JPH069241A - 高い光透過性を有する鉛及びバリウムフリーのクリスタルガラス - Google Patents
高い光透過性を有する鉛及びバリウムフリーのクリスタルガラスInfo
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- JPH069241A JPH069241A JP5094881A JP9488193A JPH069241A JP H069241 A JPH069241 A JP H069241A JP 5094881 A JP5094881 A JP 5094881A JP 9488193 A JP9488193 A JP 9488193A JP H069241 A JPH069241 A JP H069241A
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- Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 高い光透過性、１．５２より大きい屈折率ｎ
D 、少なくとも２．４５ｇ／ｃｍ3 の密度、高い耐加水
分解性、良好なソラリゼーション抵抗及び１０重量％よ
り多いＫ2 Ｏ＋ＺｎＯ含量を有する高品質ガラス及び家
庭用製品製造用の鉛及びバリウムフリーのクリスタルガ
ラスを提供する。 【構成】 ガラス系はＴｉＯ2 、ＺｒＯ2 、Ｎｂ2 Ｏ5
及びおそらくはＴａ2 Ｏ5 及び／又はそれらの組合せを
含有するアルカリ−石灰−珪酸塩ガラスに基づいてお
り、酸化物を基準として重量％表示でＳｉＯ2 ：５０〜
７５、Ｎａ2 Ｏ：２〜１５、Ｋ2 Ｏ：５〜１５、Ｃａ
Ｏ：３〜１２、Ｂ2 Ｏ3 ：０〜１０、Ａｌ2 Ｏ3 ：０〜
５、Ｌｉ2 Ｏ：０〜５、ＭｇＯ：０〜５、ＳｒＯ：０〜
７、ＺｎＯ：０〜７、ＴｉＯ2 ：０〜８、ＺｒＯ2 ：０
〜５、Ｎｂ2 Ｏ5 ：０．１〜５、Ｔａ2Ｏ5 ：０〜５、
及びＦ：０〜２の組成を有する。
D 、少なくとも２．４５ｇ／ｃｍ3 の密度、高い耐加水
分解性、良好なソラリゼーション抵抗及び１０重量％よ
り多いＫ2 Ｏ＋ＺｎＯ含量を有する高品質ガラス及び家
庭用製品製造用の鉛及びバリウムフリーのクリスタルガ
ラスを提供する。 【構成】 ガラス系はＴｉＯ2 、ＺｒＯ2 、Ｎｂ2 Ｏ5
及びおそらくはＴａ2 Ｏ5 及び／又はそれらの組合せを
含有するアルカリ−石灰−珪酸塩ガラスに基づいてお
り、酸化物を基準として重量％表示でＳｉＯ2 ：５０〜
７５、Ｎａ2 Ｏ：２〜１５、Ｋ2 Ｏ：５〜１５、Ｃａ
Ｏ：３〜１２、Ｂ2 Ｏ3 ：０〜１０、Ａｌ2 Ｏ3 ：０〜
５、Ｌｉ2 Ｏ：０〜５、ＭｇＯ：０〜５、ＳｒＯ：０〜
７、ＺｎＯ：０〜７、ＴｉＯ2 ：０〜８、ＺｒＯ2 ：０
〜５、Ｎｂ2 Ｏ5 ：０．１〜５、Ｔａ2Ｏ5 ：０〜５、
及びＦ：０〜２の組成を有する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、少なくとも８５％の光
透過率、１．５２より大きい屈折率ｎD 、少なくとも
２．４５ｇ／ｃｍ3 の密度、１０重量％より多いＫ2 Ｏ
＋ＺｎＯ含量、高い耐加水分解性及び良好なソラリゼー
ション抵抗を有する高品質ガラス及び家庭用製品製造用
の鉛及びバリウムフリー（鉛及びバリウムを含有しな
い）クリスタルガラスに関する。
透過率、１．５２より大きい屈折率ｎD 、少なくとも
２．４５ｇ／ｃｍ3 の密度、１０重量％より多いＫ2 Ｏ
＋ＺｎＯ含量、高い耐加水分解性及び良好なソラリゼー
ション抵抗を有する高品質ガラス及び家庭用製品製造用
の鉛及びバリウムフリー（鉛及びバリウムを含有しな
い）クリスタルガラスに関する。
【０００２】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】クリスタ
ルガラス又は鉛クリスタルガラス中の鉛及びバリウム
は、例えば、極めて少量であってもこのようなガラスか
らほんの短い時間後に滲出し得、人体に毒性作用を及ぼ
す危険性があるので、他の物質で置換する試みが既にな
されている。これらの試みにおける１つの明らかなステ
ップは、二酸化チタンの添加（多くの場合殆んど５０重
量％まで）によってその高い屈折率を付与し、高屈折
（ｎD＝１．７４）の無色ガラスを製造することにあっ
た。しかしながら、高いチタン含量を有するこれらのガ
ラスは、クリスタルガラスにとって高すぎる研削硬さを
有し、また酸磨き性に劣るため、上記試みは失敗に終っ
た。
ルガラス又は鉛クリスタルガラス中の鉛及びバリウム
は、例えば、極めて少量であってもこのようなガラスか
らほんの短い時間後に滲出し得、人体に毒性作用を及ぼ
す危険性があるので、他の物質で置換する試みが既にな
されている。これらの試みにおける１つの明らかなステ
ップは、二酸化チタンの添加（多くの場合殆んど５０重
量％まで）によってその高い屈折率を付与し、高屈折
（ｎD＝１．７４）の無色ガラスを製造することにあっ
た。しかしながら、高いチタン含量を有するこれらのガ
ラスは、クリスタルガラスにとって高すぎる研削硬さを
有し、また酸磨き性に劣るため、上記試みは失敗に終っ
た。
【０００３】１９７１年６月２５日付けのドイツのクリ
スタルガラス特性決定法｛１９７１年６月３０日付け連
邦法律公報第５９号、第８５７頁（ Bundesgesetz-blat
t Ｎｏ．５９、ｐ．８５７）｝を満たすガラスは、Ｐｂ
Ｏ、ＢａＯ、Ｋ2 Ｏ及びＺｎＯを単独で又は組み合わせ
て最小１０重量％含有せねばならず、２．４５ｇ／ｃｍ
3 の密度及び少なくとも１．５２０の屈折率ｎD を有さ
ねばならない。クリスタルガラス又は鉛クリスタルガラ
スが鉛フリー及びバリウムフリーであることが必要な場
合、法的要求は相当する量のＺｎＯ及びＫ2 Ｏによって
のみ満足され得る。比較的多量にＫ2 Ｏを使用すればガ
ラスの溶融性は増大するけれども、他方では、これらの
