JPH07114540A - 文書作成装置及び表示制御方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】変形文字のような特殊な文字が含まれている文
書データのレイアウトを速やかに表示することを目的と
する。 【構成】入力部１１を通じてレイアウトウインドウ機能
を指示すると、制御部１３はレイアウトウインドウ処理
部２０を通じてレイアウト処理を行う。レイアウトウイ
ンドウ処理部２０では、現在表示部１７に表示されてい
るデータを含む１頁分の文書データのレイアウトデータ
を作成する。この場合、通常文字を線（または点）で示
し、変形文字をその大きさに応じた領域（矩形）で示す
ようなレイアウトデータを作成する。このようにして作
成されたレイアウトデータは文書画面とは別のレイアウ
トウインドウ画面に表示される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、日本語ワードプロセッ
サ等の文書作成装置に係り、特に変形文字（図形文字）
と呼ばれる特殊文字の作成機能を備え、その変形文字を
有する文書のレイアウト表示を行う文書作成装置及び表
示制御方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、文書作成装置では、変形文字（図
形文字）と呼ばれる特殊文字の作成機能を備えたものが
ある。これは、文字の形を変えたり、修飾を掛けたりす
る機能である。この機能によって作成された変形文字
は、通常の文字とは別の管理の下で、移動、コピー、削
除といった編集を施すことができる。

【０００３】ところで、１頁分の文書データの全部を表
示画面に一度に表示できない場合において、全体のレイ
アウトを確認するために、画面を縮小して表示すること
が一般に行われている。このような縮小表示では、文書
データが例えば１／２に縮小されて表示されるため、通
常表示では表示画面内に収まらない文書データであって
も、全体のレイアウトを確認することができる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記したように、従
来、文書全体のレイアウトを確認するために、画面の縮
小表示を行っていた。この場合、上述したような変形文
字が頁内に作成されていると、その変形文字も含めて縮
小表示を行うことになるが、変形文字は通常の文字とは
別の管理の下でそのパターンを展開しなければならない
ため、表示に時間を要する等の問題があった。

【０００５】本発明は上記のような点に鑑みなされたも
ので、変形文字のような特殊な文字が含まれている文書
データのレイアウトを速やかに表示することのできる文
書作成装置及び表示制御方法を提供することを目的とす
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の文書作成装置
は、複数頁からなる文書データを記憶した文書記憶手段
と、この文書記憶手段に記憶された上記文書データを表
示する表示手段と、この表示手段に表示された上記文書
データ中の通常文字を点または線で示し、上記通常文字
とは異なる特殊文字をその大きさに応じた領域で示す１
頁分のレイアウトデータを作成するレイアウト作成手段
と、このレイアウト作成手段によって作成された上記レ
イアウトデータを上記表示手段に上記文書データと共に
表示する表示制御手段とを具備したものである。

【０００７】

【作用】上記の構成によれば、文書データ中の通常文字
を点または線で示し、上記通常文字とは異なる特殊文字
をその大きさに応じた領域で示す１頁分のレイアウトデ
ータが作成され、上記文書データと共に表示される。し
がたって、例えば変形文字のような特殊文字が文書デー
タに含まれているような場合に、その特殊文字のレイア
ウトを全体のバランスを把握しながら、簡単に編集する
ことができる。また、レイアウトデータでは、通常文字
は線または点、変形文字はその大きさに応じた領域で示
されているため、従来のような縮小表示に比べて、無駄
な処理を省いて速やかにレイアウト表示を行うことがで
きる。

【０００８】

【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。図１はレイアウトウインドウ機能を備えた文書
作成装置の構成を示すブロック図である。図１におい
て、入力部１１は、文書作成に必要な各種の情報を入力
するためのキーボードである。この入力部１１には、か
な文字、英文字、数字等の入力キーをはじめ、レイアウ
トウインドウ機能に関する各種ファンクションキーや、
カーソルの位置を指示するカーソルキー等を備えてい
る。また、機能指定キーとして、例えば「機能１」、
「機能２」のキーが設けられており、この「機能１」、
「機能２」のキーと他のキーとの組合わせ操作により各
種機能が指定できるようになっている。入力制御部１２
は、入力部１１によって入力される各種情報の入力制御
を行う。

【０００９】制御部１３は、本装置全体の制御を行うＣ
ＰＵからなり、ここでは入力部１１によるレイアウトウ
インドウ機能の指示に従ってメモリ１４をアクセスし、
レイアウトウインドウ処理部２０を通じて表示制御処理
を実行する。

