JPH07325330A - 振れ補正装置 - Google Patents

振れ補正装置

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JPH07325330A
JPH07325330A JP13962494A JP13962494A JPH07325330A JP H07325330 A JPH07325330 A JP H07325330A JP 13962494 A JP13962494 A JP 13962494A JP 13962494 A JP13962494 A JP 13962494A JP H07325330 A JPH07325330 A JP H07325330A
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image
vibration
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JP13962494A
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Seiya Ota
盛也 太田
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 振動検出出力の不安定さによる画像振れを防
止する。 【構成】 該装置に電源が投入されてから振動検出手段
1の出力が安定するまでの間、補正手段9を駆動する駆
動手段8へ所定の信号を出力して前記補正手段を安定状
態に保つ保持手段13を設け、電源を投入してから振動
検出手段の出力が安定するまでには時間を要することか
ら、この出力が不安定な間は該振動検出手段の出力を補
正手段の駆動信号として用いず、保持手段より所定の信
号を出力して補正手段を駆動するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、撮影装置等の光学機器
に組み込まれる振れ補正装置の改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の撮影装置においては、露出設定,
焦点調節等あらゆる点で自動化,多機能化が図られ、良
好な撮影が容易に行えるようになっている。
【0003】しかしながら、実際に撮影画像の品位を著
しく低下させているのはカメラ振れであることが多く、
近年では、このカメラ振れを補正する振れ補正装置が種
々提案され、注目を集めているところである。
【0004】図12に、従来の振れ補正装置の構成の一
例を示す。
【0005】図12において、1は例えば振動ジャイロ
等の角速度センサから成る角速度検出器であり、振れ補
正装置に取付けられている。2は角速度検出器1から出
力される角速度信号の直流成分を遮断して交流成分すな
わち振動成分のみを通過させるDCカットフィルタであ
り、このDCカットフィルタ2として、任意の帯域で信
号を遮断するハイパスフィルタ(以下、HPFと記す)
を用いても良い。3はDCカットフィルタ2から出力さ
れた角速度信号を適当な感度に増幅するアンプである。
【0006】4はアンプ3から出力された角速度信号を
ディジタル信号に変換するA/D変換器、5はA/D変
換器4からの出力を積分して角変位信号を出力する積分
回路、6は積分回路5から出力された角速度信号の積分
信号すなわち角変位信号より撮影装置のパンニング/チ
ルティングの判定を行うパン/チルト判定回路、7はパ
ン/チルト判定回路6からの出力をアナログ信号あるい
はPWM等のパルス出力に変換して出力するD/A変換
器である。
【0007】上記のA/D変換器4,積分回路5,パン
/チルト判定回路6、及び、D/A変換器7は、例えば
マイクロコンピュータ(以下、マイコンと記す)COM
1によって構成される。
【0008】8はマイコンCOM1から出力された変位
信号に基づいて後述の画像補正手段を抑制するように駆
動する駆動回路である。9は画像補正手段であり、例え
ば光学的光軸を変位させて振れを相殺する光学的補正手
段、あるいは、画像を記憶したメモリより電子的に画像
の読み出し位置をシフトして振れを相殺する電子的補正
手段が用いられている。
【0009】これらの振れ補正装置において、電源投入
時に画像補正手段が安定せず、画像が乱れてしまうこと
を防止するものとして、特開平4−215627号等が
提案されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
装置では、以下に示すような問題点がある。
【0011】電源投入直後は前記角速度検出器等の振動
検出手段の出力が安定するまで時間がかかることが多
く、画像が揺れてしまい非常に見にくいといった問題を
