JPH07235270A - シャドウマスク型カラー受像管 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 四隅を支持バネ６で支持されたシャドウマス
ク構体８を備えたカラー受像管を通常の姿勢とは異なる
姿勢に配置したときにパネルに対してシャドウマスク構
体８の上下位置がその自重によりずれるのを防止するこ
と。 【構成】 シャドウマスク４を担持したフレーム７に設
けた突起１１と、パネルのスカート部１ｄに植設した保
持ピン５に固着されたワッシャ１２とに懸架用金属線１
４の両端をたるみのない状態で固着する。 【効果】 懸架用金属線１４が重力方向に沿うように配
置されたとき、これがシャドウマスク構体８の重さを支
えて支持バネ６を変形させず、シャドウマスク４を所望
位置に維持させて色純度の良好なカラー画像を得ること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、カラー受像管におけ
るシャドウマスクの取り付け構造に関し、特にシャドウ
マスクのフレームをパネル内の所定位置に正確に保持す
る取り付け構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図９はシャドウマスク型カラー受像管の
概略構成を示す断面図であり、同図において、１はパネ
ル１ａとファンネル１ｂとネック１ｃとからなるカラー
受像管本体で、上記パネル１ａは四辺形状をなしその周
囲がスカート部１ｄでとり囲まれており、その内面には
赤、青、緑の３色の蛍光体スラリの露光現像により３色
の蛍光体をモザイク状に区分して付着した蛍光面１Ａが
形成されている。２は上記ネック１ｃに収容された電子
銃、３はネック１ｃの外周に取り付けられた偏向ヨー
ク、４は上記蛍光面１Ａに対向させて配置されたほぼ長
方形のシャドウマスクで、このシャドウマスク４は規則
正しく設けられた無数の電子ビーム透過孔４ａを有しフ
レーム７を介して上記パネル部１ａに脱着可能に支持さ
れている。なお、前記電子ビーム透過孔４ａは図示の通
り長方形をしており、その長辺はパネル１ａの短辺に平
行である。なお、前記電子ビーム透過孔は円形のものも
ある。

【０００３】図１０は上記構成のシャドウマスク型カラ
ー受像管におけるシャドウマスク４の取り付け構造を示
す。同図において、７は上記シャドウマスク４の外周部
を取り囲むようにしてシャドウマスクを担持した四辺形
のフレーム、６は上記フレーム７の各コーナ部の外側に
略々放射状にそれぞれ配置されてフレーム７に溶接など
により固着されている同一形状の四つのシャドウマスク
支持バネである。以上のシャドウマスク４と上記フレー
ム７と四つのシャドウマスク支持バネ６とによりシャド
ウマスク構体８が構成されている。５は上記パネル１ａ
のスカート部１ｄのコーナ部に植設された四つの保持ピ
ンである。これらの四つの保持ピン５に上記シャドウマ
スク構体８の四つの上記支持バネ６の他端を係合させる
ことにより、シャドウマスク構体８が上記パネル１ａに
対して脱着可能に支持される。一般に上記係合のために
上記支持バネ６には嵌合孔（図示せず）が設けられてい
て、この嵌合孔に上記保持ピン５が挿入されるようにな
っている。シャドウマスク型カラーブラウン管において
はシャドウマスクの熱膨張の影響補正のため温度に応じ
てシャドウマスク４とパネル１ａとの距離を変化させる
必要がある。かかる距離の変化を行わせる構造は普通支
持バネ６の部分に作り込まれている。この詳細は雑誌 D
ISPLAYS （ APRIL１９９１：ｐ７４〜７９）等に説明さ
れている。

