JPH0711817A - 安全・保障・警報の機械的ロック装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用者に対して安全性を与える。 【構成】 外側ロック部分と、複合型ロックシリンダ部
分と、ロックシリンダ部分に係合するロック本体部とを
設ける。ロックシリンダ部分は前方部分と後方部分とを
具備している。前方部分は外側シリンダ３９と、中間シ
リンダ３８と、内側シリンダ３７とを備えている。後方
部分は、後方外側シリンダ７２と、後方内側シリンダ７
１とを備えている。自己ロッキング制御機構は前方及び
後方のロックシリンダの間に設置され、外部からの破壊
的動作がロックシリンダに加えられたときには自動的に
自己ロッキング及び自己警報を行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はロック装置に関し、特に
機械的ロック装置に関する。

【０００２】

【従来の技術及びその課題】現在、機械的ロック装置は
広く使用されている。この種のロック装置は基本的に３
つの要素を具備している。ロックシリンダと、ロック本
体と、ロック舌片室とである。このロック装置は部屋の
ドアや保障倉庫、或いは秘密の部屋などに広く使用され
ている。このロック装置は簡便に用いられているが、幾
つもの欠点を有している。鍵穴が露出しているために、
ロックは解除され得、鍵穴は卑しい行いをするものによ
って鍵の性質を利用して閉塞され得る。また、ロック
は、ロックシリンダをドリルで掘り出してロックシリン
ダの駆動ロッドを回転させたり、又は他の方法を行うこ
とによって解除され得る。さらに、ロック装置は完全な
警報機能を有していないために、卑劣な者による上述の
違法な行為を見付けることは難しく、かくして違法行為
は達せられてしまう。

【０００３】この様な欠点を考慮して、本発明の目的
は、鍵穴が露出しておらず、ロックシリンダが特殊な鍵
を用いて作動され、ロック本体が緊急の場合に自動的に
ロックされる機械的ロック装置を提供することを目的と
している。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の機械的ロック装置は、 前ロックシリンダ
ー並びに後ロックシリンダーを有するロックシリンダー
と、自己ロック制御機構と、移動部分制御機構と、ロッ
ク体部分とを具備し、前記前ロックシリンダーは、前外
部シリンダーと、前中間シリンダーと、前内部シリンダ
ーとを有し、前ロックシリンダー内には各々が長手方向
に配設された２組のピンが設けられ、前中間シリンダー
の位置付け溝はキー孔と連通し、この結果、前内部シリ
ンダーの回転の後、前内部シリンダーの位置付けピンは
キーのアンチ引出し溝と適合して、キーがキー孔から引
出されないようになっており、前記後ロックシリンダー
は後外部シリンダーと、後内部シリンダーとを有し、こ
の中にはピン・セット配置が設けられており、前記後内
部シリンダーは前ロックシリンダーの中間シリンダーに
強固に取着されており、前記前外部シリンダーは後外部
シリンダーに強固に取着されており、そして後内部シリ
ンダーには駆動ロッドが強固に接続されており、前記自
己ロック制御機構は自己ロック制御プレートと、接続ロ
ッドと、自己ロック制御ロッドとを有し、前記自己ロッ
ク制御プレートは前ロックシリンダーと後ロックシリン
ダーとの間に位置して接続ロッドと自己ロック制御ロッ
ドとを前ロックシリンダー方向に駆動可能であり、そし
て前記自己ロック制御ロッドはロックシリンダーから外
に延出しており、前記移動部分制御機構は、移動部分制
御ロッドを駆動するために使用されるＶ字形の部材と、
前記ロックシリンダーの回転に伴って上昇して、バーを
Ｖ字形の部材が回転させるように移動させるボール／バ
ー機構とを有し、前記移動部分制御ロッドはロックシリ
ンダーから外部に延出しており、前記ロック体部分は、
本体と、ドアに取着される底プレートと、外移動部分と
を有し、本体に面する底プレートの側には連続して外移
動部分と外移動ヘッドと自己ロック制御ピンとが設けら
れ、前記移動部分制御ロッドはこの外移動部分に適合さ
れ、前記移動部分は外移動ヘッドの移動を制御するのに
使用され、前記移動部分制御ロッドにより外移動ヘッド
を解放するように回転可能であり、そして前記自己ロッ
ク制御ピンは本体部分内に延出した前記自己ロック制御
ロッドにより押され、前記ロックシリンダー部分の駆動
ロッドは、ロック舌片の移動を制御するために使用され
る外移動ヘッドと適合されており、前記本体部分は、前
記ロック舌片を有し、移動が部屋内で制御可能な内移動
ヘッドがロック舌片の位置を制御するように設けられ、
ばね警報シートを備えた自己ロック部材がロック舌片の
下に位置するとともにロック体部分に枢支され、このば
ね警報シートの一端は自己ロック制御ピンにより制御さ
れ、またこれの他端は、ロック舌片がロック舌片チヤン
バ内に挿入されたときに、ロック舌片と係合可能であ
り、そして内ロック機構が秘密コードディスクにより制
御されるように設けられており、また、前記ロック舌片
チヤンバはロック舌片と適合するように設けられてい
る。

【０００５】好ましくは、本発明の機械的ロック装置
は、閉塞ドアと、閉塞ドア制御機構と、全外ロック部分
を囲む押圧リングとを有する外ロック部分をさらに具備
し、前記閉塞ドアにはロックシリンダー内で回転可能な
ロッドと、ロックフックとが設けられており、前記閉塞
ドア制御機は、複数の秘密コードディスクと、これら秘
密コードディスクの各々にシヤフトにより接続され、ま
た外周面に凹所を有する複数の秘密コード底ディスク
と、下脚部が秘密コード底ディスクの凹所中に挿入され
た状態で秘密コード底ディスクに制御される変位部材
と、この変位部材に適合したノブ侵入部材と、このノブ
侵入部材に一端で枢支されたノブと、ノブ侵入部材によ
り制御されるＬ字形の操作部材と、このＬ字形の操作部
材により移動されて前記閉塞ドアのロックフックのロッ
キング並びにこのロッキングの解除が可能なロックヘッ
ドと、閉塞ドアを上昇させるばね／バー機構とをさらに
具備する。

【０００６】好ましくは、前記機械的ロック装置は、前
記内ロック機構が２つの秘密コードディスクと、内ロッ
ク腕部とを有し、凹所が２つの秘密コードディスクの各
底ディスクに形成されており、また突起が内ロック腕部
に設けられており、秘密コードディスクが、これらに記
された秘密コードが混乱状態であり、かつロック舌片が
ロック舌片チヤンバ内に挿入された状態のときに、内ロ
ック腕部が内移動ヘッドをロックしてこれが外力による
戻るのを阻止し、そして、秘密コードディスクが、これ
らの秘密コードが正確に指向されたときに、内ロック腕
部は内移動ヘッドとの接続が解除される。

