JPH07217511A - 自動車エンジン吸気用合成樹脂製ブロー成形ダクト - Google Patents

自動車エンジン吸気用合成樹脂製ブロー成形ダクト

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JPH07217511A
JPH07217511A JP6032033A JP3203394A JPH07217511A JP H07217511 A JPH07217511 A JP H07217511A JP 6032033 A JP6032033 A JP 6032033A JP 3203394 A JP3203394 A JP 3203394A JP H07217511 A JPH07217511 A JP H07217511A
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JP
Japan
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duct
resonator
synthetic resin
soft
automobile engine
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Application number
JP6032033A
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English (en)
Inventor
Takeshi Fukumoto
武 福本
Kiyokuni Saitou
清洲 斎藤
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SANPO JUSHI KK
Original Assignee
SANPO JUSHI KK
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C49/00Blow-moulding, i.e. blowing a preform or parison to a desired shape within a mould; Apparatus therefor
    • B29C49/20Blow-moulding, i.e. blowing a preform or parison to a desired shape within a mould; Apparatus therefor of articles having inserts or reinforcements ; Handling of inserts or reinforcements
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C49/00Blow-moulding, i.e. blowing a preform or parison to a desired shape within a mould; Apparatus therefor
    • B29C49/02Combined blow-moulding and manufacture of the preform or the parison
    • B29C49/04Extrusion blow-moulding
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05CINDEXING SCHEME RELATING TO MATERIALS, MATERIAL PROPERTIES OR MATERIAL CHARACTERISTICS FOR MACHINES, ENGINES OR PUMPS OTHER THAN NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES
    • F05C2225/00Synthetic polymers, e.g. plastics; Rubber
    • F05C2225/08Thermoplastics

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】ダクトとレゾネータの継ぎ目を無くし、且つダ