ガラスの耐薬品性に悪影響を及ぼす。さらに、１０重量
％にほぼ等しい含量までのＺｎＯは、ＣａＯに比較して
苛性灰汁（苛性アルカリ液）及びリン酸ナトリウムに対
する耐薬品性を低下させるという指摘がある。クリスタ
ルガラスにとって、このことは、アルカリ及びリン酸塩
含有洗浄剤に対する耐性に関して低い耐性を有するとい
うことを意味している。さらに、ＺｎＯ含量はガラスの
引掻硬度を増し、ガラスの研削硬さを増すが、これはク
リスタルガラスが研削されるべき場合には同様に望まし
くない。さらに、ＺｎＯ原材料は無視できない量のＣｄ
Ｏを含有する危険性がある。ＣｄＯは低濃度においてさ
えも非常に毒性である。
スタルガラス特性決定法｛１９７１年６月３０日付け連
邦法律公報第５９号、第８５７頁（ Bundesgesetz-blat
t Ｎｏ．５９、ｐ．８５７）｝を満たすガラスは、Ｐｂ
Ｏ、ＢａＯ、Ｋ2 Ｏ及びＺｎＯを単独で又は組み合わせ
て最小１０重量％含有せねばならず、２．４５ｇ／ｃｍ
3 の密度及び少なくとも１．５２０の屈折率ｎD を有さ
ねばならない。クリスタルガラス又は鉛クリスタルガラ
スが鉛フリー及びバリウムフリーであることが必要な場
合、法的要求は相当する量のＺｎＯ及びＫ2 Ｏによって
のみ満足され得る。比較的多量にＫ2 Ｏを使用すればガ
ラスの溶融性は増大するけれども、他方では、これらの
ガラスの耐薬品性に悪影響を及ぼす。さらに、１０重量
％にほぼ等しい含量までのＺｎＯは、ＣａＯに比較して
苛性灰汁（苛性アルカリ液）及びリン酸ナトリウムに対
する耐薬品性を低下させるという指摘がある。クリスタ
ルガラスにとって、このことは、アルカリ及びリン酸塩
含有洗浄剤に対する耐性に関して低い耐性を有するとい
うことを意味している。さらに、ＺｎＯ含量はガラスの
引掻硬度を増し、ガラスの研削硬さを増すが、これはク
リスタルガラスが研削されるべき場合には同様に望まし
くない。さらに、ＺｎＯ原材料は無視できない量のＣｄ
Ｏを含有する危険性がある。ＣｄＯは低濃度においてさ
えも非常に毒性である。
【０００４】高品質クリスタルガラスにさらに要求され
る特性は、短波長の輻射線（例えば紫外線）に曝したと
きに変色しないこと、即ちソラリゼーションを起こさな
いことである。ここで、「ソラリゼーション」とは、日
光に曝露したときに変色するガラスの性質を意味する。
特に、日光の高エネルギー紫外成分はここで重要な役割
を果たし、これらのガラスの透過率、特に可視光線の紫
外境界とみなされている３８０ｎｍの波長以上の透過率
を減少させる。この境界以上での透過率減少は、眼が知
覚し難い眼鏡領域に関するものであるためガラスの色彩
印象にとって重要ではない。しかしながら、この透過率
減少の端縁は光の可視領域に拡張でき、その場合にはガ
ラスに邪魔な変色を生ずる。本発明に係る高品質クリス
タルガラスの場合においては、選択された照射条件下
で、３８０ｎｍの波長で３％の透過率減少を越えるべき
ではないと仮定することができる。
る特性は、短波長の輻射線（例えば紫外線）に曝したと
きに変色しないこと、即ちソラリゼーションを起こさな
いことである。ここで、「ソラリゼーション」とは、日
光に曝露したときに変色するガラスの性質を意味する。
特に、日光の高エネルギー紫外成分はここで重要な役割
を果たし、これらのガラスの透過率、特に可視光線の紫
外境界とみなされている３８０ｎｍの波長以上の透過率
を減少させる。この境界以上での透過率減少は、眼が知
覚し難い眼鏡領域に関するものであるためガラスの色彩
印象にとって重要ではない。しかしながら、この透過率
減少の端縁は光の可視領域に拡張でき、その場合にはガ
ラスに邪魔な変色を生ずる。本発明に係る高品質クリス
タルガラスの場合においては、選択された照射条件下
で、３８０ｎｍの波長で３％の透過率減少を越えるべき
ではないと仮定することができる。
【０００５】米国特許第２，９０１，３６５号明細書に
は２．５５〜２．６５ｇ／ｃｍ3 の密度及び１．５６〜
１．５８の屈折率ｎD を有するガラスが記載されてお
り、これは主として以下の成分：５８〜６４重量％Ｓｉ
Ｏ2 、０〜１７．５重量％Ｎａ2 Ｏ、０〜１５．５重量
％Ｋ2 Ｏ、０〜５重量％Ｌｉ2 Ｏ、Σアルカリ金属酸化
物１２．５〜１７．５重量％、ＣａＯ及びＣａＯ＋Ｍｇ
Ｏから選択されたアルカリ土類金属酸化物７．５〜１４
重量％、５〜９重量％ＴｉＯ2 、０〜１０重量％Ｂ2 Ｏ
3 、０〜３重量％Ａｌ2 Ｏ3 を含有し、これらの主成分
にガラス１００重量％となるように少量の着色化合物が
添加されている。この米国特許第２，９０１，３６５号
発明の目的は、軽量で比較的に高い屈折率を有する眼科
用ガラス、即ち眼鏡ガラスを提供することにある。これ
らのガラスは、アルカリ−石灰−珪酸塩系であり、ガラ
スの低密度を確保し、高屈折率を達成するために上記系
にＴｉＯ2 を添加せねばならない。このために、少なく
とも５重量％のＴｉＯ2 がガラスに添加されねばなら
ず、何故ならばこれより低いＴｉＯ2 では上記目的を達
成するのに不充分だからである。これらのガラスは、Ｚ
ｒＯ2 、Ｎｂ2 Ｏ5 又はＴａ2 Ｏ5 を含有していない。
は２．５５〜２．６５ｇ／ｃｍ3 の密度及び１．５６〜
１．５８の屈折率ｎD を有するガラスが記載されてお
り、これは主として以下の成分：５８〜６４重量％Ｓｉ
Ｏ2 、０〜１７．５重量％Ｎａ2 Ｏ、０〜１５．５重量
％Ｋ2 Ｏ、０〜５重量％Ｌｉ2 Ｏ、Σアルカリ金属酸化
物１２．５〜１７．５重量％、ＣａＯ及びＣａＯ＋Ｍｇ
Ｏから選択されたアルカリ土類金属酸化物７．５〜１４
重量％、５〜９重量％ＴｉＯ2 、０〜１０重量％Ｂ2 Ｏ
3 、０〜３重量％Ａｌ2 Ｏ3 を含有し、これらの主成分
にガラス１００重量％となるように少量の着色化合物が
添加されている。この米国特許第２，９０１，３６５号
発明の目的は、軽量で比較的に高い屈折率を有する眼科
