JPH07281941A - メモリ制御方法およびメモリ制御装置 - Google Patents

メモリ制御方法およびメモリ制御装置

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JPH07281941A
JPH07281941A JP10223394A JP10223394A JPH07281941A JP H07281941 A JPH07281941 A JP H07281941A JP 10223394 A JP10223394 A JP 10223394A JP 10223394 A JP10223394 A JP 10223394A JP H07281941 A JPH07281941 A JP H07281941A
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JP
Japan
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memory
wait
access
time
state
Prior art date
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Application number
JP10223394A
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English (en)
Inventor
Hirotaka Kubota
浩敬 久保田
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 メモリ制御において、アクセス要求が発生し
ていない場合、Wait_Endがアサートされている
以外は、Waitステートに遷移する。Waitステー
トでは、同一ページへのメモリアクセスが発生すると、
Column−Adrステートに遷移し、高速ページサ
イクルを実行する。一方、Wait_Endがアサート
され、かつ、アクセス要求が発生していない場合、また
は、異なるページへのアクセスが発生すると、Wait
_Clearをアサートし、RAS−OFFステートに
遷移し、RASプリチャージを実行する。 【効果】 種々の処理群からなる処理であっても、各々
の処理に最適なウエイト制御を行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高速ページモード、ス
タティックカラムモード等の高速アクセスモードを備え
たダイナミックランダムアクセスメモリ(以下、DRA
Mという)等のメモリの制御を行うメモリ制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】今日、コンピュータシステム等で広く用
いられている半導体記憶素子としてDRAMがある。そ
して、このようなDRAMにおいて、高速ページモード
動作が可能なDRAMを使用した場合、アクセスされた
行アドレスが直前にアクセスされた行アドレスと同一で
あれば、通常のリード・ライトサイクルとは異なる、よ
り高速なリード・ライトサイクル(高速アクセスサイク
ル)を実行し、性能を向上させることができる。
【0003】また、このような高速アクセスサイクルを
実行する場合、今回のメモリアクセスから、次回のメモ
リアクセスへの高速アクセスサイクルを実行可能な時間
であるウエイト時間は固定的に決定されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、通常、
コンピュータシステムでは実行する処理によって、その
最適なウエイト時間が異なるものである。従って、従来
のように、そのウエイト時間が予め固定的に決定されて
いるものでは、ある処理に対しては、良好な動作状態に
なるよう制御を行うことができるが、他の処理を実行す
る場合は、性能が低下してしまうといった問題点があ
る。
【0005】ところが、実際の処理では、種々の異なる
処理群から構成されていることが多く、従って、このよ
うな種々の処理群からなる実際の処理で、性能の高いメ
モリ制御を行うことができるメモリ制御装置が要望され
ていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のメモリ制御方法
およびメモリ制御装置は、上記の課題を解決するため、
高速アクセスサイクルを実行するメモリ制御方法および
