JPH07142245A - 高温超電導マグネット、その設計方法および運転方法、並びに高温超電導テープ材の製造方法 - Google Patents

高温超電導マグネット、その設計方法および運転方法、並びに高温超電導テープ材の製造方法

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JPH07142245A
JPH07142245A JP5288175A JP28817593A JPH07142245A JP H07142245 A JPH07142245 A JP H07142245A JP 5288175 A JP5288175 A JP 5288175A JP 28817593 A JP28817593 A JP 28817593A JP H07142245 A JPH07142245 A JP H07142245A
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JP
Japan
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temperature superconducting
coil
high temperature
conductor
temperature
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JP5288175A
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English (en)
Inventor
Kenji Shimohata
賢司 下畑
Shoichi Yokoyama
彰一 横山
Shiro Nakamura
史朗 中村
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/60Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高い発生磁界が得られる高温超電導マグネッ
ト、その設計方法および運転方法、並びに臨界電流の高
い高温超電導テープ材の製造方法を提供する。 【構成】 各コイルユニット111、112、113毎
に導体121、122、123の高温超電導部の断面積
を変え、各コイルユニットの臨界電流を略一致させるよ
うに構成したので、発生磁界が高い高温超電導マグネッ
トが得られる。また、高温超電導材を用いた導体を巻回
して構成される高温超電導コイルの端面に、強磁性体の
フランジを備えたので、導体の磁界による臨界電流密度
の低下が小さく、発生磁界が高い高温超電導マグネット
が得られる。さらに、コイルユニット間にヒータを設け
た熱伝導部材を挿入したので、超電導破壊が生じた場合
に超電導コイルの一部にエネルギが集中して超電導コイ
ルが焼損するのを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、高温超電導マグネッ
ト装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図36は特開平4ー188706号公報
に記載された従来の超電導コイルの構成図である。図に
おいて、101は高温超電導テープ材で作製した導体が
巻かれた第1のパンケーキコイル、102は第1のパン
ケーキコイル101と逆向きに巻かれた第2のパンケー
キコイル、103は第1のパンケーキコイル101と第
2のパンケーキコイル102を巻始め部で接続したダブ
ルパンケーキコイル、104は接続用金属部材、105
は電流リード、106はフランジである。
【0003】また、図37は刊行物(1992年度秋期
低温工学・超電導学会予稿p.17)に記載された従来
の高温超電導テープ材の断面図である。図において、5
32は安定化材としての銀シースで厚さは0.05〜
0.1mm、533は高温超電導体で厚さは0.05〜
0.1mmである。高温超電導体としては例えば、(B
1-xPbx)Sr2Ca2Cu3yが用いられる。534
は銀シース532と高温超電導体533の界面である。
このような高温超電導テープ材は、例えば高温超電導体
533の粉末を銀パイプに充填し、線引き、圧延を行い
作製されている。なお、導体は高温超電導テープ材単独
で、あるいは複数枚重ねて構成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成され
た従来の高温超電導超電導コイルは、高温超電導コイル
の電流密度が一定であるため、導体の負荷率が最も高い
端部のパンケーキコイルがクエンチし、コイルの発生す
る磁界が低いという問題点があった。
【0005】また、クエンチした場合、クエンチの伝搬
速度が遅いため、発熱が高温超電導コイルの一部に集中
し、導体が焼損するという問題点があった。
【0006】また、高温超電導テープ材は歪みにより臨
界電流が低下するため高温超電導コイルを強固に固定で
きないという問題点があった。
【0007】また、高温超電導テープ材で作製した導体
はツイストを施していないため、高温超電導コイルを励
磁した際、導体に誘導電流が流れ高温超電導テープ材間
に電流分布が生じ、高温超電導コイルがクエンチしやす
いという問題点があった。また、高温超電導テープ材間
の電流分布のため永久電流が減衰するという問題があっ
た。
【0008】また、従来の高温超電導テープ材は、銀シ
ースと高温超電導体の境界が平滑でなく臨界電流が低い
という問題点があった。
【0009】本発明は上記のような問題点を解消するた
めになされたもので、高い発生磁界が得られる高温超電
導マグネット、その設計方法および運転方法、並びに臨
界電流の高い高温超電導テープ材の製造方法を提供せん
とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る高温超電導マグネットは、高温超電導材を用いた導体
を巻回して構成される複数のコイルユニットを積層した
高温超電導コイルを備えるものにおいて、上記各コイル
ユニット毎に上記導体の高温超電導部の断面積を変え、
各コイルユニットの臨界電流を略一致させるように構成
したものである。
【0011】請求項2記載の発明に係る高温超電導マグ
ネットの設計方法は、上記請求項1記載の導体の高温超
電導部の断面積を、磁界の強さおよび向きを変えた場合
の上記導体の臨界電流密度と高温超電導コイルの磁界分
布より、コイルユニット毎に臨界電流密度が最も低い場
所の臨界電流密度を求め、その逆数に比例して求めるも
のである。
【0012】請求項3記載の発明に係る高温超電導マグ
ネットは、高温超電導材としてテープ材を用い、このテ
ープ材の積層数または幅を変えることにより、コイルユ
ニット毎の導体の断面積を変えるものである。
【0013】請求項4記載の発明に係る高温超電導マグ
ネットは、高温超電導材を用いた導体を巻回して構成さ
れる高温超電導コイルの端面に、強磁性体のフランジを
備えたものである。
【0014】請求項5記載の発明に係る高温超電導マグ
ネットは、高温超電導材を用いた導体を巻回して構成さ
れる複数のコイルユニットを積層した高温超電導コイル
を備えるものにおいて、上記コイルユニット間にヒータ
を設けた熱伝導部材を挿入したものである。
【0015】請求項6記載の発明に係る高温超電導マグ
ネットは、高温超電導材を用いた導体を巻回して構成さ
れる高温超電導コイルを備えるものにおいて、上記高温
超電導材を用いた導体間の電気絶縁にセラミックス繊維
を使用し、上記導体の長手方向とセラミックス繊維の繊
維方向を略直向させたものである。
【0016】請求項7記載の発明に係る高温超電導マグ
ネットは、高温超電導材を用いた導体を巻回して構成さ
れる高温超電導コイルを備えるものにおいて、上記高温
超電導コイルを室温程度以下の温度で硬化する含浸材で
含浸したものである。
【0017】請求項8記載の発明に係る高温超電導マグ
ネットは、高温超電導材を用いた導体を絶縁物を介して
巻回して構成される高温超電導コイルを備えるものにお
いて、上記導体と絶縁物との間に応力緩衝材を挿入した
ものである。
【0018】請求項9記載の発明に係る高温超電導マグ
ネットの運転方法は、複数枚の高温超電導テープ材を絶
縁物を介して重ね合わせた導体を巻回して構成される高
温超電導コイルを備えるものにおいて、上記コイル運転
電流が略臨界電流である温度で上記コイルを励磁するも
のである。
【0019】請求項10記載の発明に係る高温超電導マ
グネットは、高温超電導コイルは励磁時昇温用のヒータ
を備え、かつこの励磁時昇温用のヒータは上記高温超電
導コイルが超電導破壊した際の強制クエンチ用のヒータ
と兼ねているものである。
【0020】請求項11記載の発明に係る高温超電導マ
グネットは、高温超電導コイルと永久電流スイッチとが
熱的に接続されており、上記高温超電導コイルと永久電
流スイッチのどちらか一方または両者の接続部にヒータ
