JPH0710925Y2 - トラクタの作業機駆動力取出し装置 - Google Patents

トラクタの作業機駆動力取出し装置

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JPH0710925Y2
JPH0710925Y2 JP1126489U JP1126489U JPH0710925Y2 JP H0710925 Y2 JPH0710925 Y2 JP H0710925Y2 JP 1126489 U JP1126489 U JP 1126489U JP 1126489 U JP1126489 U JP 1126489U JP H0710925 Y2 JPH0710925 Y2 JP H0710925Y2
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JP
Japan
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pto
shaft
gear
transmission
clutch
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JP1126489U
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JPH02102829U (ja
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秀介 根本
啓作 疋嶋
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Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
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Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案はトラクタにおいてロータリ耕耘機等の作業機
の駆動力を取出すための、PTO軸を備える作業機駆動力
取出し装置に関するものである。
〔従来の技術〕 トラクタのPTO軸を車速とは無関係な回転数で駆動する
ライブPTO系の駆動機構と車速に比例した回転数で駆動
するグランドPTO系の駆動機構とを設けて、何れかの駆
動機構によりPTO軸の回転駆動を得ることはふるくから
行なわれて来ている。
そして例えば特開昭48−104224号公報及び実開昭56−97
128号公報に開示されているように一般に、ライブPTO系
の駆動機構中にはライブPTO変速装置が設けられ、また
グランドPTO駆動機構はプロペラ軸からギヤ伝動を受け
るグランドPTO伝動軸を備え該伝動軸からPTO軸に対しギ
ヤ伝動するものに構成されて来ている。
上記した2公報のうち特開昭48−104224号公報のものは
ライブPTO変速装置の変速軸とグランドPTO伝動軸とをPT
O軸と平行配置して設け、PTO軸上に摺動のみ自在に設け
たクラツチ歯車を変速軸上の歯車とグランドPTO伝動軸
上の歯車とに択一的に噛合せて、何れかのPTO駆動機構
によつてPTO軸の回転駆動を得るように構成されてい
る。また実開昭56−97128号公報のものはライブPTO変速
装置を、PTO軸を変速軸として設け、PTO軸上にグランド
PTO歯車を固定設置して、PTO軸に平行配置のグランドPT
O伝動軸上に遊嵌設置し該グランドPTO歯車に対し噛合せ
た歯車を、グランドPTO伝動軸上に摺動のみ自在に設け
たクラツチ金物により選択的にグランドPTO伝動軸へと
結合可能としてグランドPTOクラツチを構成している。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上述した2公報のものを比較すると、実開昭56−97128
号公報のものはPTO軸がライブPTO変速装置の変速軸とし
て利用されていることから平行配置の軸本数が特開昭48
−104224号公報のものより少なくコンパクトな構造とな
つている。
しかしながら特開昭48−104224号公報のものがPTO軸上
のクラツチ歯車をライブPTO系の歯車とグランドPTO系の
歯車とに択一的に噛合せてPTO軸の回転駆動を得る構造
であることから、PTO軸がライブPTO系駆動機構とグラン
ドPTO駆動機構とに同時に接続される事態を現出させな
いのに対し、実開昭56−97128号公報のものはライブPTO
変速装置を介しPTO軸が回転駆動されている状態の下で
グランドPTO伝動軸上のグランドPTOクラツチが入れら
れ、PTO軸が2系統の駆動機構に同時に接続されて伝動
