JPS6219407B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6219407B2
JPS6219407B2 JP56054055A JP5405581A JPS6219407B2 JP S6219407 B2 JPS6219407 B2 JP S6219407B2 JP 56054055 A JP56054055 A JP 56054055A JP 5405581 A JP5405581 A JP 5405581A JP S6219407 B2 JPS6219407 B2 JP S6219407B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
catalyst
nickel
water
reaction
added
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP56054055A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS57167932A (en
Inventor
Hiroshi Sato
Masanobu Noguchi
Hideto Toshima
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP56054055A priority Critical patent/JPS57167932A/ja
Publication of JPS57167932A publication Critical patent/JPS57167932A/ja
Publication of JPS6219407B2 publication Critical patent/JPS6219407B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は低級α−オレフインの二量化方法、特
にニツケル系チーグラー型触媒を用いて、エチレ
ン、プロピレン、ブテン等のα−オレフインを二
量化する方法に関するものである。 従来からの低級α−オレフイン、例えばプロピ
レンの二量化方法は大別して4つに分けられる。
(1)カチオン触媒による方法(例えばTerres、
E″ブレネンストツフ・ヒエミイー
(Brennenstoff Chemie)34 355(1953年))。(2)
アニオン触媒による方法(例えば米国特許第
2986588号)。(3)アルキルアルミニウムを用いる方
法(例えばZiegler、K、Gellert、H、G、“アン
ゲバンテ・ヒエミイー(Angewandte Chemie)
64 323(1952)″)。及び(4)遷移金属を中心触媒
成分とするチーグラー型触媒。これ等の方法のう
ち(4)が触媒活性及び生成二量体の異性体分布制御
などの点で優れているが、従来の方法では、使用
するニツケル化合物が特殊な錯化合物のためその
合成が繁雑であつたり、使用する有機アルミニウ
ム成分がハロゲン原子を含むためハロゲン化水素
HXの遊離による装置の腐蝕や製品の汚染の原因
となる等の問題点を有していた。 本発明者らはかかる欠点を有しないニツケル系
チーグラー型触媒として全く新規な活性化剤であ
るハロゲン化フエノール類を含む触媒系を開発
し、既に出願済みであるが(特開昭54−12303
号)、その後更に触媒活性を向上さすべく鋭意努
力を続けた結果、上記出願に係わる触媒系の活性
が、触媒量の水の添加によつて大巾に向上すると
いう新事実を見出し、本発明に到達したのであ
る。 すなわち本発明は(A)ニツケルの有機酸塩、無機
酸塩、錯化合物から選ばれた少なくとも1つのニ
ツケル化合物、(B)トリアルキルアルミニウム、(C)
一般式()PR1R2R3O、()(R1 2N)oPR2 3-o
るいは()(R1O)oPR2 3-oで表わされる3価の
リン化合物(但し、R1、R2及びR3はアルキル、
シクロアルキル、アルケニル、フエニル基を示
す。n=1〜3の整数)から選ばれた少なくとも
1つの含リン化合物、(D)一般式()
【式】 (但し、X1〜X5はハロゲン、水素あるいは水酸基
のいずれかを表わし、少なくとも1つはハロゲン
である。)で示されるハロゲン化フエノール類か
ら選ばれた少なくとも1つの化合物及び(E)水なる
5成分系から成る触媒を用いて低級α−オレフイ
ンを二重化する方法である。 上記触媒系のうち(A)〜(D)なる4成分系触媒は本
出願人の先の出願に係わるものであるが、本発明
の特徴は第5成分として(E)水を添加することによ
り活性の大巾な向上を実現した点にある。 従来、有機アルミニウムと水の反応物を触媒と
する反応としては、重合反応の分野で若干知られ
