぞれ
光線124、126で示したた如く光線は或る角度をも
って曲げられる。
【0018】したがって、カメラが手振れ等の原因によ
り傾いた場合に、その角度に相当する分光線が曲がる様
に、レンズの前に設けた可変頂角プリズムの角度を制御
することによって、振れが除去出来るものである。
【0019】図17はこの状態を示しており、(A)に
て可変頂角プリズムは平行状態になり、光線は被写体の
頭をとらえているとすると、(B)のようにa度の振れ
に対して図の様に可変頂角プリズムを駆動して光線を曲
げる事により、撮影光軸は相変わらず、被写体の頭をと
らえ続けている。
【0020】図18はこの可変頂角プリズムとそれを駆
動するアクチュエータ部、及び、角度状態を検出する頂
角センサを含む、可変頂角プリズムユニットの実際の構
成例を示す図である。
【0021】実際の振れはあらゆる方向で出現するの
で、可変頂角プリズムの前側のガラス面と後ろ側のガラ
ス面はそれぞれ90度ずれた方向を回転軸として回転可
能なように構成されている。ここでは、添え字aとbと
してこれらを二つの回転方向のそれぞれの構成部品を示
しているが、同一番号のものは全く同じ機能を有する。
従って、以下、添え字a、bは省略して説明する。又、
b側の部品は一部図示していない。
【0022】141は可変頂角プリズムで、ガラス板1
21、123、蛇腹部127及び液体等から成る。ガラ
ス板121、123は保持枠128に一体的に接着剤等
を用いて取付けられる。保持枠128は不図示の固定部
品との間で回転軸133を構成しており、この軸回りに
回動可能となっている。軸133aと軸133bは、9
0度方向が異なっている。保持枠128上にはコイル1
35が一体的に設けられており、一方、不図示の固定部
分には、マグネット136、ヨーク137、138が設
けられている。したがって、コイル135に電流を流す
ことにより、可変頂角プリズム141はその軸133回
りに回動する。保持枠128から一体的に伸びた腕部分
130の先端にはスリット129があり、固定部分に設
けられたiRED等の発光素子131とPSD等の受光
素子142との間で可変頂角プリズムの角度状態を検出
する頂角センサを構成している。
【0023】図19にはこの可変頂角プリズム141を
振れ補正手段として備えた振れ防止装置を、レンズと組
み合せて示すブロック構成図である。
【0024】図19において、141は可変頂角プリズ
ム、143、144は頂角センサ、153、154は頂
角センサ143、144の出力を増幅する増幅回路、1
45はマイクロコンピュータ、146、147は角加速
度計等より成る振れ検出手段、148、149は前記コ
イル135からヨーク138まで等より成るアクチュエ
ータ、152はレンズである。
【0025】マイクロコンピュータ145では頂角セン
サ143、144により検出された可変頂角プリズム1
41の角度状態と振れ検出手段146、147の検出結
果に応じて、振れを除去するのに最適な角度状態に可変
頂角プリズム141を制御するために、アクチュエータ
148、149に通電する電流を決定する。
【0026】尚、おもだった要素が二つのブロックより
成り立っているのは、90度ずれた2方向の制御をそれ
ぞれ単独に行うと仮定したためである。
【0027】以上可変頂角プリズムを用いた像ぶれ補正
装置に関して説明した。
【0028】一方、固体撮像素子を用いて高精細な画像
を得る方法として所謂「画素ずらし」がよく知られてい
る。即ち固体撮像素子を用いた撮像装置ではその解像度
が画素の密度に依存する為、1画面を構成する画素数が
多い程高精細な画像が得られることとなる。近年、固体
撮像素子の高密度化は顕著であり、製造工程の高精度化
に伴い画面サイズ1/3インチで41万画素、又、1/
4インチで27万画素といった高密度な固体撮像素子が
既に本件出願時点で達成されている。
【0029】しかしながら、より高精細な画像を得る為
により画素数を上げることは製造上困難を伴う上、固体
撮像素子の感度の低下が懸念される。
【0030】一方、画面サイズを1/2インチ、又は2
/3インチと大きくして画素数を向上させる方法も考え
られるが、カメラ特にレンズ部が大型化し、民生用機器
の重要な点である小型化を損ないかねない。
【0031】又、多板(2〜3枚)の固体撮像素子を用
いる方法も考えられるが、やはりカメラの大型化を伴
い、更に、各固体撮像素子間のアラインメント調整に困
難をきたす。
【0032】画素ずらしによる高精細化は例えば画素ピ
ッチの1/2だけ像をずらした画像を合成することによ
り高精細化を計る方法であり、上述の他の方式の欠点を
克服している。
【0033】この為の像をシフトする方法として、例え
ば特開昭58−195369号公開特許公報によれば、
レンズ系と撮像部との間に透明なプラスチック、ガラス
等の透明物体層を設け、この周辺にポリフッ化ビニリデ
ン等の圧電素子を付け、電圧印加によって入射光線角度
を変化させる方法が開示されている。
【0034】又、テレビジョン学会誌vol 137、
No10(1983)論文「スウィングCCDイメージ
センサー」ではバイモルフ形圧電素子を用いて固体撮像
素子をスウィングする方法が開示されている。
【0035】特開平3−276981号公開特許公報で
は撮像素子の前に画素ピッチの整数分の1に対応するよ
うステッピングモータで透明屈折板を回動させる方法が
開示されている。
【0036】更に特開昭61−191166号公開特許
公報の図8では、シリコンゴムから成る透明弾性体をガ
ラス板ではさんだ可変頂角プリズムを撮像素子の前方に
配置することにより光線角度を変化させる方法が開示さ
れている。
【0037】
【発明が解決しようとしている課題】前述の様に可変頂
角プリズムを用いた手振れにより発生する像ぶれを補正
する像ぶれ補正装置は公知であり、又、製品化例もあ
る。
【0038】又、画素ずらしによる高精細化の製品化例
もあり、その方法として可変頂角プリズムを用いる方法
も開示されている。
【0039】そこで1つの撮像装置で、像ぶれ補正、画
素ずらしの両方を行いより高品位な画像を得ようとする
場合、像ぶれ補正、画素ずらしそれぞれのための可変頂
角プリズムを少なくとも1つずつ設けることになるが、
そうすると装置は大型化し、また、コスト高を招くこと
にもなる。
【0040】(発明の目的)本発明の第1の目的は、像
