JPH07130120A - シャッタ部材及びその製造方法並びにそのシャッタ部材を用いたディスクカートリッジ - Google Patents

シャッタ部材及びその製造方法並びにそのシャッタ部材を用いたディスクカートリッジ

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JPH07130120A
JPH07130120A JP27276493A JP27276493A JPH07130120A JP H07130120 A JPH07130120 A JP H07130120A JP 27276493 A JP27276493 A JP 27276493A JP 27276493 A JP27276493 A JP 27276493A JP H07130120 A JPH07130120 A JP H07130120A
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shutter
shutter member
opening
cartridge
information signal
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JP27276493A
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Kenji Takahashi
賢二 高橋
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 誤ってディスクカートリッジを落下させ、ま
たは故意に情報信号記録再生用開口部を開放する方向に
シャッタ部材を移動させてもシャッタ部材の変形が無い
信頼性の高いシャッタ部材を提供することを目的とす
る。 【構成】 カートリッジ本体に設けられる情報信号記録
再生用開口部を開放又は閉塞する一対のシャッタ部1
5,16と、これらシャッタ部15,16の基端側を連
結する連結部17を備えてなるシャッタ部材11におい
て、上記連結部17のカートリッジ本体に設けられるシ
ャッタロック部材と係合する部分に機械的強度を高める
突起28を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスクや光磁気デ
ィスク等の如き円盤状記録媒体を収納するディスクカー
トリッジ及びディスクカートリッジに設けられるシャッ
タ部材並びにそのシャッタ部材の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光透過性を有するアクリル樹脂、ポリカ
ーボネート樹脂等の合成樹脂材料、ガラス等によって形
成されたディスク基板上に、極小スポットのレーザ光を
利用して音楽信号や映像信号などの情報信号を高密度に
記録し、また記録された情報信号の読み出しを行うと共
に、一度記録された情報信号の書換えも可能とした光デ
ィスク、光磁気ディスク(以下、光ディスクと総称す
る。)が提案されている。これら光ディスクは、オーデ
ィオディスクシステム、ビデオディスクシステム或いは
オフィス事務用機器等に広く利用されている。
【0003】かかる光ディスクにあっては、その表面に
塵埃が付着したり、傷が付いたりした場合には、情報信
号の読み取りが不能となる。このため、図12に示すよ
うに、合成樹脂で成形した方形浅皿状の上シェル101
と下シェル102とを組み合わせてカートリッジ本体1
03を構成し、このカートリッジ本体103内に光ディ
スクを回転自在に収納してディスクカートリッジを構成
している。
【0004】カートリッジ本体103には、光ディスク
の少なくとも一部を径方向にわたって外方に臨ませる情
報信号記録再生用開口部が形成されており、この情報信
号記録再生用開口部を開放又は閉塞するようにしてシャ
ッタ部材104が移動自在に組み付けられている。
【0005】また、このディスクカートリッジには、カ
ートリッジ本体103に対して回動自在に支持され、上
記シャッタ部材104を情報信号記録再生用開口部を閉
塞した位置に保持するシャッタロック部材(図示は省略
する。)が備えられている。このシャッタロック部材
は、合成樹脂材料によって成形されたもので、例えば取
