JP2001283746A - カラー陰極線管 - Google Patents

カラー陰極線管

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JP2001283746A
JP2001283746A JP2000100330A JP2000100330A JP2001283746A JP 2001283746 A JP2001283746 A JP 2001283746A JP 2000100330 A JP2000100330 A JP 2000100330A JP 2000100330 A JP2000100330 A JP 2000100330A JP 2001283746 A JP2001283746 A JP 2001283746A
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ray tube
panel
fitting
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JP2000100330A
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Masayuki Hamayasu
昌之 濱保
Shoichiro Hara
正一郎 原
Takafumi Kawasaki
貴文 河嵜
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弾性支持体に起因する3色蛍光体層の露光位
置色ずれや、電子ビームのミスランディングによる多色
打ちや色純度の劣化を防止することができ、かつ弾性支
持体を色選別電極に容易に取り付けることができるカラ
ー陰極線管を提供する。 【解決手段】 色選択電極構体12に取り付けた弾性支
持体11に設けた嵌合孔部46を、パネル3のスカート
部3b内面に設けたスタッドピンに嵌合させることによ
り、色選択電極構体12をパネル3に装着したカラー陰
極線管において、弾性支持体11が、帯状弾性部材によ
って構成される環状体であって、上記スタッドピンに嵌
合するための嵌合孔部46を有するとともに、嵌合孔部
46の両側かつ近傍に溶接のための溶接電極を挿入する
通過孔部47a,47bを有し、通過孔部47a,47
bに対向する部位を上記色選択電極構体12のフレーム
中間部に溶接することにより色選択電極構体12に取り
付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アパーチャーグリ
ル構体などの色選択電極構体に取り付けた弾性支持体に
設けた嵌合孔部を、パネルのスカート部内面に設けたス
タッドピンに嵌合させることにより、上記色選択電極構
体を上記パネルに装着したカラー陰極線管に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来のカラー陰極線管の構造を示
す一部破断斜視図である。また、図6は従来の弾性支持
体を溶接したアパーチャーグリル構体の構造を示す斜視
図である。また、図7は従来の弾性支持体の構造を示す
斜視図である。
【0003】図5の従来のカラー陰極線管は、アパーチ
ャーグリル(色選択電極)構体2と、パネル3と、蛍光
面4と、ネック5と、3本の電子銃6と、ファンネル7
と、スタッドピン8(図7参照)と、磁気シールド9と
を備えている。
【0004】蛍光面4は、パネル3のスクリーン部3a
内面に設けられており、区分して塗布形成された赤,
緑,青の3色蛍光体層からなる。3本の電子銃6は、ネ
ック5内に設けられており、それぞれ赤,緑,青の蛍光
体層を励起発光させる電子ビームを放射する。
【0005】図6のように、アパーチャーグリル構体2
は、アパーチャーグリル22と、フレーム23と、プレ
ート24と、クリップ25と、ダンパー線27と、弾性
支持体1とを有する。
【0006】アパーチャーグリル22は、簾状に多数形
