JPH07253781A - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JPH07253781A
JPH07253781A JP6069060A JP6906094A JPH07253781A JP H07253781 A JPH07253781 A JP H07253781A JP 6069060 A JP6069060 A JP 6069060A JP 6906094 A JP6906094 A JP 6906094A JP H07253781 A JPH07253781 A JP H07253781A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 複数の入力パラメータのデータ設定を各パラ
メータの種類に応じて確実に行い、各パラメータのデー
タ数や範囲が異なってもデータ設定を同様の操作感覚で
行うことを可能とする。更に、参照する機会の多い基本
画面表示に迅速に戻れることを可能とする。 【構成】 テンポが割り当てられたロータリエンコーダ
RE1,RE2の内、一方のエンコーダを正方向に回転
操作させると、その操作量(出力パルス)の所定数乗の
値が現在の設定値に加算され、一方、逆方向に回転操作
させると、設定値から減算される。同様に、他のロータ
リエンコーダ3〜8に割り当てられた入力パラメータも
変更される。ロータリエンコーダRE1,RE2のよう
に、同一入力パラメータに複数のロータリエンコーダが
割り当てられている場合に、同時に反対方向に回転操作
されたときにはその差の所定数乗の値が現在の設定値に
加算または減算されて変更される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入力パラメータのデー
タ設定を容易に行うことができるとともに基本表示画面
に迅速に戻ることが可能な電子楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、各種入力パラメータのデータ設定
を、例えば、スライドボリュームによって行うように構
成された電子楽器が知られている。かかる電子楽器は、
多数の入力パラメータのデータ設定ができるように各種
の入力モードが設けられ、所定のスイッチ操作に応じて
各入力モードが切り替えられて表示器に表示され、同一
スライドボリュームを入力モード毎に異なったパラメー
タのデータ設定に使用することができるように構成され
ている。
【0003】また、入力モードの切り替えは、最初の基
本画面表示状態で所望の入力モードを選択すると、その
選択された入力モードの画面が表示され、その画面に複
数の入力モードが表示されていれば更に所望の入力モー
ドを選択すると云うように、階層的な変化で表示画面が
切り替わり、最初の基本画面表示に戻りたいときには基
本画面表示から現在の画面表示に移行した順序と逆の順
序により階層的に戻るように構成されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の電子楽器では、スライドボリュームにより入力パラ
メータのデータ設定を行っていたため、モードを切り替
えて設定の対象(入力パラメータ)を変更したときに、
スライドボリュームの現在位置と既に設定されている現
在の設定値との間に差があると、入力モードの切り替え
直後のスライドボリュームの操作により設定値が急激に
大きく変化し、例えば、楽音が発生されている場合には
その楽音にクリック音等のノイズが混入する等の問題が
あった。そして、この問題を解決するには、スライドボ
リュームの現在位置と現在の設定値との差を検出してス
ライドボリュームの操作量を設定・補正する等の複雑な
処理を行う必要があった。
【0005】また、大小さまざまな入力パラメータによ
って設定できるデータの数や範囲は種々数多くあり、ス
ライドボリュームによって設定されるデータの数や範囲
はまちまちである。しかし、データの数や範囲の大小に
拘わらずスライドボリュームの操作量に対する設定値の
変化量は同一である。例えば、基本画面に表示された数
個のモードを選択する場合でも、入力パラメータとし
て、例えば、変化幅が数百のオーダーであるテンポ等を
選択してその値を変更する場合でも、スライドボリュー
ムの操作量に対する設定値の変化量は同じであるため、
前者の設定を確実に行い得るようにスライドボリューム
操作量に対する設定値の変化量を設定すると、前者の設
定の感覚で後者の設定を行った場合に所望の設定を思い
どおりに行うことができず、また、その逆の問題も生ず
ることになる。即ち、広い範囲に亘るデータの設定を迅
速且つ簡単に行える一方、狭い範囲でのデータの設定は
ゆっくりと確実に行えるような操作感覚を有する電子機
器が望まれる。この要請に応えようとすると、同様に複
雑な処理を行わなければならなかった。
【0006】さらに、上記従来の電子楽器では、画面表
示は階層的に切り替わるために、参照する機会が多い基
本画面表示に迅速に戻りたいときでも、現在の画面表示
が階層の深い位置にある場合には順次階層を戻って行か
なければならなかった。
【0007】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
で、簡単な処理で、複数の入力パラメータのデータ設定
を各パラメータの種類に応じて確実に行うことができ、
また、各パラメータのデータの数や範囲が異なってもデ
ータ設定を同様の操作感覚で行うことが可能な電子楽器
を提供することを第1の目的とし、参照する機会の多い
基本画面表示に迅速に戻ることができる電子楽器を提供
することを第2の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため本発明は、少なくとも2種類以上の入力パラメー
タのデータ設定をそれぞれ少なくとも1つ以上のロータ
リエンコーダで行う電子楽器において、設定すべき入力
パラメータの種類に応じてロータリエンコーダの操作量
に対する入力パラメータの設定値の変化量を設定する設
