JPH0692516A - 媒体搬送機構 - Google Patents

媒体搬送機構

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Publication number
JPH0692516A
JPH0692516A JP24534092A JP24534092A JPH0692516A JP H0692516 A JPH0692516 A JP H0692516A JP 24534092 A JP24534092 A JP 24534092A JP 24534092 A JP24534092 A JP 24534092A JP H0692516 A JPH0692516 A JP H0692516A
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JP
Japan
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medium
roller
rollers
width
side wall
Prior art date
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Application number
JP24534092A
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English (en)
Inventor
Masayuki Imai
雅之 今井
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 媒体搬送ローラの一部を弾性材で成る断面く
字形のローラとした媒体搬送機構に関し、コストの安い
簡単な機構で、媒体を搬送しながら幅寄せすることがで
きる媒体搬送機構を提供することを目的とする。 【構成】 搬送路6の左右いずれか一方の側壁60を基準
面として媒体5の側端を当接して搬送する媒体搬送機構
であって、搬送路6の媒体5を搬送する方向に対して直
角方向に設けられた回転軸10と、弾力性を有する材料で
断面がく字形に形成され、く字形の開口方向を基準面と
する側壁60の方向に向けて回転軸10に取り付けられた少
なくとも1つのローラ11と、ローラ11に対向して外径が
ローラ11の外径と所定の重複量を有し、ローラ11に圧接
してローラ11の回転に連れて回転する回転体12とを備
え、回転軸10の回転によりローラ11及び回転体12によっ
て媒体5を挟持して搬送する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金融機関で使用される
窓口端末装置(Uiversal Banking Terminal :以下UBT
という) や記帳機等の媒体搬送機構に係り、特に媒体搬
送ローラの一部を弾性材で成る断面く字形のローラとし
た媒体搬送機構に関するものである。
【0002】近来、金融機関で使用されているUBT、
記帳機、及び自動預金支払兼用機 (Automatic Teller M
acine:ATM)等に組み込まれた通帳プリンタによって
取引データの記帳が行われており、通帳の他に取引の種
類によって異なるサイズの伝票や証書に取引データの記
入が行われている。
【0003】このような印字媒体をUBT等の通帳プリ
ンタの媒体挿入口に挿入する時に側壁に沿って挿入して
も、側壁との間に隙間が生じたり、斜行気味になったり
することが多く、搬送を一旦止めて幅寄せを行うか、搬
送しながら幅寄せを行う方法があるが、処理時間が長く
掛かったり、印字媒体の座屈や損傷が生じるので、簡単
な機構で幅寄せができて、しかも処理時間が短縮できる
方法が望まれている。
【0004】
【従来の技術】以下、図10〜図13により従来方法を説明
する。全図を通じて同一符号は同一対象物を示す。
【0005】図10は本発明が適用される記帳機の斜視図
で、図に示すように、記帳機は媒体5a (通帳或いは伝票
等) が挿入される挿入口1を備えた装置本体2と、顧客
の口座番号及び取引内容等を操作入力するキーボード