成された電子ビーム通過孔と、上記電子ビーム通過孔の
間に簾状に多数存在する金属素体とを有する。なお、簾
状のの電子ビーム通過孔を形成した色選択電極をアパー
チャーグリルと称し、アパーチャーグリルをフレームに
架張した色選択電極構体をアパーチャーグリル構体と称
する。フレーム23は、4本のフレーム構成体23a,
23b,23c,23dからなり、アパーチャーグリル
22の上下方向に張力を印加しつつアパーチャーグリル
22を支持する。
【0007】クリップ25は、弾性支持体1の一方の端
部31(図7参照)を溶接するために、フレーム構成体
23a,23b,23c,23dにそれぞれ設けられて
いる。このクリップ25はフレーム構成体23a,23
b,23c,23dの中間部(長さ方向の幾何的な中心
位置)からずれた位置にそれぞれ設けられている。
【0008】図7のように、弾性支持体1は、一方の端
部31と中央部34の間、および他方の端部32と中央
部34の間に、それぞれ折曲加工を施した1枚の帯状弾
性部材からなる。端部31は、アパーチャーグリル構体
2のクリップ25に溶接される(図6参照)。また、端
部32には、パネル3のスカート部3b(図5参照)内
面に設けられたスタッドピン8に嵌合するための嵌合孔
部33が設けられている。
【0009】スタッドピン8は、矩形の枠状のパネル3
のスカート部3b(図5参照)の4つの内面にそれぞれ
設けられている。このスタッドピン8には、弾性支持体
1に設けられた嵌合孔部33に嵌合しやすいように、テ
―パ側面8aが形成されている。
【0010】弾性支持体1は、端部31をアパーチャー
グリル構体2のクリップ25に溶接することにより、図
6のようにアパーチャーグリル構体2に取り付けられ
る。弾性支持体1が取り付けられたアパーチャーグリル
構体2は、4個の弾性支持体1にそれぞれ設けた嵌合孔
部33に、パネル3のスカート部3b内面に設けた4個
のスタッドピン8をそれぞれ嵌合させることにより、蛍
光面4に近接対向するように、パネル3に着脱可能に装
着される。
【0011】アパーチャーグリル構体2は、図5のカラ
ー陰極線管がカラー画像表示装置などに組み込まれ、製
品として動作するときには、電子銃6から放射された3
本の電子ビームがそれぞれ蛍光面4の赤,緑,青の蛍光
体層にそれぞれ正しく射突するように、上記3本の電子
ビームをアパーチャーグリル22によってそれぞれ選択
する。
【0012】図5のカラー陰極線管を組み込んだカラー
画像表示装置などにおいて、電子銃6から放射された3
本の電子ビームは、ファンネル7の外側に設けられた偏
向ヨーク(図中省略)が発生する磁界によって水平方向
および垂直方向に偏向され、アパーチャーグリル構体2
によって色選択され、赤,緑,青の蛍光体層にそれぞれ
射突し、上記蛍光体層をそれぞれ励起発光させる。これ
により、パネル3のスクリーン部3aに所定のカラー画
像が表示される。
【0013】また、アパーチャーグリル構体2は、カラ
ー陰極線管の製造工程の1つである蛍光面形成工程にお
いては、蛍光面4(赤,緑,青の蛍光体層)をパネル3
のスクリーン部3a内面に形成するための露光マスクと
して使用され、パネル3に対し、複数回着脱される。
【0014】従って、アパーチャーグリル構体2は、着
脱の繰り返しに対し、パネル3のスクリーン部3a内面
に近接対向してパネル3に位置再現性良く装着される必
要がある。また、アパーチャーグリル構体2は、最終的
には(カラー陰極線管が製品として完成したあとに
は)、カラー陰極線管のガラスバルブの内部に組み込ま
れるため、カラー陰極線管に印加される振動や衝撃に対
し、蛍光面4に近接対向してパネル3に安定に装着され
る必要がある。
【0015】パネル3にアパーチャーグリル構体2を位
置再現性良く安定して装着するためには、弾性支持体1
に設けられた嵌合孔部33の中心軸とパネル3のスカー
ト部3b内面に設けられたスタッドピン8の中心軸を一