定手段を有することを特徴とする。
【0009】好ましくは、同一入力パラメータのデータ
設定を複数のロータリエンコーダによって行う場合に、
同時に複数のロータリエンコーダが操作されたときに
は、前記設定手段は、当該ロータリエンコーダの操作量
の内、最大操作量を前記設定値の変化量とすることを特
徴とする。
【0010】さらに、好ましくは、同一入力パラメータ
のデータ設定を複数のロータリエンコーダによって行う
場合に、正方向の回転操作がされたロータリエンコーダ
と逆方向の回転操作がされたロータリエンコーダが同時
に存在するときには、前記設定手段は、当該ロータリエ
ンコーダの操作量の内、正方向の最大操作量と逆方向の
最大操作量との差をとり、その差を前記設定値の変化量
とすることを特徴とする。
【0011】また、さらに好ましくは、前記ロータリエ
ンコーダの操作を継続的に行う場合に、前記設定手段
は、操作を開始したときからの経過時間およびロータリ
エンコーダの操作量に応じてロータリエンコーダの操作
量に対する入力パラメータの設定値の変化量を変更する
ことを特徴とする。
【0012】上記第2の目的を達成するため本発明は、
少なくとも2種類以上の入力パラメータのデータ設定を
少なくとも2種類以上のモードに対応する画面表示で行
い、各モードに対応する画面表示をスイッチで選択する
電子楽器において、所定のモードを表示する基本画面表
示から所定のスイッチにより他のモードの画面表示を選
択したときに、該他のモードの画面表示において前記基
本画面表示を選択するスイッチを前記所定のスイッチに
割り当てる表示手段を有することを特徴とする。
【0013】
【作用】請求項1記載の発明の構成に依れば、設定手段
により、設定すべき入力パラメータの種類に応じて、ロ
ータリエンコーダ操作量に対する設定値の変化量が設定
される。
【0014】請求項2記載の発明の構成に依れば、同一
入力パラメータのデータ設定を複数のロータリエンコー
ダによって行う場合に、同時に複数のロータリエンコー
ダが操作されたときには、設定手段により、当該ロータ
リエンコーダの操作量の内、最大操作量が前記設定値の
変化量とされる。
【0015】請求項3記載の発明の構成に依れば、同一
入力パラメータのデータ設定を複数のロータリエンコー
ダによって行う場合に、正方向の回転操作がされたロー
タリエンコーダと逆方向の回転操作がされたロータリエ
ンコーダが同時に存在するときには、設定手段により、
当該ロータリエンコーダの操作量の内、正方向の最大操
作量と逆方向の最大操作量との差がとられ、その差が前
記設定値の変化量とされる。
【0016】請求項4記載の発明の構成に依れば、ロー
タリエンコーダの操作を継続的に行う場合には、設定手
段により、操作を開始したときからの経過時間およびロ
ータリエンコーダの操作量に応じてロータリエンコーダ
の操作量に対する設定値の変化量が変更される。
【0017】請求項5記載の発明の構成に依れば、参照
する機会の多いモードを表示する基本表示画面から他の
モードの画面表示に移行したときでも、表示手段によ
り、該他の画面表示においても基本画面表示に移行する
設定項目が所定のスイッチに割り当てられる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0019】図1は、本発明の一実施例に係る電子楽器
の概略構成を示すブロック図であり、本実施例は、本発
明を自動演奏装置に適用したものである。
【0020】同図に示すように、本実施例の自動演奏装
置は、各種情報を入力するためのパネルスイッチ1と、
入力パラメータの種類の選択またはそのパラメータ値の
変更を行うための複数個(本実施例では8個)のロータ
リエンコーダRE1〜RE8から成るロータリエンコー
ダ群2と、パネルスイッチ1およびロータリエンコーダ
群2と後述する各種入出力装置とのインタフェースをと
るための操作子インタフェース3と、音高情報を入力す
るための、例えば、キーボード(KBD)等の演奏操作
子4と、装置全体の制御を司るCPU5と、CPU5が
実行する制御プログラムやテーブルデータ等を記憶する
ROM6と、各種入力情報および演算結果等を一時的に
記憶するRAM7と、タイマ割り込み時間や後述する各
種の時間等を計時するタイマ8と、各種入力パラメータ
の情報やその他の情報等を表示する表示部9と、前記演
奏操作子4からの演奏データや自動演奏データ等を音声
信号に変換する楽音発生部10と、楽音発生部10から
の音声信号を音声に変換する、スピーカ等から成るサウ
ンドシステム11とにより構成されている。
【0021】上記構成要素3〜10は、バス12を介し
て相互に接続され、パネルスイッチ1およびロータリエ
ンコーダ群2は操作子インタフェース3と接続され、楽
音発生部10はサウンドシステム11と接続されてい
る。
【0022】また、前記ロータリエンコーダRE1〜R
E8には、回転操作とその操作量に応じてパルス(信
号)を出力するものや、回転位置(および方向)を検出
するもの等が知られているが、両者とも、基本的には、
回転方向と回転操作量、または、正方向回転操作量と逆
方向回転操作量を検出することができるような構成とな
っている。本実施例では、前者の構成のロータリエンコ
ーダを用いている。
【0023】図2は、前記ROM6のメモリマップを示
す図であり、同図に示すように、ROM6には、CPU
5が実行するCPUプログラム21、プリセット音色デ
ータ群22、および、その他のデータ23が割り当てら
れ、格納されている。
【0024】図3は、前記RAM7のメモリマップを示
す図であり、同図(a)に示すように、RAM7には、
各種処理フラグや演算結果等を格納するためのCPUワ
ークエリア31、ロータリエンコーダ群2が出力する情
報(回転パルス)とそれに関連する情報を格納するため
のロータリエンコーダ情報格納エリア32、各種入力パ
ラメータの設定値を格納するためのシステム設定データ
エリア33、ユーザにより設定されるユーザ音色/設定
データエリア34、および、その他の情報を格納するそ
の他エリア35が割り当てられている。