付部として構成される基部の一端から先端側に亘って肉
薄に形成されて弾性変位可能な弾性変位部を介して湾曲
形成されたロックアーム部が延設されるようになってい
る。そして、このロックアーム部の外側面側の頂部に
は、シャッタ部材の係合片に相対係合する係合凹部が設
けられている。
【0006】上記シャッタロック部材は、前記係合凹部
がカートリッジ本体103の前面に臨むようにして、取
付部に設けた貫通孔を下シェル102に立設した取付ピ
ンに嵌合することによって、当該下シェル102の内面
に回動自在に取り付けられる。そして、このシャッタロ
ック部材は、シャッタ部材104が情報信号記録再生用
開口部を閉塞する位置に設定操作された状態において、
その係合凹部がシャッタ部材104の係合片と相対係合
することによって、シャッタ部材104を開口部閉塞位
置にロックした状態に保持する。
【0007】かかるディスクカートリッジを情報記録再
生装置のカートリッジ装着部に挿入すると、カートリッ
ジ本体103の前面側に凹設したシャッタ開放部材進入
用溝105に情報記録再生装置側のシャッタ開放部材1
06が係合する。そして、このシャッタ開放部材106
がシャッタロック部材のロックアーム部の基端側外面側
から先端側に向かって乗り上がり、弾性変位部を弾性変
位させながらロックアーム部をカートリッジ本体103
の内方へと押圧する。これによって、シャッタ部材10
4の係合片とシャッタロック部材の係合凹部との係合が
解除されると共に、シャッタ部材104はシャッタ開放
部材106に押されて情報信号記録再生用開口部を開放
する方向に移動せしめられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、シャッタ部
材104は、図13に示すように、情報信号記録再生用
開口部を開放又は閉塞する一対のシャッタ部107,1
08と、これらシャッタ部107,108の基端側を連
結する連結部109を備えるようにして薄い金属板を折
り曲げ形成することにより構成される。
【0009】このため、誤ってディスクカートリッジを
落下させてしまったり、故意に情報信号記録再生用開口
部を開放する方向にシャッタ部材104を移動させる
と、図14に示すように、シャッタロック部材の係合凹
部に相対係合しているシャッタ部材104の係合片11
0が変形してしまい係合できない状態になってしまうこ
とがある。
【0010】このため、シャッタ部材104のロック動
作が不能となり、情報信号記録再生用開口部から塵埃等
のカートリッジ本体103への進入を許して情報信号の
読み取り、または記録を不能にするといった不都合が生
じる。
【0011】そこで本発明は、上述の従来の有する課題
を解決するべく提案されたものであって、誤ってディス
クカートリッジを落下させ、または故意に情報信号記録
再生用開口部を開放する方向にシャッタ部材を移動させ
てもシャッタ部材の変形が無い信頼性の高いシャッタ部
材を提供することを目的とする。また本発明は、簡単な
製造工程で機械的強度の高いシャッタ部材の製造方法を
提供することを目的とする。
【0012】さらに本発明は、シャッタ部材のロック動
作が確実に行え、情報信号記録再生用開口部からの塵埃
等の進入を防止でき、誤動作が生じないディスクカート
リッジを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】カートリッジ本体に設け
られる情報信号記録再生用開口部を開放又は閉塞する一
対のシャッタ部と、これらシャッタ部の基端側を連結す
る連結部とを備えてなるシャッタ部材において、上記連
結部のカートリッジ本体に設けられるシャッタロック部
材と係合する部分に凹凸を形成することにより、上述の
課題を解決する。
【0014】かかる凹凸は、例えば連結部の短辺方向に
延びる第1の部分と連結部の長手方向に沿って延びる第
2の部分とによって構成する。また、この凹凸を幅狭な
連結部に沿って形成する。
【0015】シャッタ部材を製造するに当たっては、板
金よりシャッタ部材の展開した形状に打ち抜いた後、そ
の連結部に相当する部分に凹凸を設け、当該シャッタ部
材を所定形状に折り曲げることにより、上述の課題を解
決する。
