JPH07156895A - 燃料給油車の受入ホース結合部の移動装置 - Google Patents

燃料給油車の受入ホース結合部の移動装置

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JPH07156895A
JPH07156895A JP33956093A JP33956093A JPH07156895A JP H07156895 A JPH07156895 A JP H07156895A JP 33956093 A JP33956093 A JP 33956093A JP 33956093 A JP33956093 A JP 33956093A JP H07156895 A JPH07156895 A JP H07156895A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大きく重い受入ホースの結合部等を、簡単容
易に移動できると共に、簡単容易に高さや角度を調節し
て地下配管の給油結合部に接続でき、もって作業員の労
力が軽減され疲労や腰痛も解消される、燃料給油車の受
入ホース結合部の移動装置を提案する。 【構成】 移動装置12は、受入ホースの先端の結合部
たる結合金具5に上部保持部13を固定すると共に、上
部保持部13を車輪23付きの下部保持部14上に、シ
リンダ15を介し昇降動可能に組み付けてなる。又エア
ータンクからシリンダ15への圧縮空気を供給,封止,
排気可能な切換弁を設けてなる。切換弁に代え、シリン
ダ15による上昇付勢力と、上部保持部13,結合金具
5,受入ホースの一部等の重量とをバランスすべく、圧
縮空気の圧を調整するレギュレータを設け、これらを浮
動状態に保持するようにしてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料給油車の受入ホー
ス結合部の移動装置に関する。すなわち、燃料油を航空
機に給油する燃料給油車における、受入ホース先端の結
合部の移動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】航空機への燃料給油車としては、タンク
を車載しタンク内の燃料油を給油するタイプのものと、
タンクを車載せず空港側の貯蔵タンクから地下配管を介
し燃料油を取り入れて給油する、サービサと称されるタ
イプのものとがある。そして、大型航空機の発着する空
港では、大型航空機に一度に給油される燃料油の量が多
量となるので、上述したタンクを車載したタイプの燃料
給油車では容量不足で効率が悪く、一般的に、上述した
タンクを車載しないタイプの燃料給油車が用いられてい
る。
【0003】図6はこのようなサービサとも称される燃
料給油車の斜視図、図7はその航空機への給油状態を示
し、(1)図は斜視説明図、(2)図は平面説明図であ
る。さて、このような燃料給油車1にあっては、空港側
に設けられた大容量の貯蔵タンクから地下配管2を介し
圧送されてきた燃料油を、地下配管2の給油結合金具3
に受入ホース4の先端の結合金具5を接続して、取り入
れる。そして、このように取り入れた燃料油を、車載の
機械室6の給油機器を介した後、リフター7上から給油
ホース8にて航空機9に給油する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来例にあっては、次の問題が指摘されていた。すなわ
ち、航空機9の空港での駐機時間は限られており、駐機
時間の短縮化が求められることが多く、燃料給油車1に
よる航空機9への給油時間も短縮化が求められている。
もって、短時間のうちに給油を終了させるべく、大流量
による給油が従来より実施されており一度に多量の燃料
油が給油されるので、燃料給油車1の受入ホース4も、
口径が大きなものが用いられており、その先端の結合金
具5も、形状が大きく重量が重いものよりなっていた。
【0005】さてそこで、燃料給油車1による給油に際
しては、図示したように、このように大きく重い結合金
具5そして受入ホース4を、車載された状態から地下配
管2側の給油結合金具3まで移動する作業、および移動
された結合金具5を、上方に開口した地下配管2側の給
油結合金具3に対し高さや角度を調整しつつ合わせて接
続する作業が、面倒であると共に労力を要するという指