【０００７】好ましくは、ばね片により押圧されたＴ字
形のピンが前記後ロックシリンダーのピンチヤンバ内に
設けられており、このＴ字形のピンにより絶縁された警
報接触シートが、Ｔ字形のピンの位置と対応するように
後外部シリンダーの外面に設けられており、、そして前
記警報接触シートとばねシートとは警報電気回路にそれ
ぞれ接続されている。

【０００８】好ましくは、前記ロック舌片は、これより
外方に突出するアンチ移動ヘッドを備えた中空のロック
舌片であり、このアンチ移動ヘッドの突出を制御する制
御機構がロック舌片に設けられており、このの制御機構
はアンチ移動ヘッドに枢着されたレバーと、錐形の引張
り部材と、下移動ホイールと、上移動ホイールとを有
し、また、これら下並びに上移動ホイールは、部分円形
であり、この切断部分は錐形の引張り部材の一端にそれ
ぞれ圧接されていると共に共通のピンによりロック舌片
に枢着されており、そして補強されたプレートがロック
舌片に装着されている。

【０００９】好ましくは、本発明のロック装置は、ブッ
シュを備えた移動ボルトと、プレートと、短部材と、ク
ロスロッドと、警報ロッドとを有するアンチ侵入機構を
さらに具備し、移動ボルトのブッシュは、移動ボルトが
ロック体に挿入された状態で、このロック体の下に設け
られており、前記プレートはロックシリンダーチヤンバ
に接続され、短部材の一端に枢着ており、この短部材の
他端とクロスロッドとはロック舌片チヤンバに枢着され
ており、前記クロスロッドは警報プレートに枢着されて
おり、警報接触シートがロック舌片チヤンバに、警報プ
レートと接触しないようにして、設けられており、そし
て、前記警報接触シートと警報プレートとは警報電気回
路にそれぞれ接続されている。

【００１０】好ましくは、本発明のロック装置は、部屋
のドアの変形を検知するための警報機構をさらに具備
し、この警報機構はロック体の部分もしくはロック舌片
チヤンバに枢着された警報指部と、ドアもしくはジアフ
レームに取着されるとともに警報指部に回動可能に接続
された指基部と、警報指部に対面する警報接触シートと
を具備し、また、前記警報指部と警報接触シートとは警
報電気回路にそれぞれ接続されている。

【００１１】好ましくは、複数の警報接触シートが、前
記ロック体の底プレートとドアとの間、並びにロック舌
片チヤンバの底プレートとドアフレームとの間に設けら
れており、絶縁シートが前記警報接触シートと、ロック
体、ロック舌片チヤンバ、ドア及びドアフレームの対応
する部分との間に設けられ手織り、これら対応する部分
は警報電気回路にそれぞれ接続されている。

【００１２】好ましくは、前記ロック舌片とロック舌片
チヤンバとの側プレートの幅は１００ないし１２０ｍｍ
であり、これら側プレートに形成されたボルト孔はロッ
ク体並びにロック舌片チヤンバ方向に傾斜している。

【００１３】本発明は、また、長手方向に配設された前
記２組のピンのための２つの上噛み合わせ面と、細長の
噛み合わせ面と、底に形成された溝と、２つの段部を有
する、上述した機械的ロック装置に適合されるキーを提
供する。

【００１４】

【実施例】この発明の第１の実施例に従えば、この発明
は、ロックシリンダ部と、扉の内側に設置されたロック
本体部と、そしてロック本体部に対応して設置されたロ
ック舌部室と、を備えた機械式の錠を提供する。

【００１５】ロックシリンダ部は扉本体の内側に設置さ
れ、駆動棒３２と、自己ロック制御棒３３と、そして移
動部制御棒３１とを伴っており、移動部制御棒３１はそ
こから錠本体中へと延出していて後述する対応する機構
に密着する。

【００１６】この発明のロックシリンダ部は、図６に示
す如く、前ロックシリンダと後ロックシリンダとを備え
ている。前ロックシリンダは、前内部シリンダ３７と前
中間シリンダ３８と、そして前外部シリンダ３９とを含
んでいる。後ロックシリンダは、上部に切断面を伴った
部分円形状を有している後外部シリンダ７２及び後中間
シリンダ７１を含んでいる。図８に示す如く、前外部シ
リンダ３９と後外部シリンダ７２とはボルト４５により
相互に締結されており、前中間シリンダ３８と後中間シ
リンダ７１とはボルト７０により相互に締結されてい
る。前ロックシリンダ中には長手方向に配置された２つ
のピンのセットがあり、その第１のピンのセット７７は
ばね７８を伴っていて、第２のピンのセット４０はばね
４１を伴っている。後ロックシリンダにはピンのセット
と同様な構造、即ち、半円柱形状である上方ハーフピン
５４と同様に半円柱形状である下方ハーフピン５５と長
いピン４７と後シリンダのピン室中で長いピン４７上に
配置されたＴ字形状ピン４６、が設けられている。２つ
の対応するピンばねが２つのピン５４，５５を押圧する
為に配置されている。２つのピン５４，５５の軸方向移
動により、長いピン４７及びＴ字形状ピン４６は上方及
び下方に移動し後中間シリンダ７１の回転を阻止または
許容する。警報接触薄板６６が、Ｔ字形状ピン４６の頭
部の底表面の下方と外部シリンダ７２の切断表面上に配
置されている。Ｔ字形状ピンとこれらの対応する警報接
触薄板とは夫々警報電気回路に連結されている。錠本体
の外部移動頭部１３０の移動を制御する為に使用されて
いる駆動棒３２が後中間シリンダ７１に強固に固定され
ている。

【００１７】図５はこの発明のロックシリンダ部に装着
される鍵５８の概略図であり、ここで「Ｄ」は第１のピ
ンのセット７７に係合する第１の小突起表面を指摘して
おり、「Ｃ」は第２のピンのセット４０に係合する第２
の小突起表面を指摘しており、「Ｅ」は後ロックシリン
ダにおけるピンのセットと同様な構造と係合する前長手
方向小突起表面を指摘しており、「Ａ」は第１の段を指
摘しており、「Ｂ」は第２の段を指摘しており、参照数
字５７´は反引き抜き溝を指摘している。第１の段Ａは
鍵５８が最初にロックシリンダ中に挿入された時に鍵５
８の位置決めをする為に使用され、第２の段Ｂは鍵５８
がさらにロックシリンダ中に挿入された時の鍵５８の第
２の位置決め地点である。反引き抜き溝５７´はその底
側に形成されていて、反引き抜き位置決めピン５７をロ
ックシリンダ中に適合させる為に使用され、鍵が第１の
操作を終了し第２の操作を行う為の準備をする際に引き
抜かれることを防止する。