ており、例えば次の様な例がある。 (1) “工業化学雑誌68(5)236頁(1965年)”にはト
リエチルアルミニウムと水の反応物によるアセ
トアルデヒドの重合例が記載されている。 (2) “Journal of Polymer Science 47 486
(1960)”にも有機アルミニウムと水の反応物に
よる重合例が記載されている。 しかしながら、有機アルミニウムを触媒成分の
1つとして含む云わゆるチーグラー型触媒系に於
ては、水分は触媒系を失活させるものとして極
力、系から排除される努力が為されているのは公
知の事実である。本発明系の様に、ニツケルを含
むチーグラー型触媒によるα−オレフインの二量
化の場合も例外ではなく、次に例示する様に触媒
又は二量化反応系に対する水分の失活効果を記載
した多数の先行文献がある。 (1) “Journal of Catalysis 16(1970)”の250
頁には、NiCl2・(PR32/Et3Al2Cl3系触媒によ
るプロピレンの二量化反応に於て、触媒失活の
主因子は水分であると記載されている。 (2) “Chemistry and Industry、May
(1974)”の376頁及び377頁には、Ni・錯化合
物/有機アルミニウル系触媒によるプロピレン
及びブテンの共二量化反応に於て、水分は
5ppm以下に抑える必要有りと記載されてい
る。 (3) 特公昭46−34007号4頁には、“全ての操作は
水分遮断のもとに実施しなければならない。そ
れと云うのは本発明方法に使用する触媒は湿気
に敏感であるからである”と云う記載が、(π
−アリル・NiX)・PR3/有機アルミニウムハラ
イド系触媒に対して為されている。 (4) 特公昭46−14250号2頁にはニツケル・アセ
チルアセテート/有機アルミニウムアルコキシ
ド系触媒によるα−オレフインの二量化に於
て、“触媒は水と接触せしめない様に注意しな
ければならない。水が多量に存在すると触媒の
効率が低下又は皆無になる”との記載がある。 (5) 特公昭50−30041号4頁にはNiX2・(PR32
有機アルミニウムハライド系触媒によるα−オ
レフインの二量化反応に於て、“使用溶媒とオ
レフイン仕込み原料は実質的に無水であるべき
である。”と記載されている。 この様に本発明の対象とするニツケル系チーグ
ラー型触媒によるα−オレフインの二量化反応に
於て、水を添加して活性を向上するなどと云う事
な従来技術から類推すべくもない全く驚くべき知
見である。 本発明にかかる触媒系は後の実施例に明らかな
様に非常に高い触媒活性(例えばプロピレンの場
合、プロピレン103〜104mole/gatm・ニツケ
ル/hr以上の高活性)を有すると同時に、異性体
分布の制御も容易に行なえる優れた方法である前
述の先行諸技術と比較して、本発明は以下の様な
技術的利点を有する。(1)使用するニツケル化合物
は一般的な化合物で繁雑な合成を経る必要もなく
又安定な化合物で取り扱いも容易である。(2)有機
アルミニウム成分はハロゲンを含まないのでHX
の発生は考えられず装置の腐蝕という問題は生じ
ない。(3)ハロゲン化フエノール類は本触媒系の活
性化剤成分として必須の成分であるが、これらの
化合物は安定なものであり芳香核に置換している
ハロゲン原子の他の触媒成分例えば有機アルミニ
ウムとは反応しない不活性なものである(現に本
発明方法に於る実施例中には多量のクロルベンゼ
ンを溶媒として用いる例が多数ある)。従つてこ
のハロゲン原子はX-アニオンに解離する事がな
いため装置の腐蝕等の問題を生ずる事はない。更
にHXの発生がないため製品の汚染の心配もな
い。又触媒の活性あるいは異性分布の制御に関し
てもハロゲン化フエノール類は影響を及ぼし、添
加量あるいはハロゲンの種類を変える等の簡単な
操作により容易に行なう事が出来る。(4)更に活性
向上剤として添加する水は極めて安価なものであ
り、その取り扱いも容易である。この水の添加効
果は、(D)成分たるハロゲン化フエノール類による
主なる活性化効果を補なうものではあるが、その
効果は、水無添加系に比して2〜3倍以上の触媒
活性向上を来す。 次に本触媒系で用いる触媒成分について説明す
る。(A)ニツケルの有機酸塩としてはナフテン酸ニ
ツケル、ギ酸ニツケル、酢酸ニツケル、安息香酸
ニツケル、シユウ酸ニツケルなどのニツケルのカ
ルボン酸塩が載げられる。ニツケルの無機酸塩と
しては塩化ニツケル、臭化ニツケル、ヨウ化ニツ
ケル、弗化ニツケル、硝酸ニツケル、硫酸ニツケ
ル等を載げる事が出来る。ニツケルの錯化合物と
してはビス−アセチルアセトナート・ニツケル、
ビスエチルアセトアセテート・ニツケル、ビスジ
メチルグリオキシメイト・ニツケルなどが載げら
れる。(B)トリアルキルアルミニウムとしては、ト
リメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウ
ム、トリ−n−プロピルアルミニウム、トリ−n
−ブチルアルミニウム、トリ−i−ブチルアルミ
ニウム、トリ−n−ペンチルアルミニウム、トリ
−n−ヘキシルアルミニウム、トリ−シクロヘキ
シルアルミニウムなどが載げられる。(C)3価のリ
ン化合物のうち一般式()PR1R2R3で示される
有機ホスフイン化合物としてはトリメチルホスフ
イン、トリエチルホスフイン、トリ−n−プロピ
ルホスフイン、トリ−i−プロピルホスフイン、
トリ−n−ブチルホスフイン、トリ−i−ブチル
ホスフイン、トリ−sec−ブチルホスフイン、ト
リ−n−オクチルホスフイン、トリ−シクロプロ
ピルホスフイン、トリ−シクロヘキシルホスフイ
ン、トリフエニルホスフイン、トリ−p−トリル
ホスフイン、トリ−p−メトキシフエニルホスフ
イン、トリ−2・4・6−トリメチルフエニルホ
スフイン、トリ−p−イソプロピルフエニルホス
フイン、フエニルジ−i−プロピルホスフイン、
エチルジ−i−プロピルホスフイン、エチル−ジ
−t−ブチルホスフイン、エチル−ジシクロヘキ
シルホスフイン、メチルプロピルフエニルホスフ
イン、メチルアリルフエニルホスフイン、メチル
フエニルベンジルホスフインなどが載げられる。 一般式()(R1 2N)oPR2 3-oで示されるアミノ
ホスフイン化合物としては、トリス−ジメチルア
ミノ−ホスフイン、トリス−ジエチルアミノホス
フイン、トリス−ジ−n−プロピルアミノホスフ
イン、トリス−ジ−i−プロピルアミノホスフイ
ン、トリス−ジ−n−ブチルアミノホスフイン、
トリス−ジ−i−ブチルアミノホスフイン、トリ
ス−ジ−t−ブチルアミノホスフインなどが載げ
られる。 一般式()(R1O)oPR2 3-oで示されるホスフ
アイト化合物としてはトリメチルホスフアイト、
トリエチルホスフアイト、トリ−n−プロピルホ
スフアイト、トリ−i−プロピルホスフアイト、
トリ−n−ブチルホスフアイト、トリ−i−ブチ
ルホスフアイト、トリ−t−ブチルホスフアイ
ト、トリ−シクロヘキシルホスフアイト、トリフ
エニル−ホスフアイト、トリ−p−トリルホスフ
アイト、トリ−p−メトキシフエニルホスフアイ
ト、フエニル亜ホスホン酸ジエチル、フエニル亜
ホスホン酸−ジ−n−プロピル、フエニル亜ホス
ホン酸ジ−i−プロピル、フエニル亜ホスホン酸
ジシクロヘキシル、フエニル亜ホスホン酸ジフエ
ニルなどを載げる事が出来る。(D)一般式()で
示されるハロゲン化フエノール類としてはo・
m・p−クロロフエノール、2・3−ジクロロフ
エノール、2・4−ジクロロフエノール、2・5
−ジクロロフエノール、2・6−ジクロロフエノ
ール、3・4−ジクロロフエノール、3・5−ジ
クロロフエノール、2・4・5−トリクロロフエ
ノール、2・4・6−トリクロロフエノール、
2・3・4・6−テトラクロロフエノール、ペン
タクロロフエノール、2・3−ジクロロハイドロ
キノン、2・6−ジクロロハイドロキノン、テト
ラクロロハイドロキノン、4・6−ジクロロレゾ
ルシン、2・4・6−トリクロロレゾルシン、テ
トラクロロカテコール及びこれらの化合物の塩素
を弗素、臭素、ミウ素に置き換えた同族体などが
載げられる。 本発明にかかる触媒系は、その各成分をいかな
る順序で混合しても良いし、反応に使用する前に
不活性溶媒(例えばベンゼン、トルエン、キシレ
ンなどの芳香族炭化水素やヘキサン、ヘプタン、
シクロヘキサンなどの脂肪族炭化水素あるいはク
ロロベンゼン、o・m・p−ジクロロベンゼン等
のハロゲン化芳香族炭化水素)中であらかじめ触
媒を調製しておいて反応に供する事も、又反応管
中で不活性溶媒の存在下に調製し直ちに反応を開
始する事もできる。特に触媒の均一性、安定性を
高め良好な触媒活性を得るためには、エチレン、
プロピレンなどのα−オレフインの存在下に触媒
成分を混合するのが好ましい。又場合によつて
は、極く微量のブタジエン、イソプレン、1・3
−ペンタジエン等の共役ジエンの存在下に触媒成
分を混合すると安定性が非常に優れた触媒を得る
事がある。 但しこの場合過剰の共役ジエンが反応時に共存
すると低級オレフインの二量化を妨げるので使用
する共役ジエンは出来るだけ少ないのが好まし
く、用いるニツケル化合物の1.0倍モル〜200倍モ
ル程度に押えるべきである。 触媒成分の濃度は反応系中ニツケル成分として
10-5〜10-1mol/程度であるが、目的とする反
応速度に従つて自由に選ぶことが出来る。触媒成
分のモル比も触媒活性、異性体分布制御の重要な
因子となる。触媒の(A)〜(E)成分間のモル比は大略
次の範囲をとる。(B)/(A)=2〜500、好ましくは
