JPH07140723A - 静電潜像現像剤用キャリア及びそれを用いた2成分系乾式カラー現像剤 - Google Patents

静電潜像現像剤用キャリア及びそれを用いた2成分系乾式カラー現像剤

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JPH07140723A
JPH07140723A JP5150846A JP15084693A JPH07140723A JP H07140723 A JPH07140723 A JP H07140723A JP 5150846 A JP5150846 A JP 5150846A JP 15084693 A JP15084693 A JP 15084693A JP H07140723 A JPH07140723 A JP H07140723A
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resin
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carbon black
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Masaru Mochizuki
賢 望月
Toru Suganuma
亨 菅沼
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 キャリアの被覆層の電気抵抗を低く押さえ、
エッジ効果及びキャリア付着に対する強い防止作用を何
らそこねることなく、現像剤の帯電量の経時安定性及び
製造安定性の優れ、さらに優れた色特性および耐久性を
有する現像剤用キャリア及びそれを用いた現像剤を提供
することを目的とする。 【構成】 芯材表面に樹脂を被覆してなる静電潜像現像
剤用キャリアにおいて、導電性材料が芯材表面に均一に
存在し、且つ樹脂被覆層中には導電性材料が存在しない
ことを特徴とする静電潜像現像剤用キャリア。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、静電潜像現像剤用キ
ャリア及び2成分系乾式カラー現像剤に関し、より詳し
くは電子写真、静電記録などの静電潜像を現像するため
の現像剤に使用されるキャリア及びそれを用いた2成分
系乾式カラー現像剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりキャリア粒子がトナー粒子との
混合物からなる所謂2成分系乾式現像剤は良く知られて
いる。この2成分系乾式現像剤は、比較的大きなキャリ
ア粒子表面上に微小なトナー粒子が両粒子の摩擦により
発生した電気力により保持されており、静電潜像に近接
されると静電潜像が形成する電界によるトナー粒子に対
する該潜像方向への吸引力がトナー粒子とキャリア粒子
間の結合力に打ち勝ってトナー粒子は静電潜像上に吸引
付着されて静電潜像が可視化されるものである。そし
て、現像剤は現像によって消費されたトナーを補充しな
がら反復使用される。従ってキャリアは長期間の使用
中、常にトナー粒子を所望とする極性で、かつ充分な帯
電量に摩擦帯電しなければならない。しかしながら従来
の現像剤は粒子間の衝突、又は粒子と現像機構との衝突
等の機械的衝突、又はこれらによる発熱によってトナー
粒子の一部はキャリア粒子の表面に物理的に付着して膜
を形成する性質がある。このようになるとキャリア表面
にトナー膜が形成され、所謂スペント化が生じ、キャリ
アの帯電特性が使用時間と共に低下し、現像剤全体を交
換する必要が生じる。このようなスペント化を防止する
ために、従来よりキャリア表面に種々の樹脂を被覆する
方法が提案されており、例えばスチレン・メタクリレー
ト共重合体、スチレン重合体等の樹脂で被覆されたキャ
リアは、帯電特性は優れているが表面の臨界表面張力が
比較的高く、繰返し複写するうちにスペント化が起こる
ため、現像剤としての寿命がそれほど長くない。又、四
フッ化エチレン重合体を被覆したキャリアは表面張力が
低いためトナーのスペント化は起きにくいが、四フッ化
エチレン重合体が摩擦帯電系列において最も負側に位置
していることからトナーを負極性に帯電しようとする場
合には用いることが出来ない。
【0003】また低表面張力を持つものとしてシリコン
樹脂含有の被覆層でコートしたキャリアが提案されてお
り、例えば不飽和シリコン樹脂とオルガノシリコーン、
シラノール等をスチレン・アクリル樹脂と混合してキャ
リア表面を被覆したもの(米国特許第3562533
号);ポリフェニレン樹脂とオルガノシリコンターポリ