を備えているものである。
【0021】請求項12記載の発明に係る高温超電導マ
グネットは、複数枚の高温超電導テープ材を絶縁物を介
して重ね合わせた導体を巻回して構成されるコイルユニ
ットを複数個積層した高温超電導コイルを備え、上記各
コイルユニット間での上記高温超電導テープ材の接続に
おいては、少なくとも2組のテープ材は、一方のコイル
ユニットの内側からn番目に卷かれた高温超電導テープ
材と、他方のコイルユニットの内側からm番目(ただし
n、mは異なる整数)に卷かれた高温超電導テープ材と
を接続することにより、上記高温超電導テープ材の作る
ループを貫く磁束の和が略ゼロになるように構成したも
のである。
【0022】請求項13記載の発明に係る高温超電導マ
グネットは、高温超電導材を用いた導体を巻回して構成
される複数のコイルユニットを積層した高温超電導コイ
ルを備えるものにおいて、上記各コイルユニット間での
導体の接続部近傍に冷却用の熱伝導部材を設置したもの
である。
【0023】請求項14記載の発明に係る高温超電導マ
グネットは、高温超電導コイルとコイル支持部材との接
続部に冷却用の熱伝導部材を設置したものである。
【0024】請求項15記載の発明に係る高温超電導マ
グネットは、高温超電導コイルと高温超電導材を使用し
た永久電流スイッチを備えた高温超電導マグネットにお
いて、上記永久電流スイッチは上記超電導コイルの運転
温度より高く上記高温超電導材の臨界温度より低い中温
空間に配置されているものである。
【0025】請求項16記載の発明に係る高温超電導マ
グネットは、永久電流スイッチの高温超電導材の結晶の
c軸方向に略平行に磁界を印加し、上記永久電流スイッ
チを動作させるように構成したものである。
【0026】請求項17記載の発明に係る高温超電導マ
グネットは、上記請求項16に記載の永久電流スイッチ
の高温超電導材の結晶のc軸方向に略平行に磁界を印加
する手段はコイルであるものである。
【0027】請求項18記載の発明に係る高温超電導マ
グネットは、高温超電導体の膜材を用いた永久電流スイ
ッチを備えるものである。
【0028】請求項19記載の発明に係る高温超電導テ
ープ材の製造方法は、金属テープ上に高温超電導体層を
形成し、この高温超電導体層を形成した金属テープ上に
もう1枚の金属テープを重ねて加圧することにより上記
2枚の金属テープと高温超電導体層を一体化するもので
ある。
【0029】請求項20記載の発明に係る高温超電導テ
ープ材の製造方法は、請求項19記載の製造方法におい
て、金属テープは溝を有し、高温超電導体層は上記溝に
形成されるものである。
【0030】
【作用】請求項1記載の発明においては、各コイルユニ
ット毎に導体の高温超電導部の断面積を変え、各コイル
ユニットの臨界電流を略一致させるように構成したの
で、発生磁界が高い高温超電導マグネットが得られる。
【0031】請求項2記載の発明においては、上記請求
項1記載の導体の高温超電導部の断面積を、磁界の強さ
および向きを変えた場合の上記導体の臨界電流密度と高
温超電導コイルの磁界分布より、コイルユニット毎に臨
界電流密度が最も低い場所の臨界電流密度を求め、その
逆数に比例して求めるので、各コイルユニットの臨界電
流をうまく一致させることができる。
【0032】請求項3記載の発明においては、高温超電
導材としてテープ材を用い、このテープ材の積層数また
は幅を変えることにより、コイルユニット毎の導体の断
面積を変えるので、発生磁界が高い高温超電導マグネッ
トが得られる。
【0033】請求項4記載の発明においては、高温超電
導材を用いた導体を巻回して構成される高温超電導コイ
ルの端面に、強磁性体のフランジを備えたので、導体の
磁界による臨界電流密度の低下が小さく、発生磁界が高
い高温超電導マグネットが得られる。
【0034】請求項5記載の発明においては、コイルユ
ニット間にヒータを設けた熱伝導部材を挿入したので、
超電導破壊が生じた場合にヒータにより熱電導部材を加
熱して高温超電導コイル全体を超電導破壊させることに
より、超電導コイル全体でエネルギを吸収し、超電導コ
イルの一部にエネルギが集中して超電導コイルが焼損す
るのを防止する。
【0035】請求項6記載の発明においては、高温超電
導材を用いた導体間の電気絶縁にセラミックス繊維を使
用し、上記導体の長手方向とセラミックス繊維の繊維方
向を略直向させたので、導体とセラミックス繊維の繊維
方向に垂直な熱膨張率はほぼ一致するため、導体の臨界
電流の低下を防止でき、発生磁界が高い高温超電導マグ
ネットが得られる。
【0036】請求項7記載の発明においては、高温超電
導コイルを室温程度以下の温度で硬化する含浸材で含浸
したので、温度を上げて硬化させる含浸材を使用した場
合と比べて硬化温度と高温超電導コイルの運転温度との
温度差を少なくでき、冷却後の歪みが少なくなり、導体
の臨界電流の低下を小さくできるため、発生磁界が高い
高温超電導マグネットが得られる。
【0037】請求項8記載の発明においては、高温超電
導材を用いた導体を絶縁物を介して巻回して構成される
高温超電導コイルを備えるものにおいて、上記導体と絶
縁物との間に応力緩衝材を挿入したので、高温超電導コ
イルを冷却した際、導体と絶縁材の熱膨張率の差による
導体の歪みを応力緩衝材が吸収し、導体は歪みが緩和さ
れるため、歪みによる導体の臨界電流の低下を防止で
き、発生磁界が高い高温超電導マグネットが得られる。
【0038】請求項9記載の発明においては、複数枚の
高温超電導テープ材を絶縁物を介して重ね合わせた導体
を巻回して構成される高温超電導コイルを備え、コイル
運転電流が略臨界電流である温度で上記コイルを励磁す
るので、高温超電導コイルの励磁完了時には、各高温超
電導テープ材を流れる電流はほぼ同じ電流値となる。こ
の状態で、高温超電導コイルの温度を、運転温度まで低
下させると各テープ材ともに外乱が発生しても超電導破
壊を起こしにくい。さらに、各テープ材に流れる電流値
が異なる場合は大きい方から小さい方へ電流が移動し、
移動する電流は常電導部を通過するため全電流は僅かづ
つ減少するが、同じ大きさの電流が流れた場合には電流
の移動がないため全電流は減少しない。
【0039】請求項10記載の発明においては、励磁時
昇温用のヒータは高温超電導コイルが超電導破壊した際
の強制クエンチ用のヒータと兼ねているので、ヒータ数
を少なくできる。
【0040】請求項11記載の発明においては、高温超
電導コイルと永久電流スイッチとが熱的に接続されてお
り、上記高温超電導コイルと永久電流スイッチのどちら
か一方または両者の接続部にヒータを備えているので、
高温超電導コイルを励磁する際、永久電流スイッチと高
温超電導コイルを同時に昇温できる。
【0041】請求項12記載の発明においては、複数枚
の高温超電導テープ材を絶縁物を介して重ね合わせた導
体を巻回して構成されるコイルユニットを複数個積層し
た高温超電導コイルを備え、上記各コイルユニット間で
の上記高温超電導テープ材の接続においては、少なくと
も2組のテープ材は、一方のコイルユニットの内側から
n番目に卷かれた高温超電導テープ材と、他方のコイル
ユニットの内側からm番目(ただしn、mは異なる整
数)に卷かれた高温超電導テープ材とを接続することに
より、上記高温超電導テープ材の作るループを貫く磁束
の和が略ゼロになるように構成したので、高温超電導コ
イルの励磁時に、磁界変化にともなう誘導電流が高温超
電導テープ材に生じず、重ね合わされた各高温超電導テ
ープ材には同じ大きさの電流が流れるため、高温超電導
コイルは超電導破壊しにくい。さらに、誘導電流が生じ
ないため、励磁速度を早くできる。
【0042】請求項13記載の発明においては、各コイ
ルユニット間での導体の接続部近傍に冷却用の熱伝導部
材を設置したので、高温超電導コイル励磁時に接続抵抗
や接続部材の抵抗により接続部に発生する熱を速やかに
除去でき、高温超電導コイルの温度上昇を防ぐことがで
き、超電導破壊を防止できる。
【0043】請求項14記載の発明においては、高温超
電導コイルとコイル支持部材との接続部に冷却用の熱伝
導部材を設置したので、通常、室温または略液体窒素温
度であるコイル容器から、コイル支持部材を介して熱が
高温超電導コイルに伝わるのを防止して高温超電導コイ
ルの温度上昇を防ぐことができ、クエンチしにくい高温
超電導マグネットが得られる。
【0044】請求項15記載の発明においては、永久電
流スイッチは超電導コイルの運転温度より高く上記高温
超電導材の臨界温度より低い中温空間に配置されている
ので、永久電流スイッチを作動のに、永久電流スイッチ
の温度を上記中温と臨界温度の間で変化させればよく、
スイッチ速度が早くなるとともに永久電流スイッチを作
動させるのに必要なヒータの熱量を低減できる。
【0045】請求項16記載の発明においては、永久電
流スイッチの高温超電導材の結晶のc軸方向に略平行に
磁界を印加し、上記永久電流スイッチを動作させるよう
