JPH0683452B2 - 集合住宅向けテレビドアホンの多重化方式 - Google Patents

集合住宅向けテレビドアホンの多重化方式

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JPH0683452B2
JPH0683452B2 JP63010239A JP1023988A JPH0683452B2 JP H0683452 B2 JPH0683452 B2 JP H0683452B2 JP 63010239 A JP63010239 A JP 63010239A JP 1023988 A JP1023988 A JP 1023988A JP H0683452 B2 JPH0683452 B2 JP H0683452B2
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line
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、共同玄関にカメラと送,受話器をもつ共同玄
関子機を、各住戸にモニタテレビと送,受話器を持つ室
内親機を夫々設置した集合住宅向けテレビドアホンの多
重化方式に関する。
〈従来の技術〉 従来、この種の集合住宅向けテレビドアホンシステムと
して、例えば第3図に示すようなものが知られている。
このテレビドアホンシステムは、カメラと送,受話器を
有して集合住宅の1階の共同玄関に設置された共同玄関
子機21と、例えば各階に設置されて8本のインタホン線
22と1本の同軸ケーブル線23を介して上記共同玄関子機
21に接続された16台の中継器24と、各住戸に設置されて
6本のインタホン線25と1本の同軸ケーブル線26を介し
て各階の中継器24に接続され、モニタテレビと送,受話
器を有する256(16×16)台の室内親機27とからなる。
そして、共同玄関子機21からの映像信号を同軸ケーブル
線23で伝送し、共同玄関子機21からの呼び出し信号と子
・親機間の音声信号を上記インタホン線22,25のうちの
夫々4本と2本で伝送して、来客が玄関子機21から相手
の住戸を呼び出し、呼び出された相手方が来客の顔を見
ながら通話できるようになっている。
〈発明が解決しようとする課題〉 ところが、上記従来のテレビドアホンシステムでは、1
階の共同玄関21から各階の各住戸に少なくとも6本のイ
ンタホン線25と1本の同軸ケーブル線26を夫々配線して
いるため、配線が煩雑で手間のかかるものになって新築
時の配線工事にも長時間を要するばかりでなく、多量の
配線材料が必要になって設置コストが多大になるという
欠点がある。また、6本のインタホン線25と1本の同軸
ケーブル線26を必ず配線しなければならぬため、2本の
インタホン線で配線された既存のドアホンシステムがあ
っても、これをテレビドアホンシステムに転用すること
が難しく、既築の建物にこのテレビドアホンシステムを
配線することは、新築時に比べてはるかに煩雑で、設置
コストの面からも事実上不可能という欠点がある。
そこで、本発明の目的は、1対のインタホン線に映像,
音声,呼び出し信号のほか直流電源をも重畳し多重化し
て伝送することによって、配線材料を減少し、配線工事
の時間を短縮して設置コストを大幅に低減できるととも
に、既築の建物にも容易に配線することができる集合住
宅向けテレビドアホンの多重化方式を提供することであ
る。
〈課題を解決するための手段〉 上記目的を達成するため、本発明の集合住宅向けテレビ
ドアホンの多重化方式は、カメラと送,受話器を有して
共同玄関に設置され、映像,音声,呼び出し信号を変調
し多重化して1対の主インタホン線に出力する共同玄関
子機と、上記主インタホン線を経て入力される多重化さ
れた信号から上記呼び出し信号を解読するデコーダと自
分が呼び出されたことを解読した上記デコーダによって
上記主インタホン線を1対の分岐インタホン線側に切換
接続するライン切換回路を有する複数個の中継器と、各
中継器の上記分岐インタホン線に複数個接続され、その
分岐インタホン線を経て入力される多重化された信号か
ら上記呼び出し信号を解読するデコーダと自分が呼び出
されたことを解読した上記デコーダによって上記分岐イ
ンタホン線を1対の住戸インタホン線側に切換接続する
ライン切換回路を有する親アダプタと、表示装置と送,
受話器を有して各住戸に設置され、上記住戸インタホン
