JP2000006711A - 燃料給油車の給油ノズル保持装置 - Google Patents

燃料給油車の給油ノズル保持装置

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JP2000006711A
JP2000006711A JP18831598A JP18831598A JP2000006711A JP 2000006711 A JP2000006711 A JP 2000006711A JP 18831598 A JP18831598 A JP 18831598A JP 18831598 A JP18831598 A JP 18831598A JP 2000006711 A JP2000006711 A JP 2000006711A
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arm
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fuel
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Atsushi Takeda
淳 武田
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Showa Aircraft Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1に、給油ホース先端の給油ノズルの重量
が軽減され、作業者の負担も軽減され、第2に、給油ノ
ズルの位置合わせや接続が容易化され、作業性が向上
し、第3に、給油による翼の傾き降下にも対応でき、損
傷の虞もなく、第4に、これらが簡単に実現される、燃
料給油車の給油ノズル保持装置を提案する。 【解決手段】 給油ノズル保持装置16では、燃料給油
車1のリフター3上にスタンド23が縦軸20を中心に
回動可能に組み付けられ、スタンド23上に第1アーム
24が、基端26を横軸18にて回動可能に取り付けら
れ、第1アーム24の先端28に第2アーム25が、基
端29を横軸19にて回動可能に取り付けられている。
又、ダンパー21,22が、スタンド23と第1アーム
24間、第1アーム24と第2アーム25間に介装さ
れ、第2アーム25の先端31に給油ノズル4を保持す
る球面軸受方式の保持部17が取り付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料給油車の給油
ノズル保持装置に関する。すなわち、空港にて燃料油を
航空機に給油する燃料給油車において、給油ホース先端
の給油ノズルを保持する、給油ノズル保持装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図4は、燃料給油車による給油状態を示
す、正面説明図である。同図にも示したように、この種
の燃料給油車1では、燃料油を、機械室2の給油機器類
が配された給油配管を経た後、昇降可能なリフター3上
から、先端に給油ノズル4を備えた給油ホース5にて、
航空機Aに給油口Bを介して圧送,給油する。そして作
業者Mは、このような航空機Aへの給油に際し、上昇し
たリフター3上で、給油ホース5先端の給油ノズル4
を、手で持ち上げると共に航空機Aの給油口Bに対し位
置合わせし、もって給油ノズル4を給油口Bに接続せし
めていた。すなわち、給油ホース5先端の給油ノズル4
は、常時の非使用時は、リフター3の床6に置かれた
り、手摺7等に引っ掛けられている。そして給油に際
し、作業者Mは、このような給油ノズル4を付随する給
油ホース5と共に、手で頭上高く持ち上げて、航空機A
の翼Cの下面に設けられた給油口Bに対し位置合わせし
た後、給油ノズル4を給油口Bに接続していた。又、給
油が終了すると、作業者Mは、このような給油ノズル4
を手で保持しつつ、給油口Bとの接続を解き、リフター
3の床6や手摺7等の元の場所に戻していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来例にあっては、次の問題が指摘されていた。まず第
