JPH07208462A - 絶縁転がり軸受 - Google Patents
絶縁転がり軸受Info
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- JPH07208462A JPH07208462A JP6023170A JP2317094A JPH07208462A JP H07208462 A JPH07208462 A JP H07208462A JP 6023170 A JP6023170 A JP 6023170A JP 2317094 A JP2317094 A JP 2317094A JP H07208462 A JPH07208462 A JP H07208462A
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- JP
- Japan
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- layer
- coating layer
- outer ring
- insulating coating
- bearing
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C35/00—Rigid support of bearing units; Housings, e.g. caps, covers
- F16C35/04—Rigid support of bearing units; Housings, e.g. caps, covers in the case of ball or roller bearings
- F16C35/06—Mounting or dismounting of ball or roller bearings; Fixing them onto shaft or in housing
- F16C35/07—Fixing them on the shaft or housing with interposition of an element
- F16C35/077—Fixing them on the shaft or housing with interposition of an element between housing and outer race ring
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C19/00—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
- F16C19/22—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings
- F16C19/24—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for radial load mainly
- F16C19/26—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for radial load mainly with a single row of rollers
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C2202/00—Solid materials defined by their properties
- F16C2202/30—Electric properties; Magnetic properties
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C2226/00—Joining parts; Fastening; Assembling or mounting parts
- F16C2226/10—Force connections, e.g. clamping
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Support Of The Bearing (AREA)
