JPH071772A - ラベル印刷装置及びラベル印刷方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 編集したラベルを記憶し、その後必要に応じ
て特定のラベルを呼び出すことのできるラベル印刷装置
を提供する。 【構成】 ラベル印刷装置は、印刷すべきラベルを編集
するための文字を選択するためのキーボード４と、キー
ボードで選択された文字を表示するためのディスプレイ
６とを備える。キーボード及びディスプレイは、ユーザ
がラベルを編集することを可能とするように協働する。
ラベル印刷装置は更に、編集された複数のラベルをそれ
ぞれのラベルを形成するラベルデータとして記憶する読
取り専用メモリ１２と、キーボードにおいてユーザが与
えた目標データを含む記憶されたラベルを呼び出すよう
に作動可能な呼び出し手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はラベル印刷装置に関し、
より詳細には、小さなデスクトップ型のラベルプリンタ
に関する。

【０００２】

【従来の技術】ユーザによって形成された印刷すべきメ
ッセージを担持するラベルを製造するサーマル印刷装置
は周知である。そのような装置は、特にオフィスで使用
されることを意図されている小さなデスクトップ型の装
置であり、像を受け取るように配列されたテープの供給
源、並びに、該テープに像を転写するための手段と共に
作動する。ある周知の装置においては、テープ保持ケー
スが、像受け取りテープの供給源と、像転写リボンの供
給源とを保持し、上記像受け取りテープ及び像転写リボ
ンは、重なり合った関係で印刷装置の印刷ゾーンを通過
する。該印刷ゾーンにおいては、サーマルプリントヘッ
ドがプラテンと協働して像を転写リボンからテープへ転
写する。上記タイプのテープ保持ケースと共に作動する
印刷装置は、例えば欧州特許第０２６７８９０号（ＥＰ
−Ａ−０２６７８９０：Ｖａｒｉｔｒｏｎｉｃｓ， Ｉ
ｎｃ．）に記載されている。この印刷装置においては、
像受け取りテープは、接着剤の層によって剥離可能な裏
当て層に取り付けられた像を受け取るための上側層を備
えている。

【０００３】他の装置の像受け取りテープの構造におい
ては、像を受け取る上側層は透明であり、該上側層は、
その一方の面に鏡像として印刷された像を受け取る。従
って、上記像は、テープの反対側の面から見た場合に正
しい状態で見える。この場合には、両面接着剤層を上記
上側層に取り付けることができ、上記両面接着剤層は剥
離可能な裏当て層を有している。この構成は、例えば、
ブラザー工業株式会社の欧州特許第０３２２９４８号及
び０３２２９１９号（ＥＰ−Ａ−０３２２９１８及びＥ
Ｐ−Ａ−０３２２９１９）に記載されている。

【０００４】上記タイプの印刷装置はまた、表示手段
と、印刷すべき文字を選択するためのキーボードの如き
入力手段とを備えている。選択された文字は表示手段に
表示され、従って、ユーザは印刷すべきラベルを編集す
ることができる。ラベルが編集された後に、印刷命令が
与えられ、印刷装置がラベルを印刷する。上記タイプの
印刷装置はまた、テープの印刷された部分を切断してラ
ベルとして使用できるようにするための切断手段も備え
ている。ラベルとして使用するためには、剥離可能な裏
当て層を上側層から取除き、該上側層を接着剤層によっ
てある表面に取り付けることができるようにする。この
ようにして、ユーザによって決定された長さ及び文字配
列を有するラベルを形成することができる。