5〜100モル比、(C)/(A)=0.1〜10、好ましくは
0.5〜2モル比、(D)/(B)=0.2〜10、好ましくは0.5
〜5モル比、(E)/(B)=0.1〜2.0モル比、好ましく
は0.3〜1.0モル比である。一般的に云えば、(B)/
(A)及び(D)/(B)モル比の増加は活性を高め(C)/(A)モ
ル比の増加は活性を弱めるが全体的触媒、反応条
件によつて微妙に影響を受けるので一概には云え
ない。水分(E)の添加量については、(B)に対して
0.1〜2.0モル比、好ましくは0.2〜1.0モル比が適
当で、(E)/(B)=0.5〜0.75モル比付近に活性の極
大値があり、(E)/(B)≧2.0モル比以上では逆に触
媒を失活させる。 水の添加順序及び添加方法に関しては上記モル
比の範囲内であれば特に制限はないが、例えば以
下の様な場合が具体的に載げられる。水の添加形
態としては直接添加するかあるいは、反応溶媒や
モノマー原料中に包含される形で系中に導入され
る。水は触媒調製途中で添加してもあるいは触媒
調製後に添加してもよく又、反応溶媒と触媒を混
合後に添加する事も出来る。 二量体の異性体分布に最も顕著な影響を及ぼす
因子は触媒(C)成分の含リン化合物であり、一般的
に云うと例えばプロピレンの二量体の場合含リン
化合物の塩基性の増加と共にメチルペンテン類を
主成分とする分布からジメチルブテン類を中心と
する分布に移行する。しかしその他主体効果も微
妓な作用を及ぼすので一既に云う事は出来ないが
目的とする生成物に応じて含リン化合物を選択す
れば所望の選択率を得る事が可能である。 本発明方法で用いるα−オレフインとしては、
炭素数2〜6、特に2〜4のα−オレフインで具
体的には、エチレン、プロピレン、1−ブテン、
1−ペンテン、3−メチル−1−ブテン、1−ヘ
キセン、3−メチル−1−ペンテン、4−メチル
−1−ペンテン、3・3−ジメチル−1−ブテン
等を挙げることができる。 二量化反応は通常、前述した様な不活性溶媒中
で行なわれるが、場合によつては液化した低級α
−オレフインである液体エチレン、液体プロピレ
ン中でバルク的に行なう事も可能である。反応温
度は−50℃〜150℃、好ましくは−20℃〜100℃程
度であり、圧力は所定温度での自生する平衡圧力
の下で行なうのが通常であり、0〜30Kg/cm2位で
あるが、特にコンプレツサーで加圧する場合もあ
る。生成物は、通常の処方に従つて反応を停止し
触媒を除去した後精留によつて分離取得する事が
出来る。 生成物は精留後更にガスクロマトグラフイーに
よつて分取し、赤外線吸収スペクトル、核磁気共
鳴スペクトル、質量分析等によつて構造分析を行
ない異性体組成を決定した。 以下実施例に従つて本発明を具体的に説明する
が、本発明はこれ等に限定されるものではない。 実施例1及び比較例1 100mlのシユレンク管を脱気後窒素置換し、ナ
フテン酸ニツケル0.3mmol含むトルエン溶液1.5
ml、トリシクロヘキシルホスフイン0.3mmol含む
トルエン溶液0.4ml、イソプレン2.4mlをこの順で
仕込み後、撹拌下、水54μをマイクロシリンジ
で添加した。次にトリエチルアルミニウム
(AlEt3)6mmol含むトルエン溶液4.62mlを添加
し室温で5分間撹拌後、2・4・6−トリクロル
フエノール10.5mmol含むトルエン溶液21mlを添
加して室温で15分間撹拌し触媒液とした。H2O/
AlEt3モル比=0.518となる。この触媒液に乾燥ト
ルエン86mlを加えて希釈し窒素置換した1.5の
電磁撹拌器付きステンレス製オートクレーブ中に
仕込み、プロピレンを4Kg/cm2に保圧し、20℃で
3時間反応した。その間圧力の低下分はプロピレ
ンを補給し、反応圧は4Kg/cm2に保つた。供給し
たプロピレンは594gであつた。 反応後、反応液を加圧サンプリングし、n−ペ
ンタンを内標としガスクロマトグラフによつて分
析した結果を表−1に示す。なお表−1には水無
添加の場合の結果も比較例1として示す(プロピ
レン供給量は409gであつた)。
【表】 実施例2及び比較例2 100mlのシユレンク管を脱気後窒素置換し、ナ
フテン酸ニツケル0.158mmol含むクロルベンゼン
溶液0.8ml、トリシクロヘキシルホスフイン0.158
mmol含むクロルベンゼン溶液3ml、イソプレン
1.26mlをこの順に仕込み、撹拌下、水28.4μを
マイクロシリンジで添加した。更にトリエチルア
ルミニウム3.15mmol含むクロル−ベンゼン溶液
2.4mlを添加し、室温で5分間撹拌し、次いで、
2・4・6−トリクロルフエノール5.51mmol含
むクロルベンゼン溶液11mlを添加して室温で15分
間撹拌し触媒液とした。H2O/AlEt3モル比=0.5
