JP2000145799A - 転がり軸受用密封装置及び高耐泥水性転がり軸受 - Google Patents
転がり軸受用密封装置及び高耐泥水性転がり軸受Info
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/72—Sealings
- F16C33/76—Sealings of ball or roller bearings
- F16C33/78—Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members
- F16C33/7869—Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted with a cylindrical portion to the inner surface of the outer race and having a radial portion extending inward
- F16C33/7879—Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted with a cylindrical portion to the inner surface of the outer race and having a radial portion extending inward with a further sealing ring
- F16C33/7883—Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted with a cylindrical portion to the inner surface of the outer race and having a radial portion extending inward with a further sealing ring mounted to the inner race and of generally L-shape, the two sealing rings defining a sealing with box-shaped cross-section
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Sealing Of Bearings (AREA)
- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明の目的は、内・外輪と密封装置間の嵌着
部分において、抜け力を十分に確保し、かつ密封性を向
上させることにある。 【解決手段】本発明の転がり軸受用密封装置は、ダスト
シール金属環体２０は、芯環２２と、弾性シール２４
と、弾性嵌着部２６とを有し、グリスシール金属環体３
０は、芯環３２と、弾性シール３４と、弾性嵌着部３６
と、弾性膜３８とを有する。この場合、芯環の金属嵌合
により十分な抜け力を確保し、弾性嵌着部及び弾性膜に
より密封性を向上させることができる。なお、グリスシ
ール金属環体は、芯環に弾性材料を所定の厚さで固着さ
せた弾性嵌着部と、弾性材料を周方向に突出形成された
突起部４６とを有するものとしても良い。この場合、突
起部を内・外輪に係合させることで抜け力を確保でき
る。
部分において、抜け力を十分に確保し、かつ密封性を向
上させることにある。 【解決手段】本発明の転がり軸受用密封装置は、ダスト
シール金属環体２０は、芯環２２と、弾性シール２４
と、弾性嵌着部２６とを有し、グリスシール金属環体３
０は、芯環３２と、弾性シール３４と、弾性嵌着部３６
と、弾性膜３８とを有する。この場合、芯環の金属嵌合
により十分な抜け力を確保し、弾性嵌着部及び弾性膜に
より密封性を向上させることができる。なお、グリスシ
ール金属環体は、芯環に弾性材料を所定の厚さで固着さ
せた弾性嵌着部と、弾性材料を周方向に突出形成された
突起部４６とを有するものとしても良い。この場合、突
起部を内・外輪に係合させることで抜け力を確保でき
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明に係る発明は、自動車
等の車輪用転がり軸受の密封装置に関するものである。
等の車輪用転がり軸受の密封装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】自動車等の車輪用転がり軸受は、封入グ
リースの洩れと、外部からの泥水や塵埃等の異物の侵入
を防止するため、軸受の内・外輪間の環状空間を確実に
密封する必要がある。さらに、かかる軸受は、軸受内の
限られた小スペース内に配されて十分な密封性能を発揮
するような厳しい設計が求めらている。
リースの洩れと、外部からの泥水や塵埃等の異物の侵入
を防止するため、軸受の内・外輪間の環状空間を確実に
密封する必要がある。さらに、かかる軸受は、軸受内の
限られた小スペース内に配されて十分な密封性能を発揮
するような厳しい設計が求めらている。
【０００３】自動車等の車輪用転がり軸受の密封装置と
して、例えば、図５，６に示すように、互いに逆対称な
略Ｌ字形断面の金属環１，２同士を抱き合わせ状態に組
合せて、両金属環１，２を内輪３を外輪４とに個別に嵌
着し、両金属環１，２が形成する内部環状空間５内に、
複数のシールリップをもつ弾性シール部材（６ａ，６
ｂ）を設けたものが、実公昭６３−４４５７６号公報に
開示されている。