【0025】前記ロータリエンコーダ情報格納エリア3
2には、ロータリエンコーダRE1〜RE8の出力パル
スをそれぞれそのままカウントするためのソフトカウン
タREVL1〜REVL8およびこれらの値を後述する
方法に従ってカウントするためのソフトカウンタREV
1〜REV8が割り当てられている。
【0026】また、前記システム設定データエリア33
には、図3(b)に示すように、設定可能な各種入力パ
ラメータの値を格納するためのエリアTEMPO,RY
H,BASS,‥‥ が割り当てられている。これらの
エリアに格納される入力パラメータの詳細は、後述す
る。
【0027】図4〜図6は、前記図1のパネルスイッチ
1、ロータリエンコーダ群2および表示部9から成るパ
ネル面41の配置を示す図であり、表示部9は、例え
ば、LCDディスプレイにより構成されている。ここ
で、図4〜図6は、それぞれ入力パラメータを設定する
モードが異なる画面表示を示しており、図4は、ユーザ
により使用される頻度が最も高いと思われる、いわゆる
基本画面表示を示している。なお、図4〜図6中、パネ
ルスイッチ1として、8個のファンクションスイッチF
1〜F8のみが図示されているが、これは、本実施例の
説明に必要なもののみを図示しているからであり、実際
にはパネル面41には他の多数のスイッチが配設されて
いる。また、図中、各種の情報が図示されているが、本
実施例の説明に必要ないものについては、その説明を省
略する。
【0028】以上のように構成された電子楽器の制御処
理を、図7〜図16のフローチャートに基づいて説明す
る。
【0029】図7は、本実施例の電子楽器のCPU5が
実行するメインルーチンの手順を示すフローチャートで
ある。
【0030】まず、各種初期設定を行い(ステップS
1)、前記図3(a)のカウンタREVL1〜REVL
8をリセット(=0)するとともに後述する3種類の入
力パラメータ設定モードを切り替えるためのフラグMA
INFLGをリセット(=0)する(ステップS2)。
【0031】次に、前記図1の演奏操作子4のイベント
の検出処理を行い(ステップS3)、パネルスイッチ1
のイベントの検出処理を行い(ステップS4)、後述す
るロータリエンコーダRE1〜RE8の操作処理(RE
操作処理)サブルーチンを実行し(ステップS5)、メ
インモードとファンクションモードとを切り替えるモー
ド管理処理を行った(ステップS6)後に、そのモード
を判別する(ステップS7)。
【0032】ステップS7の判別で、判別されたモード
が“メインモード”、即ち、前記図4〜図6の画面表示
で示されるモードのときには、後述するメインモード処
理サブルーチンを実行し(ステップS8)、一方、現在
のモードが“ファンクションモード”、即ち、音色パラ
メータ等の編集処理を行うモード(図示せず)のときに
は、ファンクションモード処理を実行する(ステップS
9)。
【0033】さらに、前記ステップS3またはステップ
S4で検出されたイベント等に応じて楽音を発生する発
音処理を実行し(ステップS10)、自動演奏等のその
他の処理を実行した(ステップS11)後に、前記ステ
ップS3に戻り、上述の処理を繰り返す。
【0034】図8は、前記ステップS5のRE操作処理
サブルーチンの詳細な手順を示すフローチャートであ
る。
【0035】まず、前記図1のRAM7に確保されたソ
フトカウンタiの値をリセット(=1)する(ステップ
S21)。ここで、カウンタiは、添字を表すためのカ
ウンタであり、例えば、ロータリエンコーダREiと
は、カウンタiの値により示されるロータリエンコーダ
をいう。
【0036】次に、ロータリエンコーダREiにより正
方向回転パルスイベントが出力されたか否かを判別し
(ステップS22)、正方向パルスイベントが出力され
たときには、カウンタREVLiを“1”だけインクリ
メントする(ステップS23)。一方、前記ステップS
22の判別で、ロータリエンコーダREiにより正方向
回転パルスイベントが出力されなかったときには逆方向
回転パルスイベントが出力されたか否かを判別し(ステ
ップS24)、逆方向回転パルスイベントが出力された
ときには、カウンタREVLiを“1”だけデクリメン
トする(ステップS25)。一方、前記ステップS24
の判別で、ロータリエンコーダREiの逆方向の回転パ
ルスイベントが出力されなかったときには前記ステップ
S25をスキップしてステップS26に進む。
【0037】ステップS26では、カウンタiの値が
“8”であるか否か、即ち、すべてのロータリエンコー
ダREiについて回転パルスイベントの検出を終えたか
否かを判別し、すべての検出を終えたとき(カウンタi
=8のとき)には本サブルーチン処理を終了し、一方、
まだ検出すべきロータリエンコーダREiが残っている
とき(カウンタi≠8のとき)にはカウンタiを“1”
だけインクリメントした(ステップS27)後に前記ス
テップS22に戻り、上述の処理を繰り返す。
【0038】図9は、前記図7のステップS8のメイン
モード処理サブルーチンの詳細な手順を示すフローチャ
ートである。
【0039】まず、図4のパネルスイッチ1の内、ファ
ンクションスイッチF4のオンイベントがあるか否かを
判別し(ステップS31)、オンイベントのときには前
記フラグMAINFLGの値が“1”であるか否かを判
別し(ステップS32)、フラグMAINFLGの値が
“1”でないとき、即ち、図4以外の画面表示のときに
はフラグMAINFLGを“1”に設定して(ステップ
S33)図5の画面表示に移行し、一方、フラグMAI
NFLGの値が“1”のときにはフラグMAINFLG
をリセット(=0)して(ステップS34)図4の画面
表示に戻る。
【0040】即ち、図4の画面表示(フラグMAINF
LG=0)において、ファンクションスイッチF4には
“SPLIT POINT ABC MODE”が割り当てられているので該
スイッチF4を押すことにより図5の画面表示(フラグ
MAINFLG=1)に移行し、一方、図5の画面表示
では、ファンクションスイッチF4には“VOLUME”が割
