JP3846281B2 - カラー受像管 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、TVまたはコンピュータディスプレイとして用いられるカラー受像管に関し、特にフェイスパネルとシャドウマスクのフレームとの固定部の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図10は、カラー受像管の構成を示す側面断面図である。カラー受像管は3色の蛍光体ドットが規則正しく塗布された蛍光面(図示せず)が内面に形成されたガラス製のフェイスパネル1と、フェイスパネル1とともに真空管容器の一部を構成するファンネル2と、ファンネル2のネック部内に設けられた電子ビーム4を発射する電子銃3と、フレーム7に固定されたシャドウマスク5とを備える。シャドウマスク5は、電子銃3と蛍光面との間にあり、蛍光面に近接して設けられ、規則正しい配列で多数の透孔を持ち、電子銃3から発せられる3本の電子ビーム4に対して色識別の役割を果たす。シャドウマスク5を固定するフレーム7は、スプリング9を介して、フェイスパネル1の内面に設けられたパネルピン11に固定される。
【0003】
図12は、シャドウマスク5とフレーム7とが結合したフレーム結合体の長辺側の側面図である。シャドウマスク5は、球面状(または平面状)の前面部と、これに連接し、前面部の周辺部から折り曲げられたスカート部6からなっている。スカート部6がフレーム7の内側においてフレーム7と溶接、固定され、フレーム結合体を構成する。スカート部6とフレーム7との溶接は、フレーム7の長辺側のY軸上の溶接点14、短辺側のX軸上の溶接点13、コーナー部の溶接点15でそれぞれスポット溶接により行われる(図12中、溶接点を×印で示す。)。フレーム7の短辺側にはスプリング8が溶接され(図12では図示せず)、長辺側にはスプリング9が2箇所の溶接点12(+印で示す)で溶接されている。短辺側パネルピン10と長辺側パネルピン11はそれぞれ円錐台形状であり、スプリング9の先端部には孔17が設けられ、この孔17がパネルピン10,11にはめ込まれてフレーム7がフェイスパネル1に支持される。なお、スプリング9の孔17と孔17に近い方の溶接点12との間の距離を作動長(SpL)と呼ぶ。
【0004】
図11は、カラー受像管の正面図である。説明の便宜上、フェイスパネル1は前面部をカットした断面を示している。また、Y軸101とX軸102とをそれぞれ一点鎖線で示す(以下同じ)。Y軸およびX軸は、各々の方向の中心軸である。カラー陰極線管が動作していない低温(室温)の状態においては、フェイスパネル1のY軸とフレーム7のY軸とはほぼ一致している。
【0005】
図11に示すように、フレーム7をフェイスパネル1内に保持する方法として、51cm(21インチ)以下のカラー受像管では、2つの短辺側と1つの長辺側にそれぞれ配置した3つのパネルピンに3つのスプリングを固定して支持する構造、いわゆる3ピン方式が用いられている。図11および図12に示すように、パネルピン10,11の位置は長辺側ではY軸101上に、短辺側の2つはX軸102より下側に所定の距離をおいて配置されている(特開昭60−232639号公報)。51cm以下のカラー受像管で3パネルピン方式が用いられるのは、シャドウマスクとフレームの重量および面積が小さいことから、もしカラー受像管が落下しても、その衝撃でフレームがずれてシャドウマスクとフェイスパネルとの位置関係が変わるということが起きにくいからである。なお、図2中、シャドウマスク5の内部の長方形は、透孔が設けられたいわゆる有孔領域である。
【0006】
近年のカラー受像管の高輝度化に伴う電子ビーム電流の増加により、シャドウマスク全体が熱膨張するいわゆる全体ドーミング、ならびにそれに伴うビームのランディング移動が問題となっている。この問題を解決するために、シャドウマスクに、鉄よりも熱膨張率の小さいインバー材が採用されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
