JPH0719051B2 - 感光性転写シ−ト - Google Patents

感光性転写シ−ト

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JPH0719051B2
JPH0719051B2 JP60029162A JP2916285A JPH0719051B2 JP H0719051 B2 JPH0719051 B2 JP H0719051B2 JP 60029162 A JP60029162 A JP 60029162A JP 2916285 A JP2916285 A JP 2916285A JP H0719051 B2 JPH0719051 B2 JP H0719051B2
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三樹雄 戸塚
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F3/00Colour separation; Correction of tonal value
    • G03F3/10Checking the colour or tonal value of separation negatives or positives

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の分野] 本発明は、色校正用のプレプレスプルーフおよびディス
プレーなどに用いられる感光性転写シートに関するもの
である。
[発明の技術的背景および従来技術] 従来より、フォトポリマーを使用する色校正法(プレプ
レスプルーフ)にはオーバーレイ法およびサープリント
法がある。オーバーレイ法は、透明支持体上に各色の分
解画像が設けられた複数のカラープルーフィングシート
を用意し、これらのシートを重ね合わせることにより
(得られたものをカラーテストシートという)、色校正
を行なう方法である。この方法によれば、その都度二色
乃至四色のカラープルーフィングシートを重ねることに
より多色画像を得ることができ、従って簡便であり、か
つ連続検査に使用できるとの利点を有する。また、サー
プリント法は、一枚の支持体上に各色の分解画像を順次
形成して多色画像とする方法である。この方法によれ
ば、オーバーレイ法におけるように色濃度が支持体によ
って影響されることがなく、またカラープルーフィング
シートを重ねる際に起こる色の歪みが回避でき、従って
本来の印刷法に一層類似したものである。
上記オーバーレイ法およびサープリント法の両者に使用
できる画像形成材料として、支持体(以下においては仮
支持体とも称される)上に有機重合体よりなる剥離層お
よび感光性樹脂層を順に設けてなる感光性転写シートが
知られている。色校正のための多色画像を有するカラー
プルーフィングシートは、この感光性転写シートを露
光、現像して分解画像を形成したのち、この分解画像を
任意の支持体上に転写する操作を繰り返すことにより得
られる。たとえば特公昭49-441号公報に記載されている
ように、感光性転写シートを色分解フィルムを通して露
光現像して剥離層上に分解画像を形成したのち、この転
写シートを別の支持体に接着剤を介して押圧し、次いで
仮支持体を剥離することにより、支持体上に剥離層と共
に転写画像を形成することができる。この場合に、転写
の度に接着剤を転写シートまたは支持体に付与しなけれ
ばならず、カラープルーフィングの工程が煩雑となり、
また転写の際の位置合わせの精度が低下しがちであると
の欠点を有していた。
カラープルーフィング工程を簡略化するために、たとえ
ば特開昭47-41830号公報には接着剤を付与することな
く、加熱加圧下で分解画像を転写しうる感光性転写シー
トが開示されている。このような特性を有する転写シー
トの剥離層としては、熱転写の際に仮支持体との剥離性
が良好であって、かつ受像側の支持体、各色の非画線部
(剥離層)および画線部との接着性が良好であることが
要求される。しかしながら、剥離層の材料として上記公
報に記載されている共重合ナイロン、N−アルコキシメ
チルナイロン等のアルコール可溶性ポリアミドを単独で
用いた場合には、剥離層が水分を吸収しやすいために高
湿下では仮支持体との密着性が増して転写不能となる傾
向にある。また、アルコール可溶性ポリアミド樹脂から
なる剥離層においては、現像時に染料、顔料等の汚れ
