JPH07196738A - オレフィン系ラップフィルム - Google Patents
オレフィン系ラップフィルムInfo
- Publication number
- JPH07196738A JPH07196738A JP5353526A JP35352693A JPH07196738A JP H07196738 A JPH07196738 A JP H07196738A JP 5353526 A JP5353526 A JP 5353526A JP 35352693 A JP35352693 A JP 35352693A JP H07196738 A JPH07196738 A JP H07196738A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ethylene
- copolymer
- rays
- film
- weight
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Treatments Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Abstract
ク時の皺のなさ、弾性回復性、ポリスチレン製トレイと
のヒートシール性に優れるオレフィン系ラップフィルム
を提供する。 【構成】 エチレンと一般式(化1): 【化1】CH2=C(R1)−COOR2 (式中、R1は水素又はメチル基を表し、R2は水素又は
炭素数1〜10のアルキル基を表す)で表される単量体
との共重合体を少くとも30重量%含有する樹脂から成
る樹脂層を有し、該樹脂層が放射線架橋されているオレ
フィン系ラップフィルム。
Description
ラップフィルムに関するものである。
惣菜、漬物、冷凍ものなどの食品を直接に、または皿や
トレイに載せてフィルムで包装する、いわゆるプリパッ
ケージ用オレフィン系ラップフィルムに関するものであ
る。
どの食品を直接に、またはトレイ(主にプラスチックか
らなる。)に載せてフィルムで包装する、いわゆるプリ
パッケージ用ラップフィルムは、ほとんどが塩化ビニル
樹脂(PVC)を主成分とするものから成るものであっ
た。
業適性等に優れており、また包装したフィルムを指で押
した時の弾性回復力に優れているが、近年、環境や安全
衛生上等で問題視される傾向にある。
とき、輸送時の積み重ねによって破袋することがないよ
うに耐寒性が要求される。
えることが必要な場合のために、低密度ポリエチレン樹
脂、エチレン‐酢酸ビニル共重合体(EVA)樹脂から
成るフィルムの開発が行われている。
れている。また、特開昭61−89040号公報には、
ブテン‐1系樹脂を芯層にし、EVAをその両面に積層
したフィルムが開示されている。特開平2−20654
8号公報では、直鎖状低密度ポリエチレン(L−LDP
E)系樹脂をを芯層にしてEVAをその両面に積層した
フィルムが開示されている。しかしいずれの場合に於い
ても、PVC系フィルムと同程度に包装機械への適性や
作業適性等に優れたものは市場にでていない。また、こ
れらオレフィン系フィルムはPVC系フィルムと比較し
て、柔らかく伸び易い為、パック後の皺やカット不良、
フィルム同士の粘着性が低い、ヒートシール性も悪い等
の問題点がある。
題点を解決するものであり、ラップフィルムとして必要
な特性、特に強度、弾性回復力、カット性、透明性、ヒ
ートシール性、包装適性等の性能を満たしたオレフィン
系ラップフィルムを提供することを目的とするものであ
る。
般式(化3):
炭素数1〜10のアルキル基を表す)で表される単量体
との共重合体を少くとも30重量%含有する樹脂から成
る樹脂層を有し、該樹脂層が放射線架橋されているオレ
フィン系ラップフィルムである。
線、重粒子線、陽子線などの重荷電粒子線、β線、中性
子線、γ線、特性X線、加速電子線等の放射線があげら
れる。2種以上の線質の放射線を照射しても良い。
ライン中)、オフライン(巻取り後)、延伸前、延伸後
のいずれの時点で行ってもよく、また他の時点でもよ
い。照射時間は、ポリマー分子間の架橋を起すのに十分
な時間であり、線量などに依存し、得られたフィルムの
特性を確かめながら、適宜決定することができる。フィ
ルムの吸収線量は、1〜900KGy、特に5〜100
KGyが好ましい。上記未満では本発明の効果が少く、
一方、上記を越えるとフィルムが収縮し、あるいは剥離
性および伸びが悪くなる。
は炭素数1〜10のアルキル基を表す)で表される単量
体としては、メタクリル酸メチル、アクリル酸メチル、
メタクリル酸エチル、メタクリル酸、アクリル酸等が挙
げられる。中でもメタクリル酸が好ましい。二種以上の
R1及び/又は二種以上のR2を組み合わせてもよい。