用ガラス、即ち眼鏡ガラスを提供することにある。これ
らのガラスは、アルカリ−石灰−珪酸塩系であり、ガラ
スの低密度を確保し、高屈折率を達成するために上記系
にＴｉＯ2 を添加せねばならない。このために、少なく
とも５重量％のＴｉＯ2 がガラスに添加されねばなら
ず、何故ならばこれより低いＴｉＯ2 では上記目的を達
成するのに不充分だからである。これらのガラスは、Ｚ
ｒＯ2 、Ｎｂ2 Ｏ5 又はＴａ2 Ｏ5 を含有していない。
【０００６】米国特許第４，０３６，６２３号明細書に
は、ＳｉＯ2 ：６０〜７５重量％、Ｎａ2 Ｏ：５〜１０
重量％、Ｋ2 Ｏ：５〜１０重量％、ＣａＯ：７〜１５重
量％、Ｌｉ2 Ｏ：０〜５重量％、ＭｇＯ：０〜２重量
％、ＺｎＯ：２〜８重量％、Ａｌ2 Ｏ3 ：０〜７重量
％、ＺｒＯ2 ：０〜２重量％、ＴｉＯ2 ：０〜２重量
％、Ｓｂ2 Ｏ3 ：０〜２重量％、ＣｅＯ2 ：０〜４．５
重量％、Ａｓ2 Ｏ3 ：０〜１．５重量％の組成を有する
眼科用クラウンガラスを熱処理し、加熱された塩浴中に
浸漬する化学的硬化法が記載されている。この米国特許
は、イオン交換による化学的硬化により眼鏡ガラス、サ
ングラス用ガラス、及び同様な眼科用レンズの使用特性
を改善する方法に関するものである。この米国特許第
４，０３６，６２３号に係る出発ガラスは、少なくとも
２重量％のＺｎＯ及びせいぜい１０重量％のＫ2 Ｏを含
有せねばならない。しかしながら、クリスタルガラスに
おいてはＺｎＯの含有は厳密には望ましくない。その理
由は、まず第一には、その結果として研削硬さが増大す
るためであり、また第二には、ＺｎＯ原材料によりＣｄ
Ｏ不純物が混入し得るからである。さらに、前記したよ
うに、ＺｎＯはアルカリ及びリン含有洗浄剤に対する耐
性を著しく減少させる。また、ガラスはＮｂ2 Ｏ5 を全
く含有していない。ここに示されているガラス組成物の
大多数においては、クリスタルガラスに必要な少なくと
も２．４５ｇ／ｃｍ3 の密度も１．５２より大きい屈折
率も達成されていない。
は、ＳｉＯ2 ：６０〜７５重量％、Ｎａ2 Ｏ：５〜１０
重量％、Ｋ2 Ｏ：５〜１０重量％、ＣａＯ：７〜１５重
量％、Ｌｉ2 Ｏ：０〜５重量％、ＭｇＯ：０〜２重量
％、ＺｎＯ：２〜８重量％、Ａｌ2 Ｏ3 ：０〜７重量
％、ＺｒＯ2 ：０〜２重量％、ＴｉＯ2 ：０〜２重量
％、Ｓｂ2 Ｏ3 ：０〜２重量％、ＣｅＯ2 ：０〜４．５
重量％、Ａｓ2 Ｏ3 ：０〜１．５重量％の組成を有する
眼科用クラウンガラスを熱処理し、加熱された塩浴中に
浸漬する化学的硬化法が記載されている。この米国特許
は、イオン交換による化学的硬化により眼鏡ガラス、サ
ングラス用ガラス、及び同様な眼科用レンズの使用特性
を改善する方法に関するものである。この米国特許第
４，０３６，６２３号に係る出発ガラスは、少なくとも
２重量％のＺｎＯ及びせいぜい１０重量％のＫ2 Ｏを含
有せねばならない。しかしながら、クリスタルガラスに
おいてはＺｎＯの含有は厳密には望ましくない。その理
由は、まず第一には、その結果として研削硬さが増大す
るためであり、また第二には、ＺｎＯ原材料によりＣｄ
Ｏ不純物が混入し得るからである。さらに、前記したよ
うに、ＺｎＯはアルカリ及びリン含有洗浄剤に対する耐
性を著しく減少させる。また、ガラスはＮｂ2 Ｏ5 を全
く含有していない。ここに示されているガラス組成物の
大多数においては、クリスタルガラスに必要な少なくと
も２．４５ｇ／ｃｍ3 の密度も１．５２より大きい屈折
率も達成されていない。
【０００７】従って、本発明の目的は、高い光透過性、
高い耐加水分解性を有し、かつソラリゼーションの傾向
が非常に低く、前記した法的要求を満たす高品質で完全
に毒性学的に受容可能なガラス及び家庭用製品製造用の
鉛及びバリウムフリーのクリスタルガラスを提供するこ
とにある。用語「鉛及びバリウムフリー」は、鉛又はバ
リウムの化合物がガラスバッチに加えられていないこと
を意味する。しかしながら、全ゆる用心にも拘らず、Ｐ
ｂＯ及びＢａＯ不純物が約１００ｐｐｍ又は０．１重量
％までの量でガラス中に導入されることは可能である。
高い耐加水分解性を有し、かつソラリゼーションの傾向
が非常に低く、前記した法的要求を満たす高品質で完全
に毒性学的に受容可能なガラス及び家庭用製品製造用の
鉛及びバリウムフリーのクリスタルガラスを提供するこ
とにある。用語「鉛及びバリウムフリー」は、鉛又はバ
リウムの化合物がガラスバッチに加えられていないこと
を意味する。しかしながら、全ゆる用心にも拘らず、Ｐ
ｂＯ及びＢａＯ不純物が約１００ｐｐｍ又は０．１重量
％までの量でガラス中に導入されることは可能である。
【０００８】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明によれば、酸化物を基準として以下の組成 ＳｉＯ2 ５０〜７５重量％、Ｎａ2 Ｏ ２〜１５重量％、 Ｋ2 Ｏ ５〜１５重量％、ＣａＯ ３〜１２重量％、 Ｂ2 Ｏ3 ０〜１０重量％、Ａｌ2 Ｏ3 ０〜５ 重量％、 Ｌｉ2 Ｏ ０〜５ 重量％、ＭｇＯ ０〜５ 重量％、 ＳｒＯ ０〜７ 重量％、ＺｎＯ ０〜７ 重量％、 ＴｉＯ2 ０〜８ 重量％、ＺｒＯ2 ０〜５ 重量％、 Ｎｂ2 Ｏ5 ０．１〜５ 重量％、Ｔａ2 Ｏ5 ０〜５ 重量％、 Ｆ ０〜２ 重量％ を有し、ここでＴｉＯ2 ＋ＺｒＯ2 ＋Ｎｂ2 Ｏ5 ＋Ｔａ
2 Ｏ5 の合計量は０．３〜１２重量％であり、アルカリ
金属酸化物の合計量は１５重量％より多いことを特徴と
する少なくとも８５％の光透過率、１．５２より大きい
屈折率ｎD 、少なくとも２．４５ｇ／ｃｍ3 の密度、１
０重量％より多いＫ2 Ｏ＋ＺｎＯ含量、高い耐加水分解
性、及び良好なソラリゼーション抵抗を有する高品質ガ
ラス及び家庭用製品製造用の鉛及びバリウムフリーのク
リスタルガラスが提供される。