- Rolling Contact Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 軸受の電食防止と、外輪のクリープ防止およ
び抜け出し防止とを同時に達成する。 【構成】 外輪２の外径面に合成樹脂またはゴム製の絶
縁被覆層５を設ける。この絶縁被覆層５の外径面に、こ
の絶縁被覆層５よりも線膨張係数の大きな樹脂からなる
膨張補正層６を軸方向複数箇所に設ける。膨張補正層６
に代えて、リング状の突条を絶縁被覆層５に一体にモー
ルドしても良い。
び抜け出し防止とを同時に達成する。 【構成】 外輪２の外径面に合成樹脂またはゴム製の絶
縁被覆層５を設ける。この絶縁被覆層５の外径面に、こ
の絶縁被覆層５よりも線膨張係数の大きな樹脂からなる
膨張補正層６を軸方向複数箇所に設ける。膨張補正層６
に代えて、リング状の突条を絶縁被覆層５に一体にモー
ルドしても良い。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、電動機等のように、
軸受箱と軸との間に電位差が生じる箇所に使用される絶
縁転がり軸受に関する。
軸受箱と軸との間に電位差が生じる箇所に使用される絶
縁転がり軸受に関する。
【０００２】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】転がり軸
受は、一般に内輪、外輪、転動体、および保持器が、い
ずれも導電性の良い金属で製作されている。そのため、
電動機等のように、電流が軸受箱から軸受を通り、軸へ
と抜ける場合には、軸受の軌道面や転動体表面に電食が
発生し、回転を阻害する恐れがある。このような電食を
防止する軸受として、外輪の外径面にセラミックを溶射
して絶縁層を設けたものや、あるいは内外輪間に導電ブ
ラシ等を設けて電流を逃がすものが使用されているが、
セラミック溶射は高度な技術を要するため、高価になる
という問題点がある。また、導電ブラシを設ける場合
は、構造が複雑になって高価になるうえ、ブラシの接触
に伴う摩耗等の耐久性の問題がある。
受は、一般に内輪、外輪、転動体、および保持器が、い
ずれも導電性の良い金属で製作されている。そのため、
電動機等のように、電流が軸受箱から軸受を通り、軸へ
と抜ける場合には、軸受の軌道面や転動体表面に電食が
発生し、回転を阻害する恐れがある。このような電食を
防止する軸受として、外輪の外径面にセラミックを溶射
して絶縁層を設けたものや、あるいは内外輪間に導電ブ
ラシ等を設けて電流を逃がすものが使用されているが、
セラミック溶射は高度な技術を要するため、高価になる
という問題点がある。また、導電ブラシを設ける場合
は、構造が複雑になって高価になるうえ、ブラシの接触
に伴う摩耗等の耐久性の問題がある。
【０００３】一方、軸箱がアルミ等のように線膨張係数
が軸受外輪に比べて大きい材質である場合、温度上昇に
伴って外輪と軸箱との嵌合が緩み、外輪がクリープを生
じることがある。また、取扱時に外輪が軸箱から抜けて
軸受に損傷を与える可能性もある。線膨張係数の差に対
しては、軸受外輪の外径面に樹脂被覆を設けて熱膨張補
正を行うものも提案されている。しかし、長期使用に伴
い、樹脂被覆に材料クリープによる外径寸法の収縮が生
じ、これに伴って外輪と軸箱内面との間のクリープが発
生することがある。
が軸受外輪に比べて大きい材質である場合、温度上昇に
伴って外輪と軸箱との嵌合が緩み、外輪がクリープを生
じることがある。また、取扱時に外輪が軸箱から抜けて
軸受に損傷を与える可能性もある。線膨張係数の差に対
しては、軸受外輪の外径面に樹脂被覆を設けて熱膨張補
正を行うものも提案されている。しかし、長期使用に伴
い、樹脂被覆に材料クリープによる外径寸法の収縮が生
じ、これに伴って外輪と軸箱内面との間のクリープが発
生することがある。
【０００４】この発明の目的は、軸受の電食防止と、外
輪のクリープ防止および抜け出し防止とが同時に達成で
きる簡単な構成の絶縁転がり軸受を提供することであ
る。
輪のクリープ防止および抜け出し防止とが同時に達成で
きる簡単な構成の絶縁転がり軸受を提供することであ
る。
【０００５】
【課題を解決するための手段】請求項１の発明の絶縁転
がり軸受は、外輪の外径面に合成樹脂またはゴム製の絶