1に、給油ノズル4は、給油ホース5の先端に設けられ
ており、給油ホース5自体の重量や給油ホース5内の燃
料油の重量も加わり、重量が非常に重い。特に最近は、
航空機Aの大型化が進むと共に給油時間の短縮化の要請
が強く、給油量が増加し、給油ホース5の大口径化や給
油ノズル4の大型化も著しく、これらの重量増が顕著と
なっている。そして作業者Mは、給油に際し、このよう
に重量が非常に重い給油ホース5先端の給油ノズル4
を、頭上高く手で持ち上げねばならず、給油が終了した
際も、このような給油ノズル4を手で保持しつつ、リフ
ター3の元の場所に戻さねばならなかった。そこで、こ
のような荷重を支える作業者Mの負担が大きく、給油作
業に大きな力を要し重労働となる、という問題が指摘さ
れていた。
【0004】第2に、しかも作業者Mは、このように重
量の重い給油ノズル4を、給油に際し頭上高く持ち上げ
つつ、航空機Aの翼Cの下面の給油口Bに対し、正確に
位置合わせしなければならず、作業性にも問題が指摘さ
れていた。すなわち作業者Mは、前述したように非常に
重量の重い給油ノズル4を、上下のみならず前後左右に
手で移動させて、頭上の航空機A側の給油口B下に位置
合わせし、正確に対応位置させると共に、接続させなけ
ればならなかった。もって、このような位置合わせ作業
が容易でなく、接続が非常に面倒である等、作業性に問
題が指摘されていた。特に空港では、燃料給油車1はバ
ック走行が禁止され、前進走行のみとされており、更
に、駐機した航空機A付近のスペース的な問題も加わ
り、リフター3を航空機Aの翼Cの給油口B直下に正確
に位置させることは、極めて困難とされている。つま
り、燃料給油車1をこのように正確に停車させること
は、容易でない。そこで、どうしても前述したように、
リフター3上で作業者Mが、前後左右に位置合わせ作業
を行わねばならず、その作業性に問題が生じていた。
【0005】本発明は、このような実情に鑑み、上記従
来例の課題を解決すべくなされたものであって、上下に
回動可能とする横軸、前後左右に回動可能とする縦軸、
荷重を吸収,軽減するダンパー、上下並びに前後左右に
回動可能とする例えば球面軸受方式の保持部、等を組み
合わせて採用したことにより、第1に、給油ホース先端
の給油ノズルの重量が軽減されると共に、第2に、給油
ノズルの位置合わせや接続が容易化され、第3に、給油
による翼の傾き降下にも対応でき、第4に、しかもこれ
らが簡単に実現される、燃料給油車の給油ノズル保持装
置を提案すること、を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
る本発明の技術的手段は、次のとおりである。まず、請
求項1については次のとおり。すなわち、この請求項1
の燃料給油車の給油ノズル保持装置は、燃料油を、給油
機器類が配された給油配管を経た後、昇降可能なリフタ
ー上から、先端に給油ノズルを備えた給油ホースにて、
航空機に給油口を介して圧送,給油する燃料給油車にお
いて用いられ、前記給油ノズルを該リフター上にて保持
する。そして前記給油ノズルを、上下並びに前後左右に
回動可能に保持する保持部と、上下に回動可能とする横
軸と、前後左右に回動可能とする縦軸と、介装されたダ
ンパーと、を有してなることを特徴とする。
【0007】次に、請求項2については次のとおり。す
なわち、この請求項2の燃料給油車の給油ノズル保持装
置は、請求項1に記載した給油ノズル保持装置におい
て、次のスタンド,第1アーム,ダンパー,第2アー
ム,ダンパー,保持部、等を有してなる。すなわち、該
リフター上に、該縦軸を中心に前後左右に回動可能に組
み付けられたスタンドと、該スタンド上に、基端が該横
軸にて上下に回動可能に取り付けられた第1アームと、
該スタンドと該第1アーム間に介装された該ダンパー
と、該第1アームの先端に、基端が該横軸にて上下に回
動可能に取り付けられた第2アームと、該第1アームと
該第2アーム間に介装された該ダンパーと、該第2アー
ムの先端に取り付けられた球面軸受方式の該保持部と、
を有してなる。他方、ホース継手が、前記給油ホースと