致させることが望まれる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のカラー陰極線管においては、弾性支持体1はスタッド
ピン8に嵌合する際に弧状に変形するため、フレーム構
成体23a,23b,23c,23dなどの寸法バラツ
キやクリップの取付状態によって弾性支持体1の弾性変
形量にバラツキが生じ、図8に示すように、弾性支持体
1に設けられた嵌合孔部33の中心軸33aと、スタッ
ドピン8の中心軸8bとが一致しない場合がある。この
場合、パネル3にアパーチャーグリル構体2を位置再現
性良く安定に装着できなくなる。これにより、脱着の繰
り返しのたびパネル3に対するアパーチャーグリル構体
2の装着位置が変わり、蛍光面形成工程において赤、
緑、青の各蛍光体層の露光位置ずれが生じるという問題
や、カラー陰極線管に印加される振動や衝撃によってパ
ネル3に対するアパーチャーグリル構体2の装着姿勢が
変わり、3色蛍光体層に対する電子ビームのミスランデ
ィングが生じて多色打ちや色純度の劣化を起こすという
問題が生じた。
【0017】また、カラー陰極線管の動作中に電子ビー
ムが衝突することによって時間の経過とともにアパーチ
ャーグリル22が加熱され、その熱が次第にフレーム2
3に伝達し、アパーチャーグリル構体2全体が熱膨張す
るようになる。これによって、弾性支持体1は弾性変形
量が変化して弧状に変形するため、パネル3の管軸に垂
直な平面内でフレーム23の回転が生じ、パネル3に対
するアパーチャーグリル構体2の装着姿勢が変わり、3
色蛍光体層に対する電子ビームのミスランディングが生
じて多色打ちや色純度の劣化を起こすという問題が生じ
た。
【0018】上記従来の問題を改善するために、例えば
特開平6−223731号公報には、六角形の環状体か
らなる弾性支持体を用いた技術が開示されている。しか
しながら、上記六角形の環状体からなる弾性支持体は、
その形状および構造から色選別電極構体に直接溶接する
ことができないため、上記の弾性支持体を色選別電極構
体に取り付けるには、他に取り付けのための部材が必要
となり、取り付け工程が複雑になるという問題があっ
た。
【0019】本発明は、このような従来の問題を解決す
るためになされたものであり、弾性支持体に起因する3
色蛍光体層の露光位置ずれや、電子ビームのミスランデ
ィングによる多色打ちや色純度の劣化を防止することが
でき、かつ弾性支持体を色選別電極に容易に取り付ける
ことができるカラー陰極線管を提供することを目的とす
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の請求項1記載のカラー陰極線管は、色選
択電極構体に取り付けた弾性支持体に設けた嵌合孔部
を、パネルのスカート部内面に設けたスタッドピンに嵌
合させることにより、上記色選択電極構体を上記パネル
に装着したカラー陰極線管において、上記弾性支持体
が、帯状弾性部材によって構成される環状体であって、
上記スタッドピンに嵌合するための嵌合孔部を有すると
ともに、上記嵌合孔部の両側かつ近傍に溶接のための溶
接電極を挿入する通過孔部をそれぞれ少なくとも1個ず
つ有し、上記通過孔部に対向する部位を上記色選択電極
構体のフレーム中間部に溶接することにより上記色選択
電極構体に取り付けられたことを特徴とする。
【0021】また、本発明の請求項2記載のカラー陰極
線管は、上記弾性支持体が、湾曲加工した2枚の帯状弾
性部材を相互の中央部に空間が形成されるように対向配
置し、相互の両端部を溶接してなる環状体であることを
特徴とする。
【0022】また、本発明の請求項3記載のカラー陰極
線管は、上記弾性支持体が、楕円形あるいは円形の環状
体であることを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は本発明の実
施の形態1のカラー陰極線管の構造を示す一部破断斜視
図である。なお、図1において、図5と同じものには同