ぶれ防止と画素ピッチに関連する所定量像を移動させる
ことの両方を行い高品位の画像を得ることのできる撮像
装置を、装置の大型化、コスト高を招くことなく提供し
ようとするものである。
【0041】本発明の第2の目的は、上記の本発明の第
1の目的に加え、更に、使用者の意図に合った機能の選
択が可能である撮像装置を提供しようとするものであ
る。
【0042】本発明の第3の目的は、上記本発明の第1
の目的に加え、請求項1の作動手段としての光束偏向手
段を焦点距離を変化させるレンズの少なくとも一部より
光路上前方に配置した場合にも、焦点距離によって、画
素ピッチに関連する所定量移動させる動作の作用に不都
合が生じないような撮像装置を提供しようとするもので
ある。
【0043】本発明の第4の目的は、上記の本発明の第
3の目的に加え、焦点距離を変化させる場合にも、上記
の像ぶれ防止及び上記の所定量の像移動によって高品位
な画像を得ることを妨げることのないような撮像装置を
提供しようとするものである。
【0044】本発明の第5の目的は、上記の本発明の第
3の目的に加え、作動手段を作動させるための手段とし
て段階的に駆動する駆動手段を用いた場合にも、上記の
像ぶれ防止及び上記の所定量の像移動によって高品位な
画像を得ることが妨げられることのないような撮像装置
を提供しようとするものである。
【0045】本発明の第6の目的は、上記本発明の第1
の目的に加え、画素ピッチに関連する所定量像を移動さ
せることが行われる場合に結像された像の蓄積が安定的
に行われ、高品位な画像が得られるような撮像装置を提
供しようとするものである。
【0046】
【課題を解決するための手段及び作用】上記本発明の第
1の目的を達成するための請求項1に示した本発明は、
結像面に対する結像位置を変化させるための作動手段
と、像ぶれ防止のための第1の動作と結像面に結像した
像を結像面の画素ピッチに関連する所定量移動させるた
めの第2の動作とを作動手段に行わせるための制御手段
とを備え、像ぶれ防止及び像を結像面の画素ピッチに関
連する所定量移動させることを、1つの作動手段を兼用
して行うというものである。
【0047】上記本発明の第2の目的を達成するための
請求項2に示した本発明は、請求項1に示した本発明の
構成において、上記第1、第2の動作の少なくとも一方
を選択するための選択手段を設け、制御手段は選択手段
により選択された動作を作動手段に行わせるようにした
ものであり、適した機能を選択できるようにしたもので
ある。
【0048】上記本発明の第3の目的を達成するための
請求項5に示した本発明は、上記請求項1に示した本発
明の構成において、作動手段として、焦点距離を変化さ
せるレンズの少なくとも一部の前方に配置される光束偏
向手段を用いると共に、焦点距離と、上記光束偏向手段
による上記第2の動作とを関連づけるようにするという
ものである。それにより、焦点距離によって上記光束偏
向手段による第2の動作による作用に不都合が生じない
ようにするものである。
【0049】同じく、本発明の第3の目的を達成するた
めの請求項6に示した本発明は、上記請求項5に示した
本発明の構成において、焦点距離に応答して、上記第2
の動作の状態を変化させるようにするというものであ
り、それにより、焦点距離に対して適した上記第2の動
作が行われるようにすることが可能になるものである。
【0050】同じく、本発明の第3の目的を達成するた
めの請求項15に示した本発明は、上記請求項5に示し
た本発明の構成において、上記第2の動作の状態に応答
して、焦点距離を制御するようにしたもので、それによ
り、上記第2の動作に適した焦点距離にて上記第2の動
作が行われるようにすることができる。
【0051】上記本発明の第4の目的を達成するための
請求項7に示した本発明は、請求項5の構成に加え、焦
点距離に応答して、上記第2の動作において像を上記所
定量移動させるための前記光束偏向手段の駆動量を変化
させるようにしたものであり、焦点距離の変化によって
画像の品位が損なわれることを防ぐことを可能とするも
のである。
【0052】同じく、本発明の第4の目的を達成するた
めの請求項12に示した本発明は、請求項6の構成にお
いて、焦点距離に応答して上記第2の動作を規制すると
いうもので、それにより、上記第2の動作を行うために
適さないような焦点距離において通常通り上記第2の動
作が行われ、上記第2の動作が不適性に作用することを
防ぐものである。
【0053】上記本発明の第5の目的を達成するための
請求項9に示した本発明は、上記請求項7に示した本発
明の構成において、光束偏向手段を段階的に駆動するた
めの駆動手段を設け、焦点距離に応答して上記第2の動
作において像を画像ピッチに関連する所定量移動させる
ために駆動手段が駆動する駆動手段段階数を変化させる
ようにしたものであり、段階的駆動を行う駆動手段を用
いた場合にも高品位な画像を保つことを可能とするもの
である。
【0054】同じく上記本発明の第5の目的を達成する
ための請求項16に示した本発明は、上記請求項15に
示した本発明の構成において、光束偏向手段を段階的に
駆動するための駆動手段を設け、上記第2の動作が行わ
れるか否かに応答して、焦点距離を決定するようにした
ものであり、それにより、段階駆動により上記第2の動
作が行うために適した焦点距離で、上記第2の動作が行
われるようになり、段階駆動により上記第2の動作を行
う場合にも、常に高品位な画像を得ることが可能になる
というものである。
【0055】上記第6の目的を達成するための請求項1
8に示した本発明は、上記請求項1に示した本発明の構
成において、結像面に結像された像の蓄積を行うための
蓄積手段を有し、制御手段は、前記蓄積手段による蓄積
が行われる時間外に、上記第2の動作を行うように制御
するようにしたものであり、上記第2の動作においての
像移動が像蓄積に悪影響を及ぼさないようにして、常に
高品位な画像を得られるような撮像素子を提供しようと
するものである。
【0056】
【実施例】
〔第1の実施例〕図1は、本発明の第1の実施例の撮像
装置の構成を示すブロック構成図であり、同図におい
て、1はCCD等の固体撮像素子、2は固体撮像素子の
駆動回路、201はタイミングジェネレーター(TG)
3は固体撮像素子で得られた映像信号を増幅する回路、
4はA/D変換器、5〜7は画像メモリー、8は合成回
路、9はD/A変換器、10はレコーダ等への信号出
