JPH0662450B2 - 低級α−オレフインの二量化方法 - Google Patents

低級α−オレフインの二量化方法

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JPH0662450B2
JPH0662450B2 JP61001168A JP116886A JPH0662450B2 JP H0662450 B2 JPH0662450 B2 JP H0662450B2 JP 61001168 A JP61001168 A JP 61001168A JP 116886 A JP116886 A JP 116886A JP H0662450 B2 JPH0662450 B2 JP H0662450B2
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  • Catalysts (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は低級α−オレフィンの二量化方法に関する。詳
しくは新規なニッケル含有チーグラー型触媒を用いるこ
とを特徴とする低級α−オレフィンの二量化方法に関す
るものである。
<従来の技術> 低級α−オレフィンの二量体、例えばエチレン、プロピ
レン、ブテン等の二量体は農薬、香料、化成品等の基幹
原料として、また高分子化合物の原料として用いられて
いる。その製造法としては、例えば以下のニツケル含有
チーグラー型触媒を用いる二量化方法が知られている。
イ.π−アリルニツケル錯体/有機アルミニウムハロゲ
ン化物/有機ホスフィンからなる触媒(特公昭46−3
4007号公報)、 ロ.ニツケル塩/有機アルミニウムハロゲン化物/有機
ホスフィンからなる触媒(特公昭47−22807号公
報)、 ハ.ニツケル塩/トリアルキルアルミニウム/有機ホス
フィン/ハロゲン化フェノール/水からなる触媒(特開
昭57−167932号公報)、 <発明が解決しようとする問題点> しかしながら、上記イの方法にはニツケル成分として、
空気に対して不安定なπ−アリル型ニツケル錯体を使用
するため、その取扱いが極めて不便であるのみならず、
かかる錯体を繁雑な手段を用いて別途合成しなければな
らないという欠点があった。
また、イ、ロいずれの方法もアルミニウム成分として有
機アルミニウムハロゲン化物を用いるため、アルミニウ
ム原子に結合したハロゲン原子が系中の水分等の影響に
よりHCl等として脱離し、装置の腐蝕を招き易いという
大きな問題点、更には低級オレフィンとして例えばプロ
ピレンを用いた場合、生成二量体に占める2,3−ジメ
チルブテン類の分率(以後、DMBS分率と略称する)
が十分な値を示さないという問題点があつた。
一方、前記ハの方法は上記問題を解決するものとして、
本発明者らにより提案されたものであるが、長期間の操
業により、冷却用熱交換器の除熱能力が徐々に低下する
という現象が生じて来た。この現象を解析したところ、
熱交換器表面の微量折出物は触媒由来のものであること
判り、ハの方法は反応系における触媒の均一性の点で必
ずしも充分満足し得るものではないことが判明した。
公知方法は上記のような種々の問題点を有しており、工
業的なα−オレフィンの二量化方法として満足し得るも
のではない。
<問題点を解決するための手段> 本発明者らは上記の諸問題を解決すべく、触媒系につい
て鋭意検討を重ねた結果、ハの方法において、ハロゲン
化フェノールと水の代りに特定のフッ素化イソプロパノ
ールを用いれば、反応系の均一性が向上する等、公知方
法の諸問題が改善されるのみならず、触媒効率、選択率
なども向上することを見出し本発明を完成した。
即ち本発明は低級α−オレフィンを二量化するにあた
り、触媒として (A) ニツケルの有機塩または錯化合物、 (B) トリアルキルアルミニウム、 (C) 一般式(I);(II)または(III) PR123 (I) P(NR1 2 (II) P(OR1 (III) (式中、R1,R2,R3はそれぞれ独立にアルキル、シ