り当てられているので該スイッチF4を押すことにより
図4の画面表示(フラグMAINFLG=0)に移行す
る。また、図6の画面表示(フラグMAINFLG=
2)においては、ファンクションスイッチF4には“SP
LIT POINT ABC MODE”が割り当てられているので該スイ
ッチF4を押すことにより図5の画面表示(フラグMA
INFLG=1)に移行することになる。
【0041】再び図9のフローチャートに戻り、ステッ
プS35〜ステップS38により、ファンクションスイ
ッチF8について、ステップS31〜ステップS34と
同様の処理を行う。
【0042】即ち、図4の画面表示(フラグMAINF
LG=0)において、ファンクションスイッチF8には
“TRANSPOSE TUNE”が割り当てられているので該スイッ
チF8を押すことにより図6の画面表示(フラグMAI
NFLG=2)に移行し、一方、図6の画面表示では、
ファンクションスイッチF8には“VOLUME”が割り当て
られているので該スイッチF8を押すことにより図4の
画面表示(フラグMAINFLG=0)に移行する。ま
た、図5の画面表示(フラグMAINFLG=1)にお
いては、ファンクションスイッチF8には“TRANSPOSE
TUNE”が割り当てられているので該スイッチF8を押す
ことにより図6の画面表示(フラグMAINFLG=
2)に移行することになる。
【0043】図9のフローチャートに戻り、前記ステッ
プS31〜ステップS38の処理により設定されたフラ
グMAINFLGの値を判別し(ステップS39)、フ
ラグMAINFLGの値が“0”(図4の画面表示)の
ときには後述するボリューム(VOLUME)設定モード処理
サブルーチンを実行し(ステップS40)、フラグMA
INFLGの値が“1”(図5の画面表示)のときには
後述するスプリットポイント/ABC(SPLIT P./ABC)
設定モード処理サブルーチンを実行し(ステップS4
1)、フラグMAINFLGの値が“2”(図6の画面
表示)のときには後述するトランスポーズ/チューン
(TRANSPOSE/TUNE)設定モード処理サブルーチンを実行
する(ステップS42)。
【0044】図10は、前記ステップS40のボリュー
ム(VOLUME)設定モード処理サブルーチンの詳細な手順
を示すフローチャートである。本サブルーチンは、各ロ
ータリエンコーダREiに割り当てられた要素の音量を
設定するものであり、具体的には、図4の画面表示に示
すように、テンポ(TEMPO)にはロータリエンコーダR
E1,RE2が割り当てられ、リズム(RHY)、ベース
(BASS)、コード2(CHD2)、コード1(CHD1)、オー
ケストラ2(ORC2)、オーケストラ1(ORC1)には、そ
れぞれロータリエンコーダRE3〜RE8が割り当てら
れている。
【0045】まず、ロータリエンコーダREiと前記各
要素との割り当て、および、その割り当てられたロータ
リエンコーダREiからの出力パルスを読み出すための
モード(以下、「読み出しモード」という)をフラグR
EREADFLGに設定し(ステップS51)、ロータ
リエンコーダ操作量読み取り処理を行うサブルーチンで
あるREREAD処理サブルーチンを実行する(ステッ
プS52)。
【0046】本実施例では、前記要素の種類に応じて、
該要素に割り当てられたロータリエンコーダREiから
の出力パルスを、A,B,Cの3種類の読み出しモード
に従ってカウントする。具体的には、読み出しモードが
“A”の場合には、当該ロータリエンコーダREiから
所定の時間内に所定個以上のパルスが出力されたときに
前記カウンタREViを1カウントして対応する要素の
設定値の変化量とし、読み出しモードが“B”のときに
は、当該ロータリエンコーダREiの操作時間および操
作量に応じて、入力パラメータの設定値の変更基準とな
るカウンタREViの1カウントの時間幅(第1,第2
の所定時間)およびパルス個数(操作量)を可変し、こ
のカウンタREViのカウント値を対応する要素の設定
値の変化量とし、読み出しモードが“C”のときには、
当該ロータリエンコーダREiからの出力パルスのカウ
ント値をそのまま、または、所定値を乗じて対応する要
素の設定値の変化量とするように構成されている。な
お、上記読み出しモードA,B,Cの処理の詳細につい
ては、後述する。
【0047】また、前記フラグREREADFLGは、
REREAD処理サブルーチンに引数を付与する役割を
果たしている。これは、REREAD処理サブルーチン
に汎用性を持たせ、入力パラメータの種類が異なってい
ても同様の設定処理を行う場合には同一サブルーチンを
使用して処理の効率化を図るためである。
【0048】図11は、前記ステップS52のRERE
AD処理サブルーチンの詳細な手順を示すフローチャー
トである。
【0049】まず、前記フラグREREADFLGの内
容を解析する(ステップS81)。具体的には、指定さ
れた読み出しモードの解析および割り当てられたロータ
リエンコーダREiを若い番号順に並び替える処理を行
う。
【0050】次に、前記ステップS81により解析され
た読み出しモードを判別し(ステップS82)、読み出
しモードA,B,Cに応じて、それぞれモードA処理サ
ブルーチン(ステップS83)、モードB処理サブルー
チン(ステップS84)、モードC処理サブルーチン
(ステップS85)を実行した後に、本サブルーチン処
理を終了する。
【0051】図12は、前記モードA処理サブルーチン
の詳細な手順を示すフローチャートであり、本サブルー
チン処理は、前述したように、ロータリエンコーダRE
iから所定の時間内に所定個以上のパルスが出力された
ときに1カウントして対応する要素の設定値を増減させ
る処理を行うものである。
【0052】まず、前記フラグREREADFLGによ
って割り当てられたロータリエンコーダREiの内、図
11の前記ステップS81の処理により並び替えられた
順序、即ち、番号nl(l=1,2,‥‥)の内、一番若
い番号n1を番号kとして、前記図1のタイマ8内の対