【００１８】図１２は鍵がロックシリンダ部中に挿入さ
れていない時のロックシリンダ部の横断面図を示してい
る。図１２からは、第１のピンのセット７７と第２のピ
ンのセット４０の禁止動作の故に複数のシリンダが相対
的に回転することが出来ないことが明瞭である。図１３
からは、鍵が挿入された後に第１の段Ａの位置決めによ
り、鍵５８の第１の小突起表面Ｄが第１の長手方向に配
置されたピンのセット７７に装着されて前内部シリンダ
３７を中間シリンダ３８と外部シリンダ３９の両者に対
して回転出来る状態にしていることが明らかである。鍵
５８の回転は内部シリンダ３７に回転を生じさせる。内
部シリンダ３７中の位置決め溝は鍵穴に連通している。
前中間シリンダ３８中に固定されシリンダ３７の位置決
め溝に沿い移動する位置決めピン５７により、鍵５８と
内部シリンダ３７はこれらが所定の角度を同時に回転し
た後に回転を続けることが出来なくなり、これにより第
１の操作が完了する。この位置において、中間シリンダ
３８の前表面中に形成されている凹所は、鍵５８が第２
の段Ｂにより位置決めされるまで鍵５８がロックシリン
ダの内部にさらに挿入されることを許容する。また、上
記の位置では、ピン５７が内部シリンダ３７中の位置決
め溝に沿い鍵穴に入り反引き抜き溝５７´に装着され、
これにより鍵は引き抜かれることが出来なくなる。それ
故に、ロックシリンダの第２のピンのセット４０が、ロ
ックを解除する為の本物の鍵に代わる他の鍵による探査
と万能鍵またはそれに類似のものの使用の可能性の限定
を効果的に行うことが出来る。

【００１９】図１５を参照すると、鍵５８のさらなる挿
入が第２の長手方向に配置されたピンのセット４０に対
するそれの第２の小突起表面Ｃの正確な適合を生じさ
せ、同時に上方及び下方ピン５４，５５（図６）に対す
る鍵５８の前長手方向小突起表面Ｅの適合を生じさせ、
前内部シリンダ３７と中間シリンダ３８と後内部シリン
ダ７２とを同時に前及び後外部シリンダの夫々に対して
回転可能にしている。前外部シリンダ中に固定され前中
間シリンダの動きを案内し前内部シリンダ３７の位置決
めピン５７と同じ構成を有した位置決めピン８１によ
り、シリンダ３７，３８，及び７２は所定の角度回転
し、後内部シリンダ上に固定されている駆動棒３２を回
転させ、この結果としてロックを解除する。

【００２０】この発明により創出された鍵によるロック
の解除が２つの小突起表面Ｄ，Ｃと第１及び第２の長手
方向に配置されたピン７７，４０との間ばかりでなく前
長手方向小突起表面Ｅとピンのセットと同様な構造との
間の適合を要求しているのでこの発明のロックシリンダ
は鍵に対して非常に厳しい要求を有している。それ故
に、上述したシリンダによるロックは代わりの他の鍵に
よるロックの解除が非常に困難である。さらに、計算の
後には、製造中にこの発明のロックシリンダと適合する
鍵の繰り返しの無い形状の数は一度に２２２８０，００
０に達する。従って、同じ形状の鍵の製造の可能性は最
大の程度まで避けることが出来る。この発明のロックシ
リンダに対しては、万能鍵（ｕｎｉｖｅｒｓａｌ ｋｅ
ｙ）や一致した鍵（ｃｏｉｎｃｉｄｅｎｔ ｋｅｙ）や
繰り返し鍵（ｒｅｐｅａｔｉｎｇｋｅｙ）による解錠は
困難である。

【００２１】図６及び図７に示す如く、後ロックシリン
ダの夫々の長いピン４７の上端上にはばね片６５により
押圧されたＴ字形状のピン４６が設けられている。個々
のＴ字形状のピン４６の下部は後シリンダのピン室中で
ある。外側から長いピン４７上に破壊作用が行われた時
には、Ｔ字形状のピン４６はばね片６５の押圧力の下で
落下し、ピン４６の頭部の底表面が警報薄板６６を押圧
して電気警報回路を自動的にスイッチオンする。同時
に、それは後内部シリンダのピン室中にさらに突出して
後内部シリンダが後外部シリンダに対して相対的に回転
することを防止する。

【００２２】さらに、図６及び図１０に示す如く、自己
ロック移動板４２が前及び後ロックシリンダの間に設け
られている。それは横断連結棒４８と長手方向連結棒４
９とに適合する。図９乃至図１１に示す如く、自己ロッ
ク移動板４２は板片である。前及び後外部ロックシリン
ダを強固に連結する為に使用されている複数のボルト４
５はその両側の孔を貫通して板４２を前及び後ロックシ
リンダの間に配置するが、前ロックシリンダの中間シリ
ンダ３８の回転を邪魔しない。自己ロック移動板４２は
ばね片４３により前ロックシリンダの後面に対して当接
する。自己ロック移動板４２の上部は横断連結棒４８の
一端に蝶番止めされていて、横断連結棒４８の他端は長
手方向連結棒４９の上端に蝶番止めされている（図
７）。長手方向連結棒４９の中間部は枢軸６７により後
ロックシリンダに蝶番止めされていて、棒４８の下端は
自己ロック制御棒３３と適合されている。自己ロック制
御棒３３はロックシリンダ部の後外部シリンダ７２上の
軸方向移動の自由を伴って固定されており、後方に延出
してロック本体（その機構については以下の記載で述べ
られる。）の自己ロック制御ピン１２５の一端に対して
押圧されている。ロックシリンダがその非動作状態にあ
る時、ばね４３は板４２を遊び状態に配置する。一旦、
ロックシリンダが衝撃により損害を受けると、例えばロ
ックシリンダ部が外側からドリルで穴開け加工される
と、その時には前ロックシリンダが衝撃を板４２に負荷
し、それを後シリンダに向かい移動させる。この結果と
して、板４２の上部はそれに連結されている横断連結棒
４８を押圧する。これにより、長手方向連結棒４９は枢
軸６７の回りを回転し、自己ロック制御棒３３を前ロッ
クシリンダに向かい（図６における左方）に移動させ
る。従って、自己ロック制御ピン１２５は解除され、ロ
ック本体の自己ロック制御機構は自己ロック操作を完結
するよう動作する。さらに、ロックシリンダが掘り出さ
れた場合には、自己ロック制御棒３３が取り除かれ、そ
して上述した自己ロック操作もまた行われる。

【００２３】さらに、いかなる破壊活動にもかかわら
ず、一旦自己ロック移動板４２が後ロックシリンダに向
かい移動するか、または長手方向棒４９の後端が前ロッ
クシリンダに向かい移動すると、自己ロック制御棒３３
と自己ロックピン１２５との間の適合はロック本体内側
の自己ロック制御機構に動作を行なわせる。

