JPH07214442A - バキューム・テーブル - Google Patents

バキューム・テーブル

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JPH07214442A
JPH07214442A JP2614594A JP2614594A JPH07214442A JP H07214442 A JPH07214442 A JP H07214442A JP 2614594 A JP2614594 A JP 2614594A JP 2614594 A JP2614594 A JP 2614594A JP H07214442 A JPH07214442 A JP H07214442A
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base
layer
plate
vacuum table
vacuum
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JP2614594A
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Yoshihiko Arayama
義彦 荒山
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Roland DG Corp
Original Assignee
Roland DG Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】被加工材料を固定する表面層の上面の被加工材
料の周囲にマスキングを行うことなしに、当該表面層に
被加工材料を確実に吸着固定することができ、しかも簡
潔な構造で製造コストの大幅な低減を図ることのできバ
キューム・テーブルを提供する。 【構成】上下に貫通する吸気路を有する基台51と、こ
の基台51上に載置された複数種類の板状体を積層して
なる多層体とを有して構成され、少なくとも多層体を構
成する複数種類の板状体は、多層体の最上層に配置され
る略均一に分布した多数の微細な貫通孔を備えた通気性
を有するシートの表面層部材54と、表面層部材54の
下面に配置される三次元網目構造を有する多孔質体の第
2層部材53とより構成され、吸引手段によって基台5
1の吸気路51aを介して多層体内を減圧する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バキューム・テーブル
に関し、さらに詳細には、被加工材料をコンピュータ制
御による切削加工機械などに固定する際に用いられるバ
キューム・テーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、所定のプログラムによりコン
ピュータ制御されたカッティングプロッタなどの切削加
工機を用いて、金属、ゴムあるいは熱可塑性樹脂などの
表札や表示札などに文字や図形などを彫り込むことが行
われている。こうした切削加工機としては、例えば、図
7に示すような切削加工機が知られている。
【0003】図7に示す切削加工機1は、キャリッジ2
を、左右方向(X軸方向)、前後方向(Y軸方向)およ
び上下方向(Z軸方向)に移動させることができ、キャ
リッジ2に取り付けられたカッターやドリルなどの切削
具3を、固定台4の上面に固定された被加工材料5の表
面に接触させながら移動させることにより、予め切削加
工機1設定された所定のプログラムに従って被加工材料
5の表面に文字や図形の彫り込みを行うことができるも
のである。
【0004】このような切削加工機1においては、被加
工材料5を固定するための固定具として、被加工材料5
の両側端部などを締付け固定するバイスが一般的に用い
られていた。ところが、こうしたバイスを用いた場合に
は、被加工材料5が薄い板状の材料などであると、その
中央部が上側または下側に湾曲してしまい、切断深さに
ムラが生じ、精度のよい切削加工を行うことができない
ということが指摘されていた。
【0005】このため、バイスに代わる固定具として、
被加工材料を真空ポンプなどの吸引作用により吸着固定
するようにした種々のバキューム・テーブルが提案され
ている。
【0006】図8には、こうしたバキューム・テーブル
の一例が示されており、バキューム・テーブル10は、
基台11の底面にそれぞれ互いに連通する複数のバキュ
ーム・ライン12が形成され、これらバキューム・ライ
ン12の上側壁面には、微細な吸気用の貫通孔13がバ
キューム・ライン12と連通するように上下に貫通して
複数形成されている。また、基台11の側面には各バキ
ューム・ライン12に連通する排気口が穿設され、この
排気口に高圧パイプ14を介して真空ポンプ(図示せ
ず)が接続されて、真空ポンプを作動させることにより