して、例えば、図５，６に示すように、互いに逆対称な
略Ｌ字形断面の金属環１，２同士を抱き合わせ状態に組
合せて、両金属環１，２を内輪３を外輪４とに個別に嵌
着し、両金属環１，２が形成する内部環状空間５内に、
複数のシールリップをもつ弾性シール部材（６ａ，６
ｂ）を設けたものが、実公昭６３−４４５７６号公報に
開示されている。
【０００４】この密封装置Ｃは、内・外輪（３，４）に
対して、両金属環（１，２）を金属嵌合とすることによ
って、密封装置Ｃが内・外輪（３，４）から抜けないよ
うにしてあり、また、両金属環（１，２）の軸方向対向
面に、耐泥水性に優れた弾性シール部材（６ａ，６ｂ）
を有しており、軸受外部へのグリースの流出及び軸受内
部への泥水の侵入を防止するものである。なお、図中７
は内・外輪（１，２）の転動面を転動する鋼球を、８は
鋼球７を保持する保持器をそれぞれ示す。
対して、両金属環（１，２）を金属嵌合とすることによ
って、密封装置Ｃが内・外輪（３，４）から抜けないよ
うにしてあり、また、両金属環（１，２）の軸方向対向
面に、耐泥水性に優れた弾性シール部材（６ａ，６ｂ）
を有しており、軸受外部へのグリースの流出及び軸受内
部への泥水の侵入を防止するものである。なお、図中７
は内・外輪（１，２）の転動面を転動する鋼球を、８は
鋼球７を保持する保持器をそれぞれ示す。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】車輪用軸受は、近年さ
らに高い耐泥水性能が求められる傾向にある。このた
め、上述の密封装置の密封性能をさらに向上させる必要
が生じた。
らに高い耐泥水性能が求められる傾向にある。このた
め、上述の密封装置の密封性能をさらに向上させる必要
が生じた。
【０００６】上述の密封装置Ｃは、両金属環（１，２）
の間のシール性は、上述の弾性シール部材（６ａ、６
ｂ）によって略完璧に泥水の侵入を防げるものである。
しかし、内・外輪（３，４）と密封装置Ｃとの間の密封
性が問題となる場合がある。すなわち内・外輪（３，
４）と金属環（１，２）との嵌着構造は金属嵌合によっ
て構成されるが、寸法精度の微妙な狂いや嵌合時の歪み
によって、当該嵌合部分に微少な隙間が生じ、微量の泥
水が軸受内部に侵入する可能性があった。このため内・
外輪（３，４）と金属環（１，２）との嵌着構造を、金
属環（１，２）の嵌合面に弾性材料を固着させて密封性
の良いゴム嵌合で構成することが考えられるが、この場
合、金属嵌合に比べて密封性は向上するが、十分な抜け
力が得られないために、密封装置が内・外輪間において
不安定な状態となる可能性がある。
の間のシール性は、上述の弾性シール部材（６ａ、６
ｂ）によって略完璧に泥水の侵入を防げるものである。
しかし、内・外輪（３，４）と密封装置Ｃとの間の密封
性が問題となる場合がある。すなわち内・外輪（３，
４）と金属環（１，２）との嵌着構造は金属嵌合によっ
て構成されるが、寸法精度の微妙な狂いや嵌合時の歪み
によって、当該嵌合部分に微少な隙間が生じ、微量の泥
水が軸受内部に侵入する可能性があった。このため内・
外輪（３，４）と金属環（１，２）との嵌着構造を、金
属環（１，２）の嵌合面に弾性材料を固着させて密封性
の良いゴム嵌合で構成することが考えられるが、この場
合、金属嵌合に比べて密封性は向上するが、十分な抜け
力が得られないために、密封装置が内・外輪間において
不安定な状態となる可能性がある。
【０００７】そこで、本発明が目的とするところは、上
述したような密封装置において、内・外輪と密封装置間
の嵌着部分を、抜け力を現状と同程度確保し、かつ密封
性を向上させることにある。
述したような密封装置において、内・外輪と密封装置間
の嵌着部分を、抜け力を現状と同程度確保し、かつ密封
性を向上させることにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明に係る転がり軸受
用密封装置は、略Ｌ字形断面を有し、Ｌ字形の一辺が内
輪の外径面に嵌着され、他辺が外径方向に立設する第一
金属環体と、第一金属環体と互いに抱き合わさった状態
で対向するように、略Ｌ字形断面を有し、Ｌ字形の一辺
が外輪の内径面に嵌着され、他辺が内径方向に立設する
第二金属環体と、第一金属環体と第二金属環体との間に
形成される内部環状空間において、第一金属環体又は第
二金属環体の少なくとも一方に固着され、対向する他方
のシール部材に滑り接触する弾性シール部材とを有する
転がり軸受用密封装置において、第一金属環体と内輪と
の間、又は、第二金属環体と外輪との間の少なくとも一
方の嵌着構造がに全体として金属嵌合で構成されてお
り、軸方向外側の嵌着構造がゴム嵌合構造で構成された
ものである。
用密封装置は、略Ｌ字形断面を有し、Ｌ字形の一辺が内
輪の外径面に嵌着され、他辺が外径方向に立設する第一
金属環体と、第一金属環体と互いに抱き合わさった状態
で対向するように、略Ｌ字形断面を有し、Ｌ字形の一辺
が外輪の内径面に嵌着され、他辺が内径方向に立設する
第二金属環体と、第一金属環体と第二金属環体との間に
形成される内部環状空間において、第一金属環体又は第
二金属環体の少なくとも一方に固着され、対向する他方
のシール部材に滑り接触する弾性シール部材とを有する
転がり軸受用密封装置において、第一金属環体と内輪と
の間、又は、第二金属環体と外輪との間の少なくとも一
方の嵌着構造がに全体として金属嵌合で構成されてお
り、軸方向外側の嵌着構造がゴム嵌合構造で構成された