【００１０】メモリ１４は、文書バッファ１５および変
形文字バッファ１６を有する。文書バッファ１５は、複
数頁からなる文書データを格納している。変形文字バッ
ファ１６は、変形文字（図形文字）を記憶している。こ
の変形文字は、特定の機能によって作成される特殊文字
であり、アウトラインデータによって構成されている。
なお、この特殊文字の作成方法については、ここでは直
接関係しないため、その説明を省略するものとする。

【００１１】表示部１７は、各種の情報を表示するため
の表示装置であり、例えば４０字２０行のバックライト
付き液晶ディスプレイからなり、最下行（第２０行目）
がガイド表示専用の領域（ガイド行）に設定されてい
る。表示制御部１８は、制御部１３の制御の下で表示部
１７に対する表示制御を行う。ＶＲＡＭ（ビデオＲＡ
Ｍ）１９には、表示部１７に表示するデータが展開され
る。

【００１２】レイアウトウインドウ処理部２０は、制御
部１３の制御の下で、変形文字を含む文書データの１頁
分のレイアウトデータを作成する。図２は文書画面およ
びレイアウトウインドウ画面の構成を示す図である。表
示部１７の表示領域が左右または上下で分割され、一方
に文書画面３１が表示され、他方にレイアウトウインド
ウ画面３２が表示される。文書画面３１は、文書データ
を表示するための画面である。レイアウトウインドウ画
面３２は、レイアウトデータを表示するための画面であ
る。文書画面３１において、図中３３で示される文字は
通常文字であり、３４ａ〜３４ｃで示される文字は変形
文字である。

【００１３】レイアウトウインドウ画面３２には、文書
画面３１に表示されている部分（点線で示す部分）を含
む１頁分の文書データのレイアウトデータが表示され
る。この場合、通常文字３３は線（または点）３５で表
示され、変形文字３４ａ〜３４ｃはその大きさに応じた
領域（矩形）３６ａ〜３６ｃで表示される。

【００１４】また、文書画面３１とレイアウトウインド
ウ画面３２は連動しており、カーソル３７が表示されて
いる画面が編集対象となり、そのときの編集操作は他の
画面に反映されるようになっている。

【００１５】次に、同実施例の動作を説明する。図３の
フローチャートに示すように、入力部１１を通じてレイ
アウトウインドウ機能を指示すると（ステップＳ１）、
制御部１３はレイアウトウインドウ処理部２０を通じて
レイアウト処理を行い、図２に示すようなレイアウトウ
インドウ画面３２を文書画面３１とは別にマルチウイン
ドウ方式で表示する（ステップＳ２）。

【００１６】すなわち、レイアウトウインドウ処理部２
０は、制御部１３の制御の下で、現在表示部１７に表示
されているデータを含む１頁分の文書データのレイアウ
トデータを作成する。この場合、文書画面３１上の通常
文字を線（または点）で示し、変形文字をその大きさに
応じた領域（矩形）で示すようなレイアウトデータを作
成する。

【００１７】このようにして作成されたレイアウトデー
タは図２に示すようなレイアウトウインドウ画面３２に
表示される。この場合、マルチウインドウ方式により、
表示部１７の表示領域を左右または上下で分割し、一方
に文書画面３１を表示し、他方にレイアウトウインドウ
画面３２を表示し、文書画面３１とレイアウトウインド
ウ画面３２とを連動させることで、一方の画面上での編
集操作を他方の画面に反映させる。

【００１８】また、レイアウトウインドウ画面３２で
は、１頁分の文書データのレイアウトを見せることが基
本であるため、レイアウトウインドウ画面３２内にレイ
アウトデータが収まらないような場合には、現在表示中
の文書データに設定されている書式から用紙サイズおよ
び用紙方向を判別し、縦方向と横方向のサイズで短い方
を基準に表示する。