クト及びレゾネータを相互補完に一体結合して、両者の
変形を少なくして、丈夫で長期間の使用にも耐え、従来
の様に使用に先だって、ダクトとレゾネータの結合作業
を不要にする。 【構成】曲がりくねったブロー成形ダクト10は軟質部
と硬質部からなる。軟質部10bの一部は蛇腹部14と
してある。硬質部10aの一部側面の外側に添って、こ
れと単一の熱可塑性合成樹脂製パリソンによって、レゾ
ネータ11が少なくとも一箇一体に形成してある。前記
ダクトと前記レゾネータとは一部の連通部12で通気可
能に連通してある。この結果ダクト10及びレゾネータ
11を相互補完に一体結合して、両者の変形を少なくし
て、丈夫で長期間の使用にも耐え、従来の様に使用に先
だって、ダクト10とレゾネータ11の結合作業を不要
にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は熱可塑性合成樹脂製の
ブロー成形よりなる自動車エンジンの吸気用ダクトに関
する。
【0002】
【従来の技術】自動車エンジンの吸気用ダクトにおいて
は、エンジンのシリンダに空気乃至空気と燃料ガスが吸
気される毎に、激しく圧力変化し、振動音を発する。ま
た気流とダクトの摩擦によっても騒音を発し、これらの
騒音は自動車を運転する者は勿論、他の同乗者にとって
も、また車外の通行人や、道路沿いの居住者にとって不
快なものである。
【0003】他方前記エンジンルームにおいては高温と
激しい振動にさらされるため、ダクトに硬質部分と軟質
部分を持つ曲がりくねったダクトが特開平4−1895
28号公報第1図と第12c図によって知られている。
【0004】また一つの開口部を持つ中空体を別個に先
に成形しておき、前記中空体をブロー成形金型に前記開
口部がブロー金型内に案内されるパリソンと接する姿勢
にインサートし、前記パリソンをブロー成形金型内でブ
ローして、先に成形した中空体とブロー成形部とを密着
させ、前記開口部においては、パリソン内の空気圧で破
裂させて、先の中空体とブロー成形による中空体とを前
記開口部で連通させる方法及びこの方法で製造されたも
のが、特公平3−24329号公報の特許請求の範囲の
項及び同公報3欄35行乃至4欄17行に記載されてい
る。
【0005】この公報記載の先行技術のものは、インサ
ート中空体が大きいときは、ブロー成形時に受ける加熱
と空気圧により押し潰されるおそれがあり、また開口部
のプロー壁の破裂が一定形状にならなかったり、全体と
して一定形状の成形品を得ることは期待し難しく、また
成形が2工程になり成形コストの上昇となる。
【0006】また既成形のパイプに半径方向に孔を穿
ち、この中空パイプの外側にパリソンを供給し、中空パ
イプ及びパリソンの外側よりブロー金型を閉じ、前記中
空パイプの中より、圧力空気を前記半径方向の孔より、
その外側のパリソン内にブローして、中空パイプの外側
に前記孔連なった中空室を作る方法が特公平4−821
3号公報第3欄8行乃至第6欄14行及び図面に詳細に
記載されている。しかしこの成形も2工程であり、曲が
りくねったダクトの外側にパリソンを供給することは困
難であり、直線形状のものに限定される。
【0007】ところが、エンジンルームに使用されるダ
クトであり、蛇腹部分が軟質で、バリのない製品におい
て、前記の騒音の発生乃至吸収を目的として、図7乃至
図9に示すように、ダクト10とは別個にレゾネータ1
1と称せられている共鳴箱をブロー成形法によって成形
し、これを前記ブロー成形品よりなるダクト10にゴム
管1を介して接続したり、その継ぎ目を溶着したり、ね
じまたは鋲2で固着して使用している。或いは図10に
記載するように、硬質ダクトの短い直管とレゾネータを
ブロー成形で一体成形して、この前後に曲管及び蛇腹管
を接続したものも市場に見受けられる。
【0008】しかし前述のような数多くの部品を接合す
ることは、大変な労力であるだけでなく、前記ダクト1
0は、その気圧変化の繰返し、および内部を高速気流が
通過するため、繰返し受ける荷重により、前記ネジ止め
乃至鋲1の止め部分、嵌合部分にガタを生じ、この部分
から空気が漏れたり、或いは接合が不十分だと空気漏れ
による激しい摩擦音の発生源となる恐れがある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】そこでこの発明は一連