マー樹脂とで表面を被覆されたキャリア(米国特許第3
847127号);シリコン樹脂と正帯電特性を有する
窒素含有樹脂とを含有するコート層で被覆されたキャリ
ア(特開昭55−127567号);及び樹脂変性シリ
コン樹脂で表面を被覆されたキャリア(特開昭55−1
57751号)等が挙げられる。以上のように樹脂被覆
することによってスペント化防止能は向上するが、キャ
リアが高抵抗となるのでエッジ効果が生じやすく広い黒
領域、中間調領域の再現性が悪いという欠点がある。又
トナー脱離時のカウンターチャージも過大となるので静
電現像による非画像部へのキャリア付着が発生しやすく
なる。この欠点を解決するために被覆層中にカーボンブ
ラック等の導電性を有する物質を混在させることが提案
されている。例えば多孔性カーボンブラックと樹脂とを
主成分とする材料で被覆したもの(特開昭56−756
59号)、及びカップリング処理したカーボンブラック
を含有したシリコン樹脂で被覆したもの(特開昭62−
182759号)等が挙げられる。
【0004】このようにキャリア表面にカーボンブラッ
クを含有する樹脂を被覆するとキャリアの抵抗を容易に
調整出来、エッジ効果及びキャリア付着の改良が可能で
あるが、低抵抗化すると逆に画像部へのキャリア付着が
発生するという問題がある。更にキャリアの低抵抗化の
ためにカーボンブラックを添加しすぎるとコート膜が弱
くなり膜削れが起き、現像剤の反復使用によりキャリア
の抵抗が変動してしまい安定した画像が得られなくなる
という問題も発生する。更に2成分系乾式現像剤用キャ
リアとして用いる場合にはトナーの抵抗が高くなるの
で、黒色現像用キャリアより抵抗を下げなければならな
い。その為に樹脂被覆層へのカーボンブラックの添加量
を増やすとか非コート芯材が用いられているが、非コー
トキャリアを用いるとスペントの発生により帯電能力が
低下し、長寿命の現像剤を得ることはできず、又カーボ
ンブラックを増量して低抵抗化したキャリアを用いると
被覆層が削れて色特性の一つであるグレイネスの悪化が
起こり実使用上好ましくはない。そこで色特性を維持し
つつ長寿命のキャリアを得るために、不定形タイプのキ
ャリア芯材の凹部に導電性材料を予め埋め込んでから樹
脂被覆するキャリアが提案されている(特開平1−13
3067号)。しかしこの方法では芯材表面に凹凸の在
るものにしか用いることが出来ないばかりではなく、凹
部のみに導電性材料が偏在してしまい樹脂被覆キャリア
の均一な低抵抗化は出来ないといった問題を有してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の点に
鑑みてなされたもので、キャリアの被覆層の電気抵抗を
低く押さえ、エッジ効果及びキャリア付着に対する強い
防止作用を何らそこねることなく、現像剤の帯電量の経
時安定性及び製造安定性の優れ、さらに優れた色特性お
よび耐久性を有する現像剤用キャリア及びそれを用いた
現像剤を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は(1)芯材表面
に樹脂被覆してなる2成分静電潜像現像剤用キャリアに
おいて、導電性材料が芯材表面に均一に存在し、樹脂被
覆中には導電性材料が存在しないことを特徴とする静電
潜像現像剤用キャリア。 (2)導電製材料がカーボンブラックであることを特徴
とする静電潜像現像剤用キャリア。 (3)樹脂被覆層の樹脂がシリコン樹脂または、フッ素
樹脂であることを特徴とする静電潜像現像剤用キャリ
ア。 (4)樹脂被覆層の厚さが0.5〜3μmであることを
特徴とする静電潜像現像剤用キャリア。 (5)上記1、2、3又は4の静電潜像現像剤用キャリ
アとカラートナーとを組み合わせたことを特徴とする2
成分系乾式カラー現像剤を要旨とする。 以下に本発明を更に詳細に説明する。
【0007】本発明で用いられる芯材粒子としては、例
えば鉄、ニッケル、コバルト等の磁性金属、これらの金
属と亜鉛、すず、鉛、マンガン等の金属との合金、各種
フェライト、マグネタイト等の任意のものを用いること
ができ、該粒子の粒径は20〜200μmが好ましく、
該粒子の形状は、還元鉄粉に代表される不定形のもので
もフェライト、マグネタイトのような球形のものでも良
い。導電性材料としては、導電性カーボンブラックやそ
の他の公知のものを用いることが出来、抵抗を低下させ
る効果が大きく更に芯材表面への付着性の点からカーボ
ンブラックが好ましい。一般にカラー現像剤においては
カーボンブラックを添加すると被覆層が削れて、それと
同時にカーボンブラックが削れて色特性の一つであるグ