クロアルキルもしくはフェニル基を表わす) で示される少くとも1つの3価のリン系化合物、 (D) 一般式(IV) (式中、m,nは4≦m+n≦6を満す整数を表わす) で示されるフッ素化イソプロパノール、の4成分からな
る触媒を用い、 (E) 触媒活性助剤として一般式(V)または(VI) (式中、Xはハロゲン原子を、R4,R5,R6は低級ア
ルキル基を、nは1〜3の数値を表わす) で示される少くとも1つのハロゲン化合物を、トリアル
キルアルミニウムに対し0〜等モル未満使用することを
特徴とする工業的に優れた低級α−オレフィンの二量化
方法を提供するものである。
本発明に用いられる触媒成分(A)のニッケルの有機酸塩
としては、例えばナフテン酸ニッケル、オクチル酸ニッ
ケル、ステアリン酸ニッケル、ギ酸ニッケル、酢酸ニッ
ケル、安息香酸ニッケル、シュウ酸ニッケルなどのニッ
ケルのカルボン酸塩が載げられる。ニッケルの錯化合物
としては調製が容易でかつ安定なビス・アセチルアセト
ナート・ニッケル、ビス・ジメチルグリオキシメートニ
ッケルなどが載げられる。また(C)成分たる有機ホスフ
ィン類と予め錯化合物を形成しているニッケル化合物も
使う事が出来、例えばビス・トリシクロヘキシルホスフ
ィン・ニッケルクロリド、ビス・トリイソプロピルホス
フィン・ニッケルクロリド、ビス・トリフェニルホスフ
ィン・ニッケルクロリド、ビス・トリス−ジメチルアミ
ノホスフィン・ニッケルクロリド、ビス・トリス−ジ−
i−プロピルアミノホスフィン・ニッケルクロリド及び
これらに於けるクロリドがブロミドに変換された化合物
等も使用できる。
また触媒成分(B)のトリアルキルアルミニウムとして
は、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウ
ム、トリ−n−プロピルアルミニウム、トリ−i−プロ
ピルアルミニウム、トリ−n−ブチルアルミニウム、ト
リ−i−ブチルアルミニウム、トリ−n−ペンチルアル
ミニウム、トリ−n−ヘキシルアルミニウム、トリ−シ
クロヘキシル・アルミニウム等が載げられる。
触媒成分(C)の3価のリン化合物のうち一般式(I)PR12
3で示される有機ホスフィン化合物としては、トリメ
チルホスフィン、トリエチルホスフィン、トリ−n−プ
ロピルホスフィン、トリ−i−プロピルホスフィン、ト
リ−n−ブチルホスフィン、トリ−i−ブチルホスフィ
ン、トリ−t−ブチルホスフィン、トリ−sec−ブチル
ホスフィン、トリシクロプロピルホスフィン、トリシク
ロヘキシルホスフィン、トリフェニルホスフィン、トリ
−p−トリルホスフィン、トリ−p−メトキシフェニル
ホスフィン、トリ−2,4,6−トリメチルフェニルホ
スフィン、フェニル−ジ−i−プロピルホスフィン、エ
チル−ジ−i−プロピルホスフィン、エチル−ジ−t−
ブチルホスフィン、エチル−ジ−シクロヘキシルホスフ
ィン、メチルプロピルフェニルホスフィン、メチルフェ
ニルベンジルホスフィン等が載げられる。
一般式(II)P(NR1 2)で示されるアミノホスフィン化合
物としては、トリス−ジメチルアミノホスフィン、トリ
ス−ジエチルアミノホスフィン、トリス−ジ−n−プロ
ピルアミノホスフィン、トリス−ジ−i−プロピルアミ
ノホスフィン、トリス−ジ−n−ブチルアミノホスフィ
ン、トリス−ジ−i−ブチルアミノホスフィン、トリス
−ジ−t−ブチルアミノホスフィン、トリス・ジーシク
ロヘキシルアミノホスフィン等が載げられる。
一般式(III)P(OR1で示されるホスファイト化合物
としては、トリメチルホスファイト、トリエチルホスフ
ァイト、トリ−n−プロピルホスファイト、トリ−i−
プロピルホスファイト、トリ−n−ブチルホスファイ
ト、トリ−i−ブチルホスファイト、トリ−t−ブチル
ホスファイト、トリシクロヘキシルホスファイト、トリ
フェニルホスファイト、トリ−p−トリルホスファイ
ト、トリ−p−メトキシフェニルホスファイト等を載げ
