JPH0718446Y2 - 閉塞鍛造用金型 - Google Patents

閉塞鍛造用金型

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JPH0718446Y2
JPH0718446Y2 JP1990055003U JP5500390U JPH0718446Y2 JP H0718446 Y2 JPH0718446 Y2 JP H0718446Y2 JP 1990055003 U JP1990055003 U JP 1990055003U JP 5500390 U JP5500390 U JP 5500390U JP H0718446 Y2 JPH0718446 Y2 JP H0718446Y2
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JP
Japan
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die
hole
forging
pressing die
closed forging
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JP1990055003U
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信市 小野
忠雄 岩舘
秀雄 岩澤
寛 横山
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Japan Steel Works Ltd
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Japan Steel Works Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、閉塞鍛造用金型に関する。
〔従来の技術及びその課題〕
各種機械の金属部品として、第6図に示すように2つの
柱状部6a,6bがそれぞれの中心軸線X,Yを空間において交
叉させて接続し、一方の柱状部6aが他方の柱状部6bに対
して一側に突出して一体をなす部材6がある。この種の
形状をなす部材6を溶接等の手段によらず単一素材から
一体に製作する方法としては、従来、機削り又は曲げ加
工によつている。機削りによる方法は、ブロツク状の素
材を鍛造した後、機削りを施すため、工程数が多くて製
作に長時間を要すると共に、材料歩留りが悪い。加え
て、鍛造によつて製品形状に沿つた鍛流線が得られない
ため、製品である部材に所要の疲労強度、引張強さ、伸
び、衝撃値等の良好な力学的特性を一般に確保すること
ができない。
一方、曲げ加工による方法は、凸形状に型抜きした素材
を曲げ加工することになるが、肉厚が厚い場合、曲げ加
工に伴つて曲げ加工部の内側にしわ状の欠陥を生じ、外
側に伸びに伴う割れを生じ易い。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、このような従来の技術的課題に鑑みてなされ
たものであり、その構成は、2つの柱状部がそれぞれの
中心軸線を空間において交叉させて一体をなす部材を成
形するための閉塞鍛造用金型であつて、基部と該基部の
中間部から突出する突出部とからなる凸形状断面の貫通
孔を有する外型と、該貫通孔の基部に適合する平板状
部、及び該平板状部の一部に形成され、該貫通孔の突出
部に適合する突起部を有する押し型とを備える閉塞鍛造
用金型である。そして、外型の貫通孔と適合する断面形
状を有し、外型の貫通孔内に挿入される底板を備えるこ
とができる。
〔作用〕
このような閉塞鍛造用金型は、先ず、プレス、ハンマー
等の鍛造機械のテーブル上に、外型を設置する。
この外型の貫通孔内に、適当温度に加熱したブロツク状
の金属素材を投入する。
次いで、押し型の平板状部を貫通孔の基部に挿入すると
共に、突起部が外型の貫通孔の突出部に嵌挿するよう
に、鍛造機械による圧力下を押し型に加える。押し型の
圧下に伴つて、高温に加熱され軟化した素材の大部分
が、押し型の平板状部下面及び外型の貫通孔の基部によ
つて区画される空間内で圧縮され、横方向の材料流れを
生じ、部材の他方の柱状部が成形される。圧下が更に進
行すると、素材の一部が押し型の圧下方向と逆向きつま
り上方に向けて、押し型の平板状部側面及び突起部下面
並びに貫通孔の突出部側面にて区画される空間内で押出
され、部材の一方の柱状部が成形される。このような鍛
造加工に伴つて、素材が両型の輪郭に沿つて流れ、結晶
粒がこの流れ方向に向いて並び、鍛造品の力学的性質が
向上する。
そして、両型にて区画される空間内の素材に大きな圧力
を作用させる。鍛造最終時には、外型及び押し型によつ
て区画される空間内に素材が充満圧縮された状態とな
り、2つの柱状部がそれぞれの中心軸線を空間において
交叉させて接続し、一方の柱状部が他方の柱状部に対し
て一側に突出して一体をなす部材が形成される。鍛造が
終了したなら、押し型及び製品である部材を外型から抜
き取る。
なお、外型の貫通孔内に適当厚さの底板を挿入する場合
には、製品である部材は、外型、底板及び押し型によつ
て区画される空間内で鍛造されるようになる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例について図面を参照して説明す
る。
第1〜5図は、1実施例を示し、閉塞鍛造用金型は、第
1図に示す外型1と第2図に示す押し型3とを備える。
この外型1には、矩形断面の基部2aとこの基部2aの中間
部から突出する矩形断面の突出部2bとからなる凸形状断
面をなす貫通孔2が形成されている。
また、押し型3は平板状をなし、一端部は貫通孔2の基
部2aに適合する平板状部3bのみを形成し、他端側は平板
状部3bの一部に突起部3aを形成している。この突起部3a
は、外型1の貫通孔2の突出部2bに適合するように形成
されている。但し、押し型3の外形寸法は、外型1の貫
通孔2に対して0.3〜0.4mm程度縮小させてスライド可能
にしてある。
このような外型1及び押し型3は、外型1の貫通孔2内