メモリ制御装置において、今回のメモリアクセスから次
回のメモリアクセスへの高速アクセスサイクルを実行可
能な時間であるウエイト時間を、制御対象となるメモリ
にアクセスを行って実行する処理の内容に応じて任意に
設定するようにしたことを特徴とするものである。
【0007】
【作用】本発明のメモリ制御方法およびメモリ制御装置
においては、任意の処理を行う場合、その処理内容に応
じて、最適なウエイト時間が設定される。例えば、ある
処理が複数の処理群からなる場合、その処理群の各処理
毎に最適なウエイト時間が設定される。そして、各々の
処理を行う場合は、その処理に最適なウエイト時間を設
定した後に実行し、次の処理を行う場合は、その処理に
応じたウエイト時間を設定する。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。図1は本発明のメモリ制御方法の説明図であ
る。本発明のメモリ制御方法は、メモリのアドレスを行
アドレスと列アドレスで指定してアクセスを行うと共
に、メモリへの次回のアクセスが今回と同じ行アドレス
であった場合は、列アドレスのみによってアクセスを行
う高速アクセスサイクルを実行するメモリ制御方法で、
今回のメモリアクセスから次回のメモリアクセスへの高
速アクセスサイクルを実行可能な時間であるウエイト時
間を、そのメモリにアクセスして実行する処理内容に応
じて任意に設定するようにしたことを特徴とするもので
ある。そして、図1は、このようなメモリ制御方法を説
明するためのメモリ制御装置の状態遷移図であるが、こ
の図1の説明に先立ち、メモリ制御装置を説明する。
【0009】《実施例のメモリ制御装置の構成》図2は
本発明のメモリ制御装置の構成を示すブロック図であ
る。図の装置は、DRAM制御部1、メモリ2、ウエイ
ト制御部3を備えている。DRAM制御部1は、システ
ムバス4に接続され、システムバス4からのアドレス信
号、データ信号および制御信号に基づき、メモリ2の制
御を行うものであり、図中、SAXXはシステムバス4に
おけるアドレスバスのアドレス信号、SDXXはシステム
バス4におけるデータバスのデータ信号、Reqおよび
Ackは、制御バスにおけるリクエスト信号およびアク
ノリッジ信号である。
【0010】また、DRAM制御部1は、メモリ2のア
ドレスを行アドレスと列アドレスで指定してアクセスを
行うと共に、メモリ2への次回のアクセスが今回と同じ
行アドレスであった場合は、列アドレスのみによってア
クセスを行う高速アクセスサイクルを実行するものであ
る。
【0011】メモリ2は、DRAM(ダイナミックRA
M)からなるもので、DRAM制御部1によって制御さ
れるよう構成されている。ウエイト制御部3は、本発明
のメモリ制御装置の特徴点をなすもので、システムバス
4およびDRAM制御部1に接続され、メモリ2のRA
S(ロー・アドレス・ストローブ)をアクティブにした
まま待機する時間(ページ内ウエイト数)を管理するよ
う構成され、その詳細は以下の構成からなっている。
【0012】図3は、ウエイト制御部3の内部構成を示
すブロック図である。ウエイト制御部3は、ソフトウェ
アにより設定可能なnビットのレジスタを含むウエイト
レジスタ部31、nビットのカウンタを含むウエイトカ
ウンタ部32およびnビットのコンパレータを含む比較
部33からなる。
【0013】ウエイトレジスタ部31は、システムバス
4からの要求をDRAM制御部1でデコードしたWai
tレジスタ設定要求WReq信号を受けて、内部のレジ
スタにSDXXのデータ(Waitレジスタ設定値=W_
Set)を書き込むと共に、書き込み後は、Set_E
nd信号により書き込み終了をDRAM制御部1に通知
するよう構成されている。
【0014】また、ウエイトカウンタ部32は、DRA
M制御部1からのWait_Start信号を受ける
と、基本クロックに同期して内部のカウンタ値のインク
リメントを開始するよう構成されている。更に、比較部
33は、Waitレジスタ設定値(W_Set)および
Waitカウンタ値(W_Count)を、それぞれ内
部のコンパレータの入力とし、比較結果が等しい場合
に、Wait_Endをアサートし、DRAM制御部1
に通知するよう構成されている。
【0015】そして、ウエイトカウンタ部32は、Wa
it_Endがアサートされるか、DRAM制御部1か
らのWait_Clearがアサートされると、カウン