じ符号を付してある。また、図2は本発明の実施の形態
1のカラー陰極線管における弾性支持体を取り付けたア
パーチャーグリル構体の構造を示す斜視図である。な
お、図2において、図6と同じものには同じ符号を付し
てある。また、図3は本発明の実施の形態1のカラー陰
極線管における弾性支持体の構造を示す斜視図である。
なお、図3において、図7と同じもには同じ符号を付し
てある。
【0024】図1のカラー陰極線管は、アパーチャーグ
リル(色選択電極)構体12と、パネル3と、蛍光面4
と、ネック5と、電子銃6と、ファンネル7と、スタッ
ドピン8(図3参照)と、磁気シールド9とを備えてい
る。
【0025】パネル3は、矩形状のスクリーン部3a
と、このスクリーン部3aの周囲に一体に設けられたス
カート部3bとを有する。蛍光面4は、パネル3のスク
リーン部3a内面に設けられており、区分して塗布形成
された赤,緑,青の3色蛍光体層からなる。3本の電子
銃6は、ネック5内に設けられており、それぞれ赤,
緑,青の蛍光体層を励起発光させる電子ビームを放射す
る。漏斗状のファンネル7は、パネル3(のスカート部
3b)およびネック5に結合しており、パネル3および
ネック5とともに、カラー陰極線管のガラスバルブを構
成している。また、磁気シールド9は、パネル3とファ
ンネル7の結合部分の内側に設けられており、電子ビー
ムの軌道を安定化させる。
【0026】アパーチャーグリル構体12は、図1のカ
ラー陰極線管がカラー画像表示装置などに組み込まれ、
製品として動作するときには、電子銃6から放射された
3本の電子ビームがそれぞれ蛍光面4の赤,緑,青の蛍
光体層にそれぞれ正しく射突するように、上記3本の電
子ビームをアパーチャーグリル22によってそれぞれ選
択する。また、アパーチャーグリル構体12は、カラー
陰極線管の製造工程の1つである蛍光面形成工程におい
ては、蛍光面4(赤,緑,青の蛍光体層)をパネル3の
スクリーン部3a内面に形成するための露光マスクとし
て使用され、パネル3に対し、複数回着脱される。
【0027】図1のカラー陰極線管を組み込んだカラー
画像表示装置などにおいて、電子銃6から放射された3
本の電子ビームは、ファンネル7の外側に設けられた偏
向ヨーク(図中省略)が発生する磁界によって水平方向
および垂直方向に偏向され、アパーチャーグリル構体2
によって色選択され、赤,緑,青の蛍光体層にそれぞれ
射突し、上記蛍光体層をそれぞれ励起発光させる。これ
により、パネル3のスクリーン部3aに所定のカラー画
像が表示される。
【0028】図2のように、アパーチャーグリル構体1
2は、アパーチャーグリル22と、フレーム23と、プ
レート24と、クリップ25と、ダンパー線27と、弾
性支持体11とを有する。このアパーチャーグリル構体
12は、弾性支持体11を溶接するクリップ25を設け
た位置のみが図6のアパーチャーグリル構体2と異な
る。
【0029】アパーチャーグリル22は、簾状に多数形
成された電子ビーム通過孔と、上記電子ビーム通過孔の
間に簾状に多数存在する金属素体とを有する。フレーム
23は、4本のフレーム構成体23a,23b,23
c,23dからなり、アパーチャーグリル22の上下方
向に張力を印加しつつアパーチャーグリル22を支持す
る。フレーム構成体23a,23bには、アパーチャー
グリル22の上辺部および下辺部がそれぞれ溶接され
る。また、フレーム構成体23c,23dは、フレーム
構成体23a,23bを支持する。
【0030】プレート24は、フレーム構成体23c,
23dにそれぞれ設けられており、製造工程におけるア
パーチャーグリル22のクリープ変形や動作中の電子ビ
ーム通過孔の位置ずれを抑制する。また、ダンパー線2
7は、アパーチャーグリル22上に張架されており、ア
パーチャーグリル22の金属素体の振動を抑制する。
【0031】従来のアパーチャーグリル構体2(図6参
照)では、クリップ25はフレーム構成体23a,23
