JP2952096B2 - ポリオレフィン積層体およびその用途 - Google Patents
ポリオレフィン積層体およびその用途Info
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Description
体に関し、このポリオレフィン積層体は特に、透明性、
ストレッチ性、柔軟性、滑り性、熱融着性、衝撃強度お
よび自己粘着性に優れ、かつ延伸されてもその透明性が
良好に維持されるとともに、しわ等が生起されず、良好
な緊締力を保持することができ、そのカット性が良好で
ある点で、食品包装用等に有用なストレッチフィルムと
して好適であることに加えて、プロテクトフィルムとし
ても好適なポリオレフィン積層体に関する。
して展示する際に、これらの生鮮食品や総菜等を塵芥の
付着や汚染から守り、清潔かつ衛生的に保ち、鮮度を保
持するために、これらの生鮮食品や総菜等を直接又はプ
ラスチック製トレイに載せ、透明な食品包装用ストレッ
チフィルムでストレッチ包装する、いわゆるプリパッケ
ージが行なわれている。この食品包装用ストレッチフィ
ルムは、被包装物を緊密に密閉するために延伸されて包
装に供される。
には、ストレッチ包装された食品が見えるように、透明
性を有することが要求され、更に商品価値を向上させる
ために包装の仕上がりが美麗で艶がよいことも要求され
る。また、包装された生鮮食品等の鮮度及び香りを保持
するために、通気性、水蒸気透過性、保香性に優れるこ
とも要求され、さらには低温での保存性、包装機械によ
るストレッチ包装において良好な延展性及び弾力性を示
し、プラスチック製トレイの歪みや損傷が無くまた、鋭
利な内容物でも破れることなく、包装後に長時間放置し
ても剥離しない自己粘着性を有し、しかも手で容易にカ
ットできるなどの種々の特性が要求される。
トレッチフィルムとして、従来、軟質塩化ビニル樹脂
(PVC)からなるフィルムが主として用いられてい
る。しかし、軟質塩化ビニル樹脂は、含有する可塑剤が
食品へ移行して衛生上の問題が生じるおそれがあり、ま
た廃棄・焼却時の塩化水素ガスの発生が問題となるな
ど、近年、食品包装用ストレッチフィルムへの使用が再
考されつつあり、その代替品の開発が急がれている。
て、柔軟で強靭な直鎖状低密度ポリエチレンを使用する
こと、ポリオレフィンの中でも極めて高分子量で、ゴム
的な特性を有し、その特性が軟質塩化ビニル樹脂に類似
したポリ1−ブテンの特性を生かし、このポリ1−ブテ
ンを中間層として、表層にポリエチレン、エチレン・酢
酸ビニル共重合体等の他のポリオレフィンを積層してな
る積層体が提案されている。例えば、特定の直鎖状低密
度ポリエチレンによる単層フィルムが提供され(例え
ば、特公平3−28460号公報参照)或は、ポリオレ
フィン/ポリ1−ブテン/ポリオレフィン、或は、エチ
レン・酢酸ビニル共重合体/ポリ1−ブテン/エチレン
・酢酸ビニル共重合体等の3層からなる積層体で構成さ
れる食品包装用ストレッチフィルムが提案されている
(特公昭62−27981号公報、特開昭61−890
40号公報および特開平1−166954号公報参
照)。
単層ではその柔軟性、滑り性、熱融着性などの包装適性
が軟質塩化ビニル樹脂に比べて不足していることから、
ストレッチ包装後にタルミが発生する。それに起因し
て、包装の仕上がりが劣り、また、長時間放置した場合
にはフィルムにしわが入って剥離するという外観上の問
題があった。代表的な直鎖状低密度ポリエチレンである
エチレン−1−ブテン共重合体を用いた単層フィルムで
は衝撃強度が低過ぎることから、鋭利な内容物を包装す
る際に破れが発生する。他方、エチレンと炭素数6以上
のα−オレフィンとの共重合体を用いた単層フィルムで
は、衝撃強度が高く鋭利な内容物を包装しても破れない
が、引裂強度が強過ぎることに妨げられて、フィルムの
カット性が劣るという問題点があった。
からなる積層体において、中間層に使用されているポリ