【0016】請求項1記載のシャッタ部材を、円盤状の
情報記録媒体が回転自在に収納されるカートリッジ本体
に開設された情報信号記録再生用開口部を開放又は閉塞
する2位置に亘って、このカートリッジ本体に対して移
動自在に組付けることにより、上述の課題を解決する。
【0017】
【作用】本発明に係るシャッタ部材においては、一対の
シャッタ部を連結する連結部のカートリッジ本体に設け
られるシャッタロック部材と係合する部分に凹凸を設け
ているので、この凹凸によりそのシャッタロック部材と
係合する部分の機械的強度が大幅に向上する。
【0018】上記凹凸は、シャッタ部材の製造工程のう
ち、シャッタ部材の展開した形状の打ち抜き工程と、折
り曲げ工程の間に、凹凸を形成する張出し工程を追加す
ることのみで簡単に形成される。
【0019】上記機械的強度が高められたシャッタ部材
を、カートリッジ本体に対して移動自在に取り付けてい
るので、誤ってディスクカートリッジを落下させたり、
また故意に情報信号記録再生用開口部を開放する方向に
シャッタ部材を移動させても、シャッタロック部材と係
合するシャッタ部材の係合片の変形が抑制される。
【0020】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について図面
を参照しながら詳細に説明する。本実施例のディスクカ
ートリッジは、図1ないし図3に示すように、合成樹脂
材料によって成形した方形略浅皿状の上シェル1と下シ
ェル2を組み合わせてなるカートリッジ本体3を備え、
このカートリッジ本体3内に円盤状をなす情報記録媒体
である光ディスク4を回転可能に収納して構成されてい
る。
【0021】上シェル1及び下シェル2の外周囲には、
互いに突き合わされてカートリッジ本体3の外周壁を構
成する立ち上がり周壁1a,2aが4面にそれぞれ立設
されている。また、これら上シェル1と下シェル2の相
対向する内面には、互いに突き合わされてディスク収納
部を構成する円弧壁として形成されるディスク収納部形
成壁5と、複数個の円柱状をなす突合わせ嵌合突起6と
がそれぞれ立設されている。なお、上シェル1には、デ
ィスク収納部形成壁と突合わせ嵌合突起は図示を省略す
る。
【0022】したがって、上シェル1と下シェル2は、
各立ち上がり周壁1a,2a及び各ディスク収納部形成
壁5とを突き合わせるようにして組み立てられ、各突合
わせ嵌合突起6を嵌合せしめ、これら突合わせ嵌合突起
6を超音波溶着等することによって一体化されてカート
リッジ本体3を構成する。
【0023】下シェル2の略中央部には、光ディスク4
を回転させるディスク駆動手段が臨む円形状をなすディ
スク駆動手段挿入用開口部7が開設されている。このデ
ィスク駆動手段挿入用開口部7は、ディスクカートリッ
ジを情報記録再生装置に装着したときに、カートリッジ
本体3に収納された光ディスク4のセンタ孔4aを閉塞
して設けられるマグネットクランプ用の金属板8を外方
に臨ませるようになっている。
【0024】また、カートリッジ本体3の上下面、すな
わち上シェル1と下シェル2には、それぞれ収納された
光ディスク4の少なくとも信号領域の一部を内外周(径
方向)に亘って外方に臨ませるための情報信号記録再生
用開口部9,10が相対向して開設されている。これら
情報信号記録再生用開口部9,10は、ディスク駆動手
段挿入用開口部7に近接する位置からカートリッジ本体
3の前面側に亘って当該カートリッジ本体3の左右方向
略中央に位置して方形状に形成されている。
【0025】カートリッジ本体3の前面側には、後述す
るシャッタ部材11を移動させる情報記録再生装置側に
配設されるシャッタ開放部材12が進入するシャッタ開
放部材進入用溝13が形成されている。このシャッタ開
放部材進入用溝13は、カートリッジ本体3の挿入方向
となる前面に開口端を有し、その前面と直交する一側面
に、シャッタ部材11の移動方向に沿ってシャッタ開放
部材12が侵入するに足る大きさの溝として形成されて
いる。そして、このシャッタ開放部材進入用溝13内に
は、シャッタ部材11の安定した動作を保証するため、
下シェル2の内面側に立設して構成したシャッタスライ
ドガイド壁14が設けられている。
【0026】また、上シェル1には、情報信号記録再生