(stain)が残り易く、いわゆる色材カブリが発生しが
ちであった。
[発明の要旨] 本発明は、転写特性の向上した感光性転写シートを提供
することをその目的とするものである。
また、本発明は、転写特性の向上とともに色材カブリの
発生を防止した感光性転写シートを提供することもその
目的とするものである。
上記の目的は、支持体、有機重合体よりなる剥離層およ
び感光性樹脂層をこの順に有する感光性転写シートにお
いて、該剥離層が、アルコール可溶性ポリアミドとヒド
ロキシスチレン系重合体との4:6乃至9:1の範囲の重量混
合比の混合物からなることを特徴とする本発明の感光性
転写シートにより達成することができる。
本発明は、支持体と感光性樹脂層との間に、アルコール
可溶性ポリアミドとヒドロキシスチレン系重合体との混
合物からなる剥離層を設けることにより、感光性転写シ
ートの転写特性の向上および色材カブリの防止などの諸
特性の向上を実現するものである。
すなわち、剥離層材料として上記混合物を用いることに
より、支持体上に耐湿性の優れた剥離層を形成すること
ができる。この結果、分解画像の転写工程における雰囲
気が高湿であっても剥離層は実質的に水分を吸収するこ
とがないため、画像の形成された感光性転写シートを受
像シート等の支持体に熱圧着したのち、転写シートの支
持体(仮支持体)を剥離層から容易に剥すことができ
る。換言すれば、湿度等の条件に影響されることなく転
写操作を行なうことができる。
また、本発明によれば、感光性転写シートに分解画像を
形成するための現像工程において、染料および顔料等の
色材による汚れが剥離層上に殆ど生じることがなく、色
材カブリの発生を顕著に防ぐことができる。
さらに、本発明における剥離層は、受像側の支持体、各
色の剥離層および画線部との接着性が良好であり、かつ
常温では接着性がなく50〜150℃の範囲の温度で接着性
を有するから、高精度で位置合わせをすることができ
る。また、剥離層はこの上に設けられる感光性樹脂層等
の形成に用いられる一般的な溶剤に対して不溶性であ
り、そして剥離層自体が着色されることが殆どないもの
である。
[発明の構成] 本発明の感光性転写シートは、実質的に支持体、剥離層
および感光性樹脂層がこの順に設けられてなる構成を有
する。感光性転写シートは、たとえば以下に述べるよう
な方法により製造することができる。
支持体の材料としては、化学的および熱的に安定であっ
て、かつ撓曲性を有する物質が用いられる。必要に応じ
て化学光線透過性であってもよい。具体的には、たとえ
ば、セルロースアセテート、ポリ塩化ビニル、ポリスチ
レン、ポリプロピレンなどの特開昭47-41830号、特開昭
48-9337号および特開昭51-5101号の各公報等に記載され
ている種々の物質を使用することができるが、特にポリ
エチレンテレフタレート、ポリカーボネートおよびこれ
らの熱処理物が好ましい。
支持体の剥離層が設けられる側とは反対側の表面には、
加工性の向上などの目的で、ポリビニルブチラール、塩
化ビニル・酢酸ビニル共重合体、セルロースアセテート
などの高分子物質からなるバック層が設けられてもよ
い。また、バック層にはマット剤など各種の添加剤が含
有されていてもよい。
この支持体上には、有機重合体からなる剥離層が設けら
れる。本発明の特徴的な要件である剥離層は、アルコー
ル可溶性ポリアミドとヒドロキシスチレン系重合体との
4:6乃至9:1の範囲の重量混合比の混合物からなる層であ
る。
アルコール可溶性ポリアミドとしては、たとえば二塩基
性脂肪酸とジアミン、ω−アミノ酸、ラクタムまたはこ
れらの誘導体から公知の方法によって合成される線状ポ
リアミドを使用することができる。線状ポリアミドはホ
モポリマー、コポリマーおよびブロックポリマーのいず
れであってもよい。また、主鎖を構成する炭素原子また
は窒素原子上に置換基を有するポリアミド、および主鎖
にC−C結合、C−N−C結合以外の結合を含んでいる
ポリアミドも使用することができる。
このようなポリアミドの代表的な例としては、ナイロン
3、4、5、6、8、11、12、13、66、610、1313、メ
タキシリレンジアミンとアジピン酸の重合体、トリメチ
ルヘキサメチレンジアミンとテレフタル酸の重合体、1,
4−ジアミノメチルシクロヘキサンとスベリン酸の重合
体等の線状ホモポリアミド;ナイロン66、6/66/610、6/
