JPH0680970B2 - パラボラアンテナ - Google Patents

パラボラアンテナ

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JPH0680970B2
JPH0680970B2 JP60140304A JP14030485A JPH0680970B2 JP H0680970 B2 JPH0680970 B2 JP H0680970B2 JP 60140304 A JP60140304 A JP 60140304A JP 14030485 A JP14030485 A JP 14030485A JP H0680970 B2 JPH0680970 B2 JP H0680970B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、パラボラアンテナに係り、特に、パラボラア
ンテナの受信効率の低下防止に好適なパラボラアンテナ
に関するものである。
〔発明の背景〕
一般に、パラボラアンテナで衛星放送を受信する場合
は、パラボラ面の精度とコンバータとパラボラ面の取付
位置精度が受信効率に大きく影響する。このことから、
受信効率を低下させないためには、次のように高精度に
取付けることと、パラボラ面の精度を保つ必要があっ
た。
一般に電波の波長の関係からパラボラ面とコンバータの
取付位置精度は (λは電波の波長で衛星放送に使われている12GH の電
波の波長は約2.5cmで である。) の高精度の位置関係を保つ必要がある。
まず、従来の第1の例について第5図及び第6図のパラ
ボラアンテナの取付状態を示す側面図と背面図により説
明する。
パラボラ面20は、背面に組み付け部21および補強リブ26
とが一体に形成されている。22は取付金具で、前記組み
付け部21とネジに締結され、パラボラ面20を支柱23に取
付けるものである。コンバータ2の取付アーム24は、パ
ラボラ面20のフランジに組み付けられ、パラボラ面から
均等に支持され、3点で位置精度を保っている。この場
合、フランジ下部に取付けられたコンバータアーム24を
支持する支持棒25が、パラボラ面20の上部より約1/3の
高さ位置の左右両側のフランジに組み付けられている。
支持棒25は、パラボラ面20に入射する電波を遮ぎらない
ために、湾曲させた形状とする必要がある。また、強風
による風圧をパラボラ面20に受けた場合は、曲げモーメ
ントがパラボラ面20の背面に形成された組み付け部21と
パラボラ面20との境に集中し、この境の部分を中心にし
てパラボラ面20がゆがみ、永久変形の恐れがある。これ
に加えて、コンバータ2の取付けが、上記のとおり、フ
ランジ下部に取付けられたコンバータ取付アーム24によ
り行なわれているので、下部のフランジに曲げモーメン
トが集中し、上記と同様にパラボラ面にゆがみ・永久変
形の恐れがあった。パラボラ面にゆがみ・永久変形を生
じると、受信効率が低下する。
第5図及び第6図に示す如く、強風による弾性的なパラ
ボラ面のゆがみ・永久変形などの対策として、パラボラ
面20の肉厚の増加・補強リブ26の追加などを行い、パラ
ボラ面の背面を広い範囲で支えるなどして、強度を高め
ていた。しかし、このものは材料使用量が多く、構造が
複雑になっていた。
一方、コンバータ2の取付アーム24はパラボラアンテナ
のフランジ面に取り付け、しかも、パラボラ面20の両側
のフランジ部よりコンバータアーム支持棒25で3点支持
とした方法でコンバータ2とパラボラ面20の取付位置精
度を出している。しかし、この場合は、コンバータアー
ム支持棒25での電波の乱反射による受信効率の低下が発
生する。
又、第7図及び第8図に示す第2の従来例では、コンバ
ータ2とコンバータ取付アーム24へかかる強風による風
圧に起因するパラボラ面20の変形を避けるため、次の構
成としている。つまり、コンバータ2に加わる風圧の曲
げモーメントは取付金具22に作用され、パラボラ面20へ
の影響を避けるため、コンバータ取付アーム24を直接に
取付金具22もしくはパラボラ面固定具27に取り付けたも
のがある。しかし、この場合はパラボラ面20とコンバー
タ2との取付位置精度を出すための、次の構成を必要と
していた。パラボラ面20とコンバータ2との取付位置精
度は、パラボラ面20とパラボラ面固定具27との位置精
度、パラボラ面固定具27と取付金具22の位置精度、取付