有し、該装置として極めて好ましくない。
【0012】(発明の目的)本発明の目的は、振動検出
出力の不安定さによる画像振れを防止することのできる
振れ補正装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、該装置に電源
が投入されてから振動検出手段の出力が安定するまでの
間、補正手段を駆動する駆動手段へ所定の信号を出力し
て前記補正手段を安定状態に保つ保持手段を設け、電源
を投入してから振動検出手段の出力が安定するまでには
時間を要することから、この出力が不安定な間は該振動
検出手段の出力を補正手段の駆動信号として用いず、保
持手段より所定の信号を出力して補正手段を駆動するよ
うにしている。
【0014】また、本発明は、該装置に加わる振動を検
出する振動検出手段の出力が異常であると判定した場合
は、補正手段を駆動する駆動手段へ所定の信号を出力し
て前記補正手段を安定状態に保つ保持手段を設け、電源
を投入してから振動検出手段の出力が正常となるまでに
は時間を要することから、この出力が異常であると判定
している間は該振動検出手段の出力を補正手段の駆動信
号として用いず、保持手段より所定の信号を出力して補
正手段を駆動するようにしている。
【0015】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。
【0016】図1は本発明の第1の実施例における振れ
補正装置の概略構成を示すブロック図であり、撮影装置
に組み込んだ例を示している。なお、図12と同じ機能
を持つ部分は同一符号を付してある。
【0017】図1において、該装置に取付けられた振動
ジャイロ等の角速度センサからなる角速度検出器1、該
角速度検出器1から出力される角速度信号の直流成分を
遮断するDCカットフィルタ(又はHPF)2、角速度
信号を所定の感度に増幅するアンプ3、駆動回路8、画
像補正手段9については、上述の図12に示す従来と同
一構成のものを用いることができるものであり、本実施
例において異なるのは、装置全体の制御を行うマイコン
COM2の内部構成である。なお、この実施例において
は、画像補正手段9として、例えば後述の可変頂角プリ
ズム、あるいは、メモリ制御方式が用いられている。
【0018】以下、マイコンCOM2内の構成を述べ
る。
【0019】4はアンプ3から出力された角速度信号を
ディジタル信号に変換するA/D変換器、10は任意の
帯域で可変し得る機能を有するHPF、5はHPF10
によって抽出された所定の周波数成分の信号を積分して
その周波数成分における角変位信号を算出する積分回
路、11は積分回路5から出力された積分信号出力すな
わち角変位信号の位相及び利得を補正する位相・利得補
正回路である。
【0020】12は撮影状態判定手段であり、角速度信
号及び角変位信号からパンニング/チルティング等の振
幅判定及び撮影状態の判定を行い、HPF10及び位相
・利得補正回路11の特性を動作状態に応じて制御す
る。13は保持手段であり、電源投入された場合に前記
角速度検出器1の出力(以下、センサ出力と記す)が安
定するまで制御位置命令を固定する事によって(防振を
止めたり、その効果を弱めたりする所定の信号を出力し
て)する事によって、画像補正手段9が電源投入時の乱
れたセンサ出力に対応しないよう該画像補正手段を安定
状態に保持するものである。また、7は位相・利得補正
回路11や保持手段13の出力信号をアナログ信号ある
いはPWM等のパルス信号に変換して出力するD/A変
換器である。
【0021】上記の撮影状態判定手段12におけるパン
ニング/チルティングの判定の具体的動作は、A/D変
換器4から出力された角速度信号の振動の有無及び積分
回路5から出力された角変位信号を入力し、角速度が一
定で、角速度信号を積分した角変位信号が単調増加を示
す場合に、パンニング、あるいは、チルティングである
と判定し、このような時には、HPF10の低域カット
オフ周波数を高くなる方へと変移させ、低域の周波数に
対して振れ補正系が応答しないように特性を変更するも
のである。
【0022】パンニング/チルティングが検出された場
合には、例えば可変頂角プリズムを序々に移動範囲中心
へとセンタリングする。この間も角速度信号及び角変位
信号の検出は行われており、パンニング/チルティング
が終了した場合には、再び低域のカットオフ周波数を低
下して振れ補正範囲を拡張する動作が行われる。
【0023】ここで、マイコンCOM2から出力される
制御信号に応じて画像の振れを実際に補正する駆動回路
8,画像補正手段9について、例を上げて説明すると、
例えば図2〜図9に示すようなものが挙げられる。
【0024】図2は、可変頂角プリズム(以下、VA