に構成したので、磁界がc軸に平行な場合、磁界による
臨界電流密度の低下はより顕著となり、磁界が弱くても
永久電流スイッチを動作させることができる。
【0046】請求項17記載の発明においては、上記請
求項16に記載の永久電流スイッチの高温超電導材の結
晶のc軸方向に略平行に磁界を印加するのにコイルを用
いると簡単に永久電流スイッチを動作させることができ
る。
【0047】請求項18記載の発明においては、高温超
電導体の膜材を用いた永久電流スイッチを備えるので、
従来のように線材を巻回するのに比べて臨界電流密度が
高いため、膜材の断面積が小さくてよく、超電導体でな
くなった場合に発生する抵抗値が高いため、永久電流ス
イッチの体積を小さくできる。
【0048】請求項19記載の発明においては、金属テ
ープ上に高温超電導体層を形成し、この高温超電導体層
を形成した金属テープ上にもう1枚の金属テープを重ね
て加圧することにより上記2枚の金属テープと高温超電
導体層を一体化することにより高温超電導テープ材を製
造するので、金属テープと高温超電導体の界面は平滑で
あり、さらに高温超電導体の粒は薄板状でありプレスに
より方位が揃うため、高温超電導体の粒間の結合が強く
なり、臨界電流が高い高温超電導テープ材が得られる。
【0049】請求項20記載の発明においては、請求項
19記載の製造方法において、金属テープは溝を有し、
高温超電導体層は上記溝に形成されるので、上記効果に
加えて高温超電導体層を金属テープで確実に覆うことが
できるとともに均一な厚みを有する高温超電導テープ材
が得られる効果がある。
【0050】
【実施例】
実施例1.図1(a)は請求項1および2の発明の一実
施例に係る高温超電導コイルを一部断面で示す斜視図、
(b)は(a)の導体の断面を拡大して示す断面図であ
る。図において、121、122、123はそれぞれ導
体断面積の異なる導体、111、112、113はそれ
ぞれ導体121、122、123を巻回して作製したコ
イルユニット、110はコイルユニット111、11
2、113を例えばアルミナ板から成る絶縁物100を
介して積層して作製した高温超電導コイルであり、コイ
ルユニット間で導体は互いに接続されている。なお、各
導体121、122、123は例えばアルミナ繊維から
なる絶縁物を介して巻回されている。
【0051】図2は実施例1を説明するための図であ
り、(a)は温度5Kにおける高温超電導導体(Bi
1-xPbx)Sr2Ca2Cu3yの臨界電流密度の磁界の
強さおよび角度依存性を示す特性図であり、角度はテー
プの長手方向には垂直でテープの表面に並行な場合を0
度、垂直な場合を90度としている。また、(b)は高
温超電導コイルの巻線部の磁界分布を示す説明図であ
り、片側断面のみを示し、矢印で磁界の強さと向きを表
している。前記のように構成された高温超電導コイル1
10に通電すると、高温超電導コイル110の導体部に
は、図2(b)に示す磁界が発生する。磁界の強さおよ
び向きを変えた場合の導体の臨界電流密度と高温超電導
コイル110の磁界分布より、コイルユニット111、
112、113毎に臨界電流密度が最も低い場所の臨界
電流密度を求め、臨界電流密度の逆数に比例して導体1
21、122、123の導体断面積を決定する。これに
より、導体121、122、123の臨界電流がほぼ同
じとなり、高温超電導コイル110は導体の能力を発揮
し、高温超電導コイルの発生磁界が高まる。
【0052】例えば、内径20mm、外径80mm、コ
イル高さ5mm、導体断面積が一定のコイルユニット1
11を8個積層した高温超電導コイル110において、
発生磁界0.6テスラであった。コイルユニットの臨界
電流の比は端部のコイルユニットから中心のコイルユニ
ットの順に、例えば1:1.1:1.3:1.5である
場合、端部のコイルユニットがクエンチしたことがわか
る。そこで、コイルユニットの導体の断面積を1:0.
9:0.8:0.7とすれば、各コイルユニットの臨界
電流の比はほぼ1:1:1:1となり、高温超電導コイ
ルの発生磁界は、約0.8テスラとなる。
【0053】実施例2.図3(a)は請求項1および2
記載の発明の他の実施例であり、磁気浮上式鉄道に搭載
したレーストラック型の高温超電導コイル153であ
り、(b)に拡大して示すように、コイルユニット11
1、112、113の導体の断面積を、コイルユニット
111、112、113の順に1:0.7:0.5と変
えている。このように、浮上走行する磁気浮上式鉄道に
搭載したコイル153では、コイルユニット毎に導体断
面積を変えることにより、導体の能力を十分に発揮でき
るため、高温超電導コイル153を軽くできる。なお、
151は各コイルユニット間に挿入される熱電導部材で
あり、これを拡大して示す図3(c)と共に実施例10
で詳細に説明する。
【0054】実施例3.次に請求項3記載の発明の一実
施例で、導体が高温超電導テープ材で構成されている場
合に、テープ材130の積層数を変えることにより断面
積を変えた場合を図4(a)、(b)に示す。1枚の高
温超電導テープ材130の臨界電流密度は、高温超電導
テープ材130のテープ厚さが0.1mmから0.2m
m程度で最大となるため、高温超電導テープ材130の
テープ厚さは大きく変えることが出来ない。そこで、導
体131、132、133毎に高温超電導テープ材の積
層数を変えれば臨界電流密度を低下させることなく導体
131、132、133毎に導体断面積を変えることが
でき、実施例1と同様の効果を得ることができる。
【0055】実施例4.また、請求項3記載の発明の他
の実施例で、導体141、142、143の幅を変えた
実施例を図5に示す。この例では導体141、142、
143の厚みが一定であるため、コイルの外径を変える
ことなく導体の断面積をコイルユニット111、11
2、113毎に変えることができ、コイル設計が容易に
なる。
【0056】なお、高温超電導テープ材の幅および積層
数の両方を変え、導体断面積を変えてもよいのは云うま
でもない。
【0057】実施例5.また、請求項1および2項記載
の発明の他の実施例として、例えば図37に示したよう
な導体の超電導体533と安定化材532の割合を変え
てもよい。この場合、コイル形状、巻数が変わらないた
め、磁界の分布が変わらないという利点がある。
【0058】実施例6.図6は請求項4記載の発明の一
実施例を示し、高温超電導テープ材を用いた高温超電導
コイルユニット111を複数個積層した高温超電導コイ
ルの両端に、強磁性体として例えばケイ素鋼板等の鉄製
のフランジ160を取り付けた高温超電導マグネットで
ある。
【0059】図7(a)はフランジ160がある場合、
(b)はフランジ160が無い場合のそれぞれコイル巻
線部の磁束の様子を示す説明図である。図中、矢印が磁
束の向きと大きさを表す。フランジ160がある場合、
磁界はフランジ160に向かうため磁束の高温超電導テ
ープ材130に垂直な成分が、フランジ160が無い場
合と比べ少ない。このため、高温超電導テープ材130
の磁界による臨界電流密度の低下が小さく、高温超電導
マグネットの発生磁界が高まる。
【0060】実施例7.図8(a)は請求項4記載の発
明の他の実施例で、磁気浮上式鉄道に搭載したレースト
ラック型の高温超電導コイル153の片面に、図8
(b)に拡大して示すように、鉄製のフランジ160を
取り付けた高温超電導マグネットである。これにより、
臨界電流が低い箇所を減らすことができる。
【0061】実施例8.また、上記実施例7ではフラン
ジ160はドーナツ型のものを用いて高温超電導コイル
153の巻線部付近のみに設置したが、楕円板状のもの
が高温超電導コイルの片側全面にあってもよい。この場
合、上記実施例7の効果に加えて、フランジ160を取
り付けた側を磁気浮上式鉄道の車両の内側とすれば、車
体の中に漏れる磁界を少なくできるという効果も得られ
る。
【0062】実施例9.図9は請求項5記載の発明の一
実施例を示し、コイルユニット間にヒータ152を設け
た熱伝導部材151を挿入したものである。このように
構成されたものにおいて、高温超電導コイルの一部で超
電導破壊が検出された場合、ヒータ152により熱伝導
部材151を加熱し、高温超電導コイル110全体を超
電導破壊させる。これにより、超電導コイル全体で高温
超電導コイルに蓄えられたエネルギを吸収し、高温超電
導コイルの一部にエネルギが集中して高温超電導コイル
が焼損するのを防止できる。
【0063】実施例10.また、請求項5記載の発明の
他の実施例として、図3(a)に示すような永久電流で
運転される高温超電導コイル153では、超電導破壊し
た場合の高温超電導コイル153のエネルギを外部に取
り出すことができないため、図3(b)、(c)に示す
ようにコイルユニット111、112、113間にヒー
タ152を設けた熱伝導部材151を挿入し、高温超電
導コイル153全体でエネルギを吸収することが特に有
効である。