(以下KBという)3と、操作処理内容等が表示されるデ
ィスプレイ (以下CRTという)4とで構成されている。
【0006】装置本体2は図示省略したコンピュータセ
ンタにオンライン接続されている。また通常、通帳は伝
票より挿入幅が狭く、挿入口1の幅は、最大幅の伝票等
の幅に設定されているので、通帳及び幅の狭い伝票等は
搬送路6aの一方の側壁60aを基準面として挿入時に突当
てして搬送される。
【0007】従ってテラーが媒体5aを挿入口1より挿入
して、KB3より取引データを入力するとCRT4に表
示されるので、これを確認して確認釦を押すと、コンピ
ュータセンタとの交信が行われて、媒体5aに取引データ
が印字されて排出される。
【0008】ここにおいて、媒体5aの印字に正常なアラ
イメントを得るために、人為的に媒体5aを搬送路6aの側
壁60aに突当てる操作を行って媒体5aを吸入している
が、操作をゆっくり行わないと、突当てした後に手を離
す時に媒体5aがずれたり、媒体5aの弾力で側壁60aから
跳ね返って、側壁60aから離れたり斜めになったりする
ので、操作に時間を掛けるのは操作性が悪く、これをカ
バーするために媒体5aの幅寄せが行われている。
【0009】幅寄せ方法は、従来、 印字媒体の搬送手段とは別個の、基準面への突当て手
段を備える第1の方法(以下従来例(1) という) 印字媒体の搬送手段を兼用した基準面への突当て手段
を備える第2の方法 (以下従来例(2) という)が行われている。
【0010】通帳プリンタへの媒体5aの吸入方法を詳し
く説明すると、図11に示すように、まず挿入口1から媒
体5aを矢印A方向に挿入してストッパ7に突当てるとセ
ンサSによって媒体5aが検出されて、図示省略したプラ
ンジャーマグネット(以下PMという)の励磁により、
ストッパ7が退避すると共に押さえローラR3,R4 がクロ
ーズし、パルスモータ (以下モータという)M1 の駆動に
より送りローラR1,R2が回転して媒体5aは図中破線で示
す幅寄せ位置へ送られる。
【0011】この時、図12 (従来例(1))(a) に示すよう
に、媒体5aが搬送路6aの左側の側壁60aにガイドされて
斜行がない状態であれば、センサS2,S3 が何れも通帳5a
を検出し、更に媒体5aの先端がセンサS1に検出されるの
で、媒体5aは幅寄せ動作を必要とせずそのままプリンタ
部8へ送られる。
【0012】もし図12(b) に示すように、センサS1の検
出だけ(或いはセンサS3,S1 だけか、センサS2,S1 だ
け) であると、媒体5aは幅寄せの必要があり、PMの励
磁が解除されて送りローラR1,R3 がオープン状態にな
り、モータM2が回転しモータ軸に設けられたピニオンG
の回転によって押し板9に設けられたラック91が移動
し、押し板9を矢印C方向に移動させて、図12(c) に示
すように、押し板9の押当面90で媒体5aを左側の側壁60
aに突き当て、センサS2,S3 によって幅寄せが検出され
ると、モータM2の逆回転によって押し板9が後退してホ
ームポジションへ戻り、媒体5aはプリンタ部8へ送られ
る。
【0013】このようにして媒体5aの斜行を押し板9の
幅寄せで矯正してからプリンタ部8へ搬送する。また図
13 (従来例(2))(a) 〜(c) に示すように、搬送方向と横
方向に設けられた2つの断面菱形の駆動ローラR5,R6
と、駆動ローラR5,R6 に夫々対向する押さえローラR7,R
8 を備え、押さえローラR7は常態では搬送路6bの下側に
退避していて、幅寄せの時に搬送路6b内に突出する。
【0014】従って、駆動ローラR5,R6 が矢印方向に回
転して交互に媒体5aと「接触しては離れる」動作を繰り
返すことにより、媒体5aを搬送しながら、幅寄せする。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように従
来方法では、 従来例(1) では、媒体が伝票のように薄い媒体である
と、媒体が押し板によって幅寄せした時に、媒体の端部
が側壁に衝突し座屈または損傷を引き起こし、確実な効
果が得られないことがある。しかも、媒体の搬送を一時