に、本発明によれば、酸化物を基準として以下の組成 ＳｉＯ2 ５０〜７５重量％、Ｎａ2 Ｏ ２〜１５重量％、 Ｋ2 Ｏ ５〜１５重量％、ＣａＯ ３〜１２重量％、 Ｂ2 Ｏ3 ０〜１０重量％、Ａｌ2 Ｏ3 ０〜５ 重量％、 Ｌｉ2 Ｏ ０〜５ 重量％、ＭｇＯ ０〜５ 重量％、 ＳｒＯ ０〜７ 重量％、ＺｎＯ ０〜７ 重量％、 ＴｉＯ2 ０〜８ 重量％、ＺｒＯ2 ０〜５ 重量％、 Ｎｂ2 Ｏ5 ０．１〜５ 重量％、Ｔａ2 Ｏ5 ０〜５ 重量％、 Ｆ ０〜２ 重量％ を有し、ここでＴｉＯ2 ＋ＺｒＯ2 ＋Ｎｂ2 Ｏ5 ＋Ｔａ
2 Ｏ5 の合計量は０．３〜１２重量％であり、アルカリ
金属酸化物の合計量は１５重量％より多いことを特徴と
する少なくとも８５％の光透過率、１．５２より大きい
屈折率ｎD 、少なくとも２．４５ｇ／ｃｍ3 の密度、１
０重量％より多いＫ2 Ｏ＋ＺｎＯ含量、高い耐加水分解
性、及び良好なソラリゼーション抵抗を有する高品質ガ
ラス及び家庭用製品製造用の鉛及びバリウムフリーのク
リスタルガラスが提供される。
【０００９】本発明の一つの好適な態様によれば、酸化
物を基準として以下の組成 ＳｉＯ2 ５０〜７５重量％、Ｎａ2 Ｏ ６〜１２重量％、 Ｋ2 Ｏ １０〜１５重量％、ＣａＯ ３〜１２重量％、 Ｂ2 Ｏ3 ０〜１０重量％、Ａｌ2 Ｏ3 ０．４〜３ 重量％、 Ｌｉ2 Ｏ ０〜５ 重量％、ＭｇＯ ０〜５ 重量％、 ＳｒＯ ０〜７ 重量％、ＺｎＯ ０〜７ 重量％、 ＴｉＯ2 ０．３〜８ 重量％、ＺｒＯ2 ０〜５ 重量％、 Ｎｂ2 Ｏ5 ０〜５ 重量％、Ｔａ2 Ｏ5 ０〜５ 重量％、 Ｆ ０〜２ 重量％ を有し、ここでＴｉＯ2 ＋ＺｒＯ2 ＋Ｎｂ2 Ｏ5 ＋Ｔａ
2 Ｏ5 の合計量は０．３〜１２重量％であることを特徴
とする少なくとも８５％の光透過率、１．５２より大き
い屈折率ｎD 、少なくとも２．４５ｇ／ｃｍ3 の密度、
１０重量％より多いＫ2 Ｏ＋ＺｎＯ含量、高い耐加水分
解性、及び良好なソラリゼーション抵抗を有する高品質
ガラス及び家庭用製品製造用の鉛及びバリウムフリーの
クリスタルガラスが提供される。
物を基準として以下の組成 ＳｉＯ2 ５０〜７５重量％、Ｎａ2 Ｏ ６〜１２重量％、 Ｋ2 Ｏ １０〜１５重量％、ＣａＯ ３〜１２重量％、 Ｂ2 Ｏ3 ０〜１０重量％、Ａｌ2 Ｏ3 ０．４〜３ 重量％、 Ｌｉ2 Ｏ ０〜５ 重量％、ＭｇＯ ０〜５ 重量％、 ＳｒＯ ０〜７ 重量％、ＺｎＯ ０〜７ 重量％、 ＴｉＯ2 ０．３〜８ 重量％、ＺｒＯ2 ０〜５ 重量％、 Ｎｂ2 Ｏ5 ０〜５ 重量％、Ｔａ2 Ｏ5 ０〜５ 重量％、 Ｆ ０〜２ 重量％ を有し、ここでＴｉＯ2 ＋ＺｒＯ2 ＋Ｎｂ2 Ｏ5 ＋Ｔａ
2 Ｏ5 の合計量は０．３〜１２重量％であることを特徴
とする少なくとも８５％の光透過率、１．５２より大き
い屈折率ｎD 、少なくとも２．４５ｇ／ｃｍ3 の密度、
１０重量％より多いＫ2 Ｏ＋ＺｎＯ含量、高い耐加水分
解性、及び良好なソラリゼーション抵抗を有する高品質
ガラス及び家庭用製品製造用の鉛及びバリウムフリーの
クリスタルガラスが提供される。
【００１０】本発明の別の好適な態様によれば、酸化物
を基準として以下の組成 ＳｉＯ2 ５０〜７５重量％、Ｎａ2 Ｏ ６〜１２重量％、 Ｋ2 Ｏ １０〜１５重量％、ＣａＯ ３〜１２重量％、 Ｂ2 Ｏ3 ０〜１０重量％、Ａｌ2 Ｏ3 ０．４〜３ 重量％、 Ｌｉ2 Ｏ ０〜５ 重量％、ＭｇＯ ０〜５ 重量％、 ＳｒＯ ０〜７ 重量％、ＺｎＯ ０〜７ 重量％、 ＴｉＯ2 ０〜８ 重量％、ＺｒＯ2 ０．３〜５ 重量％、 Ｎｂ2 Ｏ5 ０〜５ 重量％、Ｔａ2 Ｏ5 ０〜５ 重量％、 Ｆ ０〜２ 重量％ を有し、ここでＴｉＯ2 ＋ＺｒＯ2 ＋Ｎｂ2 Ｏ5 ＋Ｔａ
2 Ｏ5 の合計量は０．４〜１２重量％であることを特徴
とする少なくとも８５％の光透過率、１．５２より大き
い屈折率ｎD 、少なくとも２．４５ｇ／ｃｍ3 の密度、
１０重量％より多いＫ2 Ｏ＋ＺｎＯ含量、高い耐加水分
解性、及び良好なソラリゼーション抵抗を有する高品質
ガラス及び家庭用製品製造用の鉛及びバリウムフリーの
クリスタルガラスが提供される。
を基準として以下の組成 ＳｉＯ2 ５０〜７５重量％、Ｎａ2 Ｏ ６〜１２重量％、 Ｋ2 Ｏ １０〜１５重量％、ＣａＯ ３〜１２重量％、 Ｂ2 Ｏ3 ０〜１０重量％、Ａｌ2 Ｏ3 ０．４〜３ 重量％、 Ｌｉ2 Ｏ ０〜５ 重量％、ＭｇＯ ０〜５ 重量％、 ＳｒＯ ０〜７ 重量％、ＺｎＯ ０〜７ 重量％、 ＴｉＯ2 ０〜８ 重量％、ＺｒＯ2 ０．３〜５ 重量％、 Ｎｂ2 Ｏ5 ０〜５ 重量％、Ｔａ2 Ｏ5 ０〜５ 重量％、 Ｆ ０〜２ 重量％ を有し、ここでＴｉＯ2 ＋ＺｒＯ2 ＋Ｎｂ2 Ｏ5 ＋Ｔａ
2 Ｏ5 の合計量は０．４〜１２重量％であることを特徴
とする少なくとも８５％の光透過率、１．５２より大き
い屈折率ｎD 、少なくとも２．４５ｇ／ｃｍ3 の密度、
１０重量％より多いＫ2 Ｏ＋ＺｎＯ含量、高い耐加水分
解性、及び良好なソラリゼーション抵抗を有する高品質
ガラス及び家庭用製品製造用の鉛及びバリウムフリーの
クリスタルガラスが提供される。
【００１１】
【発明の作用及び態様】本発明のガラス系はアルカリ−
石灰−珪酸塩ガラスに基づいている。従来技術のように
アルカリ−石灰−珪酸塩ガラスは毒性学的に受容可能な
ガラスとして長い間知られてきた。ＳｉＯ2 はガラス中
で網状組織形成体として機能し、或る限度内で、例えば
Ｂ2 Ｏ3 など他の公知の網状組織形成体により、ガラス
の安定性に関し何ら重大な変化を生ずることなく置換す
ることができる。石灰分は網状組織変性体として機能
し、これを本発明の範囲内で他の二価の網状組織変性
体、例えばＭｇＯ、ＳｒＯ又はＺｎＯで置換することが
可能である。しかしながら、ＭｇＯの導入はこれらのガ
ラスの生産に悪影響を及ぼす失透挙動を無視できない程
増大するため、ＭｇＯの導入機会は制限される。ＣａＯ
の置換物としてのＳｒＯ及びＺｎＯは、同様に前記した