b,23c,23dの中間部(長さ方向の幾何的な中心
位置)からずれた位置にそれぞれ設けられていたが、こ
の実施の形態1のアパーチャーグリル構体12では、ク
リップ25は、弾性支持体11(図3参照)を溶接する
ために、フレーム構成体23a,23b,23c,23
dの中間部にそれぞれ設けられている。
【0032】図3のように、実施の形態1の弾性支持体
11は、湾曲加工を施した2枚の帯状弾性部材42,4
3からなる環状体である。さらに詳細には、弾性部材4
2は、中間部(長さ方向の幾何的な中心位置)に対して
対称形状となるような湾曲加工を、端部45a,45b
を除く部分に施したものである。また、弾性部材43
は、帯状弾性部材42と同様に、中間部に対して対称形
状となるような湾曲加工を、端部49a,49bを除く
部分に施したものである。弾性支持体11は、上記のよ
うに湾曲加工を施した2枚の弾性部材42,43を、相
互の中央部(中央の領域)44,48に空間が形成され
るように対向配置し(弾性部材42の凹面側と弾性部材
43の凹面側とを対向配置し)、相互の両端部45aと
49a、45bと49bをそれぞれ溶接することによ
り、環状体の弾性支持体11を作製される。
【0033】また、図3のように、実施の形態1の弾性
支持体11の弾性部材42の中央部(中央の領域)44
内の中間部(長さ方向の幾何的な中心位置)には、パネ
ル3のスカート部3b(図1参照)内面に設けられたス
タッドピン8に嵌合するための嵌合孔部46が設けられ
ている。また、弾性部材42の中央部44において、嵌
合孔部46の両側かつ近傍には、弾性部材43の中央部
48をアパーチャーグリル構体12のクリップ25(図
2参照)に溶接するために溶接電極51を挿入する通過
孔部47a,47bが、それぞれ1個ずつ設けられてい
る。
【0034】スタッドピン8は、矩形の枠状のパネル3
のスカート部3b(図1参照)の4つの内面の中間部に
それぞれ設けられている。このスタッドピン8には、弾
性支持体1に設けられた嵌合孔部33に嵌合しやすいよ
うに、テーパ側面8aが形成されている。
【0035】図3の弾性支持体11は、弾性部材42に
設けた通過孔部47a,47bに溶接電極51を挿入
し、弾性部材43の中央部48の通過孔部47a,47
bに対向する部位をアパーチャーグリル構体12のクリ
ップ25に溶接することにより、図2のようにアパーチ
ャーグリル構体12のフレーム構成体23a,23b,
23c,23dの中間部(長さ方向の幾何的な中心位
置)に取り付けられる。
【0036】このように、環状体の弾性支持体11に通
過孔部47a,47bを設けたことにより、環状体の弾
性支持体11自体をアパーチャーグリル構体12のフレ
ーム中間部に溶接することができるため、弾性支持体の
取り付けのための部材を別に取り付けたりすることな
く、弾性支持体11をアパーチャーグリル構体12のフ
レーム中間部に簡単に取り付けることができる。
【0037】弾性支持体11が取り付けられたアパーチ
ャーグリル構体12は、4個の弾性体支持体11にそれ
ぞれ設けた嵌合孔部33に、パネル3のスカート部3b
内面に設けた4個のスタッドピン8をそれぞれ嵌合させ
ることにより、蛍光面4に近接対向するように、パネル
3に着脱可能に装着される。
【0038】アパーチャーグリル構体12をパネル3に
装着したとき、アパーチャーグリル構体12の寸法バラ
ツキやクリップの取付状態、熱膨張によって弾性支持体
11の弾性変形量が変化しても、弾性支持体11に設け
た嵌合孔部46の中心軸は、スタッドピン8の中心軸と
絶えず一致し、弾性支持体11からの力はスタッドピン
8の中心軸方向だけに働き、パネル3の管軸に垂直な平
面内でフレーム23を回転させる力は働かないため、パ
ネル3にアパーチャーグリル構体12を位置再現性良く
安定に装着することができ、弾性支持体に起因する3色
蛍光体層の露光位置ずれや、電子ビームのミスランディ
ングによる多色打ちや色純度の劣化を防止することがで