P:Varriable angle prisum)306を用いると共に、
駆動系にはボイス・コイル型アクチュエータを使用し、
角変位をエンコーダで検出して駆動系にフィードバック
して駆動量を制御するような閉ループを構成する制御系
としたものである。
【0025】まず、VAP306について詳しく述べ
る。
【0026】図4に示すように、VAP306は、対向
した2枚の透明平行板340a,340bの間に透明な
高屈折率(屈折率n)の弾性体または不活性液体342
を狭持した形で充填するとともにその外周を樹脂フィル
ム等の封止材341にて弾性的に封止し、透明平行板3
40a,340bを揺動可能とした構造のものであり、
透明平行板340a,340bを揺動することにより、
光軸を変位させ、振れを補正するものである。
【0027】図4は、図3のVAP306の一方の透明
平行板340aを軸301(311)の回りに角度σだ
け回動させたときの入射光束344の通過状態を示した
図であり、同図に示すように、光軸343に沿って入射
してきた光束344は楔形プリズムと同じ原理により、
角度φ=(n−1)σだけ偏向されて出射する。即ち、
光軸343は角度φだけ偏心(偏向)される。
【0028】図2の説明に戻り、以上説明したVAP3
06は、保持枠307を介して軸301,311を中心
として回動し得るよう、鏡筒302に固定されている。
【0029】313はヨーク、315はマグネット、3
12はコイルであり、コイル312に電流を流すことに
より軸311を中心としてVAP306の頂角を可変し
得る、ボイス・コイル型のアクチュエータが構成されて
いる。310はVAP306の変位検出用のスリットで
あり、軸311と同軸に保持枠307、すなわちVAP
306と共に回動してその位置を変位する。308はス
リット310の位置を検出する発光ダイオード、309
はPSD(Position Sensing Detector)であり、発光ダ
イオード308と共にスリット310の変位を検出する
ことにより、VAP頂角の角変位を検出するエンコーダ
を構成している。
【0030】そして、VAP306によって入射角度が
変えられた光束は、撮影レンズユニット303によって
CCD等の撮像素子304の撮像面上に結像される。
【0031】なお、305は保持枠307の軸301及
び311から成る回転軸と直交するもう片方の回転軸中
心を示している。
【0032】次に、VAP306を駆動制御する制御回
路の基本的な構成、及び、その動作について、図5のブ
ロック図を用いて説明する。
【0033】図5において、306はVAP、322は
アンプ、323はアクチュエータを駆動するドライバ、
324は上述したVAP306の駆動用のボイス・コイ
ル型アクチュエータ、326はVAP306の頂角変位
を検出するエンコーダである。325はマイコンCOM
2から出力される振れ補正用の制御信号320と角変位
エンコーダ326の出力信号とを逆極性で加算する加算
器であり、マイコンCOM2から出力される振れ補正用
の制御信号320と角変位エンコーダ326の出力信号
とが等しくなるように制御系が動作するので、結果とし
て制御信号320がエンコーダ326の出力と一致する
ようにVAP306が駆動されることにより、マイコン
COM2の指示された位置に該VAP306が制御され
る。
【0034】図6は画像補正手段9の第2の例を示すも
のであり、前述のVAP306をボイス・コイル型アク
チュエータでなく、ステッピングモータを使用して駆動
するよう構成したものである。
【0035】これは、軸301を回動中心としてステッ
ピングモータ401により、保持枠307を介して、V
AP306を駆動する構成となっている。
【0036】すなわち、鏡筒302に取付けられた支持
枠403にその回転軸にリードスクリュー401aを配
されたステッピングモータ401を取付けると共に、前
記支持枠403のガイド軸405によって光軸方向に移
動可能に案内されるキャリア404を前記リードスクリ
ュー401aに常時噛合させ、且つ、キャリア404を
支持枠307に固定された連結杆407と回動軸406
をもって回動自在に連結することにより、ステッピング
モータ401を回転してキャリア404を光軸方向に移
動し、連結杆407を介して保持枠を軸301,311
を中心に回動させ、VAP306を駆動するものであ
る。
【0037】また、402はVAP306の基準位置を
検出するリセットセンサである。なお、これと同様のV
AP駆動機構が、軸311についても設けられている
が、それについては説明を省略する。
【0038】そして、図6のシステムを駆動制御するた
めの回路構成は、図7に示すブロック図のようになって
いる。