のダクトが硬質部と軟質部からなっていて、曲がりくね
ったものであり、その一部の蛇腹部分は少なくとも前記
の軟質部に形成してあって、且つブロー成形時に蛇腹部
にバリのないものにおいて、成形時に前記のダクトとレ
ゾネータの継ぎ目を無くし、且つダクトの吸気性能を損
なうことなく、ダクト及びレゾネータを相互補完に結合
して、両者の変形を少なくして、特に、レゾネータ部は
気圧の変化で変形しないように丈夫で長期間の使用にも
耐え、従来の様に使用に先立って、ダクトとレゾネータ
の結合作業を不要にすることを各請求項の共通の目的と
する。
【0010】また他の請求項3記載の発明の固有の目的
としては、前述のように複雑な形状に屈曲乃至湾曲した
形状のダクトを単一のパリソンで成形したものにおい
て、サイクルの異なる数種の騒音を同時に共鳴吸収する
ことである。
【0011】また請求項4記載の発明の固有の目的とす
るところは、ダクトの一部にインサートした部品は強固
にダクトと結合し、インサート部品とこれを取り付ける
部分のダクトと異なる材質であっても、強固にダクト成
形時にこれらが強固に結合されていいるブロー成形ダク
トを市場に提供する。また他の請求項6記載の発明の固
有の目的としては、硬質のパイプ状のインサート部品が
ダクトの一部軟質部分に結合したブロー成形製品を市場
に提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めにこの発明は、ダクトは硬質部と軟質部よりなる単一
のパリソンより成形してあり、且つ湾曲乃至屈曲してい
るものであり、その前記軟質部の一部にはバリ無しの蛇
腹部形成してあるものにおいて、前記ダクトの硬質部の
一部側面の外側に添って、前記ダクトと単一のパリソン
によってレゾネータが少なくとも一つ一体に形成してあ
り、前記ダクトとレゾネータは一部の連通部でのみ通気
可能に連通してあることを特徴とする自動車エンジン吸
気用合成樹脂製ブロー成形ダクトとする。
【0013】また前記の課題を解決するためにこの発明
の自動車エンジン吸気用合成樹脂製ブロー成形ダクトの
前記ダクトとレゾネータは、前記ダクトの軸方向にパリ
ソンの一部で形成された連結壁で一体化してあることを
特徴とすることが好ましい。
【0014】また前記の課題を解決するためにこの発明
の自動車エンジン吸気用合成樹脂製ブロー成形ダクトの
前記レゾネータはその容積とダクトとの連通部の口径が
異なるものが、一つのダクトに対し2乃至3箇設けてあ
ることを特徴とする場合もある。
【0015】また前記の課題を解決するためにこの発明
の自動車エンジン吸気用合成樹脂製ブロー成形ダクトの
前記ダクトの一部にはインサート部品がこのダクトのブ
ロー成形時に一体に結合してあり、このインサート部品
は、その基部に前記ダクトの取付け部と同一材質よりな
る薄肉円盤鍔形状の結合基盤が射出成形により結合した
ものであり、この結合基盤部がダクトと前記ブロー成形
時に一体化してあるものであることを特徴とすることが
好ましい。
【0016】また前記の課題を解決するためにこの発明
の自動車エンジン吸気用合成樹脂製ブロー成形ダクトの
前記インサート部品の前記他の部分は小口径のパイプ形
状であり、この中空孔は前記ダクト内に連通してあるこ
とを特徴とする場合もある。
【0017】また前記の課題を解決するためにこの発明
の自動車エンジン吸気用合成樹脂製ブロー成形ダクトの
前記インサート部品取付け部のダクトとインサート部品
の結合基盤は共に軟質熱可塑性合成樹脂であって、同系
統の樹脂であり、インサート部品の他の部分は硬質合成
樹脂成形品であることを特徴とする場合もある。
【0018】この明細書において、硬質樹脂と軟質樹脂
とは相対的な表現であって、絶対的なものではないが、
硬質樹脂とは凡そ引張り弾性率または曲げ弾性率が45
00kgf/cm2以上のものを云い、軟質樹脂とは同
弾性率が2000乃至5000kgf/cm2のものを
云うが、この数値自体には限定的な意味はない。
【0019】
【作用】この発明の請求項1記載の特定発明に就いて、
これを使用するには通常インテークマニホールドとエア
クリーナ若しくはエアクリーナの上流側に接続して使用
する。この様にして、エンジンを運転すると、この発明
のダクト内を空気流はエンジンの断続的な吸気にしたが
って、気圧変化を繰り返しながら、通過する。