【０００４】以上の様に構成されたカラー受像管では、
電子銃２より発射された３本の電子ビームが、偏向ヨー
ク３の水平偏向磁界及び垂直偏向磁界により蛍光面１Ａ
の全面に亘って走査され、シャドウマスク４の電子ビー
ム透過孔４ａを通してそれぞれ対応する蛍光面の区分に
射突（以下ランディングと称す）することにより所望の
色を発光させてカラー画像を形成するようになってい
る。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】従来のカラー受像管は
以上のように構成されているので、カラー受像管動作時
の姿勢（置き方）によってはシャドウマスク構体８の自
重によって支持バネ６が押圧されてシャドウマスク構体
８の位置が下がり、従ってシャドウマスクも下がり、そ
の結果カラー受像管の動作中に電子ビームが蛍光面の各
区分にランディングする点にずれを生じ、色純度を低下
させるといった問題があった。それはシャドウマスクの
重量が大きい大型カラー受像管の場合なのであるが、従
来あまり問題にされていなかったのはそのほとんどは蛍
光面１Ａの各区分が一方向に細長いいわゆるストライプ
の集合体から成り、かつこのストライプの長手方向がパ
ネル１ａの短辺に平行に配置されてあり、一方カラー受
像管は普通、パネル１ａの短辺が鉛直になるような姿勢
で配置されているからである。そのためシャドウマスク
構体８の自重でシャドウマスクが少し変位してもその移
動方向が蛍光面１Ａの各区分の長手方向に平行であるた
めである。しかるにカラー受像管のスクリーンサイズの
増大や、パネル１ａの長辺が鉛直方向となる姿勢をとる
機会の増大、さらには円形の区分からなる蛍光面１Ａの
採用などによってこの問題は急速に深刻になってきた。

【０００６】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、第１の目的は、スクリーンサ
イズが増大してシャドウマスク構体の重量が増大しても
その増大した分の重量を支持バネ以外に担持させて、支
持バネへの負荷を軽減させてシャドウマスクをパネルに
対して正しい位置に維持させたシャドウマスク型カラー
受像管を得ることである。また、第２の目的は通常の姿
勢とは異なる姿勢になされた場合でも、画像の色純度が
低下しないシャドウマスク型カラー受像管を得ることで
ある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この発明に係るシャドウ
マスク型カラー受像管は、パネルに対して四つの支持バ
ネで支持されたシャドウマスク構体を、パネルの面に対
して垂直な方向には可撓性のある伸縮しない細長い可撓
性材料で懸吊したものである。

【０００８】

【作用】上記のように構成されたシャドウマスク型カラ
ー受像管においては、シャドウマスク構体の重量はこれ
を懸吊する可撓性材料で支えられるので四つの支持バネ
に余分な負荷がかからず、シャドウマスク構体の上下位
置がずれることはなく、また可撓性材料はパネルの面に
対して垂直な方向にたわみ、パネルとシャドウマスクと
の距離を温度に応じて変化させる前記支持バネの作用を
防げないのである。

【０００９】

【実施例】以下、この発明の実施例を説明する。 実施例１．図１はこの発明の一実施例のシャドウマスク
型カラー受像管の要部を示す図である。図２および図３
は図１の諸部材を詳細に示す図である。図において、１
ｄ，４，４ａ，５，６，７，８は図９および図１０に示
すものと同一である。１１はフレーム７の長辺に設けた
突起、１２は保持ピン５に固着せしめられたワッシャ、
１４は突起１１とワッシャ１２とに両端を固着された懸
架用金属線である。このように構成されたシャドウマス
ク型カラー受像管は、図１に示す普通の姿勢から９０°
回転せしめられて、フレーム７の長方形の長辺が鉛直に
なる姿勢に変えられても、シャドウマスク構体８が懸架
用金属線１４によりつり下げられることになるので、シ
ャドウマスク構体８が垂直下方に変位することはない。
従ってシャドウマスク７の上下位置が蛍光面１Ａに対し
てずれることがない。かくして本発明のシャドウマスク
型カラー受像管ではフレーム７の長辺が鉛直になるよう
な姿勢においても色純度の良好なカラー画像を得ること
が出来るのである。

【００１０】懸架用金属線１４としてピアノ線を用いた
が、充分な抗張力を有しかつカラー受像管のパネル１ａ
の熱膨張係数と同じかこれより若干小さい熱膨張係数を
有する金属線であればよい。

【００１１】フレームの突起１１と懸架用金属線１４、
懸架用金属線１４とワッシャ１２、ワッシャ１２と保持
ピン５の固着は溶接である。この溶接は好ましくはレー
ザー溶接である。

【００１２】フレーム７に突起１１を形成せずに、直接
フレーム７に懸架用金属線１４の一端を溶接してもよ
い。またワッシャ１２を用いずに、直接保持ピン５に懸
架用金属線１４の他端を溶接してもよい。