きる。
【0039】以上のように実施の形態1によれば、弾性
支持体11を2枚の帯状弾性部材42,43によって構
成される環状体とし、弾性部材42において嵌合孔部4
6の両側かつ近傍に溶接電極51を挿入するための通過
孔部47a,47bを設け、弾性部材43の通過孔部4
7a,47bに対応する部位をアパーチャーグリル構体
12のフレーム中間部に溶接したことにより、弾性支持
体に起因する3色蛍光体層の露光位置色ずれや、電子ビ
ームのミスランディングによる多色打ちや色純度の劣化
を防止することができる。
【0040】また、通過孔部47a,47bを設けたこ
とにより、環状体の弾性支持体11自体をアパーチャー
グリル構体12のフレーム中間部に溶接することができ
るため、弾性支持体の取り付けのための部材を別に取り
付けたりすることなく、弾性支持体11をアパーチャー
グリル構体12に簡単に取り付けることができる。
【0041】実施の形態2.以下に説明する実施の形態
2の陰極線管は、上記実施の形態1の陰極線管(図1〜
図3参照)において弾性支持体の形状および構造を変更
したものであり、弾性支持体以外の部分は上記実施の形
態1の陰極線管と同じである。
【0042】実施の形態2の弾性支持体は、1枚の帯状
弾性部材からなる楕円形または円形の環状体であること
を特徴とする。図4は本発明の実施の形態2のカラー陰
極線管における弾性支持体の構造を示す斜視図であり、
楕円環状体の弾性支持体の例である。なお、図4におい
て、図3と同じものには同じ符号を付してある。
【0043】図4の弾性支持体は、楕円環状に成形され
た1枚の帯状弾性部材61からなる楕円形の環状体であ
る。曲率が大きな2つの曲面部62,63の内、一方の
曲面部61の中間部(上記楕円の短軸が通過する位置)
には、上記実施の形態1の弾性支持体11(図3参照)
と同様に、スタッドピン8に嵌合するための嵌合孔部4
6が設けられている。また、曲面部62において、嵌合
孔部46の両側かつ近傍には、上記実施の形態1の弾性
支持体11(図3参照)と同様に、溶接電極51を挿入
する通過孔部47a,47bがそれぞれ1個ずつ設けら
れている。
【0044】図4の弾性支持体は、一方の曲面部62に
設けた通過孔部47a,47bに溶接電極51を挿入
し、他方の曲面部63の通過孔部47a,47bに対向
する部位をアパーチャーグリル構体12のクリップ25
(図2参照)に溶接することにより、上記実施の形態1
の弾性支持体11と同様に、アパーチャーグリル構体1
2のフレーム中間部に取り付けられる。
【0045】以上のように実施の形態2によれば、弾性
支持体を1枚の帯状弾性部材からなる楕円形または円形
の環状体とし、嵌合孔部46の両側かつ近傍に溶接電極
51を挿入するための通過孔部47a,47bを設け、
通過孔部47a,47bに対応する部位をアパーチャー
グリル構体12のフレーム中間部に溶接したことによ
り、上記実施の形態1と同様に、弾性支持体に起因する
3色蛍光体層の露光位置色ずれや、電子ビームのミスラ
ンディングによる多色打ちや色純度の劣化を防止するこ
とができる。
【0046】また、通過孔部47a,47bを設けたこ
とにより、環状体の弾性支持体自体をアパーチャーグリ
ル構体12のフレーム中間部に溶接することができるた
め、上記実施の形態1と同様に、弾性支持体の取り付け
のための部材を別に取り付けたりすることなく、弾性支
持体をアパーチャーグリル構体12に簡単に取り付ける
ことができる。
【0047】なお、上記実施の形態1、2では、アパー
チャーグリル構体を備えたカラー陰極線管について説明
したが、本発明のカラー陰極線管は、アパーチャーグリ
ル構体を備えたカラー陰極線管に限定されるものではな
く、丸形状または長方形状の電子ビーム通過孔を設けた
シャドウマスクを球面形状に加工し、箱状フレームに固
着したタイプの色選択電極構体をはじめとする様々な色
選択電極構体を備えたカラー陰極線管に適用可能であ
る。