【0064】実施例11.図10(a)は請求項6記載
の発明の一実施例を一部破断して示す斜視図、(b)は
(a)の要部を拡大して示す斜視図である。この例で
は、導体121間の電気絶縁にセラミックス繊維として
アルミナ繊維203を使用し、その繊維方向を導体12
1の長手方向とほぼ直向させて含浸材で固定している。
図11に、導体121、アルミナ繊維203、含浸材で
ある樹脂(例えばグレース社製スタイキャスト126
6)およびアルミナ繊維203と樹脂の複合材の熱膨張
率を示すように、導体121と複合材の繊維方向に平行
な熱膨張率が異なるため、冷却時の熱歪みにより導体の
臨界電流が低下するが、導体121と複合材の繊維方向
に垂直な熱膨張率はほぼ一致するため導体121の臨界
電流は低下しない。
【0065】なお、セラミックス繊維203は、高温超
電導コイルを焼成する温度に耐える材料であればアルミ
ナ繊維に限らず何であってもよく、また、複合材中のセ
ラミックス繊維203の占有率は、導体121と複合材
の熱膨張率が略一致するよう選定する。また、高温超電
導コイル110を冷却した場合の導体121と複合材2
01の熱膨張率の差に基づく歪は、0.1%程度以下で
あれば実用上問題ない。
【0066】実施例12.また、請求項7記載のよう
に、含浸材を例えばエポキシ樹脂等のように室温程度以
下の温度で硬化する材料とすれば、温度を上げて硬化さ
せる含浸材を使用した場合と比べ、硬化温度と高温超電
導コイルの運転温度の温度差を少なくでき、冷却後の歪
みが少なくなり、導体121の臨界電流の低下を小さく
できるため、高温超電導コイルの発生磁界を高くでき
る。
【0067】実施例13.図12(a)は請求項6記載
の発明の他の実施例に係る超電導コイルを一部破断して
示す斜視図、(b)は(a)の要部を拡大して示す斜視
図である。この例では例えば高温超電導テープ材からな
る導体121の全周にアルミナ繊維203を2層配置し
て電気絶縁している。この実施例の場合も上記実施例1
1と同様に導体の臨界電流の低下を防止できる効果があ
る。また、図10に示したような複数のコイルユニット
111を積層する超電導コイルにおいて、導体121の
側面だけでなく全周にセラミックス繊維を配置すること
により各コイルユニット111間に挿入される絶縁板1
00を省くこともできる。
【0068】実施例14.図13(a)は請求項8記載
の発明の一実施例に係る超電導コイルを一部破断して示
す斜視図である。この例では、図13(b)に拡大して
示すように、導体121と例えばアルミナ板からなる絶
縁材202の間に例えば銀や銅やSUS等からなる応力
緩衝材301が挿入されているので、高温超電導コイル
を冷却した際、導体121と絶縁材202の熱膨張率の
差による導体121の歪みを応力緩衝材301が吸収
し、導体121は歪みが緩和されるため、歪みによる導
体121の臨界電流の低下がなくなり、高温超電導コイ
ルの発生磁界を高くできる。また、応力緩衝材301を
熱伝導性に優れた銀または銅とすれば、導体121と絶
縁材202の間に発生する熱をすばやく拡散するため、
高温超電導コイルの安定性が高まる。
【0069】実施例15.また、上記実施例14では絶
縁材202の両側に応力緩衝材301を設けた場合につ
いて示したが、請求項8記載の発明の他の実施例とし
て、片側のみに設けても、臨界電流の低下を少なくでき
るのは明かである。
【0070】実施例16.図14(a)は請求項8記載
の発明のさらに他の実施例を一部破断して示す斜視図で
ある。この例では、図14(b)にその要部を拡大して
示すように、導体121の外周を応力緩衝材302で包
囲し、さらに応力緩衝材302の外周を絶縁材202で
包囲しており、この場合にも上記実施例14と同様の効
果を得ることができる。
【0071】実施例17.図15は請求項9記載の発明
の一実施例による高温超電導マグネットの運転方法を説
明するための説明図であり、2枚の高温超電導テープ材
を重ねて作製した導体を巻回した高温超電導コイルを励
磁する場合について説明する。2枚の高温超電導テープ
材をテープa、テープbとし、それぞれに流れる電流を
それぞれ電流a、電流bとした。図15(a)、(b)
は高温超電導コイルの運転温度より導体の温度マージン
だけ高い温度T1で励磁した場合を示し、(c)、
(d)は高温超電導コイルの運転温度T0で励磁した場
合を示す。ここで、コイルの運転電流が臨界電流となる
温度T1と、コイルの運転温度T0との差が温度マージン
である。
【0072】図15(c)(d)に示すように、一般に
行われているように、高温超電導コイルの運転温度T0
で励磁した場合には、全電流を増していくと導体には高
温超電導コイルの自己磁界による誘導電流が流れて電流
aと電流bに差が生じ、電流aは高温超電導コイルの運
転温度に対応した電流で飽和する。この電流は高温超電
導コイルの運転電流値Aの半分の値2/1Aより大きい。
これにより、高温超電導コイルの励磁後は、電流aと電
流bに差が生じる。この状態ではテープ材aにわずかの
外乱が加わっても、高温超電導コイルは超電導破壊をす
る。そこで、図15(a)(b)に示すように、高温超
電導コイルの運転温度より導体の温度マージンだけ高い
温度T1で励磁した場合には、電流aが飽和する電流値
は、高温超電導コイルの運転電流値Aの半分の値2/1A
となる。高温超電導コイルの励磁完了時には、電流bは
電流aと同じ電流値となる。この状態で、高温超電導コ
イルの温度を運転温度まで低下させるとテープa、テー
プbともに外乱が発生しても超電導破壊を起こしにく
い。なお、この例では高温超電導テープ材が2枚の場合
で説明したが、これに限るものではなく、高温超電導テ
ープ材が3枚以上の場合でもこの例と同様の効果が得ら
れる。
【0073】さらに、図16に、前記励磁後、高温超電
導コイルを時間Tで永久電流にした場合の電流の時間変
化を示す。図16(a)(b)は請求項9記載の発明の
一実施例に関わり、高温超電導コイルの運転温度より導
体の温度マージンだけ高い温度で励磁した後永久電流に
した場合を示し、(c)(d)は高温超電導コイルの運
転温度で励磁した後永久電流にした場合を示す。図16
(c)(d)において、電流aと電流bが異なっている
のでテープaからテープbに電流が移動し、移動する電
流は常電導部を通過するため、全電流はわずかづつ減少
する。これに対して図16(a)(b)では、電流aと
電流bは等しく、前記電流の移動がないため、全電流は
減少しない。
【0074】実施例18.次に請求項10記載の発明の
一実施例について説明する。この例では例えば図9に示
したように、高温超電導コイルは励磁時昇温用のヒータ
152を備え、かつこの励磁時昇温用のヒータは高温超
電導コイルが超電導破壊した際の強制クエンチ用のヒー
タと兼ねている。ヒータ152により励磁時に高温超電
導コイルの温度を、高温超電導コイルの運転温度より温
度マージンだけ上げることができ、ヒータ数を増やすこ
となく超電導破壊しにくい高温超電導マグネットが得ら
れる。
【0075】実施例19.図17は請求項11記載の発
明の一実施例による高温超電導マグネットを説明する構
成図であり、図において、110は高温超電導コイル、
404は永久電流スイッチ、360は永久電流スイッチ
404と高温超電導コイル110を熱的に接続する熱伝
導部材360、152は熱伝導部材360に取り付けら
れたヒータである。このように構成されたものにおい
て、高温超電導コイル110を励磁する際、ヒータ15
2により熱伝導部材151を加熱すれば、永久電流スイ
ッチ404と高温超電導コイル110を同時に昇温する
ことができる。なお、この例ではヒータ152を熱伝導
部材360に設けた場合について説明したが、これに限
るものではなく、高温超電導コイル110や永久電流ス
イッチ404に設けてもよい。
【0076】実施例20.図18は請求項12記載の発
明の一実施例を示し、(a)に斜視図で示したように、
2枚の高温超電導テープ材341、342を絶縁物を介
して重ね合わせた導体を巻回して構成されるコイルユニ
ットA311と、同様に構成されこのコイルユニット3
11と積層されるもう一つのコイルユニットBとの、高
温超電導テープ材同士の接続の仕方に関するものであ
る。すなわち(b)に示すように、各コイルユニット
A、B311、312間での上記高温超電導テープ材の
接続においては、2組のテープ材は、一方のコイルユニ
ットの内側から1番目に卷かれた高温超電導テープ材3
41、343と、他方のコイルユニットの内側から2番
目に卷かれた高温超電導テープ材342、344とを接
続することにより、上記高温超電導テープ材の作るルー
プを貫く磁束の和が略ゼロになるように構成したもので
ある。なお、105は電極リード、330は接続部を示
す。このように接続することにより、高温超電導コイル
の励磁時に領域AとBで誘導される電圧がキャンセルさ
れ、磁界変化にともなう誘導電流が高温超電導テープ材