用開口部9の前端縁側の内面側に突合わせ壁(図示は省
略する。)が立設されている。この突合わせ壁は、下シ
ェル2の内側面と突き合わされてシャッタ開放部材進入
用溝13部分におけるカートリッジ本体3の厚み方向の
たわみを防止する。
【0027】そして、上記カートリッジ本体3には、塵
埃等が情報信号記録再生用開口部9,10からカートリ
ッジ内部へと進入し、カートリッジ本体3内に収納され
た光ディスク4に付着することを防止するために、情報
信号記録再生用開口部9,10を開放又は閉塞する2位
置に亘って移動自在とされるシャッタ部材11が組み付
けられている。
【0028】かかるシャッタ部材11は、図10に示す
板厚の薄い金属板38を、図11に示すように、該シャ
ッタ部材11の展開した形状に打ち抜いた後、後述する
シャッタ部15,16の基端側を連結する連結部17の
第1の前面スライドガイド部18となる部分に突起28
を形成し、その後所定形状に折り曲げ形成する一連のプ
レス加工によって一体的に形成される。
【0029】上記シャッタ部材11は、図4及び図5に
示すように、情報信号記録再生用開口部9,10をそれ
ぞれ開放又は閉塞するに足る大きさの方形体として相対
向する位置に形成される一対のシャッタ部15,16
と、これらシャッタ部15,16の基端側を連結する連
結部17とから構成されている。そして、これらシャッ
タ部15,16と連結部17とが一体的に形成されるこ
とによって、シャッタ部材11が断面略コ字状として形
成されている。
【0030】また、上記シャッタ部材11の連結部17
の両側には、この連結部17の幅が狭くなされた幅狭な
第1の前面スライドガイド部18と第2の前面スライド
ガイド部19が設けられている。これら第1の前面スラ
イドガイド部18と第2の前面スライドガイド部19
は、シャッタ部材11がカートリッジ本体3の前面側に
沿って平行に安定移動し得るようにガイドする役目をす
る。
【0031】上記第1の前面スライドガイド部18の先
端側には、シャッタ部材11をカートリッジ本体3に取
り付けた際、このカートリッジ本体3の前面側に形成し
たシャッタ開放部材進入用溝13に挿入されると共に、
該カートリッジ本体3内に配設された後述のシャッタロ
ック部材20に係合する係合片21が水平方向に突出形
成されている。
【0032】そして、上記シャッタ部材11の連結部1
7の略中央部分には、このディスクカートリッジを情報
信号記録再生用開口部9,10を開放して情報記録再生
装置内のカートリッジ装着部に装着したときに、情報記
録再生装置側に設けたシャッタ閉塞用ピン(図示は省略
する。)が係合するシャッタ閉塞用ピン係合孔22が開
設されている。
【0033】また、上記第1の前面スライドガイド部1
8と第2の前面スライドガイド部19には、シャッタ部
15,16と平行な一対の水平スライドガイド部23,
24が水平方向にそれぞれ突出形成されている。さら
に、これら第1の前面スライドガイド部18と第2の前
面スライドガイド部19の下シェル2側に延在する部分
の先端には、カートリッジ本体3からのシャッタ部材1
1の脱落を防止する抜止めガイド部25,26がそれぞ
れ立ち上がり形成されている。
【0034】これら抜止めガイド部25,26は、図3
に示す下シェル2の外側面側に刻設されたスライドガイ
ド溝27に係合し、当該下シェル2側においてシャッタ
部材11の移動方向をガイドすると共に、当該カートリ
ッジ本体3からの脱落を防止する役目をする。
【0035】そして特に本実施例では、第1の前面スラ
イドガイド部18には、シャッタロック部材20に係合
する係合片21の変形を防止すべく機械的強度を高める
ための凸状をなす突起部28が形成されている。かかる
突起部28は、図6に示すように、カートリッジ本体3
に形成されたシャッタ開放部材進入用溝13と相対向す
る位置に円形状の突起として張出し加工されている。張
出し加工することによって、この突起部28が設けられ
た第1の前面スライドガイド部18の機械的強度が高ま
る。
【0036】張出し加工はこの他、図7に示すように、
カートリッジ本体3に形成されたシャッタ開放部材進入
用溝13と反対側に突出した凹状の円形状をなす突起部