【0039】図7において、マイコンCOM2より出力
される制御信号320を、駆動演算回路410において
駆動演算してVAP306の駆動信号に変換し、ドライ
バIC411に出力してする。そして、ドライバIC4
11によりステッピングモータ401を駆動し、VAP
306の頂角を変化させるものである。
【0040】図8は、画像補正手段9の第3の例を示す
ものである。
【0041】これは、メモリに画像情報を記憶し、メモ
リからの画像の切出し範囲を記憶されている画像より小
さめに設定すると共に、画像の動きを相殺する方向にメ
モリからの画像切出し位置をシフトすることによって振
れを補正し、さらに切出した画像信号を拡大処理して画
面サイズを補正してから出力するように構成された、メ
モリ制御方式の画像補正手段を示すものである。
【0042】この方式は、VAP等の光学的補正機構を
用いることなく電子的に振れ補正を行うことができると
ころに特徴がある。
【0043】図8において、100はズームレンズ、1
01は光学像を電気信号に変換する撮像素子(CCDイ
メージセンサ等)、102はA/D変換器である。10
3は画像処理回路であり、マイコンCOM2より入力さ
れる制御信号(振れ信号)108に基づいて撮像信号中
の振れ成分を低減するように、フィールドメモリ106
より所定の画像情報の切出し位置をシフトして画像の振
れを補正する振れ補正処理及びフィードメモリ106よ
り読み出した画像に拡大処理を行って所謂電子ズームを
行い、通常の画面サイズに変換する画角補正処理手段を
構成するもので、マイコンによって実現される。
【0044】104は、フィールドメモリ106より読
み出した画像を通常の画角に補正するための電子ズーム
を行う際、ズーム情報により2つ以上の隣接する画素の
画像情報から一つの画素信号を補間する補間処理手段で
ある。この補間方法については、周知の手段を用いれば
良く、例えば隣接画素間の平均値で画素間を補間するよ
うにすれば良い。また、105はD/A変換器、107
はズームレンズ100のズーム倍率比を検出するエンコ
ーダである。
【0045】次に、上記構成における動作について説明
する。
【0046】ズームレンズ100を通過した光学像は、
撮像素子101により電気信号に変換され撮像信号とし
て出力される。その撮像信号をA/D変換器102でデ
ィジタル信号に変換し、画像処理回路103のメモリ制
御部を介して1フィールド分の画像情報をメモリ106
に書込む。ここで、マイコンCOM2より入力される制
御信号(振れ信号)108とエンコーダ107からのズ
ーム情報により、フィールドメモリ106からの画像信
号の切出し位置、すなわち読み出す範囲及びその読み出
し位置を決定する。
【0047】次に、フィールドメモリ106から読み出
した信号を、切出しサイズに応じて出力画像の走査幅、
すなわち画角を元の大きさに変換するために、通常の一
画素の出力期間に何画素出力するかを求め、画素情報の
無い画素について補間処理を補間処理回路104にて行
う。そして、この信号をD/A変換器105によってア
ナログ信号に変換して出力する。
【0048】以上、振れを補正するための画像補正手段
9について、その具体例について説明した。
【0049】次に、図1に示す本実施例におけるマイコ
ンCOM2の処理動作について、図9のフローチャート
により説明する。
【0050】まず、ステップS201において、DCカ
ットフィルタ2,アンプ3を介して直流分を除去される
と共に、所定のレベルに増幅された角速度検出器1から
の角速度信号が、A/D変換器4によってディジタル信
号に変換され、マイコンCOM2はこれを取込む。
【0051】続いてステップS202において、角速度
信号及びHPF10によって角速度信号中から抽出した
所定の高域成分を積分回路5によって積分して得た角変
位信号により、パンニング/チルティング(撮影状態)
の判断を行う。
【0052】ステップS203においては、その判定結
果に応じて、HPF10の特性を設定するための係数を
予めマイコンCOM2内に用意されている図示しないテ
ーブルから読み出す。すなわち、HPF10をディジタ
ルフィルタによって構成すれば、その係数を記憶したテ
ーブルより所定の係数を読み出して設定することによ
り、HPF10の特性を自由に可変することができる。
これらのパンニング/チルティングに応じた係数は経験
上求められたものである。
【0053】次のステップS204においては、前記特
性設定用の係数によりHPF10の演算を行ってその特
性を設定し、続くステップS205においては、HPF
10の出力した信号を積分回路5によって積分演算し、
角変位信号(振れ信号)に変換する。
【0054】次いでステップS206において、位相・