66/610/612、6/66/12、ε−カプロラクタム/アジピン
酸/ヘキサメチレンジアミン/4,4′−ジアミノジシクロ
ヘキシルメタン等の共重合ポリアミド;およびこれら各
種ポリアミドのN−メチロール置換、N−アルコキシア
ルキル置換、N−アリロキシアルキル置換等の誘導体を
挙げることができる。
ただし、本発明に用いられるアルコール可溶性ポリアミ
ドは、その粘度(温度20℃における10重量%メタノール
溶液の粘度)が0.2〜70cpsの範囲にあるのが好ましい。
上記アルコール可溶性ポリアミドは単独で使用してもよ
いし、あるいは二種以上を併用してもよい。
ヒドロキシスチレン系重合体としては、たとえば、ポリ
ヒドロキシスチレンおよびその誘導体(アルキル基、ア
ルコキシ基、アラルキル基等の置換物など)のほかに、
ヒドロキシスチレンと他のビニル化合物との共重合体を
使用することができる。そのようなビニル化合物の例と
してはビニルトルエン、ハロゲン化スチレン、ビニルエ
チルベンゼン、メトキシスチレン;N−ビニルカルバゾー
ル、ビニルピリジン、ビニルオキサゾール、ビニルピロ
リドン等のビニルヘテロ環化合物;ビニルシクロヘキサ
ン等のビニルシクロアルカン類;(メタ)アクリル酸ア
ルキル、(メタ)アクリル酸アラルキル、(メタ)アク
リル酸アリール等の(メタ)アクリル酸エステル類;ア
クリロニトリル等のアクリルアミド類を挙げることがで
きる。ただし、共重合体におけるヒドロキシスチレンの
繰り返し単位が全繰り返し単位に対して平均数量比で40
%以上含まれるのが好ましい。
本発明の剥離層に用いられるヒドロキシスチレン系重合
体は、分子量(重量平均)が800〜10,000の範囲である
のが好ましく、特に好ましくは1,200〜8,000の範囲であ
る。一般に分子量の増加は転写温度(熱圧着の温度)を
高め、逆に分子量が小さすぎる場合には化合物が感光性
樹脂層に移動して悪影響を及ぼしがちである。また、ヒ
ドロキシスチレン系重合体に不純物が混入していると着
色しやすく、得られた感光性転写シートを紙等の支持体
に転写したときに白色度の低下を引き起こすから、還元
等の方法により予め不純物を除去しておくのが望まし
い。
アルコール可溶性ポリアミドとヒドロキシスチレン系重
合体との比率は、剥離層の高湿下における支持体との剥
離性および転写時における受像側の支持体等との接着性
の点から4:6乃至9:1(重量混合比)の範囲とする。
剥離層は、上記アルコール可溶性ポリアミドとヒドロキ
シスチレン系重合体を適当な溶剤に溶解して塗布液を調
整したのち、この塗布液を支持体上に塗布、乾燥するこ
とにより形成することができる。塗布液中には、表面状
態改良剤として各種の界面活性剤を添加することがで
き、特にフッ素系界面活性剤が有効である。剥離層の層
厚は一般に0.1〜2.0μmの範囲にあり、好ましくは0.3
〜1.0μmの範囲にある。
次に、剥離層上には感光性樹脂層が設けられる。
感光性樹脂層の材料としては、公知の感光性転写シート
に用いられる各種の材料を使用することができるが、ア
ルカリ現像タイプの感光性樹脂が好ましい。たとえばN
→P型の場合には、2,6−ジ(4′−アジドベンザル)
シクロヘキサン等のアジド系感光剤とフェノールノボラ
ック樹脂とのブレンド組成物、およびベンジルメタクリ
レート・メタクリル酸共重合体を結合剤としてトリメチ
ロールプロパントリアクリレート等の多官能性モノマー
とミヒラーケトン等の光重合開始剤とのブレンド組成物
が好ましい。また、P→P型の場合には、o−キノンジ
アジド等のキノンジアジド系感光剤が好ましい。感光性
樹脂層の層厚は一般に0.5〜10μmの範囲にあり、好ま
しくは1.0〜5μmの範囲にある。
これら感光性樹脂層の材料およびその形成方法の詳細に
ついては、たとえば特公昭46-15326号、特公昭46-35682
号、特開昭47-41830号、特開昭48-93337号、特開昭49-4
41号、特開昭51-5101号、特開昭59-97140号などの各公
報に記載されている。
着色物質を使用する場合には、着色物質は感光性樹脂層
に含有されてもよいし、あるいは別に色材層を設けてこ
の中に含有されてもよい。色材層は感光性樹脂層の上部
および下部のどちらにでも設けることができるが、画像
露光工程における感光性樹脂層の感度(光重合性)の点
から、色材層の上に感光性樹脂層を設けるのが好まし
い。また、着色物質としては公知の顔料および染料を用