力、11はCPU、12はピッチ側の可変頂角プリズム
の頂角状態を検出する頂角センサで例えば、前述の如く
発光素子と受光素子とにより構成される。13はヨー側
の可変頂角プリズムの頂角状態を検出する頂角センサ、
14は可変頂角プリズム、15はピッチ方向の可変頂角
プリズムの駆動アクチュエータ、16はヨー側のアクチ
ュエータ、17はピッチ側の頂角目標位置と、実際の頂
角との差を算出する減算回路、18は同じくヨー側の減
算回路、19はピッチ側頂角センサの出力値を増幅する
増幅回路、20はヨー側頂角センサの出力値を増幅する
増幅回路。
【0057】21はピッチ側減算回路の出力に対しアク
チュエータ15への印加電圧を決定するための電圧決定
回路、22は同じくヨー側の電圧決定回路、27はピッ
チ側のぶれ検出センサの駆動回路、28は同じくヨー側
のぶれ検出センサの駆動回路。
【0058】25は、ピッチ側のぶれ検出センサ、26
はヨー側のぶれ検出センサである。(ぶれ検出センサに
は、前述した様に振動ジャイロ等を用いる)。
【0059】23はピッチ側のぶれ検出センサ25の出
力を増幅する増幅回路、24はヨー側の増幅回路、2
9、30は画素ずらしのための可変頂角プリズムの駆動
を行うための波形発振器で、同じくピッチ側とヨー側が
設けられる。31、32は加算器である。
【0060】以下、図1の構成の動作を説明する。ま
ず、像ぶれ補正のためにぶれ検出センサドライブ回路2
7、28によって、ぶれ検出センサ25、26を駆動す
る。公知の例としては、共振体に貼りつけられた圧電素
子を共振体の共振周波数で駆動し、コリオリカを検出用
圧電素子からの出力で検知する圧電振動ジャイロが挙げ
られる。このぶれ検出センサ25、26から得られた出
力は、増幅回路23、24を通った後、CPU11に入
力される。
【0061】ぶれ検出センサ25、26の検出結果通り
可変頂角プリズム14を駆動させれば、基本的には像ぶ
れ補正は完結するが、実際には記録された動画として異
和感を軽減するためCPU11内で例えばパンニング開
始時の急激なぶれ検出センサ25、26の出力はそのま
ま可変頂角プリズム14を応動させない様にするなどの
“加工”を行う(これは公知なのでここでは詳述しな
い。)。CPU11の出力に応動する様可変頂角プリズ
ム14を動かせば、手ぶれ補正が行える。即ち、ブロッ
ク11及び23〜28で振れ検出手段が構成される。
【0062】次に像ぶれ補正手段は、ブロック12〜2
2で構成される。
【0063】そして、CPU11からは振れ検出手段に
より検出された振れにより発生する像ぶれを補正するた
めに、可変頂角プリズム14がとるべき頂角目標位置に
相応する信号が加算器31、32を介して減算回路1
7、18に入力される。又、一方可変頂角プリズム14
のピッチ方向及びヨー方向の頂角状態が頂角検出回路1
2、13によって検出され、増幅回路19、20で増幅
され、頂角位置に相応する信号である増幅回路19、2
0の出力も同じく減算回路17、18に入力される。従
って減算回路17、18からは、目標頂角位置と実際の
頂角位置の差に応じた信号が出力される。この差信号に
応じ電圧決定回路21、22で可変頂角プリズムの駆動
用のアクチュエータ15、16への印加電圧が決定さ
れ、アクチュエータ15、16に印加されて前述の如く
ぶれ補正が行われる。
【0064】ここで、加算器31、32は像ぶれ補正と
高精細化のための駆動とを重畳するために設けられてい
る。加算器31、32には、CPU11からの像ぶれ補
正のための頂角目標値と共に画素ずらしのための波形発
振器29、30から出力される頂角の目標値も入力さ
れ、その両者が加算されるようになっている。この際画
素ずらしのための波形はTG201より得られるCCD
ドライブ回路2のドライブタイミングの信号と同期し、
各画面毎に所定の画素ずらしが得られる様な信号として
ある。
【0065】又、加算器31、32の内部にスイッチ部
を設けて像ぶれ補正のための頂角目標位置と、画素ずら
しのための頂角目標位置を加算する場合とどちらか一方
を選択可能とする場合が考えられる。この様にすれば例
えば手ぶれ補正がオフされている時には高精細化のため
の信号のみで、可変頂角プリズムを駆動できる。
【0066】尚、ブロック29〜32はCPU内に設け
ても構わない。
【0067】〔第2の実施例〕本実施例は可変頂角プリ
ズムを撮影レンズ(ズームレンズ)の最前部に配置した
ものである。本実施例のような配置、または前玉レンズ
群の中、または後方(バリエーターよりは前方)に可変
頂角プリズムを配置する場合、画素ずらしのためには焦
点距離に応じて振幅を可変とする必要があり、この時テ
レ寄りでは角度制御精度が微少となってしまう。
【0068】つまり、撮像画面内での像の移動量は同じ
頂角の変化を可変頂角プリズムに与えてもズームレンズ
の焦点距離によって変化してしまうことになる。
【0069】像ぶれ補正のための応動は、カメラのぶれ
角度を検出し、その角度分光線を曲げるので、ズームレ
ンズの(バリエーターレンズ)の後方に配置した場合に
は焦点距離に応じて同じぶれ角度での可変頂角プリズム
の目標角度を変えなければならないが、本例の様にズー
ムレンズの前方に配置する場合には焦点距離は無関係と
なる。
【0070】従って焦点距離に応じて可変頂角プリズム
の目標頂角を補正するのは画素ずらしのための目標位置
のみとなる。
【0071】図2は上記のような焦点距離に応じて画素
ずらしのための可変頂角プリズムの目標位置を補正する
第2の実施例の撮像装置の構成を示すブロック構成図で
あり、図1と同じ構成については同一の符号を付し、3
3はズームエンコーダで、ズームエンコーダ33からの
出力が波形発振器29、30に取り込まれるようになっ
ている。
【0072】具体的には、同一の画素ずらし量を得るた
めに、頂角の変化量をズーム比に応じて1次的に(ワイ
ドになるほど小さくなるように)制御すればよい。
【0073】〔第3の実施例〕本発明の第1の実施例を
ビデオカメラ等に実施する際、画素ずらしのめたの駆動
に伴う微少量の像移動そのものが画像として記録されて
しまうと、ブレとして画質劣化につながる。
【0074】そこで第3の実施例においては以下のよう
な制御を行う。
【0075】画素ずらしのための可変頂角プリズムの
駆動タイミングをCCDへの蓄積時間とは異ならしめ
る。
【0076】を実施するために、シャッタ速度を高