摘があった。すなわち、給油に際し作業員は従来、大き
く重い受入ホース4の結合金具5等を、地面Aから持ち
上げて保持しつつ、航空機9下に駐車した燃料給油車1
側から地下配管2側まで移動する作業、および持ち上げ
て保持しつつ、高さや角度を調整し合わせて接続する作
業を行っていた。そしてこのような作業は、作業員の手
足を使った人力のみに頼って実施されており、作業員に
とって非常に面倒であると共に重労働となり、作業員の
疲労や腰痛が問題となっていた。
【0006】本発明は、このような実情に鑑み、上記従
来例の問題点を解決すべくなされたものであって、受入
ホースの先端の結合部付近に上部保持部を固定すると共
に、この上部保持部を車輪付きの下部保持部上にシリン
ダを介し昇降動可能に組み付け、シリンダとその圧力源
との間に請求項1では切換弁を設け、請求項2では圧を
所定のごとく調整するレギュレータを設けてなることに
より、大きく重い結合部等を簡単容易に移動できると共
に、簡単容易にその高さや角度を調節して接続できる、
燃料給油車の受入ホース結合部の移動装置を提案するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明の技術的手段は、次のとおりである。まず、請求項1
については次のとおり。すなわちこの移動装置は、受入
ホースから取り入れた燃料油を、給油機器を介し給油ホ
ースにて航空機に給油する燃料給油車において、該受入
ホースの先端に付設されると共に、燃料油が圧送される
地下配管の給油結合部に接続可能な結合部の移動装置に
関する。そして、該結合部付近を固定的に保持する上部
保持部と、該上部保持部が昇降可能に組み付けられると
共に車輪を介し接地される下部保持部と、該上部保持部
と下部保持部間に介裝され下部保持部上にて上部保持
部,結合部等を昇降動可能なシリンダと、圧力源からの
圧力流体を該シリンダに対し供給,封止,排気可能な切
換弁と、を有してなる。
【0008】次に、請求項2については次のとおり。す
なわち、この燃料給油車の受入ホース結合部の移動装置
は、請求項1の上記切換弁に代えレギュレータが用いら
れており、該レギュレータは、該圧力源から該シリンダ
への圧力流体の圧を調整することにより、該シリンダに
よる上昇付勢力と該上部保持部,結合部,受入ホースの
一部等の重量とを常時バランスし、これらを該下部保持
部上にて略無重力の浮動的な状態に保持せしめている。
【0009】
【作用】本発明は、このような手段よりなるので、次の
ように作用する。給油に際し、受入ホースの結合部を地
下配管の給油結合部へと移動する時は、まず、請求項1
では切換弁の切換操作を行い請求項2では僅かな力を加
えることにより、結合部が、移動装置の上部保持部にて
保持されつつシリンダにて上昇される。そして、請求項
1では切換弁の切換操作を行い請求項2では力を解放す
ることにより、結合部は、上昇位置に保持された後、下
部保持部の車輪を利用して移動される。
【0010】このようにして、地下配管の給油結合部付
近に移動された後、請求項1では切換弁の切換操作を行
い請求項2では僅かな力を加えることにより、結合部は
シリンダにて下降され、地下配管の給油結合部に対応す
るように、高さや角度が調節される。そして、請求項1
では切換弁の切換操作が行われ請求項2では力を解放す
ることにより、結合部は、シリンダによりその調節され
た高さや角度にて保持され、地下配管の給油結合部に合
わされて接続され、もって給油が行われる。給油が終了
すると、結合部は、上述に準じ上昇され、地下配管の給
油結合部付近から燃料給油車へと移動される。
【0011】さて、受入ホースは口径が大きなものが用
いられ、その結合部も形状が大きく重量が重いが、移動
装置を用いたことにより、このように簡単容易に移動さ
れると共に、簡単容易に高さや角度が調節されて、地下
配管の給油結合部に接続される。
【0012】
【実施例】以下本発明を、図面に示すその実施例に基づ
いて、詳細に説明する。図1,図2,図3,図4,図5
は本発明の実施例を示し、図1は正面図、図2は移動中
の状態の側面図、図3は接続された状態の側面図であ
り、図4はそのエアー回路1例を、図5はエアー回路の
他の例を示す。
【0013】まず、前述した図6や図7により、サービ
サたる燃料給油車1について概説する。この燃料給油車
1では、受入ホース4から取り入れた燃料油を、給油機