いることができるが、印刷用の色校正としてはカラーイ
ンキと同等の色相をもつ顔料(イエロー、マゼンタ、シ
アン、ブラック)を用いるのが好ましい。着色物質およ
び色材層の詳細については、たとえば特開昭59-97140号
公報に開示されている。
さらに、N→P型の場合には、ネガタイプの感光性樹脂
層の上に保護層を設けるのが好ましい。保護層は、たと
えばポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、メチルビ
ニルエーテル・無水マレイン酸共重合体、ポリビニルピ
ロリドン、ゼラチン、アラビアゴムなどの高分子物質の
溶液を塗布、乾燥することにより形成することができ
る。
このようにして製造された本発明の感光性転写シート
は、たとえば以下に述べるようなサープリント法に従う
操作により、色校正に使用することができる。
1)感光性転写シートに色分解マスクを重ね合わせた状
態で、活性光線を照射することにより露光を行なう(露
光工程)。
2)この転写シートを現像液で処理することにより、剥
離層上に分解画像を形成する(現像工程)。
3)別の感光性転写シートを用いて、上記第一および第
二工程を繰り返すことにより、二色乃至四色のカラープ
ルーフィングシートを得る。
4)第一色目の分解画像を有するカラープルーフィング
シートを、該分解画像側が支持体と光重合性画像受容層
とからなる受像シートの画像受容層に接するように重ね
合わせたのち、加熱加圧して接着を行なう。分解画像は
未硬化の画像受容層中に埋め込まれた状態で熱圧着され
る。次いで、転写シートの支持体(仮支持体)を剥離し
て剥離層と共に画像の転写を行なう(転写工程)。
さらに、残りのカラープルーフィングシートを用いて同
様の操作により、第二色目以降の分解画像を第一色目の
分解画像に整合させながら同一の受像シート上に順次転
写する。受像シート上には、二色乃至四色の分解画像が
画像受容層に埋め込まれた状態で転写形成される。
5)多色画像が転写された受像シートを、該多色画像側
が白色紙と接するように白色紙に重ね合わせたのち加熱
加圧して接着する。
6)受像シートの支持体を通して全面に活性光線を照射
して、光重合性画像受容層を光硬化させる。
7)受像シートの支持体(仮支持体)を剥離することに
より、白色紙上に多色画像が転写形成される。所望によ
り、画像受容層上にマットフィルム等を重ねて加熱加圧
することにより、画像受容層表面に微細な凹凸を設けて
もよい。
なお、上記においては分解画像が最終的に転写される支
持体として白色紙の例を挙げたが、それ以外に各種の
紙、金属、フィルム、ガラス等も支持体として用いるこ
とができる。また、受像シートを介さずに、直接に最終
支持体に転写することも可能である。
さらに、上記第三工程で得られた二色乃至四色のカラー
プルーフィングシートは、そのまま直接に正確に重ね合
わすことによりオーバーレイ法に従う色校正に使用する
ことができる。
次に本発明の実施例および比較例を記載する。ただし、
以下の各例は本発明を制限するものではない。
[実施例1] 剥離層形成用塗布液として、下記組成を有する溶液を調
製した。
剥離層用塗布液 アルコール可溶性ポリアミド 7.2g (CM-8000、粘度:23cps、東レ(株)製) ポリヒドロキシスチレン 1.8g (レジンM、平均分子量:5,500、丸善石油(株)製) メタノール 400g メチルセロソルブ 100g この塗布液をポリエチレンテレフタレートフィルム(支
持体、厚さ:100μm)上に均一に塗布乾燥して、乾燥膜
厚が0.5μmの剥離層を設けた。
次に、N→P型の画像形成を目的として、感光性樹脂層
形成用の塗布液としてイエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)、ブラック(B)の四色の感光溶
液を下記第1表に示す組成となるようにそれぞれ調製し
た。
剥離層の付設された四枚の支持体上に、これら四色の感
光溶液をそれぞれ塗布乾燥して、乾燥膜厚が2.4μmの
感光性樹脂層を設けた。
別に、下記組成の保護層形成用の塗布液を調製し、この
塗布液を各色の感光性樹脂層の上にそれぞれ塗布乾燥し
て、乾燥膜厚が1.5μmの保護層を設けた。
保護層用の塗布液 ポリビニルアルコール 60g (GL-05、日本合成化学工業(株)製) 水 970g メタノール 30g このようにして、順に支持体、剥離層、感光性樹脂層お