範囲内で危険性もなくガラス中に導入することができ
る。用いられるアルカリ土類金属酸化物の量は本発明の
範囲内で自由に選択できるが、「クリスタルガラスの特
性決定」についての法規定が満たされるという制限を課
される。
石灰−珪酸塩ガラスに基づいている。従来技術のように
アルカリ−石灰−珪酸塩ガラスは毒性学的に受容可能な
ガラスとして長い間知られてきた。ＳｉＯ2 はガラス中
で網状組織形成体として機能し、或る限度内で、例えば
Ｂ2 Ｏ3 など他の公知の網状組織形成体により、ガラス
の安定性に関し何ら重大な変化を生ずることなく置換す
ることができる。石灰分は網状組織変性体として機能
し、これを本発明の範囲内で他の二価の網状組織変性
体、例えばＭｇＯ、ＳｒＯ又はＺｎＯで置換することが
可能である。しかしながら、ＭｇＯの導入はこれらのガ
ラスの生産に悪影響を及ぼす失透挙動を無視できない程
増大するため、ＭｇＯの導入機会は制限される。ＣａＯ
の置換物としてのＳｒＯ及びＺｎＯは、同様に前記した
範囲内で危険性もなくガラス中に導入することができ
る。用いられるアルカリ土類金属酸化物の量は本発明の
範囲内で自由に選択できるが、「クリスタルガラスの特
性決定」についての法規定が満たされるという制限を課
される。
【００１２】紫外領域の透過率を改善し、精製を援助す
るための或るフッ化物分は、例えばＣａＦ2 としてガラ
スバッチ中に導入することができる。Ｌｉ2 Ｏの使用
は、この成分が同様にガラスの失透傾向をかなり増大す
るために、本発明の範囲内に制限される。アルカリ金属
酸化物分を増大すればそれに伴って熱膨張率が増大し、
従ってガラスの耐温度衝撃性が低下するので、アルカリ
金属の使用は本発明により提案されている範囲を越える
べきではない。本発明による特に有利な含量は、７〜１
２重量％のＣａＯと同時に１０〜１５重量％のＫ2 Ｏ及
び６〜１２重量％のＮａ2 Ｏであることが見い出され
た。他方、前記した範囲より低いアルカリ金属酸化物含
量ではガラスの粘度が非常に高くなり、その結果、高い
溶融コストとなり、また製造を非常に困難にするので好
ましくない。
るための或るフッ化物分は、例えばＣａＦ2 としてガラ
スバッチ中に導入することができる。Ｌｉ2 Ｏの使用
は、この成分が同様にガラスの失透傾向をかなり増大す
るために、本発明の範囲内に制限される。アルカリ金属
酸化物分を増大すればそれに伴って熱膨張率が増大し、
従ってガラスの耐温度衝撃性が低下するので、アルカリ
金属の使用は本発明により提案されている範囲を越える
べきではない。本発明による特に有利な含量は、７〜１
２重量％のＣａＯと同時に１０〜１５重量％のＫ2 Ｏ及
び６〜１２重量％のＮａ2 Ｏであることが見い出され
た。他方、前記した範囲より低いアルカリ金属酸化物含
量ではガラスの粘度が非常に高くなり、その結果、高い
溶融コストとなり、また製造を非常に困難にするので好
ましくない。
【００１３】ＺｎＯが全く使用されない場合、法的要求
を満たすために少なくとも１０重量％の含量のＫ2 Ｏを
導入すべきである。これは、もし本発明により提案され
ているようにＴｉＯ2 、ＺｒＯ2 又はＮｂ2 Ｏ5 により
対抗されなければ、ガラスの化学的特性に重大な悪影響
を及ぼし得る。本発明により提案されている範囲内のＴ
ａ2 Ｏ5 の添加もまたこのように作用する。成分Ｔａ2
Ｏ5 及びＮｂ2 Ｏ5 は非常に高価であるため、成分Ｔｉ
Ｏ2 及びＺｒＯ2 が好適である。これらの成分の目標と
する厳密な使用は、設定された目的を達成するためには
本発明のガラス組成物の好適な選択において特に重要で
ある。これらの成分は、屈折率だけでなくガラスの耐薬
品性及び硬度も増大させるため、それらの使用は本発明
に記載の範囲内に限定される。もしこれらの成分の割合
が本発明により提案されているものよりも大きく選定さ
れれば、研削硬さが許容不可能なレベルに達するため加
工するのに殆んど実用的（経済的）でなくなり、ガラス
の酸磨きも極めて困難となる。しかしながら、もし上記
割合があまりに低く選定されると、ガラスは低い耐薬品
性を有することになる。特に、例えば皿洗い機などにお
けるような比較的悪い洗浄過程の場合には、ガラスの望
ましくない変化、特にガラスの破壊さえも起こり得る。
を満たすために少なくとも１０重量％の含量のＫ2 Ｏを
導入すべきである。これは、もし本発明により提案され
ているようにＴｉＯ2 、ＺｒＯ2 又はＮｂ2 Ｏ5 により
対抗されなければ、ガラスの化学的特性に重大な悪影響
を及ぼし得る。本発明により提案されている範囲内のＴ
ａ2 Ｏ5 の添加もまたこのように作用する。成分Ｔａ2
Ｏ5 及びＮｂ2 Ｏ5 は非常に高価であるため、成分Ｔｉ
Ｏ2 及びＺｒＯ2 が好適である。これらの成分の目標と
する厳密な使用は、設定された目的を達成するためには
本発明のガラス組成物の好適な選択において特に重要で
ある。これらの成分は、屈折率だけでなくガラスの耐薬
品性及び硬度も増大させるため、それらの使用は本発明
に記載の範囲内に限定される。もしこれらの成分の割合
が本発明により提案されているものよりも大きく選定さ
れれば、研削硬さが許容不可能なレベルに達するため加
工するのに殆んど実用的（経済的）でなくなり、ガラス
の酸磨きも極めて困難となる。しかしながら、もし上記
割合があまりに低く選定されると、ガラスは低い耐薬品
性を有することになる。特に、例えば皿洗い機などにお
けるような比較的悪い洗浄過程の場合には、ガラスの望
ましくない変化、特にガラスの破壊さえも起こり得る。
【００１４】本発明では、好ましくは少なくとも０．３
重量％の量で成分ＴｉＯ2 及びＺｒＯ2 を一緒に用い
る。これは、ガラスの光学特性及び光輝上殆んど同じ態
様で作用するため全体においてより少ない量の還元感受
性のＴｉＯ2 を用いることができる利点を有する。さら