器を介し給油ホース8にて航空機9に給油する。すなわ
ち、空港側にはハイドラント給油装置が設けられてお
り、その大容量の貯蔵タンクから燃料油がポンプにて圧
送され、地下配管2を介し、駐機場の地下ピット給油口
10のバルブそして給油結合部たる給油結合金具3に至
る。もって、燃料給油車1に車載されていた受入ホース
4の先端の結合部たる結合金具5を、この給油結合金具
3に緊結,接続することにより、地下配管2にて圧送さ
れてきた燃料油が、燃料給油車1に取り入れられる。
【0014】そして、このように燃料給油車1に取り入
れられた燃料油は、車載の機械室6内に導かれ、閉止
弁,ストレーナ,圧力制御弁,フィルター,計量器,流
量制御弁,ベンチュリ等の給油機器が順に配された給油
配管を通過することにより、濾過され清浄化されると共
に、所定の給油圧力,流量,流速等に調整,制御され
る。しかる後、燃料油は給油ホース8にて、航空機9に
給油される。すなわち燃料給油車1には、昇降自在に給
油作業台たるリフター7が組み付けられており、リフタ
ー7は、給油時に航空機9の給油口11直下まで上昇さ
れ、車載されていた給油ホース8先端のノズルが給油口
11に接続され、もって航空機9の燃料タンクへの給油
が実施される。
【0015】さて、このような燃料給油車1の受入ホー
ス4の先端の結合部、つまりインテークカプラたる結合
金具5は、燃料油が圧送される地下配管2の給油結合部
たる給油結合金具3に接続可能であると共に、本発明で
は移動装置12が設けられている。そして移動装置12
は、次の上部保持部13,下部保持部14,シリンダ1
5,切換弁16又はレギュレータ17等を備えてなり、
結合金具5を、横方向に移動可能であると共に縦方向に
昇降可能に保持している。
【0016】これらについて詳述すると、図1,図2,
図3に示したように、まず移動装置12の上部保持部1
3は、受入ホース4の先端の結合金具5付近を固定的に
保持している。すなわち結合金具5は、下方に向け開口
した先端部分18と、わん曲部分19を介し先端部分1
8に直角に連接された基端部分20とからなり、先端部
分18の下面が前述した地下配管2の給油結合金具3に
接続可能とされ、短筒状の基端部分20の端が受入ホー
ス4に連結されている。そして移動装置12の上部保持
部13は、縦に配された左右2本の丸や角のパイプ状を
なす外筒部材21と、横に配され両外筒部材21間を固
定的・一体的に連結する上部連結部材22と、からな
る。そしてこのような移動装置12の上部連結部材22
が、図示例では上述した結合金具5の基端部分20に、
ブラケットやボルト・ナットにて連結され、もって、移
動装置12の上部保持部13が、受入ホース4の結合金
具5を固定的に保持している。なお、上部保持部13の
外筒部材21には、適宜、保守用等のための切欠きや長
穴が縦に設けられる。
【0017】次に、図1,図2,図3に示したように、
移動装置12の下部保持部14は、このような上部保持
部13が昇降可能に組み付けられると共に、車輪23を
介し地面Aに接地されている。すなわち下部保持部14
は、縦に配された左右2本の丸や角のパイプ状をなす内
筒部材24と、横に配され両内筒部材24間を固定的・
一体的に連結する下部連結部材25と、下部連結部材2
5下の左右に、フォーク部材26を介して設けられた自
在車輪たる左右の車輪23と、からなる。なお内筒部材
24には、適宜保守用等のための切欠や長穴が縦に設け
られる。
【0018】そして、このような下部保持部14の左右
の内筒部材24の外側に、それぞれ、前述した上部保持
部13の外筒部材21が摺接しつつ外嵌され、内筒部材
24にガイドされつつ外筒部材21が昇降可能となって
おり、もって、下部保持部14上に上部保持部13が昇
降可能に組み付けられている。このように図示例にあっ
ては、上部保持部13の昇降を、外筒部材21と内筒部
材24間でガイドするようにしてあるが、これは、後述
により上部保持部13と下部保持部14間に介裝される
シリンダ15としてエアーシリンダが用いられているこ
とに鑑み、そのピストンロッド27が一般的には細く横
方向の荷重に弱いので、これを補強するためである。
【0019】次に、図1,図2,図3に示したように、
移動装置12のシリンダ15は、このような上部保持部
13と下部保持部14間に介裝され、下部保持部14上