応する検出タイマTIM(TA)kがスタート中か否かを
判別する(ステップS91)。この判別で、検出タイマ
TIM(TA)kがスタート中でないときには、前記割り
当てられた(指定)ロータリエンコーダREnlの内、
いずれかの操作イベントがあるか否かを判別し(ステッ
プS92)、いずれの操作イベントもないときには本サ
ブルーチン処理を終了し、一方、いずれかの操作イベン
トがあるときには検出タイマTIM(TA)kをスタート
させ(ステップS93)、すべてのロータリエンコーダ
REnlに対応する前記図3のカウンタREVLnlをリ
セット(“0”)し(ステップS94)、同図の前記カ
ウンタREVnlをリセット(“0”)した(ステップ
S95)後に、本サブルーチン処理を終了する。
【0053】一方、前記ステップS91の判別で、検出
タイマTIM(TA)kがスタート中のときには検出タイ
マTIM(TA)kがタイムアップしたか否かを判別し
(ステップS96)、タイムアップしないときには本サ
ブルーチン処理を終了し、一方、タイムアップしたとき
にはステップS97に進む。
【0054】ステップS97では、下記数式(1)で示
される演算を行い、その演算結果を前記図3のCPUワ
ークエリア31の所定の領域Dに格納する(ステップS
97)。以下、この領域Dに格納された値を演算結果D
という。
【0055】 max(+REVLnl)−max(−REVLnl) ‥‥(1) ここで、数式(1)の処理は、正方向に回転操作された
ロータリエンコーダREnlの最大カウント値と逆方向
に回転操作されたロータリエンコーダREnlの最大カ
ウント値との差をとるものであり、割り当てられたロー
タリエンコーダREnlが1つのみである場合、また
は、複数個のロータリエンコーダREnlの内、1つの
みが操作された場合には、一方の値は“0”となる。
【0056】次に、演算結果Dの絶対値|D|が所定の
値NA以上であるか否かを判別し(ステップS98)、
絶対値|D|が値NA以上であるとき、即ち、所定時間
内に所定量以上ロータリエンコーダREnlが操作され
たときには、上記演算結果Dの符号に応じて、前記カウ
ンタREVkを“1”だけ増加または減少させ(ステッ
プS99)、一方、前記絶対値|D|が値NAより小さ
いときにはステップS99をスキップしてステップS1
00に進む。
【0057】ステップS100では検出タイマTIM
(TA)kをリセットした後に、本サブルーチンを終了す
る。
【0058】図13は、前記図11のステップS84の
モードB処理サブルーチンの詳細な手順を示すフローチ
ャートであり、本サブルーチン処理は、前述したよう
に、ロータリエンコーダREiの操作中の操作時間およ
び操作量に応じて、入力パラメータの設定値の変更基準
となるカウンタREViの1カウントの時間幅(第1,
第2の所定時間)およびパルス個数(操作量)を複数段
階(本実施例では、2段階)に可変し、対応する入力パ
ラメータの設定値を増減させる処理を行うものである。
【0059】まず、前記図12で説明したように、割り
当てられたロータリエンコーダREiの内、一番若い番
号n1を番号kとして、前記タイマ8内の対応する検出
タイマTIM(TB1)kがスタート中か否かを判別し
(ステップS101)、スタート中でないときにはステ
ップS102に進み、ステップS102〜ステップS1
05で、検出タイマTIM(TB1)kに基づいて前記ス
テップS92〜ステップS95と同様の処理を行う。一
方、ステップS101の判別で、検出タイマTIM(T
B1)kがスタート中のときにはステップS106に進
み、前記検出タイマTIM(TB1)kのカウントする
第1の所定時間より小さい第2の所定時間をカウントす
る別の検出タイマTIM(TB2)kがスタート中である
か否かを判別する。
【0060】ステップS106の判別で、検出タイマT
IM(TB2)kがスタート中でないときには検出タイマ
TIM(TB1)kがタイムアップしたか否かを判別し
(ステップS107)、タイムアップしないときには本
サブルーチン処理を終了し、一方、タイムアップしたと
きにはステップS108,S109で前記ステップS9
7,S98と同様の処理を行う。
【0061】ステップS109の判別で、演算結果Dの
絶対値|D|が所定値NB1以上のときには前記ステップ
S99の処理と同様の処理を行い(ステップS11
1)、検出タイマTIM(TB2)kをスタートさせた後
に、前記ステップS104に進む。一方、ステップS1
09の判別で、前記絶対値|D|が第1の所定値NB1
り小さいときには検出タイマTIM(TB1)kをリセッ
トした(ステップS112)後に、本サブルーチン処理
を終了する。
【0062】一方、前記ステップS106の判別で、検
出タイマTIM(TB2)kがスタート中のときにはステ
ップS113に進み、検出タイマTIM(TB2)kがタ
イムアップしたか否かを判別し、タイムアップしないと
きには本サブルーチン処理を終了し、一方、タイムアッ
プしたときにはステップS114,S115で前記ステ
ップS97,S98と同様の処理を行う。
【0063】ステップS115の判別で、演算結果Dの
絶対値|D|が所定値NB2以上のときには前記ステップ
S99の処理と同様の処理を行い(ステップS11
6)、検出タイマTIM(TB2)kをリスタートさせた
(ステップS117)後に前記ステップS104に進
む。一方、ステップS115の判別で、前記絶対値|D
|が前記第1の所定値NB1より小さいロータリエンコー
ダ出力パルス数に相当する第2の所定値NB2より小さい
ときには検出タイマTIM(TB1)kおよび検出タイマ
TIM(TB2)kをリセットした(ステップS118)
後に、本サブルーチン処理を終了する。
【0064】このように本サブルーチン処理に依れば、
第1の所定の時間内、即ち、検出タイマTIM(TB1)
kがタイムアップしない時間内に第2の所定の時間内、
即ち、検出タイマTIM(TB2)kがタイムアップしな
い時間内に指定されたロータリエンコーダから第2の所