【0020】この時気流はダクト内面との摩擦により摩
擦音を、また前記の気圧の粗密の繰返しによるダクトの
振動音、及びエンジンの吸排気弁の開閉に伴う衝撃音が
伝播し、これらの音が発生するが、前記ダクト内の気圧
変化はそのまま前記通気部を介してレゾネータ内に伝播
し、前記騒音の一部は共鳴吸収されその騒音を著しく減
殺する作用をなす。前記レゾネータは通気部以外に開口
部がないから、外部から空気の吸入はない。
【0021】前記ダクトは軟質部よりなるバリのない蛇
腹部があるからダクトの両端部のうち一端がエンジン
側、他端が車体側に固定され、別々に振動するばあいで
あっても、これら振動は前記蛇腹部に吸収され、両端取
付け部に応力集中は起こらない。またダクトとレゾネー
タは嵌め合い、溶着、若しくはねじ乃至鋲止めなどの連
結部がないから、前述の振動によっても連結部から空気
漏れのおそれがない。
【0022】またダクトの全長及びレゾネータ全般にバ
リがないから、ダクト全周において一部に弱い部分がな
く、激しい気圧変化に対しても、ダクト全体で、前記気
圧変化に耐える作用をなす。また前述の通りダクトとレ
ゾネータは単一の部材であるから、自動車に組付ける時
にも、ダクト接続作業だけでよく、また部品生産及び在
庫管理も容易となる。
【0023】請求項2記載の発明においては前記通気可
能な連通部の両側においては前記ダクトとレゾネータ
は、これらをこれらを形成するパリソンの一部で形成さ
れた連結壁で一体化してあることを特徴とするから、前
述のガス流による振動、気圧の粗密、自動車の走行に伴
う振動があっても、分離することはないし、結合部は連
結壁で形成されているから、振動により結合部に穴が形
成されるような作用はない。
【0024】請求項3記載の発明においては、前記レゾ
ネータはその容積とダクトとの連通部の口径との比が異
なるものが、一つのダクトに対し2乃至3箇設けてある
ことを特徴とするものであるから、各レゾネータの容積
及び連通部の口径に対応した数種の周波数の騒音を同時
に吸収する作用をなす。
【0025】請求項4記載の発明においては、インサー
ト部品が前述の通りその基部に前記ダクトの取付け部と
同一材質よりなる薄肉円盤鍔形状の結合基盤が射出成形
により一体に結合したものであり、この結合基盤部がダ
クトと前記ブロー成形時に一体化してあるものであるこ
とを特徴とするものであるから、この結合基盤とダクト
との結合は強固である。
【0026】請求項5記載の発明においては、前記イン
サート部品の前記他の部分は小口径のパイプ形状であ
り、この中空孔は前記ダクト内に連通してあることを特
徴とする場合はこのインサート部品のハイプ形状部分に
各種計測センサ、ホース等を嵌合して使用する。
【0027】請求項6記載の発明においては、ダクトが
軟質部分であっても、インサート部品の結合基盤以外の
部分が硬質であるから、前記センサ、ホース等を嵌合し
た場合においても、充分な支持力を保持する。またイン
サート部品とダクトとの結合力は強固に一体結合してい
る。
【0028】
【実施例】
実施例1 図1乃至図3に示すものであって、請求項1及び請求項
2、請求項4乃至請求項6記載の発明を含む実施例であ
る。10はブロー成形品よりなるダクトであり、その一
部に前記ダクトを構成しているパリソンと一体にブロー
成形時に一体に形成したレゾネータ(消音箱)11が形
成してあり、ダクト10とレゾネータ11は連通部12
によって、連通させてあり、この連通部12以外のダク
ト10とレゾネータ11はパリソンを密着させて成形し
たダクト10の軸方向に伸びる連結壁13によって、一
体になっている。従って前記レゾネータ11はダクト1
0の一部に添って形成してある。
【0029】前記のレゾネータ11の無いダクト10部
分には蛇腹部14が形成してある。このダクト10は硬
質樹脂と軟質樹脂(弾性を有する樹脂)との2層のより
なり、前述のレゾネータ11と一体化した部分は硬質層
の厚い部分は硬質部10aであり、前記蛇腹13部分と
ダクトの一端部近傍はその厚みの殆どが軟質層で形成さ
れている軟質部10bとしてある。これらダクト10及
びレゾネータ11にはブロー時に金型で食い切つって形
成されたバリは無い。
【0030】前述の説明では硬質部10aと軟質部10
bとは2層になっているものを示したが、単一のパリソ