停止して幅寄せを行うので、記帳処理時間が長く掛か
る。
【0016】従来例(2) では、媒体の幅寄せは一方向
にのみ可能であり、逆回転をすると媒体は側壁から離れ
てしまう。しかもローラと媒体とが確実にグリップしな
いために、複数枚重ね媒体(複写伝票)の層間ズレを引
き起こし易い。
【0017】更に従来例(1) 及び従来例(2) に共通し
た問題として、幅寄せ専用の機構を必要とするので、コ
ストが掛かる。 また通帳、伝票、証書等の性質が異なる媒体を一様に幅
寄せ処理することは困難である。即ち、厚さのある搬送
抵抗の大きい通帳のような媒体を幅寄せするために、大
きな幅寄せ力を適用すると、腰の弱い伝票のような媒体
の過分な突当てを引き起こし、折れや皺等の障害の原因
になり、また腰の弱い媒体に適合させて幅寄せ力を弱く
すると、搬送抵抗の大きい媒体を確実に幅寄せできな
い。という問題点がある。
【0018】本発明は、コストの安い簡単な機構で、異
なる厚さの媒体に適応して搬送しながら幅寄せすること
ができる媒体搬送機構を提供することを目的としてい
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】図1及び図2は本発明の
原理図で、図1は請求項1に対応する原理図、図2は請
求項2に対応する原理図である。 1)請求項1に対応する手段 図1(a) は正面図、(b) は側面図である。図において、
5は媒体、6は搬送路、60は側壁、10は搬送路6の媒体
5を搬送する方向に対して直角方向に設けられた回転
軸、11は弾力性を有する材料で断面がく字形に形成さ
れ、く字形の開口方向をガイドとする側壁60の方向に向
けて回転軸10に取り付けられた少なくとも1つのロー
ラ、12はローラ11に対向して外径がローラ11の外径と所
定の重複量を有し、ローラ11に圧接してローラ11の回転
に連れて回転する回転体である。
【0020】従って、回転軸10の回転によりローラ11及
び回転体12によって媒体5を挟持して搬送するように構
成されている。 2)請求項2に対応する手段 図2(a) は正面図、(b) は側面図である。
【0021】図2において、5は媒体、60は側壁、110
は搬送手段、6は媒体5を搬送する方向に上下に湾曲し
たS字状に形成した搬送路である。従って搬送路6の左
右いずれか一方の側壁60を基準面として媒体5の側端を
当接して、搬送手段110 によって媒体5を搬送するよう
に構成されている。
【0022】
【作用】
1)請求項1に対応する作用 対向するローラ11の外径及び回転体12の外径に意図的に
重複量を与えることにより、ローラ11を回転体12に圧接
した時に変形を生じ、く字形の開口方向に変位を得るこ
とができる。
【0023】即ち、回転軸10の回転によりローラ11及び
回転体12が媒体5を挟持して搬送する時に、ローラ11の
外周は回転体12の外周に押されてく字形の上端がつぼま
るように撓み、一定の回転角における変位量、即ち、媒
体5の移動量は、ローラ11の外周に媒体5が接する位置
からローラ11の最大変位点に移行する動作により得られ
る。
【0024】よって撓んだ部分の外周の位置が常態での
外周の位置より僅か側壁60側に移動し、ローラ11の回転
により外周の異なる位置が順次移動するので、この移動
の連続により媒体5は搬送されながら側壁60の方向へ幅
寄せされる。しかも媒体5の厚さに応じてローラ11の撓
み量が異なるので、厚さに応じた搬送抵抗及び幅寄せ力
が得られ、確実な幅寄せができる。
【0025】このようにして、コストの安い簡単な機構
で、異なる厚さの媒体5に適応して媒体5を搬送しなが
ら幅寄せを行うことができ、処理時間が短縮することが
できる。 2)請求項2に対応する作用 搬送路6が媒体5を搬送する方向にS字状に湾曲してい
るので、搬送される媒体5も搬送路6によってS字状に
湾曲して横方向の剛性が増加し、搬送路6の一方の側壁
60を基準面として搬送手段110 によって搬送する時に媒
体5が側壁60に強く押し付けられた場合に、座屈等によ
る変形を防止することができ、特に薄くて腰の弱い媒体
5の場合に効果が大きい。
【0026】