となる。 この触媒液に乾燥クロルベンゼン96mlを加えて
希釈し、窒素置換した1.5の電磁撹拌器付きス
テンレス製オートクレーブ中に仕込み、プロピレ
ンを4Kg/cm2に保圧し、実施例1と同様に20℃で
3時間反応した。 供給したプロピレンは282.4gであつた。 反応後実施例1と同様に分析した結果を表−2
に示す。なお、表−2には、水無添加の場合の結
果を比較例2として併記する(プロピレン供給量
は120.4gであつた)。
【表】 実施例3、4及び比較例3 100mlのシユレンク管を脱気後窒素置換し、ナ
フテン酸ニツケル0.45mmol含むトルエン溶液
2.25ml、トリシクロヘキシルスホフイン0.45m
mol含むトルエン溶液0.6ml、イソプレン3.6mlを
この順で加えた後、撹拌下、トリエチルアルミニ
ウム9mmol含むトルエン溶液7.0mlを加え室温で
5分間撹拌した。次いで2・4・6−トリクロル
フエノール15.75mmol含むトルエン溶液31.5mlを
加え室温で15分間撹拌し触媒液とした。その後に
マイクロシリンジで所定量の水を加え室温で更に
5分間撹拌した。この触媒液に乾燥トルエン70ml
を加えて希釈し、実施例1と同様に1.5のオー
トクレーブに仕込みプロピレンを4Kg/cm2に保圧
し20℃で3時間反応した。 反応後の分析結果を表−3に示す。なお表−3
には無水添加の場合の結果を比較例3として併記
する。
【表】 実施例5、6、7及び比較例4 100mlのシユレンク管を脱気後窒素置換し、ナ
フテン酸ニツケル0.158mmol含むトルエン溶液
1.58ml、トリシクロヘキシルホスフイン0.158m
mol含むトルエン溶液1.58ml、イソプレン1.26ml
をこの順で加えた後、所定量の水をマイクロシリ
ンジで添加する。次いで撹拌下トリエチルアルミ
ニウム3.15mmol含むトルエン溶液2.42ml添加
し、室温で5分間撹拌後、2・4・6−トリクロ
ルフエノール5.5mmol含むトルエン溶液11mlを添
加し、室温で15分間撹拌して触媒液とする。この
触媒液に乾燥トルエン97mlを加えて希釈し実施例
1と同様に1.5のオートクレーブに仕込み、プ
ロピレンを4Kg/cm2に保圧し、20℃で3時間反応
した。反応後の分析結果を表−4に示す。なお表
−4には水無添加の場合の結果を比較例4として
併記する。
【表】 実施例8及び比較例5 100mlのシユレンク管を脱気後窒素置換し、ナ
フテン酸ニツケル0.158mmol含むトルエン溶液
1.58ml、トリフエニルホスフイン0.158mmol含む
トルエン溶液1.58ml、イソプレン1.26mlをこの順
で加えた後、水28.4μをマイクロシリンジで添
加した。次で撹拌下トリエチルアルミニウム3.15
mmol含むトルエン溶液2.42ml添加し、室温で5
分間撹拌後、2・4・6−トリクロルフエノール
5.5mmol含むトルエン溶液11mlを添加し、室温で
15分間撹拌して触媒液とした。この触媒液に乾燥
トルエン97mlを加えて希釈し、実施例1と同様に
1.5のオートクレーブに仕込み、プロピレンを
4Kg/cm2に保圧し、20℃で3時間反応した。反応
後の分析結果を表−5に示す。なお表−5には水
無添加の結果を比較例5として併記する。
【表】 実施例9及び比較例6 100mlのシユレンク管を脱気後窒素置換し、ナ
フテン酸ニツケル0.158mmol含むトルエン溶液
1.58ml、トリシクロヘキシルホスフイン0.158m
mol含むトルエン溶液1.58ml、イソプレン1.26ml
をこの順で添加した後、撹拌下水28.4μをマイ
クロシリンジで添加した。次で撹拌下トリエチル
アルミニウム3.15mmol含むトルエン溶液2.42ml
を添加し、室温で5分間撹拌後、ペンタクロロフ
エノール3.9mmol含むトルエン溶液7.8mlを添加
し、室温で15分間撹拌して触媒液とした。この触
媒液に乾燥トルエン100mlを加えて希釈し、実施
例1と同様に1.5のオートクレーブに仕込み、
プロピレンを4Kg/cm2に保圧し、20℃で3時間反
応した。反応後の分析結果を表−6に示す。なお
表−6には、水無添加の場合の結果を比較例6と
して併記する。
【表】 実施例 10 実施例7に於けるナフテン酸ニツケル0.158m
molの代わりに、ニツケル・ビス・アセチルアセ
トナート0.158mmol使用した以外は、実施例7と
全く同一に実験を行なつた。得られた結果を表−
7に示す。
【表】
【表】 実施例 11〜14 実施例7に於けるトリシクロヘキシルホスフイ
ンの代わりに、表−8に示す各種有機リン化合物
を各々0.158mmol使用した以外は、実施例7と全
く同一に実験を行なつた。得られた結果を表−8
に示す。