【０００５】上記タイプの印刷装置においては、ユーザ
がラベルを編集し、次に該ラベルのデータをその後印刷
するために記憶できるようにすることが望ましい。これ
は、ユーザが同じラベルを後に再び形成しようとする場
合に特に有用である。そのラベルを再度編集するのでは
なく、該ラベルを予め編集し且つ記憶しておきこれを呼
び出すのである。編集したラベルを記憶することができ
れば、ユーザが簡単に操作でき且つ特定のラベルを迅速
に呼び出すことのできる方法がある筈である。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、編集
したラベルを記憶し、その後必要に応じて特定のラベル
を呼び出すことのできるラベル印刷装置及びそのような
方法を提供することである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明によればラベル印
刷装置が提供され、該ラベル印刷装置は、印刷すべきラ
ベルを編集するための文字を選択するための入力手段
と、該入力手段において選択された上記文字を表示する
ための表示手段とを備え、上記入力手段及び上記表示手
段は、ユーザがラベルを編集することを可能とするよう
に協働し、当該ラベル印刷装置は更に、編集されたラベ
ルを印刷するための印刷手段と、上記編集されたラベル
を該ラベルを形成するラベルデータとして記憶すると共
に、複数の編集されたラベルを記憶することのできる記
憶手段と、上記入力手段においてユーザが与えた目標デ
ータに応じて上記記憶されたラベルを呼び出すように作
動可能な呼び出し手段とを備え、該呼び出し手段は、上
記複数の記憶されたラベルの中における上記目標データ
に合致するラベルデータを有するラベルだけを表示する
ように作動可能である。

【０００８】上記ラベル印刷装置は、ユーザが特定のラ
ベルを呼び出したい時に、そのラベルにあることが分か
っている単語又は文字列を入力だけで、ラベル印刷装置
が、その単語又は文字列を有する記憶されたラベルを特
定し、該ラベルをスクロールにより順次表示することが
できるこという利点を有する。ユーザは、入力手段のキ
ーを押すことにより上記スクロールを制御することがで
き、そのキーを押すごとに次のラベルが表示される。こ
の構成は、装置自体の寸法によりディスプレイの寸法が
制約されるラベル印刷装置に対して特に効果的である。
従って、ディスプレイが常にラベル全体を表示するとは
限らない。ユーザが目標データを入力することを可能と
し、また、その目標データに合致するデータを含むラベ
ルだけを表示することにより、その目標データ自体を表
示する必要はない。その理由は、スクロールしている間
にディスプレイに表示されるラベルは総て上記目標デー
タを含んでいることをユーザが分かっているからであ
る。従って、ユーザは、総てを表示させることなくその
ラベルを特定することができる。

【０００９】本発明はまた、複数の記憶されたラベルの
中からある記憶されたラベルを検索するための方法を提
供し、該方法は、上記記憶されたラベルの中の最初の１
つのラベルを特定し、該１つのラベルを形成するラベル
データを、ユーザが入力した目標データと比較する段階
と、上記ラベルデータが上記目標データに合致するデー
タを含む場合には、上記１つのラベルを表示し、上記ラ
ベルデータが上記目標データに合致するデータを含まな
い場合には、上記複数の記憶されたラベルの中から次の
１つのデータを特定し、該次の１つのラベルを形成する
ラベルデータを上記目標データと比較する段階とを備え
る。

【００１０】

【実施例】本発明をより良く理解するために、また、本
発明がどのように実施されるかを示すために、図面を参
照して以下に本発明の実施例を説明する。

【００１１】図１はラベル印刷装置の簡略化された平面
図であり、このラベル印刷装置は、その左側にカセット
収容凹所２を備えている。カセット収容凹所は、像受け
取りテープのカセット、並びに、インクリボンのカセッ
トを収容する。これら両カセットは、インクリボン及び
像受け取りテープが重なり合った関係で印刷ゾーンを通
過するように配列されている。この特定のカセット配列
は、例えば、本件出願人の係属中の英国特許出願第９２
１２４２３．９号明細書に記載されており、本明細書に
おいては、該係属中の英国特許出願の明細書を参照す
る。本発明においては他のカセット配列も可能である。

【００１２】ラベル印刷装置はまた、参照符号４でその
全体を示すキーボードも備える。このキーボードは２つ
の部分を備え、一方の部分は機能キーＦＫを有し、他方
の部分は文字キーＣＫを有している。所望の文字及び／
又はアイコンを表示し且つ印刷することができるよう
に、複数の文字キーを設けることができるが、図には総
てのキーを示していない。キーボードはまた、スクロー
ル／カーソル・キーＳＣＫも備えている。ラベル印刷装
置はまた、液晶型のグラフィックディスプレイ６も備え
ている。機能キーＦＫの中で、参照符号１６は保存キー
を示し、参照符号１８はメモリ呼び出しキーを示してい
る。