バキューム・ライン12および貫通孔13内を減圧でき
るようになされている。
【0007】以上の構成において、バキューム・テーブ
ル10に被加工材料を固定する場合は、基台11を平坦
な基盤15の上にセットし、基台11の排気口に高圧パ
イプ14を介して接続した真空ポンプを作動させる。こ
の真空ポンプの作動により、排気口を介してバキューム
・ライン12および貫通孔13内の空気が排気されて減
圧され、基台11の上面に載置した被加工材料5が吸着
固定されることになる。
【0008】また、図9に示したバキューム・テーブル
20は、基台21の上部にそれぞれ互いに連通する複数
のバキューム・ライン22が形成され、その基台21の
上側には、微細な貫通孔23が上下に貫通した多孔質セ
ラミック板24が配置されている。そして、基台21の
底部にはバキューム・ライン22に連通する排気口25
が穿設され、この排気口25に真空ポンプが接続されて
バキューム・ライン22内を減圧できるようになってい
る。
【0009】以上の構成において、このバキューム・テ
ーブル20を使用する場合には、多孔質セラミック板2
4の全面を覆う大きさの被加工材料5を、多孔質セラミ
ック板24上に載置した状態で真空ポンプを作動させ
る。この真空ポンプの作動により、排気口25を介して
バキューム・ライン22および多孔質セラミック板24
の貫通孔23内の空気が排気され、多孔質セラミック板
24の上面に載置された被加工材料5が吸着固定される
ことになる。
【0010】さらに、図10に示したバキューム・テー
ブル30は、中央部に上下に貫通する吸気路31を有す
る基台32と、この基台32の上面に載置される三次元
網目構造を有する板状の多孔質体33と、この多孔質体
33の周縁部を囲うとともに底面が上記基台32の上面
と密着する枠状部材34と、基台32の吸気路31を介
して多孔質体33内の空気を排気して減圧する吸引手段
と、多孔質体33の上面に被加工材料5を載置した際に
多孔質体33の上面側における露呈部分をマスキングす
るシール部材35とから構成されている。
【0011】以上の構成において、バキューム・テーブ
ル30の上面に被加工材料5を固定する場合は、多孔質
体33の上面に被加工材料5を載置し、多孔質体33の
上面における被加工材料5が接面していない露呈部分
を、シール部材35でマスキングする。そして、基台3
2の吸気路31に吸引手段を接続して、吸引手段により
吸引作用を行うと、被加工材料5は多孔質体33の表面
に吸着固定されることになる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のバキューム・テーブル10にあっては、複雑な
機械加工によって、基台11に対し複数のバキューム・
ライン12および微細な貫通孔13を加工する必要があ
ったり、あるいは複数のバキューム・ライン12を一体
成形した基台11に対し、後加工により面出しや吸気用
の貫通孔13を穿設する必要があるため、バキューム・
テーブル製造のための加工工数が増大し、製造コスト高
を招来するなどの問題点があった。
【0013】また、従来のバキューム・テーブル20に
おいては、外部から多孔質セラミック板24内に空気が
入るのを防止するため、多孔質セラミック板24の上面
に載置して吸着固定可能な被加工材料5の大きさが、多
孔質セラミック板24を被覆できるような大きなサイズ
に限定されるという問題があった。換言すれば、多孔質
セラミック板24よりも小さなサイズの被加工材料を固
定しようとしても、空気漏れが生じて確実な固定ができ
ないという問題があった。
【0014】さらに、従来のバキューム・テーブル30
では、多孔質体33の上面における被加工材料5が接面
していない露呈部分より吸引空気が漏れるので、シール
部材35によるマスキングなしでは、被加工材料の全面
を均一に吸着固定することができないなどの問題点があ
った。
【0015】本発明は、従来の技術の有する上記した種
々の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とす
るところは、被加工材料を固定する表面層の上面の被加
工材料の周囲にマスキングを行うことなしに、当該表面
層に被加工材料を確実に吸着固定することができ、しか
も簡潔な構造で製造コストの大幅な低減を図ることので
きバキューム・テーブルを提供しようとするものであ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によるバキューム・テーブルは、空孔率のこ
となる複数の材料を、真空ポンプによる吸引側を粗にす
るとともに被加工材料を載置する表面側を密にして多層
構造とすることにより、真空ポンプによる吸引時におい
て空気の流通を確保するとともに、被加工材料を載置す