近年のディスプレイモニターの動作条件は、表示画面の背景を白で表示するリバースモードで、かつ、明るさを100cd/cm2といった高輝度で、表示サイズはフルスキャンが普及し、これらにより電流使用量が増加している。
【0008】
その結果生じる従来以上の熱膨張によるランディング移動を防ぐことは、低膨張のインバー材マスクを採用しても難しく、シャドウマスクが全体ドーミング時にY軸に対して左右方向に非対称に移動する現象を生じる。そしてミスランディングと呼ばれる、蛍光面上における電子ビームの射突点と蛍光体ドット(またはストライプ)との位置ズレが起こり、蛍光体の発光能率の低下に伴う輝度出力の低下、および色度の変化といった、画面の白色品質の劣化の原因となっていた。
【0009】
また、シャドウマスクとフレームとの溶接点をシャドウマスク中心軸からずらす構造を採用することによりミスランディングを低減することが提案されている(特開平10−321153号公報)が、補正効果が得られるのは溶接点をずらした軸上付近のみであり、蛍光面全面での補正は不可能である。さらに、この構造によると、シャドウマスクとフレームの溶接において中心軸上付近溶接点からコーナー部溶接点までの距離が上下左右で均等でなくなるため、シャドウマスクの剛性が均一でなくなり、落下時の衝撃に対して弱くなってしまうという新たな問題が発生する。
【0010】
そこで、本発明は上記の従来の課題を解決しようとするものであり、シャドウマスクの剛性低下を生じることなく、全体ドーミング時のランディング移動量の左右非対称を低減し、白色品質の劣化を抑制することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、内面に蛍光面が形成されたフェイスパネルと、前記フェイスパネルに接合されたファンネルと、前記ファンネルのネック部内に設けられた電子銃と、前記フェイスパネル内側のパネルピンにスプリングを介して取り付けられたフレームと、前記蛍光面と所定の間隔を保って前記フレームに保持されるシャドウマスクとを備え、前記スプリングおよび前記パネルピンの各々が、前記フレームの2つの短辺に1つずつと一方の長辺に1つの合計3個設けられたカラー受像管であって、前記長辺のスプリングの熱膨張率が前記フレームの熱膨張率よりも大きく、前記フェイスパネルのY軸から前記長辺のスプリングと前記フレームとの溶接点までのX軸方向の長さが、前記長辺のパネルピンの中心から前記長辺のスプリングと前記フレームとの溶接点までのX軸方向の長さよりも大きいことを特徴とする。
【0012】
この構成によれば、カラー受像管の動作中に発生する熱によるスプリングの伸びとフレームの伸びとフェイスパネルの伸びとが相互に打ち消し合い、フレームのY軸とフェイスパネルのY軸がほぼ一致した状態を保つことができる、すなわち、全体ドーミング時における各部材の熱膨張量の差を低減し、3ピン方式に特有の課題である全体ドーミング時のランディング移動量の左右非対称を低減できる。また、シャドウマスクとフレームの溶接をシャドウマスクY軸上とコーナー部において行うことができるので、シャドウマスクの剛性の低下を回避できる。
【0013】
また、請求項2に記載の発明は、前記シャドウマスクがインバー材からなり、前記フレームが低炭素鋼からなり、前記スプリングがステンレス材SUS304からなることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、41cm(17インチ)のカラー受像管を例にとって説明する。なお、本発明のカラー受像管は、基本構成は従来のものと同様であるので説明を省略し、特徴部であるスプリング周辺の構造、ならびにビームランディングの移動を補正する原理について説明する。
【0016】
(実施の形態1)