る事が出来る。
これ等の3価のリン化合物はα−オレフィン二量体の異
性体分布に最も大きな影響を及ぼす。例えばプロピレン
の二量化によって、2,3−ジメチルブテン類を高い分
率で得ようとする場合には、トリ−i−プロピルホスフ
ィン、トリシクロヘキシルホスフィン、トリ−sec−ブ
チルホスフィン等の有機ホスフィンを用いる事が好まし
い。
また触媒成分(D)の一般式(IV)で示されるフッ素化イソ
プロパノールとしては、1,1,3,3−テトラフルオ
ロイソプロパノール、1,1,1,3−テトラフルオロ
イソプロパノール、1,1,1,3,3−ペンタフルオ
ロイソプロパノール、1,1,1,3,3,3−ヘキサ
フルオロイソプロパノール等が載げられる。これ等のう
ち特に、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロイソ
プロパノールが好ましい。
かかるフッ素化アルコールは本触媒系の二量化活性発現
に必須な成分であり、かかるアルコール無しでは実質的
にα−オレフィンの二量化活性を示さない。またかかる
アルコールの添加量を変化させることにより生成するオ
レフィン二量体中の二重結合異性体分布を制御すること
ができる。例えばプロピレンの二量化によって2,3−
ジメチルブテン類を選択的に得る場合、フッ素化アルコ
ールの添加量が少ないと2,3−ジメチルブテン−1が
得られるが、添加量を増すと2,3−ジメチルブテン−
2が得られる。
次に本発明に於て、活性助剤として添加する事の出来る
一般式(V)で示される化合物としてはベンゾトリクロラ
イド、ベンザルクロライド、ベンジルクロライド、ベン
ゾトリブロマイド、ベンザルブロマイド、及びベンジル
ブロマイド等が載げられる。一般式(VI)で示される化合
物としては、tert−ブチルクロライド、tert−アミルク
ロライド、tert−ヘプチルクロライド、tert−ブチルブ
ロマイド、tert−アミルブロマイド、tert−ヘプチルブ
ロマイド等が載げられる。本発明に於ける触媒系は、こ
れ等活性助剤がなくても十分な二量化活性を有するが、
場合によってはこれ等活性助剤が有効である。但し、か
かる活性助剤は(B)成分たるトリアルキルアルミニウム
の等モル未満、好ましくは0.5モル以下で使用する。
活性助剤をトリアルキルアルミニウムの等モル以上使用
すると、プロピレンの二量化による2,3−ジメチルブ
テン類合成の場合を例にとれば、二量体中に占めるDMBS
選択率が低下してしまい、本発明の特徴の1つが失なわ
れてしまう。
本発明に使用される触媒系は触媒調製時に反応原料であ
る低級α−オレフィンが存在すれば安定に使用できる
が、鎖状共役ジオレフィンの存在下に調製することが望
ましい。
かかる触媒安定助剤としてはブエタジエン、イソプレ
ン、1,3−ペンタジエン等の共役ジオレフィン類が挙
げられ、その添加量は(A)成分たるニツケル化合物の2
00モル倍以下である。これ以上の量を添加しても実質
的な安定効果に変化が見られない。
本発明に於ける職媒成分の混合順序は特に規制はなく、
いかなる順序で混合してもよい。好ましい例を載げるな
らば、少量のα−オレフィン又は安定助剤である共役ジ
オレフィンの存在下、(A)ニッケル化合物、(C)3価のリ
ン化合物、(B)トリアルキルアルミニウム及び(D)フッ素
化イソプロパノールをこの順に添加混合するとか、ある
いは(A),(C),(D),及び(B)の順とか、または(C),
(A),(B)及び(D)などである。活性助剤たる一般式(V)及
び(VI)で示される成分を添加する場合も、その混合順序
に特別の規制はない。
触媒成分のモル比は通常、次の範囲から選ばれる。(B)
/(A)=2〜500、好ましくは5〜100モル比、(C)
/(A)=0.1〜50、好ましくは0.5〜20モル
比、(D)/(B)=0.2〜10、好ましくは0.5〜5モ
ル比である。触媒活性助剤/(B)=0〜0.9、好まし
くは0〜0.5モル比、触媒安定剤/(B)=0〜0.