る表面側から空気の漏れを防止して、被加工材料を確実
に吸引固定することができる点に着目してなされたもの
である。
【0017】即ち、本発明によるバキューム・テーブル
は、上面および吸気路を除いて空気の流出入を禁止さ
れ、吸気路を介して内部を減圧することにより、上面に
載置した被加工材料を吸引固定することのできるバキュ
ーム・テーブルにおいて、上下に貫通する吸気路を有す
る基台と、この基台上に載置された複数種類の板状体を
積層してなる多層体とを有して構成され、少なくとも多
層体を構成する複数種類の板状体は、多層体の最上層に
配置される略均一に分布した多数の微細な貫通孔を備え
た通気性を有するシートと、このシートの下面に配置さ
れる三次元網目構造を有する多孔質体とより構成され、
吸引手段によって基台の吸気路を介して多層体内を減圧
するようにしたものである。
【0018】
【作用】基台の上面に空孔率が上層になるにしたがって
順次密になる板状体を多層に積層して密接させ、基台の
吸気路に接続した吸引手段により吸引することにより、
積層した多層体内部の空気を排気して減圧する。
【0019】従って、積層した多層体の表面層の上面に
被加工材料を載置しておくと、吸引手段の排気による吸
引作用により、被加工材料は積層された多層体の表面層
の上面に吸着固定されるようになる。
【0020】また、上記多層体を構成する板状体の孔の
大きさや分布状態に多少のバラツキがあっても、基台の
上面に空孔率が順次粗から密になる部材を積層した多層
構造としたため、被加工材料を載置する表面層に均一な
吸着圧を得ることができるので、被加工材料の接触面積
が表面層の上面露出部より小さいものであっても確実に
吸着固定することができる。
【0021】さらに上記したように、被加工材料を載置
する表面層に均一な吸着圧を得ることができるので、被
加工材料が薄い板状のものであっても、当該被加工材料
がバキューム・テーブルの上面に吸着された際に、吸引
力の差による撓みを生じることはない。
【0022】また、従来のバキューム・テーブルのよう
に特別なバキューム・ラインの加工や、精度の高い微細
な吸気用の貫通孔の加工などを行う必要がなく、単に基
台の上面に空孔率が順次粗から密になる板状体を積層す
るだけでよいので、製造工程が極めて簡潔化し、製造コ
ストを大幅に低減することができる。
【0023】
【実施例】以下、図面に基づいて、本発明によるバキュ
ーム・テーブルの実施例を詳細に説明するものとする。
【0024】図1は本発明の第一の実施例によるバキュ
ーム・テーブルに被加工材料を固定した状態を示す要部
断面斜視図であり、図2はその全体の分解斜視図を示し
ている。
【0025】図1乃至図2に示すバキューム・テーブル
50は、アクリル、ハニカムボードあるいはガラスなど
の板状体により成形された基台51と、基台51の上面
に載置される第1層部材52と、第1層部材52の上面
に載置される第2層部材53と、第2層部材53の上面
に載置される表面層部材54と、第1層部材52および
第2層部材53の周縁部を囲うようにして配置されてい
る枠状部材55とにより構成されている。
【0026】基台51の略中央部には、吸気用の高圧パ
イプ56の一端が嵌合する吸気路51aが穿設されると
ともに、その高圧パイプ56の他端は真空ポンプ(図示
せず)に接続されている。この真空ポンプの作動によ
り、基台51の上面に積層された第1層部材52、第2
層部材53および表面層部材54の間に存在する空気の
吸引を行い、空気を排気して減圧できるようになされて
いる。
【0027】第1層部材52は樹脂または硬質ゴムなど
で成形された薄板よりなり、その上面には、多数の溝に
より形成されたバキューム・ライン52aがほぼ全域に
わたって互いに連通して形成されている。また、第1層
部材52の略中央部に位置するバキューム・ライン52
aには、基台51の吸気路51aと連通する貫通孔52
bが穿設されており、真空ポンプによりバキューム・ラ
イン52aを介して空気を吸引できるようになされてい
る。
【0028】第2層部材53は、三次元網目構造を有す
る板状の多孔質体よりなるものであり、好ましくは、ポ
リエチレン、ポリプロピレンあるいはポリスチレンなど
のより構成される。
【0029】また、第2層部材53は、厚みが約2乃至
3mm、孔の径が約30乃至50μm、空孔率が約30
乃至40%程度であり、孔が第2層部材53全体にわた
って略均一に分布しているものが好ましく、既存の材料
から選定することができる。
【0030】さらに、表面層部材54は、全面に略均一
に分布した微細な孔を有した薄いシートであり、好まし
くは、通気性を有する粘着シート、フイルムあるいは紙
などより構成される。
【0031】また、表面層部材54は、厚みが約0.1
mm、孔の径がおよそ0.1mm以下、空孔率が約0.
05%程度のものが好ましく、被加工材料5の材質や大
きさなどにより適宜選定することができる。
【0032】この表面層部材54は、第2層部材53の
上面に載置して使用されるものであるので、表面層部材
54に加工などによる傷や汚れが付いた場合でも容易に
交換することが可能であり、第2層部材53の表面を保
護する機能をも兼ね備えている。
【0033】さらにまた、枠状部材55は、基台51の
上面に密接して第1層部材52および第2層部材53の
周縁部を囲うことのできるものであれば、どのようなも
のでも使用できるが、例えば、硬質ゴムのような多少の
可撓性が有るもので、基台51の上面に当接した際に、
枠状部材55と基台51との当接面および第1層部材5
2ならびに第2層部材53の周縁部が密接状態となるよ
うな材質のものが好ましい。
【0034】以上の構成において、被加工材料5を切削
加工する場合には、まず、図7に示した切削加工機1と
同様の切削加工機にバキューム・テーブル50を配設す
る。次いで、バキューム・テーブル50の基台51の上
面に積層された表面層部材54の上面に被加工材料5を
載置する。そして、真空ポンプを作動させ、バキューム
・テーブル50の基台51に連通した高圧パイプ56を
介して、バキューム・テーブル50内の空気を排気する
ことにより、被加工材料5をバキューム・テーブル50
に表面層部材54上に吸着固定する。
【0035】そして、切削加工機を操作することによ
り、予め設定されたプログラムによる所定のコンピュー
タ制御により、被加工材料5の上面に文字や図形などを
彫り込む。
【0036】また、被加工材料5の切削加工が終了した
後には、切削加工機の切削具を被加工材料5より離れた
位置に移動させる。そして、真空ポンプを停止させる
と、外部からバキューム・テーブル50内に空気が入り
込み、被加工材料5の固定が解除される。
【0037】このように、バキューム・テーブル50で
は、基台51の上面に空孔率が上層になるにしたがって
順次密になるように、第1層部材52、第2層部材およ
び表面層部材54積層して密接させているので、基台5
1の吸気路51aを介して真空ポンプにより吸引するこ
とにより、第1層部材52、第2層部材および表面層部
材54内部の空気を排気して減圧すると、真空ポンプに
よる吸引時において、第1層部材52、第2層部材およ
び表面層部材54内部における空気の流通を確保できる
とともに、被加工材料5を載置する表面層部材54側か
らの空気の漏れが防止して、被加工材料を確実に吸引固
定することができる。
【0038】しかも、基台51の上面に密接した枠状部
材55が第1層部材52および第2層部材53の周縁部
を囲った状態で、全域の空気を中央部底面に向けて吸引
するようになっているので、確実に表面層部材54の上
面全体に均一に吸引作用を及ぼすことができ、その結
果、被加工材料5は安定した状態で固定され、精度のよ
い切削加工ができるようになる。
【0039】また、このバキューム・テーブル50に使
用される基台51は、従来のような複雑な形状ではな
く、ただの板材の中央部に貫通孔を穿設しただけのもの
であるため、製造、加工が簡単であるとともに、安価で
ある。さらに、基台51の上面に積層される第1層部材
52、第2層部材53および表面層部材54は、精度の
よいものを使用する必要がなく、既存の成形品であって
も被加工材料が載置される上面が場所によってバラツキ
を生じない状態で吸引できるようなものであれば、孔の
大きさや分布に多少のバラツキがあってもかまわない。
【0040】さらに、バキューム・テーブル50は、切
削加工機の他に、製図用またはカッティング用のプロッ
タにも適用できるものであり、その際のバキューム・テ
ーブル50の全体形状も角形に限らず、丸形でもよい。
【0041】なお、バキューム・テーブル50では、真
空ポンプによる吸引作用時に、基台51の上面に積層さ
れる第1層部材52および第2層部材53の周縁部より
外気が侵入しないように、基台51の上面に密接した枠
状部材55で周縁部を囲っているが、枠状部材55に限
定する必要はなく、第1層部材52および第2層部材5
3の周縁部にシール材を塗布、または貼付することによ
り外気の侵入を防止するようにしてもよい。
【0042】図3は、本発明の第二の実施例によるバキ
ューム・テーブルに被加工材料を固定する状態示す分解
斜視図である。
【0043】第二の実施例においては、第1層部材5
2’と第2層部材53との間に、樹脂製の板材より成形
した網状部材60を積層している。ここで、上記網状部
材60は、樹脂製の板材より所定の網目を一体的に成形
したり、あるいは打ち抜きにより形成することができ
る。また、上記以外の方法で形成してもよい。
【0044】さらに、この網状部材60の上面ならびに
下面の両方あるいはどちらか一方は、平坦ではない凹凸
面として形成されていて、網状部材60の面に沿う方向
(水平方向)への通気性が確保されている。
【0045】また、この第二の実施例によるバキューム
・テーブル50’では、基台51の上面に載置される第
1層部材52’に形成されたバキューム・ライン52’
aが、互いに連通するようにはなされていなくてもよ
い。また、第1層部材52’に代えて、第一の実施例に
示した第1層部材52を用いてもよい。
【0046】なお、符号52’bは、基台51の吸気路
51aと連通する貫通孔である。
【0047】以上の構成において、被加工材料を切削加
工する場合には、前述した実施例と同様なので詳細な説
明を省略するが、この第二の実施例のバキューム・テー
ブル50’においても、被加工部材5を表面層部材54
上に、第一の実施例のバキューム・テーブル50と同等
な吸引力により吸引固定することができる。
【0048】図4は、本発明の第三の実施例によるバキ
ューム・テーブルに被加工材料を固定する状態示す分解
斜視図である。
【0049】この第三の実施例によるバキューム・テー
ブル50’’は、第一の実施例において、基台51と第
2層部材53との間の第1層部材52を排除した構成と
されている。
【0050】以上の構成において、被加工材料を切削加
工する場合には、前述した実施例と同様なので詳細な説
明を省略するが、この第三の実施例のバキューム・テー
ブル50’’においては、第一の実施例のバキューム・
テーブル50と同等な吸引力ではないが実用上問題がな
い程度の吸引力により、被加工部材5を表面層部材54
上に吸引固定することができる。
【0051】図5は、本発明の第四の実施例によるバキ
ューム・テーブルに被加工材料を固定する状態示す分解
斜視図である。
【0052】この第四の実施例によるバキューム・テー
ブル50’’’は、第一の実施例において、第1層部材
52に代えて網状部材60を配置した構成とされてい
る。
【0053】以上の構成において、被加工材料を切削加
工する場合には、前述した実施例と同様なので詳細な説
明を省略するが、この第四の実施例のバキューム・テー
ブル50’’’においては、被加工部材5を表面層部材
54上に、第一の実施例のバキューム・テーブル50と
同等な吸引力により吸引固定することができる。
【0054】さらに、第四の実施例に関しては、基台5
1上に網状部材60を載置する際に基台51の全面に載
置する必要はなく、図6に示すように通路70を構成す
るように載置してもよい。このような配置構成をとる
と、通路60を介して一層空気が流通し易くなるので、
より強力に被加工部材5を吸引固定することができるよ
うになる。
【0055】なお、図6に示すような配置構成は、図3
に示す第三の実施例において適用してもよい。
【0056】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0057】上面および吸気路を除いて空気の流出入を
禁止され、吸気路を介して内部を減圧することにより、
上面に載置した被加工材料を吸引固定することのできる
バキューム・テーブルにおいて、上下に貫通する吸気路
を有する基台と、この基台上に載置された複数種類の板
状体を積層してなる多層体とを有して構成され、少なく
とも多層体を構成する複数種類の板状体は、多層体の最
上層に配置される略均一に分布した多数の微細な貫通孔
を備えた通気性を有するシートと、このシートの下面に
配置される三次元網目構造を有する多孔質体とより構成
され、吸引手段によって基台の吸気路を介して多層体内
を減圧するようにしたため、積層した多層体の表面層の
上面に被加工材料を載置しておくと、吸引手段の排気に
よる吸引作用により、被加工材料は積層された多層体の
表面層の上面に吸着固定されるようになる。
【0058】また、上記多層体を構成する板状体の孔の
大きさや分布状態に多少のバラツキがあっても、基台の
上面に空孔率が順次粗から密になる部材を積層した多層
構造としたため、被加工材料を載置する表面層に均一な
吸着圧を得ることができるので、被加工材料の接触面積
が表面層の上面露出部より小さいものであっても確実に
吸着固定することができる。
【0059】さらに上記したように、被加工材料を載置
する表面層に均一な吸着圧を得ることができるので、被
加工材料が薄い板状のものであっても、当該被加工材料
がバキューム・テーブルの上面に吸着された際に、吸引