縁被覆層を設け、この絶縁被覆層の外径面に、この絶縁
被覆層よりも線膨張係数の大きな樹脂からなる膨張補正
層を軸方向複数箇所に設けたものである。請求項２の発
明の絶縁転がり軸受は、外輪の外径面に合成樹脂または
ゴム製の絶縁被覆層を設け、この絶縁被覆層の外径面の
軸方向複数箇所にリング状の突条を一体に形成したもの
である。
がり軸受は、外輪の外径面に合成樹脂またはゴム製の絶
縁被覆層を設け、この絶縁被覆層の外径面に、この絶縁
被覆層よりも線膨張係数の大きな樹脂からなる膨張補正
層を軸方向複数箇所に設けたものである。請求項２の発
明の絶縁転がり軸受は、外輪の外径面に合成樹脂または
ゴム製の絶縁被覆層を設け、この絶縁被覆層の外径面の
軸方向複数箇所にリング状の突条を一体に形成したもの
である。
【０００６】
【作用】この発明の構成によると、絶縁被覆層で外輪と
軸箱との絶縁が得られ、軸受内における電食が防止され
る。また、絶縁被覆層が樹脂またはゴムで形成されて線
膨張係数が大きいため、軸箱にアルミ等を使用した場合
にも、温度上昇時に嵌め合いが緩むことが防止される。
この場合に、絶縁被覆層の外径面には膨張補正層または
突条が設けられているため、外輪と軸箱との嵌め合い隙
間の補正がより良好に行われる。すなわち、嵌め込み作
業等の支障を生じることなく、膨張補正層または突条の
部分で、軸箱に対して強い締まり嵌め状態とでき、この
ため絶縁被覆層の材料クリープ等による外径収縮や楕円
変形等が生じても、膨張補正層または突条の箇所では、
軸箱に対する締り嵌め状態が維持される。したがって外
輪の軸箱に対するクリープが防止され、また取扱時の外
輪の抜け出しも防止される。特に請求項１の構成の場合
は、膨張補正層が絶縁被覆層よりも線膨張係数の大きな
材質のものであるため、温度上昇時に膨張補正層が大き
く熱膨張することにより、強い締まり嵌め状態が維持さ
れて一層確実なクリープ防止が行える。
軸箱との絶縁が得られ、軸受内における電食が防止され
る。また、絶縁被覆層が樹脂またはゴムで形成されて線
膨張係数が大きいため、軸箱にアルミ等を使用した場合
にも、温度上昇時に嵌め合いが緩むことが防止される。
この場合に、絶縁被覆層の外径面には膨張補正層または
突条が設けられているため、外輪と軸箱との嵌め合い隙
間の補正がより良好に行われる。すなわち、嵌め込み作
業等の支障を生じることなく、膨張補正層または突条の
部分で、軸箱に対して強い締まり嵌め状態とでき、この
ため絶縁被覆層の材料クリープ等による外径収縮や楕円
変形等が生じても、膨張補正層または突条の箇所では、
軸箱に対する締り嵌め状態が維持される。したがって外
輪の軸箱に対するクリープが防止され、また取扱時の外
輪の抜け出しも防止される。特に請求項１の構成の場合
は、膨張補正層が絶縁被覆層よりも線膨張係数の大きな
材質のものであるため、温度上昇時に膨張補正層が大き
く熱膨張することにより、強い締まり嵌め状態が維持さ
れて一層確実なクリープ防止が行える。
【０００７】
【実施例】この発明の一実施例を図１および図２に基づ
いて説明する。この実施例は、円筒ころ軸受に適用した
例である。鍔なしの内輪１と両鍔付きの外輪２の間に、
保持器３に保持された円筒形の転動体４を介在させてあ
る。外輪２は、外径面から両側の幅面にわたって、絶縁
被覆層５で被覆され、この絶縁被覆層５の外径面にリン
グ状の膨張補正層６が軸方向複数箇所に設けられてい
る。膨張補正層６には絶縁被覆層５よりも線膨張係数の
大きな樹脂が用いられる。
いて説明する。この実施例は、円筒ころ軸受に適用した
例である。鍔なしの内輪１と両鍔付きの外輪２の間に、
保持器３に保持された円筒形の転動体４を介在させてあ
る。外輪２は、外径面から両側の幅面にわたって、絶縁
被覆層５で被覆され、この絶縁被覆層５の外径面にリン
グ状の膨張補正層６が軸方向複数箇所に設けられてい
る。膨張補正層６には絶縁被覆層５よりも線膨張係数の
大きな樹脂が用いられる。
【０００８】絶縁被覆層５は、外輪２に射出成形等によ
って一体にモールドしたものであり、外輪２の外径面お
よび幅面には、絶縁被覆層５の固定を強固にするための
円周溝７，８が形成してある。絶縁被覆層５は、溝７，
８内までモールドされる。また、絶縁被覆層５の外径面