ものである。
【０００９】ゴム嵌合構造は、転がり軸受用密封装置の
嵌着面を構成する前記第一金属環体又は第二金属環体の
Ｌ字形の一辺が、軸方向外側の嵌着面において密封装置
内部方向に折曲されており、この折曲部に前記ゴム嵌合
構造を構成する弾性材料が固着されているものとしても
良い。
嵌着面を構成する前記第一金属環体又は第二金属環体の
Ｌ字形の一辺が、軸方向外側の嵌着面において密封装置
内部方向に折曲されており、この折曲部に前記ゴム嵌合
構造を構成する弾性材料が固着されているものとしても
良い。
【００１０】また、第一金属環体と内輪との間、及び、
前記第二金属環体と外輪との間の嵌着構造は、全体とし
て金属嵌合で構成されており、軸方向外側の嵌着構造が
ゴム嵌合構造で構成されたものとしても良い。
前記第二金属環体と外輪との間の嵌着構造は、全体とし
て金属嵌合で構成されており、軸方向外側の嵌着構造が
ゴム嵌合構造で構成されたものとしても良い。
【００１１】また、第一金属環体と内輪との間、又は、
第二金属環体と外輪との間の嵌着構造は、ゴム嵌合構造
で構成される部分を除いて、金属嵌合による抜け力を十
分に確保できる程度に薄いゴムの層を形成しても良い。
このゴムの層の厚さは、環体の抜け力とシール性を考慮
して定められるが、好ましくは０．０５ｍｍ〜０．５０
ｍｍ程度であることが望ましい。
第二金属環体と外輪との間の嵌着構造は、ゴム嵌合構造
で構成される部分を除いて、金属嵌合による抜け力を十
分に確保できる程度に薄いゴムの層を形成しても良い。
このゴムの層の厚さは、環体の抜け力とシール性を考慮
して定められるが、好ましくは０．０５ｍｍ〜０．５０
ｍｍ程度であることが望ましい。
【００１２】また、略Ｌ字形断面を有し、Ｌ字形の一辺
が内輪の外径面に嵌着され、他辺が外径方向に立設する
第一金属環体と、第一金属環体と互いに抱き合わさった
状態で対向するように、略Ｌ字形断面を有し、Ｌ字形の
一辺が外輪の内径面に嵌着され、他辺が内径方向に立設
する第二金属環体と、第一金属環体と第二金属環体との
間に形成される内部環状空間において、第一金属環体又
は第二金属環体の少なくとも一方に固着され、対向する
他方のシール部材に滑り接触する弾性シール部材とを有
する転がり軸受用密封装置において、第一金属環体と第
二金属環体の少なくとも一方の嵌着構造を全体としてゴ
ム嵌合で構成し、内輪の外径面又は外輪の内径面に窪み
を設け、かつ、窪みに対応するように、第一金属環体の
内径部又は第二金属環体の外径部に、弾性材料を嵌着さ
せたものとしても良い。
が内輪の外径面に嵌着され、他辺が外径方向に立設する
第一金属環体と、第一金属環体と互いに抱き合わさった
状態で対向するように、略Ｌ字形断面を有し、Ｌ字形の
一辺が外輪の内径面に嵌着され、他辺が内径方向に立設
する第二金属環体と、第一金属環体と第二金属環体との
間に形成される内部環状空間において、第一金属環体又
は第二金属環体の少なくとも一方に固着され、対向する
他方のシール部材に滑り接触する弾性シール部材とを有
する転がり軸受用密封装置において、第一金属環体と第
二金属環体の少なくとも一方の嵌着構造を全体としてゴ
ム嵌合で構成し、内輪の外径面又は外輪の内径面に窪み
を設け、かつ、窪みに対応するように、第一金属環体の
内径部又は第二金属環体の外径部に、弾性材料を嵌着さ
せたものとしても良い。
【００１３】かかる転がり軸受用密封装置を内・外輪間
に構成することによって高耐泥水性転がり軸受を提供す
ることができる。
に構成することによって高耐泥水性転がり軸受を提供す
ることができる。
【００１４】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る転がり軸受用
密封装置の実施形態について図面に基づいて説明する。
密封装置の実施形態について図面に基づいて説明する。
【００１５】図１，２に示すように、本発明の一実施形
態に係る転がり軸受用密封装置Ａは、ダストシール金属
環体２０と、グリスシール金属環体３０とを有する。
態に係る転がり軸受用密封装置Ａは、ダストシール金属
環体２０と、グリスシール金属環体３０とを有する。
【００１６】なお、図２はこの密封装置Ａが装着される
転がり軸受を示し、１０は回転軸に取付けられる内輪、
１１はハウジング等に固定される外輪、１２は内・外輪
の転動面を転動する鋼球をそれぞれ示す。
転がり軸受を示し、１０は回転軸に取付けられる内輪、
１１はハウジング等に固定される外輪、１２は内・外輪
の転動面を転動する鋼球をそれぞれ示す。
【００１７】図１の分解図にも示すように、ダストシー
ル金属環体２０は、芯環２２と、弾性シール２４と、弾
性嵌着部２６とを有する。
ル金属環体２０は、芯環２２と、弾性シール２４と、弾
性嵌着部２６とを有する。
【００１８】ダストシール金属環体２０の芯環２２は、
内輪外径面に嵌着される円筒状部分２２ａと、該部分の
軸受外方側一端よりテーパ状に面取りされた状態で半径
方向へ略直角に折曲された環状鍔部２２ｂとを有する略
Ｌ字形断面の金属製の環体である。芯環２２の環状鍔部
２２ｂの半径方向端部は、弾性シールを外側へはみ出さ
ず、弾性シール２４を適正な接触位置へもって行くため
に屈曲形成してある。弾性シール２４は、弾性材料で構
成され、芯環２２の環状鍔部２２ｂの外径端部に加硫焼
付け、その他適宜の方法で固着された基部２４ａと、こ
の基部２４ａの外径側で、かつ、軸受内方側端部の位置
より半径方向外方へ、しかも、軸受外方側へ外向きに屈