体が3〜20重量%、特に4〜15重量%を占めること
が好ましい。メタクリル酸含量が3〜20重量%、特に
4〜15重量%のエチレン‐メタクリル酸共重合体が好
ましい。上記単量体の含量が3重量%未満では、得られ
るフィルムの柔軟性、弾性回復性が不足することがあ
り、20重量%を超えるとフィルムのカット性が劣る傾
向がある。
10分のメルトフローレート(JIS K 6760に
準拠し、温度190℃、荷重2160gで測定)を有す
ることが好ましい。
重合体を少くとも30重量%、好ましくは50〜100
重量%、特に70〜100重量%含有する樹脂から成
る。ここで任意的な第二の樹脂成分としては、エチレン
‐酢酸ビニル共重合体、エチレン‐α‐オレフィン共重
合体が挙げられる。三種以上の樹脂の混合物を用いるこ
ともできる。エチレン‐アクリル系共重合体の量が上記
未満ではフィルムの柔軟性、弾性回復力が不足する。
単層から成ることができ、又は組成の異なる二以上の上
記樹脂層の積層体から成ることができ、あるいは他の樹
脂層との積層体から成ることができる。積層の順は特に
限定されない。たとえば、上記樹脂層を芯層とし、エチ
レン‐酢酸ビニル共重合体又はエチレン‐α‐オレフィ
ン共重合体を主成分とする樹脂層でサンドイッチしたフ
ィルムが好ましい。サンドイッチの表面層の一方がエチ
レン‐酢酸ビニル共重合体より主として成り、他方がエ
チレン‐α‐オレフィン共重合体より主として成ること
ができ、あるいは双方の層が該二つの共重合体の混合よ
り主として成る(同じ又は異なる組成で)ことができ
る。
合される又は積層されるエチレン‐酢酸ビニル共重合体
において、酢酸ビニルの含有量は5〜25重量%、特に
10〜20重量%であることが好ましい。上記下限より
少いと必要な伸びが得られない。一方、上記上限より多
いと軟らかくなりすぎてしまう。該共重合体のメルトフ
ローは好ましくは0.3〜10g/10分、特に1〜5
g/10分である。これより小さいまたは大きい場合、
成形が困難になる。密度は好ましくは0.90〜0.9
9である。エチレン‐α‐オレフィン共重合体は、好ま
しくはプロピレン、ブテン‐1、ヘキセン‐1、4‐メ
チルペンテン‐1、オクテン‐1より選ばれる。α‐オ
レフィンの含有量は好ましくは、1〜20重量%、特に
5〜18重量%である。該共重合体のメルトフローは好
ましくは、0.1〜5.0g/10分、特に0.5〜
3.0g/10分であり、密度は好ましくは0.85〜
0.95g/cm3である。
体あるいはエチレン‐α‐オレフィン共重合体が、独立
した樹脂層を成して上記エチレン‐アクリル系共重合体
の樹脂層と積層される場合には、前者の樹脂層はエチレ
ン‐酢酸ビニル共重合体及びエチレン‐α‐オレフィン
共重合体の任意の割合の混合物より成ることができ、更
に他の樹脂を少量含むことができる。
添加剤を添加することができる。たとえば防曇性、帯電
防止性、滑性、加工性等を付与する目的で、グリセリン
脂肪酸エステル系、ソルビタン脂肪酸エステル系、ポリ
グリセリン脂肪酸エステル系、エチレンオキサイド付加
物系等の界面活性剤を1種類以上、本発明の目的を損な
わない範囲で添加することができる。
の方法で製造することができ、好ましくはTダイ成形ま
たはインフレーション成形により製膜される。
向または二軸方向に、好ましくは加熱下に延伸される。
て、エチレン‐アクリル系樹脂層及び任意的な他の樹脂
層において架橋を生じさせる。放射線架橋自体は公知で
あり、市販の照射装置を用いて行うことができる。
明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものでは
ない。
ュポン・ポリケミカル社製のN0903HC(商標)、
メルトフローレート2.5g/10分、メタクリル酸含
量9重量%)98重量%、及び、防曇剤(ジグリセリン
オレエート、理研ビタミン社製のO−71D(商標))
2重量%から成る組成物を用いた。
給し、厚み15μmのラップフィルムを製膜し、岩崎電
気株式会社製電子線照射装置にて、100KGyの加速
電子線を照射してから巻取った。
度及び透明性を測定した。透明性はJIS K−671
4に準じて測定し、数値が4以下(実用性あり)のもの
を“良好”とし、数値が4以上のものを“劣る”とし
た。
衝撃製ポリスチレン製のトレイを用い、自動包装機(寺
岡精工社製のAW−2600Jr PE、フジパックシ
ステム社製A−18X、イシダ社製W−mini−Ma
rk−II、大森機械社製ST−7000、茨木精機社製
SP−600)にて、包装テストを行った。その結果を
表1に示す。尚、各テストは以下の様にして行った。
った際に、フィルム張り条件を強、普通、弱と変化させ