前記給油ノズル間に設けられている。そして該ホース継
手は、前記給油ホース側に固定されると共に、前記給油
ノズル側にスイベルジョイントを介し前後左右に回動可
能に取り付けられ、かつ該給油ノズル保持装置の保持部
により、上下並びに前後左右に回動可能に保持されてい
ること、を特徴とする。
【0008】本発明は、このようになっているので、次
のようになる。この給油ノズル保持装置は、燃料給油車
のリフター上に設けられる。そして、ダンパーにて折曲
状態に保持された第1アームおよび第2アームが、スタ
ンド上に立設され、縦軸にて前後左右に水平回動可能、
横軸にて上下に俯仰回動可能となっている。そして更
に、第2アーム先端の保持部が、上下並びに前後左右に
球面回動可能に、給油ホース先端の給油ノズルを保持し
ている。このように、給油ホース先端の給油ノズルは常
時、移動,昇降可能に保持されている。そこで作業者
は、ダンパー等にて保持され重量そして荷重が大きく軽
減された給油ノズルを、縦軸,横軸,保持部等を中心に
自在に、前後左右に移動させ上下に昇降させることがで
き、位置合わせ等が容易に可能となる。更に、この給油
ノズル保持装置は、給油ノズルが航空機の給油口に接続
された状態においても、保持部の球面回動,ダンパーの
伸縮動,縦軸による前後左右動,横軸による上下動等に
より、自動的に変位可能となっている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明を、図面に示す発明の
実施の形態に基づいて、詳細に説明する。図1,図2,
図3は、本発明の実施の形態の説明に供する。そして、
図1は正面図、図2は動作状態を示す正面図、図3は動
作状態を示す平面図である。
【0010】まず図4により、燃料給油車1について一
般的に説明しておく。燃料給油車1では、燃料油を、給
油機器類が配された給油配管を経た後、昇降可能なリフ
ター3上から、先端に給油ノズル4を備えた給油ホース
5にて、航空機Aに給油口Bを介して圧送,給油する。
このような燃料給油車1としては、図示のように、地下
のハイドラント配管8を介して圧送された燃料油を、取
り入れて給油するタイプのサービサと、これとは異な
り、車載のタンクに積載した燃料油を、車載のポンプに
て給油するタイプのものとがある。
【0011】そこで、図示のサービサタイプを例にと
り、燃料給油車1について更に詳述する。空港付近に
は、ハイドラント給油装置9が設けられており、その貯
溜タンクからポンプ(図示せず)にて圧送された燃料油
は、空港地下のハイドラント配管8を経た後、駐機場近
くの地下ピット給油口のハイドラントバルブ10に至
る。そして、サービサタイプの燃料給油車1に車載され
ていた受入ホース11の先端が、結合金具を介しハイド
ラントバルブ10に接続,結合され、もって、ハイドラ
ント配管8にて圧送されてきた燃料油が、受入ホース1
1を介し、燃料給油車1の機械室2の給油配管(図示せ
ず)へと、取り入れられる。この機械室2の給油配管に
は、上流側から下流側に向け、閉止弁,ストレーナ,圧
力調節弁,フィルター,計量器,流量制御弁,ベンチュ
リ等の給油機器類(図示せず)が、順に設けられてい
る。そこで、取り入れられた燃料油は、このような機械
室2の給油配管そして給油機器類を通過することによ
り、濾過され清浄化されると共に、所定の給油圧力,流
量,流速へと調整,制御される。
【0012】それから燃料油は、給油ホース5を介し、
その先端の給油ノズル4にて、航空機Aに給油される。
すなわち、燃料給油車1の機械室2の例えば後部の車台
フレーム12上には、リフト機構13にて昇降可能に、
給油用の作業台たるリフター3が搭載されている。リフ
ター3は、給油に際し作業者Mを載せて、空港の駐機場
に駐機した航空機Aの翼C下面の給油口B直下まで上昇
される。そして作業者Mは、給油ホース5の先端の給油
ノズル4を、航空機Aの翼Cの下面に配設された給油口
Bに、接続,結合して給油作業を行う。なお、航空機A
側の燃料タンクは、翼C内に配設されると共に通常複数
のタンク室に分割されており、このような燃料タンクの