曲傾斜して延びる半径方向リップ２４ｂと、上記基部の
内径側で、かつ、軸受内方側端部の位置より軸方向へ、
しかも、半径方向外方側へ外向きに屈曲傾斜して延びる
軸方向リップ２４ｃとを主要構成とする。弾性嵌着部２
６は、前記略Ｌ字形断面の芯環２２の折曲部分２２ｃに
加硫焼付け等その他の適宜の方法で弾性材料が固着され
たものである。なお、ダストシール金属環体２０の芯環
２２は冷間圧延用鋼板ＳＰＣで構成することも可能であ
るが、本実施形態では、芯環２２は防錆性を考慮してス
テンレスで構成されている。また、ダストシール金属環
体の弾性シール２４と弾性嵌着部２６とは、同一の材質
で構成され、芯環２２の環状鍔部２２ｂの軸方向外壁面
において連続しており、一体的に固着されたものであ
る。
内輪外径面に嵌着される円筒状部分２２ａと、該部分の
軸受外方側一端よりテーパ状に面取りされた状態で半径
方向へ略直角に折曲された環状鍔部２２ｂとを有する略
Ｌ字形断面の金属製の環体である。芯環２２の環状鍔部
２２ｂの半径方向端部は、弾性シールを外側へはみ出さ
ず、弾性シール２４を適正な接触位置へもって行くため
に屈曲形成してある。弾性シール２４は、弾性材料で構
成され、芯環２２の環状鍔部２２ｂの外径端部に加硫焼
付け、その他適宜の方法で固着された基部２４ａと、こ
の基部２４ａの外径側で、かつ、軸受内方側端部の位置
より半径方向外方へ、しかも、軸受外方側へ外向きに屈
曲傾斜して延びる半径方向リップ２４ｂと、上記基部の
内径側で、かつ、軸受内方側端部の位置より軸方向へ、
しかも、半径方向外方側へ外向きに屈曲傾斜して延びる
軸方向リップ２４ｃとを主要構成とする。弾性嵌着部２
６は、前記略Ｌ字形断面の芯環２２の折曲部分２２ｃに
加硫焼付け等その他の適宜の方法で弾性材料が固着され
たものである。なお、ダストシール金属環体２０の芯環
２２は冷間圧延用鋼板ＳＰＣで構成することも可能であ
るが、本実施形態では、芯環２２は防錆性を考慮してス
テンレスで構成されている。また、ダストシール金属環
体の弾性シール２４と弾性嵌着部２６とは、同一の材質
で構成され、芯環２２の環状鍔部２２ｂの軸方向外壁面
において連続しており、一体的に固着されたものであ
る。
【００１９】なお、前記ダストシール金属環体２０は、
略Ｌ字形断面の芯環２２の折曲部分２２ｃをＲ１．２〜
２．３ｍｍ程度で大きく湾曲させて、その湾曲部分に弾
性嵌着部２６を固着させても良い。
略Ｌ字形断面の芯環２２の折曲部分２２ｃをＲ１．２〜
２．３ｍｍ程度で大きく湾曲させて、その湾曲部分に弾
性嵌着部２６を固着させても良い。
【００２０】また、グリスシール金属環体３０は、芯環
３２と、弾性シール３４と、弾性嵌着部３６と、弾性膜
３８とを有する。
３２と、弾性シール３４と、弾性嵌着部３６と、弾性膜
３８とを有する。
【００２１】グリスシール金属環体の芯環３２は、外輪
内径面に嵌着される円筒状部分３２ａと、該部分の軸受
内方側一端より半径方向内方へ略直角に折曲された環状
鍔部３２ｂとを主要構成とする。芯環３２の円筒状部分
３２ａは、軸方向外方端部領域において、半径方向内側
に段差３２ｃが折曲形成される。芯環３２の環状鍔部３
２ｂの半径方向端部は、弾性シールを外側へはみ出さ
ず、弾性シール３４を適正な接触位置へもって行くため
に屈曲形成してある。弾性シール３４は、弾性材料で構
成され、芯環３２の環状鍔部３２ｂの内径端部に加硫焼
付け、その他適宜の方法で固着された基部３４ａと、こ
の基部３４ａの内径側で、かつ、軸受外方側端部の位置
より半径方向内方へ、しかも、軸受内方側へ内向きに屈
曲傾斜して延びる半径方向リップ３４ｂを有する。弾性
嵌着部３６は、芯環３２の円筒状部分３２ａの軸方向外
方端部領域に形成された段差部分３２ｃの外径側に、加
硫焼付け等その他の適宜の方法で弾性材料を固着したも
のである。弾性膜３８は、円筒状部分３２ａの段差部分
３２ｃを除く部分に金属嵌合による嵌合力が低下しない
程度に極薄く弾性材料を固着したものである。弾性膜３
８の厚さは、金属嵌合による抜け力を十分に確保できる
程度に設定され、大体３ｍｍ以下であることが望ましい
が、金属嵌合による抜け力にほとんど影響を与えず、所
要のシール性を発揮できるように、０．０５ｍｍ〜０．
５０ｍｍであることが好適である。
内径面に嵌着される円筒状部分３２ａと、該部分の軸受
内方側一端より半径方向内方へ略直角に折曲された環状
鍔部３２ｂとを主要構成とする。芯環３２の円筒状部分
３２ａは、軸方向外方端部領域において、半径方向内側
に段差３２ｃが折曲形成される。芯環３２の環状鍔部３
２ｂの半径方向端部は、弾性シールを外側へはみ出さ
ず、弾性シール３４を適正な接触位置へもって行くため
に屈曲形成してある。弾性シール３４は、弾性材料で構
成され、芯環３２の環状鍔部３２ｂの内径端部に加硫焼
付け、その他適宜の方法で固着された基部３４ａと、こ
の基部３４ａの内径側で、かつ、軸受外方側端部の位置
より半径方向内方へ、しかも、軸受内方側へ内向きに屈
曲傾斜して延びる半径方向リップ３４ｂを有する。弾性
嵌着部３６は、芯環３２の円筒状部分３２ａの軸方向外
方端部領域に形成された段差部分３２ｃの外径側に、加
硫焼付け等その他の適宜の方法で弾性材料を固着したも
のである。弾性膜３８は、円筒状部分３２ａの段差部分
３２ｃを除く部分に金属嵌合による嵌合力が低下しない
程度に極薄く弾性材料を固着したものである。弾性膜３
８の厚さは、金属嵌合による抜け力を十分に確保できる
程度に設定され、大体３ｍｍ以下であることが望ましい