図1は、本発明のカラー受像管の正面図である。説明の便宜上、フェイスパネル1は前面部をカットした断面を示している。また、Y軸101とX軸102とをそれぞれ一点鎖線で示す。なお、図1中、シャドウマスク5の内部の長方形は、透孔が設けられたいわゆる有孔領域である。
【0017】
図1に示すように、フェイスパネル1の短辺側にパネルピン10がそれぞれ1個ずつ、長辺側の上側にパネルピン11が1個、計3個のパネルピンが配置されている。パネルピンの位置は、長辺側のパネルピン11の位置がY軸101より左側に10.0mmずれており、短辺側のパネルピン10の位置はX軸102よりも下側に20.0mmずれている。なお、フェイスパネルの長辺は369.2mm、短辺が293.4mm、マスクの長辺は331.2mm、短辺が255.2mmである。短辺側パネルピン10と長辺側パネルピン11はそれぞれ円錐台形状であり、直径5.61mmの位置でスプリング9先端部の孔17(図1では図示せず)とはめ込み支持されている。
【0018】
各部材の材料は、シャドウマスク5は低膨張金属のインバー材(熱膨張率:10×10-7)を、フレーム7は低炭素鋼(熱膨張率:117×10-7)を、スプリング8,9はステンレス材SUS304(熱膨張率:171×10-7)を、フェイスパネル1はガラス(熱膨張率:99×10-7)をそれぞれ使用している。スプリング8,9は、板厚が0.8mm、板幅が12mm程度で、図3および4に示す形状をしている。作動長SpLは52.2mmである。
【0019】
次に、ランディングが移動する原理と、本発明がそれを補正する原理について説明する。
【0020】
電子銃から発せられる3本の電子ビームは、電磁偏向された後、シャドウマスク5の透孔部を通過する。電子ビームの透過率は通常15〜25%であるため、電子ビームの大部分はシャドウマスク5の非透孔部に射突し、シャドウマスク5を加熱する。
【0021】
カラー受像管の動作時に加熱されたシャドウマスク5の熱は、フレーム7、ススプリング8,9、パネルピン10,11、フェイスパネル1に順次伝導していき、それぞれに熱膨張を起こす。各部材は熱膨張率が異なるため水平方向の膨張量の差が生じ、全体ドーミング時のランディング移動量の左右非対称が生じる。
【0022】
各部材の膨張量は、下記の(1)〜(3)式により表される。各式中の各距離を図2に示す。
【0023】
スプリング9の膨張量:SpΔX=Spα×SpΔT×SpL ・・・(1)
ただし、Spα:スプリング9の熱膨張率
SpΔT:スプリング9の温度変化
SpL:作動長(室温時における長辺側のパネルピン11の中心から長辺側のスプリング9の溶接点12のうち近い側までの距離)
フレーム7の膨張量:FrΔX=Frα×FrΔT×FrL ・・・(2)
ただし、Frα:フレーム7の熱膨張率
FrΔT:フレーム7の温度変化
FrL:室温時におけるフレーム7のY軸101からスプリング9の溶接点12のうち近い側までの距離
フェイスパネル1の膨張量:PaΔX=Paα×PaΔT×PaL ・・・(3)
ただし、Paα:フェイスパネル1の熱膨張率
PaΔT:フェイスパネル1の温度変化
PaL:室温時におけるフェイスパネル1のY軸101から長辺側のパネルピン11の中心までの距離
水平方向の膨張量の差ΔΔXを考えると、(1)〜(3)式より、
ΔΔX=(SpΔX+PaΔX)−FrΔX ・・・(4)
まず、パネルピン11がY軸上にある従来のカラー受像管の場合について説明する。図5は、従来の各部材の膨張量の関係を模式的に示す。白抜きの矢印が各々の膨張量を示すが、説明の便宜上、極端に大きく描いている。パネルピン11がY軸101上にあるからPaL=0であり、(3)式はPaΔX=0となるので、(4)式より、ΔΔX=SpΔX−FrΔXとなる。この場合の蛍光面全体でのランディングの移動を図6に示す。図6において、フェイスパネル1中の長方形は蛍光面を示し、矢印の向きと長さは、それぞれの位置における移動の向きと大きさを示す。フレーム7はそのY軸に関して左右均等に膨張するが、熱膨張率の大きなスプリング9が左向きに伸びるため、フレーム7は全体として左向きに移動し、それに伴いY軸101もランディングも左向きに移動する。