29としてもよい。或いは、図8に示すように、連結部
17の短辺方向に延びる第1の部分30aと連結部17
の長手方向に沿って延びる第2の部分30bを有する平
面略L字状の突起部30としてもよい。
【0037】さらには、図9に示すように、第1の前面
スライドガイド部18から連結部17に亘って補強すべ
く、連結部17と第1の前面スライドガイド部18にそ
れぞれ該連結部17の短辺方向に延びる第1の部分31
a,31bと、該連結部17の長手方向に沿って延びる
第2の部分31cを有した,いわゆる皿状をなす突起部
31としてもよい。なお、図8と図9に示す突起部3
0,31は、カートリッジ本体3のシャッタ開放部材進
入用溝13側に突出してもよく、またはその反対側に突
出してもよい。
【0038】以上のようにして構成されたシャッタ部材
11は、図2及び図3に示すように、各シャッタ部1
5,16がそれぞれ相対向する情報信号記録再生用開口
部9,10上に延在するようにしてカートリッジ本体3
の前面側から組み付けられる。
【0039】このとき、第1の前面スライドガイド部1
8と第2の前面スライドガイド部19の先端に形成した
抜止めガイド部25,26は、下シェル2に刻設された
スライドガイド溝27に係合される。また、第1の前面
スライドガイド部18に形成された係合部21は、シャ
ッタ開放部材進入用溝13内に突出した状態となる。
【0040】一方、水平スライドガイド部23,24
は、シャッタ部材11の中央部分において、シャッタ開
放部材進入用溝13内に挿入される側の部分がシャッタ
スライドガイド壁14の上端面上に延在されて一方のシ
ャッタ部16とによって、下シェル2の前面側を挟持す
るように上記シャッタ部材11を保持する。つまり、シ
ャッタ部材11は、水平スライドガイド部23,24と
一方のシャッタ部16とによって、下シェル2の前面側
を挟持して保持される。
【0041】このようにして組付けられたシャッタ部材
11は、抜止めガイド部25,26が係合したスライド
ガイド溝27にスライド方向をガイドされると共に、前
後方向は第1の前面スライドガイド部18と第2の前面
スライドガイド部19がシャッタスライドガイド壁14
によって規制される。また、このシャッタ部材11は、
移動方向と直交する方向が水平スライドガイド部23,
24とシャッタスライドガイド壁14との接触によって
スライド時における揺動が規制される。その結果、シャ
ッタ部材11は、情報信号記録再生用開口部9,10を
閉塞する操作開口部閉塞位置と、これを開放する操作開
口部開放位置とに亘って移動する。
【0042】なお、上シェル1及び下シェル2のシャッ
タ部材11が移動する情報信号記録再生用開口部9,1
0の周縁から一側端面に亘る領域、及び各上下シェル
1,2の前面側に亘る領域には、図2及び図3に示すよ
うに、シャッタ部材11の板厚と略等しい深さのシャッ
タスライド凹部32,33が形成されている。このシャ
ッタスライド凹部32,33によって、シャッタ部材1
1はカートリッジ本体3の表面と面一となって組み付け
ることが可能となり、当該シャッタ部材11をカートリ
ッジ本体3に組み付けることによる厚みの増大が防止さ
れる。
【0043】また、カートリッジ本体3内には、組み付
けたシャッタ部材11を情報信号記録再生用開口部9,
10が閉塞された開口部閉塞位置に保持せしめるための
シャッタロック部材20が内蔵されている。シャッタロ
ック部材20は、図1に示すように、合成樹脂材料によ
って一体的に成形されてなり、カートリッジ本体3を構
成する下シェル2の内面に立設した支持軸に挿通される
挿通孔を穿設した基端部となる枢支部34と、シャッタ
部材11に形成した係合部21が係合する係合凹部を設
けたロックアーム部35と、このロックアーム部35と
対向するようにして枢支部34から一体に延設された弾
性変位部36とからなる。
【0044】このシャッタロック部材20は、枢支部3
4に穿設した挿通孔を支持軸に挿通させることによって
下シェル2の前面側であって、シャッタ開放部材進入用
溝13の開口端が開設された側のコーナ部に配設され
る。
【0045】このようにして、下シェル2のコーナ部に
配設されたシャッタロック部材20は、ロックアーム部
35がカートリッジ本体3の前面側に形成したシャッタ