線を経て入力される多重化された信号を復調して映像信
号と音声信号を分離する複数個の室内親機を備えるとと
もに、上記各中継器には上記共同玄関子機から主インタ
ホン線を介して、上記各親アダプタには上記室内親機か
ら住戸インタホン線を介して多重化された直流電源を夫
々供給して、上記各インタホン線に映像,音声,呼び出
し信号と直流電源を重畳し、多重化して伝送するように
したことを特徴とする。
〈作用〉 共同玄関に入った来客は、まず共同玄関子機に訪問しよ
うとする住戸の番号を入力する。そうすると、共同玄関
子機は、入力された住戸番号に対応する呼び出し信号と
カメラで捕らえた来客の映像信号を変調し多重化して1
対の主インタホン線に出力する。多重化された信号は、
上記主インタホン線を経て例えば集合住宅の各階に設置
された中継器に夫々伝送され、呼び出し住戸の属する階
の中継器のデコーダが、自分が呼び出されたことを解読
し、ライン切換回路をして上記主インタホン線を1対の
分岐インタホン線側に切換接続せしめる。すると、多重
化された信号は、上記分岐インタホン線を経てその階の
各住戸の親アダプタに夫々伝送され、呼び出し住戸の親
アダプタのデコーダが、自分が呼び出されたことを解読
し、ライン切換回路をして上記分岐インタホン線を1対
の住戸インタホン線側に切換接続せしめる。こうして、
呼び出し住戸の室内親機と共同玄関子機が継がり、その
住戸の住人が受話器をとると、室内親機で復調,分離さ
れた映像信号即ち来客の姿が表示装置に表示され、音声
信号即ち来客の声が受話器に出力されるとともに、住人
の声は送話器から1対のインタホン線を経て共同玄関子
機の受話器に伝送される。
なお、例えば各階に1つずつ設置される上記中継器は、
共同玄関子機から主インタホン線を介して多重化された
直流電源が供給され、また、各住戸に設置される上記親
アダプタは、夫々の室内親機から住戸インタホン線を介
して多重化された直流電源が供給される。
こうして、本発明の多重化方式によれば、少量の配線材
料でしかも配線に手間のかからぬ1対のインタホン線で
もって共同玄関にいる来客の顔を見ながらの通話が実現
できる。
〈実施例〉 以下、本発明を図示の実施例により詳細に説明する。
第1図は集合住宅向けテレビドアホンシステムの一実施
例を示す概略図であり、1はカメラと送,受話器を有し
て共同玄関に配置され、映像,音声,呼び出し信号を変
調し多重化して1対の主インタホン線5に出力する共同
玄関子機、2iは集合住宅のi階(1≦i≦16)に設置さ
れ、上記主インタホン線5を経て入力される多重化され
た信号から上記呼び出し信号を解読するデコーダ3と、
自分が呼び出されたことを解読した上記デコーダ3によ
って主インタホン線5を1対の分岐インタホン線6側に
接続するように切り換えられるライン切換スイッチ4を
有する中継器である。
また、7ijはi階のj番目(1≦j≦16)の住戸に設置
され、中継器2iから分岐インタホン線6を経て入力され
る多重化された信号から上記呼び出し信号を解読するデ
コーダ8と、自分が呼び出されたことを解読した上記デ
コーダ8によって分岐インタホン線6を1対の住戸イン
タホン線10側に接続するように切り換えられるライン切
換スイッチ9を有する親アダプタ、11ijはi階のj番目
の住戸内に設置され、モニタテレビと送,受話器を有し
てその住戸インタホン線10を経て入力される多重化され
た信号を復調して映像信号と音声信号を分離する室内親
機である。
上記主インタホン線5は、共同玄関親機1と1階の中継
器21を接続するとともに、n階(1≦n≦15)の中継器
2nのライン切換スイッチのb接点4bと(n+1)階の中
継器2(n+1)のデコーダ3を次々に接続しており、
非通話時各階の中継器2iはその常閉のb接点4bを介して
全て共同玄関子機1に継がっている。一方、上記分岐イ
ンタホン線6は、i階の中継器2iのa接点4aとその階の
1番目の住戸の親アダプタ7i1のデコーダ8を接続する
とともに、m番目(1≦m≦16)の住戸の親アダプタ7i
mのライン切換スイッチ9のb接点9bと(m+1)番目
の住戸の親アダプタ7i(m+1)のデコーダ8を次々に
接続しており、非通話時各住戸の親アダプタ7ijはその
常閉のb接点9bを介して全てその階の中継器2iのa接点
4a側に継がっている。
上記共同玄関子機1の信号多重化方式は、カメラが捕ら
