JPH0728726Y2 - 無線用アンテナの取付金具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、無線用アンテナの取付金具に関するものであ
る。

（従来の技術） 無線用アンテナ、ことにアマチュア無線用アンテナのう
ち、アンテナのマストパイプを回転可能にしたものがあ
り、これらのアンテナはコンクリート柱などのポールに
取り付けている。

従来技術においては、アンテナをポールに取り付ける金
具がないので使用者各自が適当に取り付けているが取付
作業が容易でないという問題がある。

（考案が解決しようとする課題） 本考案が解決しようとする課題は、無線用アンテナをポ
ールの上端部に簡単、容易に取り付けできる取付金具を
提供することを目的としている。

（課題を解決するための手段） 本考案において課題を解決するための手段は、板材によ
って形成されかつ中央部に透孔を設けると共に当該透孔
の周囲に複数個のボルト孔を設けた取付プレートと、該
取付プレートの基端部に設けたＣ型バンドによる止め金
具とを具備し、上記取付プレートは上部及び下部プレー
トの一対で構成され、該上部及び下部プレートがポール
に前記止め金具によって取り付けられ、アンテナのマス
トパイプの上端部を前記上部取付プレートの透孔内に挿
通しベアリングを介して支持すると共に、当該マストパ
イプの下端部に設けられたモータ内蔵のローテーターを
前記下部取付プレートの透孔に固定することを特徴とす
るものである。

（実施例） 第３図において、地表１に立てられたポール（コンクリ
ート柱）２の上端部に上部取付プレート３及び下部取付
プレート４を取り付け、これら上部及び下部取付プレー
ト3,4にアンテナ５のマストパイプ６を回転可能に取り
付ける。

アンテナ５のマストパイプ６は、上部取付プレート３に
挿通した後、これを図示しないベアリング部を当該上部
取付プレート３に固定するとともに、マストパイプ６の
下端部に設けられたモータ内蔵のローテーター15を下部
取付プレート４に固定したものであり、これにより、マ
ストパイプ６はベアリングとローテーター15とで２点支
持され、このローテーター15によって回転駆動される。

なお、ローテーター15は、例えば室内に設置される操作
器16により制御され、この操作器16に基いてマストパイ
プ６を回転させてアンテナ５の方向を可変制御できるよ
うにしている。17はローテーター15と制御器16とを接続
するケーブルである。

次に、第１図、第２図によって取付金具を詳細に説明す
る。上部取付プレート３は、平面形状が長方形の板材に
よって形成されており、中央部に前記アンテナ５のマス
トパイプ６を挿通するための透孔７を穿設し、この透孔
７の周囲に複数個のボルト孔８を等間隔で設けている。
なお、下部取付プレート４は、上部取付プレート３と同
一形状である。

又、これらの上部及び下部取付プレート3,4の基端部に
は、それぞれＣ型バンドなとで構成される止め金具9,10
がねじ結合により設けられており、各取付プレート3,4
は止め金具9,10によってポール２の上端近傍に適宜の間
隔をあけて取り付けられている。11,12は補助バンドで
あり、この補助バンド11,12と前記各取付プレート3,4と
をアングル材によるスティ13,14を介して結合すること
により、取付プレート3,4をポール２に安定よく固定し
ている。

18は上部及び下部取付プレート3,4をポールに固定した
とき、各プレートの間に設けられた足場である。

実施例は上記の構成であって、ポール２にアンテナ５を
取り付ける場合は、地表１にポール２を建てた後に、該
ポール２の上端部に上部及び下部取付プレート3,4及び
足場18を取り付け、あるいは、ポール２に上部及び下部
取付プレート3,4及び足場18などを予め取り付けた後に
ポール２を地表１に建てる。

アンテナ５は、マストパイプ６を上部及び下部取付プレ
ート3,4に固定することにより取り付けられる。マスト
パイプ６には途中にベアリング部が設けられ、下端部に
ローテーター15が設けられており、ベアリング部を上部
取付プレート３の透孔７に装着し、ローテーター15を下
部取付プレート４の透孔７に装着する。

なお、ベアリング部及びローテーター15は、透孔７の周
囲に設けたボルト孔８を利用して各取付プレート3,4に
固定される。又、アンテナ５の取付作業は、取付プレー
ト3,4の間に設けられた足場18を利用して行われるので
作業は安全かつ容易となる。

（考案の効果） 本考案は、透孔及び該透孔の周囲にボルト孔を設けた取
付プレートの基端部に、例えばＣ型バンドなどによる止
め金具を設けたものであって、この取付プレートを上部
及び下部の一対でポールに固定することにより簡単、容
易にアンテナのマストパイプを取り付けることができる
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る取付金具の平面図、 第２図は取付プレートをポールに固定した状態を表わす
側面図、 第３図は本考案の取付金具を使用してアンテナをポール
に取り付けた実施例を表わす側面図である。 １…地表、２…ポール ３…上部取付プレート、４…下部取付プレート ５…アンテナ、６…マストパイプ ７…透孔、８…ボルト孔 9,10…止め金具、11,12…補助バンド 13,14……スティ、15…ローテーター 16…制御器、17…ケーブル 18…足場

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ポールの上端部に無線用アンテナを回転可
   能に取り付けるための金具であって、板材によって形成
   されかつ中央部に透孔を設けると共に当該透孔の周囲に
   複数個のボルト孔を設けた取付プレートと、該取付プレ
   ートの基端部に設けたＣ型バンドによる止め金具とを具
   備し、上記取付プレートは上部及び下部プレートの一対
   で構成され、該上部及び下部プレートがポールに前記止
   め金具によって取り付けられ、アンテナのマストパイプ
   の上端部を前記上部取付プレートの透孔内に挿通しベア
   リングを介して支持すると共に、当該マストパイプの下
   端部に設けられたモータ内蔵のローテーターを前記下部
   取付プレートの透孔に固定することを特徴とする無線用
   アンテナの取付金具。