JPH0688409B2 - 印刷機のインキ排出方法およびその装置 - Google Patents

印刷機のインキ排出方法およびその装置

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JPH0688409B2
JPH0688409B2 JP60227582A JP22758285A JPH0688409B2 JP H0688409 B2 JPH0688409 B2 JP H0688409B2 JP 60227582 A JP60227582 A JP 60227582A JP 22758285 A JP22758285 A JP 22758285A JP H0688409 B2 JPH0688409 B2 JP H0688409B2
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ink
roll
anilox roll
doctor roll
doctor
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良一 竹川
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株式会社磯輪鉄工所
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  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、アニロックスロールとドクターロールとの
対接部上方にインキ溜めを形成する印刷機において、オ
ーダ換えに伴うインキの交換を迅速に行うことができる
印刷機のインキ排出方法およびその装置に関する。
〔従来の技術〕
一般に、段ボールシート等厚手の紙材に印刷する印刷機
において、アニロックスロールとドクターロールとを相
対接させておき、その対接部上方にインキ溜めを形成
し、そのインキ溜め内のインキ量を予め定めた設定量に
保持させながら、アニロックスロールとドクターロール
とを回転させて、一定量のインキをアニロックスロール
から印刷シリンダに転移させ、その印刷シリンダより紙
材に転写させるようになっている。
そして、オーダ換えにより印刷色を変更する時、従来は
インキ溜め内のインキを自然流出させた後、アニロック
スロールおよびドクターロール、更にはインキ流路系の
各部を洗滌し、次に別のインキをインキ溜め内に供給し
ていた。
しかし、このように、オーダ換えによりインキ溜め内か
らインキを自然流出させて排出すると、アニロックスロ
ールとドクターロールとは水平に設置されているために
流れ難く、排出時間に多く必要とし、1日当り数十回の
オーダ換えを行うと、全操業時間に対し、インキ溜め内
からのインキの排出と洗滌とに要する時間の割合いが多
くなり、稼動効率の低下を招くことになっていた。
しかも、自然流出によるインキの排出方法では、ある一
定の水位までは排出されるが、その後の残留液は排出さ
れ難くなる。このため、インキ溜め内のインキ量がある
程度まで自然流出された後、インキ溜め内に残留するイ
ンキと共に、各ロール等を洗滌しているのが現状で、回
収できるインキの量が少なく、損失量が多い。
近年、上記欠点を解消すべく、特公昭55-45390号公報記
載のようにエアー圧力を利用した発明、および本出願人
が提案したブレード利用の発明が提案されている。
上記エアー圧力を利用した発明は、上記インキ溜め上方
に噴射ノズルを臨ませて、噴出ノズルからエアー圧でイ
ンキ溜め内のインキを、そのインキ溜めの側方から排出
するものである。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記のインキ排出方法は、インキ溜め内
のインクの量を常時一定量に設定するとは限らず、印刷
状態によっては、増減を図ることもあり、また、エアー
の圧力により一度のインキ排出動作を行うのみならず、
数度のインキ排出動作を行うこともある。この場合、排
出動作を行う度毎に、インキ量が減少するので、インキ
量によっては、エアーの圧力が高過ぎて、インキ溜め内
のインキが飛散し、また、エアーの圧力が低過ぎて、イ
ンキ溜め内からインキが排出されないといった問題があ
った。
一方、ブレード利用のインキ排出方法は、ブレードをイ
ンキ溜め内の一側から他側に向って移動させ、これによ
りインキ溜め内のインキを排出するものである。
しかし、この方法は、ブレードによってアニロックスロ
ールやドクターロールの表面に傷を付けやすく、また、
ブレードの加工精度も高いものが要求される結果となっ
ていた。
しかも、何れのインキ排出方法も、付帯設備を要し、か
つその制御装置も専用のものが必要であり、装置全体が
大掛りなものになって価格が嵩張ることになっていた。
そこで、この発明は、上記事情に鑑み、何等付帯設備を
使用することなく、かつ制御装置もそれ専用のものを必
要としないことはもとより、インキ溜め内からインキを
短時間でかつ良好に排出できる印刷機のインキ排出方法
を提供することを目的とする。
〔発明が解決しようとする手段〕
この発明は、上記目的を達成するために、 (1)相対接しているアニロックスロールとドクターロ
ールとの対接部上方にインキ溜めを形成し、両ロールの
上方より対接部に向って回転させ、アニロックスロール
からインキを印刷シリンダに転移させる印刷機におい
て、アニロックスロールとドクターロールを両ロールの
下方より対接部に向って回転させ、インキ溜めのインキ
を下方の受け皿に滴下排出させることを特徴とする印刷
機のインキ排出方法。
(2)相対接して配設したアニロックスロールとドクタ
ーロールを正逆回転できる駆動機構と連係し、対接部上
方にインキ供給ノズルを配すると共に、対接部下方にイ
ンキの受け皿を配し、相対接したアニロックスロールと
ドクターロールを常に逆回転させるようにしたことを特
徴とする印刷機のインキ排出装置である。
〔作用〕
実施例において、オーダ換えによって印刷すべき色彩を
変更する場合には、先ず、インキ回収行程を行う。
すなわち、第3図で示すようにアニロックスロール1お
よびドクターロール2を印刷時とは逆に外向き(矢印
B)方向に回転させる。
この回転で、インキ溜め5内のインキは、インキの持つ
粘度特性によって飛散することなく、アニロックスロー
ル1およびドクターロール2の表面に付着して、インキ
の乗ったアニロックスロール1およびドクターロール2
の対接部下方17から上方に入り込もうとするが、そのア
ニロックスロール1およびドクターロール2の対接部で
絞られて下方の受け皿9上に滴下する。受け皿9上のイ
ンキは回収管12を介してインキタンク13に回収される。
インキ溜め5内からインキを回収した後に、洗滌行程に
移行する。
〔実施例〕
以下、この発明に係る印刷機のインキ排出方法およびそ
の装置の一実施例について、図面に基づき詳細に説明す
る。
第1図は、インキ排出装置を備えた印刷機の正面図であ
る。そして、図中1はアニロックスロール、2はドクタ
ーロール、3は印刷シリンダである。