タ値をクリアし、次のWait_Startを待つよう
構成されている。
【0016】図4は、ウエイト制御部3の制御動作のフ
ローチャートである。先ず、電源ONによって、W_C
ount=0とし、かつ、W_Setを初期化する(ス
テップS1)。尚、W_Setは初期化した場合、予め
設定した初期値に設定されるとする。その後、W_Se
t=W_Countであるかを判定し(ステップS
2)、W_Set=W_Countでない場合は、Wa
it_Endをデアサートする(ステップS3)。そし
て、Wait_startであるか否かを判定し(ステ
ップS4)、Wait_startでない場合はステッ
プS2に戻って、上記の処理を繰り返す。
【0017】また、ステップS2において、W_Set
=W_Countであった場合は、Wait_Endを
アサートし(ステップS5)、ステップS2に戻る。
尚、このような処理は、例えば、W_Setが0である
場合である。
【0018】一方、上記ステップS4において、Wai
t_startであった場合は、ウエイトカウンタ部3
2が、基本クロックに同期して内部のカウンタ値のイン
クリメントを開始する(ステップS6)。その後は、W
_Set=W_Countであるかを判定し(ステップ
S7)、W_Set=W_Countでない場合は、W
ait_Clearであるか否かを判定し(ステップS
8)、Wait_Clearでない場合は、ステップS
6に戻って、カウンタ値のインクリメントを続行する。
【0019】そして、W_Set=W_Countとな
った場合は、Wait_Endをアサートし(ステップ
S9)、更に、W_Countを0として(ステップS
10)、ステップS2に戻る。また、ステップS8にお
いて、Wait_Clearであった場合は、ステップ
S10進んで、W_Countを0とする。
【0020】また、このように構成されたメモリ制御装
置の状態遷移は、図1に示すものであるが、この状態遷
移の説明の前に、本発明のメモリ制御装置の比較例とし
て、高速アクセスモードを実行可能な待機時間を固定と
したもの、即ち、ウエイト制御部3による制御を行わな
い場合を説明する。
【0021】《比較例の構成》図5は、その場合の構成
を示すブロック図である。図の構成は、DRAM制御部
101とメモリ102とからなり、DRAM制御部10
1がシステムバス103に接続されている。そして、D
RAM制御部101は、その待機時間がハードウェア的
に固定となっている他は、図2に示した構成と同様であ
る。
【0022】《比較例の動作》次に、その動作について
説明する。図6および図7は、そのタイムチャート、図
8は状態遷移図である。通常、システムバス103から
のアクセスが発生していないときは、DRAM制御部1
01は、idle(アイドル)ステートで待機する。シ
ステムバス103からのアクセスは、Req(リクエス
ト)信号により起動され、これを受け付けるとRow−
Adrステートに遷移し、Ack信号で応答する。尚、
図6,7のタイムチャートでは、Req,Ack共にア
クティブLow信号で記載されている。
【0023】Row−Adrステートでは、DRAM制
御部101は、システムバス103上のアドレスバスの
アドレス信号SAXXに従い、メモリ102へのアドレス
信号MAXXとしてRowアドレスを出力する。次のRA
S−ONステートでは、RASをアサートし、Rowア
ドレスをメモリ102内にラッチする。尚、図8中、ス
テート間の“a”はalways(常時)を示してい
る。次に、Column−Adrステートに遷移し、C
olumnアドレスをMAXXとして出力する。
【0024】次のCAS−ONステートでCASをアサ
ートし、このColumnアドレスをメモリ102内に
ラッチする。このとき、ライトであればデータバス上の
データ信号MDXX上をメモリ102内に書き込む。ま
た、リードであれば、メモリ102より、データバス上
に、データ信号MDXXを読み出す。このデータは、シス
テムバス上のデータ信号SDXXにより入出力される。
【0025】続く、CAS−OFFステートでCASを
デアサートし、1サイクルのアクセスが終了する。この
とき、次のサイクルのReqがアサートされていると、
直前のサイクルと同一ページへのアクセスかどうかをア
ドレス比較やそれに準ずる手段により判定する。そし
て、同一ページへのアクセス(これを図8ではReq・
Hitと記載)であればRASをプリチャージせずにC