開放部材進入用孔13に沿って延在されており、これに
よってロックアーム部35の頂部に形成された係合凹部
がシャッタ開放部材進入用孔13内に臨み、カートリッ
ジ本体3の一側面側をスライドするシャッタ部材11の
係合部21と相対向して係合可能となる。
【0046】そして、このシャッタロック部材20は、
通常状態においてその係合凹部がシャッタ部材11の係
合部21に相対向して係合することにより、シャッタ部
15,16がカートリッジ本体3の情報信号記録再生用
開口部9,10を閉塞した開口部閉塞位置において当該
シャッタ部材11をロック状態に保持する。
【0047】上記ディスクカートリッジをカートリッジ
本体3の上面に設けた挿入方向指示マーク37に従って
情報記録再生装置内に配設したカートリッジホルダ等を
備えたカートリッジ装着部に挿入すると、カートリッジ
本体3の前面側に形成したシャッタ開閉部材侵入用溝1
3に情報記録再生装置側に設けられたシャッタ開放部材
12が進入して行く。
【0048】そして、ディスクカートリッジの情報記録
再生装置のディスク装着部への挿入に伴って、シャッタ
開放部材12がシャッタロック部材20を回動させる。
そして、シャッタロック部材20の係合凹部とシャッタ
部材11の係合部21との係合が解除されて、シャッタ
部材11は移動自由な状態となる。
【0049】シャッタ部材11が移動自由な状態となっ
た後、さらにディスクカートリッジをカートリッジ装着
部に挿入して行くと、シャッタ部材11はシャッタ開放
部材12に押圧されながら開口部開放位置方向へと移動
し、そのシャッタ部15,16によるカートリッジ本体
3の情報信号記録再生開口部9,10の閉塞状態が開放
される。つまり、情報信号記録再生用開口部9,10が
開口される。
【0050】また、カートリッジ本体3の情報信号記録
再生開口部9,10が開放された状態においては、記録
再生装置側に設けたシャッタ閉塞用ピン(図示は省略す
る。)がシャッタ閉塞用ピン係合孔22に係合する。
【0051】情報信号の記録または再生操作を終え、デ
ィスクカートリッジのイジェクト操作が行われると、シ
ャッタ部材11はカートリッジ本体3に対して移動され
て開口部閉塞位置方向に移動する。
【0052】このシャッタ部材11の動作により、係合
部21が回動復帰された状態にあるシャッタロック部材
20のロックアーム部35の先端に設けたガイド面上に
乗り上げて行き、シャッタロック部材20を回動させ
る。
【0053】そして、さらにディスクカートリッジを引
き出し操作すると、シャッタ部材11の係合部21とシ
ャッタロック部材20の係合凹部とが再び係合し、シャ
ッタ部材11は開口部閉塞位置でシャッタロック部材2
0によってロック状態に保持される。
【0054】なお、上記した実施例は、カートリッジ本
体3に光ディスク4を収納したディスクカートリッジの
例であるが、本発明は、カートリッジ本体3に形成した
情報信号記録再生用開口部9,10を開閉する移動自在
なシャッタ部材を有するディスクカートリッジに広く適
用できるものである。
【0055】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明に係るシャッタ部材においては、一対のシャッタ部を
連結する連結部のカートリッジ本体に設けられるシャッ
タロック部材と係合する部分に張出し加工によって凹凸
を設けているので、この凹凸によりそのシャッタロック
部材と係合する部分の機械的強度を大幅に高めることが
できる。
【0056】また、そのシャッタ部材を製造するに際し
ては、シャッタ部材の展開した形状の打ち抜き工程と、
折り曲げ工程の間に、凹凸を形成する張出し工程を追加
するのみで、機械的強度の高いシャッタ部材を簡単に得
ることができ、部品コストへの影響がない。
【0057】そして、上記機械的強度が高められたシャ
ッタ部材をカートリッジ本体に対して移動自在に取り付
けたディスクカートリッジにおいては、誤ってディスク
カートリッジを落下させてしまったり、故意に情報信号
記録再生開口部を開放する方向にシャッタ部材を移動さ
せても、その機械的強度の高められたシャッタ部材の係
合片を変形させることがなく、シャッタ部材のロック動