各タンク室は、集合配管を介し給油口Bに接続されてい
る。14は燃料給油車1の運転室,15は燃料給油車1
の車輪である。燃料給油車1は、一般的にこのようにな
っている。
【0013】以下、図1を中心に、図2,図3等をも参
照しつつ、本発明に係る給油ノズル保持装置16につい
て述べる。この給油ノズル保持装置16は、上述したよ
うな燃料給油車1にて用いられ、給油ノズル4をリフタ
ー3上にて保持する。そして給油ノズル保持装置16
は、給油ノズル4を、上下並びに前後左右に回動可能に
保持する保持部17と、上下に回動可能とする2本の横
軸18,19と、前後左右に回動可能とする1本の縦軸
20と、介装された2本のダンパー21,22と、を有
してなる。図示例では更に、スタンド23,第1アーム
24,第2アーム25等、を有してなる。
【0014】このような給油ノズル保持装置16につい
て、更に詳述する。まずスタンド23が、リフター3上
に、縦軸20を中心に前後左右に回動可能に、組み付け
られている。すなわち、リフター3の床6上には、円柱
状の縦軸20が立設固定されており、この縦軸20に、
有頂円筒状のスタンド23が外嵌されている。もってス
タンド23は、縦の垂直状態のまま縦軸20を中心に、
水平面で燃料給油車1の前後方向Xや左右方向Yに(図
3を参照)、水平回動可能となっている。なお、縦軸2
0とスタンド23間には、適宜軸受が介装される。
【0015】次に、スタンド23上に、第1アーム24
の基端26が、横軸18にて上下に回動可能に取り付け
られている。すなわち、スタンド23の頂部には、第1
アーム24の基端26が、それぞれの取付片を介しピン
製の横軸18にて取り付けられている。もって第1アー
ム24は、横軸18を支点として、上下方向Z(図2を
参照)に俯仰回動可能となっている。第1アーム24
は、例えばパイプ製よりなる。又、このようなスタンド
23と第1アーム24間に、ダンパー21が介装されて
いる。このダンパー21としては、圧縮に対する弾発力
を備えた公知の各種方式のものが用いられ、その両端が
横方向のピン27にて、スタンド23の基部側と第1ア
ーム24の中央部側に、それぞれ回動可能に枢着されて
いる。もってダンパー21は、第1アーム24に加わる
荷重,負荷を吸収,軽減する。
【0016】次に、第1アーム24の先端28に、第2
アーム25の基端29が、横軸19にて上下に回動可能
に取り付けられている。すなわち、第1アーム24の先
端には、第2アーム25の基端29が、それぞれの取付
片を介しピン製の横軸19にて取り付けられている。も
って第2アーム25は、横軸19を支点として、上下方
向Z(図2を参照)に俯仰回動可能となっている。この
第2アーム25も、前述した第1アーム24と同様、例
えばパイプ製よりなる。又、このような第1アーム24
と第2アーム25間に、ダンパー22が介装されてい
る。このダンパー22も、前述したダンパー21と同
様、圧縮に対する弾発力を備えた公知の各種方式のもの
が用いられ、その両端が横方向のピン30にて、第1ア
ーム24の先端28寄りと第2アーム25の中央寄り
に、それぞれ回動可能に枢着されている。もってダンパ
ー22は、第2アーム25に加わる荷重,負荷を吸収,
軽減する。
【0017】そして、第2アーム25の先端31に、球
面軸受方式の保持部17が、取り付けられている。すな
わち、この保持部17には、いわゆる球面軸受方式が採
用されており、球形のジャーナル32を保持する軸受部
分33が、取付部34を介し、第2アーム25の先端3
1に取り付け固定されている。これと共に、このような
保持部17の球形のジャーナル32が、給油ノズル4側
に取り付けられており、図示例では、給油ノズル4のホ
ース継手36に、取付部材35を介して取り付け固定さ
れている。
【0018】このホース継手36は、給油ホース5と給
油ノズル4間に設けられており、給油ホース5側に固定
されると共に、給油ノズル4側にスイベルジョイント3
7を介し前後左右に回動可能に取り付けられている。す
なわち給油ノズル4は、グリップ38付のカプラー部3
9と、カプラー部39を回動可能に保持する本体部40