にて、上部保持部13そして結合金具5を昇降動可能に
保持している。図示例のシリンダ15は、空圧式のエア
ーシリンダが用いられると共に、上部保持部13の左右
の外筒部材21に内装された下部保持部14の左右の内
筒部材24に更に内装されている。そして両シリンダ1
5は、それぞれ縦かつ下向きに配され、その本体部の上
端が、連結部材28,横の連結軸29等を介し、上部保
持部13の外筒部材21の上部に揺動可能に取り付けら
れている。これと共に、両シリンダ15は、それぞれピ
ストンロッド27の下端が、ボールジョイント30,縦
の連結軸31,ボルト・ナット32等を介し、下部保持
部14の下部連結部材25に取り付けられている。
【0020】このようなシリンダ15が介裝され、その
ピストンロッド27が前進後退駆動されることにより、
上部保持部13そして前述した受入ホース4の結合金具
5が、下部保持部14上にて昇降動可能となっている。
なおボールジョイント30は、前述したシリンダ15と
上部保持部13の外筒部材21間や、シリンダ15と下
部保持部14の下部連結部材25間における、取付ガタ
を吸収すべく設けられている。
【0021】次に、移動装置12に設けられた駆動回路
の1例たるエアー回路について、図4や図5を参照しつ
つ説明する。両図中、33は車載された圧力源たるエア
ータンクであり、このエアータンク33には、付設され
たコンプレッサー(図示せず)にて圧縮空気が蓄圧され
る。そしてエアータンク33と、前述した空圧式のエア
ーシリンダよりなるシリンダ15との間には、エアー管
路34,エアーホース35,図4の例では切換弁16,
図5の例ではレギュレータ17,更に逆止弁付絞り弁3
6が順に設けられ、又、エアー管路34にはエアーフィ
ルタ37とレギュレータ38が設けられている。そこ
で、エアータンク33の圧縮空気は、エアーフィルター
37にて清浄化された後、レギュレータ38にて所定の
空気圧に減圧された後、前述した受入ホース4に沿って
配されたエアーホース35を経由して(図1,図2,図
3も参照)、図4では切換弁16,図5ではレギュレー
タ17を介し、シリンダ15に供給される。このエアー
管路34のレギュレータ38は、結合金具5が給油結合
金具3に接続された状態において、誤って切換弁16を
切換操作してシリンダ15に圧縮空気が供給されてしま
った場合でも、ピストンロッド27が前進駆動されない
程度の空気圧まで圧縮空気を減圧し、もって結合金具5
や移動装置12全体の破損が防止されるようになってい
る。39は、レギュレータ38に付設された圧力計で
る。
【0022】そして、図4に示したエアー回路では、切
換弁16が用いられており、この切換弁16は、図示例
では上部保持部13の外筒部材21に取り付けられてお
り、圧力源たるエアータンク33からの圧力流体たる圧
縮空気を、その操作レバー40の切換操作により、シリ
ンダ15に対し供給,封止,排気可能となっている。
【0023】すなわち、まずシリンダ15本体部の基端
側に圧縮空気を供給すべく、切換弁16を切換操作する
と、シリンダ15のピストンロッド27が前進駆動さ
れ、もって、外筒部材21,上部保持部13,結合金具
5等が上昇する。その際、シリンダ15本体部の先端側
のエアーは、フィルタ41を介し排気される。次に、こ
の状態でシリンダ15への圧縮空気を封止すべく、切換
弁16を図示位置に切換操作すると、シリンダ15本体
部の基端側に圧縮空気が封じ込められるので、シリンダ
15のピストンロッド27は前進駆動されたままの状態
を保持し、もって、外筒部材21,上部保持部13,結
合金具5等も地面Aから離れた上昇位置を保持する。更
に、シリンダ15の圧縮空気を排気すべく、切換弁16
を図示位置から切換操作すると、シリンダ15本体部の
基端側の圧縮空気は、逆止弁付絞り弁36を介し切換弁
16から排気される。もって、シリンダ15のピストン
ロッド27は後退駆動され、外筒部材21,上部保持部
13,結合金具5等は上昇位置から下降するが、逆止弁
付絞り弁36にて、圧縮空気の排気速度が予め遅くコン
トロールされるように設定されているので、これらの下
降速度も緩やかで安全である。そして、このような下降
状態を保持すべく、切換弁16は再び図示位置に切換操
作され、シリンダ15のピストンロッド27は後退駆動
されたままの状態を保持し、もって、外筒部材21,上