が、金属嵌合による抜け力にほとんど影響を与えず、所
要のシール性を発揮できるように、０．０５ｍｍ〜０．
５０ｍｍであることが好適である。
【００２２】なお、本実施形態では、グリスシール金属
環体の芯環３２は、一部が泥水にかかり易いので、防錆
性を考慮してステンレスで構成されている。また、グリ
スシール金属環体３０の弾性シール３４と弾性嵌着部３
６とは、同一の材質で構成され、芯環３２の環状鍔部３
２ｂの内径側の壁面において連続しており、一体的に固
着されたものである。
環体の芯環３２は、一部が泥水にかかり易いので、防錆
性を考慮してステンレスで構成されている。また、グリ
スシール金属環体３０の弾性シール３４と弾性嵌着部３
６とは、同一の材質で構成され、芯環３２の環状鍔部３
２ｂの内径側の壁面において連続しており、一体的に固
着されたものである。
【００２３】弾性シール（２４，３４）及び弾性嵌着部
（２６，３６）は、耐熱性、耐油性、体摩耗性等に優れ
た弾性変形可能な材料で構成される。例えば、ニトリル
ゴム、水素化ニトリル、フッ素ゴム等で構成されること
が好適である。
（２６，３６）は、耐熱性、耐油性、体摩耗性等に優れ
た弾性変形可能な材料で構成される。例えば、ニトリル
ゴム、水素化ニトリル、フッ素ゴム等で構成されること
が好適である。
【００２４】上記ダストシール金属環体２０とグリスシ
ール金属環体３０とは、図２に示すように、互いに軸方
向に抱合せた状態で組合されて、内・外輪（１０，１
１）間の軸方向端部（１０ａ，１１ａ）に装着される。
図中、ダストシール金属環体２０とグリスシール金属環
体３０と、内・外輪 （１０，１１）とが重なっている
ところでは、ダストシール金属環体とグリスシール金属
環体の弾性嵌着部（２６，３６）が弾性変形している。
（原形を図２中の破線で示す。）このとき、ダストシー
ル金属環体２０は、全体として金属嵌合によって内輪１
０に嵌着するので、十分な抜け力が担保される。また、
内輪１０とダストシール金属環体２０との嵌合部分の軸
方向端部に弾性嵌着部２６が圧入されるので、密封性が
向上する。また、グリスシール金属環体３０は、弾性材
料が極薄く加硫された弾性膜３８が構成されるが、弾性
材料は極めて薄く設けられているので、金属嵌合と同程
度の抜け力が担保される。さらに、外輪１１とグリスシ
ール金属環体３０との嵌合部分の軸方向端部に弾性嵌着
部３６が圧入されるので、密封性が向上する。
ール金属環体３０とは、図２に示すように、互いに軸方
向に抱合せた状態で組合されて、内・外輪（１０，１
１）間の軸方向端部（１０ａ，１１ａ）に装着される。
図中、ダストシール金属環体２０とグリスシール金属環
体３０と、内・外輪 （１０，１１）とが重なっている
ところでは、ダストシール金属環体とグリスシール金属
環体の弾性嵌着部（２６，３６）が弾性変形している。
（原形を図２中の破線で示す。）このとき、ダストシー
ル金属環体２０は、全体として金属嵌合によって内輪１
０に嵌着するので、十分な抜け力が担保される。また、
内輪１０とダストシール金属環体２０との嵌合部分の軸
方向端部に弾性嵌着部２６が圧入されるので、密封性が
向上する。また、グリスシール金属環体３０は、弾性材
料が極薄く加硫された弾性膜３８が構成されるが、弾性
材料は極めて薄く設けられているので、金属嵌合と同程
度の抜け力が担保される。さらに、外輪１１とグリスシ
ール金属環体３０との嵌合部分の軸方向端部に弾性嵌着
部３６が圧入されるので、密封性が向上する。
【００２５】このように嵌着したダストシール金属環体
２０とグリスシール金属環体３０とで形成される内部環
状空間内に、前記の各リップ（２４ｂ，２４ｃ，３４
ｂ）が半径方向及び軸方向に多面的に接触せしめられ
る。これら各リップ（２４ｂ，２４ｃ，３４ｂ）は何れ
も、柔軟に屈伸変形可能な姿勢で相手側芯環に所定の接
触圧（締め代）を以って接触せしめられており、外部か
らの異物の侵入及び内部からのグリスの漏れを防止して
いる。
２０とグリスシール金属環体３０とで形成される内部環
状空間内に、前記の各リップ（２４ｂ，２４ｃ，３４
ｂ）が半径方向及び軸方向に多面的に接触せしめられ
る。これら各リップ（２４ｂ，２４ｃ，３４ｂ）は何れ
も、柔軟に屈伸変形可能な姿勢で相手側芯環に所定の接
触圧（締め代）を以って接触せしめられており、外部か
らの異物の侵入及び内部からのグリスの漏れを防止して
いる。
【００２６】ダストシール金属環体２０の半径方向リッ
プ２４ｂは、グリスシール金属環体３０の芯環３２の円
筒状部分３２ａの内径面に外向きに接触せしめられてお
り、また、軸方向リップ２４ｃは、グリスシール金属環
体３０の芯環３２の環状鍔部３２ｂの半径方向の側面に
外向きに接触せしめられており、これによって、外部か
らの泥水等の異物の侵入が阻止される。
プ２４ｂは、グリスシール金属環体３０の芯環３２の円
筒状部分３２ａの内径面に外向きに接触せしめられてお
り、また、軸方向リップ２４ｃは、グリスシール金属環
体３０の芯環３２の環状鍔部３２ｂの半径方向の側面に
外向きに接触せしめられており、これによって、外部か
らの泥水等の異物の侵入が阻止される。
【００２７】また、グリスシール金属環体３０の半径方
向リップ３４ｂは、ダストシール金属環体２０の芯環２
２の円筒状部分２２ａの外径面に内向きに接触せしめら
れている。これによって、内部からのグリスの流出が阻
止される。
向リップ３４ｂは、ダストシール金属環体２０の芯環２
２の円筒状部分２２ａの外径面に内向きに接触せしめら