えた映像信号で低域搬送波をFM変調し、送,受話器から
の音声信号と呼び出し信号コードで数百KHzの搬送波を
夫々FM変調して、1対の主インタホン線5に同時送出す
る周波数分割多重通信を用いており、音声信号は双方向
の同時通話である。一方、中継器2iおよび親アダプタ7i
j内のデコーダ3,8は、多重化された信号から呼び出し信
号をスケルチ回路にて分離するFM復調器と、復調された
呼び出し住戸コードが自分の階(i階)あるいは自分の
住戸番号(j番目)に該当するか否かを判別するマイク
ロコンピュータで構成され、各デコーダ3,8の信号入力
側にはLC直列共振回路を設けて音声搬送波との同調をと
っている。また、主インタホン線5の端末となる中継器
216のライン切換スイッチ4のb接点相互間および分岐
インタホン線6の端末となる親アダプタ7i16のライン切
換スイッチ9のb接点相互間には、伝送中の整合をとる
ための抵抗R1〜R17を夫々設けている。さらに、各中継
器2iには、共同玄関子機子機1から主インタホン線5お
よび1対のライン12を介して多重化された直流電源を供
給し、各親アダプタ7ijには、各住戸の室内親機11ijか
ら住戸インタホン線10を介して多重化された直流電源を
供給するようにしている。
上記構成の集合住宅向けテレビドアホンシステムの動作
について次に述べる。
集合住宅の共同玄関に入った来客は、まず共同玄関子機
1に訪問しようとする住戸の番号を入力する。そうする
と、共同玄関子機1は、住戸番号に対応した第2図
(a)に示すようなディジタル信号を発生し、このディ
ジタル信号で音声搬送波を第2図(b)に示すようにFM
変調し、来客の映像信号でFM変調された低域搬送波と重
畳,多重化して主インタホン線5に送出する。住戸番号
に対応するディジタル信号は、階数を表わす4ビットの
スタートビットとエンドビットで挟んだ前群ビットと、
住戸番目を表わす4ビットを同様に挟んだ後群ビットと
からなり、第2図(a)の例では“1100",“0101"であ
り、13階の6番目の住戸を表わす。こうして主インタホ
ン線5に送出された信号は、ライン切換スイッチ4の常
閉のb接点4bを介して各階の中継機2iに入力され、各デ
コーダ3内のFM復調器は、上記前群ビットのみについて
指定周波数が入力されたときだけ“1"のレベルとなる第
2図(c)に示すような復調ディジタル信号をマイクロ
コンピュータに出力し、マイクロコンピュータは、上記
復調ディジタル信号が自分の階数に該当するか否かを判
別し、該当すると判別したとき、そのライン切換スイッ
チ4をa接点4a側に切換接続せしめる。第2図(c)の
例では13階の中継器213のライン切換スイッチ4のみが
a接続4a側に切り換わり、13階の分岐インタホン線6が
選択されることになる。次に、この分岐インタホン線6
を伝送される多重化された信号は、ライン切換スイッチ
9の常閉のb接点9bを介して13階の全住戸の親アダプタ
713jに入力され、各デコーダ8内のFM復調器およびマイ
クロコンピュータは、前述の中継器の場合と同様に動作
し、上記後群ビットが第2図(d)の如く解読され、こ
の例では6番目の住戸のライン切換スイッチのみがa接
点9a側に切り換わって、13階の6番目の住戸の室内親機
11136と共同玄関子機1が1対1で始めて接続される。
こうして、上記住戸の住人が室内親機11136の受話器を
とると、この室内親機で復調,分離された映像信号即ち
来客の姿がモニタテレビに表示されるとともに、来客の
住人間で双方向の同時音声通話が可能になる。
このように、上記実施例を含む本発明によれば、共同玄
関子機1と各住戸の室内親機11ij間は全線に亘って1対
のインタホン線5,6,10でしかも重複による無駄のないよ
う順次接続されているので、画像伝送と同時音声通話を
実現しつつ、第3図に示した数本のインタホン線と1本
の同軸ケーブルによる伝送方式に比して、配線材料と配
線工事の手間も格段に減じて、設置コストを大幅に低減
でき、さらには既築の建物にも既設の1対のインタホン
線等を転用して容易に配線することができるという利点
がある。さらに、各中継器2iには共同玄関子機1側か
ら、各親アダプタ7ijには各住戸の室内親機11ij側か
ら、夫々多重化された直流電源を供給するようにしてい
るので、電源線の配線が大幅に削減でき、設置コストを
低減できるという利点がある。