−1−ブテンは、1−ブテン単位の含有量が85モル%
以上の共重合体であることから、その結晶性が高過ぎ
て、ストレッチ包装時の延伸に伴って配向結晶化が生起
され、この配向結晶化によってフィルム内部で透過光の
乱反射が生じることに起因する白濁の結果としてフィル
ムの透明性が低下する。また、ポリ−1−ブテンがポリ
オレフィンとの相溶性に劣ることから、延伸時にはポリ
−1−ブテンからなる中間層とポリオレフィンからなる
表層との界面が剥離する。その結果として積層体の各層
が不均一に延伸されてしわが発生し、その外観が悪化す
るなどの問題があった。他方、従来の積層体はプロテク
トフィルムとしても、被包装物の保護能力に不足する面
があった。
目的は、衝撃強度とカット性とに優れ、特に食品包装等
に有用なポリオレフィン積層体を提供することにある。
本発明の次の目的は、包装適性である延展性と仕上がり
外観とに優れ、特に経時でも(時間が経過しても)しわ
等が生起せず、良好な緊締力を保持することが出来る上
に、延伸されてもその透明性を良好に維持することの出
来る点で食品包装用等に有用なストレッチフィルム等を
提供することにある。本発明の更に別の目的は、耐衝撃
性及び縦引裂強度等に優れる点で被包装物の保護及び使
用後の剥離性能を兼備えたプロテク トフィルムを提供す
ることにある。
決するために、プロピレン単位含有量15〜40モル
%、かつメルトフローレートが0.1〜30g/10m
inである1−ブテン−プロピレン共重合体(A)を主
成分とする中間層(a)と、該中間層(a)の両面に積
層された1−ペンテン単位含有量1〜12モル%、かつ
メルトフローレートが0.1〜15g/10minであ
るエチレン−1−ペンテン共重合体(B)を主成分とす
る上表層(b1)および下表層(b2)とを有するポリ
オレフィン積層体を提供するものである。
層体(以下、「本発明の積層体」と略称することがあ
る)について詳細に説明する。本発明の積層体の中間層
(a)の主成分である1−ブテン−プロピレン共重合体
としては、そのプロピレン単位含有量が15〜40モル
%、好ましくは15〜35モル%、特に好ましくは18
〜30モル%のものを挙げることができる。
体は、ASTM−D−1238Eによって測定されるそ
のメルトフローレート(190℃)が0.1〜30g/
10minのものであり、好ましくは0.3〜20g/
10minのものである。この1−ブテン−プロピレン
共重合体としては、重量平均分子量[Mw]/数平均分
子量[Mn]の比(Mw/Mn)が2〜8であるものが
好ましい。
量[Mn]の比(Mw/Mn)とは、下記の方法によっ
て測定されるものである。 a)分子量既知の標準ポリスチレン[単分散ポリスチレ
ン(東ソー社製)]を用い、異なる分子量のポリスチレ
ンを試料として、下記測定装置および測定条件下で、G
PC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)分析
に供し、分子量MとEV値(Evolution Vo
lume:溶出体積)の校正曲線とを作成する: ・装置 :ウオーター社製、Model 150C ・カラム(6.6mm×600):商品名「TSKGM
H(東ソー社製)」; ・サンプル量:400μl; ・温度 :135℃; ・流量 :1ml/min。
ンゼンとをフラスコに入れ、試料ポリマー15mgに対
して溶媒20mlの割合のポリマー溶液を調製する。
2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾールを0.1重量
%の濃度になる様に加える。
1時間撹拌して、試料ポリマー及び安定剤を完全に溶解
させる。次に、135〜140℃の温度で0.5μmの
フィルターで溶液を濾過する。得られた濾過液を、上記
のa)と同じ測定条件でGPC分析に供し、得られたE
V値から、前記で作成しておいた校正曲線に基づいて、