れている。これによって、内部からのグリスの流出が阻
止される。
【００２８】また、上記のようにシールリップの配置
は、回転するダストシール金属環体側が２点接触のリッ
プシール構造となっているが、軸方向リップの接触圧
は、回転中の遠心力作用で軽減され、回転トルクの増大
及び発熱は抑えられる。
は、回転するダストシール金属環体側が２点接触のリッ
プシール構造となっているが、軸方向リップの接触圧
は、回転中の遠心力作用で軽減され、回転トルクの増大
及び発熱は抑えられる。
【００２９】図３，４に基づいて、本発明に係る他の実
施形態に係る転がり軸受用密封装置について説明する。
なお、上述した実施形態と同様の構成を有するものにつ
いては、同一の符号を付して説明する。
施形態に係る転がり軸受用密封装置について説明する。
なお、上述した実施形態と同様の構成を有するものにつ
いては、同一の符号を付して説明する。
【００３０】この転がり軸受用密封装置Ｂは、前述のも
のと同様ダストシール金属環体２０と、グリスシール金
属環体４０とを有する。
のと同様ダストシール金属環体２０と、グリスシール金
属環体４０とを有する。
【００３１】また、本実施形態では軸受の外輪１１の内
径面における、グリスシール金属環体４０の取付位置
に、周方向の溝１１ｂが形成される。
径面における、グリスシール金属環体４０の取付位置
に、周方向の溝１１ｂが形成される。
【００３２】このうちダストシール金属環体２０及び弾
性シール（２４，４４）の各リップ（２４ｂ，２４ｃ，
４４ｂ）の構造は上述の実施形態と同様のものである。
性シール（２４，４４）の各リップ（２４ｂ，２４ｃ，
４４ｂ）の構造は上述の実施形態と同様のものである。
【００３３】また、グリスシール金属環体４０は、芯環
４２と、弾性シール４４と、弾性嵌着部４６と、突起部
４６とを有する。
４２と、弾性シール４４と、弾性嵌着部４６と、突起部
４６とを有する。
【００３４】このグリスシール金属環体４０の芯環４２
は、外輪内径面に嵌着される円筒状部分４２ａと、該部
分の軸受内方側一端より半径方向内方へ略直角に折曲さ
れた環状鍔部４２ｂとを主要構成とする。弾性シール４
４は、上述したものと同様の構成を有するので説明を省
略する。弾性嵌着部４６は、芯環４２の円筒状部分４２
ａの外径側に加硫焼付け等その他の適宜の方法で弾性材
料を所定の厚さで固着させたものである。突起部４８
は、弾性嵌着部４６の外輪１１の内径面に形成される溝
１１ｂに対応する位置において、加硫焼付け等その他の
適宜の方法で弾性材料を固着したもので、周方向かつ外
径方向に突出するように形成されたものである。なお、
本実施形態では、外輪１１に形成される溝１１ａは円弧
状であり、グリスシール金属環体４０の突起部４６もそ
れに対応する円弧状を有する。
は、外輪内径面に嵌着される円筒状部分４２ａと、該部
分の軸受内方側一端より半径方向内方へ略直角に折曲さ
れた環状鍔部４２ｂとを主要構成とする。弾性シール４
４は、上述したものと同様の構成を有するので説明を省
略する。弾性嵌着部４６は、芯環４２の円筒状部分４２
ａの外径側に加硫焼付け等その他の適宜の方法で弾性材
料を所定の厚さで固着させたものである。突起部４８
は、弾性嵌着部４６の外輪１１の内径面に形成される溝
１１ｂに対応する位置において、加硫焼付け等その他の
適宜の方法で弾性材料を固着したもので、周方向かつ外
径方向に突出するように形成されたものである。なお、
本実施形態では、外輪１１に形成される溝１１ａは円弧
状であり、グリスシール金属環体４０の突起部４６もそ
れに対応する円弧状を有する。
【００３５】なお、この実施形態は、グリスシール金属
環体４０の弾性シール４４と弾性嵌着部４６とが、同一
の材質で構成され、芯環４２の環状鍔部４２ｂの壁面に
おいて連続しており、一体的に固着されたものである。
環体４０の弾性シール４４と弾性嵌着部４６とが、同一
の材質で構成され、芯環４２の環状鍔部４２ｂの壁面に
おいて連続しており、一体的に固着されたものである。
【００３６】この密封装置Ｂは、前述のものと同様、ダ
ストシール金属環体２０とグリスシール金属環体４０と
を抱合せた状態で内・外輪（１０，１１）間に圧入し、
グリスシール金属環体４０の突起部４８を、外輪１１の
溝１１ａに嵌めて嵌着させる。ダストシール金属環体２
０と内輪１０との嵌着構造は、前述の実施形態と同じで
あり、密封性と抜け力は担保される。このとき、グリス
シール金属環体４０と外輪１１との嵌着構造は、全体と
してゴム嵌合であるため密封性が良く、また、グリスシ
ール金属環体４０の突起部４８が外輪１１の溝１１ａに
嵌まっているため十分な抜け力も確保できる。
ストシール金属環体２０とグリスシール金属環体４０と
を抱合せた状態で内・外輪（１０，１１）間に圧入し、
グリスシール金属環体４０の突起部４８を、外輪１１の
溝１１ａに嵌めて嵌着させる。ダストシール金属環体２
０と内輪１０との嵌着構造は、前述の実施形態と同じで
あり、密封性と抜け力は担保される。このとき、グリス
シール金属環体４０と外輪１１との嵌着構造は、全体と
してゴム嵌合であるため密封性が良く、また、グリスシ
ール金属環体４０の突起部４８が外輪１１の溝１１ａに
嵌まっているため十分な抜け力も確保できる。
【００３７】なお、この実施形態では、外輪の溝１１ａ
とグリスシール金属環体の突起部４８とは対応して形成
されるが、二本以上形成しても良いし、また、周方向に
断片的なものでも良い。
とグリスシール金属環体の突起部４８とは対応して形成