に生じない。よって高温超電導テープ341と高温超電
導テープ342、また高温超電導テープ343と高温超
電導テープ344に電流が平均して流れるため、高温超
電導コイルは超電導破壊しにくい。また、誘導電流が生
じないため、励磁速度を早くできる。
【0077】実施例21.図19、20は請求項12記
載の発明の他の実施例を示し、図18(a)と同様に構
成されたコイルユニット311、312、313、31
4が4個の場合の接続例であり、これらの例でも高温超
電導テープ材の作るループを貫く磁束の和が略ゼロにな
るように構成されており、上記実施例20と同様の効果
がある。
【0078】実施例22.図21、22は請求項12記
載の発明の他の実施例を示し、3枚の高温超電導テープ
材341、342、343を絶縁物を介して重ね合わせ
た導体を巻回して構成されたコイルユニットが図21は
2個311、312の場合、図22は3個311、31
2、313の場合の接続例である。図21においては、
一方のコイルユニットの内側から1番目に卷かれた高温
超電導テープ材341と他方のコイルユニットの内側か
ら3番目に卷かれた高温超電導テープ材343、内側か
ら2番目に卷かれた高温超電導テープ材342どうし、
および内側から3番目に卷かれた高温超電導テープ材3
43と内側から1番目に卷かれた高温超電導テープ材3
41とをそれぞれ接続しており、図22においては一方
のコイルユニットの内側から1番目に卷かれた高温超電
導テープ材341と他方のコイルユニットの内側から2
番目に卷かれた高温超電導テープ材342、内側から2
番目に巻かれた高温超電導テープ材342と内側から3
番目に巻かれた高温超電導テープ材343、および内側
から3番目に巻かれた高温超電導テープ材343と内側
から1番目に卷かれた高温超電導テープ材341とをそ
れぞれ接続している。これらの例でも高温超電導テープ
材の作るループを貫く磁束の和が略ゼロになるように構
成されており、上記実施例20と同様の効果がある。
【0079】実施例23.図23、24は請求項12記
載の発明のさらに他の実施例を示し、4枚の高温超電導
テープ材341、342、343、344を絶縁物を介
して重ね合わせた導体を巻回して構成されたコイルユニ
ットが2個の場合の接続例である。図23においては一
方のコイルユニットの内側から1番目に卷かれた高温超
電導テープ材341と他方のコイルユニットの内側から
2番目に卷かれた高温超電導テープ材342、内側から
2番目に卷かれた高温超電導テープ材342と内側から
1番目に卷かれた高温超電導テープ材341、内側から
3番目に巻かれた高温超電導テープ材343と内側から
4番目に巻かれた高温超電導テープ材344、および内
側から4番目に巻かれた高温超電導テープ材344と内
側から3番目に巻かれた高温超電導テープ材343とが
それぞれ接続されており、図24においては一方のコイ
ルユニットの内側から1番目に卷かれた高温超電導テー
プ材341と他方のコイルユニットの内側から4番目に
卷かれた高温超電導テープ材344、内側から2番目に
卷かれた高温超電導テープ材342と内側から3番目に
卷かれた高温超電導テープ材343、内側から3番目に
巻かれた高温超電導テープ材343と内側から2番目に
巻かれた高温超電導テープ材342、および内側から4
番目に巻かれた高温超電導テープ材344と内側から1
番目に巻かれた高温超電導テープ材341とがそれぞれ
接続されている。これらの例でも高温超電導テープ材の
作るループを貫く磁束の和が略ゼロになるように構成さ
れており、上記実施例20と同様の効果がある。
【0080】以上、実施例20〜23で説明したよう
に、複数枚の高温超電導テープ材を絶縁物を介して重ね
合わせた導体を巻回して構成されるコイルユニットを複
数個積層した高温超電導コイルを備えるものにおいて、
各コイルユニット間での高温超電導テープ材の接続にお
いては、少なくとも2組のテープ材は、一方のコイルユ
ニットの内側からn番目に卷かれた高温超電導テープ材
と、他方のコイルユニットの内側からm番目(ただし
n、mは異なる整数)に卷かれた高温超電導テープ材と
を接続することにより、高温超電導テープ材の作るルー
プを貫く磁束の和が略ゼロになるように構成すれば、重
ね合わされた各高温超電導テープ材に電流が平均して流
れるため、高温超電導コイルは超電導破壊し難く、ま
た、誘導電流が生じないため、励磁速度を早くできる。
【0081】実施例24.図25は請求項13記載の発
明の一実施例を示し、各コイルユニット間での導体の接
続部近傍に冷却用の熱伝導部材を設置した例である。こ
の例では各コイルユニット111間の接続部を二箇所に
集め、接続部材351の近傍に冷凍機に接続された熱伝
導部材360を設置している。高温超電導コイルを励磁
すると、接続抵抗や接続部材351の抵抗により接続部
が発熱するが、熱伝導部材360を接続部近傍に設置し
たので、発熱を速やかに除去でき、高温超電導コイルの
温度上昇を防ぐことができ、高温超電導コイルは超電導
破壊しにくい。
【0082】実施例25.図26は請求項14記載の発
明の一実施例を示し、図において、360は熱電導部
材、361はコイル支持部材、370はコイルを収納す
る容器である。この例では、コイル支持部材361に冷
凍機に接続された熱伝導部材360を接続し、熱伝導部
材360を高温超電導コイル110に接続している。こ
のように、熱伝導部材360を介して高温超電導コイル
110とコイル支持部材361を接続したため、通常、
室温または略液体窒素温度であるコイル容器370か
ら、コイル支持部材361を介して高温超電導コイル1
10に伝わる熱を大幅に低減でき高温超電導コイル11
0の温度上昇を防ぐことができ、クエンチしにくい高温
超電導マグネットが得られる。
【0083】実施例26.なお、請求項14記載の発明
の他の実施例として、高温超電導コイル110とコイル
支持部材361を接続し、接続した箇所の近傍に冷却用
の熱伝導部材360を設置してもよい。この場合、上記
実施例25と同様の効果に加えて高温超電導コイル11
0とコイル支持部材361を強固に固定できるという効
果も得られる。
【0084】実施例27.図27は請求項15記載の発
明の一実施例を示し、図において、401は高温超電導
コイル110が収納される液体窒素温度以下の低温空
間、402は超電導コイル110の運転温度より高く高
温超電導材の臨界温度より低い中温空間、403は室温
空間、404は高温超電導コイル110と並列に接続さ
れ臨界温度が80Kから150Kの高温超電導体で作製
した永久電流スイッチ、405は高温超電導コイル11
0を励磁する電源、406は永久電流スイッチ404の
温度を上げるためのヒータである。高温超電導コイル1
10は液体窒素温度以下の低温空間401、永久電流ス
イッチ404は中温空間402、電源405は室温空間
403にそれぞれ配置されている。このように、永久電
流スイッチ404を超電導コイルの運転温度より高く高
温超電導材の臨界温度より低い中温空間、すなわち高温
超電導体の臨界温度である80Kから150Kに近い略
液体窒素温度空間402に設置しているので、永久電流
スイッチ404を作動させるためには、永久電流スイッ
チ404の温度を略液体窒素温度と臨界温度の間で変化
させれば良く、スイッチ速度が早くなる。また、永久電
流スイッチ404を作動させるのに必要なヒータ406
の熱量が少なくてよい。
【0085】図28にBi系高温超電導テープ材の臨界
電流密度の温度依存性を示す。略液体窒素温度では高温
超電導テープ材の臨界電流密度は磁界により急激に低下
し、ほぼゼロとなるため。磁界により永久電流スイッチ
404を動作できる。この場合、永久電流スイッチ40
4の温度は上昇していないため、磁界による永久電流ス
イッチの動作は瞬時にできる。
【0086】実施例28.図29は請求項16および1
7記載の発明の一実施例を示し、図において、421は
コイル、422は高温超電導体、423は磁界、424
は高温超電導体422のc軸である。図28で示した6
3Kにおいて磁界を高温超電導体422のc軸424に
平行にかけた場合と垂直にかけた場合の臨界電流密度の
変化から明らかなように、コイル421により磁界42
3を高温超電導体422のc軸424に平行にかけた場
合、磁界423による臨界電流密度の低下はより顕著と
なり、磁界423が弱くても永久電流スイッチを動作さ
せることができる。なお、図28では63Kにおける磁
界を高温超電導体422のc軸424に平行にかけた場
合と垂直にかけた場合の臨界電流密度の変化の違いを示
したが、63Kに限るものではなく、他の温度でも同様
の傾向がある。
【0087】実施例29.なお、上記実施例28ではコ
イルにより磁界を印加した場合を示したが、請求項16
記載の発明の他の実施例として、永久磁石を用い、永久
磁石と高温超電導体との距離を変えることにより永久電
流スイッチ404を動作させてもよい。