数平均分子量[Mn]を下記式[II]から算出すると
共に、 [Mn]=ΣMiNi/ΣNi …[II]下記式[III]から 重量平均分子量[Mw]を求め、 [Mw]=ΣMi2Ni/ΣMiNi …[III]得られた[Mn]と[Mw]とを用いて 重量平均分子量
[Mw]/数平均分子量[Mn]の比([Mw]/[M
n])を計算する。
体は、示差走査熱量計(DSC)によって測定される融
点Tmが通常50〜110℃程度のものであり、またX
線回折法によって測定される結晶化度が5〜50%程
度、好ましくは10〜45%のものである。
厚さ0.1mmのプレスシートを示差走査熱量計を用い
た測定に供して昇温速度10℃/minで0℃から25
0℃まで昇温し、吸熱曲線が最大吸熱ピークを示す温度
とする。ここで、吸熱ピークが複数個観察される場合に
は、その中で最大面積の吸熱ピークが位置する温度を融
点Tmとする。
過後の厚さ1.5mmのプレスシートを用いてX線回折
法によって行なった。
体(A)としては、必要に応じて、その延伸性、柔軟性
または引裂強度等を調整したり、成形加工性の向上を図
るために、プロピレン単位の含有量が70モル%以上の
プロピレン系樹脂、エチレン単位の含有量が60モル%
以上のエチレン系樹脂、あるいは1−ブテン単位の含有
量が85モル%以上のブテン系樹脂などを、形成される
組成物基準で40重量%以下の割合で配合してもよい。
プロピレン系樹脂(PP)の具体例としては、プロピレ
ン単独重合体、プロピレン−エチレン共重合体、1−ブ
テン単位の含有量が7モル%以下のプロピレン−1−ブ
テンランダム共重合体、プロピレン−エチレン−1−ブ
テン三元共重合体等が挙げられる。エチレン系樹脂(P
E)の具体例としては、高密度ポリエチレン(HDP
E)、直鎖状低密度ポリエチレン(L−LDPE)、高
圧法低密度ポリエチレン(LDPE)、エチレン−酢酸
ビニル共重合体(EVA)、エチレン−不飽和脂肪酸共
重合体、エチレン−α−オレフィン共重合体、エチレン
−メタクリル酸共重合体をZnイオンまたはNaイオン
等の金属イオンで架橋してなるアイオノマー樹脂等が挙
げられる。1−ブテン系樹脂の具体例としては、1−ブ
テン単独重合体等が挙げられる。
(A)には、本発明の目的を損ねない範囲で、衝撃強度
を向上させるためのゴム成分を配合したり、耐熱安定
剤、耐候安定剤、帯電防止剤、スリップ剤、アンチブロ
ッキング剤、防曇剤、滑剤、顔料およびワックスなどか
ら選ばれた1種以上を配合してもよい。
両面に配設される上表層(b1)と下表層(b2)との
主成分であるエチレン−1−ペンテン共重合体は、その
1−ペンテン単位の含有量が1〜12モル%、好ましく
は3〜10モル%のものである。
体は、ASTM−D−1238Eによって測定されるメ
ルトフローレート[MFR(190℃)]が0.1〜1
5g/10minのものであり、好ましくは0.3〜1
1g/10minのものである。
合体は、その衝撃強度と引裂強度とが本用途において良
好なバランスを有するためには、次式[I]を満たすこ
とが望ましい。
体をキャスト成形して得られる40μm厚フィルムの衝
撃強度と、該フィルムの引取り方向の引裂強度との比を
表わし、衝撃強度はASTM−3420によって測定
(23℃)された値を、引裂強度はASTM−D882
によって測定(23℃/エルメンドルフ引裂強度)され
た値を用いる。MFRはこのエチレン−1−ペンテン共
重合体のメルトフローレート(190℃;g/10mi
n)を表わし、dはこのエチレン−1−ペンテン共重合
体のASTM−1505によって測定される密度(g/
cm 3 )を表わす。
式[I]で表わされる算式「−201ogMFR−10
00d+968」で算出される値よりも大きいかそれに
等しいエチレン−1−ペンテン共重合体を使用すること
により、本発明の積層体の衝撃高度と引裂強度とのバラ
ンスを非常に良好にすることができる。すなわち、RS