速側へシフトして駆動のための時間をより多く確保す
る。
【0077】図3は本発明の第3の実施例撮像装置の構
成を示すブロック構成図であり、図1と同じ構成につい
ては同じ符号を付し、34は画素ずらし機能のオン・オ
フスイッチ、35はシャッタ速度(蓄積時間)の制御回
路である。
【0078】オン・オフスイッチ34にて画素ずらしが
オンとなるとその結果からシャッタ速度制御回路35に
て、例えば通常の1/60秒から1/100秒という様
に高速化する。
【0079】図4は上記の動作のタイミングチャート
で、図4(A)はCCDへの画像蓄積タイミング、図4
(B)は画素ずらしのための目標頂角変更のタイミング
をそれぞれ示す。この例ではビデオカメラとし1フィー
ルド1/60secのNTSC方式を想定している。C
CDへの画像蓄積タイミングを図4(A)に示されるよ
うに、フィールドの後半のみとし(約1/120秒
間)、一方図4(B)に示されるように、P点のタイミ
ングで画素ずらしのための目標頂角を変え、そして、次
の蓄積の開始の前迄に目標位置の変更が完了する。
【0080】〔第4の実施例〕図15以降に示される従
来例においては、可変頂角プリズムを駆動するためのア
クチュエータとしてムービングコイル型のトルカを挙げ
ているが、第4の実施例としてはアクチュエータとして
ステップモータを用いる。図5は本発明の第4の実施例
の撮像装置の要部構成図である。図5において127は
可変頂角プリズムの蛇腹部、128は可変頂角プリズム
を保持する保持枠、36は保持枠に一体的に設けられた
ラック部分、37はステップモータの出力軸で、所定の
ピッチのネジ加工が施されており、ラックと噛み合って
いる。38はステップモータ本体、39はモータ本体3
8を支持し、出力軸37の軸受部を有する板金部分であ
る。出力軸が所定のステップ角度回転すると、ラックが
前後し、結果として可変頂角プリズム127及びその保
持枠128は回転中心回りに回動する。
【0081】このようにアクチュエータとしてステップ
モータを用いる場合、可変頂角プリズム127の頂角変
化の最小制御量は、ステップモータの1ステップの回動
で変化する角度に相当する。
【0082】さらに具体的に示すと、また、ステップモ
ータ38の出力軸37が1ステップでΔθ(cad/s
tep)回動するとし、また、出力軸37のネジのピッ
チをAmm、可変頂角プリズムの回動中心からラック3
6、出力軸37が噛み合う位置までの距離γとするとス
テップモータの1ステップの回動で変化する可変頂角プ
リズムの角度ΔTは
【0083】
【外1】 と示される。従って、ΔT以下の微少頂角変化は行えな
い。又ΔT以上の頂角変化は、n・ΔT(nはステップ
数)となる。
【0084】一方可変頂角プリズムを撮影レンズの前方
に配置した場合の結像面上での像の移動量をB、焦点距
離をfとすると、頂角変化n・ΔTと像の移動量Bとの
関係はB≒f×n・ΔT(但しn・ΔTは微少角度)で
示される。
【0085】即ち、n・ΔTで動く結像面上での像の移
動量Bは、焦点距離fと1次の関係にある。
【0086】図6はn=1〜5それぞれの場合について
の像面上の像の移動量Bと焦点距離fとの関係を横軸を
焦点距離f、縦軸を像の移動量Bとして示したグラフで
ある。焦点距離fが仮にWideで10mmTeleで
10mmの10倍ズームだと仮定すると同じnの時のf
=10mmでの像の移動量とf=10mmの時の像の移
動量は約10倍異なってくる。
【0087】一方、画素ずらしのために必要な像の移動
量をΔBであるとすると(例えばΔBが1/2画素に相
当)図6よりΔTの設計いかんによってはこの例のよう
にf1 〜fT (この例ではf1 =100mm)の範囲は
最小のステップn=1の駆動でも所望とする画素ずらし
量ΔBより大きなずらし量となってしまう。又、f2
1 ではn=2ではΔB以上n=1ではΔB以下の画素
ずらし量となってしまう。
【0088】そこで、第4の実施例では全焦点距離範
囲で所望の画素ずらし量ΔBに対し±x%の誤差の範囲
で画素ずらしが行える様にΔTを設定する。所望の画
素ずらし量となる焦点距離のみを用いる。使用可能な
焦点距離範囲を制限し、ΔBに対し大きな誤差を有する
焦点距離範囲では、画素ずらし時には使わない、もしく
はその焦点距離範囲では画素ずらしを自動的にオフす
る。の〜の考え方を提示する。
【0089】尚、画素ずらしのみを考えると、ΔTを十
分小さく設定しておけばΔBに対する誤差が全焦点距離
でほとんどなくすることも可能であるが、その場合、ス
テップモータの定められた条件下で得られる使用可能最
高速Vmax(PPS)の時に得られる頂角の変化速度
が遅くなってくるので、手振れの補正に必要な速度が得
られないといった問題が生じてくる。
【0090】図7は所望とする画素ずらし量ΔBに対し
所定の誤差を許容した範囲を「許容画素ずらし範囲」と
設定し、図6の全焦点距離範囲で画素ずらし量をこの範
囲内に収まるような箇所を示すものであり、図7から明
らかな様にf1 〜fT ではn=1、f2 〜f1 ではn=
2といった設定をすることになる。焦点距離に応じたn
の設定は、図8に表で示す。
【0091】図9は、図8の表にしたがって実際に得ら
れる焦点距離と画素ずらし量の関係を示すものである。
【0092】図10は、この第4実施例のブロック構成
図である。尚、ステップモータの入力パルス数を絶対位
置エンコーダとして用いる場合には、周知の通り移動す
るもの(ここでは、可変頂角プリズム14)を起算位置
にある状態とし、(例えば可変頂角プリズム14の2枚
のガラスが平行となる位置)、ここから入力パルスを連
続的にカウントすることになる。ここで起算位置への移
動の確認は、別途起算位置であることを検出する手段が
必要となる。そのための検出手段としては、フォトイン
タラプタ、リーフスイッチなどが挙げられる。この後ス
テップモータドライバ42、43よりステップモータ4
4、45に入力したステップ数をCPU111で連続的
にカウントすることで、可変頂角プリズム14の頂角状
態の検出が可能となる。
【0093】CPU111には、フィルタ40、41を
通ってきたぶれ検出結果、ズームエンコーダ33からの
焦点距離情報、タイミングジェネレータ(TG)201
からのCCD1駆動タイミング信号及び可変頂角プリズ
ム14の頂角状態がステップモータ44、45への入力
パルス数として取り込まれる。
【0094】CPU111ではこれらの情報をもとに可
変頂角プリズム14を駆動制御するが、特に画素ずらし
のための駆動はタイミングジェネレータ(TG)201
からのCCD1駆動タイミングに同期して、ズームエン
コーダ33からの焦点距離情報に基づいて、CPU11
1内にメモリーされた図8相当の表に基づいてnを決定
しnパルスの画素ずらしのための可変頂角プリズムの駆
動を行うものである。
【0095】図11はCPU111でのn決定のための
フローを示している。
【0096】ステップ301でスタートする。ステップ
302で画素ずらしのための駆動を行うか否かが判別さ
れる。行われる場合にはステップ303で、そのときの
焦点距離が読み込まれ、さらにステップ304でCPU
111内に設けられた図8相当の表よりnが決定される
ものである。行われない場合にはステップ302から先
へは進まない。
【0097】又本発明の第4の実施例の変形例として、
画素ずらし量に許容範囲を与えないような場合、もしく
は許容範囲が小さく範囲内に収めるためにはΔTが小さ
すぎ、振れ防止装置の性能に影響を与えてしまう様な場
合には、設定可能な焦点距離に制限を与えることが考え
られる。そのような構成にした場合の動作を示す図が図
12であり、その図12にて、画素ずらしのためのステ
ップモータの駆動パルスがn=1の時に焦点距離fe
n=2の時fd 、n=3のときfc 、n=4の時fb
いった様な焦点距離とすれば所望の誤差のない画素ずら
し量を得ることが可能となるものである。
【0098】具体的な操作としては例えば焦点距離fd
にある状態から、Tele側へのズーム操作が行われた
時には焦点距離fe に、Wide側へのズーム操作が行
われた時には焦点距離をfc に設定する様に構成するな
どが考えられる。
【0099】さらなる変形例の動作を説明するための図
が図13で、その図13は適当なΔTを設定した時に、
焦点距離fA よりTele側の領域Aの範囲では、最小
の可変頂角プリズムの頂角変化であるようなn=1の時
でも、許容画素ずらし範囲以上のずらし量となってしま
った場合を示している。この様な場合には画素ずらしが
ONされている場合には、A領域の焦点距離は用いない
様に構成することが考えられる。
【0100】このためには例えば、 焦点距離がA領域にある状態で画素ずらしがONされ
た場合には強制的に焦点距離をfA に設定する。
【0101】画素ずらしがONされている状態でfW
〜fA に焦点距離がある時にTele側へズーミングす
るとfA でストップする。という様に構成すればよい。
【0102】〔第5の実施例〕図14は本発明の第5の
実施例のブロック構成図である。本実施例は第1の実施
例の変形例であり、第1の実施例のブロック構成図であ
る。
【0103】図1に対し、図14ではぶれ検出センサ出
力をブロック23、24にて増幅した後、フィルター4
041を設け、その後、CPU11に取り入れるように
なっている。尚、図1と同じ構成については同じ符号を
用いて示し、ここでは説明を省略する。ここで、フィル
ター40、41はローカット、もしくはバンドパスのフ
ィルターであり、所定の周波数帯域の信号のみを通過さ
せる。このフィルターの目的としてはぶれ検出センサ出
力に乗るノイズ成分のカット又はぶれ検出センサ自身の
出す誤信号成分のカット等にある。一般に手振れの周波
数成分が1〜10Hz程度を中心に分布しているのでこ
の領域より低い周波数帯域、高い周波数帯域の信号をカ
ットするものである。
【0104】しかし一方、画素ずらしのための像シフト
は前述の様に例えばCCD蓄積時間外で行う必要があ
り、結局画素ずらしのための駆動波形の周波数成分は手
ぶれの周波数成分より高い。
【0105】従って例えば加算器P、Y 31、32で
ぶれ補正のための信号と画素ずらしのための信号を加算
した後にフィルターを通すと結局画素ずらしのための像
シフトが適確に行われない。従って本件実施にあたって
は加算の前段にてフィルターを配す必要がある。
【0106】尚、上述の各実施例においては、像ぶれ補
正手段として可変頂角プリズムを用いたが、他の光学手
段、例えば、光軸に対して略直交する平面内で移動する
ことにより通過光束を偏向させる手段などを用いても同
様の効果が得られる。
【0107】さらに、像ぶれ補正手段としては光学手段
以外のもの、例えば、撮像素子自体を駆動して像ぶれを
補正するものなどを適用してもよい。
【0108】また、ぶれ検出センサとしては、振動ジャ
イロなどの角速度センサを用いたが変位センサ、角変位
センサ、速度センサ、加速度センサ、角加速度センサ等
の他のセンサを適用することも可能である。
【0109】又、上述の各実施例においては、常にぶれ
信号と画素ずらしのための信号との両方に応じて像ぶれ
補正手段を駆動しているか、上記の両方の信号のどちら
か一方に応じて像ぶれ補正手段を駆動させてもよい。
【0110】又、図1〜図3、図10、図14に示した
本発明の第1〜5の実施例のブロック構成図では、手ぶ
れ補正のための信号を仮にA、画素ずらしのための信号
を仮にB、頂角検出結果を仮にCとすると、A+B=C
となるように制御していることになる。
【0111】従って、A=C−BもしくはB=C−Aで
も同等であるので、ブロック構成を上式相当に変更して
も構わない。
【0112】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に示した
本発明によれば、像ぶれ防止と、画素ピッチに関連する
所定量像を移動させることが作動手段を兼用させて行わ
れるので、像ぶれ防止と画素ピッチに関連する所定量の
像移動との両方によって高品位な画像を得ることが、装
置の大型化、コスト高を招くことなく実現できる。
【0113】又、請求項2に示した本発明によれば、像
ぶれ防止と画素ピッチに関連する所定量の像移動とのど
ちらを機能させるか選択可能であるので、請求項1に示
した本発明の効果に加え、使用者の意図に合った動作を
行わせることが可能になる。
【0114】又、請求項5に示した本発明によれば、焦
点距離と、画素ピッチに関連する所定量の像移動を行う
ための光束変更手段の動作とを関連づけているので焦点
距離によって前記光束偏向手段の動作の作用が不適正に
なることにより高品位な画像が損なわれることはない。
【0115】又、請求項6に示した本発明によれば、焦
点距離に応答して、画素ピッチに関連する所定量の像移