ンで硬質部10aと軟質部10bとはそれぞれ単層で軸
方向に順次連なって成形してあるものでもこの発明の実
施例に含まれる。
【0031】15はダクト10の硬質部10aに設けた
軟質パイプ16よりなるインサート部品であり(図5参
照)、軟質パイプ16の基部の結合基盤17はダクト1
0と同一の硬質熱可塑性合成樹脂であって、同一系の材
質が射出成形により一体化したものであり、前記結合基
盤17は薄肉の円盤鍔形状であり、この薄肉の円盤鍔形
状の結合基盤17が前記ダクト硬質部10a部分に一体
化している。
【0032】軟質パイプ16と結合基盤17は溶着より
も、その境界面の凹凸によって、機械的に強固に結合さ
せたものである(図5参照)。18はダクト10軟質部
10bに設けた硬質のインサート部品であり、硬質パイ
プ19の基部の結合基盤20はその部分のダクト10と
同一の軟質熱可塑性合成樹脂であって、同一系の材質が
射出成形により一体化したものであり、前記結合基盤2
0は薄肉の円盤鍔形状であり、この薄肉の円盤鍔形状の
結合基盤20が前記ダクト軟質部10b部分に一体化し
ている(図6参照)。
【0033】前述の硬質のパイプ19と軟質の結合基盤
20との結合は前記図6に示すように、硬質パイプ19
の外側に円周方向の数条の溝21と半径方向に硬質パイ
プ19を貫通した貫通孔22が設けてあり、この溝21
を覆い、前記貫通孔22に結合基盤20の一部を射出成
形して、強固に一体成形してある。
【0034】実施例2 図4と図5に示すものであり、請求項3乃至請求項6記
載の発明を含む実施例である。実施例1と同一符号の部
分は実施例1と同一の構成部分よりなるものである。異
なるところは、前記レゾネータ11aと11bが2箇設
けたもので、相互に連通部12の口径及びレゾネータの
容積が異なり、この容積及び連通部12の口径は最も吸
収したい騒音の周波数に対応して成形してある。その他
の構造は実質的に実施例1と同一である。
【0035】前述の各実施例の引張り弾性率または曲げ
弾性率が約6000乃至7000kgf/cm2の硬質
樹脂としては例えばポリプロピレンを用い、軟質樹脂と
してはこのポリプロピレンにエラストマー樹脂(例えば
エーイーエス・ジャパン株式会社の登録商標サントプレ
ン)を混合した同弾性率約3000kgf/cm2のも
のを用いた。これら軟質及び硬質は前述の材質に限定さ
れず、相互に同系の樹脂乃至相溶性があればポリエチレ
ン、ポリアミドなど他の熱可塑性樹脂であってもこの発
明の実施例に当然含まれる。
【0036】各実施例の作用 これら実施例の装置においては、通常硬質部10aの開
口部が上流側となり、軟質部10bの開口部が下流側と
して、自動車エンジンの吸気系の一部に他の部材と連結
して用いる。また軟質パイプ16及び硬質パイプ18に
は対応するセンサその他の部品を接続する。このように
すると。各センサはダクト10内に突出した状態とな
る。
【0037】而して自動車エンジンを作動させれば、エ
ンジンの作動に伴って、空気は箇これらダクトの中を激
しく流れ、かつ各エンジンの吸気弁の開閉動作に伴っ
て、内部を流れる空気の気圧は脈動し、また前記吸気弁
の開閉音が内部の気流に伝播する。
【0038】このような騒音源となる空気の気圧変化の
振動は前記通気部13を通ってレゾネータ11内に伝播
して、この中で共鳴吸収される。実施例2においては特
がレゾネータ11aと11bが二種設けてあるから、二
種のサイクルの騒音が共鳴吸収される。レゾネータが三
種以上あればそれぞれに対応した、振動数の騒音が吸収
される。
【0039】この場合前記のレゾネータ11(11a、
11bを含む)はダクト10の硬質部分に形成してある
から、前記の共鳴振動によっても変形しない。ダクトの
インサート部品15又は18に取り付けたとき、各セン
サの先端部はダクト10内に突出した状態であるから、
その目的に合致した例えば温度、気圧などに対応した情
報を検出する。
【0040】ダクト10の軟質部10bに硬質のパイプ
19が軟質の結合基盤20を介して結合してある部分に
おいては、硬質パイプ19部分にセンサ機器などを取り
付けるときに、捻じれ力や曲げ力が硬質パイプ部分に加
えられたとき、前記の軟質基盤20及びこの近傍のダク
ト10の軟質部10bが共に変形し、一部に応力集中を
起こさない。
【0041】ダクト10の硬質部10aに軟質のパイプ