よび保護層からなる四色の感光性転写シート(ネガ型着
色感光シート)を製造した。
[実施例2] 実施例1において、剥離層用塗布液の組成を下記組成に
変更すること以外は実施例1の方法と同様の処理を行な
うことにより、四色の感光性転写シートを製造した。
剥離層用塗布液 アルコール可溶性ポリアミド 7.2g (CM-8000、粘度:23cps、東レ(株)製) メチルメタクリレート・ヒドロキシスチレン共重合体
(モル比:1/9、分子量:20,000) 1.8g メタノール 400g メチルセロソルブ 100g [比較例1] 実施例1において、剥離層用塗布液の組成を下記組成に
変更すること以外は実施例1の方法と同様の操作を行な
うことにより、四色の感光性転写シートを製造した。
剥離層用塗布液 アルコール可溶性ポリアミド 9.0g (CM-8000、粘度:23cps、東レ(株)製) メタノール 400g メチルセロソルブ 100g [比較例2] 実施例1において、剥離層用塗布液の組成を下記組成に
変更すること以外は実施例1の方法と同様の処理を行な
うことにより、四色の感光性転写シートを製造した。
剥離層用塗布液 ポリヒドロキシスチレン 9.0g (レジンM、平均分子量:5,500、丸善石油(株)製) メタノール 400g メチルセロソルブ 100g [比較例3] 実施例1において、剥離層用塗布液の組成を下記組成に
変更すること以外は実施例1の方法と同様の処理を行な
うことにより、四色の感光性転写シートを製造した。
剥離層用塗布液 アルコール可溶性ポリアミド 7.2g (CM-8000、粘度:23cps、東レ(株)製) スチレン・マレイン酸共重合体 1.8g (オキシラックSH-101、日本触媒化学工業(株)製) メタノール 400g メチルセロソルブ 100g [比較例4] 実施例1において、剥離層用塗布液の組成を下記組成に
変更すること以外は実施例1の方法と同様の処理を行な
うことにより、四色の感光性転写シートを製造した。
剥離層用塗布液 アルコール可溶性ポリイミド 7.2g (CM-8000、粘度:23cps、東レ(株)製) コポリ(ビニルアセテート/ビニルステアレート)1.8g メタノール 400g メチルセルソロブ 100g [比較例5] 実施例1において、剥離層用塗布液の組成を下記組成に
変更すること以外は実施例1の方法と同様の処理を行な
うことにより、四色の感光性転写シートを製造した。
剥離層用塗布液 アルコール可溶性ポリイミド 7.2g (CM-8000、粘度:23cps、東レ(株)製) コポリ(ビニルクロライド/ビニルアセテート /無水マレイン酸) 1.8g メタノール 400g メチルセルソロブ 100g [感光性転写シートの評価] 得られた各四色の感光性転写シートについて、以下に記
載する画像転写特性試験および色材カブリ試験を行なっ
た。
(1)色材カブリ試験 四色各々の感光性転写シートを、レジスターピンを用い
て相応するマスクと重ね合わせ、2kwの超高圧水銀灯で5
0cmの距離から画像露光を行なった。露光済の転写シー
トを下記組成の現像液を用いて35℃の温度で20〜25秒間
現像処理して、四色のカラープルーフィングシートを得
た。
現像液 Na2CO3 15g ブチルセロソルブ 3g 水 1 得られたカラープルーフィングシートそれぞれについて
非画線部(剥離層)の顔料による汚れの程度を観察し、
次のA〜Cの三段階で評価した。
A:顔料による汚れが殆ど生じていなかった。
B:顔料による汚れが若干生じていた。
C:顔料による汚れがかなり生じていた。
(2)画像転写特性試験 まず、上記色材カブリ試験で得られたブラックのカラー
プルーフィングシートを、画像側が受像シートの光重合
性画像受容層に接するように受像シートにレジスターピ
ンを用いて正確に重ね合わせたのち、ラミネータ(ファ
ーストラミネータ8B-550-80、大成商事(株)製)を用
いて圧力2バール、ローラ温度110℃、ラミネータ速度6
0cm/分の条件でラミネートを行なった。カラープルーフ
ィングシートの支持体のみを剥離層から剥して、受像シ
ート上にブラックの画像を転写した。次いで、残りの三
色のカラープルーフィングシートについても同様の操作
を繰り返して、ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー
の順に網点画像が転写形成された受像シートを得た。
