JPH0662699A - 鶏卵収集装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 鶏卵収集時における卵損傷の危険を削減して
生産性を高める。 【構成】 相互に連結して鶏卵収集装置10を構成する多
数の、個別の、相互交換可能バスケット部材52からなる
連続フレキシブルベルト50を有する。各バスケット部材
52は、鶏卵を収容して搬送する一対の側板を有する。鶏
卵収集装置10を構成する連続フレキシブルベルト50を、
鶏卵収集装置10と連携使用される養鶏ケージ列16相互間
の間隔に合わせて設置できるので、鶏卵収集装置10は多
様な様式の養鶏ケージ列16に適用可能となる。別の特徴
は、連続フレキシブルベルト50のそれぞれが駆動される
方式であり、鶏卵を搬送するバスケット部材52内に突出
しないスプロケットホイールが備わっている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、養鶏ケージ列から商業
規模で鶏卵を収集する鶏卵収集装置に関する。特に、鶏
卵収集時における卵損傷の危険を削減して生産性を高め
た、縦型鶏卵収集装置を備えた装置の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術とその問題点】従来形式及び本発明のよう
な形式の鶏卵収集装置は、米国特許出願番号第587668
号、米国特許第5002016 号、その他この特許に引用され
た各文献に示されている。しかし、従来技術のどの文献
にも、本発明の説明や請求範囲に記述されている新規の
要素が明確に説明されていない。その結果、各従来技術
やその組合せでも、本発明が解決した問題を解決するに
は至っていない。

【０００３】一般に、この形式の装置は、養鶏ケージ列
に沿って設置された鶏卵コンベアーで運ばれた鶏卵を効
率よく収集するために利用されている。収集された鶏卵
は、交差コンベアーで次の工程へ運ばれ、梱包、出荷処
理される。収集工程では、鶏卵相互の衝突や装置の操作
器具との衝突が起こり、その結果、鶏卵に破損や損傷が
発生するので、適当な処置をしないと、鶏卵生産性に多
大な影響を与えることになる。例えば、従来装置では、
主要収集ベルトから鶏卵を１個ずつ取り出して、交差コ
ンベア上に移送する手段が必要となる。米国特許第5002
016 号その他に記載の装置などでは、その手段は、鶏卵
を主要収集ベルトから交差コンベアへ移動させるフォー
クや爪をもつ取出し板（上記特許の第７欄、31−38行目
の符号17を参照）を備えている。

【０００４】同様に、養鶏ケージ列に沿った周辺コンベ
アから主要収集ベルトへ鶏卵を転送するときには、ほと
んどの場合、ケージコンベア上にある隣接する鶏卵同士
及び鶏卵と転送を実行する器材との接触がみられる。し
かも、主要収集ベルトにおけるバスケットでの鶏卵の不
規則な配向のために、バスケット内での鶏卵の移動や、
鶏卵とコンベア器材との接触が、過度になる場合があ
る。その結果、やはり鶏卵の損傷や破損が発生し、生産
性を下げることになる。

【０００５】この形式の従来装置のその他の欠点は、主
要収集ベルトの修理や交換が難しいことにある。さら
に、従来の装置は、養鶏産業で使用されている多種多様
な養鶏ケージ列に対して部分的にしか適用できないとい
う欠点をもつ。

【０００６】従って、本発明の目的は、鶏卵収集のさい
鶏卵損傷の頻度を削減した改良型鶏卵収集装置を提供す
ることである。本発明の別の目的は、養鶏ケージ列と交
差コンベアとの間で鶏卵を移送するバスケット部材を有
する１個以上の連続フレキシブルコンベアを備えた鶏卵
収集装置を提供することである。本発明のさらに別の目
的は、バスケット部材で運ばれた鶏卵を交差コンベア上
に緩やかに重力落下させるために、交差コンベア上方で
フレキシブルベルトのバスケット部材を反転させる手段
を備えた鶏卵収集装置を提供することである。本発明の
さらなる目的は、各バスケット部材が、個々の、相互変
更可能な、バスケット部材からなるようなバスケット式
フレキシブルベルトを提供することである。それぞれの
バスケット部材は、鶏卵１個のみ収容できるサイズを有
し、着脱可能で、相互に結合手段をもつ。本発明のさら
に別の目的は、鶏卵収集のさいに鶏卵の位置や配向方向
を適切にする装置手段を提供することである。