16が硬質の結合基盤17を介して結合してある部分に
おいては、この軟質パイプ16部に機器の取付け部を挿
入するとき、この軟質パイプ16は容易に変形し、また
取付け後計器に曲げ力が作用したときは、軟質パイプ1
6部分が傾斜するだけである。
【0042】
【効果】請求項1記載の発明においては、ダクト内面と
気流の摩擦による摩擦音を、また前記の気圧の粗密の繰
返しによるダクトの振動音、及びエンジンの吸排気弁の
開閉に伴う衝撃音が伝播し、これらの音が発生するが、
前記ダクト内の気圧変化はそのままレゾネータ内に伝播
し、前記騒音の一部は共鳴吸収されその騒音を著しく減
殺する効果を有する。前記レゾネータはダクトのうち、
硬質部分に成形してあることを特徴とするから、共鳴吸
収時に新たな振動を起こす恐れはない。
【0043】前記ダクトの一部には蛇腹部が形成してあ
り、この蛇腹部は軟質としてあるから、これを他の部品
に組み付けるとき、この部分を一旦縮めて両端部を他の
部品と嵌合させられる。組付け後においても、ダクトの
両端取付け部が別々に振動するなどの外力にたいして
も、前記蛇腹部で分散吸収する効果を有する。
【0044】またダクト全長及び全周において、バリが
ないからその一部に脆弱部分が無く、激しい気圧変化に
対しても、ダクトが破裂したり軸方向や円周方向にひび
割れするおそれは無い。
【0045】請求項2記載の発明においては、前記の通
り構成し作用をなすから、前述の請求項1記載の発明の
効果のほか、前述の空気流による振動、気圧の粗密、自
動車の走行に伴う振動があっても、ダクトとレゾネータ
は結合壁13で強固に一体化され、これらの結合には全
くねじ乃至鋲による結合がないから分離することはない
し、振動により結合部に穴が形成されるようなおそれは
ない。
【0046】請求項3記載の発明においては、前記レゾ
ネータはその容積とダクトとの連通部の口径が異なるも
のが、一つのダクトに対し2乃至3箇設けてあることを
特徴とするものであるから、各レゾネータの容積及び連
通部の口径に対応した数種の周波数の騒音を同時に吸収
する効果を有する。
【0047】請求項4記載の発明においては、インサー
ト部品が前述の通りその基部に前記ダクトの取付け部と
同一材質よりなる薄肉円盤鍔形状の結合基盤が射出成形
により結合したものであり、この結合基盤部がダクトと
前記ブロー成形時に一体化してあるものであることを特
徴とするものであるから、この結合基盤とダクトとの結
合は強固に溶融結合していて、使用中にこれらが分離し
ない。
【0048】請求項5記載の発明においては、前記イン
サート部品の前記他の部分は小口径のパイプ形状であ
り、この中空孔は前記ダクト内に連通してあることを特
徴とする場合はこのインサート部品のパイプ形状部分に
各種計測センサを挿入すれば、センサの先端は容易にダ
クト内に突出させることができ、ダクト内の状態を検出
することが出来る。またホース等を嵌合して他のデバイ
スと接続することもできる。
【0049】請求項6記載の発明においては、ダクトが
軟質部分であっても、インサート部品が硬質であるか
ら、前記センサ、ホース等を嵌合した場合においても、
充分な支持力を保持する。またインサート部品とダクト
との結合力は強固に一体化している。
【0050】またこれら接続する機器乃至ホース等を接
続る時の捻じれ力または取付け後のこれら機器などとダ
クト部分が別々に振動したとしても、前記インサート部
品の結合基盤が軟質であるから、その結合は強固である
だけでなく、一部に応力の集中が起こらず、結合基盤部
分がダクトから剥離するおそれはない。
【0051】実施例固有の効果 実施例1においては請求項3記載の発明の効果を除い
て、他のすべての請求項記載の発明の効果を併せて奏す
る。実施例2においてはすべての請求項記載の発明の効
果を併せて奏する。
【0052】その他前記の二つ実施例に於いて、特にイ
ンサート部品の結合基盤20とそれ以外の硬質パイプ1
9との結合は硬質パイプ19の外周面に形成した数条の
溝21と半径方向に貫通した貫通孔22とによって、溶
着と機械的な結合により、強固に結合し、前記硬質パイ
プ19に加えられる捻じれ力に対しては、前記半径方向
の貫通孔22の結合力で充分に耐え、また引っ張り力に
対しても、前記数条の溝21と貫通孔22の結合と前記
貫通孔22の結合で、硬質パイプ19と結合基盤20の