【００１９】しかして、図２に示すようなレイアウトウ
インドウ画面３２が文書画面３１と共に表示部１７に表
示された状態で、例えばレイアウトウインドウ画面３２
上で変形文字のレイアウトを編集する際には（ステップ
Ｓ３のＹｅｓ）、入力部１１の操作によりカーソル３７
をレイアウトウインドウ画面３２に移す（ステップＳ４
およびＳ５）。これにより、カーソル３７のある画面を
編集対象としてアクセスすることができ、レイアウトウ
インドウ画面３２に表示されている領域３６ａ〜３６ｃ
を移動したり、削除するなどして、変形文字のレイアウ
トを編集することができる（ステップＳ６）。この場
合、レイアウトウインドウ画面３２では、１頁全体のレ
イアウトを確認しながら編集することができるため、編
集操作をスムーズに行うことができる。また、このとき
の編集操作は、文書画面３１にも反映されているため、
実際のデータ（変形文字３４ａ〜３４ｃ）を編集する必
要はない。

【００２０】一方、文書画面３１上で変形文字を編集す
る際には（ステップＳ７のＹｅｓ）、入力部１１の操作
によりカーソル３７を文書画面３１に移す（ステップＳ
８およびＳ９）。これにより、文書画面３１上で変形文
字３４ａ〜３４ｃを直接編集することができる（ステッ
プＳ１０）。

【００２１】レイアウト編集または変形文字の編集が終
了し、入力部１１を通じて終了指示があると（ステップ
Ｓ１１のＹｅｓ）、レイアウトウインドウ画面３２がク
ローズされ、元の文書画面３１のみが表示部１７に表示
される（ステップＳ１２）。

【００２２】このように本発明のレイアウトウインドウ
機能を起動することで、文書データの１頁分のレイアウ
トを表示することができ、例えば変形文字が文書データ
に含まれているような場合に、その変形文字のレイアウ
トを全体のバランスを把握しながら、簡単に編集するこ
とができる。また、このレイアウト表示に際しては、通
常文字は線または点で表示するようにし、変形文字はそ
の大きさに応じた領域で表示するようにしているため、
従来のような縮小表示に比べて、無駄な処理を省いて速
やかに表示することができる。

【００２３】なお、上記実施例では、変形文字について
説明したが、本発明は変形文字に限らず、例えば図形な
ど、通常文字とは別の管理下で作成される特殊文字の全
てに適用できるものである。

【００２４】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、文書デー
タの１頁分のレイアウトを表示することができるため、
変形文字のような特殊文字が文書データに含まれている
ような場合に、その変形文字のレイアウトを全体のバラ
ンスを把握しながら、簡単に編集することができる。ま
た、通常文字を線または点で表示し、変形文字をその大
きさに応じた領域で表示することにより、無駄な処理を
省いて速やかなレイアウト表示を実現できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係る文書作成装置の構成を
示すブロック図。

【図２】同実施例の文書画面およびレイアウトウインド
ウ画面を示す図。

【図３】同実施例の動作を示すフローチャート。

【符号の説明】

１１…入力部、１２…入力制御部、１３…制御部、１４
…メモリ、１５…文書バッファ、１６…変形文字バッフ
ァ、１７…表示部、１８…表示制御部、１９…ＶＲＡ
Ｍ、２０…レイアウトウインドウ処理部、３１…文書画
面、３２…レイアウトウインドウ画面、３３…通常文
字、３４ａ〜３４ｃ…変形文字、３５…通常文字を示す
線、３６ａ〜３６ｃ…変形文字を示す領域。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数頁からなる文書データを記憶した文
   書記憶手段と、 この文書記憶手段に記憶された上記文書データを表示す
   る表示手段と、 この表示手段に表示された上記文書データ中の通常文字
   を点または線で示し、上記通常文字とは異なる特殊文字
   をその大きさに応じた領域で示す１頁分のレイアウトデ
   ータを作成するレイアウト作成手段と、 このレイアウト作成手段によって作成された上記レイア
   ウトデータを上記表示手段に上記文書データと共に表示
   する表示制御手段とを具備したことを特徴とする文書作
   成装置。
2. 【請求項２】 上記表示制御手段は、上記文書データお
   よび上記レイアウトデータをそれぞれ別の画面で連動表
   示することを特徴とする請求項１記載の文書作成装置。
3. 【請求項３】 文書記憶手段に記憶された複数頁からな
   る文書データを表示する表示手段を備えた文書作成装置
   の表示制御方法において、 上記表示手段に表示された上記文書データ中の通常文字
   を点または線で示し、上記通常文字とは異なる特殊文字
   をその大きさに応じた領域で示す１頁分のレイアウトデ
   ータを作成し、 このレイアウトデータを上記表示手段に上記文書データ
   と共に表示するようにしたことを特徴とする表示制御方
   法。