そのアニロックスロール1、ドクターロール2および印
刷シリンダ3は、左右のフレーム4,4間に回転自在に支
承されていることは勿論である。
また、フレーム4,4間には、図示していないが上部の印
刷シリンダ3との間で段ボールシートを挟持するための
プレスロールも回転自在に支承されている。
上記アニロックスロール1とドクターロール2との互い
に接し合う対接部上方は、第2図で示すようにインキ溜
め5としてある。
インキ溜め5の中央部上方には、インキ供給用および水
供給用のノズル6が配設されている。上記インキ溜め5
の両端の下方には回収ダクト7,8が配設されており、ま
た、アニロックスロール1とドクターロール2との下方
には、軸長方向に沿って受け皿9が配設されている。
上記回収ダクト7,8および受け皿9は、回収管10,11,12
を介してインキタンク13と連通されている。インキタン
ク13内のインクはポンプ14によりノズル6からインキ溜
め5内に注入されるように配管されている。
また、上記回収ダクト7,8の上方にはノズル15,16が配設
されており、給水元から弁装置を介してそのノズル15,1
6に配管されて、そのノズル15,16から水が噴射されるよ
うになっている。
上記ノズル6からも給水元から弁装置を介して水が噴射
されるようになっている。
そして、通常の印刷時は、第2図に矢印Aで示すような
方向に、アニロックスロール1、ドクターロール2およ
び印版が装着された印刷シリンダ3が回転をし、上記イ
ンキ溜め5内のインキがドクターロール2によって所定
量だけアニロックスロール1から印刷シリンダ3に転移
し、印刷シリンダ3から段ボールシートSに転写され
る。
この時、ドクターロール2の周速度は、印刷シリンダ3
に転移されるインキの量を適宜調節すべく、アニロック
スロール1の周速度に対し自由に変速可能になってい
る。
つまり、アニロックスロール1の周速度とドクターロー
ル2の周速度との差に応じた量のインキがアニロックス
ロール1から印刷シリンダ3に転移される。
一方、インキ溜め5の両端は、開放された状態になって
いるために、インキ溜め5内のインキが回収ダクト7,8
に流出し、回収管10,11を介してインキタンク13に回収
されるが、インキ溜め5内のインキ量がセンサーにより
予め設定した値に保持すべく、インキタンク13からポン
プ14により汲み上げてノズル6からインキ溜め5内に注
入される。
次に、オーダ換えにより印刷すべき色彩を変える場合
は、インキ回収行程および洗滌行程を経てインキを交換
する。
まず、インキ回収行程は、第3図に示すべく、アニロッ
クスロール1およびドクターロール2を矢印Bの方向に
回転させる。
この回転で、インキ溜め5内のインキは、インキの持つ
粘度特性によって飛散することなく、アニロックスロー
ル1およびドクターロール2の表面に付着して、所謂乗
ってアニロックスロール1およびドクターロール2の対
接部下方17から上方に入り込もうとするが、そのアニロ
ックスロール1およびドクターロール2の対接部で絞ら
れて下方の受け皿9上に滴下する。
受け皿9上のインキは回収管12を介してインキタンク13
に回収される。インキ溜め5内からインキを回収した後
に、洗滌行程に入るが、洗滌行程は、給水元から弁装置
を介してノズル15,16はもとより、ノズル6からも水を
噴射させて洗滌する。
この時、アニロックスロール1およびドクターロール2
は第3図に示す矢印B方向に回転させた状態のままであ
ることは勿論である。
従って、インキ溜め5内に注入された水は、アニロック
スロール1およびドクターロール2の周面に付着して洗
滌しながら上記と同様に対接部で絞られて受け皿9に滴
下した後、回収管12を介して外部に排出される。
ノズル15,16から噴射された水は、回収ダクト7,8を洗滌
した後、回収管10,11を経て外部に排出される。
上記インキ回収行程および洗滌行程において、印刷シリ
ンダ3は、第3図に示す矢印B方向に回転させることが
好ましいが、停止させた状態であってもよい。
そして、別のインキが収納されたインキタンク13からポ
ンプ14にて汲み上げてノズル6からインキ溜め5内に注
入して次の印刷を行う。
ところで、第3図に二点鎖線で示すように、受け皿9内
に、その受け皿9の一端から他端側に向けて移動して掻
き動作をするブレード18を配設することもできる。
ブレード18の移動機構は、受け皿9の上方に、その長手
方向に沿ってスクリューロッド19を設けておくと共に、
ブレード18にナット部材20を固設しておき、そのスクリ
ューロッド19にナット部材20を螺合させて、スクリュー
ロッド19をモータにより回転させるようにする。回収管
12は受け皿9の一端に接続するようにすればよい。
そして、インク回収行程および洗滌行程の時、ブレード
18を受け皿9の一端から他端に向けて移動させ、これに
よりブレード18で受け皿9内のインキおよび洗滌水を回
収管12に掻き出す。このようにすればインキ回収行程お
よび洗滌行程を更に短時間で行うことができる。
更に、上記ブレード18を利用することなく、受け皿9を
急勾配に傾斜させて、回収管12に対する自然流出の速度
を早めるようにすることもできる。
尚、上記インキ回収行程および洗滌行程において、アニ
ロックスロール1およびドクターロール2の周速度は、
通常印刷時に比較して低速度で運転をするが、これに限
定されるものではない。
また、上記インキ回収行程、および洗滌行程において、
アニロックスロール1およびドクターロール2の周速度
は、インキ溜め5内からインキを飛散させることなく効
果的に排出できるようにインキ等の性状に見合うように
制御しながら運転を行うことも可能である。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明に係る印刷機のインキ排出方法
およびその装置によれば、インキの排出時に、アニロッ
クスロールおよびドクターロールを、印刷時とは逆向き
のインキ溜めより外方に向う方向に回転させてインキを
排出することから、何等付帯設備を必要とせず、アニロ
ックスロールおよびドクターロールの回転を逆転する制
御装置も、印刷時の運転を制御する装置をそのまま利用
でき、しかも、上記のようにアニロックスロールおよび
ドクターロールを印刷時とは逆向きに回転するのみで、
インキ溜め内のインキを短時間に強制排出できて頗る便
利である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明に係る印刷機のインキ排出装置を示
す正面図、第2図は、印刷時におけるアニロックスロー
ルとドクターロールとの回転方向およびインキ溜めの状
態を示す説明図、第3図はインキ排出時のアニロックス
ロールとドクターロールとの回転方向、およびインキの
排出状態を示す説明図である。 1…アニロックスロール、2…ドクターロール、 3…印刷シリンダ、4…フレーム、 5…インキ溜め、 6,15,16…ノズル、7,8…回収ダクト、 9…受け皿、10〜12…回収管、 13…インキタンク、14…ポンプ、 17…対接部下方、S…段ボールシート