レイネスが悪化する。しかし本発明によれば被覆層樹脂
中へのカーボンブラックの混入が無く樹脂層が削れても
色特性の悪化がない。この導電性材料の粒径は更にコー
ティング時の流動層形成にエアーを用いないことにより
芯材表面に付着した導電性材料の飛散も無く安定した製
造をすることが可能になる。導電性材料の具体例として
はBlack Pearls 2000,VULCAN
XC−7(キャボット社製)、ケッチェンBlack
EC−DJ600(ライアンアクゾ社製)、デンカB
lack 粒状、粉状(電気化学工業社製)、COND
UCTEX 975,CONDUCTEX SC(コロ
ンビア カーボン)、#40,44,45(三菱化成工
業)、Printex L,Printex L−6,
Printex 60(デグサ社製)等が挙げられ、こ
の導電性材料の粒径は0.1〜0.3μmが好ましい。
【0008】本発明で用いられるシリコン樹脂として
は、公知のシリコン樹脂を用いることができ、オルガノ
シロキサン結合のみからなるストレートシリコン及びア
ルキドポリエステル、エポキシ、ウレタンなどで変性し
たシリコン樹脂が挙げられる。具体的には下記一般式で
示されるものが上げられる。
【0009】
【化1】 式中R1は水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、又は
フェニル基、R2およびR3はヒドロキシル基、炭素数1
〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコシキル基、フ
ェニル基、フェノキシ基、炭素数2〜4のアルケニルオ
キシ基、ヒドロキシル基、カルボキシル基、エチレンオ
キサイド基、グリシジル基または次式で示される基
【0010】R4およびR5はヒドロキシル基、カルボキ
シル基、炭素数1〜4のアルコシキル基、炭素数2〜4
のアルケニル基、炭素数2〜4のアルケニルオキシ基、
フェニル基、フェノキシ基、k,l,m,n,o,pは
1以上の整数を示す。
【0011】上記各置換基は未置換のもののほか、例え
ばアミノ基、ヒドロキシル基、カルボキシル基、メルカ
プト基、アルキル基、フェニル基、エチレンオキシド
基、グリシジル基、ハロゲン原子のような置換基を有し
ていても良い。
【0012】これらの具体例としては信越化学社製のK
R271、KR255、KR251、ストレートシリコ
ーン社製SR2400、SR2406などのストレート
シリコン樹脂、信越化学社製のKR206(アルキッド
変性)、KR3093(アクリル変性)、ES1001
N(エポキシ変性)、東レ・ダウコーニング社製のSR
2115(エポキシ変性)、SR2110(アルキッド
変性)等の変性シリコーン樹脂が挙げられる。フッ素樹
脂の具体例としてはポリテトラフルオロエチレン(PT
FE)、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)、テ
トラフルオロエチレン−ヘキサフルオロエチレン共重合
体(FEP)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PC
TFE)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアル
キルビニルエーテル共重合体(PFA)が挙げられる。
これらの樹脂を用いた樹脂被覆層の膜厚は導電性材料が
完全に樹脂により被覆されていることが必要であるため
0.5μm以上にすることが好ましく、また厚すぎると
抵抗を低下させる効果が少なくなるので3.0μm以下
にすることが好ましい。なお、本発明のキャリアは芯材
と導電性材料を撹拌し、導電性材料を芯材表面に物理的
及び電気的に付着させる。次に樹脂溶液を流動状態の芯
材粒子表面に樹脂被覆を行なうことにより作成すること
ができる。本発明のキャリアは樹脂層にカーボンブラッ
クを含有することなしにコートキャリアの抵抗を下げる
ことが可能となり、しかもキャリア表面にカーボンブラ
ックが存在しないために現像剤の帯電量の経時による低
下及び製造時の環境の影響を受けにくい。又、均一な組
成(導電性材料がキャリア表面に出ない)の被膜が形成
されるため、スペント化においても添加剤なしの樹脂被
覆キャリアと同等になる。
【0013】本発明のキャリアと共に現像剤を構成する
トナーは、公知のものを用いることができ、これらは樹
脂成分、通常可視像の形成に必要なカーボンブラック等
の着色剤を良く混合し、熱ロールミルで混練したのち、
冷却、固化後粉砕、分級して得られる。キャリア並びに
トナーの使用量はトナー粒子がキャリア粒子のシリコン
樹脂表面に付着してその表面積の30〜90%を占める