部材の破損が起きるおそれがあり、このため上記のよう
な2系統駆動機構への同時接続を不可能とする重復接続
防止手段を設けておく必要があるものとなつている。
そこでこの考案は実開昭56−97128号公報に開示のもの
同様にコンパクトな構造でありながら上記のような重復
接続防止手段を不要とする、トラクタの新規な作業機駆
動力取出し装置を提供しようとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
そのためにこの考案は添付図に例示するようにトラクタ
の作業機駆動力取出し装置において、エンジンにより回
転駆動される原動軸23とPTO軸3上に遊嵌設置した中空
の変速軸2との間で変速伝動を行うライブPTO変速装置
1を設ける一方、グランドPTO歯車4をPTO軸3上に遊嵌
設置し、上記した変速軸2とグランドPTO歯車4間でPTO
軸3上に、変速軸2とグランドPTO歯車4とをPTO軸3に
対し択一的に結合する切替えクラツチ5を設けた。
〔作用〕
それぞれがPTO軸3上に遊嵌設置されているライブPTO系
の中空変速軸2とグランドPTO系のグランドPTO歯車4と
を択一的にPTO軸3へと結合する切替えクラツチ5は、P
TO軸3をライブPTO系及びグランドPTO系の両駆動機構に
対し同時に接続することを許さず、したがつて前述のよ
うな重復接続防止手段を不要とする。
〔実施例〕
図はトラクタのミツシヨンケース8の後部に連設された
リヤケース9の内部を示しており、ミツシヨンケース8
内の図外車速変速装置によつて変速回転を受けるプロペ
ラ軸10と図外エンジンによつて直接に回転駆動を受ける
駆動軸11とが、ミツシヨンケース8内からリヤケース9
内へと突入させて設けられている。リヤケース9の底壁
内面上には前後の支持壁12,13を立設してある。後端部
を支持壁12に支持されている2分割構造のプロペラ軸10
は後端のベベルピニオン14を差動装置リングギヤ15と噛
合され、差動装置から図外の左右の後輪へと走行駆動力
が伝達される。PTO軸3は支持壁13とリヤケース後蓋16
とに支持され、リヤケース9から後方へと延出させてあ
る。
ライブPTO系の駆動機構は支持壁12に支持させて前記駆
動軸11の延長線上に設けたクラツチ従動軸18、支持壁12
の前方側で駆動軸11とクラツチ従動軸18間に介装したラ
イブPTOクラツチ19、クラツチ従動軸18の延長線に配置
され軸接手20によつてクラツチ従動軸18に連結されてい
る中間軸21、支持壁13と後蓋16とに支持させて中間軸21
の延長線上に設けられ軸接手22によつて中間軸21に連結
されている原動軸23を有し、原動軸23と前記した中空の
変速軸2間に前記ライブPTO変速装置1が配設されてい
る。
このライブPTO変速装置1は、原動軸23に一体形成した
2個の変速歯車25,26と中空変速軸2上に遊嵌設置した
2個の変速歯車27,28とをそれぞれ噛合せて成る2列の
変速ギヤトレーンを備える。変速軸2上には両変速歯車
27,28間でスプラインカラー29をスプライン嵌めして固
定設置してあり、このスプラインカラー29上にスプライ
ン嵌めしてシフタスリーブ30が摺動のみ自在に設けられ
ている。変速歯車27,28のボス部にはシフタスリーブ30
内周面のスプライン爪を噛合せうるスプライン爪27a,28
aが形成されている。シフタスリーブ30を図示の中立位
置から図上で右向きにシフト操作しスプライン爪27aに
係合させて変速歯車27を変速軸2に結合すると変速軸2
が1速の回転数で、また図上で左向きにシフト操作しス
プライン爪28aに係合させて変速歯車28を変速軸2に結
合すると変速軸2が2速の回転数で、それぞれ回転駆動
される。
グランドPTO系の駆動機構は、ミツシヨンケース8の後
壁と前記支持壁13とに前後の端部を支持させてリヤケー
ス9内の下方位置に設けられたグランドPTO伝動軸32を
有する。この伝動軸32はリヤケース9内の前端部で歯車
33,34の噛合せによりプロペラ軸10へと接続され、プロ
ペラ軸10の回転数と比例した回転数で回転駆動を受ける
ものとされている。グランドPTO伝動軸32の後端部上に
は支持壁13の直背後で歯車35が固定設置され、この歯車
35がPTO軸3に遊嵌された前記グランドPTO歯車4に噛合
されている。
前記切替えクラツチ5は、中空の変速軸2とグランドPT
O歯車4間でPTO軸3上にスプライン嵌めして固定設置さ
れているスプラインカラー37を有する。このスプライン
カラー37上にはクラツチスリーブ38がスプライン嵌めに
より摺動のみ自在に設置され、変速軸2上の前記スプラ
インカラー29のスプライン嵌めに利用されたスプライン