上記の転写工程をそれぞれ、 (I)温度25℃、湿度40%RHの雰囲気下 (II)温度30℃、湿度80%RHの雰囲気下 で行ない、支持体と剥離層との間の剥離性を測定した。
評価は次のA〜Dの四段階で行なった。
A:剥離層と支持体間の剥離は良好であった。
B:剥離層と支持体間の剥離は実用上問題がなかった。
C:剥離層と支持体間の剥離は実用上若干の支障を来たし
た。
D:剥離層と支持体間の剥離は不完全であった。
なお、上記において使用した受像シートは以下のように
して製造されたものである。
ポリエチレンテレフタレートフィルム(支持体、厚さ:1
00μm)を用意し、下記組成の塗布液を調整したのちこ
の塗布液を支持体上に均一に塗布乾燥して、乾燥膜厚が
20μmの光重合性画像受容層を設けることにより、支持
体と光重合性画像受容層とからなる受像シートを得た。
光重合性画像受容層用塗布液 メタクリル酸メチルポリマー 85g (平均分子量:100,000) 塩化ビニル・酢酸ビニル・ビニルアルコール共重合体
(エスレックA、積水化学工業(株)製) 8g ベンゾインメチルエーテル 5g パラメトキシフェノール 0.09g トリメチロールプロパントリメタクリレート 60g メタルエチルケトン 300g なおさらに、上記の四色転写画像を有する受像シートを
用いて、以下のようにしてサープリント方式用のカラー
テストシートを作製した。
四色転写画像を有する受像シートを、画像受容層側が接
するように白色アート紙と重ね合わせたのち、前記と同
様の条件でラミネートを行なった。このアート紙に受像
シートの支持体を通して2kwの超高圧水銀灯で50cmの距
離から全面露光を行なったのち、受像シートの支持体を
剥離した。このようにして、四色画像を有する画像受容
層が設けられたアート紙(カラーテストシート)を得
た。
得られた結果を第2表に示す。
第1表に示された結果から明らかなように、本発明の感
光性転写シート(実施例1、2)を用いてカラープルー
フィングシートを作成した場合には、低湿度条件(I)
および高湿度条件(II)のいずれにおいても画像の転写
が良好であり、非画線部に顔料カブリは殆ど生じなかっ
た。それに対し、公知の感光性転写シート(比較例1、
3)および比較のための感光性転写シート(比較例2)
は、高湿度下では支持体と剥離層との密着力が強すぎて
転写不良が生じた。また、非画線部には顔料カブリが発
生し、実用に耐えなかった。そして、アルコール可溶性
ポリアミドと組合せる側のポリマーを、ヒドロキシスチ
レン系重合体以外の他の一般的な結合剤樹脂であるコポ
リ(ビニルアセテート/ビニルステアレート)あるいは
コポリ(ビニルアセテート/ビニルステアレート/無水
マレイン酸)などに代えた場合(比較例4、5)では、
それぞれ低湿度の条件では大きな問題はないものの、高
湿度条件では剥離層と支持体との剥離にトラブルが生
じ、また顔料カブリも若干発生した。
さらに、本発明の感光性転写シートを用いて得られたサ
ープリント方式用のカラーテストシートは、鮮明な画像
を有していた。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体、有機重合体よりなる剥離層および
    感光性樹脂層をこの順に有する感光性転写シートにおい
    て、該剥離層が、アルコール可溶性ポリアミドとヒドロ
    キシスチレン系重合体との4:6乃至9:1の範囲の重量混合
    比の混合物からなることを特徴とする感光性転写シー
    ト。
  2. 【請求項2】上記アルコール可溶性ポリアミドの粘度
    が、0.2乃至70cpsの範囲にある特許請求の範囲第1項記
    載の感光性転写シート。
  3. 【請求項3】上記ヒドロキシスチレン系重合体が、ポリ
    ヒドロキシスチレン、ヒドロキシスチレンとビニル系化
    合物との共重合体およびそれらの誘導体からなる群より
    選ばれる少なくとも一種の化合物である特許請求の範囲
    第1項記載の感光性転写シート。
  4. 【請求項4】上記ヒドロキシスチレン系重合体の分子量
    が、800乃至10,000の範囲にある特許請求の範囲第3項
    記載の感光性転写シート。
  5. 【請求項5】上記支持体が、ポリエチレンテレフタレー
    トからなる特許請求の範囲第1項記載の感光性転写シー
    ト。
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