部保持部13,結合金具5等も所定の下降位置に保持さ
れる。
【0024】又、図5に示したエアー回路では、このよ
うな切換弁16に代え、レギュレータ17が用いられて
いる。レギュレータ17は、圧力源たるエアータンク3
3からシリンダ15への圧力流体たる圧縮空気の空気圧
を調整することにより、シリンダ15による上昇付勢力
つまりピストンロッド27の前進駆動力と、上部保持部
13,結合金具5,受入ホース4の一部等の重量とを常
時バランスし、これらを下部保持部14上にて略無重力
の浮動的な状態に保持せしめている。もって、このよう
なレギュレータ17を用いると、切換弁16の切換操作
を要することなく、上方や下方へ僅かな力を加えるだけ
で、つまり手先で押したり引いたりするだけで、シリン
ダ15を介し外筒部材21,上部保持部13,結合金具
5等が、自在に上昇,下降されるようになる。なお、図
2中42は車輪であり、この車輪42は、取付部43を
介し受入ホース4の中間部分を地面A上に保持してい
る。
【0025】本発明は、以上のように構成されている。
そこで以下のようになる。図6や図7に示したように、
この燃料給油車1では給油に際し、航空機9下に駐車し
た後、車載されていた受入ホース4がその先端の結合金
具5と共に、地下ピット給油口10の地下配管2の給油
結合金具3付近へと移動される。それから、受入ホース
4の先端の結合金具5が、上方に開口した地下配管2の
給油結合金具3に対し、高さや角度を調整しつつ合わさ
れ接続される。そして地下配管2にて圧送されてきた燃
料油が、給油結合金具3,結合金具5,受入ホース4等
を介し、燃料給油車1に取り入れられ、車載の機械室6
の給油機器を介した後、給油ホース8にて航空機9に給
油される。
【0026】さて、図1,図2,図3に示したように、
この燃料給油車1は、受入ホース4の結合金具5の移動
装置12を備えている。そして、この移動装置12は、
受入ホース4の先端の結合金具5の基端部分20にその
上部保持部13を固定すると共に、上部保持部13を車
輪23付きの下部保持部14上に、シリンダ15を介し
昇降動可能に組み付けてなる。そして図4の例では、エ
アータンク33からシリンダ15への圧縮空気を供給,
封止,排気可能な切換弁16を設けてなり、又、図5の
例では、エアータンク33からシリンダ15への圧縮空
気の空気圧を調整するレギュレータ17を設けてなり、
上部保持部13,結合金具5,受入ホース4の一部等
を、下部保持部14上にて略無重力の浮動的な状態に保
持せしめてなる。これらにより移動装置12は、結合金
具5を、横方向・水平方向に移動可能であると共に、縦
方向・略垂直方向にも昇降可能に保持している。
【0027】このような移動装置12を備えてなるの
で、この燃料給油車1では給油に際し、車載されていた
受入ホース4やその結合金具5を、地下配管2の給油結
合金具3へと移動する時は、まず、図4の例では切換弁
16の切換操作を行って圧縮空気をシリンダ15に供給
し、図5の例では上方への僅かな力が加えられる。もっ
て、燃料給油車1付近の地面Aに一旦降ろされていた受
入ホース4の結合金具5は、移動装置12の上部保持部
13にて固定的に保持されつつ、図2に示したように、
シリンダ15のピストンロッド27の前進駆動により、
下部保持部14上で地面Aから離れた上昇位置に上昇さ
れる。そして、図4の例では切換弁16の切換操作を行
ってシリンダ15内の圧縮空気を封止し、図5の例では
力を解放することにより、結合金具5は、シリンダ15
のピストンロッド27にて上昇位置に保持される。それ
から、下部保持部14の車輪23が地面Aを転動するこ
とにより、シリンダ15そして上部保持部13にて地面
Aから離れた上昇位置に保持された結合金具5は、受入
ホース4と共に走行,移動される。
【0028】このようにして地下ピット給油口10、つ
まり地下配管2の給油結合金具3付近に移動されて停止
された後、図4の例では切換弁16の切換操作を行って
シリンダ15の圧縮空気を排気し、図5の例では下方へ
僅かな力を加えることにより、上部保持部13に保持さ
れた結合金具5が、シリンダ15のピストンロッド27
の後退駆動により、上昇位置から下降される。そして結
合金具5は、その先端部分18下面が地下配管2の給油
結合金具3の上面に対応,当接するように、その高さや