定量以上(所定値NB2以上)の出力パルスが出力される
と、それ以降は、カウンタREViのカウントは、専ら
検出タイマTIM(TB2)kに依存するので、ロータリ
エンコーダの操作量が第2の所定時間以内に最初の所定
値NB1より小さい所定値NB2相当分以上となったとき入
力パラメータの設定値が変更されることになる。
【0065】図14は、前記図11のステップS85の
モードC処理サブルーチンの詳細な手順を示すフローチ
ャートであり、本サブルーチン処理は、前述したよう
に、ロータリエンコーダREiの操作量をそのまま、ま
たは、所定値を乗じて対応する要素の設定値の変化量に
する処理を行うものである。
【0066】まず、前記図12で説明したように、割り
当てられたロータリエンコーダREiの内、一番若い番
号n1を番号kとして、前記タイマ8内の対応する検出
タイマTIM(TC)kがスタート中か否かを判別し(ス
テップS121)、スタート中でないときにはステップ
S122に進み、ステップS122〜ステップS125
で、検出タイマTIM(TC)kに基づいて前記ステップ
S92〜ステップS95と同様の処理を行う。一方、ス
テップS121の判別で、検出タイマTIM(TC)kが
スタート中のときにはステップS126に進み、別の検
出タイマTIM(TC)kがスタート中であるか否かを判
別する。
【0067】ステップS126の判別で、検出タイマT
IM(TC)kがスタート中でないときには検出タイマT
IM(TB1)kがタイムアップしたか否かを判別し(ス
テップS127)、タイムアップしないときには本サブ
ルーチン処理を終了し、一方、タイムアップしたときに
は前記数式(1)の演算処理を行い、その演算結果Dを
用いて、D×DR(Rは定数)の演算処理を行い、その
結果を前記カウンタREVnlに格納し(ステップS1
28)、検出タイマTIM(TC)kをリセットした(ス
テップS129)後に、本サブルーチン処理を終了す
る。ここで、定数Rを“0”にすれば、ロータリエンコ
ーダの出力パルスのカウント値がそのまま対応する要素
の設定値の変化量となる。
【0068】なお、本実施例では、前記ステップS12
8の処理で、D×DRの演算処理を行ったが、これに限
らず、D×(DR+K)の演算処理でもよい。ここで、
R,Kはともに定数である。
【0069】図10のフローチャートに戻り、ステップ
S53では、前記ステップS52のサブルーチンによっ
てカウンタREV1に格納された値と前記テンポエリア
TEMPOに格納された値とを加算して該テンポエリア
TEMPOの値を変更する(ステップS53)。なお、
本実施例では、変更できるテンポの値は、30〜240
としているが、この範囲の値に限る必要はないことは云
うまでもない。
【0070】以下、前記ステップS51〜ステップS5
3と同様にして、ロータリエンコーダRE3〜RE8の
出力パルスをそれぞれ読み出しモードCで読み出してカ
ウンタREV3〜REV8に格納し、各格納された値を
用いてそれぞれリズムエリアRHY、ベースエリアBA
SS、コード2エリアCHD2、コード1エリアCHD
1、オーケストラ2エリアORC2、オーケストラ1エ
リアORC1の値を更新する(ステップS54〜ステッ
プS71)。なお、本実施例では、変更できるリズム、
ベース、コード2、コード1、オーケストラ2、オーケ
ストラ1の値は、ぞれぞれ、0〜100としているが、
この範囲の値に限る必要はないことは云うまでもない。
【0071】さらに、以上のように設定された各入力パ
ラメータの値に応じて、ボリューム表示等を変更する処
理(VOLUME設定表示処理)を行った(ステップS72)
後に、本サブルーチン処理を終了する。
【0072】図15は、前記図9のステップS41のス
プリットポイント/ABC(SPLITP./ABC)設定モード
処理サブルーチンの詳細な手順を示すフローチャートで
ある。本サブルーチンは、図5の画面表示に示されるよ
うに、ロータリエンコーダRE2〜RE4に割り当てら
れたスプリットポイント(SPLIT POINT)およびロータ
リエンコーダRE5〜RE7に割り当てられたABCモ
ード(ABC MODE)を設定するものである。
【0073】図15のフローチャートにおいて、まず、
ロータリエンコーダRE2〜RE3の出力パルスを読み
出しモードAで読み出して前記カウンタREV2に格納
し、該格納された値を用いて前記スプリットポイントエ
リアSPLITPの値を更新する(ステップS131〜
ステップS133)。同様にして、ABCモードも設定
でき(ステップS134〜ステップS136)、以上の
ようにして設定されたスプリットポイントおよびABC
モードを表示した(ステップS137)後に、本サブル
ーチン処理を終了する。
【0074】図16は、前記図9のステップS42のト
ランスポーズ/チューン(TRANSPOSE/TUNE)設定モード
処理サブルーチンの詳細な手順を示すフローチャートで
ある。本サブルーチンは、図6の画面表示に示されるよ
うに、ロータリエンコーダRE2〜RE4に割り当てら
れたトランスポーズ(TRANSPOSE)量およびロータリエ
ンコーダRE5〜RE7に割り当てられたチューニング
(TUNE)量を設定するものである。
【0075】図16のフローチャートにおいて、まず、
トランスポーズ量を設定する(ステップS141〜14
3)。この処理は、前記ステップS131〜ステップS
133の処理と同様であるので、その説明を省略する。
【0076】次に、ロータリエンコーダRE5〜RE7
の出力パルスを読み出しモードBで読み出して前記カウ
ンタREV5に格納し、該格納された値の1/10の値
を用いて前記チューニングエリアTUNEを更新する
(ステップS144〜ステップS146)。
【0077】さらに、以上のようにして設定されたトラ
ンスポーズ量およびチューニング量を表示した(ステッ
プS147)後に、本サブルーチン処理を終了する。
【0078】以上説明したように、本実施例に依れば、
入力パラメータのデータ設定にロータリエンコーダを用
い、設定モードに応じて同一ロータリエンコーダに異な