金具22とコンバータ取付アーム24の位置精度、及びコン
バータ取付アーム24とコンバータ2の取付精度の全ての
精度を極めて高精度にしなければならない。この場合、
各部品の夫々の精度、特に各部品の取付面の加工は大変
精密な工作が必要となり部品構造も大掛りな組付け部21
を必要としていた。
以上の如く、従来のパラボラアンテナは、受信効率の低
下を少なくすることが極めて困難であった。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、受信効率の低下が少いパラボラアンテ
ナを提供することにある。
〔発明の概要〕
上記目的は、外周にフランジを具備したパラボラ面と、
上記パラボラ面の上部及び下部位置の上記フランジに固
着される上部取付アームと下部取付アームとを一体に形
成された取付金具とを備え、上記取付アームが水平方向
両端部の固着部で上記フランジに固着されるパラボラア
ンテナとすることにより、達成できる。
〔発明の実施例〕
本発明の一実施例を第1図から第4図により説明する。
第1図はオフセット形パラボラアンテナが、支柱16に取
り付けられた正面図を示し、コンバータ2がオフセット
形パラボラアンテナの焦点部に取付けられたものであ
る。
第2図は第1図のパラボラ面1を部分断面図とした側面
図で、パラボラ面1は長尺軸方向のフランジの上部と下
部が、第4図に示された取付金具3の上記フランジの上
部及び下部に対応する位置に水平方向に設けられた上部
取付アーム17と下部取付アーム18に固着される。上記上
部取付アーム17には、第4図に図示のとおりその水平方
向両端に固着用の締付ネジ穴17′を有し、下部取付アー
ム18には、同様な締付ネジ穴18′を有している。尚、取
付金具3とパラボラ面との固着は、フランジに限られる
ものではなく、パラボラ面のフランジに近い上部と下部
でもよい。このことは、パラボラ面の外周とフランジと
が互いに作用し合って、パラボラ面の外周とフランジと
が強度大となっているからである。コンバータ2は、パ
ラボラ面1の焦点部にくるようコンバータ取付アーム19
の先端にネジ穴19′を介してネジにより固着される。し
かる後、第3図に示すネジ締結部の詳細図の如くアンテ
ナの支柱16に取付金具3が、Uボルト6および固定具7
と蝶ナット8によりネジ締結される。
また、取付金具3の下部の湾曲部を、長尺のUボルト9
とUボルト固定具10と蝶ナット11によりネジ締結し、そ
の後、支柱固定具13及び14と蝶ナット12及び15によりパ
ラボラアンテナの指向性のうち仰角を調整し、しかる
後、蝶ナット15を締めつけてネジ締結する。
パラボラアンテナの方位角調整は、受信用据付時に支柱
16を回転させて行うこともできるが、前述の蝶ナット8
を締結する以前に方位角を合せ、しかる後に仰角を調整
する方法でパラボラアンテナの指向性を合せる。
本実施例によれば、第1に、強度の大きいフランジ部若
しくはフランジ部近くを取付金具に固着したので、強風
を受けても永久変形・破損する恐れが無くなる。したが
って、パラボラ面の肉厚が薄く出来且つ、補強リブを設
けなくても良くなり、材料の使用量を少なく且つ、構造
を簡単にできる。第2に、コンバータ取付アームがパラ
ボラ面に固着されない構成であるため、強風を受けても
パラボラ面への影響がない。このことからも、パラボラ
面の補強をする必要がなくなり、材量の使用量を少なく
且つ、構造を簡単にできる。第3に、コンバータ取付ア
ーム19を一体に形成したパラボラアンテナの取付金具3
としたことにより、取付構造が簡略化され、パラボラ面
1とコンバータ2との間の取付精度が向上するととも
に、電波の乱反射を防止でき、受信性能のよいパラボラ
アンテナを構成することができる。第4に、本発明の取
付金具3が、アンテナの支柱16の垂直性と軸方向が同じ
く上下にあることを活し、Uボルトと固定具を上下2箇
所でアンテナの支柱16に取り付けることができるととも
に、支柱16を円筒形にすると方位角は任意に調整でき
る。第5に、本発明のパラボラ面1を成形した時の基準
面は、フランジ部とパラボラ面1の接する所を使って型
を加工するため、フランジ部と取付金具3とを固定する
際、この基準面より位置精度を求めやすく、取付穴加工
も容易に高精度に加工できる。第6に、強風による風圧
を受けた場合にパラボラ面の変形力はパラボラ面の上部
及び下部位置のフランジ部に固着するために上部取付ア
ーム17に水平方向に間隔をあけて設けられた複数の締付