【００２４】図７に示す如く、移動区域制御機構が後ロ
ックシリンダの後側の上に設けられていて、自己ロック
制御機構に対して右側（図７を参照）に平行に配置され
ている。この機構は、ロック本体中に延出してロック本
体内側の移動区域１３２の位置を制御する移動区域制御
棒３１と、Ｖ字形状部材６０と、球６４と、そして棒６
３と、を含んでいる。図７に示す如く、Ｖ字形状の溝が
後内部シリンダ７１の周面に設けられている。球６４が
Ｖ字形状の溝中に配置されていて、Ｖ字形状の溝に対応
して長孔が後外部シリンダ７２中に設けられている。棒
６３が長孔中に摺動自在に配置されていて、棒６３の一
端はＶ字形状の溝中に配置されている球６４の外部球面
を押圧しており、他端はそこから外方に延出している。
Ｖ字形状部材６０の角部は後外部シリンダ７２に対して
蝶番止めされていて、捩じりばねの押圧力の下で長孔か
ら延出している棒６３の一端を押圧している。Ｖ字形状
部材６０の他端は棒３１の外部ブシュ５９の周面から外
方に延出している適合部に適合されている。移動区域制
御棒３１は外部ブシュ５９と強固に適合されている。ロ
ックシリンダ部が鍵５８により回転されたときには、後
内部ロックシリンダ７１もまた回転し、球６４をＶ字形
状の溝の外へと押し出す。球６４の助けにより棒６３は
上方に移動し、Ｖ字形状部材６０を反時計回り方向（図
７）に回転させ、その結果としてＶ字形状部材６０の他
端が外部ブシュ５９を駆動して回転させて移動区域制御
棒３１を回転させる。これにより、ロック本体中に突出
している移動区域制御棒３１の端がロック本体の底板上
に蝶番止めされている移動区域１３２を回転させて、外
部移動頭部１３０を解除する。ロックシリンダが回転し
ない時、移動棒３１の端は移動区域１３２を回転させる
ことが出来ず、移動区域１３２を外部移動頭部１３０と
係合させ、その結果として外部移動頭部１３０は永久に
ロックされた状態となり、従って外側から粗末な行動を
する人々によりなされた駆動棒３２のドリルによる穴開
け加工を介して外部移動頭部１３０を直接回転させるこ
とによりロックを解除することの危険性は取り除かれ
る。

【００２５】この発明のロック本体部は図２２乃至図２
４に示されている。ここにおいて図２３の（Ａ）及び
（Ｂ）はロック本体の底板９６の内部構造を示してい
る。外部移動頭部１３０は底板９６に蝶番止めされてい
る。駆動棒３２を挿通させる為の１つの孔が底板９６の
中間部に設けられている。外部移動頭部制御輪１３１が
外部移動頭部１３０の前に配置されている。外部移動頭
部制御輪１３１の中間部はロック本体中に突出している
駆動棒３２の一端に固定されている。突起が外部移動頭
部制御輪１３１の一側に形成されていて、頭部１３０に
向かい延出している。移動頭部１３０の上端はロック舌
８２の上方突起８９を移動させてロック舌８２の前方及
び後方移動を制御する為に使用されている。外部移動頭
部１３０の下部の一側の側は、外部移動区域１３２であ
り、その上端は底板９６に蝶番止めされている。移動区
域１３２の下部は外部移動頭部１３０と噛み合ってそれ
がロックを解除する方向に沿い回転することを防止して
いる。ロックシリンダ部の移動区域制御棒３１が底板９
６及び、外部移動区域１３２の中間部に適合するようそ
の一端に形成された複数の握り指部から貫通している。
ロックシリンダが鍵５８により回転された時には、駆動
棒３２及び移動区域制御棒３１は同時に反対の方向に回
転する。最初に移動区域棒３１は外部移動区域１３２を
時計回り方向に回転させて移動区域１３２に外部移動頭
部１３０を解除させる。同時に駆動片３２が外部移動頭
部制御輪１３１を回転させる。外部移動頭部制御輪１３
１が所定の角度回転された後には、その突起が外部移動
頭部１３０と適合し、これにより外部移動頭部１３０を
駆動片３２とともに回転させる。この結果、外部移動頭
部１３０は反時計回り方向に回転してロック舌を解除、
即ち、ロック舌が舌室から外に移動してロック本体をロ
ック解除にする。

【００２６】外部移動頭部１３０の他の側には（図２３
の（Ａ））、自己ロック制御ピン１２５が設けられてい
る。この制御ピン１２５の一端は制御ピンフレーム１２
６に適合されていて、その他端は底板９６に形成されて
いる貫通孔中に突出している。錠が扉に固定された後
は、ロックシリンダから外に延出している自己ロック制
御棒３３が底板中に突出し、底板に向かい延出している
自己ロック制御ピン１２５の外部端表面を押圧する。自
己ロック制御ピン１２５の他端はロック本体中に突出し
ロック本体中に自己ロック要素１０３を固定する為に使
用される。自己ロック制御ピン１２５の機能は後で述べ
る。

【００２７】図２２はロック本体部の内部構造を示して
おり、そこではロック舌８２が本体の上部に配置されて
いる。２つの突起がロック舌８２の前及び後側から側方
で外方に延出しており、上方突起８９及び下方突起９０
である。外部移動頭部１３０が上方突起８９に適合され
ていて、内部移動頭部１０６は下方突起９０に適合され
ている。頭部１３０及び１０６は、鍵及び鍵の内部ハン
ドル１３６の操作によるロック舌の前方及び後方移動の
為に使用される、Ｍ字形状部材１０１がロック本体の上
部に設けられていて、その中間部はロック本体の内壁に
蝶番止めされている。Ｍ字形状部材１０１に対応して、
ハンドル１３５がロック本体の外表面に設けられてい
る。ハンドル１３５はＭ字形状部材の枢軸１０２を制御
してＭ字形状部材が時計回り方向あるいは反時計回り方
向に回転することを許容する。ロック舌８２が舌室に挿
入され鍵がロック状態にされた時、Ｍ字形状部材ハンド
ル１３５は室の内部で操作されることが可能である。Ｍ
字形状部材１０１の一足はロック舌の対応している凹所
中に挿入されていて舌をロックしており、これにより錠
は鍵により外側からロック解除されることが出来ない。

【００２８】自己ロック部材１０３はロック舌８２の下
に設けられている。その中間部はロック本体の内側に蝶
番止めされている。１つの突起が自己ロック部材１０３
の左端から上方に延出している。部材１０３の右端は自
己ロック制御ピンフレーム１２６から外方に延出してい
る自己ロック制御ピン１２５の一端に適合されている。
通常の状態では、自己ロック部材１０３は働かない。破
壊者が扉の外部からロックシリンダを損傷し自己ロック
移動板４２を移動させた時には、板４２の上部が横断連
結棒４８及び長手方向連結棒４９を移動させて自己ロッ
ク制御棒３３を後ロックシリンダに向け移動させる。自
己ロック制御ピン１２５はまたそのばね１２８によりロ
ックシリンダに向け移動する。従って、ロック本体内側
の長さが減少することにより、自己ロック制御ピン１２
５は自己ロック部材１０３の端を解放する。自己ロック
頭部１０３の左端はばね１０８により上昇させられ、そ
の上に形成されている突起がロック舌の対応する凹所に
入り込んでいて、その結果としてロック舌８２がロック
本体の内部から固定されている。このような状況下で
は、錠は駆動棒３２が回転された時でさえ解錠させられ
ることが出来ず、これが外部からのロックシリンダの破
壊による不法な盗み行為を阻止している。さらに、自己
ロック部材１０３に設置されているばね警報片１１９が
ロック本体上に固定されている警報接触片１１８に接触
すると警報電気回路がスイッチオンされる。