結合部が分離することはないし、結合基盤20とこれが
結合しているダクトの部分は共に同系質の軟質合成樹脂
であり、ブロー成形時にインサートして、相互に溶着し
たものであるから、完全に溶着一体化し、しかも共に軟
質であるから、前述のような硬質パイプ19に加えられ
る外力に対しても、一部に応力が集中せず、結合基盤2
0がダクト10から剥離することは無い。
【0053】また前記の二つ実施例に於いて、ダクト1
0の硬質部10aに軟質パイプ16と結合した硬質の結
合基盤17を介して結合してあるものに於いても、前述
と同様に結合は強固であり、前記軟質パイプ部分には軽
量のセンサなどの機器であれば、そりまま挿入すれば前
記軟質パイプ16部分で緊縛し支持される。或いは簡単
なバンドを用いて、軟質パイプの外側から緊縛して固定
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の側面図である。
【図2】図1の2−2線切断矢視断面図である。
【図3】図1の3−3線切断矢視断面図である。
【図4】実施例2の側面図である。
【図5】ダクトと結合前のインサート部品の断面図であ
る。
【図6】ダクトと結合前の他のインサート部品の断面図
である。
【図7】先行技術のダクトとレゾネータとの結合状態を
示す断面図である。
【図8】他の先行技術の断面図である。
【図9】更に他の先行技術の断面図である。
【図10】に他の先行技術の一部切断側面図である。
【符号の簡単な説明】
10 ダクト 11 レゾネータ 12 連通部 13 連結壁 14 蛇腹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 105:20 B29L 31:30

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ダクトは硬質部と軟質部よりなる単一のパ
    リソンより成形してあり、且つ湾曲乃至屈曲しているも
    のであり、その前記軟質部の一部にはバリ無しの蛇腹部
    形成してあるものにおいて、 前記ダクトの硬質部の一部側面の外側に添って、前記ダ
    クトと単一のパリソンによってレゾネータが少なくとも
    一つ一体に形成してあり、前記ダクトとレゾネータは一
    部の連通部でのみ通気可能に連通してあることを特徴と
    する自動車エンジン吸気用合成樹脂製ブロー成形ダク
    ト。
  2. 【請求項2】前記ダクトとレゾネータは、前記ダクトの
    軸方向にパリソンの一部で形成された連結壁で一体化し
    てあることを特徴とする請求項1記載の自動車エンジン
    吸気用合成樹脂製ブロー成形ダクト。
  3. 【請求項3】前記レゾネータはその容積とダクトとの連
    通部の口径が異なるものが、一つのダクトに対し2乃至
    3箇設けてあることを特徴とする請求項1、または請求
    項2記載の自動車エンジン吸気用合成樹脂製ブロー成形
    ダクト。
  4. 【請求項4】前記ダクトの一部にはインサート部品がこ
    のダクトのブロー成形時に一体に結合してあり、このイ
    ンサート部品は、その基部に前記ダクトの取付け部と同
    一材質よりなる薄肉円盤鍔形状の結合基盤が射出成形に
    より結合したものであり、この結合基盤部がダクトと前
    記ブロー成形時に一体化してあるものであることを特徴
    とする請求項1、請求項2、または請求項3記載の自動
    車エンジン吸気用合成樹脂製ブロー成形ダクト。
  5. 【請求項5】前記インサート部品の前記他の部分は小口
    径のパイプ形状であり、この中空孔は前記ダクト内に連
    通してあることを特徴とする請求項3、または請求項4
    記載の自動車エンジン吸気用合成樹脂製ブロー成形ダク
    ト。
  6. 【請求項6】前記インサート部品取付け部のダクトとイ
    ンサート部品の結合基盤は共に軟質熱可塑性合成樹脂で
    あって、同系統の樹脂であり、インサート部品の他の部
    分は硬質合成樹脂成形品であることを特徴とする請求項
    4記載の自動車エンジン吸気用合成樹脂製ブロー成形ダ
    クト。
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