olumn−Adrステートに戻り、CAS−ON、C
AS−OFFを繰り返し、そのサイクルを高速ページモ
ードで実行する。尚、図8中、「・」は論理積、「/」
は否定、「+」は論理和を示している。
【0026】一方、Reqがアサートされていない(図
8では/Reqと記載)か、Reqがアサートされてい
ても直前のサイクルと異なるページへのアクセス(図8
ではReq・/Hitと記載)の場合は、次のWait
−1ステートに遷移する。ここで、CAS−OFFステ
ートと同様の判断を実行し、Column−Adrステ
ートまたはWait−2ステートに遷移する。そして、
同様の判断を繰り返し、Wait−Nステートまで遷移
する。このステートでは、Reqがアサートされていな
いか、またはReqがアサートされても同一ページへの
アクセスでない場合は、RAS−OFFステートに遷移
し、RASをデアサートする。このステートからidl
eステートの間にRASのプリチャージ(図8中、RA
S−PCH1、RAS−PCH2と示す)を実行し、次
のサイクルが来ていれば、idleステートからRow
−Adr…の遷移を繰り返す。
【0027】尚、RAS−PCH1,2は、メモリ固有
のRASプリチャージ時間を保証するためのステートで
あり、ここでは2クロック分のプリチャージ時間が必要
なメモリの例を示している。
【0028】また、上記比較例では、Reqがアサート
されて、そのサイクルが異なるページへのアクセスの場
合、必ずWait−Nまで遷移した後、RAS−OFF
ステートに遷移しているが、CAS−OFFからWai
t−(N−1)ステートでこれを検出した場合、以降の
ステートを飛び越し、RAS−OFFステートに遷移さ
せるものもある。尚、Wait−1からWait−Nの
個数Nは、0以上の固定的な値でありシステムにより異
なるものである。
【0029】このような比較例では、RASをアクティ
ブに保持して待機する時間(=ウエイト時間)、即ち、
ページ内に留まるウエイト数(以降、ページ内ウエイト
数、あるいは、単にウエイト数と呼ぶ)がハードウェア
的に固定となっている。従って、実際のプログラム実行
時の連続するアクセス間のウエイト数が、この予めハー
ドウェア的に設定されているウエイト数より大きくなる
処理では、同一ページに対するアクセスが連続していた
としても、一旦、RASプリチャージに抜け、アイドル
状態で待機するように動作する。このため、最悪、RA
Sプリチャージ時間とRowアドレスの入力時間分アク
セスサイクルが長くなってしまう。
【0030】例えば、図7に示す3番目のReqで起動
されるサイクルが同一ページへのアクセスの場合、これ
に相当する。この場合、ReqアサートからCASアサ
ートまでのクロック数で比較すると、図6に示す2番目
のReqに比較し5クロック余分に費やしていることが
分かる。
【0031】また、逆に設定ウエイト数を充分大きく
し、実際のプログラム実行中のほとんどのアクセスが、
この設定ウエイト数を超えないようにすると、今度は、
ウエイト中にページ外のアクセスが発生した場合、一旦
RASプリチャージを実行し、アイドルに戻ってから、
サイクルを開始することになり、アイドル状態で待機し
ている場合に比べ、RASプリチャージ時間分サイクル
の開始が遅れることになる。従って、この場合、ページ
外アクセスが多い処理ほど性能が低下することになる。
【0032】これは、図7の3番目のアクセスが1クロ
ック早いタイミング、即ち、3Aのタイミングでアサー
トされ、かつ、これにより起動されるサイクルが異なる
ページへのアクセスの場合に相当する。この場合、id
leステートで待機していた場合、即ち、1番目のRe
qに対する応答に比べて4クロック余分に費やしてい
る。このように、ウエイト数が固定の場合は、以上のよ
うな状態になるのは避けることができないものである。
【0033】これに対し、本実施例の動作を図1を用い
て説明する。 《実施例の動作》先ず、状態は基本クロックに同期して
遷移する。本実施例でも、システムバス4からのアクセ
スが発生していない場合、DRAM制御部1は、idl
eステートで待機する。
【0034】システムバス4からのアクセスは、Req
信号により起動され、このときアドレス信号SAXXをデ
コードし、Waitレジスタ設定要求であれば、WRe
qをアサートし、Wait_Setステートに遷移す
る。Wait_Setステートでは、ウエイト制御部3
において、ウエイトレジスタ部31にW_Setの書き