なお、中継器と親アダプタのデコーダによる呼び出し信
号コードの復調は、実施例のスケルチ出力によらず、例
えばFSK(周波数偏移)方式で行なってもよい。また、
親アダプタを設ける住戸の数が実施例の256(16×16)
に限らず、また共同玄関子機,中継器,親アダプタ間の
配線が実施例のものに限られないのはいうまでもない。
〈発明の効果〉 以上の説明で明らかなように、本発明の集合住宅向けテ
レビドアホンの多重化方式は、カメラと送,受話器を有
し、映像,音声,呼び出し信号を多重化して1対の主イ
ンタホン線に出力する共同玄関子機と、多重化された信
号から上記呼び出し信号を解読し、自分が呼び出された
ときライン切換回路をして上記主インタホン線を1対の
分岐インタホン線側に切換えさせるデコーダをもつ中継
器と、上記分岐インタホン線に複数個接続され、自分が
呼び出されたときライン切換回路をして上記分岐インタ
ホン線を1対の住戸インタホン線側に切換えさせる上述
と同様のデコーダをもつ親アダプタと、表示装置と送,
受話器を有し、上記住戸インタホン線から入力される多
重化された信号を復調して映像信号を音声信号を分離す
る室内親機を備えるとともに、上記各中継器には上記共
同玄関子機から主インタホン線を介して、上記各親アダ
プタには上記室内親機から住戸インタホン線を介して多
重化された直流電源を夫々供給して、上記1対の各イン
タホン線に映像,音声,呼び出し信号と直流電源を重畳
し、多重化して伝送するようにしているので、数本のイ
ンタホン線と同軸ケーブルを各住戸まで配線していた従
来方式に比べて、電源線も含んだ配線材料と配線工事の
手間を格段に減じて、設置コストを大幅に低減でき、さ
らに既築の建物にも容易に配線することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の集合住宅向けテレビドアホンシステム
の一実施例を示す概略図、第2図は上記実施例の各部の
動作を説明する信号波形図、第3図は従来の集合住宅向
けテレビドアホンシステムの概略図である。 1……共同玄関子機、2i……中継器(i階)、3,8……
デコーダ、 4,9……ライン切換スイッチ、4a,9a……a接点、4b,9b
……b接点、 5……主インタホン線、6……分岐インタホン線、7ij
……親アダプタ(i階j番目住戸)、 10……住戸インタホン線、11ij……室内親機。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−141086(JP,A) 特開 昭62−29384(JP,A) 実開 昭62−5753(JP,U)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カメラと送,受話器を有して共同玄関に設
    置され、映像,音声,呼び出し信号を変調し多重化して
    1対の主インタホン線に出力する共同玄関子機と、 上記主インタホン線を経て入力される多重化された信号
    から上記呼び出し信号を解読するデコーダと自分が呼び
    出されたことを解読した上記デコーダによって上記主イ
    ンタホン線を1対の分岐インタホン線側に切換接続する
    ライン切換回路を有する複数個の中継器と、 各中継器の上記分岐インタホン線に複数個接続され、そ
    の分岐インタホン線を経て入力される多重化された信号
    から上記呼び出し信号を解読するデコーダと自分が呼び
    出されたことを解読した上記デコーダによって上記分岐
    インタホン線を1対の住戸インタホン線側に切換接続す
    るライン切換回路を有する親アダプタと、 表示装置と送,受話器を有して各住戸に設置され、上記
    住戸インタホン線を経て入力される多重化された信号を
    復調して映像信号と音声信号を分離する複数個の室内親
    機を備えるとともに、上記各中継器には上記共同玄関子
    機から主インタホン線を介して、上記各親アダプタには
    上記室内親機から住戸インタホン線を介して多重化され
    た直流電源を夫々供給して、 上記各インタホン線に映像,音声,呼び出し信号と直流
    電源を重畳し、多重化して伝送するようにしたことを特
    徴とする集合住宅向けテレビドアホンの多重化方式。
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