動を行うための光束偏向手段の動作の状態を変化させて
いるので、いずれの焦点距離においても光束偏向手段の
動作が適した作用をするようにすることができる。
【0116】又、請求項15に示した本発明によれば、
画素ピッチに関連する所定量の像移動を行うための光束
偏向手段の動作の状態に応答して焦点距離の制御を行う
ようにしたので、上記光束偏向手段の動作が適正に作用
するために適した焦点距離において上記光束偏向手段の
動作が行われ、常に適正な作用が得られる。
【0117】又、請求項7に示した本発明によれば、焦
点距離に応答して、画素ピッチに関連する所定量の像移
動を行うための光束偏向手段の駆動量を変化させるよう
にしたので、請求項1に示した本発明の効果に加え、焦
点距離が変化しても高品位な画像が損なわれることはな
い。
【0118】又、請求項12に示した本発明によれば、
焦点距離に応答して、光束偏向手段による画素ピッチに
関連する所定量移動させる動作を規制するようにしたの
で、上記光束偏向手段の動作に適さない焦点距離におい
て不適正に作用することを防ぐことができる。
【0119】又、請求項13に示した本発明によれば、
焦点距離に応じて、画素ピッチに関連する所定量の像移
動を行うための段階的に駆動する駆動手段の駆動段階数
を変化させるようにしたので、請求項5に示した本発明
の効果に加え、駆動手段として段階的駆動を行うものを
用いても高品位な画像が損なわれることがない。
【0120】又、請求項16に示した本発明によれば、
光束偏向手段が段階的駆動を行う駆動手段によって駆動
されるものにおいて、上記光束偏向手段が動作するか否
かに応答して、焦点距離を決定するようにしたので、常
に光束偏向手段の段階的駆動に適した焦点距離にて光束
偏向手段が動作することにない、高品位な画像を保つこ
とができる。
【0121】又、請求項18に示した本発明によれば、
画素ピッチに関連する所定量の像移動は、像蓄積時間外
に行われるので、画素ピッチに関連する所定量の像移動
が像蓄積に悪影響を及ぼすことがない。
【0122】上述の各実施例において、可変頂角プリズ
ム14が本発明の作動手段、光束偏向手段に相当し、C
PU11、波形発振器29、30、加算器31、32、
電圧決定回路21、22が本発明の制御手段に相当し、
加算器内部のスイッチ部が本発明の選択手段に相当し、
ズームエンコーダ33及びそのズームエンコーダの出力
に応じて波形発振器29、30の出力を制御することが
関連手段、動作状態可変手段、駆動量可変手段に相当
し、ステッピングモータ38又は44、45が光束偏向
手段を段階的に駆動するための駆動手段に相当し、CP
U111の動作のステップ304が本発明の駆動段階数
可変手段に相当し、設定可能な焦点距離に制限を与える
ことが本発明の関連手段、焦点距離制御手段に相当し、
画素ずらしを自動的にオフすることが本発明の規制手段
に相当し、CCD1が本発明の蓄積手段に相当し、オン
・オフスイッチ34、シャッタ速度制御回路35が動作
時間制御手段に相当する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の撮像装置の構成を示す
ブロック図である。
【図2】本発明の第2の実施例の撮像装置の構成を示す
ブロック図である。
【図3】本発明の第3の実施例の撮像装置の構成を示す
ブロック図である。
【図4】本発明の図3の構成の動作を示すタイミングチ
ャートである。
【図5】本発明の第4の実施例の撮像装置の要部構成図
である。
【図6】像の移動量を焦点距離との関係を示すグラフで
ある。
【図7】図6の許容画素ずらし範囲内での像の移動量と
焦点距離との関係を示すための図である。
【図8】焦点距離と画素ずらしのためのn数との関係を
示す表である。
【図9】焦点距離と画素ずらしのためのn数との関係を
示すグラフである。
【図10】本発明の第4の実施例の撮像装置の構成を示
す図である。
【図11】図10のCPU111による制御を示すフロ
ーチャートである。
【図12】本発明の第4の実施例の変形例の動作を説明
するための図である。
【図13】本発明の第4の実施例の変形例の動作を説明
するための図である。
【図14】本発明の第5の実施例の撮像装置の構成を示
す図である。
【図15】手ぶれ角度と画面内の像ぶれの関係を示す図
である。
【図16】可変頂角プリズムの動作を示す図である。
【図17】可変頂角プリズムによる像ぶれ補正原理を説
明するための図である。
【図18】可変頂角プリズムの駆動ユニットの斜視図で
ある。
【図19】可変頂角プリズムを用いた像ぶれ補正装置の
構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 固体撮像素子 14 可変頂角プリズム 25、26 ぶれ検出器 28、29 波形発振回路

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結像面に対する結像位置を変化させるた
    めの作動手段と、像ぶれ防止のための第1の動作と、前
    記結像面に結像した像を前記結像面の画素ピッチに関連
    する所定量移動させるための第2の動作とを前記作動手
    段に行わせるための制御手段とを有することを特徴とす
    る撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記第1、第2の動作信号の少なくとも
    一方を選択するための選択手段を有し、前記制御手段は
    前記選択手段により選択された動作を前記作動手段に行
    わせることを特徴とする請求項1の撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記作動手段は光束を偏向することによ
    り前記結像面に対する前記結像装置を変化させるための
    光束偏向手段を有することを特徴とする請求項1の撮像
    装置。
  4. 【請求項4】 前記作動手段は入射光束に対して前記結
    像面を移動させるための駆動手段を有することを特徴と
    する請求項1の撮像装置。
  5. 【請求項5】 前記光束偏向手段が焦点距離を変化させ
    るレンズの少なくとも一部より光路上前方に配置される
    と共に、焦点距離と前記光束偏向手段による前記第2の
    動作とを関連づけるための関連手段を有することを特徴