に第4,5図(イ)に示すように所定厚さで凸形状断面を
なすブロック状の鋼素材5を投入し、押し型3の平板状
部3bを貫通孔2の基部2aに挿入し、また押し型3の突起
部3aを貫通孔2の突出部2bに挿入して閉塞鋳造用金型を
構成し、両型1,3間で素材5を圧縮して閉塞鍛造に供さ
れる。
次に、作用について具体的に説明する。
先ず、プレス、ハンマー等の鍛造機械のテーブル上に、
適当厚さの底板4を押入した外型1を設置する。底板4
は、第4,5図に示すように外型1の貫通孔2に嵌合する
凸形状断面を有する。
この外型1の貫通孔2内に、1000〜1250℃に加熱した所
要量のブロツク状の鋼素材5を投入する。
次いで、第4,5図(イ)に示すように押し型3の平板状
部3bを貫通孔2の基部2aに挿入する。この状態で、突起
部3aが貫通孔2の突出部2bに嵌挿されるまで、鍛造機械
による圧下力を押し型3に加える。
押し型3の圧下に伴つて、第5図(ロ)に示すように高
温に加熱され軟化した素材5の右半部が、押し型3の平
板状部3b下面、外型1の貫通孔2の基部2a及び底板4上
面によつて区画される空間内で圧縮され、第4図(ロ)
に示すように横方向の材料流れを生じ、他方の柱状部6b
が成形される。圧下が更に進行すると、素材5の左半部
が押し型3の圧下方向と逆向きつまり上方に向けて、押
し型3の平板状部3b側面及び突起部3a下面、貫通孔2の
突出部2b側面並びに底板4上面にて区画される空間内に
押出され、一方の柱状部6aが成形される。この際、押し
型3の突起部3aが外型1の貫通孔2の突出部2bに充分に
嵌挿されている。このような鍛造加工に伴つて、素材5
が両型1,3の輪郭に沿つて流れ、結晶粒がこの流れ方向
に向いて並び、鍛造品の力学的性質が向上する。
そして、両型1,3間又は外型1と底板4との間の隙間か
ら縦方向にはみ出した素材5は、速やかに温度が低下し
て縦ばりを形成するため、変形抵抗が大きくなつて両型
1,3及び底板4にて区画される空間内の素材5に大きな
圧力が作用するようになる。鍛造最終時には、外型1、
底板4及び押し型3によつて区画される空間内に素材5
が充満圧縮された状態となり、第6図に示すように2つ
の柱状部6a,6bがそれぞれの中心軸線X,Yを空間において
交叉させて接続し、一方の柱状部6aが他方の柱状部6bに
対して一側に突出して一体をなす部材6が良好に成形さ
れる。鍛造が終了したなら、押し型3、底板4及び製品
である部材6を外型1から抜き取る。両型1,3間等の隙
間からはみ出した縦ばりは、成形後切断して除去する。
〔考案の効果〕
以上の説明によつて理解されるように、本考案に係る金
型によれば、閉塞鍛造により、2つの柱状部がそれぞれ
の中心軸線を空間において交叉させて一体をなす部材を
成形することができ、その結果次の効果が得られる。
.削出して得られるものと比較して、材料の歩留りが
大幅に改善される。加えて、製品形状に沿つた鍛流線が
良好に得られるため、疲労強度、引張強さ、伸び、衝撃
値等の力学的特性に優れる部材を得ることができる。
.曲げ加工にて得られるものと比較して、湾曲部の内
側にしわ状の欠陥を生じ、外側に伸びに伴う割れを生じ
たりする不具合が解消し、製品形状、強度等の良好な部
材を得ることができる。
.閉塞鍛造用金型は、凸形状断面の貫通孔を有する外
型と、平板状部及び突起部を有する押し型とを備え、形
状が簡素であるのでその製作が容易である。
【図面の簡単な説明】
第1〜5図は本考案の1実施例を示し、第1図は外型を
示す斜視図、第2図は押し型を示す斜視図、第3図は閉
塞鍛造用金型を示す平面図、第4図(イ)及び(ロ)は
それぞれ第3図のIV-IV線断面にて示す作用説明図、第
5図(イ)及び(ロ)はそれぞれ第3図のV−V線断面
にて示す作用説明図図、第6図は部材を示す斜視図であ
る。 1:外型,2:貫通孔,2a:基部,2b:突出部,3:押し型,3a:突起
部,3b:平板状部,4:底板,5:素材,6:部材,6a,6b:柱状部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 横山 寛 北海道室蘭市茶津町4番地 株式会社日本 製鋼所内 (56)参考文献 特開 昭49−37853(JP,A) 特開 平1−233037(JP,A) 実開 平2−118633(JP,U)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】2つの柱状部がそれぞれの中心軸線を空間
    において交叉させて一体をなす部材を成形するための閉
    塞鍛造用金型であつて、基部と該基部の中間部から突出
    する突出部とからなる凸形状断面の貫通孔を有する外型
    と、該貫通孔の基部に適合する平板状部、及び該平板状
    部の一部に形成され、該貫通孔の突出部に適合する突起
    部を有する押し型とを備えることを特徴とする閉塞鍛造
    用金型。
  2. 【請求項2】外型の貫通孔と適合する断面形状を有し、
    外型の貫通孔内に挿入される底板を備える請求項(1)
    記載の閉塞鍛造用金型。
JP1990055003U 1990-05-26 1990-05-26 閉塞鍛造用金型 Expired - Lifetime JPH0718446Y2 (ja)

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JPH0417334U JPH0417334U (ja) 1992-02-13
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2193667B1 (ja) * 1972-07-27 1978-12-29 Bluecher Wahlstatt Leichtmet
JP2550683B2 (ja) * 1987-11-05 1996-11-06 三菱マテリアル株式会社 金型の締結方法
JPH0726028Y2 (ja) * 1989-03-10 1995-06-14 いすゞ自動車株式会社 閉塞成形用金型

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