【表】 実施例 15〜16 実施例7に於けるトリエチルアルミニウムの代
わりに、表−9に示す各種有機アルミニウムを
各々3.15mmol使用した以外は、実施例7と全く
同一に実験を行なつた。得られた結果を表−9に
示す。
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (A)ニツケルの有機酸塩、無機酸塩および錯化
    合物から選ばれた少なくとも1つのニツケル化合
    物、(B)トリアルキルアルミニウム、(C)一般式
    ()PR1R2R3、()(R1 2N)oPR2 3-oあるいは
    ()(R1O)oPR2 3-oで表わされる3価のリン化合
    物(但し、R1、R2及びR3はアルキル、シクロア
    ルキル、アルケニル、フエニル基を示す。n=1
    〜3の整数)から選ばれた少なくとも1つの含リ
    ン化合物及び(D)一般式() 【式】 (但し、X1〜X5はハロゲン、水素あるいは水酸基
    のいずれかを表わし、少なくとも1つはハロゲン
    である。)で示されるハロゲン化フエノール類か
    ら選ばれた少なくとも1つの化合物の4成分から
    成る触媒を用いて低級α−オレフインを二量化す
    る方法に於て、(E)触媒量の水の添加の下に反応さ
    せることを特徴とするα−オレフインの二量化方
    法。 2 水の添加量がトリアルキルアルミニウムに対
    して0.1〜2.0モル比である特許請求の範囲第1項
    記載の方法。
JP56054055A 1981-04-09 1981-04-09 Dimerization of lower alpha-olefin Granted JPS57167932A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP56054055A JPS57167932A (en) 1981-04-09 1981-04-09 Dimerization of lower alpha-olefin

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP56054055A JPS57167932A (en) 1981-04-09 1981-04-09 Dimerization of lower alpha-olefin

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS57167932A JPS57167932A (en) 1982-10-16
JPS6219407B2 true JPS6219407B2 (ja) 1987-04-28

Family

ID=12959924

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP56054055A Granted JPS57167932A (en) 1981-04-09 1981-04-09 Dimerization of lower alpha-olefin

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS57167932A (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2550641B2 (ja) * 1988-02-29 1996-11-06 住友化学工業株式会社 低級α−オレフィンの二量化方法
CA2095270C (en) * 1992-05-08 2004-02-17 Kotohiro Nomura Dimerization of lower .alpha.-olefins
US5446213A (en) * 1992-06-10 1995-08-29 Mitsubishi Kasei Corporation Dimerization method of lower olefins and alcohol production with dimerized products
US5414160A (en) * 1992-10-16 1995-05-09 Mitsubishi Kasei Corporation Method for dimerizing butenes, dimeric composition of butenes and method for producing alcohols by means thereof
JP2988207B2 (ja) * 1993-03-04 1999-12-13 住友化学工業株式会社 2,3−ジメチル−2−ブテンの製造方法