に、ＴｉＯ2 はガラスの紫外線吸収を大きく増大する。
しかしながら、ＴｉＯ2 は特にガラスの耐酸性を増大
し、ＺｒＯ2 は耐苛性アルカリ性を増大するため、高い
アルカリ金属酸化物分が化学特性を損傷する作用に対し
て、本発明のようにこれら２つの酸化物を添加すること
により対抗できる。それと同時に、これらの成分、特に
成分ＴｉＯ2 は望ましくない邪魔なソラリゼーションに
対する保護作用を有する。
重量％の量で成分ＴｉＯ2 及びＺｒＯ2 を一緒に用い
る。これは、ガラスの光学特性及び光輝上殆んど同じ態
様で作用するため全体においてより少ない量の還元感受
性のＴｉＯ2 を用いることができる利点を有する。さら
に、ＴｉＯ2 はガラスの紫外線吸収を大きく増大する。
しかしながら、ＴｉＯ2 は特にガラスの耐酸性を増大
し、ＺｒＯ2 は耐苛性アルカリ性を増大するため、高い
アルカリ金属酸化物分が化学特性を損傷する作用に対し
て、本発明のようにこれら２つの酸化物を添加すること
により対抗できる。それと同時に、これらの成分、特に
成分ＴｉＯ2 は望ましくない邪魔なソラリゼーションに
対する保護作用を有する。
【００１５】本発明のガラスはまた０．４〜３．０重量
％のＡｌ2 Ｏ3 を含有する。この添加によって耐熱性及
び機械的抵抗性が増大する。特に、この酸化物の少量の
添加量によってさえも、融解ユニットにおける耐火物ラ
イニングの腐蝕低減を生じ、これらのライニング材料か
らの邪魔な不純物、例えばＦｅ2 Ｏ3 の量を低減させる
ことができる。
％のＡｌ2 Ｏ3 を含有する。この添加によって耐熱性及
び機械的抵抗性が増大する。特に、この酸化物の少量の
添加量によってさえも、融解ユニットにおける耐火物ラ
イニングの腐蝕低減を生じ、これらのライニング材料か
らの邪魔な不純物、例えばＦｅ2 Ｏ3 の量を低減させる
ことができる。
【００１６】本発明のクリスタルガラスの新規な組成範
囲は、全体的に、ガラスが作製される要求に関して最適
の特性を与えるように選定された。各種の試験の結果、
特に好適な組成物は、６６〜６９重量％のＳｉＯ2 、
０．４５〜１．０重量％のＡｌ2 Ｏ3 、７．６〜１０．
６重量％のＮａ2 Ｏ、１０．０〜１２．５重量％のＫ2
Ｏ、８〜１１重量％のＣａＯ、０．８〜１．６重量％の
ＴｉＯ2 、及び１．２〜２．５重量％のＺｒＯ2 ；又
は、６６〜６９重量％のＳｉＯ2 、０．４５〜１．０重
量％のＡｌ2 Ｏ3 、７．６〜１１重量％のＮａ2Ｏ、１
０〜１２．５重量％のＫ2 Ｏ、４〜７重量％のＣａＯ、
１．５〜２．５重量％のＴｉＯ2 、及び１．２〜２．５
重量％のＺｒＯ2 から成る。ＴｉＯ2 、ＺｒＯ2 又はＴ
ａ2 Ｏ5 の含量は単独で又は全体で４重量％以下に確保
すべきであり、さもなくばガラスの加工及び使用特性が
損なわれるからである。全てのガラス組成物は、例えば
Ｓｂ2 Ｏ3 などの精製助剤を１重量％以下の含量で含有
し、また、出発原料の純度に応じて１００ｐｐｍ以下の
慣用の量の脱色剤、例えばＣｏＯ、ＮｉＯ又はＮｄ2 Ｏ
3 などを含有できる。
囲は、全体的に、ガラスが作製される要求に関して最適
の特性を与えるように選定された。各種の試験の結果、
特に好適な組成物は、６６〜６９重量％のＳｉＯ2 、
０．４５〜１．０重量％のＡｌ2 Ｏ3 、７．６〜１０．
６重量％のＮａ2 Ｏ、１０．０〜１２．５重量％のＫ2
Ｏ、８〜１１重量％のＣａＯ、０．８〜１．６重量％の
ＴｉＯ2 、及び１．２〜２．５重量％のＺｒＯ2 ；又
は、６６〜６９重量％のＳｉＯ2 、０．４５〜１．０重
量％のＡｌ2 Ｏ3 、７．６〜１１重量％のＮａ2Ｏ、１
０〜１２．５重量％のＫ2 Ｏ、４〜７重量％のＣａＯ、
１．５〜２．５重量％のＴｉＯ2 、及び１．２〜２．５
重量％のＺｒＯ2 から成る。ＴｉＯ2 、ＺｒＯ2 又はＴ
ａ2 Ｏ5 の含量は単独で又は全体で４重量％以下に確保
すべきであり、さもなくばガラスの加工及び使用特性が
損なわれるからである。全てのガラス組成物は、例えば
Ｓｂ2 Ｏ3 などの精製助剤を１重量％以下の含量で含有
し、また、出発原料の純度に応じて１００ｐｐｍ以下の
慣用の量の脱色剤、例えばＣｏＯ、ＮｉＯ又はＮｄ2 Ｏ
3 などを含有できる。
【００１７】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るクリスタル
ガラスは、鉛及びバリウムを含有しておらず、毒性学的
に受容可能なガラスとして知られているアルカリ−石灰
−珪酸塩ガラス系に基づいているが、前記したような組
成としたことにより、少なくとも８５％の高い光透過率
を有すると共に、法的要求を満たす１．５２より大きい
屈折率ｎD 及び少なくとも２．４５ｇ／ｃｍ3 の密度を
有し、また高い耐加水分解性等の化学的性質に優れ、良
好なソラリゼーション抵抗、即ち日光に曝露したときに
変色する傾向が非常に低く、さらに加工性も良好であ
る。従って、毒性学的に完全に受容可能な高品質のガラ
ス及び家庭用製品ガラスを比較的に低コストで製造可能
な鉛及びバリウムフリーのクリスタルガラスが提供され
る。
ガラスは、鉛及びバリウムを含有しておらず、毒性学的
に受容可能なガラスとして知られているアルカリ−石灰
−珪酸塩ガラス系に基づいているが、前記したような組
成としたことにより、少なくとも８５％の高い光透過率
を有すると共に、法的要求を満たす１．５２より大きい
屈折率ｎD 及び少なくとも２．４５ｇ／ｃｍ3 の密度を
有し、また高い耐加水分解性等の化学的性質に優れ、良
好なソラリゼーション抵抗、即ち日光に曝露したときに
変色する傾向が非常に低く、さらに加工性も良好であ
る。従って、毒性学的に完全に受容可能な高品質のガラ
ス及び家庭用製品ガラスを比較的に低コストで製造可能
な鉛及びバリウムフリーのクリスタルガラスが提供され
る。
【００１８】
【実施例】以下、実施例を示して本発明についてさらに
具体的に説明するが、本発明が下記実施例に限定される