【実施例】従来例で説明した記帳機の通帳プリンタに本
発明(請求項1、請求項2及び請求項3に対応する)を
適用した一実施例を図3〜図7を参照して説明する。
【0027】図3及び図4(但し、図4は搬送路6bの下
面側のローラ11a,11b 及びローラ11a,11b に関連する機
構部分を実線で示している) は本発明の実施例を示す構
成図、図5は実施例の制御ブロック図、図6は制御ブロ
ック図、図7は実施例のフローチャートを示す。全図を
通じて同一符号は同一対象物を示す。
【0028】図3及び図4の軸10a,10b 及びボール12a
は、図1の回転軸10及び回転体12に夫々対応し、また図
3及び図4のローラ11a,11b 及び送りローラR9は、図2
の搬送手段110 に対応している。
【0029】図3及び図4の側面図及び平面図に示すよ
うに、従来例の図11で説明した送りローラR1,R2 及び押
さえローラR3,R4 に代えて、ローラ11a,11b,、ボール12
a,12b 、送りローラR9、及び押さえローラR10 が設けら
れている。
【0030】即ち、挿入口1の内部のストッパ7aの手前
の搬送路6bの下側にローラ11a,11bが設けられ、ローラ1
1a,11b に対向して搬送路6bの上側にボール12a,12b が
設けられている。
【0031】ストッパ7aは、先端に固定されたレバー70
を介してPM22a及び復旧ばね22bに連結し、常態で搬
送路6b内に突出しているストッパ7aはPM22aの励磁で
退避する。
【0032】ローラ11a,11b は、弾性を有する材料、例
えば合成ゴムで断面が「く字形」に形成され、外周から
中心方向に向かって放射状に等角度間隔で複数のスリッ
ト13が設けられ、「く字形」の開口方向、即ち、外周を
側壁60aの方向に向けて軸10a,10b に取り付けられてい
る。
【0033】軸10a,10b は、モータM3の駆動で回転する
駆動軸14に回動自在に支持された保持フレーム17a,17b
の先端に回転自在に保持され、夫々プーリ15,16 及びベ
ルトB1を介して駆動軸14に連結され、従ってローラ11a,
11b は駆動軸14の回転により回転する。
【0034】また保持フレーム17a,17b に共通にPM23
a及び復旧ばね23bが連結し、常態でオープンのローラ
11a,11b はPM23aの励磁によりクローズする。また送
りローラR9は、駆動軸14に対してローラ11a,11b の反対
側に、駆動軸14に回動自在に支持された保持フレーム18
a,18b の先端に回転自在に保持され、夫々プーリ19,20
及びベルトB2を介して駆動軸14に連結され、駆動軸14の
回転により回転する。従って送りローラR9とローラ11a,
11b は連動して回転する。
【0035】また保持フレーム18a,18b に共通にPM24
a及び復旧ばね24bが連結し、常態でクローズのローラ
R9はPM24aの励磁によりオープンする。またR11,R12
はアイドルローラを示す。
【0036】ボール12a,12b は、摩擦抵抗の少ない材
料、例えば鋼球にクロムメッキを施した球で、ボール受
け21a,21b によって回転自在に保持されている。ローラ
11a,11b の外径とボール12a,12b の外径は、互いに重複
量を有するように寸法が設定されている。実際には、ロ
ーラ11a,11b のクローズした時に図示省略したストッパ
によって位置が規制され、ストッパ位置の調節により重
複量を調節できるようになっている。
【0037】また搬送路6bは、媒体5aの搬送方向に上下
にS字状に湾曲して形成され、上方向及び下方向の湾曲
が媒体5aの長さ範囲に入るように設定されている。図5
に示すように、ボール12a,12b にローラ11a,11b が圧接
した時には、ローラ11a,11b が重複量によって「く字
形」の上端がつぼまるように変形し、ローラ11a,11b の
回転によって通帳5aは幅寄せ方向に移行する。
【0038】即ち、一定の回転角においては、ローラ11
a,11b の外周の稜線に媒体5aが接する位置P1ではローラ
11a,11b は外周がスリット13で分断されているので殆ど