ネジ穴17′及び同様に下部取付アーム18に設けられた複
数の締付ネジ穴18′の夫々の穴ピッチをパラボラ面強度
に合せてパラボラ面が永久変形を起さない範囲に狭くす
ることができ、パラボラ面にかかる力は取付金具を通し
て支柱16に伝えられ、コンバータ部の力も取付金具を通
して同様に支柱に伝えられる構造を有するため、夫々の
力が別々に支柱に伝わりパラボラ面1の変形など起さな
い利点がある。第7に、本発明のコンバータ取付アーム
一体形パラボラアンテナ取付金具3としたことによりパ
ラボラ面とコンバータを取り付ける取付けネジの本数で
最低でも2本、通常は4〜5本のネジ締め箇所を低減で
き組立精度の悪くなる要因のネジ締め箇所を減らすこと
ができる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、強度の大きいフランジを上部取付アー
ム及び下部取付アームの水平方向両端部の固着部に取付
けるものであることから、パラボラ面の変形が起こりに
くいばかりか強風等の力を受けた場合にパラボラ面が永
久変形を起こさない範囲に固着部のピッチを設定できる
ので、受信効率の低下が少ないパラボラアンテナを提供
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例のオフセット形パラボラアン
テナがアンテナの支柱16に取り付けられた正面図、第2
図は第1図のオフセットパラボラアンテナのパラボラ面
1を部分断面図とした側面図、第3図はUボルトと固定
具を用いたネジ締結部の詳細図、第4図はコンバータ取
付アーム一体形パラボラアンテナ取付金具3の一実施例
の斜視図である。第5図は第1の従来例のパラボラアン
テナの取付状態を示すパラボラ面を部分断面した側面
図、第6図は第5図の背面を示す背面図、第7図は第2
の従来例のパラボラ面を支持したパラボラアンテナの部
分断面を示す側面図、第8図は第7図の背面図である。 1……パラボラ面、2……コンバータ、3……コンバー
タ取付アーム一体形のパラボラ面取付金具、4……ネ
ジ、5……ネジ、6……Uボルト、7……支柱固定具、
8……蝶ナット、9……Uボルト、10……Uボルト固定
具、11……蝶ナット、12……蝶ナット、13……支柱固定
具、14……支柱固定具、15……蝶ナット、16……支柱、
17……上部取付アーム、18……下部取付アーム、17′・
18′……締付ネジ穴、19……コンバータ、20……パラボ
ラ面、21……取付部、22……取付金具、23……支柱、24
……コンバータ取付アーム、25……支持棒、26……補強
リブ、27……パラボラ面固定具。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周にフランジを具備したパラボラ面と、 上記パラボラ面の上部及び下部位置の上記フランジに固
    着される上部取付アームと下部取付アームとを一体に形
    成された取付金具とを備え、 上記取付アームが水平方向両端部の固着部で上記フラン
    ジに固着されることを特徴とするパラボラアンテナ。
JP60140304A 1985-06-28 1985-06-28 パラボラアンテナ Expired - Fee Related JPH0680970B2 (ja)

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JP60140304A JPH0680970B2 (ja) 1985-06-28 1985-06-28 パラボラアンテナ
FR8515779A FR2589012B1 (fr) 1985-06-28 1985-10-23 Antenne parabolique et son procede de fabrication
DE19853538036 DE3538036A1 (de) 1985-06-28 1985-10-25 Parabolantenne und verfahren zu ihrer herstellung
US06/877,206 US4860021A (en) 1985-06-28 1986-06-23 Parabolic antenna
DE19863621532 DE3621532A1 (de) 1985-06-28 1986-06-27 Parabolantenne

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