が上記式[I]を満たすエチレン−1−ペンテン共重合
体(B)を上表層(b1)および下表層(b2)に用
い、前述の1−ブテン−プロピレン共重合体(A)を中
間層に用いたポリオレフィン積層体は、ストレッチ包装
した際に、鋭利な内容物によって積層体が破られる、あ
るいは、そのカット性不足を来すといった従来の問題点
を解消することができるのである。
[I’]で表わされる共重合体(B)、特に好ましく
は、その次の式[I’’]で表わされる共重合体(B)
を使用することにより、衝撃強度と引裂強度とのバラン
スがより良好な積層体を得ることができる。
れる厚さ40μmの試験フィルムは、エチレン−1−ペ
ンテン共重合体(B)を用いて下記のような条件下で作
成されたものである。すなわち、上記の試験フィルムは
65mmφ押出機を備えたTダイフィルム成形機を用
い、ダイ内温度を220〜240℃の範囲内、チルロー
ル温度を30〜40℃の範囲内、製膜速度(厚さ40μ
m)を20m/min、そして、ドラフト比(フィルム
厚み(mm)/リップ開度(mm))を0.05〜0.
07の範囲内にそれぞれ設定して製膜することによって
調製されたものである。
ン−1−ペンテン共重合体(B)を前記の条件で加工し
て得られる40μm厚のキャストフィルムの衝撃強度
は、通常1000kgf・cm/cm以上、好ましくは
1200kgf・cm/cm以上に達する。
合体(B)は、ASTM−D1505に準拠して測定さ
れる密度が0.80〜0.96g/cm 3 の範囲のもの
であり、好ましくは0.80〜0.94g/cm 3 、さ
らに好ましくは0.85〜0.92g/cm 3 の範囲の
ものである。
体(B)は、X線回折法によって測定される結晶化度が
5〜60%のものが好ましく、15〜55%のものがさ
らに好ましい。この結晶化度は、前記1−ブテン−プロ
ピレン共重合体の結晶化度の測定方法と同じ方法で測定
されたものである。
(B)には、他の物性を損なわない範囲で、衝撃強度を
向上させるためのゴム成分を配合したり、耐熱安定剤、
耐候安定剤、帯電防止剤、スリップ剤、アンチブロッキ
ング剤、防曇剤、滑剤、顔料、ワックスなどの1種類以
上を配合してもよい。
剤として具体的には、テトラキス[メチレン−3(3,
5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピ
オネート]メタン、β−(3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸アルキルエステ
ル、2,2’−オキザミドビス[エチル−3(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)]プロピオ
ネートなどのフェノール系酸化防止剤、ジラウリルフォ
スファイト、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニ
ル)フォスファイトなどのリン系酸化防止剤、ステアリ
ン酸亜鉛、12−ヒドロキシステアリン酸カルシウム、
エルカ酸カルシウムなどの脂肪酸金属塩、グリセリンモ
ノステアレート、グリセリンジラウレート、ポリグリセ
リンステアレート、ペンタエリスリトールモノステアレ
ート、ペンタエリスリトールトリステアレート、ラウリ
ルソルビタンエステル、ポリオキシエチレンステアリル
ソルビタンエステル、ラウリルジエタノールアミン、ス
テアリルジエタノールアミンモノステアレートなどの界
面活性剤すなわち帯電防止剤あるいは防曇剤を挙げるこ
とができる。これらは単独で配合してもよいが、組み合
せで配合してもよく、たとえば、テトラキス[メチレン
−3(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート]メタンとステアリン酸亜鉛および
グリセリンモノステアレートとの組み合せを例示するこ
とができる。
ン共重合体組成物100重量部に対して0.01〜1.