【００１３】懸架用金属線１４およびこれに関連した部
材１１，１２の配置は図１に示すように中央垂直面に対
称かつ中央水平面に対称に設けるのが好ましい。

【００１４】なお製造工程中、フレーム７はパネル１ａ
へ何度も繰り返して着脱されるので、懸架用金属線１４
の固着はフレーム７が最終的にパネル１ａへ装着された
ときに行われる。

【００１５】完成したシャドウマスク型カラーブラウン
管においてシャドウマスクの熱膨張の影響補正のため温
度に応じてシャドウマスク４とパネル１ａとの距離を変
化させる前記支持バネ６の機能を本発明の懸架用金属線
１４は防げないのである。なぜならば、上記の距離の変
化は最大でも１００μｍ程度のものであるので、懸架用
金属線１４の長さがある程度のものであれば、懸架金属
線１４がほんの少し方向を変えるだけで（このために可
撓性が必要）、懸架用金属線１４の伸びを伴うとしても
ほんのわずか（１μｍ以下）伸びるだけで、充分である
からである。

【００１６】また、懸架用金属線１４の熱膨張係数はパ
ネル１ａのものと同じにするか、あるいは若干小さくす
るとしたが、基本的に同じ熱膨張係数を有すものにする
のは、動作中の環境温度でパネル１ａが熱膨張すればこ
れと同じように懸架用金属線１４が膨張してフレーム７
（従ってシャドウマスク４）が所定の相対的位置を維持
しうるようにするためであり、好ましくは若干小さい熱
膨張係数を選択するのは動作中のシャドウマスク型カラ
ーブラウン管の温度分布は電子ビームの射突により管内
で温度が相対的に高くなっていて、懸架用金属線１４の
熱膨張が大きくなるからである。

【００１７】また、懸架用金属線１４を対称に配列させ
るのは、フレーム７の長辺が鉛直になるように配置した
場合にシャドウマスク構体８が両側で等しく懸架されて
シャドウマスクが好ましくない方向に移動するのを打消
すためである。あるいは、熱膨張による歪応力を対称的
に生ぜしめてシャドウマスクが好ましくない方向に移動
するのを打消すためである。更には、懸架用金属線１４
の固着の際に保持ピン５とフレーム７の間に力が働いて
シャドウマスクが好ましくない方向に移動するのを打消
すためである。

【００１８】実施例２．なお、上記実施例１ではフレー
ム７の一つの長辺に二つの突起１１が設けられている
が、図４に示すように実施例２ではフレーム７の長辺の
中央部に一つの突起１１が設けられているだけである。
この突起１１に一本の懸架用金属線１４の中央部を固着
させ、この懸架用金属線１４の両端部をワッシャ１２を
介して保持ピン５に固着させる。このような構成によっ
ても同様な動作を行わせることができる。

【００１９】実施例３．また、実施例１および２では保
持ピン５にワッシャ１２を介して懸架用金属線１４の一
端が固着されているが、図５に示すように実施例３では
スカート部１ｄの長辺部に懸架用ピン１３を植設し、こ
れに懸架用金属線１４の一端を固着し、他端をフレーム
７に直接固着している。このような構成によっても同様
な動作を行わせることができる。なお、これら実施例１
乃至３は同じ類であり、可撓性材料である懸架用金属線
１４の中央をフレーム７の辺の中央に固着し、懸架用金
属線１４の両端をスカート部に固着したものである。た
だし、実施例１（図１）および実施例３（図５）では懸
架用金属線１４の中央をフレーム７に二点で固着し、こ
の二点間にある懸架用金属線１４は不要であるので切除
したものと見なされる。

【００２０】実施例４．実施例３では二つの懸架用ピン
１３がスカート部１ｄの長辺部に植設されているが、図
６に示すように実施例４ではスカート部１ｄの長辺部の
中央に一つの懸架用ピン１３が設けられているだけであ
る。この懸架用ピン１３に一本の懸架用金属線１４の中
央部を固着させ、この懸架用金属線１４の両端部をフレ
ーム７に突起１１を介して固着されている。このような
構成によっても同様な動作を行わせることができる。な
お、この実施例の場合、フレーム７の長辺が鉛直に配置
されたときに張力を受けるのは懸架用ピン１３より下方
にある金属線１４の部分である。