程度に両粒子を混合するのが好ましい。特に本発明のキ
ャリアは、2成分系乾式カラー現像剤として有用性が大
きい。すなわち、カラー現像剤にはカーボンブラックを
使用出来ないのでトナー抵抗が高くなり、現像剤の抵抗
を下げるためにキャリア抵抗を黒用キャリアと比べて一
層下げなければならない。その際に樹脂被覆層に導電性
材料を入れるのが一般的であるが、樹脂被覆層の削れと
共に導電性材料も削れてトナーの色特性の悪化を招くと
いった問題を生じてしまうが、本発明のキャリアは被覆
樹脂中に導電性材料を含んでおらず、色特性の悪化は全
く生じない。
【0014】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明を具体的に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
なお、実施例における「部」はいずれも重量部を意味す
る。
【0015】実施例1 キャリアの作成 シリコーン樹脂液 300部 (東レ・ダウコーニング社製 シリコーン樹脂SR2406) トルエン 300部 カーボンブラック(デグサ社製 Printex L−6) 10部 フェライト(パウダーテック社製 FL−100) 5000部 100℃に加熱された回転羽根型混合容器に平均粒径
0.1〜0.3μmに調製したカーボンブラックとフェ
ライトを投入し120rpmにて5分間撹拌する。次に
シリコン樹脂溶液とトルエンの混合溶液を二流体ノズル
にて噴霧した後、乾燥して膜厚1.0μmの膜を形成し
た。次に200℃で2時間加熱してシリコン膜の硬化を
行ない本発明のキャリアを作成した。 トナーの作成 スチレンとn−ブチルメタクリレート共重合体 80部 カーボンブラック 10部 モノアゾ染料の2:1型クロム錯塩染料 3部 上記組成を有する平均粒径11μmのトナーを調製し
た。キャリア100部に対し、上記トナー3.5部を混
合して本発明の現像剤を作成した。
【0016】比較例1 キャリアの作成 シリコーン樹脂液 300部 (東レ・ダウコーニング社製 シリコーン樹脂SR2406) トルエン 1000部 カーボンブラック(デグサ社製 Printex L−6) 20部 フェライト(パウダーテック社製 FL−100) 5000部 シリコーン樹脂溶液とトルエンとカーボンブラックをホ
モミキサーで20分間分散し、液の調合を行なった。次
に回転流動層コーティング装置にフェライトを入れ流動
させながら調合した。次に200℃で2時間加熱してシ
リコン膜の硬化を行ない比較用のキャリアを作成した。 トナーの作成 トナーに実施例1と同様のものを使用し、キャリア10
0部に対し、トナー3.5部を混合して比較用の現像剤
を作成した。
【0017】実施例2 トナーの作成 ポリエステル樹脂(花王社製 382A) 100部 イエロー着色剤 5部 (大日本インキ社製 シムラファーストイエローGF) 上記組成を有する平均粒径12μmのトナーを調製し
た。キャリア100部に対し、上記トナー3.0部を混
合して本発明の現像剤を作成した。
【0018】比較例2 キャリアに比較例1と同様のものを使用する以外は、実
施例2と同様に行って比較用の現像剤を作成した。
【0019】実施例3 キャリアの作成 ポリテトラフルオロエチレン (固形分60%) 300部 (ダイキン工業社製 ) カーボンブラック(デグサ社製 Printex L) 10部 フッ素界面活性剤 1%水溶液 1500部 (住友3M社製 FC−134) フェライト(パウダーテック社製 FL−100) 5000部 回転羽根型混合機に平均粒径0.1〜0.3μmに調製
したカーボンブラックとフェライトを投入し、100℃
の雰囲気下で120rpmにて5分間撹拌した。 次に
シリコン樹脂溶液とトルエンの混合溶液を二流体ノズル
にて噴霧した後、乾燥して膜厚1.0μmの膜を形成し
た。次に370℃で2時間加熱してフッ素樹脂膜の硬化
を行ない本発明のキャリアを作成した。 トナーの作成 スチレン樹脂(エッソ社製 D−125) 100部 イエロー着色剤 5部 (大日本インキ社製 シムラファーストイエローGF) 上記組成を有する平均粒径11μmのトナーを調製し
た。キャリア100部に対し、上記トナー3.5部を混
合して本発明の現像剤を作成した。
【0020】比較例3 キャリアの作成 ポリテトラフルオロエチレン (固形分60%) 300部 (ダイキン工業社製 ) カーボンブラック(デグサ社製 Printex L) 20部 フッ素界面活性剤 1%水溶液 1500部 (住友3M社製 FC−134) フェライト(パウダーテック社製 FL−100) 5000部 樹脂溶液と界面活性剤とカーボンブラックをホモミキサ