【００１３】図２は基本的な制御回路を示しており、該
制御回路は、制御装置１０、読取り専用メモリ１２、及
びランダムアクセスメモリ１４を有するマイクロプロセ
ッサ８を備えている。制御装置１０は、キーボード４か
ら受信した信号に応答してディスプレイ６を制御する。

【００１４】種々の態様のラベル印刷装置があるが、そ
のような特定の態様は本発明の一部を構成するものでは
ないので、ここでは説明しない。ラベル印刷装置の詳細
については、上述の先行出願を参照されたい。

【００１５】周知のように、ラベル印刷装置は、文字キ
ーＣＫ及び機能キーＦＫを用いて、ラベルを編集し該ラ
ベルをディスプレイ６に表示することを可能とする。本
発明によれば、記憶すべきラベルが編集された後に、キ
ーボード上の保存ボタン１６が押される。これにより、
そのラベルは、制御装置８のランダムアクセスメモリ１
４のラベル記憶スペースに転送される。後に説明する目
的のために、複数のラベルを編集してこれらラベルをメ
モリのラベル記憶スペースに記憶することが考えられ
る。各ラベルは、一連のバイトの形態のラベルデータと
して記憶され、該ラベルデータは、印刷すべき文字を特
定する情報、それぞれのラベルの寸法及び他の属性（例
えば、ボールド、アウトライン、イタリック等）、それ
ぞれのラベルのレイアウト、並びに、ラベルの他の特徴
を含んでいる。

【００１６】特定のラベルを呼び出す時には、ユーザ
は、そのラベルに含まれていることが分かっている１又
はそれ以上の文字から成る目標データを入力する。例え
ば、ユーザは、彼の会社の名前が入っているラベルを探
している場合がある。制御装置は、メモリのラベル記憶
スペースから、その１又はそれ以上の目標文字を決定す
るデータに合致するラベルデータを有する総てのラベル
を検索し、これにより、スクロールキーＳＣＫを押した
時に、そのようなラベルだけがスクロール作業の間に順
次表示される。メモリに記憶されてはいるが上記目標デ
ータを含まない他のラベルは表示されない。

【００１７】上述のように実行されたサーチすなわち検
索が何等かの理由でその特定のラベルを表示しなかった
場合には、メモリ全体をスクロールすることができる。
しかしながら、異なったタイプの多数のラベルがメモリ
に記憶されており、必用とされる１又はそれ以上のラベ
ルを検索する時間を節約する場合には、目標データを用
いる上記検索は有用である。

【００１８】図３は、目標データを含むラベルを検索し
て表示するために制御装置がどのように作動するかを示
している。

【００１９】ユーザが目標とする１又はそれ以上の記号
又は文字を入力してメモリ呼び出しキー１８を押した後
に、制御装置は、そのラベル記憶スペースに記憶された
最初のラベルにアクセスする（図３のフローチャートの
ステップ２０）。次のステップにおいて、制御装置は、
記憶されているラベルを総て検索し終わったか否かをチ
ェックし、その答えがイエス（すなわち検索し終わって
いる）の場合には、ステップ２２で示すようにルーチン
から出る。ラベルが残っていれば、制御装置はステップ
２４に示すように、最初のラベルが、ユーザが入力した
目標データに合致するラベルデータを含むか否かの比較
検討を行う。この比較は、目標データを構成する一連の
バイトを記憶されたラベルデータの一連の各部分と比較
することにより実行される。

【００２０】例えば、目標データが “ｃａｔ”であ
り、ラベルデータが “ｔｈｅ ｃａｔ ｓａｔ ｏｎ
ｔｈｅ ｍａｔ”である場合には、比較は以下の手順
で行われる。