【0024】
次に、本発明の場合について説明する。本発明ではパネルピン11がY軸101から左側にずらして設けられており、水平方向の膨張量の差ΔΔXは(4)式で表される。従来のものと比較して、スプリング9の作動長SpLは同じで、フレーム7の長さFrLを大きくとっている。
【0025】
図3は、本発明における各部材の膨張量の関係を模式的に示す。熱膨張率の大きなスプリング9の作動長よりも、熱膨張率の小さなフレーム7の長さFrLを長く設定したことにより、図3に示すように、スプリング9の膨張量SpΔXは変化しない一方、フレーム7の膨張量FrΔXが増大する。フェイスパネル1は熱膨張率が小さい上に温度上昇も小さいので、膨張量PaΔXは相対的に小さい。
【0026】
これらの関係から、水平方向の膨張量の差ΔΔX=(SpΔX+PaΔX)−FrΔXは従来のものよりも小さくなる。蛍光面全体でのランディングの移動は、図7に示すようになり、特にY軸101上におけるランディングの移動量は0に近くなる。また、蛍光面右側の移動が右向きになるとともに、蛍光面左側の移動量と同程度になり、全体ドーミング時のランディング移動量の左右非対称が低減されることがわかる。条件を最適化すればΔΔXを0にすることも可能である。ΔΔXが0であるとは、フレーム7のY軸とフェイスパネル1のY軸とが、温度が変化しても一致した状態を保つことを意味する。
【0027】
長辺側のパネルピンをY軸からどれだけずらすかは、スプリング9の作動長、フレーム7、スプリング9、フェイスパネル1の熱膨張率、動作中の各部材の温度上昇の差を考慮して決定する。
【0028】
(実施の形態2)
図4は、実施の形態2に係る各部材の膨張量の関係を模式的に示す。
【0029】
本実施の形態においては、パネルピン11の位置は従来と同様に、Y軸101上にある。従来のものと異なるのは、スプリング9の材質すなわち熱膨張率である。スプリング9の熱膨張率とフレーム7の熱膨張率とをほぼ等しくしている。
【0030】
スプリング9の材質をSUS420J2(熱膨張率:100×10-7)に変更して熱膨張率Spαを小さくすることで、スプリング9の膨張量SpΔXが小さくなる。この結果、水平方向の膨張量の差ΔΔX=SpΔX−FrΔX(ただし、PaΔX=0)が低減され、全体ドーミング時のランディング移動量の左右非対称は蛍光面全体でのランディングの移動は図8に示すようになる。
【0031】
なお、フレーム7の温度上昇とスプリング9の温度上昇とを比較するとフレーム7の方が大きいため、スプリング9とフレーム7を同じ熱膨張率の材質のものとした場合、ランディング移動に左右非対称が生じる。したがって、スプリング9はフレーム7よりも熱膨張率が若干高いものであることが好ましい。
【0032】
(効果の確認)
次に、実施の形態1についてランディングの移動の低減効果について調べた結果について説明する。
【0033】
41cm(17インチ)−100°偏向のカラー受像管において、長辺のパネルピン11の位置をY軸101から左に10mmずらした。スプリング9の作動長は52.2mm、各部材の材質は実施の形態1に記したとおりである。動作条件は、アノード電圧Va=26kV、アノード電流Ia=600μA、100%スキャン、白信号の条件である。
【0034】
蛍光面の中央1点、X軸102***から150mmの距離で左右に2点、Y軸101中央から115mmの距離で上下に2点、対角軸***から190mmの距離でコーナ部に4点の合計9点で、蛍光体ドットと電子ビームのランディング位置のずれをリンクシード社製LND−060−1Pで測定した。
【0035】