角度が自在に調節され、適切な高さや角度となった所
で、図4の例では、切換弁16の切換操作を行い、図5
の例では力を加えず解放することにより、シリンダ15
のピストンロッド27にて、結合金具5は、その調節さ
れた高さや角度にてそのまま保持される。このようにし
て図3に示したように、受入ホース4の結合金具5が地
下配管2の給油結合金具3に、合わされ緊結,接続され
る。なお、給油結合金具3が収められた地下ピット給油
口10周囲の地面Aは、雨の流入を阻止するため図3に
示したように若干盛り上がっており、この面からも従来
は結合金具5の給油結合金具3に対する接続が面倒であ
ったが、このような状況下でもこの移動装置12による
と、上述によりスムースな接続が実現される。
【0029】そして給油が行われる。給油が終了する
と、結合金具5と給油結合金具3との緊結,接続を解い
てから、図4の例では切換弁16を切換操作して圧縮空
気をシリンダ15に供給、図5の例では上方へ僅かな力
を加えることにより、受入ホース4の結合金具5は前述
に準じ、図2に示したように再び上昇位置に上昇され
る。しかる後、結合金具5は、地下配管2の給油結合金
具3付近から燃料給油車1へ、と前述に準じ移動された
後、受入ホース4と共に燃料給油車1に車載される。
【0030】ところで、航空機9への給油時間の短縮化
のため、大流量による給油が実施されており一度に多量
の燃料油が給油されるので、燃料給油車1の受入ホース
4は、口径が大きなものが用いられ、その先端の結合金
具5も、形状が大きく重量が重いものよりなっている
が、このように、移動装置12を用いてなることによ
り、作業が簡単容易化される。つまり、大きく重い受入
ホース4の結合金具5は、簡単容易に移動されると共
に、簡単容易に高さや角度が調節されて、地下配管2の
給油結合金具3に接続される。
【0031】なお第1に、図示実施例にあっては、移動
装置12のシリンダ15としてエアーシリンダが用いら
れていたが、本発明はこれに限定されず、例えば油圧シ
リンダを用いるようにしてもよく、その場合には、圧力
源としてエアータンク33に代え油圧槽や油圧ポンプが
用いられると共に、エアー管路34やエアーホース35
に代え油圧管路や油圧ホースが用いられる。なお第2
に、図示実施例にあっては、受入ホース4の結合部とし
て結合金具5が用いられると共に、地下配管2の給油結
合部として給油結合金具3が用いられていたが、本発明
はこれに限定されず、例えば、硬質樹脂製の結合部や給
油結合部を用いるようにしてもよい。
【0032】なお第3に、図示実施例にあっては、移動
装置12の下部保持部14において、その下部連結部材
25下にフォーク部材26を介し車輪23が設けられて
いるが、これら間の角度,位置関係は次のように設定さ
れている。すなわち、まず図2に示したように、上部保
持部13や結合金具5が上昇位置をとって移動される際
は、下部保持部14の下部連結部材25が水平姿勢をと
り、連結軸31が垂直姿勢をとり、又、シリンダ15が
若干傾斜すると共に、フォーク部材26を介し車輪23
がこれらの直下寄りに位置する。もって、車輪23がス
ムースに転動され、走行,移動が容易である。これに対
し図3に示したように、上部保持部13や結合金具5が
下降された際は、シリンダ15が垂直姿勢をとり、連結
軸31や下部連結部材25がそれぞれ若干傾斜すると共
に、フォーク部材26を介し車輪23がこれらの直下よ
り後位に位置する。もって、車輪23は転動しにくくな
り、移動には不適だが安定的に停止するようになる。
【0033】なお第4に、図示実施例の移動装置12に
あっては、上部保持部13は図1等に示したように、左
右の外筒部材21と両者間の上部連結部材22とからな
り、対応して下部保持部14は、左右の内筒部材24と
両者間の下部連結部材25(車輪23付)とからなり、
上部連結部材22が結合金具5を固定的に保持すると共
に、両シリンダ15が、外筒部材21と内筒部材24を
介し下部連結部材25との間に各々取り付けられていた
が、本発明の移動装置12は、このような図示実施例に
よらず、より簡略化された構成のものも、勿論可能であ
る。
【0034】例えば、次のような簡略化された移動装置
12が考えられる。すなわち、その上部保持部13は、
結合金具5を固定的に保持する上部連結部材22のみか
らなると共に、下部保持部14は、一体的ではなく左右