0重量部、好ましくは0.01〜0.5重量部、さらに
好ましくは0.02〜0.4重量部の量で用いられ、ま
た界面活性剤は、エチレン−1−ペンテン共重合体組成
物100重量部に対して0.01〜5重量部、好ましく
は0.05〜5重量部の量で用いられる。
合体(B)には、必要に応じて、衝撃強度、引裂強度等
を調整するためにまたは、成形加工性の向上を図るため
に、エチレン単位含有量が60モル%以上のエチレン−
1−ペンテン共重合体あるいは1−ブテン単位含有量が
70モル%以上の1−ブテン系樹脂などを、得られる組
成物の重量基準で30重量%以下の割合で配合してもよ
い。エチレン系樹脂の具体例としては、エチレン−1−
ブテン共重合体(E・B)、高密度ポリエチレン(HD
PE)、高圧法低密度ポリエチレン(LDPE)、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン・不飽
和脂肪酸共重合体等が挙げられる。1−ブテン系樹脂の
具体例としては、1−ブテン単独重合体(PB)、1−
ブテン−α−オレフィン共重合体等が挙げられる。
1−ペンテン共重合体(B)を主成分とする上表層(b
1)および下表層(b2)のそれぞれの厚さは、通常、
1〜15μm程度であり、成形加工性および自動包装適
性を考慮すると、2〜10μmであることが好ましい。
μmであり、ストレッチ包装時の延展性とフィルム強度
とのバランスを向上させるためには、10〜20μmに
設定されることが好ましい。
て行なうことができ、その方法は特に制限されない。例
えば、共押出インフレーション成形法、共押出Tダイキ
ャスト成形法等の無延伸フィルム成形法;押出コーティ
ングによるラミネート法などの3層を有する本発明の積
層体を製造する方法、あるいは一旦、積層フィルムを成
形させた後に再加熱して、あるいは再加熱しながら、一
軸または二軸方向に延伸する延伸フィルム成形法などが
挙げられる。これらの方法の中でも好ましい成形方法と
しては、設計および設備が簡便である点、縦方向と横方
向との物性のバランスに優れる積層体が得られる点で、
無延伸共押出インフレーション成形法およびチューブラ
ー法同時二軸延伸成形法を挙げることができる。
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。 〈積層体フィルムの成形装置および成形条件〉成形装置: 3層インフレーションフィルム成形機(モダ
ンマシーナリー社製) 押出機3種(それぞれ):バレル内径50mmφ/50
mmφ/50mmφ 設定温度:190℃(但し比較例7の中間層のみ210
℃) ダイリップ開度:1.2mm 成形速度:25m/min BUR(ブローアップ比):4.3。
合体(A1)のMFR、重量平均分子量(Mw)/数平
均分子量(Mn)の比(Mw/Mn)、融点( Tm)お
よび結晶化度を前記方法に従って測定した結果を対応す
る表に示す。
ン−1−ペンテン共重合体(B1)のMFR、RS、前
記式「I]を用いて算出された計算値(括弧内の数値)
およびRSを得る為に用いられた40μm厚キャスト成
形フィルムの衝撃強度と引取り方向(縦)の引裂強度、
密度および結晶化度を測定した結果を対応する続表に示
す。
おり、B1にはテトラキス〔メチレン−3(3,5−ジ
−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト〕メタン0.10重量部、ステアリン酸亜鉛0.05
重量部、グリセリンモノステアレート0.50重量部、
ラウリルジエタノールアミン0.30重量部が配合され
ている。
30%延伸時において側定されたヘイズ値で評価; 包装適性・ 測定方法:発泡ポリエチレンの上に高さ4cmのみか
ん2個載せ、この積層体フィルムを用いてストレッチ包
装を自動包装機[商品名:AW−2600Jr(寺岡精
工社製)]によってテンション目盛り3で行なった; ・ 測定項目: 延展性(部分伸びの発生状態); 仕上り外観(シワ、タルミ、白濁の発生状態)。
中間層として1−ブテン−プロピレン共重合体A1(プ
ロピレン単位含有量:20モル%)から厚さ4μmの中
間層フィルムを作成すると共に、この中間層の両面に上
表層および下表層としてエチレン−1−ペンテン共重合
体B1(1−ペンテン単位含有量:5.1モル%)から
なる厚さ4μmのフィルムを積層して3層積層体フィル
ムを作成した。その結果(各層の配合処方および性状
値)を表1および表2(表1の続き2)に示す。
合体A2(プロピレン単位含有量:26モル%)を用い
る以外には実施例1におけると同様に積層体の作成を行
なった。その結果を表1および表2(表1の続き2)に
示す。
合体A3(プロピレン単位含有量:30モル%)を用い
る以外には実施例1におけると同様に積層体の作成を行
なった。結果を表1および表2(表1の続き2)に示
す。
合体A4(プロピレン単位含有量:20モル%)を用い
る以外には実施例1におけると同様に積層体の作成を行
なった。その結果を表1および表2(表1の続き2)に
示す。
層の厚さをそれぞれ3μmとする以外には実施例1にお
けると同様に積層体の作成を行なった。その結果を表1
およ び表2(表1の続き2)に示す。
層の厚さをそれぞれ5μmとする以外には実施例1にお
けると同様に積層体の作成を行なった。結果を表1およ
び表2(表1の続き2)に示す。
ペンテン共重合体B2(1−ペンテン単位含有量:5.