【０００７】

【課題を解決する手段】前記目的に従った本発明の鶏卵
収集装置は、一方側の養鶏ケージ列と他方側の交差コン
ベアと間に位置して連携動作するものである。交差コン
ベア上に収集され乗せられた鶏卵は、続いて品質検査、
梱包、出荷工程へと搬送される。養鶏ケージ列に沿って
養鶏棚の段ごとに複数のケージコンベアが配置され、各
養鶏ケージから鶏卵が鶏卵収集装置へ搬送されてくる。

【０００８】鶏卵収集装置は、養鶏ケージ列の各ケージ
コンベア用の、多数のバスケット部材をもつ１本の連続
フレキシブルベルトからなる。フレキシブルベルトは、
単独で動作する、あるいは複数の単体ベルトの組合せで
ある。前記各バスケット部材は、鶏卵一個を収容できる
サイズであって、このバスケット部材からなる前記連続
フレキシブルベルトは、単一のケージコンベアから鶏卵
を収集する。また、鶏卵収集装置は、１本あるいは複数
のフレキシブルベルトをガイドして、ケージコンベアか
ら来た鶏卵をバスケット部材が収集して収容する第１地
点を過ぎ、バスケット部材から鶏卵を排出して交差コン
ベアに乗せる第２地点へ移動させる反転手段を備える。
好ましくは、フレキシブルベルトと係合して、第１、第
２の収集転送地点へ移動させる特殊スプロケットホイー
ルをも装備している。

【０００９】重要なことは、鶏卵収集装置はさらに、バ
スケット式フレキシブルベルトが、バスケット部材から
鶏卵を取り出す補助装置を必要とせずに、搬送されてき
た鶏卵を緩やかに重力落下させて交差コンベア上に転送
させるように設定されている反転手段を備えていること
である。さらにまた、鶏卵が搬送されてきて、次に、交
差コンベアへ鶏卵を誘導するプラスチックシールド板を
備えてもよい。

【００１０】本発明は、さらに、個々の、相互交換可能
な、バスケット部材を有する。各バスケット部材はフレ
キシブルベルトの他のバスケット部材と脱着可能に連結
する一体結合手段を備え、また各バスケット部材は、鶏
卵１個だけを収容できる寸法に設計されている。最後
に、これから説明する実施例は、鶏卵がフレキシブルベ
ルトのバスケット部材内へ収容される地点で各鶏卵を適
切に方向転換させる部品手段をも備えている。本発明は
Ａ型フレーム形状の養鶏ケージ列における利用に適応さ
せているが、利用方法はそのような養鶏ケージ列に限定
されるものではないことは、いうまでもない。

【００１１】

【実施例】本発明のその他の目的や特徴は、図面を参照
した下記の詳細説明から明らかになろう。説明におい
て、同様の部品は同様の符号で示している。

【００１２】図１において、本発明の装置が一般に符号
10で表されており、養鶏ケージ列12と交差コンベア14と
の動作の関係が示されている。交差コンベア14は、多様
な養鶏場の配置に対応させてどのような所望の高さに設
置することも可能である。養鶏ケージ列12は、図２に最
もよく示されるように、Ａ型フレーム支持台18の両側に
積層された個別ケージ列16を有する。各個別ケージ列16
は、ケージの床から転がり出た鶏卵24が乗るケージコン
ベア22をガイドする床延長部20を備えている。ケージコ
ンベア22の搬送方向は、図1 における矢印で示されてい
る。さらに図２では、米国特許第4,226,211 号の第２欄
54行から第３欄６行に詳細に記述されているように、床
延長部20にはバンパー片26が備わっており、鶏卵24がケ
ージコンベア22へ到着するさいの損傷を防いでいる。一
旦、ケージコンベア22に乗ると、鶏卵24は通常、ケージ
コンベア22のほぼ中央に、鶏卵24の長軸がケージコンベ
ア22の進行の長さ方向と平行となって、保持搬送され
る。この位置や方向が決まるのは、ケージコンベア22が
移動する床延長部20の浅いＶ形状のせいである。

