JPH0666444A - 空気調和機の制御方法 - Google Patents

空気調和機の制御方法

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JPH0666444A
JPH0666444A JP4241146A JP24114692A JPH0666444A JP H0666444 A JPH0666444 A JP H0666444A JP 4241146 A JP4241146 A JP 4241146A JP 24114692 A JP24114692 A JP 24114692A JP H0666444 A JPH0666444 A JP H0666444A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 空気調和機の制御方法において、居住空間の
広さに見合った風量および最大運転電流に切り替え、運
転音を小さくし、暖房時のコールドドラフトをなくし、
室温制御の安定化を図る。 【構成】 リモコン装置によって制御可能な空気調和機
の制御方法において、前記リモコン装置４に風量設定ノ
ッチに対応した室内ファン回転数を複数段に切り替える
と同時に、当該最大運転電流の値を複数段に切り替える
畳数セレクトボタン５を有し、この畳数セレクトボタン
５によって室内機２の風量設定ノッチに対応した室内フ
ァン回転数および室外機３の最大運転電流（圧縮機の最
大運転電流）を居住空間の広さに応じた値に切り替え、
同居住空間の広さに見合った冷暖房能力に切り替えて空
調可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は居住空間を快適環境に
維持する空気調和機の制御方法に係り、特に詳しくは例
えば２間続きの部屋あるいは一方の部屋を空調する場合
その部屋の広さに応じた風量および最大運転電流に切り
替え、居住空間に適した空調を可能とする空気調和機の
制御方法に関するものである。
【０００２】
【従来例】従来、この種の空気調和機は、居住空間（畳
数）に応じて冷暖房能力が異なっており、例えば４．０
ｋＷの空気調和機は１３畳から１７畳の部屋の冷暖房に
適している。
【０００３】ところで、例えば図２に示すように、集合
住宅の場合空気調和機１の設置カ所が限られ、ベランダ
側の部屋にしか空気調和機１を設置することができな
い。そのため、８畳の部屋（ベランダ側の部屋）および
６畳の部屋（例えばダイニングルーム）が２間続きの部
屋（１４畳）になる場合、１４畳用の空気調和機１を設
置し、２間の間仕切りを開いた状態にして６畳の部屋も
空調するようにしている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記１４畳用
の空気調和機においては、８畳の部屋と６畳の部屋の間
仕切りを閉じて８畳の部屋のみを空調しようとしたと
き、８畳用の空気調和機と比較して冷暖房能力が大きい
ことから、例えば同じ風量設定ノッチでも室内ファン回
転数が大きく、その分どうしても運転音（室内ファンに
よる風切り音）が大きくなり、かつ暖房運転時にはその
大きい室内ファン回転数によりコールドドラフト、つま
り体感温度が低下するという問題点があった。
【０００５】また、図３に示すように、上記間仕切りを
閉じた状態において、８畳用の空気調和機を用いた場合
には室内温度が速やかに設定温度（Ｔｓ）に安定し（同
図の波線曲線に示す）、つまり室温コントロールが良好
に行われるが、１４畳用の機種を用いた場合には必要以
上の冷暖房能力が作用することから、室内温度の曲線に
オーバーシュート、アンダーシュートが生じ（同図の実
線に示す）、室温がなかなか安定しないという問題点が
あった。
【０００６】この発明は上記課題に鑑みなされたもので
あり、その目的は風量および最大運転電流を居住空間の
広さに応じて切り替え、運転音を小さくし、暖房時にコ
ールドドラフトが生じないようにすることができ、かつ
室温コントロールが良好に行えるようにした空気調和機
の制御方法を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は当該リモコン装置による動作設定値およ
び室温センサによる検出温度と設定温度との比較結果に
応じて少なくとも室内ファンおよび圧縮機を制御し、か
つ、当該最大運転電流を越えないように制御する空気調
和機の制御方法において、上記リモコン装置の風量設定
ノッチに対応した室内ファン回転数を複数段に切り替え
ると同時に、上記最大運転電流の値を複数段に切り替え
る畳数セレクトボタンを有し、この畳数セレクトボタン
によって上記風量設定ノッチに対応した室内ファン回転
数および最大運転電流を居住空間の広さに見合った値に
変更し、同居住空間に応じた冷暖房能力に切り替えて空
調可能としたことを要旨とするものである。
【０００８】
【作用】上記方法としたので、当該空気調和機を定格能
力に見合った畳数より小さい畳数の部屋で使用する場
合、上記畳数セレクトボタンセレクト手段の操作によっ
てその部屋の畳数に対応するモードが選択されると、当
該風量設定ノッチに対応する室内ファン回転数および最
大運転電流（圧縮機の最大運転電流）がその畳数の小さ
い部屋の広さに見合った値に切り替えら、つまり当該空
気調和機の冷暖房能力が切り替えられる。
【０００９】これにより、当該空気調和機を使用する居
住空間が適正値より狭くとも、当該空気調和機の冷暖房
能力がその狭い居住空間に見合った能力に切り替えられ
ることから、同じ風量設定ノッチでも風量が弱くなり、
結果運転音が小さくなるとともに、暖房時のコールドド
ラフトが生じなくなり、また必要以上の大きい能力が出
ることもないことから、室温曲線がオーバーシュート、
アンダーシュートにならず、室温コントロールが良好に
行われる。
【００１０】
【実施例】この発明の空気調和機の制御方法は、当該風
量および最大運転電流を複数段階（例えば下記表１に示
す通常モード、ＡモードおよびＢモード）に切り替え可
能とするため、居住空間（畳数）に応じてその通常モー
ド、ＡモードおよびＢモードを設定可能とする畳数セレ
クトボタンを備えたリモコン装置を有し、この畳数セレ
クトボタンの操作により各モードに切り替わり、このモ
ードにしたがって当該風量設定ノッチに対応する室内フ
ァンの回転数および最大運転電流値（圧縮機の最大運転
電流）を切り替える。
【００１１】
【表１】 そのため、図１に示すように、この空気調和機が室内機
２および室外機３で構成され、かつリモコン装置４によ
って制御可能である場合、リモコン装置４には当該空気
調和機を使用する居住空間の畳数に応じて通常モード、
ＡモードあるいはＢモード（上記表１に示す）に切り替
え可能とするための畳数セレクトボタン（畳数Ｓ；セレ
クト手段）５が備えられており、この畳数セレクトボタ
ン５の操作によって各モードのリモコン信号が発射され
る。なお、リモコン装置４には、当該空気調和機の制御
状態等を表示する表示部６、当該空気調和機の制御を指
示するためのボタン、例えばタイマボタン７、運転／停
止ボタン８、さらに図示じないが、当該空気調和機の動
作設定、例えば室内ファンの風量設定ノッチ（「強
風」、「弱風」および「微風」）を切り替える風量切替
ボタン等が備えられている。なお、使い勝手を考慮し
て、当該空気調和機の電源ＯＮ時には通常モードが設定
され、畳数セレクトボタン４が押される毎に通常モー
ド、Ａモード、Ｂモードの順に切り替わり、かつＢモー
ドの次に通常モードとなるようにリング式に繰り返し切
り替わる。
【００１２】また、室内機２にあっては、リモコン装置
４からの通常モード、ＡモードあるいはＢモードのリモ
コン信号を受信すると、この受信信号に応じて風量設定
ノッチの「強風」、「弱風」および「微風」における室
内ファン回転数を切り替えるととともに、少なくとも室
外機３の圧縮機の最大運転電流を切り替える制御信号
（最大運転電流を制限するための制御信号）を出力し、
一方室外機３にあっては、少なくとも室内機２からの制
御信号に基づいて圧縮機の最大運転電流を制限するよう
になっている。
【００１３】さらに、既に知られているように、室内機
２にあっては、リモコン装置４からのリモコン信号を受
信すると、この受信信号に応じて室内ファンモータを所
定回転数で制御するととともに、室外機３に必要な制御
信号を出力し、一方室外機３にあっては、室内機２から
のリモコン信号に基づいて少なくとも圧縮機を所定周波
数で制御し、かつ室外ファンモータを所定回転数で制御
するようになっている。
【００１４】上記表１の一実施例に示すように、通常モ
ードの場合には室外機３の最大運転電流が１４．５Ａに
制限され、室内ファン回転数が風量設定ノッチ「強風」
で１３００ｒｐｍ、「弱風」で１１５０ｒｐｍ、「微
風」で１０００ｒｐｍにされる。これにより、当該空気
調和機は１４畳用の機種に相当し、暖房で１３畳から１
７畳用の機種として利用することができる。
【００１５】Ａモードの場合には上記最大運転電流が小
さい９．０Ａに制限され、室内ファン回転数が風量設定
ノッチ「強風」で１２００ｒｐｍ、「弱風」で１１００
ｒｐｍ、「微風」で９５０ｒｐｍと小さくされる。これ
により、当該空気調和機は１０畳用の機種に相当し、暖
房で９畳から１２畳用の所謂２．８ｋＷクラスの機種と
して利用することができる。
【００１６】Ｂモードの場合には上記最大運転電流がさ
らに小さい５．３Ａに制限され、室内ファン回転数が風
量設定ノッチ「強風」で１１００ｒｐｍ、「弱風」で１
０００ｒｐｍ、「微風」で９００ｒｐｍとさらに小さく
される。これにより、当該空気調和機は８畳用の機種に
相当し、暖房で７畳から９畳用の所謂２．２ｋＷクラス
の機種として利用することができる。
【００１７】次に、上記構成の空気調和機を図２に示す
８畳（ベランダ側の部屋）および６畳（ダイニングルー
ム）の２間続きの部屋に適用した場合について説明す
る。なお、当該空気調和機はベランダ側の部屋に設置さ
れているものとする。
【００１８】まず、２間続きの部屋の間仕切りを開いた
状態とした場合、同２間続きの部屋を１４畳の１部屋と
同等に見なすことができることから、当該リモコン装置
４の畳数セレクトボタン５を操作し、通常モードに設定
する。すると、当該空気調和機が上記表１の通常モー
ド、つまり１４畳用の機種として動作することから、２
間続きの部屋がリモコン装置４の他のボタン操作に応じ
て快適環境に保たれる。すなわち、室外機３の最大運転
電流（圧縮機の最大運転電流に相当する）が１４．５Ａ
にされ、同時に室内ファンの回転数が風量設定ノッチ
「強風」で１３００ｒｐｍ、「弱風」で１１５０ｒｐ
ｍ、「微風」で１０００ｒｐｍにされるため、上記２間
続きで１４畳の広い部屋が十分に空調可能だからであ
る。
【００１９】ところで、２間続きの部屋の間仕切りを閉
じ、ベランダ側の部屋（８畳の部屋）を空調する場合、
上記通常モードのままでは冷暖房能力が大き過ぎるた
め、従来例で説明した不具合が生じる。そこで、リモコ
ン装置４の畳数セレクトボタン５を押してＢモードに設
定すると、当該空気調和機が上記表１のＢモードで動作
する。この場合、室外機３の最大運転電流（圧縮機の最
大運転電流に相当する）が小さい５．３Ａに制限され、
室内ファンの回転数が風量設定ノッチ「強風」で１１０
０ｒｐｍ、「弱風」で１０００ｒｐｍ、「微風」で９０
０ｒｐｍにされるため、当該空気調和機の冷暖房能力が
８畳用の機種程度まで低下することになる。
【００２０】このように、各風量設定ノッチによる風量
および最大運転電流（圧縮機の最大能力）が同時に切り
替えられ、つまり居住空間（部屋）の大きさに見合った
冷暖房能力に切り替えられることから、表１から明かな
ように、運転音（室内ファンによる風を切る音）が大き
いということもなく、かつ暖房時にコールドドラフトが
生じることもなく、つまり体感温度が低いということも
なく、また室内温度の曲線がオーバーシュート、アンダ
ーシュートも小さいことから、室温コントロールが良好
に行われる（室温の安定化が図れる）。
【００２１】特に、集合住宅のように、ベランダ側の部
屋にしか空気調和機が設置できない場合、冷暖房能力の
大きい空気調和機を設置し、例えばベランダ側の部屋お
よび同部屋に続いている通路側の部屋の２間をその大き
い冷暖房能力で空調すれば、その２間の部屋を十分に空
調することができる。また、その続き部屋の間仕切りを
閉じたときには空気調和機の風量および最大運転電流を
切り替え、その冷暖房能力をベランダ側の部屋の広さに
見合った程度の能力に切り替えて空調すれば、運転音が
大きい、コールドドラフトが生じる等の不具合を解消す
ることができ、かつベランダ側の部屋を効率よく冷暖房
することができる。
【００２２】また、当該空気調和機の風量および最大運
転電流を切り替えることができることから、例えば睡眠
時にその風量および最大運転電流を低くし、つまり冷暖
房能力を切り替えておくことにより、運転音をより小さ
くすることができ、安眠の妨げとならず、また冷房し過
ぎや暖房し過ぎを防止することができ、健康面で好まし
いという効果がある。
【００２３】なお、上記実施例では、２間続きの部屋が
８畳の部屋および６畳の部屋である場合を例にして説明
したが、例えば１０畳の部屋および１０畳の部屋による
２間続きの部屋や他の組合せ部屋であっても、これら組
合せに応じた各モードを用意しておけば、上記実施例同
様に当該空気調和機の冷暖房能力を部屋に見合った能力
に切り替えることができ、同じ効果を得ることができ
る。
【００２４】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の空気調
和機の制御方法によれば、当該空気調和機の風量設定ノ
ッチに対応した室内ファン回転数を切り替え、同時に最
大運転電流（圧縮機の最大運転電流）を切り替え可能と
したので、当該空気調和機の風量および最大運転電流を
居住空間の広さに見合った値に切り替えることができ、
つまり冷暖房能力を居住空間の広さに応じた能力に切り
替えることができ、畳数の少ない部屋にあっては運転音
が大きいとう不具合もなく、かつ暖房時のコールドドラ
フトが大きくなることもなく、しかも室温コントロール
の安定化を図ることができ、特に集合住宅等の２間続き
の部屋において間仕切りを開いた状態とした場合同２間
の畳数に適した冷暖房能力を得ることができ、一方同間
仕切りを閉じた状態とした場合１部屋の畳数に適した冷
暖房能力を得ることができるとともに、上述したように
運転音が小さくなり、暖房時にコールドドラフトが生じ
ることもなく、室温コントロールが良好に行われるとい
う有用な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の一実施例を示す空気調和機の制御方
法が適用される空気調和機の概略的ブロック線図であ
る。
【図２】空気調和機による居住空間を説明する概略的斜
視図である。
【図３】空気調和機による室温の状態を説明する概略的
グラフ図である。
【符号の説明】
２ 室内機（空気調和機の） ３ 室外機（空気調和機の） ４ リモコン装置 ５ 畳数セレクトボタン（畳数Ｓ；セレクト手段）

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 当該リモコン装置による動作設定値およ
    び室温センサによる検出温度と設定温度との比較結果に
    応じて少なくとも室内ファンおよび圧縮機を制御し、か
    つ、当該最大運転電流を越えないように制御する空気調
    和機の制御方法において、 前記リモコン装置の風量設定ノッチに対応した室内ファ
    ン回転数を複数段に切り替えると同時に、前記最大運転
    電流の値を複数段に切り替えるセレクト手段を有し、該
    セレクト手段によって前記風量設定ノッチに対応した室
    内ファン回転数および最大運転電流を居住空間の広さに
    見合った値に変更し、同居住空間に応じた冷暖房能力に
    切り替えて空調可能としたことを特徴とする空気調和機
    の制御方法。
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