【0088】実施例30.図30は請求項18記載の発
明の一実施例に係る永久電流スイッチの構成を示す斜視
図である。図において、411は基板であり例えばSr
TiO3(チタン酸ストロンチウム)よりなる。412
は高温超電導体の膜材であり例えばYSZ(イットリウ
ムスタビライズドジルコニア)よりなり、スパッタやC
VD法等により1μm程度の厚さに形成されている。従
来、永久電流スイッチとしては、例えば図31に示した
ように複数本のNbTi線413をCuNi414で含
芯して線状としたものをコイル状に巻回し、このコイル
の外周に加熱用のヒータを配置し、さらにこの回りを例
えばエポキシ樹脂で覆ったものが用いられていたが、全
体的に体積の大きなものであった。これに対して、図3
0に示した実施例のように、高温超電導体を膜材412
とすれば、線を巻回する場合に比べて臨界電流密度が高
いため、膜材の断面積が小さく、超電導体でなくなった
場合に発生する抵抗値が高いため、永久電流スイッチの
体積を小さくできる。
【0089】実施例31.図32は請求項19記載の発
明の一実施例による高温超電導テープ材の製造方法を説
明する製造工程図である。図において、511は高温超
電導体層、522は金属テープすなわち銀テープであ
り、これら高温超電導体層511および銀テープ522
の厚みは共に0.05〜1mm程度である。高温超電導
テープ材の製造方法は、まず、銀テープ522上に例え
ばスクリーン印刷により高温超電導体層511を形成す
る。次に、300℃程度の加熱によりスクリーン印刷時
の溶媒等の不純物を蒸発させる。次にもう1枚の銀テー
プ522を重ねて、5t/cm2程度の加圧により2枚
の銀テープ522と高温超電導体層511を一体化す
る。さらに、840℃程度の加熱により超電導を得る。
このようにして形成された高温超電導テープ材は、従来
のように高温超電導体の粉末を銀パイプに充填し、線引
き、圧延して形成されたものに比べて、銀522と高温
超電導体層511との境界面が平滑であり、高温超電導
体層511の粒は薄板状でありプレスにより方位が揃う
ため、高温超電導体層511の粒間の結合が強くなり、
臨界電流が高い高温超電導テープ材501が得られる。
よって、この高温超電導テープ材501を超電導マグネ
ットに用いれば、発生磁界の高いものが得られる。
【0090】なお、加圧と超電導を得るための加熱は繰
り返し行われてもよいし、加圧の変形として圧延が行わ
れてもよい。また、銀テープ523上に高温超電導体層
511を形成するのに、スパッタ法やスクリーン印刷法
が用いられてもよい。さらに、金属テープ522、52
3の材料は銀に限らず焼成時に反応しない金属であれば
よい。
【0091】実施例32.図33は請求項20記載の発
明の一実施例による高温超電導テープ材の製造方法を説
明する製造工程図である。この実施例において、上記実
施例31と異なっているのは一方の金属テープすなわち
銀テープ523に溝を有する点だけである。このよう
に、溝に高温超電導体層511を形成すれば、高温超電
導体層511が銀テープからはみ出すこともなく、上記
実施例31のように平板面に形成するとどうしても高温
超電導体層511が形成されている中央部に比べて高温
超電導体層511が形成されない周縁部の厚みが薄くな
り、このテープ材を巻回してコイルを形成したときに不
都合が生じるが、このようなこともない。
【0092】実施例33.図34は請求項20記載の発
明の他の実施例による高温超電導テープ材の製造方法を
説明する製造工程図である。この例では、溝を有する銀
テープ523の溝に高温超電導体層511を形成したも
のを2層重ね、その上に溝の無い銀テープ522を重ね
て高温超電導テープ材502を形成している。この実施
例により、臨界電流密度が高く、厚みが厚い高温超電導
テープ材502が得られる。なお、層数は2層に限るも
のではなく、複数層とすることができる。
【0093】実施例34.図35は請求項20記載の発
明のさらに他の実施例による高温超電導テープ材の製造
方法を説明する製造工程図である。この例では、溝の無
い銀テープ522上に高温超電導体層511を形成した
ものを3層、深い溝を有する銀テープ523に挿入した
のちプレスすることにより製造した高温超電導テープ材
503である。この場合も上記実施例33と同様の効果
が得られる。
【0094】なお、上記各実施例31〜34により製造
された高温超電導テープ材は、臨界電流密度が高いた
め、ブスバー、送電ケーブルなど高温超電導コイル以外
にも使用できる。
【0095】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、各コイルユニット毎に導体の高温超電導部の断面
積を変え、各コイルユニットの臨界電流を略一致させる
ように構成したので、発生磁界が高い高温超電導マグネ
ットが得られる。
【0096】また、請求項2記載の発明によれば、上記
請求項1記載の導体の高温超電導部の断面積を、磁界の
強さおよび向きを変えた場合の上記導体の臨界電流密度
と高温超電導コイルの磁界分布より、コイルユニット毎
に臨界電流密度が最も低い場所の臨界電流密度を求め、
その逆数に比例して求めるので、各コイルユニットの臨
界電流をうまく一致させることができる。
【0097】また、請求項3記載の発明によれば、高温
超電導材としてテープ材を用い、このテープ材の積層数
または幅を変えることにより、コイルユニット毎の導体
の断面積を変えるので、発生磁界が高い高温超電導マグ
ネットが得られる。
【0098】また、請求項4記載の発明によれば、高温
超電導材を用いた導体を巻回して構成される高温超電導
コイルの端面に、強磁性体のフランジを備えたので、導
体の磁界による臨界電流密度の低下が小さく、発生磁界
が高い高温超電導マグネットが得られる。
【0099】また、請求項5記載の発明によれば、コイ
ルユニット間にヒータを設けた熱伝導部材を挿入したの
で、超電導破壊が生じた場合にヒータにより熱電導部材
を加熱して高温超電導コイル全体を超電導破壊させるこ
とにより、超電導コイル全体でエネルギを吸収し、超電
導コイルの一部にエネルギが集中して超電導コイルが焼
損するのを防止する。
【0100】また、請求項6記載の発明によれば、高温
超電導材を用いた導体間の電気絶縁にセラミックス繊維
を使用し、上記導体の長手方向とセラミックス繊維の繊
維方向を略直向させたので、導体とセラミックス繊維の
繊維方向に垂直な熱膨張率はほぼ一致するため、導体の
臨界電流の低下を防止でき、発生磁界が高い高温超電導
マグネットが得られる。
【0101】また、請求項7記載の発明によれば、高温
超電導コイルを室温程度以下の温度で硬化する含浸材で
含浸したので、温度を上げて硬化させる含浸材を使用し
た場合と比べて硬化温度と高温超電導コイルの運転温度
との温度差を少なくでき、冷却後の歪みが少なくなり、
導体の臨界電流の低下を小さくできるため、発生磁界が
高い高温超電導マグネットが得られる。
【0102】また、請求項8記載の発明によれば、高温
超電導材を用いた導体を絶縁物を介して巻回して構成さ
れる高温超電導コイルを備えるものにおいて、上記導体
と絶縁物との間に応力緩衝材を挿入したので、高温超電
導コイルを冷却した際、導体と絶縁材の熱膨張率の差に
よる導体の歪みを応力緩衝材が吸収し、導体は歪みが緩
和されるため、歪みによる導体の臨界電流の低下を防止
でき、発生磁界が高い高温超電導マグネットが得られ
る。
【0103】また、請求項9記載の発明によれば、複数
枚の高温超電導テープ材を絶縁物を介して重ね合わせた
導体を巻回して構成される高温超電導コイルを備え、コ
イル運転電流が略臨界電流である温度で上記コイルを励
磁するので、高温超電導コイルの励磁完了時には、各高
温超電導テープ材を流れる電流はほぼ同じ電流値とな
る。この状態で、高温超電導コイルの温度を、運転温度
まで低下させると各テープ材ともに外乱が発生しても超
電導破壊を起こしにくい。さらに、各テープ材に流れる
電流値が異なる場合は大きい方から小さい方へ電流が移
動し、移動する電流は常電導部を通過するため全電流は
僅かづつ減少するが、同じ大きさの電流が流れた場合に
は電流の移動がないため全電流は減少しない。
【0104】また、請求項10記載の発明によれば、励
磁時昇温用のヒータは高温超電導コイルが超電導破壊し
た際の強制クエンチ用のヒータと兼ねているので、ヒー
タ数を少なくできる。
【0105】また、請求項11記載の発明によれば、高
温超電導コイルと永久電流スイッチとが熱的に接続され
ており、上記高温超電導コイルと永久電流スイッチのど
ちらか一方または両者の接続部にヒータを備えているの
で、高温超電導コイルを励磁する際、永久電流スイッチ
と高温超電導コイルを同時に昇温できる。
【0106】また、請求項12記載の発明によれば、複
数枚の高温超電導テープ材を絶縁物を介して重ね合わせ
た導体を巻回して構成されるコイルユニットを複数個積