とからなり、このような給油ノズル4の本体部40の基
端が、ホース継手36に内装されたスイベルジョイント
37に、接続されている。又、ホース継手36のスイベ
ルジョイント37は、給油ホース5に取り付け固定され
ている。そこで給油ノズル4は、給油ホース5に対し、
前後方向Xや左右方向Y(図3を参照)に回動可能とな
っている。
【0019】そして、このようなホース継手36に対
し、第2アーム25先端の保持部17の球形のジャーナ
ル32が、取付部材35を介して取り付け固定されてい
る。保持部17の軸受部分33側は、取付部34を介
し、第2アーム25の先端31に取り付け固定されてい
る。そこで、ホース継手36を介し給油ノズル4は、こ
のような保持部17にて、上下並びに前後左右に回動可
能に保持されている。すなわち給油ノズル4は、球形の
ジャーナル32と軸受部分33を備えた球面軸受方式の
保持部17にて保持されることにより、上下方向Z並び
に前後方向Xや左右方向Y(図2,図3を参照)に、球
面回動可能となっている。
【0020】この給油ノズル保持装置16は、このよう
な保持部17を始め、横軸18,19,縦軸20,ダン
パー21,22,スタンド23,第1アーム24,第2
アーム25、等を有してなる。そして、このような給油
ノズル保持装置16について、図1,図2,図3中の実
線表示の状態は常時の非給油時を示し、想像線表示の状
態は給油時、つまり給油ノズル4の給油口Bへの位置合
わせ,接続,結合時を示す。なお、図示例では図3に示
したように、給油ホース5そして給油ノズル4がリフタ
ー3上に左右2本配設されており、対応して、このよう
な給油ノズル保持装置16も、リフター3上に左右2組
配設されている。
【0021】本発明は、以上説明したように構成されて
いる。そこで以下のようになる。航空機Aへの給油に際
しては、まず、燃料給油車1が航空機Aの給油口B下付
近に停車され、次に、リフター3が給油口Bに向けて上
昇され、もって、作業者Mが給油ホース5先端の給油ノ
ズル4を、給油口Bに対し位置合わせ,接続,結合する
(図4を参照)。そして図示例では、ハイドラント給油
装置9のハイドラント配管8から取り入れられた燃料油
が、燃料給油車1の機械室2内の給油機器類が配された
給油配管を経た後、給油ホース5そして給油ノズル4か
ら、給油口Bを介し航空機Aへと圧送,給油される。給
油が終了すると、作業者Mは、給油口Bへの給油ノズル
4の接続,結合を解き、給油ノズル4を元の位置へ戻
す。
【0022】さて、この燃料給油車1の給油ノズル保持
装置16では、燃料給油車1のリフター3上に、スタン
ド23が、縦軸20を中心に前後左右に水平回動可能に
組み付けられ、このスタンド23上に第1アーム24
が、基端26を横軸18にて上下に俯仰回動可能に取り
付けられ、この第1アーム24の先端28に第2アーム
25が、基端29を横軸19にて上下に俯仰回動可能に
取り付けられている。又、伸縮動可能なダンパー21,
22が、スタンド23と第1アーム24間、および第1
アーム24と第2アーム25間に、それぞれ介装されて
いる。そして、第2アーム25の先端31に保持部17
が取り付けられており、この保持部17は、上下並びに
前後左右に球面回動可能な例えば球面軸受方式よりなる
と共に、給油ノズル4を保持している。例えば、給油ホ
ース5と給油ノズル4間のスイベルジョイント37を利
用したホース継手36を、保持部17が球面回動可能に
保持し、もって給油ノズル4を球面回動可能に保持して
いる。
【0023】この給油ノズル保持装置16は、このよう
に、2本のダンパー21,22にて折曲状態に保持され
た第1アーム24および第2アーム25が、スタンド2
3上に立設されると共に、縦軸20にて前後左右に水平
回動可能、かつ2本の横軸18,19にて上下に俯仰回
動可能となっている。そして更に、第2アーム25先端
31の保持部17が、上下並びに前後左右に球面回動可
能に、給油ノズル4を保持している。例えば、前後左右
に回動可能なホース継手36を介して、給油ノズル4
を、付随する給油ホース5と共に保持している。このよ