込みが行われ、書き込み後、Set_Endがアサート
される。これを受けて、DRAM制御部1は、Ackを
システムバス4にアサートすると共に、idleステー
トに戻る。
【0035】また、デコード結果がメモリアクセスの場
合、MReqを内部的にアサートし、Row−Adrス
テートに遷移し、Ackをアサートする。尚、図1中、
“a”はalways(常時)を示す。そして、その後
のCAS−OFFステートまでの遷移および制御は、上
述したウエイト制御部3のない比較例と同様であり、C
ASをデアサート後、1サイクルのアクセスが終了す
る。
【0036】ここで、同一ページへのメモリアクセスが
発生する(図1では、MReq・Hitと記載)と、C
olumn−Adrステートに遷移し、高速ページモー
ドサイクルを実行する。また、異なるページへのアクセ
スが発生している(図1では、Req・/Hitと記
載。これは、ウエイトレジスタ31へのアクセスを含
む)と、RAS−OFFステートに遷移し、RASプリ
チャージを実行して(RAS−PCH1,2)、idl
eステートに戻り、要求されているアクセスを実行す
る。
【0037】また、システムバスからのアクセス要求が
発生していない場合(即ち、/Req)は、Wait_
Endがアサートされている場合を除き(即ち、ウエイ
トレジスタ部31への設定値W_Setが0の場合を除
き)、Waitステートに遷移する。この時、同時にW
ait_Startをアサートし、ウエイト制御部3に
Wait状態に入ることを通知する。
【0038】一方、Wait_Endがアサートされて
いる場合(即ち、W_Setが0の場合)は、RAS−
OFFステートに遷移し、ウエイトなしでRASプリチ
ャージを実行する。この時、Wait_Startはア
サートしない。Waitステートでは、同一ページへの
メモリアクセス(MReq・Hit)が発生すると、W
ait_Clearをアサートし、ウエイト制御部3に
Wait状態から抜け出ることを通知すると共に、Co
lumn−Adrステートに遷移し、高速ページサイク
ルを実行する。
【0039】また、ウエイト制御部3によりWait_
Endがアサートされ、かつ、システムバス4からのア
クセス要求が発生していない場合か、あるいは、異なる
ページへのアクセスが発生する(/Req・Wait_
End+Req・/Hit)と、Wait_Clear
をアサートし、ウエイト制御部3にWait状態から抜
け出ることを通知するとともに、RAS−OFFステー
トに遷移し、RASプリチャージを実行する。これ以外
の状態(即ち、/Req・/Wait_End)では、
このステートに留まり続ける。
【0040】このように本実施例では、Waitステー
トでの時間が可変であるため、システムに最適な動作を
行うことができる。例えば、ある程度長い時間間隔で同
一ページへのアクセスが発生するような場合は、ウエイ
トレジスタ31の設定値W_Setを大きくとることに
よって、上述した図7の3番目のReqで起動されるサ
イクルが同一ページであった場合の問題は解決すること
ができる。また、逆に、ページ外のアクセスが頻繁に発
生するような場合は、W_Setを小さくすることによ
って、無駄なウエイトによる性能低下を防止することが
できる。
【0041】尚、上記実施例の動作では、DRAMの高
速モード時のRASの制御方式に着目しているため、厳
密なDRAMのリード/ライト制御やリフレッシュサイ
クルの実現方法に関しては、説明を省略する。
【0042】次に、上記実施例のメモリ制御方法におい
て、任意の処理に対して、その処理に含まれる実処理群
に各々対応したウエイト時間を予め設定し、任意の処理
を実行する場合は、各実処理を各々開始する時にそのウ
エイト時間を設定する場合を説明する。
【0043】《ウエイト数の設定例》図9は、上記任意
の処理の一例として、本実施例のメモリ制御装置が実行
するプログラムの例である。このプログラム(プログラ
ムSとする)は、処理A,B,C,Dより構成され、各
処理はサブルーチン化されている。図10に、各処理の
内容を示す。
【0044】それぞれの処理は、メモリ2へのアクセス
間隔に特徴があるものである。例えば、(a)に示す実
処理Aは、異なるページへのアクセスになる頻度が高い
ような処理であるとする。この場合、ページ内でウエイ
トしているよりは、アクセスが無い時は直ちにRASプ
リチャージを実行し、idleステートで次のサイクル