7モル%)を用いる以外には実施例1におけると同様に
積層体の作成を行なった。その結果を表1および表2
(表1の続き2)に示す。
ペンテン共重合体B3(1−ペンテン単位含有量:6.
8モル%)を用いる以外には実施例1におけると同様に
積層体の作成を行なった。その結果を表1および表2
(表1の続き2)に示す。
ペンテン共重合体B4(1−ペンテン単位含有量:6.
0モル%)を用いる以外には実施例1におけると同様に
積層体の作成を行なった。その結果を表3(表1の続き
1)および表4(表1の続き3)に示す。
重合体B1(1−ペンテン単位含有量:5.1モル%)
を、下表層としてエチレン−1−ペンテン共重合体B3
(1−ペンテン単位含有量:6.8モル%)を用いて、
それぞれの厚さを4μmとする以外には実施例1におけ
ると同様に積層体の作成を行なった。その結果を表3
(表1の続き1)および表4(表1の続き3)に示す。
重合体B2(1−ペンテン単位含有量:5.7モル%)
を、下表層としてエチレン−1−ペンテン共重合体B3
(1−ペンテン単位含有量:6.8モル%)を用いて、
それぞれの厚さ4μmとする以外には実施例1における
と同様に積層体の作成を行なった。その結果を表3(表
1の続き1)および表4(表1の続き3)に示す。
(プロピレン単位含有量:20モル%)に、プロピレン
−エチレン−1−ブテン共重合体(プロピレン単位含有
量:94モル%;MFR5.2g/10min)を20
重量%ブレンドした重合体混合物を中間層として用いる
以外には、実施例1におけると同様に積層体の作成を行
なった。その結果を表3(表1の続き1)および表4
(表1の続き3)に示す。
(1−ペンテン単位含有量:5.1モル%)に、高圧法
低密度ポリエチレン(MFR0.8g/10min;密
度0.920g/cm 3 )を10重量%ブレンドした重
合体混合物を上表層および下表層にそれぞれ用いる以外
には、実施例1におけると同様に積層体の作成を行なっ
た。その結果を表3(表1の続き1)および表4(表1
の続き3)に示す。
形する以外には、実施例1におけると同様に積層体の作
成を行なった。その結果を表3(表1の続き1)および
表4(表1の続き3)に示す。
ー法同時二軸延伸成形法によってタテ(縦)3倍および
ヨコ(横)3倍に延伸して成形する以外には、実施例1
におけると同様に積層体の作成を行なった。その結果を
表3(表1の続き1)および表4(表1の続き3)に示
す。 〈二軸延伸成形条件〉 チューブラー法同時二軸延伸装置(山口製作所製);・3台の 押出機(バレル径それぞれ)50mmφ/50
mmφ/40mmφの3種3層;押出設定温度:190
℃; 延伸炉出口温度:185℃; 成形速度:25m/min; 延伸倍率:縦3倍×横3倍。
って、縦3倍×横3倍に延伸して成形する以外には、実
施例7におけると同様に積層体の作成を行なった。その
結果を表3(表1の続き1)および表4(表1の続き
3)に示す。
外には実施例1と同様に積層体の作成を行なった。その
結果を表5(表2)および表6(表2の続き2)に示
す。
体(MFR:1.0g/10min;Mw/Mn:8.