うに、給油ホース5の重量更には燃料油の重量も加わる
給油ノズル4は、常時、給油ノズル保持装置16にて、
移動,昇降可能に保持されている。
【0024】そこで作業者Mは、給油や給油終了に際
し、ダンパー21,22等にて保持され重量そして荷重
が軽減された給油ノズル4を、縦軸20,横軸18,1
9,保持部17等を中心に、これらを支点としつつ、図
中の実線表示の状態から想像線表示の状態へ、前後左右
に移動させ上下に昇降させることができる。更に、給油
ノズル4が航空機Aの給油口Bに接続された状態(図中
の想像線表示の状態)においても、この給油ノズル保持
装置16は、保持部17の球面回動,ダンパー21,2
2の伸縮動,縦軸20による前後左右動,横軸18,1
9による上下動等が可能であり、全体的に変位可能とな
っている。さてそこで、この燃料給油車1の給油ノズル
保持装置16によると、次の第1,第2,第3,第4の
ようになる。
【0025】第1に、この給油ノズル保持装置16によ
ると、給油ホース5先端の給油ノズル4の重量が、ダン
パー21,22等にて大きく軽減される。そこで作業者
Mは、給油開始や給油終了に際し、給油ノズル4のこの
ように軽減された重量そして荷重を、小さな力で支えれ
ばよく、図1,図2,図3中の実線表示の状態と想像線
表示の状態間で、これを小さな力で、持ち上げ,上下に
昇降させ,前後左右に移動させることができる。
【0026】なお、ダンパー21,22の上方向への弾
発力,押し上げ力は、強過ぎると、第1アーム24,第
2アーム25,給油ノズル4等が、この押し上げ力のみ
にて上昇してしまい危険である反面、弱過ぎると、第1
アーム24,第2アーム25,給油ノズル4等の重量に
より、これを持ち上げる作業者Mは、大きな力を要する
ようになる。そこで、ダンパー21,22の上方向への
弾発力,押し上げ力は、第1アーム24,第2アーム2
5,給油ノズル4等にて下方向へ作用する荷重と、ほぼ
同等か又は若干弱い程度に設定される。
【0027】第2に、この給油ノズル保持装置16を用
いることにより、作業者Mは、上述したように重量が軽
減された給油ノズル4を、縦軸20,横軸18,19,
球面軸受方式の保持部17等を利用しつつ、図1,図
2,図3中の実線表示の状態から想像線表示の状態へ、
更には想像線表示の状態から実線表示の状態へ、自在に
前後左右に移動させ上下に昇降させることができる。そ
こで作業者Mは、容易に、給油ノズル4を航空機A側の
給油口B下に位置合わせすることができ、容易に、給油
ノズル4を給油口Bに接続,結合させることができるよ
うになる。
【0028】第3に、給油ノズル4が航空機Aの給油口
Bに接続された状態(図中の想像線表示の状態)におい
ても、この給油ノズル保持装置16は、保持部17の球
面回動,ダンパ21,22の伸縮動,縦軸20による前
後左右動,横軸18,19による上下動等により、全体
的に変位可能である。つまり、この給油ノズル保持装置
16は、負荷が加わると、従動して自動的に変位可能で
あり、もって、給油の進行に伴う翼Cの傾き降下にも、
十分に対応可能である。
【0029】すなわち、航空機Aの翼Cには燃料タンク
が配設されているが、給油口Bからの燃料タンクへの給
油の進行に伴い、給油された燃料油の重量により、翼C
は若干傾くように降下する。そして給油口Bは、このよ
うな翼Cの下面に縦に固設されているので、給油当初は
例えば垂直だった給油口Bは、給油が進み翼Cが傾くよ
うに降下すると、給油口Bも、垂直から若干角度を帯び
て(例えば5度程度)傾いた状態となると共に、若干降
下する。これに対し、このような翼C側の給油口Bに接
続された給油ノズル4を保持する給油ノズル保持装置1
6は、上述したように、全体的に変位可能である。そこ
で上述したように、給油の進行に伴い給油口Bが傾き,
降下した場合には、このような給油口Bに接続された給
油ノズル4も追従して傾き,降下するが、このような傾
きと降下は、給油ノズル保持装置16にて、受け止めら
れる。すなわち、この給油ノズル保持装置16は、この
ような給油ノズル4の傾きと降下により負荷を受ける
と、これに対応し、従動して自動的に変位するようにな