【００１３】図３−５を参照すると、ケージコンベア22
上の鶏卵24はケージコンベア22の末端28まで搬送され
て、そこからバンドプーリ装置（band and pulley ）30
へ転送される。鶏卵24の方向転換は、スイープ（sweep
）32により行われ、鶏卵24がバンドプーリ装置30へ送
り込まれる。ケージコンベア22から鶏卵24を転送するこ
との詳細な説明は、米国特許出願587668号の６ページ目
から記述されているので、ここでは説明を省略する。

【００１４】本発明の第１の特徴によれば、（ほぼ楕円
形状であるどんな物体でもそうであるが）鶏卵24は長軸
と短軸の双方を有することに注目することが重要であ
る。鶏卵24が最初にバンドプーリ装置30へ移送されたと
き、図５に図示されているように、鶏卵は長軸がケージ
コンベア22の進行方向に平行になるように配向してい
る。この平行配向は、簡単に前述したように、ケージコ
ンベア22や床延長不20の形状や配置、さらにはスイープ
32による養鶏コンベア22からの転送の結果として起こ
る。しかし、鶏卵２４の損傷の危険性を減少させるため
には、鶏卵24がバンドプーリ30装置から離脱するとき
に、長軸がケージコンベア22やバンドプーリ装置30の進
行方向に平行というよりむしろ直角となるように鶏卵24
を配向させることが有利である。このため、バンドプー
リ装置30は、それぞれアイドラー38と駆動プーリ40とに
回転可能に取り付けられた２本のベルト34、36を有す
る。重要な点は、ケージコンベア22に最も近接するベル
ト34は、最も離れた場所に位置するベルト36と異なった
速度で回転駆動されることである。つまり、ケージコン
ベア22に最も近接するベルト34は、ケージコンベア22の
走行速度のほぼ110 ％の速度で駆動されるが、ケージコ
ンベア22から最も離れたベルト36はケージコンベア22の
走行速度の約115 ％の速度で駆動される。もっとも、こ
れら速度は決して限定的ではなく、同じ結果となる別の
速度であっても構わない。バンドプーリ装置30をケージ
コンベア22より早い走行速度で動作させることは、米国
特許出願587668に記述されているように、ケージコンベ
ア22からバンドプーリ30への鶏卵24の一列縦隊転送（si
ngle-file transfer）を促進させる。ケージコンベア22
の回転速度とバンドプーリ装置30のベルト34、36の走行
速度を調整する変速器自体は業界でよく知られているも
のであるので、説明は省略する。

【００１５】前記構成の結果、図４と５に図示されてい
るように、鶏卵24がバンドプーリ装置30に沿って移動す
るにつれて、その長軸がバンドプーリ装置30の進行方向
に平行な方向から、それに直角な方向へと回転変化して
配向方向が変わる。つまり、バンドプーリ装置30上を移
動する間に鶏卵24は90度回転することになる。

【００１６】もう一度図１に戻ると、本発明の装置10の
その他の部分には、一対のバスケット式連続フレキシブ
ルベルト42が一連の逆転ローラ44（ただし図１では１本
のベルト42につき１個だけ図示されている）の周りに設
置されている。さらに、バスケット式バンド42とバンド
プーリ装置30の隠れた部分を囲うハウジング46が設けら
れている。各バンドプーリ装置30の下方のハウジング46
には掃除スクリーン48が配備されていて、バンドプーリ
装置30の２本のベルト34、36間から落下して蓄積した羽
やゴミなどを取り除くことができる。本発明の実施例で
はバスケット式ベルト42が一対装備されているが、本発
明の範囲をそれに限定することは出願者の意図でない。
図示した実施例が一対のバスケット式ベルト42を配置し
ているのは、ただ図示のＡ型フレーム式養鶏ケージ列12
に最も適した形態であるからにすぎない。

【００１７】図２に図示されているように、各バスケッ
ト式フレキシブルベルト42は、バスケット部材をもつ単
体連続ベルト50が何列か集まって構成されており、１本
のケージコンベア22から各ベルトが並んで鶏卵を収集で
きるようになっている。図３と６から明かなように、各
ベルト50は、バンドプーリ装置30から鶏卵24を受け取っ
て上方へ保持搬送する多数のバスケット部材52を有す
る。本発明の別の特徴でもある各バスケット部材52の形
状や構成の詳細は、図７−９を参照すれば簡単に理解で
きるであろう。図示のように、各バスケット部材52は、
他のバスケット部材52と着脱可能な結合手段54を有す
る、相互変更可能な、一体型の、鶏卵搬送装置であっ
て、全体で縦方向の連続フレキシブルベルト50を形成す
る。各バスケット部材52は、２つの側板56と、２つの略
Ｃ形係止具58と、ビーム60とからなり、それら部品が図
示のような位置関係を保持するように構成されている。

【００１８】各Ｃ形係止具58は、３本の脚部、つまり曲
脚部62、後脚部64、直線脚部66からなる。図３に図示さ
れているように、曲脚部62は、少なくとも鶏卵24がバン
ドプーリ装置30からバスケット部材52に収容された時点
では、バスケット部材52の天井部として作用する。後記
する移動中に鶏卵24がバスケット部材52から転げ落ちる
のを防ぐために、曲脚部62の自由端には突出部68が形成
されている。さらに、直線脚部66と後脚部64との交差点
近辺で、直線却部66はフック70を有し、そのフックが隣
接バスケット部材52のビーム60と共に新規な結合手段54
を構成する。これにより、他のバスケット部材52と脱着
可能に連結できることになり、さらに、後記するような
曲線走行路に沿ってベルト50が走行できるようになる。
また、好ましくは、各側板56とフック70に隣接するＣ形
係止具58の間に、安定棒72が取り付けられている。バス
ケット部材52の形状設計に関して、各側板56と隣接Ｃ形
係止具58とは図８に示すように内側に互い違いに配設さ
れており、そのため隣接バスケット部材52との係合が促
進され、隣接バスケット部材52の相互間の回転動作の範
囲が拡大できる。

【００１９】バスケット部材52の新規な構成の結果、ヒ
ンジピンやボルトなどの付加的な構成部品の必要がなく
なる。それだけではなく、相互変更可能で一体型のバス
ケット部材52を相互に連結することにより、走行路に沿
って鶏卵24をやさしく効率的に搬送可能な１本の連続フ
レキシブルベルト50が形成できる。その結果、保守操作
が簡略化されることになる。というのは、単一のバスケ
ット部材52が損傷した場合、その損傷したバスケット部
材52を取り外して、新しい無傷のものと交換すればよい
からである。交換用の道具も不用である。しかも、バス
ケット式ベルト42は、Ａ型フレーム養鶏ケージ列12の多
様な形状に適したものに変更可能である。なぜなら、バ
スケット部材の縦方向連続ベルト50間の間隔を調節した
り、ケージ列12の段数に合わせてベルト50を追加したり
できるからである。図示の各バスケット式ベルト42を独
立動作させることも、もちろん可能である。

【００２０】図６には、本発明の主要な特徴が図示され
ている。図６を詳細に検討すると、前述のように鶏卵24
がケージコンベア22上を移動してバンドプーリ装置30へ
搬送されるのが判る。バンドプーリ装置30は鶏卵24をほ
ぼ90度回転させて、適当な縦方向連続バスケットベルト
50に収容されるよう最適位置に配向する。つまり、鶏卵
24は２本のベルト34、36に直角な水平方向に配置され
て、各バスケット部材52の１対の直線脚部66によりやさ
しく確実に上方へ持ち上げられる。その後、鶏卵24は上
方へ運ばれ上部反転ローラ74を回る。前述されているよ
うに、フック70とビーム60を使うバスケット部材52相互
間の新規な構成と連結のおかげで、鶏卵24の外側反転ロ
ーラ７６に対してほぼ45角度の下方向移動のときでも、
スムーズで安全な搬送が行われる。ただし、この角度は
０から90の範囲で変動しうる。この搬送移動中、曲脚部
62の突出部68によりバスケット部材52内での鶏卵24の保
持が確実に行われる。しかも、各バスケット部材52の側
板56により、鶏卵24の左右方向への落下の危険性が解消
されることになり、また同時に、それらの方向から異物
がバスケット部材52に入り込むことも防止できる。

【００２１】内側反転ローラ78と外側反転ローラ７６の
位置設定のおかげで、バスケット式ベルト42は続いて内
側反転ローラ78を上方向へ進んでその周りを回った後、
バスケット部材52を逆さにする。その結果、それまでバ
スケット部材52に収容されていた鶏卵24が最終的に交差
コンベア14上に排出される。反転バスケット部材52と交
差コンベア14との間の転送をスムーズにするために、シ
ールド板80を取り付けるのが好ましい。図10の部分拡大
図から判るように、シールド板80は、バスケットベルト
42が外側反転ローラ76の周りに移動するさい、その走行
路の外側に沿って円弧形状をしている。シールド板80
は、外側反転ローラ76のほぼ上端位置からその下端部へ
向かって下方へ延びており、交差コンベア14に近接した
位置で終わっている。また、シールド板80は好適にはプ
ラスチック材でできており、下降する鶏卵24のクッショ
ンの役目をしているが、その他の適当な柔らかい材料で
形成されていてもよい。

【００２２】同じく図10に図示されているように、バス
ケット部材52の新規な構成のおかげで、ベルト42から交
差コンベア14への鶏卵24の転送が効果的に実行および制
御できる。つまり、バスケット部材52が外側反転ローラ
76のほぼ最下端部で反転したとき、鶏卵24がシールド板
80上に転がり出て、その後、ある場合、各バスケット部
材52の直線脚部66により交差コンベア14方向へ押されて
その上へと運ばれる。別の場合では、交差コンベア14上
への鶏卵24の急激な移動は、鶏卵24が排出されたバスケ
ット部材52の曲脚部62により防止される。バスケット部
材52の各部品は、それぞれ連携動作してシールド板80上
における鶏卵24の移動を制御するのである。交差コンベ
ア14に一旦乗ると、鶏卵24は中央処理部門へ搬送されて
梱包出荷される。

【００２３】図６に図示したように、バスケット部材52
の新規な構成のおかげで、バスケット式ベルト42が内側
反転ローラ78の周りを走行してから下側反転ローラ82に
向かって下降へと連続走行できるようになる。つまり、
図８と９を参照して説明したように、バスケット部材52
の側板56とＣ形係止具58とが「内側へくい違い」配備さ
れているため、図６のように、隣り合うバスケット部材
52が内側反転ローラ78の周りを回って走行した後、下側
反転ローラ82へ向かって連続下方移動できるのである。

【００２４】本発明のさらに別の特徴によれば、図11か
ら13に図示されているように、少なくとも１個の反転ロ
ーラ44はスプロケットホイール84を有する。スプロケッ
トホイール84は、図示のような歯を有しており、この歯
は、バスケット部材52の中へ突出せずに、バスケット部
材52のビーム60と係合している。スプロケットホイール
84のこの新規な構成により、バスケット式ベルト42は前
記した走行路に沿って駆動されるとき、鶏卵が駆動機構
による損傷を受けることない。スプロケットホイール84
は従来機構のモータや歯車によっても駆動することがで
きるが、それらについての説明は省略する。バスケット
式ベルト42が、反転ローラ７４、76、78、82のうちの１
個あるいはそれ以上により駆動可能であるのは明らかで
ある。さらに、駆動されないローラ（つまりアイドラ
ー）を非回転ガイド手段に替えることができるのも、明
白である。

【００２５】本発明を好ましい実施例に基づいて説明し
たが、本発明は決してこの実施例に限定されるものでは
なく、特許請求の範囲に含まれる代替物、修正物、変更
物、均等物も、本発明に含まれる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の、養鶏ケージ列と交差コンベアとの動
作関係を示した斜視図である。