【００２１】実施例５．また、実施例４では懸架用ピン
１３に懸架用金属線１４が直接固着されているが、図７
に示すように実施例５ではワッシャ１２を介して懸架用
ピン１３に懸架用金属線１４が固着されている。懸架用
金属線１４の他端はフレーム７に直接固着されている。
このような構成によっても同様な動作を行わせることが
できる。

【００２２】実施例６．また、実施例１乃至５では金属
線１４が用いられているが、実施例６では金属製の帯状
部材を用いる。図８に示すように懸架用金属製帯状部材
１５はその帯の面（クロスハッチングを付して図示す
る）がパネル部１ａの面に平行になるように配置し、そ
の中央部を懸架用ピン１３に固着し、その両端をフレー
ム７の突起１１に固着する。このような構成によっても
同様な動作を行わせることができる。なお、懸架用金属
製帯状部材１５の面をパネル１ａの面に平行になるよう
に配置させる理由は、前述した如く温度に応じて支持バ
ネ６によりシャドウマスク４とパネル１ａとの距離を変
化させる機能が阻害されないようにするためである。つ
まり、金属製帯状部材１５はその面に対して垂直な方向
には容易に撓んでシャドウマスク４とパネル１ａとの距
離の変化を許容するからである。これら実施例４乃至６
は同じ類であり、可撓性材料である懸架用金属線１４又
は金属製帯状部材１５の中央をスカート部１ｄの辺の中
央に固着し、金属線１４又は金属製帯状部材１５の両端
をフレーム７に固着したものである。ただし、実施例５
（図７）では二本の懸架用金属線１４の中央がワッシャ
１２により実質的に一本になされていると見なされる。

【００２３】以上述べた本発明はパネル１ａのスカート
部１ｄに植設された保持ピン５との間に懸架材１４を配
置してこれによってシャドウマスク４が自重で移動する
のを防ぐもので実施の形態は先に述べたものに限るもの
ではない。例えばカラー受像管の形態によっては懸架材
１４をパネル１ａの短辺に沿って設けても良い。またカ
ラー受像管の動作時の姿勢が特定されている場合はその
方向のマスク自重のみを支えるように懸架材１４を特定
の辺にその辺の中心に関して非対称に取り付けても良
い。例えば第１図において「二組４個の懸架材によって
固着されているが、これは左側又は右側（いずれも上下
２個から成る）の一組のみとしても」かまわない。フレ
ームの突起部１１はことさらに設ける必要のない場合は
省略も可能であり、第１図のようなコーナ部の保持ピン
５に懸架材１４を取り付ける時はワッシャ１２のような
ものを用いるが、または保持ピンの頭や保持ピンのスカ
ート部に懸架材１４を直接溶接しても良い。

【００２４】

【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に示すような効果を奏する。パネル
に四つの支持バネで保持されたシャドウマスク構体をパ
ネルの面に対して垂直な方向には可撓性である非伸張性
の細長い可撓性材料で懸吊したので、スクリーンサイズ
が増大してシャドウマスクの構体の重量が増大しても支
持バネへの負荷は増大せず、シャドウマスクの上下位置
はパネルに対して正しい位置に維持されており、かくし
て画像の色純度は低下しないのである。

【００２５】また、普通の姿勢では「蛍光面が一方向に
細長い蛍光面区分から成る場合にその長手方向に垂直な
フレームの辺に」沿って補助的懸架構造体を設けたの
で、このフレームの辺が鉛直になるようにシャドウマス
ク型カラー受像管の姿勢を変えたとき、支持バネの弾力
性の故にパネルに対してフレームの上下位置が下方にず
れるのを防止することができる。かくしてこの姿勢にお
いても画像の色純度は低下しないのである。

【００２６】また、補助的懸架構造体の可撓性材料に金
属線を用いることにより、金属線の可撓性は３６０°の
方向であるので、容易に補助的懸架構造体を取り付ける
ことができる。

【００２７】また、補助的懸架構造体の可撓性材料に金
属製帯状部材を用いることにより、金属製帯状部材の可
撓性はその面に垂直な方向のみであるので、これにより
形成された補助的懸架構造体を備えたシャドウマスク構
体は上下左右に対して振動しなくなるという効果を有す
る。