変形しないが、ローラ11a,11b の矢印方向への回転に従
って、ローラ11a,11b の分割された部分が対向するボー
ル12a,12b と干渉し、変形を起こしてローラ11a,11bの
最大変位点P2に移行し、変位量δが得られる。従ってロ
ーラ11a,11b の回転と共に媒体5aの幅寄せ作用が断続的
に行われ、過度の幅寄せが防止できる。
【0039】幅寄せ量は、或る一定の範囲では、対向す
るボール12a,12b との重複量に応じて増加する。従って
厚い媒体5aを保持した時程、ローラ11a,11b の変形が大
きくなるので、重複量が増加したことと等価となり、媒
体5aの厚さに相応した幅寄せ量が自ずから得られる。
【0040】またストッパ7aの僅か手前にセンサS、ロ
ーラ11a,11b の位置から僅か手前の側壁60aに接する搬
送路6bにセンサS2が設けられ、センサS2から吸入搬送方
向の所定距離に側壁60aに接してセンサS3が設けられて
いる。センサS2の位置から吸入搬送方向に最小媒体の搬
送方向の長さに相当する搬送路6bの幅方向のほぼ中央に
センサS1が設けられている。
【0041】また図6の制御ブロック図は、通帳プリン
タの本発明に関係する部分だけ示しており、図におい
て、25は制御部、26はセンサアンプ、27はマグネットド
ライバ、28はモータドライバを示す。
【0042】制御部25は、CPU及び制御プログラムを
備え、CPUは制御プログラムに従って各部を制御し
て、媒体5aの搬送及び幅寄せの動作シーケンスを遂行す
る。このような構成及び機能を有するので、次に図7の
フローチャートにより媒体搬送の工程を説明する。
【0043】常態では図3に示すように、ローラ11a,
11b がオーブンし、送りローラR9がクローズしている。
挿入口1から媒体5aを側壁60aに概ね突当てて矢印A方
向に挿入してストッパ7aの位置にセットするとセンサS
が検出する。 (図3の媒体5aの位置a) すると、PM22aが励磁されてストッパ7が退避する
と共に、PM23aが励磁されてローラ11a,11b がクロー
ズし、その直後にPM24aが励磁されて送りローラR9が
オープンする。そしてモータM3が駆動してローラ11a,11
b が回転を開始して、媒体5aを搬送しながら幅寄せが行
われる。(図3の2点鎖線で示す媒体5aの位置b)この
時、搬送路6bのS字状の湾曲に沿って媒体5aはS字状に
湾曲している。
【0044】媒体5aの先端をセンサS1が検出する以前
にセンサS2,S3 が媒体5aの側端を検出すると、幅寄せが
正常に行われたと判断される。(図3の2点鎖線で示す
媒体5aの位置c) 媒体5aの先端をセンサS1が検出してから所定ステップ
数だけモータM3が駆動して、ローラ11a,11b によって搬
送される。(この時、媒体5aの先端は送りローラR9の位
置を越えている) するとPM24aの励磁が解除して送りローラR9がクロ
ーズし、送りローラR9の回転で搬送が開始され、その直
後にPM23aの励磁が解除してローラ11a,11bがオーブ
ンする。
【0045】そこで媒体5aは送りローラR9によって図
示していないプリンタ部8へ搬送されて印字される。印
字が終了した媒体5aは、送りローラR9の逆方向回転で矢
印B方向に搬送され、媒体5aの後端をセンサS1が検出す
るとPM23aが励磁されてローラ11a,11b がクローズ
し、次いでPM24aの励磁が解除して送りローラR9がオ
ープンして、ローラ11a,11b により媒体5aを搬送して挿
入口1へ送出する。挿入口1に送出されると、センサS
による媒体5aの後端 (挿入時の先端) の検出解除でロー
ラ11a,11b の回転が停止し、PM23aの励磁が解除して
ローラ11a,11b がオーブンし、PM22a,PM24aの励磁
が解除してストッパ7aが搬送路6a内に復帰し、送りロー
ラR9がクローズする。
【0046】もしにおいて、センサS2,S3 が媒体5a
の側端を検出しないまま、媒体5aの先端をセンサS1が検
出した時は、幅寄せ不良であると判断して、モータM3を
逆方向回転させて挿入口1へ送出し、再度のフローで
挿入し直す。