てパックし、フィルム破れの有無をチェックした。破れ
が発生しなかった時には「良好」、発生した時には「不
良」とした。
した際に皺無くきれいにパックできたかどうかチェック
した。
表面を一定の圧力で押し、離した時にフィルムが復元
し、跡が残らなかったものを“良好”とし、残ったもの
を“劣る”とした。
クしたものが、包装機の熱板にてヒートシールされる際
に完全にヒートシールされたものを“良好”とし、ヒー
トシールされないもの又は融けて穴が空いてしまうもの
を“不良”とした。
(三井デュポン・ポリケミカル社製のN0903HC
(商標))60重量%と、エチレン−α−オレフィン共
重合体(東ソー社製のOJ−227T(商標)、メルト
フローレート0.6g/10分、密度0.905、エチ
レン含量96重量%、ブテン−1含量4重量%)40重
量%とから成る組成物を芯層として用いた。エチレン−
酢酸ビニル共重合体(日本ユニカー社製のNUC375
3(商標)、メルトフローレート2.5g/10分、密
度0.935、酢酸ビニル含量15重量%)98重量
%、および上記防曇剤O−71D(商標)2重量%から
成る組成物を芯層の両面に積層する層の為に用いた。
スに供給し、各層5μmの厚みの全厚み15μmのラッ
プフィルムを製膜し、実施例1と同じ装置を用いて10
0KGyの加速電子線を照射してから巻取った。
じテストを行い、その結果を表1に示す。
レーションダイスに供給し同じ厚さのフィルムを製膜
し、加速電子線を照射せずに巻取った。
じテストを行い、その結果を表1に示す。
重合体98重量%、および上記防曇剤O−71D(商
標)2重量%から成る組成物をインフレーションダイス
に供給し、厚み15μmのラップフィルムを製膜し、1
00KGyの加速電子線を照射してから巻取った。
じテストを行い、その結果を表1に示す。
回復性、透明性、ヒートシール性等が良好である上に、
ラッピングに適当な伸度を有し、また、パック時に皺が
生じにくい。特に従来のオレフィンラップフィルムより
耐熱性が向上しており、これまでオレフィン系フィルム
の弱点であったヒートシール性が著しく上昇した。
Claims (4)
- 【請求項1】 エチレンと一般式(化1): 【化1】CH2=C(R1)−COOR2 (式中、R1は水素又はメチル基を表し、R2は水素又は
炭素数1〜10のアルキル基を表す)で表される単量体
との共重合体を少くとも30重量%含有する樹脂から成
る樹脂層を有し、該樹脂層が放射線架橋されているオレ
フィン系ラップフィルム。 - 【請求項2】 エチレンと一般式(化2): 【化2】CH2=C(R1)−COOR2 (式中、R1は水素又はメチル基を表し、R2は水素又は
炭素数1〜10のアルキル基を表す)で表される単量体
との共重合体を少くとも30重量%含有する樹脂から成
る樹脂層を芯層とし、エチレン‐酢酸ビニル共重合体及
び/またはエチレン‐αオレフィン共重合体を主成分と
する層をサンドイッチ状に積層して成る請求項1のラッ
プフィルム。 - 【請求項3】 1軸または2軸方向に加熱延伸した後に
放射線架橋に付された請求項1又は2に記載のラップフ
ィルム。 - 【請求項4】 放射線が、α線、β線、γ線、中性子線
又は加速電子線から選ばれる請求項1〜3のいずれか一
つに記載のラップフィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5353526A JP2791745B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | オレフィン系ラップフィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5353526A JP2791745B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | オレフィン系ラップフィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07196738A true JPH07196738A (ja) | 1995-08-01 |
JP2791745B2 JP2791745B2 (ja) | 1998-08-27 |
Family
ID=18431439
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5353526A Expired - Fee Related JP2791745B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | オレフィン系ラップフィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2791745B2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS639539A (ja) * | 1986-06-30 | 1988-01-16 | ダブリュー・アール・グレイス・アンド・カンパニー―コネチカット | 酸素遮断性フィルム |