には補正層固定溝９が形成され、膨張補正層６はこの溝
９内に嵌合状態に設けられる。
って一体にモールドしたものであり、外輪２の外径面お
よび幅面には、絶縁被覆層５の固定を強固にするための
円周溝７，８が形成してある。絶縁被覆層５は、溝７，
８内までモールドされる。また、絶縁被覆層５の外径面
には補正層固定溝９が形成され、膨張補正層６はこの溝
９内に嵌合状態に設けられる。
【０００９】各部の材質例を説明すると、内外輪１，２
および転動体４は、軸受鋼等の導電性の金属材料からな
る。絶縁被覆層５には、ポリフェニレンサルファイド樹
脂（ＰＰＳ樹脂）、ナイロン６６、ナイロン４６、ウレ
タン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、セラミック
（例えばＡｌ2 Ｏ3 ）等が使用され、膨張補正層６には
ナイロン６６、ナイロン１１等が使用される。これらの
材料は、膨張補正層６の方が絶縁被覆層５よりも線膨張
係数が大きくなるような組み合わせで選択される。この
うち、絶縁被覆層５をＰＰＳ樹脂とし、膨張補正層６を
ナイロン１１とする組み合わせが最も好ましい。
および転動体４は、軸受鋼等の導電性の金属材料からな
る。絶縁被覆層５には、ポリフェニレンサルファイド樹
脂（ＰＰＳ樹脂）、ナイロン６６、ナイロン４６、ウレ
タン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、セラミック
（例えばＡｌ2 Ｏ3 ）等が使用され、膨張補正層６には
ナイロン６６、ナイロン１１等が使用される。これらの
材料は、膨張補正層６の方が絶縁被覆層５よりも線膨張
係数が大きくなるような組み合わせで選択される。この
うち、絶縁被覆層５をＰＰＳ樹脂とし、膨張補正層６を
ナイロン１１とする組み合わせが最も好ましい。
【００１０】この絶縁転がり軸受は、使用状態では例え
ば図２に示すように、軸箱１０の内径面に絶縁被覆層５
が嵌合する状態に圧入され、膨張補正層６は絶縁被覆層
５の外径面と略同一径となるまで圧縮された状態とな
る。
ば図２に示すように、軸箱１０の内径面に絶縁被覆層５
が嵌合する状態に圧入され、膨張補正層６は絶縁被覆層
５の外径面と略同一径となるまで圧縮された状態とな
る。
【００１１】この構成によると、絶縁被覆層５で外輪２
と軸箱１０との絶縁が得られ、軸受内における内外輪
１，２の軌道面や転動体４の表面の電食が防止される。
また、絶縁被覆層５が樹脂またはゴムで形成されて線膨
張係数が大きいため、軸箱１０にアルミ等を使用した場
合にも、温度上昇時に嵌め合いが緩むことが防止され
る。この場合に、絶縁被覆層５の外径面に膨張補正層６
が設けられているため、外輪２と軸箱１０との嵌め合い
隙間の補正がより良好に行われる。すなわち、嵌め込み
作業等の支障を生じることなく、膨張補正層６の部分
で、軸箱１０に対して強い締まり嵌め状態とでき、この
ため絶縁被覆層５の材料クリープ等による外径収縮や楕
円変形等が生じても、膨張補正層６の箇所では、軸箱１
０に対する締り嵌め状態が維持される。したがって外輪
２の軸箱１０に対するクリープが防止され、また取扱時
の外輪２の抜け出しも防止される。
と軸箱１０との絶縁が得られ、軸受内における内外輪
１，２の軌道面や転動体４の表面の電食が防止される。
また、絶縁被覆層５が樹脂またはゴムで形成されて線膨
張係数が大きいため、軸箱１０にアルミ等を使用した場
合にも、温度上昇時に嵌め合いが緩むことが防止され
る。この場合に、絶縁被覆層５の外径面に膨張補正層６
が設けられているため、外輪２と軸箱１０との嵌め合い
隙間の補正がより良好に行われる。すなわち、嵌め込み
作業等の支障を生じることなく、膨張補正層６の部分
で、軸箱１０に対して強い締まり嵌め状態とでき、この
ため絶縁被覆層５の材料クリープ等による外径収縮や楕
円変形等が生じても、膨張補正層６の箇所では、軸箱１
０に対する締り嵌め状態が維持される。したがって外輪
２の軸箱１０に対するクリープが防止され、また取扱時
の外輪２の抜け出しも防止される。
【００１２】また、膨張補正層６は絶縁被覆層５よりも
線膨張係数の大きな材質のものであるため、温度上昇時
には膨張補正層６が大きく熱膨張することにより、強い
締まり嵌め状態が維持されて一層確実なクリープ防止が
達成できる。膨張補正層６は、実際には軸箱１０の内径
面により外径の増大が拘束されるが、それだけ圧縮が強
められることになり、締り嵌め状態が強められる。外輪
２の軸箱１０への嵌め込み作業は常温で行われるが、こ
のときは膨張補正層６は熱膨張しておらず、軸箱１０へ
の嵌め込み作業が容易に行える。このように、２種類の
樹脂の組み合わせにより、外輪２のクリープおよび抜け
出しと、軸受の電食とを安価に防止することができる。
線膨張係数の大きな材質のものであるため、温度上昇時
には膨張補正層６が大きく熱膨張することにより、強い
締まり嵌め状態が維持されて一層確実なクリープ防止が
達成できる。膨張補正層６は、実際には軸箱１０の内径
面により外径の増大が拘束されるが、それだけ圧縮が強
められることになり、締り嵌め状態が強められる。外輪
２の軸箱１０への嵌め込み作業は常温で行われるが、こ
のときは膨張補正層６は熱膨張しておらず、軸箱１０へ
の嵌め込み作業が容易に行える。このように、２種類の
樹脂の組み合わせにより、外輪２のクリープおよび抜け
出しと、軸受の電食とを安価に防止することができる。
【００１３】一方、軸受の初回運転時等のように温度上
昇が大きい場合に、膨張補正層６を設けずに絶縁被覆層
５の全体を軸箱１０に強い締まり嵌め状態としてある
と、絶縁被覆層５の体積膨張によって外輪２の拡径が拘
束され、軸受内の運転隙間が小さくなり過ぎる恐れがあ
るが、強い締まり嵌め箇所を膨張補正層６の部分のみと
することで、温度上昇時の外輪２の拡径拘束が緩和さ
れ、軸受内の適正な運転隙間が維持される。
昇が大きい場合に、膨張補正層６を設けずに絶縁被覆層
５の全体を軸箱１０に強い締まり嵌め状態としてある
と、絶縁被覆層５の体積膨張によって外輪２の拡径が拘
束され、軸受内の運転隙間が小さくなり過ぎる恐れがあ
るが、強い締まり嵌め箇所を膨張補正層６の部分のみと
することで、温度上昇時の外輪２の拡径拘束が緩和さ
れ、軸受内の適正な運転隙間が維持される。
【００１４】図３は他の実施例を示す。この例は、絶縁
被覆層５の幅面にも補正層固定溝１１を設けてリング状
の膨張補正層１２を嵌合状態に固定したものである。そ
の他の構成は図１の実施例と同じである。この構成の場
合、外輪２の幅面を軸箱１０の軸方向に向く係合面１０
ａに係合させて位置決めしたときに、軸箱１０と軸との
線膨張係数差等に対する軸方向の熱膨張補正が膨張補正
層１２によって行える。
被覆層５の幅面にも補正層固定溝１１を設けてリング状
の膨張補正層１２を嵌合状態に固定したものである。そ
の他の構成は図１の実施例と同じである。この構成の場
合、外輪２の幅面を軸箱１０の軸方向に向く係合面１０
ａに係合させて位置決めしたときに、軸箱１０と軸との
線膨張係数差等に対する軸方向の熱膨張補正が膨張補正
層１２によって行える。
【００１５】図４はさらに他の実施例を示す。この例
は、図１の実施例の膨張補正層６に代えて、絶縁被覆層
５の外径面の軸方向複数箇所と幅面とに、リング状の突
条１３，１４を一体にモールドで形成したものである。
その他の構成は、図１の実施例と同じである。この構成
の場合も前記各実施例と同様に、軸受の電食防止と、外
輪２のクリープ防止および抜け出し防止とが同時に達成
できる。また、この実施例の場合、図１の例の膨張補正
層６に比べて、熱膨張に対する嵌め合い隙間の補正効果
は低いが、より一層構成が簡単で安価に製造できる。
は、図１の実施例の膨張補正層６に代えて、絶縁被覆層
５の外径面の軸方向複数箇所と幅面とに、リング状の突
条１３，１４を一体にモールドで形成したものである。
その他の構成は、図１の実施例と同じである。この構成
の場合も前記各実施例と同様に、軸受の電食防止と、外
輪２のクリープ防止および抜け出し防止とが同時に達成
できる。また、この実施例の場合、図１の例の膨張補正
層６に比べて、熱膨張に対する嵌め合い隙間の補正効果
は低いが、より一層構成が簡単で安価に製造できる。
【００１６】なお、前記各実施例は円筒ころ軸受に適用
した場合につき説明したが、この発明は、玉軸受や、円
すいころ軸受等、転がり軸受一般に適用することができ
る。
した場合につき説明したが、この発明は、玉軸受や、円