を待った方が効率が良い。従って、処理Aは、ウエイト
レジスタ設定値W_Setを0とし(ステップS1)、
実処理Aを行った(ステップS2)後、ウエイトレジス
タ31の値を初期値に戻す(ステップS3)処理とす
る。
【0045】また、(b)に示す実処理Bは、同一ペー
ジへのメモリアクセスが連続する頻度は高いが、メモリ
アクセス間に他の処理が入り、アクセス間隔が長くなる
ような処理であるとする。この場合には、できるだけ長
い間、ページ内でウエイトした方が効率良く処理でき
る。従って、処理Bは、ウエイトレジスタ設定値W_S
etを15とし(ステップS1)、実処理Bを行った
(ステップS2)後、ウエイトレジスタ31の値を初期
値に戻す(ステップS3)処理とする。尚、ウエイトレ
ジスタ設定値W_Setの15という値は、ウエイトレ
ジスタ31が4ビットで構成されていた場合の最大値で
ある。
【0046】更に、処理内容によっては、同一ページへ
のアクセスはある固定のウエイト数以下で発生し、それ
以上のウエイトが入る場合は、異なるページへのアクセ
スになる頻度が高いような場合も有り得る。これが
(c)に示す実処理Cの場合であり、従って、処理C
は、ウエイトレジスタ設定値W_Setを3とし(ステ
ップS1)、実処理Cを行った(ステップS2)後、ウ
エイトレジスタ31の値を初期値に戻す(ステップS
3)処理とする。尚、ここでは、同一ページへのアクセ
ス間のウエイト数を3以下と想定している。
【0047】一方、アクセス方法は、まったくランダム
で特徴をつかめない場合も有り得る。これを処理Dとす
る。本実施例では、このように処理内容によりメモリア
クセスの特徴をつかみ、その処理の実行時に必ずその処
理に最適化されたページ内ウエイト数を設定した後、実
際の処理を実行するようにしている。尚、メモリアクセ
スの特徴をつかむ方法としては、ソフトの処理内容を分
析する等による。
【0048】また、本実施例では、各処理からメインの
ルーチンに戻る前にはウエイト数を初期値に戻してい
る。これにより、処理Dのようにメモリアクセスパター
ンが分からない場合は、サブルーチン内で設定しなくて
も初期値で実行されることになる。この初期値はハード
ウェア的に初期化された値とは限らず、システムに最適
化された値とすべきである。
【0049】しかしながら、システムや処理内容によっ
ては、この初期値に戻す処理自体がオーバーヘッドにな
り性能低下を招く場合もある。このような場合、初期値
に戻す処理を省略することも可能であり、その場合、処
理Dは、直前に実行された処理で設定されたウエイト数
で実行されることになる。また、前の処理内容に影響さ
れることを避けたいならば、処理Dの実処理開始前にウ
エイト数を初期値に設定した後、実処理を実行するとい
った方法も可能である。
【0050】更に、ウエイト数の上限を制限するウエイ
トレジスタ31、ウエイトカウンタ32、比較部33の
ビット数nも、システムにより最適化すべき値である。
これらの最適値は、主として性能面の評価により決定さ
れる。また、システムによっては、ウエイト数が大きい
ほど良い場合もあり、このような場合、リフレッシュタ
イマによりウエイト管理することも可能である。この場
合、例えば、ウエイト数が最大値に設定されている場合
は、リフレッシュ要求でRASプリチャージを実行する
まで、ページ内でウエイトし続けるような制御が可能で
ある。
【0051】以上のように、上記実施例によれば、RA
Sをアクティブにしたまま待機するページ内ウエイト数
の設定を可変としたため、処理内容のメモリアクセス上
の特徴を捉え、この処理内容に基づいてウエイト数を最
適な値に設定することで、高速アクセスモードをサポー
トするDRAMを用いたメモリシステムにおいて、優れ
たアクセス性能を得ることが可能となる。
【0052】例えば、グラフィックシステムにおけるフ
レームメモリの制御に適用することで、描画関数に応じ
て最適なウエイト数に設定するといったことが可能とな
る。また、ハードウェア的に描画機能を有するようなシ
ステムに応用する場合は、描画内容に応じて、ハードウ
ェアでウエイト数を切替えることも可能である。即ち、
ウエイトレジスタ部31の代わりにコマンド分析部を設
け、描画関数(コマンド)に応じ、W_Set値を発生
させる回路を設けることでハードウェア的に切替が可能
となる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のメモリ制