【００２９】また図２２に示す如く、内部ロック秘密コ
ードディスク１３７により制御される人操作内部ロック
機構がロック本体の下方部に設けられている。この機構
は、２つの秘密コード板１１２と底ディスク１１２に適
合した接触腕１０９とを含んでいる。個々の底ディスク
１１２は軸を介して秘密コードディスク１３７に強固に
連結されている。凹所が個々の底ディスク１１２の周面
に形成されている。上述した底ディスク中の凹所に対応
している突起が接触腕１０９上に設けられている。上記
突起の側には、腕１０９の右端に形成され内部移動頭部
１０６中の小突起に適合する為に使用されているもう１
つの突起がある。秘密コード板１３７の数が正しく操作
された時には、接触腕１０９の２つの突起が底ディスク
１１２の凹所中に入り込み、これにより接触腕１０９の
右端における突起が内部移動頭部１０６の周面中の小突
起との係合が解除され、内部移動頭部ハンドル１３６が
内部移動頭部１０６を回転させることが出来るようにし
ていて、この結果として錠は部屋の内部から解錠させる
ことが出来る。もしも秘密のコードが誤った状態にある
のであれば、その際には接触腕１０９の複数の突起が複
数の底ディスク１１２の凹所に連結され、そして複数の
突起がその右端で内部移動頭部１０６を固定する。それ
故に、秘密のコードを知らない人が部屋に入った時でさ
えも、錠は部屋の内部から解錠されることは出来ない。

【００３０】図１乃至図３はこの発明の第２の実施例を
示しており、この実施例と上述した実施例との間の差異
は、外部ロック部が設けられていることである。この実
施例におけるロックシリンダ部及びロック本体部は上述
した実施例におけるこれらと同じであり、これらについ
ての記載は省略する。

【００３１】外部ロック部分の構造は、図１ないし３に
参照され得る。図１に示すように、外部ロック部分はハ
ウジング３０を有し、ボルト５によりドアに取着される
プレスリング４がハウジング３０の外周に沿って設けら
れている。閉塞ドア１がハウジング３０の左側に、ま
た、この閉塞ドア１の近くに閉塞ドア制御機構がそれぞ
れ配設されている。この閉塞ドア１はハウジング３０の
左部分と共に、ロックシリンダー部分を収容するための
閉塞スペースを規定する、円形片形式のドアである。ロ
ックシリンダー部分がこのスペース内にあるときに、閉
塞ドア１はキー孔の開閉を制御する。ロッド７が閉塞ド
ア１に形成されており、これはロックシリンダー部分内
に延出している。首部がロッド７の下部に形成されてお
り、これはピン７と係合している。この結果、閉塞ドア
１はロックシリンダー部分に対して所定の範囲内で上下
に移動可能となっており、また、閉塞ドア１のピボット
として使用され得る。ロックシリンダー内に配設され、
かつ、閉塞ドア１に力を加えるばね／バー機構６がロッ
ド７の近くに設けられている。そして、閉塞ドア制御機
構の閉塞ドアロックヘッド１３に係合するために使用さ
れる閉塞ドアロックフック８が閉塞ドア１に形成されて
いる。

【００３２】前記閉塞ドア制御機構は２つの秘密コード
プレート部材と、ノブ３とを有する。各秘密コードプレ
ート部材の上部には秘密コードディスク２が形成されて
おり、また、下部には底プレート２３が形成されてい
る。ディスク２とディスク２３との間には、ハウジング
３０内に配設された下支持プレート２２と回転可能に適
合したシャフト１５が設けられている。各秘密コードデ
ィスク２には番号がプリントされている。また、この秘
密コードディスク２は外プレート９の上面に配置されて
いる。各底プレート２３の周囲には凹所が形成されてい
る（図１で点線で示す）。図２に示すように、Ｍ字形の
変位部材２０がハウジング３０の上支持プレート１７
に、これの２つの下脚部が底プレート２３の周面を押す
ようにして、ヒンジ留めされている。前記ノブ３は上支
持プレート１７にばねにより支持され、上下に移動可能
となっている。このノブ３の一端は外プレート９の上面
から延出し、また、他端はノブ支持部材２１によりヒン
ジ留めされている。このノブ支持部材２１は変位部材２
０の後部にトーションばね１９により押圧され、変位部
材２０の２つの下脚部を２つの底ディスク２３の夫々の
周面にきつく押圧させている。中間部でヒンジ留めされ
たＬ字形の操作部材１４が２つの秘密コードプレート部
材間に設けられており、この上端は前記閉塞ドアロック
ヘッド１３に係合し、また、下端はノブ支持部材２１方
向に折曲されている。前記閉塞ドア１が閉塞位置にある
ときに、この操作部材１４は前記ばね／バー機構６を下
方に押圧している。左右に移動可能な前記ロックヘッド
１３は、閉塞ドア１に形成された閉塞ドアロックフック
８と係合している。このときに、変位部材２０の下脚部
は底ディスク２３の外周を押圧し、またノブ支持部材２
１は操作部材１４の下端から長手方向に離れる。かくし
て、ノブ３が下方に押圧されているのにも係わらず、ノ
ブ支持部材２１が操作部材１４と接触することができな
いので、ノブはいかなる仕事もしない。閉塞ドア１を開
成する場合、最初に、底ディスク２３に形成された凹所
が変位部材２０の下脚部に正確に対面するように秘密コ
ードプレート部材を回転する。この結果、変位部材２０
は、トーションばね１９の付勢力により下脚部が前記凹
所に挿入するように、また、同時に、変位部材２０に押
圧されているノブ支持部材２１が操作部材１４の下端が
真下になる位置に達するまで枢支点を中心として所定角
度回動される。この状態で、ノブ３を押下すると、操作
部材１４は、ノブ支持部材２１の押圧により時計方向に
回動される。かくして、ロックヘッド１３はロックフッ
ク８との係合が解除するように移動されて閉塞ドア１が
解放される。この解放された閉塞ドア１はばね／バー機
構６により所定距離だけ上方に動かされる。この後、使
用者により、キー孔を露出するように閉塞ドア１は一方
向に回動され得る。ロック孔を閉成するときには、まず
底ディスク２３が変位部材２０の下脚部を凹所から抜け
るように秘密コードディスク２を回転し、この後、閉塞
ドア１をもとの位置に回動することにより、ロックフッ
ク８がロックヘッド１３と係合するように押下される。