利得補正回路11の補正係数を予めマイコンCOM2内
に用意されている図示しないテーブルから読み出す。
【0055】位相・利得補正回路11は、振れ補正系の
位相遅れによる振れ補正特性の劣化を補償するためのも
ので、位相進み要素を持ち、後述するように例えばディ
ジタルフィルタで構成されており、このディジタルフィ
ルタの補正係数を読み出して、その振れ周波数に対応し
た位相及び利得補正特性を設定するものである。
【0056】ステップS207においては、上記ステッ
プS206で得られた係数で補正演算を行い、次のステ
ップS208において得られた演算結果、すなわち補正
が施された角変位信号を、D/A変換器7によりアナロ
グ信号に変換し、あるいは、PWM等のパルス出力とし
てマイコンCOM2より出力する。
【0057】なお、HPF10,積分回路5,位相・利
得補正回路11は、ディジタルフィルタ等を使用してい
るので、サンプリング時間が比較的高くなければならな
い(例えば1kHz程度)が、パンニング/チルティン
グの判定を行う撮影状態判定手段12は、比較的遅い周
期(例えば100Hz)の処理でよい。つまり、状況に
応じての変更が可能である。
【0058】次に、上記の保持手段13に関わる部分の
動作について、図10のフローチャートに説明する。
【0059】ステップS11において電源が投入される
と、ステップS12において、カウンタをスタートさ
せ、次いでステップS13において、上記カウンタのカ
ウント値が所定の値nか否かを判定し、もしその値nに
達していなければステップS14へ移行し、ここではセ
ンサ出力を無視して所定の(固定の)信号制御位置信号
を出力して画像補正手段9を安定させ、再びステップS
13へ戻る。その後、ステップS13において、カウン
ト値が所定の値nに達していれば、センサ出力は安定し
たとしてステップS15へ移行し、通常の画像振れの補
正を行う。
【0060】なお、上記ステップS12におけるカウン
ト値nは、予め設定した所定の時間であっても良く、又
タイマ等によって時間の経過を測定しても良い。
【0061】以上の第1の実施例によれば、電源投入直
後はセンサ出力が安定するまで時間がかかることが多い
ため、前記センサ出力が安定するであろう所定の時間が
経過するまでは、保持手段13は画像補正手段9へ所定
の信号を出力して、該画像補正手段9を安定させるよう
にしている。したがって、従来のように電源投入直後に
おける角速度検出器1の出力の不安定さによって画像が
揺れてしまい、非常に見にくいといった問題を解消する
ことができる。
【0062】(第2の実施例)本発明の第2の実施例に
おいては、センサ出力の異常が所定の時間継続した場合
は、保持手段13が所定の制御位置命令を出力し、防振
を止めたり効果を弱めたりして画像補正手段9を安定さ
せるようにするものである。
【0063】なお、この第2の実施例における振れ補正
装置の回路構成等は第1の実施例と同様であるので、こ
こでは簡単のため省略する。
【0064】以下、図11のフローチャートにより、本
実施例における保持手段13に関わる部分の動作につい
て説明する。
【0065】ステップS21において、センサ出力を入
力し、次のステップS22において、その出力が異常で
あるか否かを判定する。この結果、異常でなければステ
ップS26へ移行し、通常の制御を行う。一方、異常で
あった場合には、ステップS22からステップS23へ
移行し、ここでカウンタをスタートさせ、次のステップ
S24において、所定の値Nに達したか否かを判定し、
もし達していなければステップS21へ戻り、以下同様
の動作を繰り返す。そして、上記のカウンタの値が所定
の値Nに達すれば、ステップS24からステップS25
へ移行し、ここで制御位置命令を出力して画像補正手段
9を安定させる。ここで、上記のカウンタは、短時間の
異常で直ちにステップS25へ移行しないようにする為
のものである。
【0066】なお、センサ出力によっては異常判定の度
合いを可変させ、制御位置命令の出力を可変させる等し
て随時対応を行っても良い。また、ステップS23にお
けるカウント値Nは、予め設定した所定の時間であって
も良く、又タイマ等によって時間の経過を測定しても良
い。
【0067】以上の第2の実施例によれば、センサ出力
の異常を所定の時間継続して判定した場合には、電源投
入直後のセンサの立上がり時間であるとして、異常であ
ることを判定している間は、保持手段13は画像補正手
段9へ固定の信号を出力して、該画像補正手段9を安定
させるようにしている。したがって、第1の実施例と同
様、電源投入直後における角速度検出器1の出力の不安
定さによる画像揺れを防止し、常に見やすい画像を提供
することのできる振れ補正装置を提供可能となる。