層した高温超電導コイルを備え、上記各コイルユニット
間での上記高温超電導テープ材の接続においては、少な
くとも2組のテープ材は、一方のコイルユニットの内側
からn番目に卷かれた高温超電導テープ材と、他方のコ
イルユニットの内側からm番目(ただしn、mは異なる
整数)に卷かれた高温超電導テープ材とを接続すること
により、上記高温超電導テープ材の作るループを貫く磁
束の和が略ゼロになるように構成したので、高温超電導
コイルの励磁時に、磁界変化にともなう誘導電流が高温
超電導テープ材に生じず、重ね合わされた各高温超電導
テープ材には同じ大きさの電流が流れるため、高温超電
導コイルは超電導破壊しにくい。さらに、誘導電流が生
じないため、励磁速度を早くできる。
【0107】また、請求項13記載の発明によれば、各
コイルユニット間での導体の接続部近傍に冷却用の熱伝
導部材を設置したので、高温超電導コイル励磁時に接続
抵抗や接続部材の抵抗により接続部に発生する熱を速や
かに除去でき、高温超電導コイルの温度上昇を防ぐこと
ができ、超電導破壊を防止できる。
【0108】また、請求項14記載の発明によれば、高
温超電導コイルとコイル支持部材との接続部に冷却用の
熱伝導部材を設置したので、通常、室温または略液体窒
素温度であるコイル容器から、コイル支持部材を介して
熱が高温超電導コイルに伝わるのを防止して高温超電導
コイルの温度上昇を防ぐことができ、クエンチしにくい
高温超電導マグネットが得られる。
【0109】また、請求項15記載の発明によれば、永
久電流スイッチは超電導コイルの運転温度より高く上記
高温超電導材の臨界温度より低い中温空間に配置されて
いるので、永久電流スイッチを作動のに、永久電流スイ
ッチの温度を上記中温と臨界温度の間で変化させればよ
く、スイッチ速度が早くなるとともに永久電流スイッチ
を作動させるのに必要なヒータの熱量を低減できる。
【0110】また、請求項16記載の発明によれば、永
久電流スイッチの高温超電導材の結晶のc軸方向に略平
行に磁界を印加し、上記永久電流スイッチを動作させる
ように構成したので、磁界がc軸に平行な場合、磁界に
よる臨界電流密度の低下はより顕著となり、磁界が弱く
ても永久電流スイッチを動作させることができる。
【0111】また、請求項17記載の発明によれば、上
記請求項16に記載の永久電流スイッチの高温超電導材
の結晶のc軸方向に略平行に磁界を印加するのにコイル
を用いると簡単に永久電流スイッチを動作させることが
できる。
【0112】また、請求項18記載の発明によれば、高
温超電導体の膜材を用いた永久電流スイッチを備えるの
で、従来のように線材を巻回するのに比べて臨界電流密
度が高いため、膜材の断面積が小さくてよく、超電導体
でなくなった場合に発生する抵抗値が高いため、永久電
流スイッチの体積を小さくできる。
【0113】また、請求項19記載の発明によれば、金
属テープ上に高温超電導体層を形成し、この高温超電導
体層を形成した金属テープ上にもう1枚の金属テープを
重ねて加圧することにより上記2枚の金属テープと高温
超電導体層を一体化することにより高温超電導テープ材
を製造するので、金属テープと高温超電導体の界面は平
滑であり、さらに高温超電導体の粒は薄板状でありプレ
スにより方位が揃うため、高温超電導体の粒間の結合が
強くなり、臨界電流が高い高温超電導テープ材が得られ
る。
【0114】また、請求項20記載の発明によれば、請
求項19記載の製造方法において、金属テープは溝を有
し、高温超電導体層は上記溝に形成されるので、上記効
果に加えて高温超電導体層を金属テープで確実に覆うこ
とができるとともに均一な厚みを有する高温超電導テー
プ材が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1による高温超電導コイルを示
し、(a)は一部断面で示す斜視図、(b)は(a)の
導体の断面を拡大して示す断面図である。
【図2】実施例1を説明するための説明図である。
【図3】本発明の実施例2による高温超電導コイルを示
し、(a)は一部断面で示す斜視図、(b)は(a)の
要部拡大図、(c)は(b)の要部拡大図である。
【図4】本発明の実施例3による高温超電導コイルを示
し、(a)は一部断面で示す斜視図、(b)は(a)の
要部拡大断面図である。
【図5】本発明の実施例4による高温超電導コイルを示
し、(a)は一部断面で示す斜視図、(b)は(a)の
要部拡大断面図である。
【図6】本発明の実施例6による高温超電導コイルを一
部断面で示す斜視図である。
【図7】実施例6による高温超電導マグネットの作用を
説明する説明図であり、(a)はフランジがある場合、
(b)はフランジが無い場合を示す。
【図8】本発明の実施例7による高温超電導コイルを示
し、(a)は一部断面で示す斜視図、(b)は(a)の
要部拡大図である。
【図9】本発明の実施例9による高温超電導コイルを一
部断面で示す斜視図である。
【図10】本発明の実施例11による高温超電導コイル
を示し、(a)は一部断面で示す斜視図、(b)は
(a)の要部拡大図である。
【図11】実施例11の作用を説明する説明図である。
【図12】本発明の実施例13による高温超電導コイル
を示し、(a)は一部断面で示す斜視図、(b)は
(a)の要部拡大図である。
【図13】本発明の実施例14による高温超電導コイル
を示し、(a)は一部断面で示す斜視図、(b)は
(a)の要部拡大図である。
【図14】本発明の実施例16による高温超電導コイル
を示し、(a)は一部断面で示す斜視図、(b)は
(a)の要部拡大図である。
【図15】本発明の実施例17による高温超電導マグネ
ットの運転方法を説明するためのの説明図である。
【図16】本発明の実施例17による高温超電導マグネ
ットの運転方法を説明するためのの説明図である。
【図17】本発明の実施例19による高温超電導マグネ
ットを説明する構成図である。
【図18】本発明の実施例20による高温超電導コイル
を説明し、(a)は高温超電導テープ材の巻かれ方を模
式的に示す斜視図、(b)は接続の仕方を説明する説明
図である。
【図19】本発明の実施例21による高温超電導コイル
の接続の仕方を説明する説明図である。
【図20】本発明の実施例21による高温超電導コイル
の接続の仕方を説明する説明図である。
【図21】本発明の実施例22による高温超電導コイル
の接続の仕方を説明する説明図である。
【図22】本発明の実施例22による高温超電導コイル
の接続の仕方を説明する説明図である。
【図23】本発明の実施例23による高温超電導コイル
の接続の仕方を説明する説明図である。
【図24】本発明の実施例23による高温超電導コイル
の接続の仕方を説明する説明図である。
【図25】本発明の実施例24による高温超電導コイル
を示す構成断面図である。
【図26】本発明の実施例25による高温超電導マグネ
ットの要部を示す構成断面図である。
【図27】本発明の実施例27による高温超電導マグネ
ットを示す構成図である。
【図28】実施例27による高温超電導マグネットの動
作を説明するための説明図である。
【図29】本発明の実施例28による永久電流スイッチ
の動作を説明する説明図である。
【図30】本発明の実施例30による永久電流スイッチ
の構成を示す斜視図である。
【図31】従来の永久電流スイッチに用いられる導体の
構成を一部断面で示す斜視図である。
【図32】本発明の実施例31による高温超電導テープ
材の製造方法を説明する製造工程図である。
【図33】本発明の実施例32による高温超電導テープ
材の製造方法を説明する製造工程図である。
【図34】本発明の実施例33による高温超電導テープ
材の製造方法を説明する製造工程図である。
【図35】本発明の実施例34による高温超電導テープ
材の製造方法を説明する製造工程図である。
【図36】従来の高温超電導コイルの構成図である。
【図37】従来の高温超電導テープ材の断面図である。
【符号の説明】
101、102 パンケーキコイル 103 ダブルパンケーキコイル 104 接続用金属部材 105 電流リード 106 フランジ 110 高温超電導コイル 111、112、113 コイルユニット 120、121、122、123 導体 130 高温超電導テープ材 131、132、133 導体 141、142、143 導体 151 熱伝導部材 152 ヒータ 153 高温超電導コイル 160 フランジ 202 絶縁材 203 アルミナ繊維 301 応力緩衝材 311、312、313、314 コイルユニット 330 接続部 341、342、343、344 高温超電導テープ材 351 接続部材 360 熱伝導部材 361 コイル支持部材 370 コイル容器 401 液体窒素温度以下の低温空間 402 中温空間 403 室温空間 404 永久電流スイッチ 405 電源 406 ヒータ 411 基板 412 高温超電導体の膜材 421 コイル 422 高温超電導体 423 磁界 424 c軸 501、502、503 高温超電導テープ材 511 高温超電導体層 522、523、524 銀テープ 532 銀シース 533 高温超電導体 534 界面