っている。
【0030】第4に、この給油ノズル保持装置16は、
燃料給油車1のリフター3上に、スタンド23,第1ア
ーム24,第2アーム25等を、縦軸20,横軸18,
19,ダンパー21,22等を介して立設すると共に、
給油ノズル4を球面軸受方式等の保持部17にて保持し
てなる。つまり、この給油ノズル保持装置16は、比較
的簡単な構成よりなる。
【0031】
【発明の効果】本発明に係る燃料給油車の給油ノズル保
持装置は、以上説明したように、上下に回動可能とする
横軸、前後左右に回動可能とする縦軸、荷重を吸収,軽
減するダンパー、上下並びに前後左右に回動可能とする
例えば球面軸受方式の保持部、等を組み合わせて採用し
たことにより、次の効果を発揮する。
【0032】第1に、給油ホース先端の給油ノズルの重
量が、軽減される。特に最近は、航空機の大型化が進む
と共に給油時間の短縮化の要請が強く、給油量が増加
し、給油ホースの大口径化や給油ノズルの大型化が著し
い。もって、給油ホース自体の重量や給油ホース内の燃
料油の重量も加わり、給油ホース先端の給油ノズルの重
量増が顕著な状況にあるが、この燃料給油車の給油ノズ
ル保持装置によると、このような給油ノズルの重量は、
大きく軽減される。
【0033】そこで、前述したこの種従来例のように、
給油に際し作業者が、このように重量の重い給油ホース
先端の給油ノズルを、独力で頭上高く手で持ち上げた
り、給油が終了した際に給油ノズルを、独力で手で保持
しつつ元の場所に戻したりすることを要しなくなる。す
なわち、この給油ノズル保持装置を用いると、ダンパー
等にて給油ホース先端の給油ノズルの重量が大きく軽減
されるので、作業者は、給油開始や給油終了に際し、大
きな力を要せず無理がない小さな力で、給油ノズルの軽
減された荷重を支えつつ、これを持ち上げ,上下に昇降
させ,前後左右に移動させることができるようになる。
このように、作業者の負担が大きく軽減される。
【0034】第2に、給油ノズルの位置合わせや接続
も、容易化される。すなわち、給油ノズルは給油に際
し、航空機の翼の下面の給油口に対し、正確に位置合わ
せしなければならないが、前述したこの種従来例のよう
に、作業者が独力で、重量の重い給油ホース先端の給油
ノズルを頭上にて保持しつつ、前後左右に移動させて位
置合わせすることを要しなくなる。つまり、この給油ノ
ズル保持装置を用いると、作業者は、前述により重量が
大きく軽減された給油ノズルを、縦軸,球面軸受方式の
保持部,更には横軸等を利用しつつ、自在に前後左右に
移動させ更には上下に昇降させ、もって容易に、給油ノ
ズルを航空機側の給油口に位置合わせして、接続,結合
させることができるようになる。このように、位置合わ
せ作業や接続作業が容易化され、作業性が大きく向上す
る。
【0035】特に空港では、燃料給油車はバック走行が
禁止され、前進走行のみとされており、更に、駐機した
航空機付近のスペース的な問題も加わり、リフターを航
空機の翼の給油口直下に正確に位置させることは、困難
とされている。このように、燃料給油車を正確に停車さ
せることが容易ではない状況に鑑み、本発明の給油ノズ
ル保持装置にて、給油ノズルの位置合わせが容易化され
る意義は、特に大なるものがある。すなわち燃料給油車
を、あまり正確に停車させなくても、つまりある程度ラ
フに停車させても、給油ノズルを航空機側の給油口に正
確に位置合わせして、接続,結合させることができるよ
うになる。
【0036】第3に、給油による翼の傾き降下にも、対
応可能である。すなわち、給油の進行に伴い、給油され
た燃料油の重量により翼は若干傾くように降下し、給油
口も、傾いた状態となると共に若干降下する。これに対
し、このような給油口に接続された給油ノズルを保持す
る給油ノズル保持装置が、もしも機構的に固定的である
と、負荷を受けて損傷する危険がある。しかしながら、
この給油ノズル保持装置は、球面軸受方式等の保持部,
ダンパー,縦軸,横軸等により、機構的に固定的でなく
自在に全体的に変位可能であり、いわば可動的・フレキ
シブルである。
【0037】そこで給油が進み、給油口が傾き降下した