ものでないことはもとよりである。
具体的に説明するが、本発明が下記実施例に限定される
ものでないことはもとよりである。
【００１９】実施例１〜１１ 本発明についてさらに具体的に示すために、溶融した本
発明に係る１１のガラスのガラス組成及び特性を表１乃
至表３にまとめて示す。各実施例の溶融物は、脱色剤な
しに溶融した。さらに、原材料は溶融ガラス中せいぜい
５０ｐｐｍのＢａＯ及び／又はＰｂＯ不純物を生ずるも
のを用いた。ガラス中のＦｅ2 Ｏ3 含量は１５０ｐｐｍ
未満である。他の着色性遷移金属はガラス中に検出され
なかった。
発明に係る１１のガラスのガラス組成及び特性を表１乃
至表３にまとめて示す。各実施例の溶融物は、脱色剤な
しに溶融した。さらに、原材料は溶融ガラス中せいぜい
５０ｐｐｍのＢａＯ及び／又はＰｂＯ不純物を生ずるも
のを用いた。ガラス中のＦｅ2 Ｏ3 含量は１５０ｐｐｍ
未満である。他の着色性遷移金属はガラス中に検出され
なかった。
【００２０】屈折率ｎD に加えて、ガラス厚み１１ｍｍ
に対するＤＩＮ ６７５０７による光透過率τ（％）及
びＤＩＮ ５０３３による標準色度座標ｘ及びｙを示
す。各表の実施例における光透過率は、標準発光体Ｃ及
び２°の観測器について百分率（％）で与えられてい
る。測定は、サンプルの不均質性により生ずる測定誤差
を低減するために積分グローブ（ウルブリッヒト・グロ
ーブ "Ulbricht globe" ）を付加装備したパーキン−エ
ルマー ラムダ ９ 分光光度計（ Perkin-ElmerLambd
a ９ spectrophotometer）を用いて行った。表示され
た測定値は±０．５％の測定誤差を有する。ソラリゼー
ション抵抗は、ヘラユウス「サンテスト ＣＰＳ」（He
raeus "SUNTEST CPS")加速露光装置によって試験した。
サンプルを、１．８ｋＷのパワー及び７６５Ｗ／ｍ2 の
最大照射強さ（λ＜８００ｎｍ；フィルター系：マック
スＵＶ（"max UV") を有するＸｅランプにより１２１時
間照射した。ランプとサンプルとの間の距離は１９ｃｍ
である。ＩＲ−反射被膜を有する石英ガラスボウルをラ
ンプとサンプルとの間の装置内の点に装着し、望ましく
ないサンプルの加熱を防止した。照射の間、サンプルの
温度は４０℃を越えなかった。５ｍｍのガラス厚さを有
するサンプル上に照射を行い、照射前及び照射後に３８
０ｎｍの波長で分光透過率を測定した。
に対するＤＩＮ ６７５０７による光透過率τ（％）及
びＤＩＮ ５０３３による標準色度座標ｘ及びｙを示
す。各表の実施例における光透過率は、標準発光体Ｃ及
び２°の観測器について百分率（％）で与えられてい
る。測定は、サンプルの不均質性により生ずる測定誤差
を低減するために積分グローブ（ウルブリッヒト・グロ
ーブ "Ulbricht globe" ）を付加装備したパーキン−エ
ルマー ラムダ ９ 分光光度計（ Perkin-ElmerLambd
a ９ spectrophotometer）を用いて行った。表示され
た測定値は±０．５％の測定誤差を有する。ソラリゼー
ション抵抗は、ヘラユウス「サンテスト ＣＰＳ」（He
raeus "SUNTEST CPS")加速露光装置によって試験した。
サンプルを、１．８ｋＷのパワー及び７６５Ｗ／ｍ2 の
最大照射強さ（λ＜８００ｎｍ；フィルター系：マック
スＵＶ（"max UV") を有するＸｅランプにより１２１時
間照射した。ランプとサンプルとの間の距離は１９ｃｍ
である。ＩＲ−反射被膜を有する石英ガラスボウルをラ
ンプとサンプルとの間の装置内の点に装着し、望ましく
ないサンプルの加熱を防止した。照射の間、サンプルの
温度は４０℃を越えなかった。５ｍｍのガラス厚さを有
するサンプル上に照射を行い、照射前及び照射後に３８
０ｎｍの波長で分光透過率を測定した。
【００２１】照射前及び照射後の透過率の差を、表中の
「太陽試験」の行に百分率（％）で示す。測定は前記分
光光度計を用いて行った。表示した測定値は±０．５％
の測定誤差を有する。さらに、ガラスの密度ρ（ｇ／ｃ
ｍ3 ）及びＤＩＮ １２１１１による耐加水分解性のク
ラスも示す。実施例３においては、酸化物は部分的にフ
ッ化物で置換された。この実施例におけるＦ2 −Ｏはフ
ッ素により置換された酸素原子の割合を示す。Ｆ2 −Ｏ
データにより、フッ素が用いられたときに実施例を１０
０％に標準化表示することが可能になる。Ｆの重量割合
をＦ2 −Ｏ値に変換するための変換係数は以下の式から
計算される。
「太陽試験」の行に百分率（％）で示す。測定は前記分
光光度計を用いて行った。表示した測定値は±０．５％
の測定誤差を有する。さらに、ガラスの密度ρ（ｇ／ｃ
ｍ3 ）及びＤＩＮ １２１１１による耐加水分解性のク
ラスも示す。実施例３においては、酸化物は部分的にフ
ッ化物で置換された。この実施例におけるＦ2 −Ｏはフ
ッ素により置換された酸素原子の割合を示す。Ｆ2 −Ｏ
データにより、フッ素が用いられたときに実施例を１０
０％に標準化表示することが可能になる。Ｆの重量割合
をＦ2 −Ｏ値に変換するための変換係数は以下の式から
計算される。
【式１】
【００２２】
【式２】Ｆ2 −Ｏ＝Ｆ×０．５７９
【００２３】
【表１】
【００２４】
【表２】
【００２５】
【表３】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ルートヴィッヒ、ガシュレル ドイツ連邦共和国、6500 マインツ、ヴェ ストリング 299
Claims (9)
- 【請求項１】 酸化物を基準として以下の組成 ＳｉＯ2 ５０〜７５重量％、Ｎａ2 Ｏ ２〜１５重量％、 Ｋ2 Ｏ ５〜１５重量％、ＣａＯ ３〜１２重量％、 Ｂ2 Ｏ3 ０〜１０重量％、Ａｌ2 Ｏ3 ０〜５ 重量％、 Ｌｉ2 Ｏ ０〜５ 重量％、ＭｇＯ ０〜５ 重量％、 ＳｒＯ ０〜７ 重量％、ＺｎＯ ０〜７ 重量％、 ＴｉＯ2 ０〜８ 重量％、ＺｒＯ2 ０〜５ 重量％、 Ｎｂ2 Ｏ5 ０．１〜５ 重量％、Ｔａ2 Ｏ5 ０〜５ 重量％、 Ｆ ０〜２ 重量％ を有し、ここでＴｉＯ2 ＋ＺｒＯ2 ＋Ｎｂ2 Ｏ5 ＋Ｔａ