【００３３】さらに、クリアーマークが各秘密コードデ
ィスク部材の上面並びに外プレート９の上面に内面２９
され得る。この結果、使用者は、マークにより、正確に
秘密コードディスク２を位置合わせすることができ、ド
アを開成することができる。同時に、使用者がこれを暗
い所で使用するために、各秘密コードディスク２の底面
に凹所が形成され得る。各凹所は外プレート９内に位置
されたピン３４と係合され、バネ片により押圧される。
この結果、使用者は、指の感覚により秘密コードプレー
ト部材を正確に位置付けることができて閉塞ドア１を開
成することができる。

【００３４】意図的に、もしくは意図しないで、外部か
らロック孔に付与される破壊行為は、キー孔をこれが使
用しない場合には閉塞する外ロック部分を設けることに
より効果的に防止され得る。

【００３５】本発明により提供される機構は既知のロッ
ク舌片に適合され得るが、本発明の第３の実施例におい
て、アンチ移動ロック舌片である図１７ないし２１に示
すロック舌片が使用され得る。この実施例では、ロック
舌片を除いた他の部材は、第１の実施例と同じであるか
らその説明を省略する。図１７ないし２１に示すよう
に、ロック舌片の下プレート９２と、ロック舌片の端プ
レート９３と、ロック舌片の表面プレート９５とは、一
緒に強固に溶着されている。下プレート９２の前部には
横溝が形成され、またこの横溝内には２つのＬ字形のア
ンチ移動ヘッド８３が摺動可能に配置されている。各ア
ンチ移動ヘッド８３の前端は、ロック舌片から突出可能
になっている。アンチ移動ヘッドレバー８４が、アンチ
移動ヘッド８３の後端に夫々枢着されている。２つのア
ンチ移動ヘッドレバー８４の中間部はピボット８５によ
り下プレート９２にヒンジ留めされており、また、後部
は錐形の引張り部材８６と係合している。この引張り部
材８６の後端は、それそれ円形片の形状をし、共通のピ
ボット９１によりヒンジ留めされた上移動ホイール並び
に下移動ホイールに適合している。上並びに下突起８
９，９０が移動ホイールの両側面に夫々形成されてい
る。通常の状態では、前記アンチ移動ヘッド８３はロッ
ク舌片８２の両側から突出している。ロック舌片８２が
ロック舌片チヤンバ内に挿入されたときに、アンチ移動
ヘッド８３は、最初に、舌チヤンバのエッジにより押圧
されてロック舌片内に入り、舌チヤンバの側壁とばね力
により適合する。かくして、ロック舌片がドアの外から
外力により不規則に押された場合でもロック舌片が押し
もどされることがない。この通常の状態において、例え
ばキーによりロックを解除すると、外移動ヘッド１３０
により上移動ホイールは上移動突起８９を介して押され
て反時計方向に回転される。この上移動ホイールの回転
により引張り部材８６はばね８７の付勢力に抗して前に
移動され、この引張り部材８６のヘッドが２つの移動ヘ
ッドレバー８４間に突出し、これらレバーの後部が互い
に離れるように移動されると共に、これらレバーの前部
が互いに接近される。かくしてアンチ移動ヘッド８３
は、ロック舌片８２内に引かれる。そして、上移動ホイ
ールが最終位置まで回転されると、上突起８９のさらな
る駆動によりロック舌片はロック体に戻される。下突起
９０を備えた下移動ホイールは、同様に、ヘッド１０６
により動作され得る。

【００３６】ロック舌片の堅さを補償するために、補強
されたスチールプレートがロック舌片の表面プレート９
５の傾斜面並びに平面の遷移スポットとに溶着され得
る。かくして、ロック舌片の強度が高められる。

【００３７】本発明の第４の実施例に従えば、アンチ侵
入機構が、第１の実施例の構造を有するロックに設けら
れ得る。図２５，２７，２８，２９に示すように、移動
ボルトブッシュ１１４がロック体の下に取着されてい
る。そして、ハンドル１１５を備えた移動ボルト１３９
がブッシュ１１４内に摺動可能に延出しており、この移
動ボルト１３９の頭部には首部が形成されている。アン
チ侵入プレート１４１が、移動ボルト１３９の位置と対
応するロック舌片チヤンバの下に設けられている。この
プレート１４１は短部材１４３に枢支され、これと相対
的に回動可能になっている。そして、この短部材１４３
はロック舌片チヤンバにヒンジ留めされている。かくし
て、プレート１４１は短部材１４３に対して前後方向に
移動可能となっているばかりではなく、短部材１４３と
一緒にロック舌片チヤンバに対して上下に回動可能とな
っている。このロック舌片チヤンバのヒンジ留めのスポ
ットにはトーションばね１４４が配置されており、これ
は非作動状態で位置付けベース１５９の所にプレート１
４１を停止させる補償として使用されている。前記短部
材１４３クロスバー１５５の一端に接続されている。こ
のクロスバー１５５の他端は警報プレート１５３の中間
部にヒンジ留めされている。この警報プレート１５３の
一端はロック舌片チヤンバにヒンジ留めされている。ま
た、この警報プレート１５３の他端は、ロック舌片チヤ
ンバに取着された警報接触シート１５８から所定間隔を
有するように配置されている。警報プレート１５３並び
に警報接触シート１５８は、それぞれ警報電気回路に接
続されている。実用的には、移動ボルト１３９は、ハン
ドル１１５を押すことにより、ブッシュ１１４から引出
され、プレート１４１に挿入され得る。ドアが開成され
ている場合、外部から人が移動ボルト１３９に力を加え
ることによってのみ、プレート１４１を短部材１４３に
対して回動させ、また一緒に短部材１４３をロック舌片
チヤンバに対して回動させて、人がドアを押している間
はドアを半開きにさせる。ドアに力を加えて押し続けて
いると、警報プレート１５３は警報接触シート１５８と
接触して警報回路を挟む。

【００３８】さらに、本発明においては、ドアの変形を
検知する警報機構が、図２５、２６に示すように、上記
実施例のロックチヤンバとロック体とにも、また設けら
れ得る。

【００３９】警報指部１００がロック体の上面にピン９
８によりヒンジ留めされている。そして、指部ベース１
０４が部屋のドアに固定され、警報指部１００に枢着さ
れている。指部ベース１０４と警報指部１００との相対
的位置は調節され得る。ロック体にヒンジ留めされてい
ない方の警報指部１００の端部は、警報接触シート９９
と面するように配置されている。ドア本体が変形されて
いないときには、警報指部１００は自由位置にある。そ
して、もしドア本体が損傷並びに変形されると、指部ベ
ース１０４は変形し警報接触シート９９と接続するよう
に警報指部１００が引かれて、警報する。図２９に示す
ように、同様の機構がロックチエンバ内にも設けられ得
る。図２８において、符号１４６は警報接触シートを、
符号１４８は警報指部を、符号１４９は指部１４８のピ
ボットを、そして符号１５０は指部ベースをそれぞれ示
す。