る入力パラメータが割り当てられている場合に、設定モ
ードを変更して当該ロータリエンコーダの操作量に対す
る設定値を設定変更することができるので、例えば設定
値が大きく変化することによるノイズの混入等を防止す
ることができる。
【0079】例えば、入力パラメータの設定範囲が大き
いときにはロータリエンコーダのわずかな操作量で大き
な設定値を入力でき、一方、入力パラメータの設定範囲
が小さいときにはロータリエンコーダの操作量を所定量
以上増加させなけば設定値を変更できないというよう
に、簡単な処理により入力パラメータの種類に応じてロ
ータリエンコーダの出力パルスの読み出しモードを変更
するので、操作性のよい入力パラメータのデータ設定を
行うことが可能になる。また、ロータリエンコーダの操
作を継続的に行う場合に、該操作を開始したときからの
経過時間及びロータリエンコーダの操作量に応じて入力
パラメータの変更基準となるカウンタREViの1カウ
ントの時間幅(第1,第2の所定時間)及びパルス個数
(操作量)を可変にし、対応する入力パラメータの設定
位置を変更するようにした。具体的には、最初は比較的
厳しい条件(第1の所定時間、第1の所定値NB1)を満
足したとき入力パラメータの設定値を変更し、次いで、
比較的緩い条件(第2の所定時間、第2の所定値NB2
を満足したとき入力パラメータの設定値を変更するよう
にしたので、最初の操作で設定値が大きく変化すること
によるノイズの混入等を防止できると共に、一旦設定値
が変更されると、設定値の変更をスムーズ且つ迅速に行
うことができ、操作性が向上する。
【0080】さらに、本実施例に依れば、同一パラメー
タに複数のロータリエンコーダが割り当てられている場
合に、操作者が意図した入力状態であるとみなされるロ
ータリエンコーダの最大カウント値を用いてその入力パ
ラメータの設定値を決定するので、入力パラメータのデ
ータ設定範囲が広いときはデータ設定を迅速且つ簡単に
行える一方、データ設定範囲が狭いときはデータ設定を
ゆっくりと確実に行い得、操作者の思いどおりの入力を
行うことができる。また、複数のロータリエンコーダか
ら同時に正逆両方向の出力があったときは、正方向の最
大カウント値と逆方向の最大カウント値をの差を用いて
その入力パラメータの設定値を決定するので、操作者に
よる誤操作で正逆両方向に回転操作を行ったとしても、
操作者の思いどおりの入力を行うことができる。
【0081】さらに、基本画面表示(図4)から他の画
面表示に移行したときに使用したスイッチ(ファンクシ
ョンスイッチ)を、移行後の画面表示において、基本画
面表示に戻るスイッチとして割り当てたので、どの画面
表示からでも参照する機会の多い基本画面表示に迅速に
戻ることができ、操作性が向上する。
【0082】なお、本実施例では、ロータリエンコーダ
の回転量に応じて出力される正方向または逆方向の回転
パルスをカウントすることにより、入力パラメータの設
定値の変化量を決定したが、これに限らず、例えば、ロ
ータリエンコーダの回転速度や回転加速度に応じて、ま
たは、現在設定されている値の大きさに応じて入力パラ
メータの設定値の変化量を決定するようにしてもよい。
また、これらの各種の設定方法から操作者によって任意
に選択できるように構成することも考えられる。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明に依れば、少なくとも2種類以上の入力パラメータの
データ設定をそれぞれ少なくとも1つ以上のロータリエ
ンコーダで行う電子楽器において、設定すべき入力パラ
メータの種類に応じてロータリエンコーダの操作量に対
する入力パラメータの設定値の変化量を設定する設定手
段を有するので、簡単な処理で、複数の入力パラメータ
のデータ設定を各パラメータの種類に応じて確実に行う
ことができ、また、各パラメータの種類が異なっても同
様の操作感覚で入力操作を行うことが可能となる効果を
奏する。
【0084】また、請求項2記載の発明に依れば、同一
入力パラメータのデータ設定を複数のロータリエンコー
ダによって行う場合に、同時に複数のロータリエンコー
ダが操作されたときには、前記設定手段は、当該ロータ
リエンコーダの操作量の内、最大操作量を前記設定値の
変化量とするので、操作者が意図した入力状態であると
みなされるロータリエンコーダの最大操作量が設定値の
変化量になり、操作者の思いどおりの入力を行うことが
でき、より操作性が向上する。
【0085】また、請求項3記載の発明に依れば、同一
入力パラメータのデータ設定を複数のロータリエンコー
ダによって行う場合に、正方向の回転操作がされたロー
タリエンコーダと逆方向の回転操作がされたロータリエ
ンコーダが同時に存在するときには、前記設定手段は、
当該ロータリエンコーダの操作量の内、正方向の最大操
作量と逆方向の最大操作量との差をとり、その差を前記
設定値の変化量とするので、操作者による誤操作で正逆
両方向に回転操作を行ったとしても、操作者の意図を反
映した入力を行うことができ、さらに操作性が向上す
る。
【0086】また、請求項4記載の発明に依れば、前記
ロータリエンコーダの操作を継続的に行う場合に、前記
設定手段は、操作を開始したときからの経過時間および
ロータリエンコーダの操作量に応じてロータリエンコー
ダの操作量に対する入力パラメータの設定値の変化量を
変更するので、設定すべき値の範囲が広い場合に、より
速く所望の値を設定することができる。
【0087】また、請求項5記載の発明に依れば、少な
くとも2種類以上の入力パラメータのデータ設定を少な
くとも2種類以上のモードに対応する画面表示で行い、
各モードに対応する画面表示をスイッチで選択する電子
楽器において、所定のモードを表示する基本画面表示か
ら所定のスイッチにより他のモードの画面表示を選択し
たときに、該他のモードの画面表示において前記基本画
面表示を選択するスイッチを前記所定のスイッチに割り
当てる表示手段を有するので、参照する機会の多い基本