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】相対接しているアニロックスロールとドク
    ターロールとの対接部上方にインキ溜めを形成し、両ロ
    ールの上方より対接部に向って回転させ、アニロックス
    ロールからインキを印刷シリンダに転移させる印刷機に
    おいて、 アニロックスロールとドクターロールを両ロールの下方
    より対接部に向って回転させ、インキ溜めのインキを下
    方の受け皿に滴下排出させることを特徴とする印刷機の
    インキ排出方法。
  2. 【請求項2】相対接して配設したアニロックスロールと
    ドクターロールを正逆回転できる駆動機構と連係し、対
    接部上方にインキ供給ノズルを配すると共に、対接部下
    方にインキの受け皿を配し、相対接したアニロックスロ
    ールとドクターロールを常に逆回転させるようにしたこ
    とを特徴とする印刷機のインキ排出装置。
JP60227582A 1985-10-12 1985-10-12 印刷機のインキ排出方法およびその装置 Expired - Lifetime JPH0688409B2 (ja)

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JPS6285945A JPS6285945A (ja) 1987-04-20
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JP5146833B2 (ja) * 2008-12-26 2013-02-20 株式会社リコー 画像形成装置
DE102012012089A1 (de) * 2011-07-06 2013-01-10 Heidelberger Druckmaschinen Ag Verfahren zum Betreiben eines Anilox-Druckwerksund Druckmaschine mit einem Anilox-Druckwerk
CN113799483B (zh) * 2021-10-08 2022-10-28 无锡中江彩印包装有限公司 一种可回收油墨的印刷设备

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS562173A (en) * 1979-06-20 1981-01-10 Hitachi Seiko Ltd Inking apparatus for use in light printer

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