に分割されると共に小さなプレート状をなす左右の下部
連結部材25と、その下に各々付設された車輪23とか
らなる。そして両シリンダ15は、その本体部が上部連
結部材22の左右に直接取り付けられると共に、そのピ
ストンロッド27の下端が、各々小プレート状の下部連
結部材25よりなる下部保持部14のみを介し車輪23
に直接的に取り付けられるようにした、構成も可能であ
る。そして、このような移動装置12にあっては、上部
保持部13はシリンダ15のみにて、下部保持部14に
昇降可能に組み付けられると共に昇降動され、又、シリ
ンダ15としては、ピストンロッド27の径が太く、横
方向の荷重にも十分に耐え得るものが選択使用される。
【0035】
【発明の効果】本発明に係る燃料給油車の受入ホース結
合部の移動装置は、以上説明したように、受入ホースの
先端の結合部付近に上部保持部を固定すると共に、この
上部保持部を車輪付きの下部保持部上にシリンダを介し
昇降動可能に組み付け、シリンダとその圧力源との間に
請求項1では切換弁を設け、請求項2では圧を所定のご
とく調整するレギュレータを設けてなることにより、次
の効果を発揮する。
【0036】すなわち、大きく重い受入ホースの結合部
等を、簡単容易に移動できると共に、簡単容易に高さや
角度を調節して地下配管側に接続できるようになる。つ
まり、前述したこの種従来例のように、このような移動
作業や接続作業を、作業員の手足を使った人力のみに頼
り、地面から持ち上げて保持しつつ行っていたのに比
し、作業が簡単容易化される。このように作業員は、簡
単容易に移動作業や接続作業を行なえるようになり、面
倒でなく労力が軽減されて、作業員の疲労や腰痛も解消
される。このように、この種従来例に存した問題点が一
掃される等、本発明の発揮する効果は、顕著にして大な
るものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る燃料給油車の受入ホース結合部の
移動装置の実施例を示す、正面図である。
【図2】同実施例の側面図であり、移動中の状態を示
す。
【図3】同実施例の側面図であり、結合部が給油結合部
に接続された状態を示す。
【図4】同実施例のエアー回路図であり、その1例を示
す。
【図5】同実施例のエアー回路図であり、他の例を示
す。
【図6】燃料給油車の斜視図である。
【図7】燃料給油車による航空機への給油状態を示し、
(1)図は斜視説明図、(2)図は平面説明図である。
【符号の説明】
1 燃料給油車 2 地下配管 3 給油結合金具(給油結合部) 4 受入ホース 5 結合金具(結合部) 8 給油ホース 9 航空機 12 移動装置 13 上部保持部 14 下部保持部 15 シリンダ 16 切換弁 17 レギュレータ 23 車輪 33 エアータンク(圧力源)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受入ホースから取り入れた燃料油を、給
    油機器を介し給油ホースにて航空機に給油する燃料給油
    車において、該受入ホースの先端に付設されると共に、
    燃料油が圧送される地下配管の給油結合部に接続可能な
    結合部の移動装置であって、 該結合部付近を固定的に保持する上部保持部と、該上部
    保持部が昇降可能に組み付けられると共に車輪を介し接
    地される下部保持部と、該上部保持部と下部保持部間に
    介裝され下部保持部上にて上部保持部,結合部等を昇降
    動可能なシリンダと、圧力源からの圧力流体を該シリン
    ダに対し供給,封止,排気可能な切換弁と、を有してな
    ることを特徴とする、燃料給油車の受入ホース結合部の
    移動装置。
  2. 【請求項2】 上記切換弁に代えレギュレータが用いら
    れており、該レギュレータは、該圧力源から該シリンダ
    への圧力流体の圧を調整することにより、該シリンダに
    よる上昇付勢力と該上部保持部,結合部,受入ホースの
    一部等の重量とを常時バランスし、これらを該下部保持
    部上にて略無重力の浮動的な状態に保持せしめているこ
    と、を特徴とする燃料給油車の受入ホース結合部の移動
    装置。
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