場合も、これに十分に対応可能である。すなわちこの場
合には、給油ノズルも傾き降下するが、このような傾き
と降下は、保持部の球面回動を始め、ダンパの伸縮動,
縦軸による前後左右動,横軸による上下動、等による追
従変位によって受け止められる。このように、この給油
ノズル保持装置は、給油途中において、給油進行に伴い
負荷を受けた場合も、自動的に追従変位することにより
負荷を吸収可能であり、損傷のおそれはない。
【0038】第4に、しかもこれらは、簡単に実現され
る。すなわち、この給油ノズル保持装置は、リフター上
に、スタンド,第1アーム,第2アーム等を、縦軸,横
軸,ダンパー等を介して立設すると共に、給油ノズルを
保持部にて保持する構成よりなる。つまり、比較的簡単
な構成により、上述した第1,第2,第3の各点が実現
される。このように、この種従来例における課題がすべ
て解決される等、本発明の発揮する効果は、顕著にして
大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る燃料給油車の給油ノズル保持装置
について、発明の実施の形態の説明に供する正面図であ
る。
【図2】同発明の実施の形態の説明に供し、動作状態を
示す正面図である。
【図3】同発明の実施の形態の説明に供し、動作状態を
示す平面図である。
【図4】燃料給油車による給油状態を示す正面説明図で
ある。
【符号の説明】
1 燃料給油車 3 リフター 4 給油ノズル 5 給油ホース 16 給油ノズル保持装置 17 保持部 18 横軸 19 横軸 20 縦軸 21 ダンパー 22 ダンパー 23 スタンド 24 第1アーム 25 第2アーム 26 基端 28 先端 29 基端 31 先端 36 ホース継手 37 スイベルジョイント A 航空機 B 給油口

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料油を、給油機器類が配された給油配
    管を経た後、昇降可能なリフター上から、先端に給油ノ
    ズルを備えた給油ホースにて、航空機に給油口を介して
    圧送,給油する燃料給油車において、前記給油ノズルを
    該リフター上にて保持する給油ノズル保持装置であっ
    て、 前記給油ノズルを、上下並びに前後左右に回動可能に保
    持する保持部と、上下に回動可能とする横軸と、前後左
    右に回動可能とする縦軸と、介装されたダンパーと、を
    有してなること、を特徴とする燃料給油車の給油ノズル
    保持装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した燃料給油車の給油ノ
    ズル保持装置であって、 該リフター上に、該縦軸を中心に前後左右に回動可能に
    組み付けられたスタンドと、該スタンド上に、基端が該
    横軸にて上下に回動可能に取り付けられた第1アーム
    と、該スタンドと該第1アーム間に介装された該ダンパ
    ーと、 該第1アームの先端に、基端が該横軸にて上下に回動可
    能に取り付けられた第2アームと、該第1アームと該第
    2アーム間に介装された該ダンパーと、該第2アームの
    先端に取り付けられた球面軸受方式の該保持部と、を有
    してなり、 ホース継手が、前記給油ホースと前記給油ノズル間に設
    けられており、該ホース継手は、前記給油ホース側に固
    定されると共に、前記給油ノズル側にスイベルジョイン
    トを介し前後左右に回動可能に取り付けられ、かつ、該
    給油ノズル保持装置の保持部により、上下並びに前後左
    右に回動可能に保持されていること、を特徴とする燃料
    給油車の給油ノズル保持装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110848468A (zh) * 2019-11-28 2020-02-28 王巧云 一种润滑油输送用可调节管道输送速率的输送装置
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