JPH06278774A (ja) * | 1993-03-24 | 1994-10-04 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | 二重包装体 |
-
1993
- 1993-12-28 JP JP5353526A patent/JP2791745B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS639539A (ja) * | 1986-06-30 | 1988-01-16 | ダブリュー・アール・グレイス・アンド・カンパニー―コネチカット | 酸素遮断性フィルム |
JPH06278774A (ja) * | 1993-03-24 | 1994-10-04 | Toyo Seikan Kaisha Ltd | 二重包装体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2791745B2 (ja) | 1998-08-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1566266B1 (en) | Multilayer heat shrinkable film comprising styrene polymer or a blend of styrene polymers | |
JP3483576B2 (ja) | 高モジュラスフィルム | |
WO1986002043A1 (fr) | Film d'emballage a etirement | |
GB2037660A (en) | Multilayered film | |
JPH08253262A (ja) | 収縮フィルムリッドストックを用いた包装品 | |
JPH0469060B2 (ja) | ||
JPH0613204B2 (ja) | 架橋度の異なる多層フィルム | |
JPH01105739A (ja) | スキン包装フイルム | |
JP2791745B2 (ja) | オレフィン系ラップフィルム | |
JP3146321B2 (ja) | ストレッチ包装用フィルム | |
JP2952096B2 (ja) | ポリオレフィン積層体およびその用途 | |
JP3288810B2 (ja) | 収縮性多層フィルム | |
JP4614850B2 (ja) | 積層ストレッチシュリンクフィルム | |
JPH05245986A (ja) | オレフィン系ラップフィルム | |
JP4460142B2 (ja) | 包装体 | |
JP2000141562A (ja) | ラッピングフィルム | |
JP2768616B2 (ja) | 食品包装用熱収縮性フィルム | |
JP4112107B2 (ja) | ストレッチフィルム | |
JP2000127315A (ja) | ラッピングフィルム | |
JPH04292944A (ja) | ポリブテン系樹脂積層体 | |
JP2001246708A (ja) | 架橋積層のラップフィルム | |
JPH0359933B2 (ja) | ||
JPH05104624A (ja) | 包装用フイルム | |
JPH0825260B2 (ja) | 多層フィルム | |
JP3069020B2 (ja) | ポリエチレン積層フィルム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090619 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100619 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110619 Year of fee payment: 13 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120619 Year of fee payment: 14 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130619 Year of fee payment: 15 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |