JPH0666982U - 板材把持装置 - Google Patents

板材把持装置

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JPH0666982U JP1510493U JP1510493U JPH0666982U JP H0666982 U JPH0666982 U JP H0666982U JP 1510493 U JP1510493 U JP 1510493U JP 1510493 U JP1510493 U JP 1510493U JP H0666982 U JPH0666982 U JP H0666982U
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紀之 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】中間台や反転機を用いずに幅の狭い板材をプレ
スブレーキなどに供給し、製品を取り出す把持装置を提
供する。 【構成】板材の一面を吸着するバキュームパッド10
と、パッド首振り駆動機構9とを吸着バー5によりベー
ス4に対して伸縮自在に設け、板材の前縁および側縁を
挟む前縁挟みチャック12および側縁挟みチャックをそ
れぞれ挟みバー6、7によりベース4に対して伸縮自在
に設け、左右反転機構2を介してロボットの第3アーム
103に取り付けた把持装置1の構成。 【効果】生産タクトが向上し、反転機などの位置決め作
業が不要になるので生産効率が向上する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は板材把持機構に関する。さらに詳しくは、プレスブレーキなどへ板材 を供給し、かつ成形した製品を取り出すための材料搬送用ロボットに用いる板材 把持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来よりプレスブレーキの型内に板材を供給したり、製品を取り出す作業を自 動化するため、たとえば図15に示す搬送用の工業用ロボット(以下、ロボット という)Rが用いられている。 このロボットRはプレスブレーキPの金型Dの中心線C1を回転中心とする第 1アーム101と、その先端に、前記中心線C1と平行な線C2を回転中心とし て回転するように連結した第2アーム102と、その先端に、同じく前記中心線 C1と平行な線C3の方向に延び、かつ自軸まわりに回転する第3アーム103 とを有する。そして第3アーム103の先端にバキュームパッド104を2列に 設けた把持機構105を取り付けている。なおプレスブレーキPの上部には内面 にバキュームパッド106を配列した開閉自在の2枚のパネル107を備えた反 転機108が設けられている。 符号109はロボットR、プレスブレーキP、反転機108からなる折り曲げ システムを遂次同調させながら制御する制御盤である。 上記の折り曲げシステムは以下のように動作する。まずロボットRが把持機構 105により原板ストック110から1枚の板材を吸着して持ち上げ(図16の 工程a)第3アーム103の中心線C3まわりに反転して金型D内に所定の位置 、角度で挿入する(図17の工程b)。ついでプレスブレーキPのラムを上昇さ せ、曲げ下降し、同時に把持機構105は板材111を把持したまま第1アーム の回転中心C1まわりに回転する(工程C)。その加工が終了するとロボットR は一側縁を曲げた板材111を反転機108の下側のパネル107aに移載し( 工程d)、パネル107を閉じて相手パネル107bに受け渡す(工程e〜f) 。さらに下側のパネル107aが開いた後、反転した板材111を他側縁をロボ ットRが把持し(図18の工程g)、板材111の残った側縁を加工する(工程 h〜i)。ついで必要に応じてさらに反転機108で反転させた後(工程j)、 断面形状をN字状に曲げた製品112を製品台113に積み上げる(工程k)。 なお両側縁を同じ向きに曲げる場合(図9(a)参照)でも板材の幅が狭い場合 、たとえば150mm以下の場合には、バキュームパッド106の吸着位置をず らせるためにパネルに一旦置き、持ち変える必要がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
前記従来の加工方法においては、反転機108などの中間台を利用して持ち替 える必要があるので、生産タクトが10〜20秒と長い。また反転機108のバ キュームパッド106の位置調節、高さ調節も厄介である。 本考案は従来のロボットR、プレスブレーキP、金型Dなどを利用しながら、 生産タクトの短縮化をはかることを第1の目的としている。さらに本考案は反転 機を用いずに、同じ作業を行うことができるロボット用の把持装置を提供するこ とを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案の板材装置は、板材の一面を吸着保持するための吸着機構と、該吸着機 構によって吸着された板材の周縁を両面から挟んで保持するための挟み機構とを 有し、前記吸着機構と挟み機構とが互いに独立して作動可能であり、かついずれ か一方が作動するときに他方を退避させるべく相対運動可能に構成されているこ とを特徴としている。
【0005】 前記吸着機構および挟み機構は、通常はそれぞれ吸着バーを介してロボットの 第3アームに連結される共通のベースに取り付けるが、他の連結方法も採用でき る。
【0006】 挟み機構はベースから見て板材の前縁を挟持するもの、あるいは両側縁を挟持 するもののいずれでもよく、両方有するものでもよい。
【0007】 吸着機構と挟み機構とをそれぞれ共通のベースに対して伸縮自在に設けられる 吸着バーおよび把持バーの先端に設けられるときは、吸着機構は首振り自在に構 成し、横方向を向いたときに挟み機構に受け渡すようにするのが好ましい。
【0008】 前記把持装置は、挟み機構で挟んだ板材をその場で反転させる反転機構を備え たものが好ましい。
【0009】 このような反転機構は板材の前縁を挟む挟み機構を備えたものではベースを左 右に反転させることにより実現できる。
【0010】 また板材の両側縁を挟む挟み機構を備えたものではそれらの挟み機構が板材を 前後方向に反転させる反転機構により実現できる。
【0011】
【作用】
吸着機構は板材を原板ストックから1枚ずつ吸い上げる場合に用いる。一旦持 ち上げた板材は挟み機構で前縁ないし両側縁を挟んで支持し、プレスブレーキな どに供給する。さらに加工時に追従しながら支持し、加工後はそのまま取り出し て製品ストックに積み上げる。 反転機構を有するものにおいては、板材の一側縁に沿って加工した後、その場 で反転させて他側縁を加工する。また左右方向の反転(大トンボ)と前後方向の 反転(小トンボ)を有する位置においては、反転動作が迅速なため、両側縁を逆 方向に曲げる加工が容易にできる。
【0012】
【実施例】
つぎに図面を参照しながら本考案の把持装置を説明する。 図1は本考案の把持装置の一実施例を示す斜視図、図2は図1の把持装置を備え たロボットおよびその周辺機械の実施例を示す斜視図、図3は本考案にかかわる 吸着機構の一実施例を示す斜視図、図4は本考案にかかわる前縁挟み機構の一実 施例を示す斜視図、図5は本考案にかかわる側縁挟み機構の一実施例を示す斜視 図、図6Aおよび図6Bはそれぞれ本考案にかかわる吸着パッド首振り機構の一 実施例を示す正面図および側面図、図7Aおよび図7Bはそれぞれ本考案にかか わる前縁挟み機構の一実施例を示す正面図および断面図、図8Aおよび図8Bは それぞれ本考案にかかわる側縁挟み機構の一実施例を示す平面図および側面図、 図9a、9bおよび9cはそれぞれ本考案の把持装置で把持する対象製品の例を 示す斜視図、図10〜12は本考案の把持装置を用いて板材を加工する場合の一 例を示す工程説明図、図13〜14は本考案の把持装置を用いて板材を加工する 場合の他の例を示す工程説明図である。
【0013】 図1に示す把持装置1は図2に示すロボットRの第3アーム103に取り付け られる左右反転機構2と、その機構により反転駆動される主軸3とを備えている 。主軸3の先端には角棒状のベース4が第3アーム103と平行の面内で回転す るように取り付けられている。 ベース4の前面側には主軸3の中心線C4に関して対称となるようにそれぞれ 一対の吸着バー5、前縁挟みバー6、側縁挟みバー7が内側から外側に向かって 順に取り付けられている。吸着バー5の基端側はベース4の後面側に設けられて いるバキュームパッドシフト駆動機構8によって伸縮自在に支持されており、先 端側にはパッド首振り駆動機構9を介してバキュームパッド10が設けられてい る。前縁挟みバー6の基端側は前縁チャックシフト駆動機構11によって伸縮自 在に支持されており、先端側には前縁挟みチャック12が設けられている。さら に側縁挟みバー7の基端側は側縁チャックシフト駆動機構13によって伸縮自在 に支持されており、先端側には内側を向くように、一対のチャックが互いに対向 するように側縁挟みチャック14が設けられている(図5参照)。
【0014】 前記それぞれのシフト駆動機構8、11、13はエアシリンダなどの直進往復 駆動ユニットで構成しうる。またそれぞれのバー5、6、7はベース4に設けた ガイド(図示されていない)によってスライド自在にガイドして片持ち荷重によ るモーメント集中を緩和させるのが一般的である。なお前記シフト駆動機構8、 11、13として、モータの回転をラックーピニオン機構などで直進方向に変換 するものも採用しうる。
【0015】 前記ベース4を往復反転させる左右反転機構2についても、エアシリンダとラ ックーピニオンを利用したロータリアクチュエータ、あるいはロータリシリンダ などのエア駆動式のものが好ましいが、モータ(減速機つき)などを利用しても よい。上記のごとく構成されている把持装置1は、図2に示すように従来公知の ロボットRの第3アーム103の先端に取り付けて用いられる。このときベース 4はプレスブレーキPの金型Dと平行となるように配置する。
【0016】 前記一対のバキュームパッド(吸着機構)10は図3に示すように左右に配置 した細長い板材16の中心部を左右対称に、かつ直角方向から吸着保持すること ができる。バキュームパッド10内はベンチュリー式ないしポンプ式の真空発生 器などと連通させて、電気制御で吸着、解放ができるようにしている。また前縁 挟みチャック12は図4に示すように、基部で回転自在(ないしスライド自在) に支持した上下のフィンガー17を有しており、左右に長い板材16の前縁(長 辺)16aを一対のフィンガー17で挟むようにして保持し、離すときは逆向き に動作させる。前縁挟みチャック12が板材16にアクセスするには、前縁挟み バー6が伸びて上下のフィンガー17間に板材16の前縁16aを配置するよう にし、離れる場合は逆向きに動く。
【0017】 側縁挟みチャック14は図5に示すように、板材16の左右の短辺18の中心 近辺を上下のフィンガー19で挟み、保持する。側縁挟みチャック14が板材1 6にアクセスするには、側縁挟みバー7を伸ばし、上下のフィンガー19を短辺 18に沿わせるように移動させればよい。なお想像線の矢印20で示すように、 側縁挟みバー7を基端部から左右方向に開閉するように構成することもできる。 上記バキュームパッド10、前縁挟みチャック12、側縁挟みチャック14はい ずれも基本的形態を示したものであり、板材16の大きさ、重さによりバキュー ムパッド10の個数、大きさを変えたり、フィンガー17、19の幅を変化させ たり、あるいは板材16の端縁と直接スライド接触するガイドピンを設けたりす るのは任意である。また図1の実施例では前縁挟みチャック12と側縁挟みチャ ック14とを両方設けているので、加工する製品の形状に応じて両者を使い分け たり、あるいは協動して搬送や反転を行うことができる。しかし製品形状によっ て前縁挟みチャック12と側縁挟みチャック14のいずれか一方だけを設けた把 持装置とすることもできる。図3、4および5に示すように、バキュームパッド 10のアクセス方向と、前縁挟みチャック12および側縁挟みチャック14のア クセス方向はほぼ直角になっているため、図1に示す把持装置1では原板ストッ クとの干渉を避けるべく吸着バー5の先端近辺にパッド首振り駆動機構9を設け 、吸着バー5と、前縁挟みバー6、側縁挟みバー7とを共通のベースに保持させ るようにしている。パッド首振り駆動機構9は、たとえば図6Aおよび図6Bに 示す構成により実現できる。図6A、図6Bの機構では、バキュームパッド10 を支持する部材21を吸着バー5の先端にピン22により回動自在に支持し、そ のピン22の端部に結合したセクタギア23と、エアシリンダ24で駆動される ラック25とを噛み合わせている。これによりエアシリンダ24の往復動をラッ クーピニオン機構でバキュームパッド10の首振り運動に変えることができる。
【0018】 前記前縁挟みチャック12の開閉機構は、たとえば図7Aおよび図7Bに示す 構成により実現しうる。このものはホルダー26の前端に一対のフィンガー17 の基端をピン27によって回転自在に連結し、その基端の外側に突出させたレバ ー部28をそれぞれ中間リンク29を介してエアシリンダ30で押し引き駆動す るようにしたものである。このものはエアシリンダ30のロッド31が前進する とレバー部28の動作方向変換作用でフィンガー17が閉じ、後退すると開く。 前記側縁挟みチャック14は図8Aおよび8Bに示すように、側縁挟みバー7 の先端に設けたチャック回転駆動モータ31と、そのモータの回転軸32に固着 されるコ字状のブラケット33と、そのブラケットの上下の板にそれぞれ対向す るように取り付けられる一対のエア駆動のベローズ34と、そのベローズ34の 先端のチャック板35とから構成される。このものはチャック板35の間に板材 16を配置した後、上下のベローズ34内にエアを送ることにより板材16を挟 みつけることができる。また板材16を保持した状態でチャック回転駆動モータ 31を回転させることにより、板材16を長軸まわりに、すなわち前後方向に反 転させることができる。
【0019】 つぎに前記のごとく構成される把持装置1を用いてプレスブレーキに板材を供 給し、取り出す手順を説明する。把持装置1は図9に示すように、両側部36が 同じ方向に折り曲げた製品37、逆方向に折り曲げた製品38、同じ方向に折り 曲げたうえで、さらに外向きに曲げた製品39などに用いることができる。図1 0〜12は前記逆向きに曲げた製品37を製造する工程を示している。図10の 工程aではベース4を下向きにしてバキュームパッド10で板材16を吸着し、 原板ストック110から持ち出されている。このとき前縁挟みチャック12は前 縁チャックシフト駆動機構11を縮めて後退させ、吸着バー5を伸ばすと共に、 パッド首振り駆動機構9はバキュームパッド10の吸着面が吸着バー5と直角に なるように操作している。
【0020】 つぎに工程bで板材16を保持したバキュームパッド10の向きを横向きにし 、工程Cで前縁挟みチャック12を前進させて板材16の前縁を挟み込む。さら にバキュームパッド10の吸着を解除し、首振り機構により、バキュームパッド 10を下向きに戻し、さらに吸着バー5を縮める。 上記のようにバキュームパッド10、吸着バー5などの役割は、板材16を原 板ストック110から取り上げた時点で終了し、以下は前縁挟みチャック12に より板材16を保持、搬送する。
【0021】 図11に示すように、板材16をしっかりと把持した前縁挟みチャック12に は、図2の第3アーム103を回転させることによりベース4ごと横向きにされ る。さらに板材16はプレスブレーキ(図2のP)の金型Dと高さを合わせ、所 定の曲げ位置までその自由側縁を差し入れる(図11の工程d)。なおこの状態 でも、板材16を不安定な下型上にあずけずに、前縁挟みチャック12は板材1 6を保持し続けている。さらに図11の工程eに示すように、プレスブレーキの ラム下降動作に合わせて板材16がV字状に曲げられるが、そのときも前縁挟み チャック12は板材16を保持しつづけ、板材16の起き上がりと同調してロボ ットRの第1アームが軸心C1まわりに回転する。曲げ加工が終了すると、一旦 半製品を金型D内から引き出し、把持装置全体を手首(図1の主軸3)から回転 させる。これにより半製品が左右に反転(大トンボ)される(図12の工程f) 。なおL字状に曲げる製品の場合は、ここで加工が終了する。
【0022】 両曲げ製品の場合は、再度半製品が金型D内に挿入され、前記1回目の曲げ位 置とは異なる部位を上下の金型に合わせる(工程g)。なお90度曲げ型のよう な一般的な成形の場合、金型は共通化されており、前記1回目と同じ金型Dを用 いて前述と同じようにして逆方向の曲げを行う(図12の工程h)。これにより 図9の製品38が製造される。でき上った製品はそのまま、あるいは一定の検査 完了後、製品台に載せられる。以後は、再び工程a(図10)に戻り、つぎの板 材を吸着する。
【0023】 上記のように前縁挟みチャック12とバキュームパッド10を備えた把持装置 1は、原板ストック110から1枚の板材16を吸着して持ち上げるまではバキ ュームパッド10を利用し、その後、前縁挟みチャック12に持ち換え、加工、 反転、再加工および取り出しまで板材16の前縁を挟んで保持、搬送、位置決め を行う。そのため別個の中間台や反転装置などに一旦おく必要がなく、生産タク トが大幅に向上する。ちなみに従来の方法(図17〜18)では14工程(21 0〜280秒)が必要であったものが7工程(105〜140秒)ですむように なり、生産タクトは約50%向上した。 また中間台や反転装置などに置く場合、位置ずれ誤差が集積する問題があり、 これを防ぐためにパネルにガイドピンなどを設けると、位置調整が厄介になるが 図2の加工システムではそれらの問題がない。
【0024】 つぎに図13〜14を参照して、側縁挟みチャック14を用いる場合を説明す る。図13a〜bに示すように、原板ストック110からバキュームパッド10 で板材16を持ち上げ、バキュームパッド10の向きを変える点までは図10の 場合と同じである。この状態で左右の側縁挟みチャック14が伸び出して板材1 6の両側縁を把持する(図5参照)。なおバキュームパッド10は縮む(図13 c)。そして両側縁を保持した状態で板材16の金型D内での位置決め、加工を 行う(図13の工程dおよびe)。さらに半製品を取り出した後、前後反転機構 で半製品を前後方向に反転させる(図14に示す小トンボ工程)。さらに必要で あれば左右反転を行ったうえで、他方の側縁の曲げ加工を行う。それにより図9 の逆曲げの製品38が製造される。 図14の前後反転は左右反転に比して慣性モーメントが小さく、迅速に反転さ せうる利点がある。
【0025】 以上、好ましい2〜3の実施例を説明したが、他の実施例を採用することもで きる。たとえばバキュームパッドに代えて電磁石式の吸着機構を用いてもよい。 また、吸着バーと挟みバーの両方を伸縮させる代わりに根元から開閉して干渉を 避けることもできる。また一方のバーを3段階で伸縮させれば他方のバーを固定 しておくこともできる。また最終の取り出しを別個のロボットで行わせて、生産 タクトを上げるようにしてもよい。
【0026】
【考案の効果】
吸着機構で板材を原板ストックから持ち上げ、その後、挟み機構に持ち替えて プレスブレーキへの供給、加工、取り出し反転を行うので、中間台や反転機への 受け渡しの必要がない。そのため生産タクトが向上し、中間位置決めの手間が省 ける。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の板材装置の一実施例を示す斜視図であ
る。
【図2】図1の把持装置を備えたロボットおよびその周
辺機械の一実施例を示す斜視図である。
【図3】本考案の吸着機構の一実施例を示す斜視図であ
る。
【図4】本考案の前縁挟み機構の一実施例を示す斜視図
である。
【図5】本考案の側縁挟み機構の一実施例を示す斜視図
である。
【図6】図6Aおよび図6Bはそれぞれ本考案の吸着パ
ッド首振り機構の一実施例を示す正面図および側面図で
ある。
【図7】図7Aおよび図7Bは前縁挟みチャックの開閉
機構の一実施例を示す概略図である。
【図8】図8Aおよび図8Bは図8Aおよび図8Bはそ
れぞれ本考案の側縁挟み機構の一実施例を示す平面図お
よび側面図である。
【図9】図9A、9Bおよび9Cはそれぞれ本考案の把
持装置で把持する対象製品の例を示す斜視図である。
【図10】本考案の把持装置を用いて板材を加工する場
合の一例を示す部分工程説明図である。
【図11】図10に続く工程を示す部分工程説明図であ
る。
【図12】図11に続く工程を示す部分工程説明図であ
る。
【図13】本考案の把持装置を用いて板材を加工する場
合の他の例を示す部分工程説明図である。
【図14】図13に続く工程を示す部分工程説明図であ
る。
【図15】従来の把持装置を備えたロボットおよびその
周辺機械の例を示す斜視図である。
【図16】図15の従来のロボットの側面図である。
【図17】従来の把持装置を用いて板材を加工する場合
の一例を示す部分工程説明図である。
【図18】図17に続く工程を示す部分工程説明図であ
る。
【符号の説明】
103・・・ 第3アーム 1・・・ 把持装置 2・・・ 左右反転機構 4・・・ ベース 5・・・ 吸着バー 6・・・ 前縁挟みバー 7・・・ 側縁挟みバー 8・・・ パッドシフト駆動機構 9・・・ パッド首振り駆動機構 10・・・ バキュームパッド 11・・・ 前縁チャックシフト駆動機構 12・・・ 前縁挟みチャック 13・・・ 側縁チャックシフト駆動機構 14・・・ 側縁挟みチャック 16・・・ 板材 R・・・ ロボット P・・・ プレスブレーキ D・・・ 金型

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】板材の一面を吸着保持するための吸着機構
    と、該吸着機構によって吸着された板材の周縁を両面か
    ら挟んで保持するための挟み機構とを有し、前記吸着機
    構と挟み機構とが互いに独立して作動可能であり、かつ
    いずれか一方が作動するときに他方を退避させるべく相
    対運動可能に構成されている板材把持装置。
  2. 【請求項2】前記吸着機構を支持する吸着バーおよび挟
    み機構を支持する挟みバーのそれぞれの基端側がベース
    によって保持されており、前記挟み機構がベースから見
    て、板材の前縁を挟むものである請求項1記載の装置。
  3. 【請求項3】前記吸着機構を保持する吸着バーおよび挟
    み機構を支持する挟みバーのそれぞれの基端側がベース
    によって保持されており、前記挟み機構がベースから見
    て板材の両側縁を挟むように左右一対で設けられている
    請求項1記載の装置。
  4. 【請求項4】前記吸着機構がベースに対して伸縮駆動さ
    れる吸着バーの先端に設けられ、かつ吸着面が首振り駆
    動可能に構成されており、前記挟み機構がベースに対し
    て前記吸着機構と平行に伸縮駆動される挟みバーの先端
    に設けられ、かつ板材の周縁を挟むように構成されてい
    る請求項1記載の装置。
  5. 【請求項5】前記挟み機構で挟んだ板材をその場で反転
    させる反転機構を備えている請求項1記載の装置。
  6. 【請求項6】前記ベースを左右方向に反転させる反転機
    構を備えている請求項2記載の装置。
  7. 【請求項7】前記板材の両側縁を挟む挟み機構が、板材
    を前後方向に反転させる反転機構を備えている請求項3
    記載の装置。
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