【0047】また、もしにおいて一旦センサS2,S3
が検出した後、センサS1が検出される前にセンサS2の検
出が解除された時は、媒体5aの長さが異常に短く、挿入
媒体の間違いで処理対象外の媒体であると判断し、ロー
ラ11a,11b が逆方向回転して、挿入口1へ送出する。
【0048】上記実施例では、ローラ11a,11b の外周に
スリット13を設けた場合を説明したが、スリット13を設
けないローラとしても良い。この場合は幅寄せ作用が連
続的に行われるが単位回転角度毎の幅寄せ量は実施例の
場合とほぼ同等であり、幅寄せ力が大きいので、比較的
厚い媒体の場合に適している。
【0049】また異なる実施例(1) 及び(2)(請求項4に
対応している) として、ローラ11a(11b) の変形例を図
8及び図9に示している。異なる実施例(1) の図8(a)
及び(b) のローラ11cは、「く字形」の断面方向の厚み
を中心に向かって変化させたもの、異なる実施例(2) の
図9(a) 及び(b) のローラ11dは、先端近くに段差を設
けたもので、媒体5aの搬送方向へのグリップを確実に得
るために、幅寄せ方向への過度の変形を抑制するもので
ある。特に通帳等の厚い媒体の搬送のように、搬送抵抗
に耐えるだけの剛性を必要とする場合に適している。
【0050】このようにして、挿入された媒体5aはロー
ラ11a,11b 、11c、11dによって搬送しながら幅寄せさ
れるので、コストの安い簡単な機構で処理時間を短縮す
ることができ、しかも媒体5aの厚さに応じてローラ11a,
11b 、11c、11dの撓み量が異なるので、厚さに応じた
搬送抵抗及び幅寄せ力が得られ、腰の弱い媒体5aの場合
の座屈等による折れや皺等の発生や、厚い媒体5aの場合
の幅寄せ不足が解消し、確実な幅寄せを行うことができ
る。
【0051】また媒体5aが腰の弱い薄い伝票であって
も、搬送路6bが上下にS字形に湾曲しているので、媒体
5aもS字形に湾曲して腰が強くなり、幅寄せされて側壁
60aに強く押し付けられても座屈等の変形を生じること
がない。
【0052】また上記例では、ローラ11a,11b 、11c、
11dに対向してボール12a,12b を設けた場合を説明した
が、摩擦抵抗の少ない材料で形成され、媒体の搬送方向
への移動を円滑にするような台形、太鼓形或いは端部に
面取りを施したローラとしても良い。また図2のローラ
11a,11b の形状に図8或いは図9の形状を付加した複合
形としても良い。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、請
求項1では、搬送路の左右いずれか一方の側壁を基準面
として媒体の側端を当接して搬送する媒体搬送機構であ
って、搬送路の媒体を搬送する方向に対して直角方向に
設けられた駆動軸と、弾力性を有する材料で断面がく字
形に形成され、く字形の開口方向をガイドとする側壁の
方向に向けて駆動軸に取り付けられた少なくとも1つの
ローラと、ローラに対向して外径がローラの外径と所定
の重複量を有し、ローラに圧接してローラの回転に連れ
て回転する回転体とを備え、駆動軸の回転によりローラ
及び回転体によって媒体を挟持して搬送することによ
り、挿入された媒体はローラによって搬送しながら幅寄
せされ、しかも厚さに応じた搬送抵抗及び幅寄せ力が得
られるので、腰の弱い媒体の場合の座屈等による折れや
皺等の発生や、厚い媒体の場合の幅寄せ不足が解消し、
確実な幅寄せを行うことができ、コストの安い簡単な機
構で処理時間を短縮することができる。
【0054】請求項2では、搬送路の左右いずれか一方
の側壁を基準面として媒体の側端を当接して搬送する媒
体搬送機構であって、搬送路を媒体を搬送する方向に上
下に湾曲したS字状に形成したことにより、媒体が腰の
弱い薄い伝票であっても、搬送路が上下にS字形に湾曲
しているので、媒体もS字形に湾曲して横方向の剛性が
増加し、幅寄せされて側壁に強く押し付けられても座屈
等の変形を生じることがない。
【0055】請求項3では、ローラの外周に所定長さの
複数のスリットを放射状に設けたことにより、幅寄せ作
用が断続的に行われて、過度の幅寄せを抑制することが