されるが、二本以上形成しても良いし、また、周方向に
断片的なものでも良い。
【００３８】以上、本発明の実施形態を説明したが、こ
れらはあくまでも本発明の好適な具体例を示すものであ
って本発明はこれらの実施形態に限定されることなく、
その技術的思想の範囲内で種々の設計変更が可能であ
る。
れらはあくまでも本発明の好適な具体例を示すものであ
って本発明はこれらの実施形態に限定されることなく、
その技術的思想の範囲内で種々の設計変更が可能であ
る。
【００３９】
【発明の効果】本発明に係る密封装置は、内輪の外径面
に嵌着される第一金属環体と内輪との間、及び、外輪の
内径面に嵌着される第二金属環体と外輪との間の嵌着構
造において軸方向外側の嵌着部分がゴム嵌合構造で構成
されるので、全体として金属嵌合と同程度の抜け力を有
し、かつ所要の密封性を持たせることができる。さら
に、第一金属環体と内輪との間、又は、第二金属環体と
外輪との間の嵌着構造にゴム嵌合構造で構成される部分
を除いて、金属嵌合による抜け力を十分に確保できる程
度に薄いゴムの層が形成することによって、金属嵌合と
同程度の抜け力を持たせ、かつより優れた密封性を持た
せることができる。
に嵌着される第一金属環体と内輪との間、及び、外輪の
内径面に嵌着される第二金属環体と外輪との間の嵌着構
造において軸方向外側の嵌着部分がゴム嵌合構造で構成
されるので、全体として金属嵌合と同程度の抜け力を有
し、かつ所要の密封性を持たせることができる。さら
に、第一金属環体と内輪との間、又は、第二金属環体と
外輪との間の嵌着構造にゴム嵌合構造で構成される部分
を除いて、金属嵌合による抜け力を十分に確保できる程
度に薄いゴムの層が形成することによって、金属嵌合と
同程度の抜け力を持たせ、かつより優れた密封性を持た
せることができる。
【００４０】又は、内輪の外径面又は外輪の内径面に窪
みを設け、かつ、前記窪みに対応するように、前記第一
金属環体の内径部又は第二金属環体の外径部に、弾性材
料を嵌着させたので、全体としてゴム嵌合による密封性
を担保し、かつ窪みと窪みに嵌められた弾性材料との係
合により十分な抜け力が得られる。
みを設け、かつ、前記窪みに対応するように、前記第一
金属環体の内径部又は第二金属環体の外径部に、弾性材
料を嵌着させたので、全体としてゴム嵌合による密封性
を担保し、かつ窪みと窪みに嵌められた弾性材料との係
合により十分な抜け力が得られる。
【図１】 本発明の一実施形態に係る車輪用転がり軸受
の密封装置の分解図。
の密封装置の分解図。
【図２】 本発明の一実施形態に係る密封装置を装着し
た転がり軸受の縦断面図。
た転がり軸受の縦断面図。
【図３】 本発明の他の実施形態に係る車輪用転がり軸
受の密封装置の分解図。
受の密封装置の分解図。
【図４】 本発明の他の実施形態に係る密封装置を装着
した転がり軸受の縦断面図。
した転がり軸受の縦断面図。
【図５】 従来の密封装置を装着した転がり軸受の縦断
面図。
面図。
【図６】 従来の密封装置の分解図。
２０ ダストシール金属環体 ２２ 芯環 ２４ 弾性シール ２６ 弾性嵌着部 ３０ グリスシール金属環体 ３２ 芯環 ３４ 弾性シール ３６ 弾性嵌着部
Claims (6)
- 【請求項１】略Ｌ字形断面を有し、Ｌ字形の一辺が内輪
の外径面に嵌着され、他辺が外径方向に立設する第一金
属環体と、前記第一金属環体と互いに抱き合わさった状
態で対向するように、略Ｌ字形断面を有し、Ｌ字形の一
辺が外輪の内径面に嵌着され、他辺が内径方向に立設す
る第二金属環体と、前記第一金属環体と第二金属環体と
の間に形成される内部環状空間において、前記第一金属
環体又は第二金属環体の少なくとも一方に固着され、対
向する他方のシール部材に滑り接触する弾性シール部材
とを有する転がり軸受用密封装置において、 前記第一金属環体と内輪との間、又は、前記第二金属環
体と外輪との間の少なくとも一方の嵌着構造がに全体と
して金属嵌合で構成されており、軸方向外側の嵌着構造
がゴム嵌合構造で構成されたことを特徴とする転がり軸
受用密封装置。 - 【請求項２】前記転がり軸受用密封装置の嵌着面を構成
する前記第一金属環体又は第二金属環体のＬ字形の一辺
が、軸方向外側の嵌着面において密封装置内部方向に折
曲されており、この折曲部に前記ゴム嵌合構造を構成す
る弾性材料が固着されていることを特徴とする請求項１
記載の転がり軸受用密封装置。 - 【請求項３】前記第一金属環体と内輪との間、及び、前
記第二金属環体と外輪との間の嵌着構造が、全体として
金属嵌合で構成されており、軸方向外側の嵌着構造がゴ
ム嵌合構造で構成されたことを特徴とする請求項１記載
の転がり軸受用密封装置。 - 【請求項４】前記第一金属環体と内輪との間、又は、前
記第二金属環体と外輪との間の嵌着構造が、前記ゴム嵌
合構造で構成される部分を除いて、金属嵌合による抜け
力を十分に確保できる程度に薄いゴムの層が形成される
ことを特徴とする請求項１又は請求項３記載の転がり軸
受用密封装置。 - 【請求項５】略Ｌ字形断面を有し、Ｌ字形の一辺が内輪
の外径面に嵌着され、他辺が外径方向に立設する第一金
属環体と、前記第一金属環体と互いに抱き合わさった状
態で対向するように、略Ｌ字形断面を有し、Ｌ字形の一
辺が外輪の内径面に嵌着され、他辺が内径方向に立設す
る第二金属環体と、前記第一金属環体と第二金属環体と
の間に形成される内部環状空間において、前記第一金属
環体又は第二金属環体の少なくとも一方に固着され、対