【手続補正書】
【提出日】平成6年1月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】請求項9記載の発明においては、複数枚の
高温超電導テープ材を絶縁物を介して重ね合わせた導体
を巻回して構成される高温超電導コイルを備え、コイル
運転電流が略臨界電流である温度で上記コイルを励磁す
るので、高温超電導コイルの励磁完了時には、各高温超
電導テープ材を流れる電流はほぼ同じ電流値となる。こ
の状態で、高温超電導コイルの温度を、運転温度まで低
下させると各テープ材ともに外乱が発生しても超電導破
壊を起こしにくい。さらに、高温超電導コイルを永久電
流とした場合、各テープ材に流れる電流値が異なる場合
は大きい方から小さい方へ電流が移動し、移動する電流
は常電導部を通過するため全電流は僅かづつ減少する
が、同じ大きさの電流が流れた場合には電流の移動がな
いため全電流は減少しない。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0088
【補正方法】変更
【補正内容】
【0088】実施例30.図30は請求項18記載の発
明の一実施例に係る永久電流スイッチの構成を示す斜視
図である。図において、411は基板であり例えばSr
TiO3(チタン酸ストロンチウム)やYSZ(イット
リウムスタビライズドジルコニア)よりなる。412は
高温超電導体の膜材であり例えばYBaCu
りなり、スパッタやCVD法等により1μm程度の厚さ
に形成されている。従来、永久電流スイッチとしては、
例えば図31に示したように複数本のNbTi線413
をCuNi414で含芯して線状としたものをコイル状
に巻回し、このコイルの外周に加熱用のヒータを配置
し、さらにこの回りを例えばエポキシ樹脂で覆ったもの
が用いられていたが、全体的に体積の大きなものであっ
た。これに対して、図30に示した実施例のように、高
温超電導体を膜材412とすれば、線を巻回する場合に
比べて臨界電流密度が高いため、膜材の断面積が小さ
く、超電導体でなくなった場合に発生する抵抗値が高い
ため、永久電流スイッチの体積を小さくできる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 39/20 ZAA 9276−4M

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高温超電導材を用いた導体を巻回して構
    成される複数のコイルユニットを積層した高温超電導コ
    イルを備えるものにおいて、上記各コイルユニット毎に
    上記導体の高温超電導部の断面積を変え、各コイルユニ
    ットの臨界電流を略一致させるように構成したことを特
    徴とする高温超電導マグネット。
  2. 【請求項2】 上記請求項1記載の導体の高温超電導部
    の断面積は、磁界の強さおよび向きを変えた場合の上記
    導体の臨界電流密度と高温超電導コイルの磁界分布よ
    り、コイルユニット毎に臨界電流密度が最も低い場所の
    臨界電流密度を求め、その逆数に比例して求めることを
    特徴とする高温超電導マグネットの設計方法。
  3. 【請求項3】 高温超電導材としてテープ材を用い、こ
    のテープ材の積層数または幅を変えることにより、コイ
    ルユニット毎の導体の断面積を変えることを特徴とする
    請求項1記載の高温超電導マグネット。
  4. 【請求項4】 高温超電導材を用いた導体を巻回して構
    成される高温超電導コイルの端面に、強磁性体のフラン
    ジを備えたことを特徴とする高温超電導マグネット。
  5. 【請求項5】 高温超電導材を用いた導体を巻回して構
    成される複数のコイルユニットを積層した高温超電導コ
    イルを備えるものにおいて、上記コイルユニット間にヒ
    ータを設けた熱伝導部材を挿入したことを特徴とする高
    温超電導マグネット。
  6. 【請求項6】 高温超電導材を用いた導体を巻回して構
    成される高温超電導コイルを備えるものにおいて、上記
    高温超電導材を用いた導体間の電気絶縁にセラミックス
    繊維を使用し、上記導体の長手方向とセラミックス繊維
    の繊維方向を略直向させたことを特徴とする高温超電導
    マグネット。
  7. 【請求項7】 高温超電導材を用いた導体を巻回して構
    成される高温超電導コイルを備えるものにおいて、上記
    高温超電導コイルを室温程度以下の温度で硬化する含浸
    材で含浸したことを特徴とする高温超電導マグネット。
  8. 【請求項8】 高温超電導材を用いた導体を絶縁物を介
    して巻回して構成される高温超電導コイルを備えるもの
    において、上記導体と絶縁物との間に応力緩衝材を挿入
    したことを特徴とする高温超電導マグネット。
  9. 【請求項9】 複数枚の高温超電導テープ材を絶縁物を
    介して重ね合わせた導体を巻回して構成される高温超電
    導コイルを備えるものにおいて、上記コイル運転電流が
    略臨界電流である温度で上記コイルを励磁することを特
    徴とする高温超電導マグネットの運転方法。
  10. 【請求項10】 高温超電導コイルは励磁時昇温用のヒ
    ータを備え、かつこの励磁時昇温用のヒータは上記高温
    超電導コイルが超電導破壊した際の強制クエンチ用のヒ
    ータと兼ねていることを特徴とする高温超電導マグネッ
    ト。
  11. 【請求項11】 高温超電導コイルと永久電流スイッチ
    とが熱的に接続されており、上記高温超電導コイルと永
    久電流スイッチのどちらか一方または両者の接続部にヒ
    ータを備えていることを特徴とする高温超電導マグネッ
    ト。
  12. 【請求項12】 複数枚の高温超電導テープ材を絶縁物
    を介して重ね合わせた導体を巻回して構成されるコイル
    ユニットを複数個積層した高温超電導コイルを備え、上
    記各コイルユニット間での上記高温超電導テープ材の接
    続においては、少なくとも2組のテープ材は、一方のコ
    イルユニットの内側からn番目に卷かれた高温超電導テ
    ープ材と、他方のコイルユニットの内側からm番目(た
    だしn、mは異なる整数)に卷かれた高温超電導テープ
    材とを接続することにより、上記高温超電導テープ材の
    作るループを貫く磁束の和が略ゼロになるように構成し
    たことを特徴とする高温超電導マグネット。
  13. 【請求項13】 高温超電導材を用いた導体を巻回して
    構成される複数のコイルユニットを積層した高温超電導
    コイルを備えるものにおいて、上記各コイルユニット間
    での導体の接続部近傍に冷却用の熱伝導部材を設置した
    ことを特徴とする高温超電導マグネット。
  14. 【請求項14】 高温超電導コイルとコイル支持部材と
    の接続部に冷却用の熱伝導部材を設置したことを特徴と
    する高温超電導マグネット。
  15. 【請求項15】 高温超電導コイルと高温超電導材を使
    用した永久電流スイッチを備えた高温超電導マグネット
    において、上記永久電流スイッチは上記超電導コイルの
    運転温度より高く上記高温超電導材の臨界温度より低い
    中温空間に配置されていることを特徴とする高温超電導
    マグネット。
  16. 【請求項16】 永久電流スイッチの高温超電導材の結
    晶のc軸方向に略平行に磁界を印加し、上記永久電流ス
    イッチを動作させるように構成したことを特徴とする請
    求項15記載の高温超電導マグネット。
  17. 【請求項17】 上記請求項16に記載の永久電流スイ
    ッチの高温超電導材の結晶のc軸方向に略平行に磁界を
    印加する手段はコイルであることを特徴とする請求項1
    6記載の高温超電導マグネット。
  18. 【請求項18】 高温超電導体の膜材を用いた永久電流
    スイッチを備えることを特徴とする高温超電導マグネッ
    ト。
  19. 【請求項19】 金属テープ上に高温超電導体層を形成
    し、この高温超電導体層を形成した金属テープ上にもう
    1枚の金属テープを重ねて加圧することにより上記2枚
    の金属テープと高温超電導体層を一体化する高温超電導
    テープ材の製造方法。
  20. 【請求項20】 金属テープは溝を有し、高温超電導体
    層は上記溝に形成される請求項19記載の高温超電導テ
    ープ材の製造方法。
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