できる。
【0056】請求項4では、ローラの外側に同心の少な
くとも1つのリング状の段部を形成したことにより、通
帳等の厚い媒体の搬送のように、ローラが搬送抵抗に耐
えるだけの剛性を必要とする場合に、媒体の搬送方向へ
のグリップが確実に得られ、幅寄せ方向への過度の変形
が抑制される。という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の請求項1に対応する原理図
【図2】 本発明の請求項2に対応する原理図
【図3】 本発明の実施例を示す構成図(その1)
【図4】 本発明の実施例を示す構成図(その2)
【図5】 実施例の説明図
【図6】 実施例の制御ブロック図
【図7】 実施例のフローチャート
【図8】 異なる実施例(1) を示す構成図
【図9】 異なる実施例(2) を示す構成図
【図10】 本発明が適用される記帳機を例示する斜視図
【図11】 通帳プリンタの内部側面図
【図12】 従来例1を示す説明図
【図13】 従来例2を示す説明図
【符号の説明】
5,5a は媒体、 6,6a,6bは搬送路、 10
は回転軸、10a,10b は軸、 11,11a〜11d はロ
ーラ、 12は回転体、12a,12b はボール、 60,60a
は側壁、 110 は搬送手段、R1,R2,R9は送りロ
ーラ、 R3,R4,R7,R8,R10 は押さえローラ、R5,R6 は駆
動ローラ、 S,S1 〜S3はセンサ、

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送路(6) の左右いずれか一方の側壁(6
    0)を基準面として媒体(5) の側端を当接して搬送する媒
    体搬送機構であって、 該搬送路(6) の該媒体(5) を搬送する方向に対して直角
    方向に設けられた回転軸(10)と、 弾力性を有する材料で断面がく字形に形成され、該く字
    形の開口方向を前記基準面とする側壁(60)の方向に向け
    て該回転軸(10)に取り付けられた少なくとも1つのロー
    ラ(11)と、 該ローラ(11)に対向して外径が該ローラ(11)の外径と所
    定の重複量を有し、該ローラ(11)に圧接して該ローラ(1
    1)の回転に連れて回転する回転体(12)とを備え、 該回転軸(10)の回転により該ローラ(11)及び該回転体(1
    2)によって媒体(5) を挟持して搬送することを特徴とす
    る媒体搬送機構。
  2. 【請求項2】 搬送路(6) の左右いずれか一方の側壁(6
    0)を基準面として媒体(5) の側端を当接して搬送手段(1
    10) によって該媒体(5) を搬送する媒体搬送機構であっ
    て、 前記搬送路(6) を前記媒体(5) を搬送する方向に上下に
    湾曲したS字状に形成したことを特徴とする媒体搬送機
    構。
  3. 【請求項3】 前記ローラ(11)の外周に所定長さの複数
    のスリットを放射状に設けたことを特徴とする請求項1
    の媒体搬送機構。
  4. 【請求項4】 前記ローラ(11)の外側に同心の少なくと
    も1つのリング状の段部を形成したことを特徴とする請
    求項1或いは請求項3の媒体搬送機構。
JP24534092A 1992-09-16 1992-09-16 媒体搬送機構 Pending JPH0692516A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002536752A (ja) * 1999-02-02 2002-10-29 キャッシュコード カンパニー インコーポレーテッド 鑑定機用の紙幣センタリング装置
JP2008192169A (ja) * 2008-03-18 2008-08-21 Asahi Seiko Kk 紙幣処理装置
JP2013028408A (ja) * 2011-07-26 2013-02-07 Gradco Japan Ltd 用紙処理装置

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