作を確実に行うことができると共に、情報信号記録再生
用開口部からの塵埃等の進入を防止でき、情報信号の読
み取り、記録を不能にするといった問題点を解消でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したディスクカートリッジの分解
斜視図である。
【図2】本発明を適用したディスクカートリッジを表側
より見た状態の斜視図である。
【図3】本発明を適用したディスクカートリッジを裏側
より見た状態の斜視図である。
【図4】図1のディスクカートリッジに組付けられたシ
ャッタ部材を一部破断して示す斜視図である。
【図5】図1のディスクカートリッジに組付けられたシ
ャッタ部材の斜視図である。
【図6】図1のディスクカートリッジに組付けられたシ
ャッタ部材に設けられた突起部を拡大して示す要部拡大
断面図である。
【図7】図1のディスクカートリッジに組付けられたシ
ャッタ部材に設けられた突起部の他の例を示すもので、
その突起部を拡大して示す要部拡大断面図である。
【図8】図1のディスクカートリッジに組付けられたシ
ャッタ部材に設けられた突起部のさらに他の例を示すシ
ャッタ部材の斜視図である。
【図9】図1のディスクカートリッジに組付けられたシ
ャッタ部材に設けられた突起部のさらに他の例を示すシ
ャッタ部材の斜視図である。
【図10】シャッタ部材の製造方法を順次示すもので、
板厚の薄い金属板形成工程を示す斜視図である。
【図11】シャッタ部材の製造方法を順次示すもので、
シャッタ部材を展開した状態に打ち抜く工程を示す平面
図である。
【図12】従来のディスクカートリッジを示す斜視図で
ある。
【図13】従来のディスクカートリッジに組付けられた
シャッタ部材の斜視図である。
【図14】従来のディスクカートリッジに組付けられた
シャッタ部材の係合片が変形した状態を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1・・・上シェル 2・・・下シェル 3・・・カートリッジ本体 4・・・光ディスク 9,10・・・情報信号記録再生用開口部 11・・・シャッタ部材 13・・・シャッタ開放部材進入用溝 15,16・・・シャッタ部 17・・・連結部 18・・・第1の前面スライドガイド部 19・・・第2の前面スライドガイド部 22・・・シャッタ閉塞用ピン係合孔 28,29,30,31・・・突起部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カートリッジ本体に設けられる情報信号
    記録再生用開口部を開放又は閉塞する一対のシャッタ部
    と、 これらシャッタ部の基端側を連結する連結部とを備え、 上記連結部のカートリッジ本体に設けられるシャッタロ
    ック部材と係合する部分に凹凸が形成されてなるシャッ
    タ部材。
  2. 【請求項2】 上記凹凸は、連結部の短辺方向に延びる
    第1の部分と連結部の長手方向に沿って延びる第2の部
    分からなることを特徴とする請求項1記載のシャッタ部
    材。
  3. 【請求項3】 連結部は幅狭な部分を有し、その幅狭な
    部分に沿って上記凹凸が形成されていることを特徴とす
    る請求項1記載のシャッタ部材。
  4. 【請求項4】 板金よりシャッタ部材の展開した形状に
    打ち抜く工程と、 シャッタ部材の連結部に相当する部分に凹凸を設ける工
    程と、 シャッタ部材を所定形状に折り曲げる工程とからなるシ
    ャッタ部材の製造方法。
  5. 【請求項5】 円盤状の情報記録媒体が回転自在に収納
    されるカートリッジ本体に開設された情報信号記録再生
    用開口部を開放又は閉塞する2位置に亘って、このカー
    トリッジ本体に対して移動自在に請求項1記載のシャッ
    タ部材を組付けたことを特徴とするディスクカートリッ
    ジ。
JP27276493A 1993-10-29 1993-10-29 シャッタ部材及びその製造方法並びにそのシャッタ部材を用いたディスクカートリッジ Pending JPH07130120A (ja)

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