図9は、全体ドーミング安定時となる動作開始2時間後でのランディングの移動量を示す。図9中の数値は、各々の位置におけるランディングの移動量をμm単位で示す。図9に示すように、Y軸101上のランディング移動量は1μm、蛍光面左側で10〜13μm、右側で9〜10μmであった。蛍光面中央部でのランディング移動量が0に近いとともに、左右の移動量がほぼ等しく左右不均等が小さい。発明者独自の評価方法によると、全体ドーミング時のランディング移動量の左右非対称は「左1.0μm」で、これに対し従来のものは同じ測定条件で「左4.3μm」であった。これは、本発明が従来のものに比べて、ランディングの移動を77%低減できたことに相当する。
【0036】
また、蛍光面全面における輝度の均一性の低下については、全体ドーミング時のランディングの変化によって、従来は蛍光面周辺部の輝度が中央部よりも9%低かったのが、5%の低下にまで改善された。また、製品出荷検査時に行われる、単色表示で管軸磁界を変化させたときの色むら検査である有磁界検査においても、最大ミスランディング量を低減でき、有磁界裕度が管軸30μTから40μTに改善された。これは管軸方向に40μTの磁界を印加しても色むらが許容できる範囲であることを示す。
【0037】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、シャドウマスクの剛性低下を生じることなく、全体ドーミング時のランディング移動量の左右非対称を低減し、白色品質の劣化を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るカラー受像管の正面図
【図2】同じく正面要部拡大図
【図3】同じく正面要部の各部材の熱膨張の様子を示す図
【図4】実施の形態2に係る正面要部の各部材の熱膨張の様子を示す図
【図5】従来のカラー受像管に係る正面要部の各部材の熱膨張の様子を示す図
【図6】従来の蛍光面上のランディングの移動の様子を示す平面図
【図7】実施の形態1に係る蛍光面上のランディングの移動の様子を示す平面図
【図8】実施の形態2に係る蛍光面上のランディングの移動の様子を示す平面図
【図9】実施の形態1に係る蛍光面上のランディングの移動量の一例を示す平面図
【図10】カラー受像管の側面断面図
【図11】従来のカラー受像管の正面図
【図12】シャドウマスクとフレームとの結合体の長辺側の側面図
【符号の説明】
1 フェイスパネル
2 ファンネル
3 電子銃
4 電子ビーム
5 シャドウマスク
6 スカート部
7 フレーム
8 短辺側スプリング
9 長辺側スプリング
10 短辺側パネルピン
11 長辺側パネルピン
12 スプリング溶接位置
13 短辺側中央マスク溶接位置
14 長辺側中央マスク溶接位置
15 コーナー溶接位置
17 スプリング孔
101 Y軸
102 X軸

Claims (2)

  1. 内面に蛍光面が形成されたフェイスパネルと、前記フェイスパネルに接合されたファンネルと、前記ファンネルのネック部内に設けられた電子銃と、前記フェイスパネル内側のパネルピンにスプリングを介して取り付けられたフレームと、前記蛍光面と所定の間隔を保って前記フレームに保持されるシャドウマスクとを備え、前記スプリングおよび前記パネルピンの各々が、前記フレームの2つの短辺に1つずつと一方の長辺に1つの合計3個設けられたカラー受像管であって、
    前記長辺のスプリングの熱膨張率が前記フレームの熱膨張率よりも大きく、
    前記フェイスパネルのY軸から前記長辺のスプリングと前記フレームとの溶接点までのX軸方向の長さが、前記長辺のパネルピンの中心から前記長辺のスプリングと前記フレームとの溶接点までのX軸方向の長さよりも大きいことを特徴とするカラー受像管。
  2. 前記シャドウマスクがインバー材からなり、前記フレームが低炭素鋼からなり、前記スプリングがステンレス材SUS304からなることを特徴とする請求項1記載のカラー受像管。
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