【００４０】また、本発明では、接着性の警報接触シー
トが、ロック体の底プレートと、ロック舌片チヤンバ
と、ドアの内面との間に、図２４に接着警報シート９６
として、また、図２８に接着警報シート１４７´とし
て、設けられ得る。これら警報シートは、ロック体並び
にロック舌片チヤンバには絶縁紙により電気的には接続
されていないが、これらシートと、ロック体とロック舌
片チヤンバとは、それぞれ警報回路に電気的に接続され
ている。底プレートにドリルで孔を形成したり、殴打し
たりするような破壊行為があると、ドリルもしくは金属
製の鋭い工具は接着シートと絶縁紙を貫通する。底プレ
ートとロック舌片チヤンバとは接着警報片と同様に警報
電気回路に夫々接続されているので、接着片とロック体
とは、前記ドリルもしくは金属製の鋭い工具を介して、
互いに電気的に接続されて、警報を発する。

【００４１】図２６ないし２９に示す本発明の上記実施
例において、ロック体の側プレート９７の幅は１００な
いし１２０ｍｍにし、ドアの側縁に装着されるこの側プ
レート９７の部分の幅は３５ｍｍに設定できる。側プレ
ート９７に形成されるボルト孔はロック体側に傾斜され
ている。また、ロック舌片チヤンバの対応する部分１４
０は上記サイズ並びに構成に従って設定され得る。この
結果、外部からロックに与えられる破壊行為は、非常に
高い確率で阻止され得る。本発明で使用される警報電気
回路は、警報のための一般的な電気回路である。

【００４２】本発明では、上述した機構の全てを単一の
ロックに含ませる必要はない。本発明の最も基本的な形
式のロックは、アンチ侵入機構と、部屋のドアの変形を
感知する警報機構と、アンチ移動ロック舌片と外ロック
部分とを含まないものである。ロックシリンダー部分
と、一般的なロック舌片に適合するロック体部分とを備
えたロックが本発明の最も基本的な形式のものであり、
これは第１の実施例のものである。また、ばね片により
押圧され、また、ロックシリンダーの後方外シリンダー
７２内で複数のピンに位置されたＴ字形のピン４６は通
常のピン並びにピンばねに取換えられ得る。かくして、
本発明の最も基本的な形式はＴ字形のピン４６を含まな
い。

【００４３】本発明の説明は好ましい実施例について説
明したたが、この制限された形態に構成されることはな
い。変形並びに変更はこの分野の者にとってなされるで
あろう。本発明の規定は請求の範囲によりなされる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の外側ロック部分を示す図。