RU2701511C1 (ru) * 2018-11-27 2019-09-27 Федеральное государственное бюджетное учреждение науки "Федеральный исследовательский центр"Институт катализа им. Г.К. Борескова Сибирского отделения Российской академии наук" (ИК СО РАН) Катализатор димеризации этилена в бутены и способ его приготовления

Also Published As

Publication number Publication date
JPS57167932A (en) 1982-10-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5550304A (en) Nickel-containing composition for catalysis and olefin dimerisation and oligomerisation process
US6031145A (en) Catalytic composition and process for oligomerising ethylene in particular to 1-butene and/or 1-hexene
US4533651A (en) Catalysts for olefin oligomerization and isomerization
CA2074231C (en) Continuous process for preparing aluminum alkyls and linear 1-olefins from internal olefins
JP2001219071A (ja) 触媒組成物および特にエチレンの1−ヘキセンへのオリゴマー化方法
US5414160A (en) Method for dimerizing butenes, dimeric composition of butenes and method for producing alcohols by means thereof
JP2550641B2 (ja) 低級α−オレフィンの二量化方法
HU180086B (en) Process for dimerizing alpha-olefines of 2-5 carbon atoms
CA2008133C (en) Nickel catalyzed displacement reaction
US6121502A (en) Process for manufacture of linear alpha-olefins using a titanium component and an organoaluminum halide component
US3709953A (en) Process for dimerization,codimerization,polymerization and copolymerization of mono-olefines
JPS6219407B2 (ja)
US3483268A (en) Dimerisation process
KR100286603B1 (ko) 저급 알파-올레핀의 이량체화
US5260499A (en) Ethylene dimerization and catalyst therefor
US5166114A (en) Ethylene dimerization and catalyst therefor
US5162595A (en) Ethylene dimerization
US5414178A (en) Dimerization catalyst systems and processes
US5286696A (en) Ethylene oligomerization and catalyst therefor
SU904514A3 (ru) Способ димеризации низших @ -олефинов
JPS6219408B2 (ja)
US4087379A (en) Catalyst and process for oligomerizing olefins
JPH0662450B2 (ja) 低級α−オレフインの二量化方法
US5221774A (en) Ethylene oligomerization
US5274153A (en) Continuous process for preparing aluminum alkyls and linear 1-olefins from internal olefins