2 Ｏ5 の合計量は０．３〜１２重量％であり、アルカリ
金属酸化物の合計量は１５重量％より多いことを特徴と
する少なくとも８５％の光透過率、１．５２より大きい
屈折率ｎD 、少なくとも２．４５ｇ／ｃｍ3 の密度、１
０重量％より多いＫ2 Ｏ＋ＺｎＯ含量、高い耐加水分解
性、及び良好なソラリゼーション抵抗を有する高品質ガ
ラス及び家庭用製品製造用の鉛及びバリウムフリーのク
リスタルガラス。 - 【請求項２】 １０〜１５重量％のＫ2 Ｏ、６〜１２重
量％のＮａ2 Ｏ及び７〜１２重量％のＣａＯ含量を有す
ることを特徴とする請求項１に記載の鉛及びバリウムフ
リーのクリスタルガラス。 - 【請求項３】 ０．４〜３．０重量％のＡｌ2 Ｏ3 含量
を有することを特徴とする請求項１に記載の鉛及びバリ
ウムフリーのクリスタルガラス。 - 【請求項４】 酸化物を基準として以下の組成 ＳｉＯ2 ５０〜７５重量％、Ｎａ2 Ｏ ６〜１２重量％、 Ｋ2 Ｏ １０〜１５重量％、ＣａＯ ３〜１２重量％、 Ｂ2 Ｏ3 ０〜１０重量％、Ａｌ2 Ｏ3 ０．４〜３ 重量％、 Ｌｉ2 Ｏ ０〜５ 重量％、ＭｇＯ ０〜５ 重量％、 ＳｒＯ ０〜７ 重量％、ＺｎＯ ０〜７ 重量％、 ＴｉＯ2 ０．３〜８ 重量％、ＺｒＯ2 ０〜５ 重量％、 Ｎｂ2 Ｏ5 ０〜５ 重量％、Ｔａ2 Ｏ5 ０〜５ 重量％、 Ｆ ０〜２ 重量％ を有し、ここでＴｉＯ2 ＋ＺｒＯ2 ＋Ｎｂ2 Ｏ5 ＋Ｔａ
2 Ｏ5 の合計量は０．３〜１２重量％であることを特徴
とする少なくとも８５％の光透過率、１．５２より大き
い屈折率ｎD 、少なくとも２．４５ｇ／ｃｍ3 の密度、
１０重量％より多いＫ2 Ｏ＋ＺｎＯ含量、高い耐加水分
解性、及び良好なソラリゼーション抵抗を有する高品質
ガラス及び家庭用製品製造用の鉛及びバリウムフリーの
クリスタルガラス。 - 【請求項５】 酸化物を基準として以下の組成 ＳｉＯ2 ５０〜７５重量％、Ｎａ2 Ｏ ６〜１２重量％、 Ｋ2 Ｏ １０〜１５重量％、ＣａＯ ３〜１２重量％、 Ｂ2 Ｏ3 ０〜１０重量％、Ａｌ2 Ｏ3 ０．４〜３ 重量％、 Ｌｉ2 Ｏ ０〜５ 重量％、ＭｇＯ ０〜５ 重量％、 ＳｒＯ ０〜７ 重量％、ＺｎＯ ０〜７ 重量％、 ＴｉＯ2 ０〜８ 重量％、ＺｒＯ2 ０．３〜５ 重量％、 Ｎｂ2 Ｏ5 ０〜５ 重量％、Ｔａ2 Ｏ5 ０〜５ 重量％、 Ｆ ０〜２ 重量％ を有し、ここでＴｉＯ2 ＋ＺｒＯ2 ＋Ｎｂ2 Ｏ5 ＋Ｔａ
2 Ｏ5 の合計量は０．４〜１２重量％であることを特徴
とする少なくとも８５％の光透過率、１．５２より大き
い屈折率ｎD 、少なくとも２．４５ｇ／ｃｍ3 の密度、
１０重量％より多いＫ2 Ｏ＋ＺｎＯ含量、高い耐加水分
解性、及び良好なソラリゼーション抵抗を有する高品質
ガラス及び家庭用製品製造用の鉛及びバリウムフリーの
クリスタルガラス。 - 【請求項６】 ７〜１２重量％のＣａＯ含量を有するこ
とを特徴とする請求項４又は５に記載の鉛及びバリウム
フリーのクリスタルガラス。 - 【請求項７】 以下の組成 ＳｉＯ2 ６６〜６９重量％ Ａｌ2 Ｏ3 ０．４５〜１．０ 重量％ Ｎａ2 Ｏ ７．６〜１０．６重量％ Ｋ2 Ｏ １０．０〜１２．５重量％ ＣａＯ ８〜１１ 重量％ ＴｉＯ2 ０．８〜１．６ 重量％ ＺｒＯ2 １．２〜２．５ 重量％ を有することを特徴とする請求項４乃至６のいずれか一
項に記載の鉛及びバリウムフリーのクリスタルガラス。 - 【請求項８】 以下の組成 ＳｉＯ2 ６６〜６９ 重量％ Ａｌ2 Ｏ3 ０．４５〜１．０ 重量％ Ｎａ2 Ｏ ７．６〜１１ 重量％ Ｋ2 Ｏ １０．０〜１２．５重量％ ＣａＯ ４〜７ 重量％ ＴｉＯ2 １．５〜２．５ 重量％ ＺｒＯ2 １．２〜２．５ 重量％ を有することを特徴とする請求項４乃至６のいずれか一
項に記載の鉛及びバリウムフリーのクリスタルガラス。 - 【請求項９】 ＴｉＯ2 、ＺｒＯ2 又はＴａ2 Ｏ5 の単
独又は合計の含量が４重量％以下であることを特徴とす
る請求項１乃至８のいずれか一項に記載の鉛及びバリウ
ムフリーのクリスタルガラス。
Applications Claiming Priority (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| DE4212092 | 1992-04-10 | ||
| DE4303474A DE4303474C2 (de) | 1992-04-10 | 1993-02-06 | Blei- und bariumfreies Kristallglas mit hoher Lichttransmission |
| DE4303474.8 | 1993-02-06 | ||
| DE4212092.6 | 1993-02-06 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH069241A true JPH069241A (ja) | 1994-01-18 |
| JP3236403B2 JP3236403B2 (ja) | 2001-12-10 |
Family
ID=25913843
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP09488193A Expired - Lifetime JP3236403B2 (ja) | 1992-04-10 | 1993-03-31 | 高い光透過性を有する鉛及びバリウムフリーのクリスタルガラス |
Country Status (15)
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