    とする請求項3の撮像装置。
  6. 【請求項6】 前記関連手段は、焦点距離に応答して、
    前記第2の動作の状態を変化させるための動作状態可変
    手段を特徴とする請求項5の撮像装置。
  7. 【請求項7】 前記関連手段は、焦点距離に応答して、
    前記第2の動作において像を前記所定量移動させるため
    の前記光束偏向手段の駆動量を変化させる駆動量可変手
    段を有することを特徴とする請求項6の撮像装置。
  8. 【請求項8】 前記駆動量可変手段は焦点距離が長くな
    ることに応答して、前記光束偏向手段の駆動量を小さく
    することを特徴とする請求項7の撮像装置。
  9. 【請求項9】 前記光束偏向手段を段階的に駆動するた
    めの駆動手段を有すると共に、前記関連手段は、焦点距
    離に応答して、前記第2の動作において像を画素ピッチ
    に関連する所定量移動させるために前記駆動手段が駆動
    する駆動段階数を変化させるための駆動段階数可変手段
    を有することを特徴とする請求項7の撮像装置。
  10. 【請求項10】 前記駆動手段としてステップモータを
    用いると共に、前記駆動段階数可変手段は、焦点距離に
    応答して、前記第2の動作において像を前記所定量移動
    させるために前記ステップモータが駆動するステップ数
    を変化させることを特徴とする請求項9の撮像装置。
  11. 【請求項11】 前記駆動段階数可変手段は、焦点距離
    が長くなることに応答して、前記駆動段階数を少なくす
    ることを特徴とする請求項9の撮像装置。
  12. 【請求項12】 前記関連手段は、焦点距離に応答して
    前記第2の動作を規制するための規制手段とを有するこ
    とを特徴とする請求項6の撮像装置。
  13. 【請求項13】 前記規制手段は、前記画素ピッチに関
    連する所定量と前記駆動手段が段階的駆動の駆動ピッチ
    分駆動した際の像移動量との関係が適切な関係になる焦
    点距離状態においてのみ前記第2の動作が行われるよう
    にすることを特徴とする請求項12の撮像装置。
  14. 【請求項14】 前記規制手段は、前記画素ピッチに関
    連する所定量と、前記駆動手段が段階的駆動の駆動ピッ
    チ分の整数倍駆動した際の像移動量とが実質的に一致す
    るような焦点距離状態においてのみ前記第2の動作が行
    われるようにすることを特徴とする請求項13の撮像装
    置。
  15. 【請求項15】 前記関連手段は、前記第2の動作の状
    態に応答して、焦点距離を制御するための焦点距離制御
    手段を有することを特徴とする請求項5の撮像装置。
  16. 【請求項16】 前記光束偏向手段を段階的に駆動する
    ための駆動手段を有すると共に、前記焦点距離制御手段
    は、前記第2の動作が行われるか否かに応答して焦点距
    離を決定するための制御を切換えることを特徴とする請
    求項15の撮像装置。
  17. 【請求項17】 前記焦点距離制御手段は、前記第2の
    動作が行われる際には、焦点距離を前記画素ピッチに関
    連する所定量と、前記駆動手段が段階的駆動の駆動ピッ
    チ分の整数倍駆動した際の像移動量とが実質的に一致す
    るような焦点距離に設定することを特徴とする請求項2
    1の撮像装置。
  18. 【請求項18】 前記結像面に結像される像の蓄積を行
    うための蓄積手段を有し、前記制御手段は、前記蓄積手
    段による蓄積が行われる時間外に、前記第2の動作を行
    うように制御するための動作時間制御手段を有すること
    を特徴とする請求項1の撮像装置。
  19. 【請求項19】 光電変換素子を有すると共に、前記動
    作時間制御手段は、前記光電変換素子の電荷蓄積を行う
    時間帯と前記第2の動作を行う時間帯とを異ならせるこ
    とを特徴とする請求項18の撮像装置。
  20. 【請求項20】 前記動作時間制御手段は、前記第2の
    動作が行われるように設定されているか否に応答して、
    前記蓄積手段による蓄積時間を制御することを特徴とす
    る請求項18の撮像装置。
  21. 【請求項21】 前記動作時間制御手段は、前記第2の
    動作が行われるように設定されているときは、前記蓄積
    手段による蓄積時間を短くすることを特徴とする請求項
    20の撮像装置。
  22. 【請求項22】 前記制御手段は、像ぶれに相応する信
    号に応答して前記作動手段に像ぶれ防止動作を行わせる
    ことを特徴とする請求項1の撮像装置。
  23. 【請求項23】 前記制御手段は、前記作動手段に前記
    結像面に結像した像を前記結像面の画素ピッチの整数分
    の1移動させる動作を行わせることを特徴とする請求項
    1の撮像装置。
  24. 【請求項24】 前記光束偏向手段は光路中で光学部材
    を動かすことにより通過光束を偏向することを特徴とす
    る請求項3の撮像装置。
JP8040994A 1993-11-17 1994-04-19 撮像装置 Pending JPH07287268A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8040994A JPH07287268A (ja) 1994-04-19 1994-04-19 撮像装置
US08/792,920 US5889553A (en) 1993-11-17 1997-01-21 Image pickup apparatus capable of high resolution imaging
US09/235,936 US6211910B1 (en) 1993-11-17 1999-01-22 Image pickup apparatus with image shake correction and resolving power change

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8040994A JPH07287268A (ja) 1994-04-19 1994-04-19 撮像装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07287268A true JPH07287268A (ja) 1995-10-31