3;Tm112℃;結晶化度45%)を用いた以外には
実施例1におけると同様に積層体の作成を行なった。そ
の結果を表5(表2)および表6(表2の続き2)に示
す 。
合体A5(プロピレン単位含有量:8モル%)を用いる
以外には実施例1と同様に積層体の作成を行なった。そ
の結果を表5(表2)および表6(表2の続き2)に示
す。
合体A6(プロピレン単位含有量:53モル%)を用い
る以外には実施例1と同様に積層体の作成を行なった。
その結果を表5(表2)および表6(表2の続き2)に
示す。
合体A7(プロピレン単位含有量:20モル%)を用い
る以外には実施例1におけると同様に積層体の作成を行
なった。その結果を表5(表2)および表6(表2の続
き2)に示す。
合体A8(プロピレン単位含有量:18モル%)を用い
る以外には実施例1におけると同様に積層体の作成を行
なった。その結果を表5(表2)および表6(表2の続
き2)に示す。
体を用いる以外には実施例1におけると同様に積層体の
作成を行なった。その結果を表5(表2)および表6
(表2の続き2)に示す。
合体B3(1−ペンテン単位含有量:6.8モル%)を
用いる以外には実施例1におけると同様に積層体の作成
を行なった。その結果を表5(表2)および表6(表2
の続き2)に示す。
−プロピレン共重合体A1(プロピレン単位含有量:2
0モル%)を用いる、すなわちA1の単層フィルムとす
る以外には実施例1におけると同様に行なったが、フィ
ルム製の袋の開口性が極度に悪く評価サンプルが得られ
なかった。評価ができなかったことも表5(表2)およ
び表6(表2の続き2)に示す。
−1−ペンテン共重合体B1(1−ペンテン単位含有
量:5.1モル%)を用いる、すなわちB1の単層フィ
ルムとする以外には実施例1におけると同様に行なっ
た。その結果を表5(表2)および表6(表2の続き
2)に示す。
−ブテン共重合体を用いる以外には、実施例1における
と同様に積層体の作成を行なった。その結果を表7(表
2の続き1)および表8(表2の続き3)に示す。
−ヘキセン共重合体を用いる以外には、実施例1におけ
ると同様に積層体の作成を行なった。その結果を表7
(表2の続き1)および表8(表2の続き3)に示す。
−ヘキセン共重合体を用いる以外には、実施例1におけ
ると同様に積層体の作成を行なった。その結果を表7
(表2の続き1)および表8(表2の続き3)に示す。
−オクテン共重合体を用いる以外には、実施例1におけ
ると同様に積層体の作成を行なった。その結果を表7
(表2の 続き1)および表8(表2の続き3)に示す。
ポリエチレンを用いる以外には、実施例1におけると同
様に積層体の作成を行なった。その結果を表7(表2の
続き1)および表8(表2の続き3)に示す。
酸ビニル共重合体(酢酸ビニル単位含有量:15モル
%)を用いる以外には実施例1におけると同様に積層体
の作成を行なった。その結果を表7(表2の続き1)お
よび表8(表2の続き3)に示す。
重合体を用いる以外には、実施例1におけると同様に積
層体の作成を行なった。その結果を表7(表2の続き
1)および表8(表2の続き3)に示す。
合体(酢酸ビニル単位含有量:15モル%)を用いる以
外には実施例1におけると同様に積層体の作成を行なっ
た。その結果を表7(表2の続き1)および表8(表2
の続き3)に示す。
重合体を、上表層および下表層としてはエチレン−酢酸
ビニル共重合体(酢酸ビニル単位含有量:15モル%)
を用いる以外には実施例1におけると同様に積層体の作
成を行なった。その結果を表7(表2の続き1)および
表8(表2の続き3)に示す。
全体として均一に延伸され、かつ収縮応力に富み、強度
およびカット性に優れ、さらに適度な粘着性を有する。
これ等の特徴を生かして、食品用等のストレッチフィル
ムに好適であり、また、プロテクトフィルム等の用途に
も好適である。
Claims (6)
- 【請求項1】プロピレン含有量15〜40モル%、かつ
メルトフローレートが0.1〜30g/10minであ
る1−ブテン・プロピレン共重合体(A)を主成分とす
る中間層(a)と、該中間層(a)の両面に積層された
1−ペンテン単位含有量1〜12モル%、かつメルトフ
ローレートが0.1〜15g/10minであるエチレ
ン−1−ペンテン共重合体(B)を主成分とする上表層
(b1)および下表層(b2)とを有するポリオレフィ
ン積層体。 - 【請求項2】エチレン・1−ペンテン共重合体をキャス
トフィルム成形して得られる40μm厚フィルムの衝撃