【図２】バスケット式連続フレキシブルベルトが点線で
図示された、Ａ型フレーム形状養鶏ケージ列の正面図で
ある。

【図３】ケージコンベアからバスケット式連続フレキシ
ブルベルトへ鶏卵を転送させる本発明の装置の図であ
る。

【図４】ケージコンベアからバスケット式連続フレキシ
ブルベルトへ鶏卵を転送させる本発明の装置の図であ
る。

【図５】ケージコンベアからバスケット式連続フレキシ
ブルベルトへ鶏卵を転送させる本発明の装置の図であ
る。

【図６】本発明の、養鶏ケージ列と交差コンベアとの動
作関係を示した側面図である。

【図７】バスケット式連続フレキシブルベルトを形成す
る交換可能バスケット部材のそれぞれ側面図である。

【図８】バスケット式連続フレキシブルベルトを形成す
る交換可能バスケット部材のそれぞれ平面図である。

【図９】バスケット式連続フレキシブルベルトを形成す
る交換可能バスケット部材のそれぞれ斜視図である。

【図10】本発明の、バスケット式連続フレキシブルベル
トから交差コンベアへ鶏卵を転送させる地点の部分側面
図である。

【図11】本発明の新規なスプロケットホイールの特徴を
図示している。

【図12】本発明の新規なスプロケットホイールの特徴を
図示している。

【図13】本発明の新規なスプロケットホイールの特徴を
図示している。

【符号の説明】

１０ 鶏卵収集装置 １６ 養鶏ケージ列 ２４ 鶏卵 ５０ 連続フレキシブルベルト ５２ バスケット部材 ５６ 側板 ８４ スプロケットホイール

Claims (14)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 互いに間隔をあけて配置された養鶏ケー
   ジ列（16）の装置（12）と交差コンベア（14）とに関連
   動作する、その中間に設置された鶏卵収集装置（10）で
   あって、前記養鶏ケージ列（16）の各列が前記ケージ列
   （16）の各ケージから前記鶏卵収集装置（10）へ鶏卵
   （24）を搬送するケージコンベア（22）を有する鶏卵収
   集装置（10）において、 前記各ケージコンベア（22）につき１本設置されてお
   り、搬送される鶏卵（24）を保持する２つの側板（56）
   を有し鶏卵（24）を１個だけ収容できる大きさのバスケ
   ット部材（52）からなる、複数の連続フレキシブルベル
   ト（50）と、 鶏卵（24）を各ケージコンベア（22）から収集して前記
   バスケット部材（52）に収容する第１地点から、鶏卵
   （24）がバスケット部材（52）から排出されて前記交差
   コンベア（14）上に転送される第２地点へと、前記連続
   フレキシブルベルト（50）のそれぞれをガイドする反転
   手段（44）とを有し、 前記の各連続フレキシブルベルト（50）は、関連するケ
   ージ列（16）のケージ列（12）の形状に前記鶏卵収集装
   置（10）を対応させるために、バスケット部材（52）か
   らなる連続フレキシブルベルト（50）相互間の間隔を変
   更できるように調整可能であって、前記バスケット部材
   （52）で搬送された鶏卵（24）を前記交差コンベア（1
   4）上にゆるやかに重力落下させるよう、各連続フレキ
   シブルベルト（50）を一定パターンに走行させる逆転手
   段（76、78）とからなり、そのため鶏卵（24）を他の機
   器類と接触させずに、鶏卵（24）を前記養鶏ケージ列
   （16）から前記交差コンベア（14）まで効果的、効率的
   に搬送可能とすることを特徴とする、鶏卵収集装置（1
   0）。
2. 【請求項２】 前記逆転手段（76、78）と前記交差コン
   ベア（14）との間に配置され、バスケット部材（52）か
   ら転げ出た鶏卵（24）を交差コンベア（14）上まで誘導
   するシールド部材（80）を備えた請求項第１項記載の装
   置（10）。
3. 【請求項３】 前記バスケット部材（52）が、前記シー
   ルド部材（80）上の鶏卵（24）を柔らかに付勢して前記
   交差コンベア（14）まで移動させる直線脚部材（66）
   と、前記シールド部材（80）上の鶏卵（24）が前記交差
   コンベア（14）まで急激に移動するのを防止する曲脚部
   材（62）を有する請求項第２項記載の装置（10）。
4. 【請求項４】 前記反転手段（44）が、前記バスケット
   部材（52）内に突出することなく、バスケット部材（5
   2）に前記２つの側板（56）間で係合することにより、
   バスケット部材（52）からなる前記連続フレキシブルベ
   ルト（50）をそれぞれ駆動するスプロケットホイール
   （84）を有する請求項第１項記載の装置（10）。
5. 【請求項５】 前記ケージコンベア（22）から鶏卵（2
   4）を受け取って、バスケット部材（52）内へ適切に搬