すいころ軸受等、転がり軸受一般に適用することができ
る。
【００１７】
【発明の効果】この発明の絶縁転がり軸受は、外輪の外
径面に合成樹脂またはゴムの絶縁被覆層を設け、この絶
縁被覆層の外径面にこの絶縁被覆層よりも線膨張係数の
大きな樹脂からなる膨張補正層、または一体の突条を設
けたため、軸受の電食防止と、外輪のクリープ防止およ
び抜け出し防止とを同時に達成することができる。特
に、請求項１の発明の場合は、温度上昇時に膨張補正層
が大きく熱膨張することにより、一層確実なクリープ防
止が達成できる。
径面に合成樹脂またはゴムの絶縁被覆層を設け、この絶
縁被覆層の外径面にこの絶縁被覆層よりも線膨張係数の
大きな樹脂からなる膨張補正層、または一体の突条を設
けたため、軸受の電食防止と、外輪のクリープ防止およ
び抜け出し防止とを同時に達成することができる。特
に、請求項１の発明の場合は、温度上昇時に膨張補正層
が大きく熱膨張することにより、一層確実なクリープ防
止が達成できる。
【図１】この発明の一実施例にかかる絶縁転がり軸受の
部分断面図である。
部分断面図である。
【図２】同軸受の使用状態を示す部分断面図である。
【図３】この発明の他の実施例にかかる絶縁転がり軸受
の部分断面図である。
の部分断面図である。
【図４】この発明のさらに他の実施例にかかる絶縁転が
り軸受の部分断面図である。
り軸受の部分断面図である。
１…内輪、２…外輪、４…転動体、５…絶縁被覆層、６
…膨張補正層、１３…突条
…膨張補正層、１３…突条
Claims (2)
- 【請求項１】 外輪の外径面に合成樹脂またはゴム製の
絶縁被覆層を設け、この絶縁被覆層の外径面に、この絶
縁被覆層よりも線膨張係数の大きな樹脂からなる膨張補
正層を軸方向複数箇所に設けた絶縁転がり軸受。 - 【請求項２】 外輪の外径面に合成樹脂またはゴム製の
絶縁被覆層を設け、この絶縁被覆層の外径面の軸方向複
数箇所にリング状の突条を一体に形成した絶縁転がり軸
受。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6023170A JPH07208462A (ja) | 1994-01-24 | 1994-01-24 | 絶縁転がり軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6023170A JPH07208462A (ja) | 1994-01-24 | 1994-01-24 | 絶縁転がり軸受 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07208462A true JPH07208462A (ja) | 1995-08-11 |
Family
ID=12103160
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6023170A Pending JPH07208462A (ja) | 1994-01-24 | 1994-01-24 | 絶縁転がり軸受 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07208462A (ja) |
Cited By (14)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5975764A (en) * | 1997-03-06 | 1999-11-02 | Nt Corporation | Rolling contact bearing and mounting therefor |
| JP2004092750A (ja) * | 2002-08-30 | 2004-03-25 | Nsk Ltd | 転がり軸受 |
| JP2007187248A (ja) * | 2006-01-13 | 2007-07-26 | Jtekt Corp | シェル形ころ軸受 |
| CN100419291C (zh) * | 2003-04-04 | 2008-09-17 | Ntn株式会社 | 防电蚀轴承 |
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