強度と、該フィルムの引取り方向の引裂強度との比(R
S)が、下記式[I]を満たすエチレン−1−ペンテン
共重合体であることを特徴とする請求項1に記載のポリ
オレフィン積層体: RS≧−201ogMFR−1000d+968 …[I] [式中、MFR、dはそれぞれエチレン−1−ペンテン
共重合体(B)のメルトフローレート(g/10mi
n)と密度(g/cm 3 )とを表わす]。 - 【請求項3】 RSが下記式[I’]を満たすエチレン−
1−ペンテン共重合体(B)を上表層(b1)および下
表層(b2)に用い、前述の1−ブテン−プロピレン共
重合体(A)を中間層に用いた請求項1または2に記載
のポリオレフィン積層体: RS≧−201ogMFR−1000d+973 …[I’] [式中、MFR、dはそれぞれエチレン−1−ペンテン
共重合体(B)のメルトフローレート(g/10mi
n)と密度(g/cm3)とを表わす]。 - 【請求項4】 RSが下記式[I’’]を満たすエチレン
−1−ペンテン共重合体(B)を上表層(b1)および
下表層(b2)に用い、前述の1−ブテン−プロピレン
共重合体(A)を中間層に用いた請求項1〜3の何れか
に記載のポリオレフィン積層体: −201ogMFR−1000d+975≦RS≦200 …[I’’] [式中、MFR、dはそれぞれエチレン−1−ペンテン
共重合体(B)のメルトフローレート(g/10mi
n)と密度(g/cm3)とを表わす]。 - 【請求項5】 請求項1〜4の何れかに記載のポリオレフ
ィン積層体をその主要構成層とするストレッチ包装用フ
ィルム。 - 【請求項6】 請求項1〜4の何れかに記載のポリオレフ
ィン積層体をその主要構成層とするプロテクトフィル
ム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32444891A JP2952096B2 (ja) | 1991-12-09 | 1991-12-09 | ポリオレフィン積層体およびその用途 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32444891A JP2952096B2 (ja) | 1991-12-09 | 1991-12-09 | ポリオレフィン積層体およびその用途 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06226936A JPH06226936A (ja) | 1994-08-16 |
JP2952096B2 true JP2952096B2 (ja) | 1999-09-20 |
Family
ID=18165926
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32444891A Expired - Lifetime JP2952096B2 (ja) | 1991-12-09 | 1991-12-09 | ポリオレフィン積層体およびその用途 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2952096B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005067735A (ja) * | 2003-08-05 | 2005-03-17 | Dainippon Printing Co Ltd | 切り餅包装用フィルム |
JP2005067736A (ja) * | 2003-08-05 | 2005-03-17 | Dainippon Printing Co Ltd | 切り餅包装用フィルム |
JP2005145486A (ja) * | 2003-11-13 | 2005-06-09 | Dainippon Printing Co Ltd | 餅包装体 |
JP5085678B2 (ja) * | 2010-03-17 | 2012-11-28 | 日東電工株式会社 | シート材、ならびにそれを有する感圧性接着シート |
-
1991
- 1991-12-09 JP JP32444891A patent/JP2952096B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06226936A (ja) | 1994-08-16 |
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