   入できるよう鶏卵（24）の位置方向を回転移動させるバ
   ンドプーリ装置（30）を備えた請求項第１項記載の装置
   （10）。
6. 【請求項６】 前記バンドプーリ装置（30）が、互いに
   異なった速度で走行し、そのためバンドプーリ装置（3
   0）上を搬送される鶏卵（24）に所定の回転を与える少
   なくとも２本の別駆動ベルト（34、36）を有する請求項
   第５項記載の装置（10）。
7. 【請求項７】 前記バスケット部材（52）は、前記連続
   フレキシブルベルト（50）の他のバスケット部材（52）
   と脱着可能に連結できる一体結合手段（54）をそれぞれ
   もつ個別の、相互交換可能なバスケット（52）で構成さ
   れている請求項第１項記載の装置（10）。
8. 【請求項８】 鶏卵収集装置（10）であって、少なくと
   も２つのケージコンベア（22）から鶏卵（24）を収集し
   て交差コンベア（14）へ搬送する少なくとも２本のバス
   ケット部材（52）からなる連続フレキシブルベルト（5
   0）と、 最初は鶏卵（24）を取り込むケージコンベア（22）を通
   過して、最後に鶏卵（24）を転送させるため交差コンベ
   ア（14）を通過するよう前記連続フレキシブルベルト
   （50）の走行動作を駆動制御する反転手段（44）とから
   なり、 前記フレキシブルベルト（50）は、バスケット部材（5
   2）からなる連続フレキシブルベルト（50）の相互間の
   間隔を変えて、その間隔を前記ケージコンベア（22）間
   の所定間隔に合わせることができるよう調節可能であっ
   て、前記反転手段（44）は、前記バスケット部材（52）
   内に突出することなく、バスケット部材（52）に係合す
   ることにより、前記連続フレキシブルベルト（50）を駆
   動するよう、連続フレキシブルベルト（50）のそれぞれ
   と対向関係位置にあるスプロケットホイール（84）を有
   し、 それゆえ、バスケット部材（52）からなる前記連続フレ
   キシブルベルト（50）のそれぞれが、前記連続フレキシ
   ブルベルト（50）の他のバスケット部材（52）と脱着可
   能に連結できる一体結合手段（54）をそれぞれもつ個別
   の、相互交換可能なバスケット部材（52）で構成されお
   り、各バスケット部材（52）は鶏卵（24）１個だけを収
   容できる寸法であることを特徴とする、鶏卵収集装置
   （10）。
9. 【請求項９】 前記バスケット部材（52）は、一対の非
   共有側板（56）を有し、前記スプロケットホイール（8
   4）は、その２つの側板（56）の間で前記バスケット部
   材（52）と係合する請求項第８項記載の装置（10）。
10. 【請求項10】 バスケット部材（52）からなる前記連続
    フレキシブルベルト（50）を所定走行パターンにかけ
    て、バスケット部材（52）を上下逆転させて、収容され
    た鶏卵（24）を重力落下によりプラスチックシールド部
    材（80）上にゆるやかに取り出して最後に前記交差コン
    ベア（14）上に転送させる逆転手段（76、78）を備えた
    請求項第８項記載の装置（10）。
11. 【請求項11】 前記バスケット部材（52）は、前記プラ
    スチックシールド部材（80）上の鶏卵（24）を柔らかに
    付勢して前記交差コンベア（14）まで移動させる少なく
    とも１つの直線脚部材（66）と、前記プラスチックシー
    ルド部材（80）上の鶏卵（24）が前記交差コンベア（1
    4）まで急激に移動するのを防止する少なくとも１つの
    曲脚部材（62）を有する請求項第10項記載の装置（1
    0）。
12. 【請求項12】 バスケット部材（52）を相互に脱着可能
    の連結する前記結合手段（54）は、前記バスケット部材
    （52）と一体に形成されたビーム部材（60）を備え、前
    記ビーム部材（60）は、バスケット部材（52）からなる
    連続フレキシブルベルト（50）の状態の場合にはバスケ
    ット部材（52）の対向部に一体に形成されたフック（7
    0）と脱着可能に連結している請求項第10項記載の装置
    （10）。
13. 【請求項13】 前記バスケット部材（52）へ搬入する前
    に、前記ケージコンベア（22）上の鶏卵（24）の配向を
    再調整するバンドプーリ装置（30）を備えた請求項第８
    項記載の装置（10）。
14. 【請求項14】 前記バンドプーリ装置（30）は、異なっ
    た速度で動作してバスケット部材（52）へ搬入する前に
    鶏卵（24）を所定位置まで回転させる個別駆動ベルト
    （34、36）を有する請求項第13項記載の装置（10）。