画面表示に迅速に戻ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る自動演奏装置の概略構
成を示すブロック図である。
【図2】図1のROMのメモリマップを示す図である。
【図3】図1のRAMのメモリマップを示す図である。
【図4】図1のパネルスイッチ、ロータリエンコーダ群
および表示部から成るパネル面の構成を示す図であり、
該表示部にはボリューム設定画面が表示されている。
【図5】図4と同一構成のパネル面を示す図であり、表
示部にはスプリットポイント/ABCモード設定画面が
表示されている。
【図6】図4と同一構成のパネル面を示す図であり、表
示部にはトランスポーズ/チューン設定画面が表示され
ている。
【図7】本実施例の電子楽器のCPU5が実行するメイ
ンルーチンの手順を示すフローチャートである。
【図8】図7のステップS5のRE操作処理サブルーチ
ンの詳細な手順を示すフローチャートである。
【図9】図7のメインモード処理サブルーチンの詳細な
手順を示すフローチャートである。
【図10】図9のステップS40のボリューム(VOLUM
E)設定モード処理サブルーチンの詳細な手順を示すフ
ローチャートである。
【図11】図10のステップS52のREREAD処理
サブルーチンの詳細な手順を示すフローチャートであ
る。
【図12】図11のステップS83のモードA処理サブ
ルーチンの詳細な手順を示すフローチャートである。
【図13】図11のステップS84のモードB処理サブ
ルーチンの詳細な手順を示すフローチャートである。
【図14】図11のステップS85のモードC処理サブ
ルーチンの詳細な手順を示すフローチャートである。
【図15】図9のステップS41のスプリットポイント
/ABC(SPLIT P./ABC)設定モード処理サブルーチン
の詳細な手順を示すフローチャートである。
【図16】図9のステップS42のトランスポーズ/チ
ューン(TRANSPOSE/TUNE)設定モード処理サブルーチン
の詳細な手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 ロータリエンコーダ群 RE1〜RE8 ロータリエンコーダ 5 CPU(制御手段、表示手段) 9 表示部(表示手段)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年5月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0067
【補正方法】変更
【補正内容】
【0067】ステップS126の判別で、検出タイマT
IM(TC)kがスタート中でないときには検出タイマT
IM(TB1)kがタイムアップしたか否かを判別し(ス
テップS127)、タイムアップしないときには本サブ
ルーチン処理を終了し、一方、タイムアップしたときに
は前記数式(1)の演算処理を行い、その演算結果Dを
用いて、D×DR(Rは定数)の演算処理を行い、その
結果を前記カウンタREVnlに格納し(ステップS1
28)、検出タイマTIM(TC)kをリセットした(ス
テップS129)後に、本サブルーチン処理を終了す
る。ここで、定数Rを“0”にすれば、ロータリエンコ
ーダの出力パルスのカウント値がそのまま対応する要素
の設定値の変化量となる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0068
【補正方法】変更
【補正内容】
【0068】なお、本実施例では、前記ステップS12
8の処理で、D×DRの演算処理を行ったが、これに限
らず、D×(DR+K)の演算処理でもよい。ここで、
R,Kはともに定数である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2種類以上の入力パラメータ
    のデータ設定をそれぞれ少なくとも1つ以上のロータリ
    エンコーダで行う電子楽器において、 設定すべき入力パラメータの種類に応じてロータリエン
    コーダの操作量に対する入力パラメータの設定値の変化
    量を設定する設定手段を有することを特徴とする電子楽
    器。
  2. 【請求項2】 同一入力パラメータのデータ設定を複数
    のロータリエンコーダによって行う場合に、同時に複数
    のロータリエンコーダが操作されたときには、前記設定
    手段は、当該ロータリエンコーダの操作量の内、最大操
    作量を前記設定値の変化量とすることを特徴とする請求
    項1記載の電子楽器。
  3. 【請求項3】 同一入力パラメータのデータ設定を複数
    のロータリエンコーダによって行う場合に、正方向の回
    転操作がされたロータリエンコーダと逆方向の回転操作
    がされたロータリエンコーダが同時に存在するときに
    は、前記設定手段は、当該ロータリエンコーダの操作量
    の内、正方向の最大操作量と逆方向の最大操作量との差
    をとり、その差を前記設定値の変化量とすることを特徴
    とする請求項1記載の電子楽器。
  4. 【請求項4】 前記ロータリエンコーダの操作を継続的
    に行う場合に、前記設定手段は、操作を開始したときか
    らの経過時間およびロータリエンコーダの操作量に応じ
    てロータリエンコーダの操作量に対する入力パラメータ
    の設定値の変化量を変更することを特徴とする請求項1
    記載の電子楽器。
  5. 【請求項5】 少なくとも2種類以上の入力パラメータ
    のデータ設定を少なくとも2種類以上のモードに対応す
    る画面表示で行い、各モードに対応する画面表示をスイ
    ッチで選択する電子楽器において、 所定のモードを表示する基本画面表示から所定のスイッ
    チにより他のモードの画面表示を選択したときに、該他
    のモードの画面表示において前記基本画面表示を選択す
    るスイッチを前記所定のスイッチに割り当てる表示手段
    を有することを特徴とする電子楽器。
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