爪2aは切替えクラツチ5側の端から変速軸2の外周面に
形成されている。またグランドPTO歯車4のボス部には
スプライン爪4aが形成され、クラツチスリーブ28内周面
のスプライン爪はこれらのスプライン爪2a,4aに対し噛
合せうるものとされている。以上により図例切替えクラ
ツチ5は図示の中立位置からクラツチスリーブ38を図上
で右方向に変位操作しスプライン爪2aに対し噛合せると
変速軸2をPTO軸3へと結合し、また図上で左方向に変
位操作しスプライン爪4aに対し噛合せるとグランドPTO
歯車4をPTO軸3へと結合するものに構成されている。
前記ライブPTOクラツチ19は、クラツチ従動軸18上に固
定設置したクラツチハウジング40と駆動軸11上に固定設
置した回転支持金物41とに複数枚宛の摩擦エレメントを
摺動のみ自在に支持させて成る摩擦多板式のものに構成
されている。ライブPTOクラツチ19に対し作動油を供給
するための油圧ポンプ42は駆動軸11をポンプ軸として内
接歯車式のものに構成され、ミツシヨンケース8の後壁
面上に装着してリヤケース9内の前端上部に設置されて
いる。この油圧ポンプ42から吐出される油は図外の方向
切換弁を介しクラツチ従動軸18内の作動油路43へと導か
れ、ライブPTOクラツチ19のピストン44背後の油圧室へ
供給される。作動油供給路のロータリジヨント部を形成
する環状油溝45は、クラツチ従動軸18の外周面に形成さ
れ支持壁12の軸挿通穴の内周面によつてシールされてい
る。駆動軸11には、油圧ポンプ42のリーク油を軸受部と
かクラツチ摩擦エレメント部に対し導く潤滑油路46が穿
設されている。
ライブPTOクラツチ19はライブPTO変速装置1の変速操作
時に切られ、また一般にPTO軸3をグランドPTO駆動する
とき及びPTO軸3の駆動を行なわないときには切つてお
かれる。
クラツチスリーブ38の操作によつて切替えクラツチ5に
より変速軸2をPTO軸3に対し結合すると車速とは無関
係にライブPTO変速装置1により設定される回転数でPTO
軸がライブPTO駆動され、またクラツチスリーブ38の操
作によつて切替えクラツチ5によりグランドPTO歯車4
をPTO軸3に対し結合すると車速に比例した回転数でPTO
軸がグランドPTO駆動される。
〔考案の効果〕
ライブPTO変速装置1の変速軸2を中間軸としてPTO軸3
上に遊嵌設置した本考案によれば、変速軸2がPTO軸3
と同心状で該PTO軸3上に位置することからPTO軸をライ
ブPTO変速装置の変速軸として用いている前述の実開昭5
6−97128号公報に開示のものと同様のコンパクトな構造
の作業機駆動力取出し装置が提供され、それでありなが
ら作用の項で前述したようにライブPTO系の変速軸2と
グランドPTO歯車4とを択一的にPTO軸3へと結合するよ
うにPTO軸3上に設けた切替えクラツチ5によつて、上
記公報に開示のものが必要としていた重復接続防止手段
が不要とされて作業機駆動力取出し装置の構造が単純化
される。
【図面の簡単な説明】
図はこの考案の一実施例を装備するトラクタの一部分を
示す一部展開縦断側面図である。 1…ライブPTO変速装置、2…変速軸、2a…スプライン
爪、3…PTO軸、4…グランドPTO歯車、4a…スプライン
爪、5…切替えクラツチ、10…プロペラ軸、23…原動
軸、27,28…変速歯車、27a,28a…スプライン爪、30…シ
フタスリーブ、32…グランドPTO伝動軸、33,34,35…歯
車、38…クラツチスリーブ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンにより回転駆動される原動軸23と
    PTO軸3上に遊嵌設置した中空の変速軸2との間で変速
    伝動を行うライブPTO変速装置1を設ける一方、グラン
    ドPTO歯車4をPTO軸3上に遊嵌設置し、上記した変速軸
    2とグランドPTO歯車4間でPTO軸3上に、変速軸2とグ
    ランドPTO歯車4とをPTO軸3に対し択一的に結合する切
    替えクラツチ5を設けたことを特徴としてなるトラクタ
    の作業機駆動力取出し装置。
JP1126489U 1989-01-31 1989-01-31 トラクタの作業機駆動力取出し装置 Expired - Lifetime JPH0710925Y2 (ja)

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JPH02102829U JPH02102829U (ja) 1990-08-15
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