【００２１】 そのラベルが目標データを含まない場合には、制御装置
はステップ２６で示すように、次のラベルにアクセスす
る。

【００２２】上記ラベルが目標データを含む場合には、
このラベルは、その全体、あるいは、ディスプレイに適
合する範囲の一部が表示される（ステップ２８）。

【００２３】次に制御装置はユーザの入力を待つ（ステ
ップ３０）。ユーザがスクロールキーＳＣＫを押した場
合には、制御装置は、ラベル記憶スペースに記憶された
次のラベルにアクセスし、上記一連のステップ２２、２
４、２６、２８を繰り返す。記憶されたラベルが残って
いない場合、あるいは、ユーザがエグジットキーを押し
てスクロールを止めた場合には、制御装置はルーチンか
ら出る。

【００２４】上記手順により必要とされるラベルが検索
されてスクリーン上に表示された後に、ユーザは、例え
ば装置の「リターン」キーの如き保存キーを押す。これ
により、そのラベルを表す一連のバイトが、マイクロプ
ロセッサのＲＡＭ１４にコピーされる。この操作を実行
した後に、ラベルを編集したり、あるいは、印刷装置を
用いてそのラベルを通常の態様で印刷したりすることが
できる。

【００２５】ラベル呼び出し機能を用いて、現実に編集
しているラベルに追加することができる。この場合に
は、ラベルを編集している間に、カーソルキーがディス
プレイ上のカーソルの動きを制御し、ユーザに現在の位
置を教える。カーソルが特定の位置に設定された状態で
ラベル呼び出し機能が作動した場合には、呼び出された
ラベルは編集されているラベルに挿入される。これによ
り、既に記憶されているラベルを再度新たに形成するこ
となく、そのラベルを他のラベルに挿入することが可能
となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】ラベル印刷装置の前方部を示す平面図である。

【図２】ラベル記憶機能を制御するための回路を示す簡
略化したブロック図である。

【図３】ラベル記憶機能を示すフローチャートである。

【符号の説明】

２ カセット収容凹所 ４ キーボード ６ ディスプレイ ８ マイクロプロセッ
サ １０ 制御装置 １２ 読取り専用メモ
リ １４ ランダムアクセスメモリ １６ 保存キー １８ メモリ呼び出しキー ＦＫ 機能キー ＳＣＫ カーソル／スクロール・キー

【手続補正書】

【提出日】平成６年２月９日

【手続補正１】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】全図

【補正方法】変更

【補正内容】

【図１】

【図２】

【図３】

フロントページの続き (72)発明者 ポール・ロバート・ジェームズ・ブリッド ル イギリス国ハートフォードシャー エスジ ー８・６エヌティー，ロイストン，メルド レス，ノース・エンド 74

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ラベル印刷装置において、 印刷すべきラベルを編集するための文字を選択するため
   の入力手段と、 該入力手段において選択された前記文字を表示するため
   の表示手段とを備え、 前記入力手段及び前記表示手段とにより、ユーザがラベ
   ルを編集することを可能とされており、当該装置は更
   に、 編集されたラベルを印刷するための印刷手段と、 複数の編集されたラベルをそのラベルを形成するラベル
   データとして記憶する記憶手段と、 前記入力手段においてユーザが与えた目標データに応じ
   て前記記憶されたラベルを呼び出すように作動可能な呼
   び出し手段とを備え、該呼び出し手段は、前記目標デー
   タを含むラベルデータを有するラベルだけを表示するよ
   うに作動可能であることを特徴とするラベル印刷装置。
2. 【請求項２】 請求項１のラベル印刷装置において、ス
   クロールキーを備え、該スクロールキーは、ユーザが、
   前記呼び出し手段によって呼び出されたラベルをスクロ
   ールすることを可能とすることを特徴とするラベル印刷
   装置。
3. 【請求項３】 複数の記憶されたラベルの中からある記
   憶されたラベルを検索するための方法において、 前記記憶されたラベルの中の最初の１つのラベルを特定
   し、該１つのラベルを形成するラベルデータを、ユーザ
   が入力した目標データと比較する段階と、 前記ラベルデータが前記目標データに合致するデータを
   含む場合には、前記１つのラベルを表示し、前記ラベル
   データが前記目標データに合致するデータを含まない場
   合には、前記複数の記憶されたラベルの中から次の１つ
   のデータを特定し、該次の１つのラベルを形成するラベ
   ルデータを前記目標データと比較する段階とを備えるこ
   とを特徴とするラベル検索方法。