向する他方のシール部材に滑り接触する弾性シール部材
とを有する転がり軸受用密封装置において、 前記第一金属環体と前記第二金属環体の少なくとも一方
の嵌着構造を全体としてゴム嵌合で構成し、 前記内輪の外径面又は外輪の内径面に窪みを設け、 かつ、前記窪みに対応するように、前記第一金属環体の
内径部又は第二金属環体の外径部に、弾性材料を嵌着さ
せたものであることを特徴とする転がり軸受用密封装
置。 - 【請求項６】前記請求項１乃至５記載の転がり軸受用密
封装置が内・外輪間に構成されたことを特徴とする高耐
泥水性転がり軸受。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10325520A JP2000145799A (ja) | 1998-11-16 | 1998-11-16 | 転がり軸受用密封装置及び高耐泥水性転がり軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10325520A JP2000145799A (ja) | 1998-11-16 | 1998-11-16 | 転がり軸受用密封装置及び高耐泥水性転がり軸受 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000145799A true JP2000145799A (ja) | 2000-05-26 |
Family
ID=18177801
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10325520A Withdrawn JP2000145799A (ja) | 1998-11-16 | 1998-11-16 | 転がり軸受用密封装置及び高耐泥水性転がり軸受 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000145799A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006214550A (ja) * | 2005-02-04 | 2006-08-17 | Ntn Corp | 密封型転がり軸受 |
| JP2006214549A (ja) * | 2005-02-04 | 2006-08-17 | Ntn Corp | 密封型転がり軸受 |
| JP2006250192A (ja) * | 2005-03-09 | 2006-09-21 | Ntn Corp | 密封型転がり軸受 |
| JP2007010009A (ja) * | 2005-06-29 | 2007-01-18 | Nsk Ltd | 密封シールおよび密封ころがり軸受 |
| JP2007085478A (ja) * | 2005-09-22 | 2007-04-05 | Nsk Ltd | 組み合わせシールリング及び組み合わせシールリング付車輪支持用転がり軸受ユニット |
| EP2639467A1 (en) * | 2012-03-16 | 2013-09-18 | Jtekt Corporation | Cartridge seal for a wheel hub rolling bearing unit |
-
1998
- 1998-11-16 JP JP10325520A patent/JP2000145799A/ja not_active Withdrawn
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006214550A (ja) * | 2005-02-04 | 2006-08-17 | Ntn Corp | 密封型転がり軸受 |
| JP2006214549A (ja) * | 2005-02-04 | 2006-08-17 | Ntn Corp | 密封型転がり軸受 |
| JP4676212B2 (ja) * | 2005-02-04 | 2011-04-27 | Ｎｔｎ株式会社 | 密封型転がり軸受 |
| JP2006250192A (ja) * | 2005-03-09 | 2006-09-21 | Ntn Corp | 密封型転がり軸受 |
| JP2007010009A (ja) * | 2005-06-29 | 2007-01-18 | Nsk Ltd | 密封シールおよび密封ころがり軸受 |
| JP2007085478A (ja) * | 2005-09-22 | 2007-04-05 | Nsk Ltd | 組み合わせシールリング及び組み合わせシールリング付車輪支持用転がり軸受ユニット |
| JP4720400B2 (ja) * | 2005-09-22 | 2011-07-13 | 日本精工株式会社 | 組み合わせシールリング付車輪支持用転がり軸受ユニット及びその製造方法 |
| EP2639467A1 (en) * | 2012-03-16 | 2013-09-18 | Jtekt Corporation | Cartridge seal for a wheel hub rolling bearing unit |
| US8753017B2 (en) | 2012-03-16 | 2014-06-17 | Jtekt Corporation | Sealing device and rolling bearing unit |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060207 |