9、好ましくは0〜0.5モル比である。
触媒調製は通常、不活性溶媒を使用して行なわれる。か
かる溶媒としては例えばベンゼン、トルエン、キシレン
等の芳香族炭化水素や、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘ
キサン等の脂肪族炭化水素、あるいはクロルベンゼンや
ジクロルベンゼン等のハロゲン化芳香族炭化水素等が挙
げられるが、なかでも芳香族炭化水素及びハロゲン化芳
香族炭化水素が好ましい。
触媒調製温度は−80℃〜60℃、好ましくは−20℃
〜40℃である。
二量化反応は通常、前述した様な不活性溶媒中で行なわ
れるが、場合によっては、液化した低級α−オレフィン
中で行なう事も可能である。二量化反応時の触媒濃度
は、反応系中のニッケル成分として、10-5〜10-1mol/l
程度の範囲から選ばれる。二量化反応温度は−80℃〜
60℃、好ましくは−20℃〜40℃である。反応圧力
は常圧乃至は反応温度で自生する平衡圧力の下で行なわ
れる。
本発明で用いられる低級α−オレフィンとしては、例え
ばエチレン、プロピレン、1−ブテン等が挙げられる。
反応終了後は、通常の処法に従って反応を停止し、触媒
を除去した後、精留によって生成物を取得する事が出来
る。生成物はガスクロマトグラフィーによって分析し、
定量される。
<発明の効果> 本発明によれば、従来法の問題点であった装置腐蝕性、
反応系における触媒の不均一性等が改善されるのみなら
ず、触媒効率、選択率なども一層向上する。
またフッ素化イソプロパノールの使用量を変化させるこ
とにより二量体中の二重結合異性体の分布をも制御でき
るという利点も有する。
<実施例> 以下具体的実施例に従って本発明を説明するが、本発明
はこれ等に限定されるものではない。
実施例1 100mlのステンレス製オート クレーブを脱気乾燥後
窒素置換し、ナフテン酸ニッケル0.045mmol含む
トルエン溶液を0.45ml、トリシクロヘキシルホスフ
ィン0.045mmol含むトルエン溶液を0.45ml、
イソプレン3.6mmol(0.36ml)をこの順に添加
混合し、次いで氷冷下、トリエチルアルミニウム0.4
5mmol含むトルエン溶液を0.42ml添加し撹拌す
る。次に、氷冷、撹拌下、1,1,1,3,3,3−ヘ
キサフルオロイソプロパノール(以後HFIPと略す)
1.35mmol含むトルエン溶液を1.35ml添加し、
更に15分間撹拌する。この触媒液に乾燥トルエンを8.
5ml添加後、プロピレンを4Kg/cm2に保圧し20℃で
30分間撹拌下反応した。
反応後、反応液を加圧サンプリングし、n−ペンタンを
内標とし、ガスクロマトグラフによって分析した結果を
表−1に示した。未反応プロピレンをパージした後の反
応液はクリヤーで、かつオートクレーブ器壁にも何ら付
着物は認められなかった。
実施例2 実施例1に於けるHFIPの量を0.675mmolに変
える他は、実施例1と全く同様に反応を行なった。得ら
れた結果を表−1に示す。
実施例3 100mlのステンレス製オートクレーブを脱気乾燥後窒
素置換し、ナフテン酸ニッケル0.045mmol含むト
ルエン溶液を0.45ml、トリシクロヘキシルホスフィ
ン0.045mmol含むトルエン溶液を0.45ml、イ
ソプレン1.8mmol(0.18ml)をこの順に添加混合
し、次いで氷冷下トリエチルアルミニウム0.45mmo
l含むトルエン溶液を0.42ml添加し撹拌する。次に
氷冷撹拌下、tert−ブチルクロライド0.045mmol
含むトルエン溶液を0.45ml添加し5分間撹拌し、更
にHFIP1.35mmol含むトルエン溶液を1.35m
l添加し、15分間撹拌する。この触媒液に乾燥トルエ
ンを8.5ml添加後、プロピレンを4Kg/cm2に保圧
し、20℃で30分間撹拌反応した。反応終了後実施例
1と同様に分析し、得られた結果を表−2に示す。なお
反応液はクリヤーで、かつオートクレーブ器壁にも何ら
付着物は認められなかった。
実施例4〜6 実施例3に於けるtert−ブチルクロライドの添加量を表
−2に示す様に変える他は、実施例3と全く同様に反応
を行なった。得られた結果を表−2に示す。
実施例7〜10 実施例3に準じて反応を行なった。但し、tert−ブチル
クロライドの添加量は0.09mmolとし、HFIP添
加量を表−3に示す様に変化させた。得られた結果を表
−3に示す。
実施例11〜12 100mlのステンレス製オート・クレーブを脱気乾燥後
窒素置換し、ビス・トリイソプロピルホスフィン・ニッ
ケルクロライド0.01mmol含むトルエン溶液を0.5m
l、イソプレン0.8mmol(0.08ml)を添加後、氷
冷下トリエチルアルミニウム0.2mmol含むトルエン
溶液を0.5ml添加し、5分間撹拌する。次に氷冷撹拌
下、HFIPを表−4に示す量だけ添加し15分間撹拌
する。得られた触媒液に乾燥トルエンを8.5ml添加
後、プロピレンを4Kg/cm2に保圧し、20℃で30分
間撹拌反応した。反応終了後、実施例−1に準じて分析
し、得られた結果を表−4に示す。
実施例13 実施例4に於けるtert−ブチルクロライド0.09mmo
lに代えて、ベンジルクロライドを0.09mmol使用す
る以外は実施例4と全く同一に反応を行なった。得られ
た結果を表−5に示す。
実施例14〜19 実施例3に於けるトリシクロヘキシルホスフィンに代え
て、表−6に示す各種有機リン化合物を用いる他は、実
施例3と同一に反応を行なった。得られた結果を表6に
示す。
実施例20 実施例3に於けるHFIPに代えて、1,1,1,3−
テトラフルオロイソプロパノールを1.35mmol用い
る他は、実施例3と同一に反応を行なった。得られた結
果を表−7に示す。
実施例21 触媒系の均一溶解性を確認するため触媒濃度を上げて促
進テストを以下の様に行なった。
100mlのステンレス製オートクレーブを脱気乾燥後窒
素置換し、ナフテン酸ニッケル0.1mmol含むクロル
ベンゼン溶液を1ml、トリシクロヘキシルホスフィン
0.1mmol含むクロルベンゼン溶液を1ml、イソプレ
ン8mmol(0.8ml)をこの順に添加混合し、次いで
氷冷下、トリエチルアルミニウム1.0mmol含むクロ
ルベンゼン溶液を1ml添加し、撹拌する。次に氷冷下、
HFIP3mmol含むクロルベンゼン溶液を3ml添加し
15分間撹拌する。この触媒液に乾燥クロルベンゼンを
3.7ml添加後、プロピレンを4Kg/cm2に保圧し、2
0℃で1時間撹拌・反応した。反応終了後、実施例1と
同様に分析し、得られた結果を表−8に示す。なお反応
液はクリヤーであり、反応器底部に若干の析出物が認め
られるのみであった。
比較例1 実施例3に於けるHFIPに代えてα,α,α−トリフ
ルオロイソプロパノールを1.35mmol用いる他は、
実施例3と同一に反応を行なった。得られた結果を表−
9に示す。
比較例2 HFIPに代えてトリクロルフェノールを用い、実施例
21に準じ以下の様に実験をした。100mlのステンレ
ス製オートクレーブを脱気乾燥後窒素置換し、ナフテン
酸ニッケル0.1mmol含むクロルベンゼン溶液を1m
l、トリシクロヘキシルホスフィン0.1mmol含むクロ
ルベンゼン溶液を1ml、イソプレンを8mmol(0.8m
l)及び水を0.5mmol(9μl)この順に添加混合
し、次いで氷冷下、トリエチルアルミニウム1.0mmo
l含むクロルベンゼン溶液を1ml添加し撹拌する。次に
氷冷下、2,4,6−トリクロルフェノール3mmol含
むクロルベンゼン溶液を3ml添加し15分間撹拌する。
この触媒液に乾燥クロルベンゼンを3.7ml添加後、プ
ロピレンを4Kg/cm2に保圧し、20℃で1時間撹拌反
応した。反応終了後、実施例1と同様に分析し、得られ
た結果を表−9に示す。なお反応液は不透明であり、反
応器底部に析出物の付着が認められた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】低級α−オレフィンを二量化するにあた
    り、触媒として、 (A) ニツケルの有機塩または錯化合物、 (B) トリアルキルアルミニウム、 (C) 一般式(I),(II)または(III) PR123 (I) P(NR1 2) (II) P(OR1) (III) (式中、R1,R2,R3はそれぞれ独立にアルキル、シ
    クロアルキルもしくはフェニル基を表わす) で示される少くとも1つの3価のリン系化合物、 (D) 一般式(IV) (式中、m,nは4≦m+n≦6を満す整数を表わす) で示されるフッ素化イソプロパノール、の4成分からな
    る触媒を用い、 (E) 触媒活性助剤として一般式(V)または(VI) (式中、Xはハロゲン原子を、R4,R5,R6は低級ア
    ルキル基を、nは1〜3の数値を表わす) で示される少くとも1つのハロゲン化合物をトリアルキ
    ルアルミニウムに対し0〜等モル未満使用することを特
    徴とする低級α−オレフィンの二量化方法。
JP61001168A 1986-01-06 1986-01-06 低級α−オレフインの二量化方法 Expired - Lifetime JPH0662450B2 (ja)

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