【0068】(変形例)振動検出手段としては、角速度
検出器の他に、変位検出器,角変位検出器,加速度検出
器,角加速度検出器等を用いてもよい。
【0069】また、本発明は、銀塩カメラ、ビデオカメ
ラ等の撮像装置に限らず、その他の光学機器にも適用す
ることができる。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
該装置に電源が投入されてから振動検出手段の出力が安
定するまでの間、補正手段を駆動する駆動手段へ所定の
信号を出力して前記補正手段を安定状態に保つ保持手段
を設け、電源を投入してから振動検出手段の出力が安定
するまでには時間を要することから、この出力が不安定
な間は該振動検出手段の出力を補正手段の駆動信号とし
て用いず、保持手段より所定の信号を出力して補正手段
を駆動するようにしている。
【0071】また、本発明によれば、該装置に加わる振
動を検出する振動検出手段の出力が異常であると判定し
た場合は、補正手段を駆動する駆動手段へ所定の信号を
出力して前記補正手段を安定状態に保つ保持手段を設
け、電源を投入してから振動検出手段の出力が正常とな
るまでには時間を要することから、この出力が異常であ
ると判定している間は該振動検出手段の出力を補正手段
の駆動信号として用いず、保持手段より所定の信号を出
力して補正手段を駆動するようにしている。
【0072】よって、振動検出出力の不安定さによる画
像振れを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における振れ補正装置の
概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1の画像補正手段としてVAPを用いると共
に、駆動系にボイス・コイルアクチュエータを用いた場
合の例を示す構成図である。
【図3】図2のVAPの構成及び動作を説明する為の図
である。
【図4】同じくVAPの構成及び動作を説明する為の図
である。
【図5】図2の駆動回路を示すブロック図である。
【図6】図1の画像補正手段としてVAPを用いると共
に、駆動系にステッピングモータを用いた場合の例を示
す構成図である。
【図7】図6の駆動回路を示すブロック図である。
【図8】図1の画像補正手段として電子的補正を行うメ
モリ制御方式を用いた場合の例を示すブロック図であ
る。
【図9】本発明の第1の実施例における制御動作を示す
フローチャートである。
【図10】本発明の第1の実施例における保持手段に関
わる動作を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第2の実施例における保持手段に関
わる動作を示すフローチャートである。
【図12】従来の振れ補正装置の構成を示すブロック図
である。
【符号の説明】
1 角速度検出器 4 A/D変換器 5 積分回路 8 駆動回路 9 画像補正手段 10 HPF 11 位相・利得補正回路 12 撮影状態判定手段 13 保持手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 該装置に加わる振動を検出する振動検出
    手段と、該振動検出手段の出力に基づいて振動を補正す
    る補正手段と、該補正手段を駆動する駆動手段とを備え
    た振れ補正装置において、該装置に電源が投入されてか
    ら前記振動検出手段の出力が安定するまでの間、前記駆
    動手段へ所定の信号を出力して前記補正手段を安定状態
    に保つ保持手段を設けたことを特徴とする振れ補正装
    置。
  2. 【請求項2】 該装置に加わる振動を検出する振動検出
    手段と、該振動検出手段の出力に基づいて振動を補正す
    る補正手段と、該補正手段を駆動する駆動手段とを備え
    た振れ補正装置において、前記振動検出手段の出力が異
    常であると判定した場合は、前記駆動手段へ所定の信号
    を出力して前記補正手段を安定状態に保つ保持手段を設
    けたことを特徴とする振れ補正装置。
  3. 【請求項3】 前記保持手段が駆動手段へ出力する所定
    の信号は、防振効果を無くす信号であることを特徴とす
    る請求項1又は2記載の振れ補正装置。
  4. 【請求項4】 前記保持手段が駆動手段へ出力する所定
    の信号は、防振効果を弱める信号であることを特徴とす
    る請求項1又は2記載の振れ補正装置。
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Cited By (5)

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