力の差による撓みを生じることはなく、精確な加工を行
うことができる。
【0060】また、従来のバキューム・テーブルのよう
に特別なバキューム・ラインの加工や、精度の高い微細
な吸気用の貫通孔の加工などを行う必要がなく、単に基
台の上面に空孔率が順次粗から密になる板状体を積層す
るだけでよいので、製造工程が極めて簡潔化し、製造コ
ストを大幅に低減することができる。
【0061】即ち、本発明によれば、被加工材料を固定
する表面層の上面の被加工材料の周囲にマスキングを行
うことなしに、当該表面層に被加工材料を確実に吸着固
定することができるようになり、しかもそれを簡潔な構
造で製造コストの大幅な低減を図って実現することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例によるバキューム・テー
ブルに被加工材料を固定した状態示す要部断面斜視図で
ある。
【図2】図1の分解斜視図である。
【図3】本発明の第二の実施例によるバキューム・テー
ブルに被加工材料を固定する状態示す分解斜視図であ
る。
【図4】本発明の第三の実施例によるバキューム・テー
ブルに被加工材料を固定する状態示す分解斜視図であ
る。
【図5】本発明の第四の実施例によるバキューム・テー
ブルに被加工材料を固定する状態示す分解斜視図であ
る。
【図6】図5に示す第四の実施例の変形例を示す要部平
面説明図である。
【図7】従来の切削加工機による被加工材料の加工状態
を示す斜視図である。
【図8】従来のバキューム・テーブルを示す一部破断し
た斜視図である。
【図9】従来のバキューム・テーブルを示す縦断面図で
ある。
【図10】従来のバキューム・テーブルを示す分解斜視
図である。
【符号の説明】
5 被加工材料 50、50’、50’’、50’’’ バキューム・
テーブル 51 基台 52 第1層部材 53 第2層部材 54 表面層部材 55 枠状部材 60 網状部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面および吸気路を除いて空気の流出入
    を禁止され、吸気路を介して内部を減圧することによ
    り、上面に載置した被加工材料を吸引固定することので
    きるバキューム・テーブルにおいて、 上下に貫通する吸気路を有する基台と、前記基台上に載
    置された複数種類の板状体を積層してなる多層体とを有
    して構成され、 少なくとも前記多層体を構成する複数種類の板状体は、
    前記多層体の最上層に配置される略均一に分布した多数
    の微細な貫通孔を備えた通気性を有するシートと、前記
    シートの下面に配置される三次元網目構造を有する多孔
    質体とより構成され、 吸引手段によって前記基台の吸気路を介して前記多層体
    内を減圧することを特徴とするバキューム・テーブル。
  2. 【請求項2】 前記多層体は、前記基台と前記多孔質体
    との間に、上面に多数の溝により前記吸気路および前記
    多孔質体と連通する複数のバキューム・ラインを形成し
    た板状体を備えた請求項1記載のバキューム・テーブ
    ル。
  3. 【請求項3】 前記多層体は前記基台と前記多孔質体と
    の間に、前記吸気路および前記多孔質体と連通する複数
    の孔を備えた網状の板状体を備えた請求項1記載のバキ
    ューム・テーブル。
  4. 【請求項4】 上面および吸気路を除いて空気の流出入
    を禁止され、吸気路を介して内部を減圧することによ
    り、上面に載置した被加工材料を吸引固定することので
    きるバキューム・テーブルにおいて、 上下に貫通する吸気路を有する基台と、前記基台上に配
    置された複数種類の板状体を積層してなる多層体とを有
    して構成され、 前記多層体は、 上面に多数の溝により前記吸気路と連通する複数のバキ
    ューム・ラインを形成して前記基台上面に載置される第
    一層の板状体と、 前記バキューム・ラインと連通する複数の孔を備えた網
    状体により構成され前記第一層の板状体の上面に載置さ
    れる第二層の板状体と、 前記複数の孔と連通する三次元網目構造を有する多孔質
    体より構成され前記第二層の上面に載置される第三層の
    板状体と、 略均一に分布した多数の微細な貫通孔を備えた通気性を
    有するシートより構成され前記第三層の上面に載置され
    る表面層の板状体とより構成されることを特徴とするバ
    キューム・テーブル。
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