【００２８】また、可撓性材料の中央をフレームの辺の
中央に固着し、可撓性材料の両端をスカート部に固着す
ることにより、かかる補助的懸架構造体は互いに反転し
た鉛直位置でもその主たる機能を発揮するのである。

【００２９】あるいは、可撓性材料の中央をスカート部
の辺の中央に固着し、可撓性材料の両端をフレームに固
着しても、かかる補助的懸架構造体は互いに反転した鉛
直位置でもその主たる機能を発揮するのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例によるシャドウマスク型カ
ラー受像管のパネル部裏面を示す背面図である。

【図２】図１に示された一部材を更に詳細に示す拡大図
である。

【図３】図１に示された他の一部材を更に詳細に示す拡
大図である。

【図４】この発明の他の実施例によるシャドウマスク型
カラー受像管のパネル部裏面の要部を示す図である。

【図５】この発明の実施例３によるシャドウマスク型カ
ラー受像管のパネル部裏面の要部を示す図である。

【図６】この発明の実施例４によるシャドウマスク型カ
ラー受像管のパネル部裏面の要部を示す図である。

【図７】この発明の実施例５によるシャドウマスク型カ
ラー受像管のパネル部裏面の要部を示す図である。

【図８】この発明の実施例６によるシャドウマスク型カ
ラー受像管のパネル部裏面の要部を示す図である。

【図９】一般的なシャドウマスク型カラー受像管の概略
構成を示す断面図である。

【図１０】従来のシャドウマスク型カラー受像管のパネ
ル部裏面を示す背面図である。

【符号の説明】

１ カラー受像管本体 １Ａ 蛍光面 １ａ パネル １ｄ スカート部 ４ シャドウマスク ４ａ 電子ビーム透過孔 ５ 保持ピン ６ 支持バネ ７ フレーム ８ シャドウマスク構体 １１ 突起 １２ ワッシャ １３ 懸架用ピン １４ 懸架用金属線 １５ 懸架用金属製帯状部材

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 スカート部を有する四辺形のパネルと、
   四辺形のフレームに固定担持されたシャドウマスクと、
   四辺形をした前記スカート部の各コーナに植設されたフ
   レーム用保持ピンと、四辺形をした前記フレームの各コ
   ーナに一端が固着され他端が対応するコーナにおける前
   記フレーム用保持ピンに係合するようになされた支持バ
   ネとからなり前記フレームが前記スカート部に弾力的に
   支持されているシャドウマスク型カラー受像管におい
   て、 前記フレームをパネルの面に対して垂直な方向には可撓
   性のある非伸張性の細長い可撓性材料でスカート部から
   懸吊させる補助的懸架構造体を備えたことを特徴とする
   シャドウマスク型カラー受像管。
2. 【請求項２】 蛍光面が一方向に細長い蛍光面区分の集
   合体から成り、「前記補助的懸架構造体は前記シャドウ
   マスクの重量に対して実質的に非伸張性である細長い可
   撓性材料を上記蛍光体区分に垂直な前記フレームの辺に
   沿って配置し、」この可撓性材料の一端を前記スカート
   部に固着し他端を前記フレームに固着させ、これら固着
   点の間で前記可撓性材料をたるみのない状態に張ったこ
   とを特徴とする請求項１のシャドウマスク型カラー受像
   管。
3. 【請求項３】 前記可撓性材料は金属線である請求項１
   又は２のシャドウマスク型カラー受像管。
4. 【請求項４】 前記可撓性材料は金属製帯状部材であ
   り、この金属製帯状部材はその面がパネルの面と平行に
   なるように前記スカート部と前記フレームとに固着され
   ている請求項１又は２のシャドウマスク型カラー受像
   管。
5. 【請求項５】 可撓性材料の中央をフレームの辺の中央
   に固着し、可撓性材料の両端をスカート部に固着した請
   求項１，２，３，４のいずれか一のシャドウマスク型カ
   ラー受像管。
6. 【請求項６】 可撓性材料の中央をスカート部の辺の中
   央に固着し、前記可撓性材料の両端をフレームに固着し
   た請求項１，２，３，４のいずれか一のシャドウマスク
   型カラー受像管。