御方法およびメモリ制御装置によれば、今回のメモリア
クセスから次回のメモリアクセスへの高速アクセスサイ
クルを実行可能な時間であるウエイト時間を、メモリに
アクセスして実行する処理内容に応じて任意に設定する
ようにしたので、種々の処理を行う場合であっても、各
処理に対応して性能の高いメモリ制御を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のメモリ制御方法の説明図である。
【図2】本発明のメモリ制御装置の構成を示すブロック
図である。
【図3】本発明のメモリ制御装置におけるウエイト制御
部の内部構成図である。
【図4】本発明のメモリ制御装置におけるウエイト制御
部の動作を示すフローチャートである。
【図5】比較例の構成を示すブロック図である。
【図6】比較例のタイムチャート(その1)である。
【図7】比較例のタイムチャート(その2)である。
【図8】比較例の状態遷移図である。
【図9】本発明のメモリ制御装置が実行するプログラム
の一例である。
【図10】本発明のメモリ制御装置が実行するプログラ
ムの各処理の内容を示す図である。
【符号の説明】
1 DRAM制御部 2 メモリ 3 ウエイト制御部 31 ウエイトレジスタ部 32 ウエイトカウンタ部 33 比較部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メモリのアドレスを行アドレスと列アド
    レスで指定してアクセスを行うと共に、前記メモリへの
    次回のアクセスが今回と同じ行アドレスであった場合
    は、列アドレスのみによってアクセスを行う高速アクセ
    スサイクルを実行するメモリ制御方法において、 今回のメモリアクセスから次回のメモリアクセスへの高
    速アクセスサイクルを実行可能な時間であるウエイト時
    間を、前記メモリにアクセスして実行する処理内容に応
    じて任意に設定するようにしたことを特徴とするメモリ
    制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のメモリ制御方法におい
    て、任意の処理に対して、当該処理に含まれる実処理群
    に各々対応したウエイト時間を予め設定し、前記任意の
    処理を実行する場合は、前記各実処理を各々開始する時
    にそのウエイト時間を設定することを特徴とするメモリ
    制御方法。
  3. 【請求項3】 メモリのアドレスを行アドレスと列アド
    レスで指定してアクセスを行うと共に、前記メモリへの
    次回のアクセスが今回と同じ行アドレスであった場合
    は、列アドレスのみによってアクセスを行う高速アクセ
    スサイクルを実行するメモリ制御装置において、 今回のメモリアクセスから高速アクセスサイクルの実行
    可能な時間であるウエイト時間を設定するウエイトレジ
    スタ部と、 任意のメモリアクセスがあった場合に、このメモリアク
    セスからウエイト時間のカウントを開始するウエイトカ
    ウンタ部と、 任意のメモリアクセスがあった場合に、前記ウエイトレ
    ジスタ部の設定時間と、ウエイトカウンタ部のカウント
    値とを比較し、これが一致した場合は、高速アクセスサ
    イクルを解除する比較部とを備えたことを特徴とするメ
    モリ制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6684278B1 (en) 1999-07-16 2004-01-27 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Microcomputer and memory access control method
JP2008117242A (ja) * 2006-11-07 2008-05-22 Seiko Epson Corp データ転送制御装置、及び、データ転送制御方法

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JP2008117242A (ja) * 2006-11-07 2008-05-22 Seiko Epson Corp データ転送制御装置、及び、データ転送制御方法

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