【0048】また、上記実施の形態1、2では、フレー
ムに設けたクリップに弾性支持体を溶接した場合につい
て説明したが、本発明によるカラー陰極線管は、クリッ
プを設けていないアパーチャーグリル構体のフレームに
弾性支持体を直接溶接したものであってもよい。
【0049】
【発明の効果】上記説明したように本発明のカラー陰極
線管によれば、弾性支持体を帯状弾性部材によって構成
される環状体とし、嵌合孔部の両側かつ近傍に溶接電極
を挿入するための通過孔部を少なくとも1個ずつ設け、
これらの通過孔部に対応する部位をアパーチャーグリル
構体のフレーム中間部に溶接したことにより、弾性支持
体に起因する3色蛍光体層の露光位置色ずれや、電子ビ
ームのミスランディングによる多色打ちや色純度の劣化
を防止することができるという効果がある。
【0050】また、通過孔部を設けたことにより、環状
体の弾性支持体自体をアパーチャーグリル構体のフレー
ム中間部に溶接することができるため、弾性支持体の取
り付けのための部材を別に取り付けたりすることなく、
弾性支持体をアパーチャーグリル構体に簡単に取り付け
ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1のカラー陰極線管の構
造を示す一部破断斜視図である。
【図2】 本発明の実施の形態1の弾性支持体を溶接し
たアパーチャーグリル構体の斜視図である。
【図3】 本発明の実施の形態1の弾性支持体の構造を
示す斜視図である。
【図4】 本発明の実施の形態2の弾性支持体の構造を
示す斜視図である。
【図5】 従来のカラー陰極線管の構造を示す一部破断
斜視図である。
【図6】 従来のアパーチャーグリル構体の構造を示す
斜視図である。
【図7】 従来の弾性支持体の構造を示す斜視図であ
る。
【図8】 従来の弾性支持体とスタッドピンの嵌合構造
の問題を説明する断面図である。
【符号の説明】
3 パネル、 3a スクリーン部、 3b スカート
部、 4 蛍光面、6 電子銃、 8 スタッドピン、
11,13 弾性支持体、 12 アパーチャーグリ
ル構体、 22 アパーチャーグリル、 23 フレー
ム、 25クリップ、 42,43,61 帯状弾性部
材、 46 嵌合孔部、 47a,47b 通過孔部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河嵜 貴文 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5C031 BB04 BB06 BB09

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 色選択電極構体に取り付けた弾性支持体
    に設けた嵌合孔部を、パネルのスカート部内面に設けた
    スタッドピンに嵌合させることにより、上記色選択電極
    構体を上記パネルに装着したカラー陰極線管において、 上記弾性支持体が、 帯状弾性部材によって構成される環状体であって、 上記スタッドピンに嵌合するための嵌合孔部を有すると
    ともに、上記嵌合孔部の両側かつ近傍に溶接のための溶
    接電極を挿入する通過孔部をそれぞれ少なくとも1個ず
    つ有し、 上記通過孔部に対向する部位を上記色選択電極構体のフ
    レーム中間部に溶接することにより上記色選択電極構体
    に取り付けられたことを特徴とするカラー陰極線管。
  2. 【請求項2】 上記弾性支持体が、湾曲加工した2枚の
    帯状弾性部材を相互の中央部に空間が形成されるように
    対向配置し、相互の両端部を溶接してなる環状体である
    ことを特徴とする請求項1記載のカラー陰極線管。
  3. 【請求項3】 上記弾性支持体が、楕円形あるいは円形
    の環状体であることを特徴とする請求項1記載のカラー
    陰極線管。
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