【図２】図１のII-II 線における断面図。

【図３】図１のIII-III 線における断面図であり、本発
明に従った外側ロック部分のドア閉塞制御機構を示す
図。

【図４】ロックシリンダの表面を概略的に示す図。

【図５】本発明に従った鍵の側面図。

【図６】本発明に従った鍵のさらなる挿入が終了した後
の鍵とロックシリンダ全体との噛み合い状態を概略的に
示す図。

【図７】本発明に従った後方ロックシリンダを後方から
示す図であり、後方外側シリンダ及び移動部分制御機構
の切断面における自己ロッキング機構の構造を示す図。

【図８】本発明に従った前方及び後方シリンダの結合状
態を示す図。

【図９】本発明に従った自己ロッキング移動プレートの
正面図であり、ロックシリンダ内に位置している状態を
示す図。

【図１０】本発明の自己ロッキング移動プレートの正面
図。

【図１１】図１０に示すプレートの側面図。

【図１２】本発明に従った前方ロックシリンダを示す断
面図であり、鍵が挿入されていない状態を示す図。

【図１３】本発明に従った鍵と前方ロックシリンダとの
係合状態を概略的に示す図であり、鍵が挿入されている
状態を示す図。

【図１４】本発明に従った鍵と前方ロックシリンダとの
係合状態を概略的に示す図であり、鍵が第１の動作を終
了したときの状態を示す図。

【図１５】本発明に従った鍵と前方ロックシリンダとの
係合状態を概略的に示す図であり、鍵がさらにシリンダ
に挿入されたときの状態を示す図。

【図１６】本発明に従った鍵と前方ロックシリンダとの
係合状態を概略的に示す図であり、鍵が第２の動作を終
了したときの状態を示す図。

【図１７】本発明に従ったロック舌片の外観を概略的に
示す図。

【図１８】図１７に示すロック舌片の側面図。

【図１９】（Ａ）は本発明に従ったロック舌片の表面プ
レートを概略的に示す図、（Ｂ）は（Ａ）に示すロック
舌片の概略的側面図。

【図２０】本発明に従ったロック舌片の内部構造を示す
側面図。

【図２１】図２０に示すロック舌片の内部構造を概略的
に示す図。

【図２２】本発明に従ったロック本体の底部プレートの
構造を概略的に示す図。

【図２３】（Ａ）は本発明に従ったロック本体の底部プ
レートの構造を示す図、（Ｂ）は（Ａ）におけるXXIII-
XXIII 線の断面図。

【図２４】本発明に従ったロック本体の底部プレートの
構造を概略的に示す正面図。

【図２５】本発明に従ったロック本体の外観を示す図。

【図２６】本発明に従ったロック本体の外観を示す上面
図。

【図２７】本発明に従ったロック本体の側方プレートを
概略的に示す図。

【図２８】本発明に従った舌片室を概略的に示す図。

【図２９】本発明に従った舌片室の側面図。

【符号の説明】

３７…前方内側シリンダ、３８…前方中間シリンダ、３
９…前方外側シリンダ、５８…鍵、７１…後方外側シリ
ンダ、７２…後方内側シリンダ。

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 前ロックシリンダー並びに後ロックシリ
   ンダーを有するロックシリンダーと、自己ロック制御機
   構と、移動部分制御機構と、ロック体部分とを具備し、 前記前ロックシリンダーは、前外部シリンダーと、前中
   間シリンダーと、前内部シリンダーとを有し、前ロック
   シリンダー内には各々が長手方向に配設された２組のピ
   ンが設けられ、前中間シリンダーの位置付け溝はキー孔
   と連通し、この結果、前内部シリンダーの回転の後、前
   内部シリンダーの位置付けピンはキーのアンチ引出し溝
   と適合して、キーがキー孔から引出されないようになっ
   ており、 前記後ロックシリンダーは後外部シリンダーと、後内部
   シリンダーとを有し、この中にはピン・セット配置が設
   けられており、前記後内部シリンダーは前ロックシリン
   ダーの中間シリンダーに強固に取着されており、前記前
   外部シリンダーは後外部シリンダーに強固に取着されて
   おり、そして後内部シリンダーには駆動ロッドが強固に
   接続されており、 前記自己ロック制御機構は自己ロック制御プレートと、
   接続ロッドと、自己ロック制御ロッドとを有し、前記自
   己ロック制御プレートは前ロックシリンダーと後ロック
   シリンダーとの間に位置して接続ロッドと自己ロック制
   御ロッドとを前ロックシリンダー方向に駆動可能であ
   り、そして前記自己ロック制御ロッドはロックシリンダ
   ーから外に延出しており、 前記移動部分制御機構は、移動部分制御ロッドを駆動す
   るために使用されるＶ字形の部材と、前記ロックシリン
   ダーの回転に伴って上昇して、バーをＶ字形の部材が回
   転させるように移動させるボール／バー機構とを有し、
   前記移動部分制御ロッドはロックシリンダーから外部に
   延出しており、 前記ロック体部分は、本体と、ドアに取着される底プレ
   ートと、外移動部分とを有し、本体に面する底プレート
   の側には連続して外移動部分と外移動ヘッドと自己ロッ
   ク制御ピンとが設けられ、前記移動部分制御ロッドはこ
   の外移動部分に適合され、前記移動部分は外移動ヘッド
   の移動を制御するのに使用され、前記移動部分制御ロッ
   ドにより外移動ヘッドを解放するように回転可能であ
   り、そして前記自己ロック制御ピンは本体部分内に延出
   した前記自己ロック制御ロッドにより押され、 前記ロックシリンダー部分の駆動ロッドは、ロック舌片
   の移動を制御するために使用される外移動ヘッドと適合
   されており、 前記本体部分は、前記ロック舌片を有し、移動が部屋内
   で制御可能な内移動ヘッドがロック舌片の位置を制御す
   るように設けられ、ばね警報シートを備えた自己ロック
   部材がロック舌片の下に位置するとともにロック体部分
   に枢支され、このばね警報シートの一端は自己ロック制
   御ピンにより制御され、またこれの他端は、ロック舌片
   がロック舌片チヤンバ内に挿入されたときに、ロック舌
   片と係合可能であり、そして内ロック機構が秘密コード
   ディスクにより制御されるように設けられており、ま
   た、 前記ロック舌片チヤンバはロック舌片と適合するように
   設けられている機械的ロック装置。
2. 【請求項２】 閉塞ドアと、閉塞ドア制御機構と、全外
   ロック部分を囲む押圧リングとを有する外ロック部分を
   さらに具備し、 前記閉塞ドアにはロックシリンダー内で回転可能なロッ
   ドと、ロックフックとが設けられており、 前記閉塞ドア制御機は、複数の秘密コードディスクと、
   これら秘密コードディスクの各々にシヤフトにより接続
   され、また外周面に凹所を有する複数の秘密コード底デ
   ィスクと、下脚部が秘密コード底ディスクの凹所中に挿
   入された状態で秘密コード底ディスクに制御される変位
   部材と、この変位部材に適合したノブ侵入部材と、この
   ノブ侵入部材に一端で枢支されたノブと、ノブ侵入部材
   により制御されるＬ字形の操作部材と、このＬ字形の操
   作部材により移動されて前記閉塞ドアのロックフックの
   ロッキング並びにこのロッキングの解除が可能なロック
   ヘッドと、閉塞ドアを上昇させるばね／バー機構とをさ
   らに具備する請求項１の機械的ロック装置。
3. 【請求項３】 前記内ロック機構は２つの秘密コードデ
   ィスクと、内ロック腕部とを有し、凹所が２つの秘密コ
   ードディスクの各底ディスクに形成されており、また突
   起が内ロック腕部に設けられており、秘密コードディス
   クが、これらに記された秘密コードが混乱状態であり、
   かつロック舌片がロック舌片チヤンバ内に挿入された状
   態のときに、内ロック腕部が内移動ヘッドをロックして
   これが外力による戻るのを阻止し、そして、秘密コード
   ディスクが、これらの秘密コードが正確に指向されたと
   きに、内ロック腕部は内移動ヘッドとの接続が解除され
   る請求項１の機械的ロック装置。
4. 【請求項４】 ばね片により押圧されたＴ字形のピンが
   前記後ロックシリンダーのピンチヤンバ内に設けられて
   おり、このＴ字形のピンにより絶縁された警報接触シー
   トが、Ｔ字形のピンの位置と対応するように後外部シリ
   ンダーの外面に設けられており、そして前記警報接触シ
   ートとばねシートとは警報電気回路にそれぞれ接続され
   ている請求項１の機械的ロック装置。
5. 【請求項５】 前記ロック舌片は、これより外方に突出
   するアンチ移動ヘッドを備えた中空のロック舌片であ
   り、このアンチ移動ヘッドの突出を制御する制御機構が
   ロック舌片に設けられており、この制御機構はアンチ移
   動ヘッドに枢着されたレバーと、錐形の引張り部材と、
   下移動ホイールと、上移動ホイールとを有し、また、こ
   れら下並びに上移動ホイールは、部分円形であり、この
   切断部分は錐形の引張り部材の一端にそれぞれ圧接され
   ていると共に共通のピンによりロック舌片に枢着されて
   おり、そして補強されたプレートがロック舌片に装着さ
   れている請求項１の機械的ロック装置。
6. 【請求項６】 ブッシュを備えた移動ボルトと、プレー
   トと、短部材と、クロスロッドと、警報ロッドとを有す
   るアンチ侵入機構をさらに具備し、移動ボルトのブッシ
   ュは、移動ボルトがロック体に挿入された状態で、この
   ロック体の下に設けられており、前記プレートはロック
   シリンダーチヤンバに接続され、短部材の一端に枢着て
   おり、この短部材の他端とクロスロッドとはロック舌片
   チヤンバに枢着されており、前記クロスロッドは警報プ
   レートに枢着されており、警報接触シートがロック舌片
   チヤンバに、警報プレートと接触しないようにして、設
   けられており、そして、前記警報接触シートと警報プレ
   ートとは警報電気回路にそれぞれ接続されている請求項
   １の機械的ロック装置。
7. 【請求項７】 部屋のドアの変形を検知するための警報
   機構をさらに具備し、この警報機構はロック体の部分も
   しくはロック舌片チヤンバに枢着された警報指部と、ド
   アもしくはジアフレームに取着されるとともに警報指部
   に回動可能に接続された指基部と、警報指部に対面する
   警報接触シートとを具備し、また、前記警報指部と警報
   接触シートとは警報電気回路にそれぞれ接続されている
   請求項１の機械的ロック装置。
8. 【請求項８】 複数の警報接触シートが、前記ロック体
   の底プレートとドアとの間、並びにロック舌片チヤンバ
   の底プレートとドアフレームとの間に設けられており、
   絶縁シートが前記警報接触シートと、ロック体、ロック
   舌片チヤンバ、ドア及びドアフレームの対応する部分と
   の間に設けられ手織り、これら対応する部分は警報電気
   回路にそれぞれ接続されている請求項１の機械的ロック
   装置。
9. 【請求項９】 前記ロック舌片とロック舌片チヤンバと
   の側プレートの幅は１００ないし１２０ｍｍであり、こ
   れら側プレートに形成されたボルト孔はロック体並びに
   ロック舌片チヤンバ方向に傾斜している請求項１の機械
   的ロック装置。
10. 【請求項１０】 長手方向に配設された前記２組のピン
    のための２つの上噛み合わせ面と、細長の噛み合わせ面
    と、底に形成された溝と、２つの段部を有する請求項１
    の機械的ロック装置に適合されるキー。