ーに入れ20分間分散し、液の調合を行なった。次に回
転流動層コーティング装置にフェライトを入れ流動させ
ながら調合した液を噴霧した後、乾燥した。次に370
℃で2時間加熱してフッ素樹脂膜の硬化を行ない比較用
のキャリアを作成した。 トナーの作成 トナーは、実施例3と同様のものを使用し、キャリア1
00部に対し、トナー3.5部を混合して比較用の現像
剤を作成した。
【0021】比較例4 実施例1のシリコン樹脂及びトルエンを100部にし
て、膜厚を0.3μmにする以外は、実施例1と同様に
行って比較用の現像剤を作成した。
【0022】実施例4 実施例1のシリコン樹脂及びトルエンを100部にし
て、膜厚を3.0μmにする以外は、実施例1と同様に
行って本発明の現像剤を作成した。
【0023】比較例5 実施例1のシリコン樹脂及びトルエンを1200部にし
て、膜厚を4.0μmにする以外は、実施例1と同様に
行って比較用の現像剤を作成した。
【0024】上記実施例1〜3、及び比較例1〜3の現
像剤においてキャリアを100mlのボールミル撹拌機
に50g投入し、前記トナーを1.5g入れ、300r
pmで10分間撹拌し、現像剤を取り出しその帯電量を
測定した。結果を表1に示す。
【0025】
【表1】 帯電量の低下率(%)=(A−B)/A×100 A:製造直後の帯電量 B: 7日後の帯電量 抵抗は、体積固有抵抗(Ωcm)の対数変換した値で表
した。 環境変動率(%)=(C−D)/D×100 C:30℃、80%で被覆したキャリアの物性 D:15℃、30%で被覆したキャリアの物性 この結果より本発明のキャリア及び現像剤が帯電量、環
境変動率の点で優れていることがわかる。
【0026】次に実施例2、3及び比較例2、3の現像
剤でベタ画像を出し、ベタ画像部のI.D.(画像濃
度)をマクベス反射濃度計(RD−514)とコダック
ラッテンフィルター#25(R)、#47(B)、#5
8(G)を用いて測定し、最高濃度をH、中間濃度M、
最低濃度Lとして色特性を評価した。結果を表2に示
す。
【0027】
【表2】 E(効率) (%)={1−(M−L)/2H}×
100 G(グレイネス)(%)=L/H×100 H(色相誤差) (%)=(M−L)/(H−L)×1
00 グレイネスが高くなると色の汚れが目立ち、特に異色系
の汚れであると顕著に表れ、特にイエロートナーにカー
ボンブラックの黒の混色であり差が明確に表われるが、
上記の結果より本発明の現像剤が優れていることがわか
る。
【0028】次に実施例1,4,5及び比較例4につい
てキャリアの付着状態をスタート時及びリコー社製複写
機FT5840で1000枚連続して複写した後の各々
において目視により観察した。結果を表3に示す。
【0029】
【表3】 上記の結果より樹脂被覆層の層厚が0.5〜3.0μm
が好ましいことがわかる。
【0030】
【効果】本発明によりキャリアの被覆層の電気抵抗を低
く押さえ、エッジ効果及びキャリア付着に対する強い防
止作用を何らそこねることなく、現像剤の帯電量の経時
安定性及び製造安定性の優れ、さらに優れた色特性およ
び耐久性を有する現像剤用キャリア及びそれを用いた現
像剤が得られる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】芯材表面に樹脂を被覆してなる静電潜像現
    像剤用キャリアにおいて、導電性材料が芯材表面に均一
    に存在し、且つ樹脂被覆層中には導電性材料が存在しな
    いことを特徴とする静電潜像現像剤用キャリア。
  2. 【請求項2】導電性材料がカーボンブラックであること
    を特徴とする請求項1記載の静電潜像現像剤用キャリ
    ア。
  3. 【請求項3】樹脂被覆層の樹脂がシリコン樹脂または、
    フッ素樹脂であることを特徴とする請求項1記載の静電
    潜像現像剤用キャリア。
  4. 【請求項4】樹脂被覆層の厚さが0.5〜3μmである
    ことを特徴とする請求項1記載の静電潜像現像剤用キャ
    リア。
  5. 【請求項5】請求項1、2、3又は4の何れかに記載の
    静電潜像現像剤用キャリアとカラートナーとを組み合わ
    せたことを特徴とする2成分系乾式カラー現像剤。
JP5150846A 1993-06-22 1993-06-22 静電潜像現像剤用キャリア及びそれを用いた2成分系乾式カラー現像剤 Pending JPH07140723A (ja)

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