Family

ID=13717501

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8040994A Pending JPH07287268A (ja) 1993-11-17 1994-04-19 撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07287268A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6940542B2 (en) 2000-07-10 2005-09-06 Ricoh Company, Ltd Imaging apparatus, and method and device for shake correction in imaging apparatus
US7450154B2 (en) 2004-10-26 2008-11-11 Konica Minolta Photo Imaging, Inc. Digital camera performing pixel shift based on electronic zoom
US9325885B2 (en) 2012-11-06 2016-04-26 Canon Kabushiki Kaisha Image stabilization apparatus and control method therefor
JP2017037130A (ja) * 2015-08-07 2017-02-16 オリンパス株式会社 撮像装置
KR20180098142A (ko) * 2017-02-24 2018-09-03 로무 가부시키가이샤 액추에이터 드라이버, 촬상 장치, 캘리브레이션 방법
US10681279B2 (en) 2018-04-19 2020-06-09 Olympus Corporation Image pickup apparatus, non-transitory computer-readable recording medium storing computer program, and image pickup method

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6940542B2 (en) 2000-07-10 2005-09-06 Ricoh Company, Ltd Imaging apparatus, and method and device for shake correction in imaging apparatus
US7450154B2 (en) 2004-10-26 2008-11-11 Konica Minolta Photo Imaging, Inc. Digital camera performing pixel shift based on electronic zoom
US9325885B2 (en) 2012-11-06 2016-04-26 Canon Kabushiki Kaisha Image stabilization apparatus and control method therefor
JP2017037130A (ja) * 2015-08-07 2017-02-16 オリンパス株式会社 撮像装置
KR20180098142A (ko) * 2017-02-24 2018-09-03 로무 가부시키가이샤 액추에이터 드라이버, 촬상 장치, 캘리브레이션 방법
US10491827B2 (en) 2017-02-24 2019-11-26 Rohm Co., Ltd. Actuator driver, imaging device and calibration method
US10681279B2 (en) 2018-04-19 2020-06-09 Olympus Corporation Image pickup apparatus, non-transitory computer-readable recording medium storing computer program, and image pickup method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6211910B1 (en) Image pickup apparatus with image shake correction and resolving power change
JP3450449B2 (ja) 撮像装置およびその撮像方法
EP0587432B1 (en) Image-shake correcting device
JPH09322057A (ja) 撮像装置
JP3424063B2 (ja) 画像動き補正装置
JP2007140064A (ja) 像振れ補正機能付き光学機器
JP3278212B2 (ja) 振れ補正装置
JPH0698246A (ja) 振れ補正装置
JPH07287268A (ja) 撮像装置
JP3402770B2 (ja) 像安定化装置及び撮影装置
JPH0723277A (ja) 振れ補正装置
JP3543999B2 (ja) 像ぶれ防止装置を有する光学機器
JPH1127573A (ja) 画像動き補正装置
JP2000039637A (ja) 振れ補正装置
JP2003101866A (ja) 光学装置
JPH11146260A (ja) 振れ補正装置、振れ補正方法及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
JP3513181B2 (ja) 振れ補正装置
JP3135379B2 (ja) 像ブレ補正装置
JPH09284635A (ja) 撮像装置
JP3155790B2 (ja) 像ぶれ補正装置
JP4227213B2 (ja) 撮像装置
JPH11275431A (ja) 撮像装置
JPH07325330A (ja) 振れ補正装置
JP5383216B2 (ja) 振れ補正機能を有する光学機器
JPH07230107A (ja) 振れ補正装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040511