JPH0658344A - 手動式歯車変速機の変速操作装置 - Google Patents
手動式歯車変速機の変速操作装置Info
- Publication number
- JPH0658344A JPH0658344A JP4233020A JP23302092A JPH0658344A JP H0658344 A JPH0658344 A JP H0658344A JP 4233020 A JP4233020 A JP 4233020A JP 23302092 A JP23302092 A JP 23302092A JP H0658344 A JPH0658344 A JP H0658344A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- spline
- gear
- shift operation
- hub sleeve
- tooth
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D23/00—Details of mechanically-actuated clutches not specific for one distinct type
- F16D23/02—Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches
- F16D23/04—Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch
- F16D23/06—Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch and a blocking mechanism preventing the engagement of the main clutch prior to synchronisation
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D23/00—Details of mechanically-actuated clutches not specific for one distinct type
- F16D23/02—Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches
- F16D23/04—Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch
- F16D23/06—Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch and a blocking mechanism preventing the engagement of the main clutch prior to synchronisation
- F16D2023/0656—Details of the tooth structure; Arrangements of teeth
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D23/00—Details of mechanically-actuated clutches not specific for one distinct type
- F16D23/02—Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches
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- F16D23/06—Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch and a blocking mechanism preventing the engagement of the main clutch prior to synchronisation
- F16D2023/0656—Details of the tooth structure; Arrangements of teeth
- F16D2023/0662—Details relating to special geometry of arrangements of teeth
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Mechanical Operated Clutches (AREA)
- Structure Of Transmissions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 シフト操作時における内歯スプラインと外歯
スプラインとの噛合い時の衝撃荷重を回転方向の反力と
して作用させることにより、変速ギヤとハブスリーブと
の相対回転差が大きい場合でもシフト操作に対する反力
を軽減し、その操作フィーリングを向上させる。 【構成】 ハブスリーブ１６の内歯スプライン２０Ａを
変速ギヤ２２側の外歯スプライン３１，３３に噛合わせ
る構成において、この外歯スプライン３１，３３は、隣
接するスプライン歯同志が軸方向へ相対的に移動可能
で、かつ前記シフト操作時のハブスリーブ１６の移動方
向に関してそれぞれ弾性力をもって支持された構造にな
っており、また前記内歯スプライン２０Ａは、そのピッ
チが外歯スプライン３１，３３のピッチの二倍以上に設
定されている。
スプラインとの噛合い時の衝撃荷重を回転方向の反力と
して作用させることにより、変速ギヤとハブスリーブと
の相対回転差が大きい場合でもシフト操作に対する反力
を軽減し、その操作フィーリングを向上させる。 【構成】 ハブスリーブ１６の内歯スプライン２０Ａを
変速ギヤ２２側の外歯スプライン３１，３３に噛合わせ
る構成において、この外歯スプライン３１，３３は、隣
接するスプライン歯同志が軸方向へ相対的に移動可能
で、かつ前記シフト操作時のハブスリーブ１６の移動方
向に関してそれぞれ弾性力をもって支持された構造にな
っており、また前記内歯スプライン２０Ａは、そのピッ
チが外歯スプライン３１，３３のピッチの二倍以上に設
定されている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、主として自動車に用い
られる手動式歯車変速機の変速操作装置に関する。
られる手動式歯車変速機の変速操作装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、例えば実開昭５２−３７１３６号
公報に開示されている変速操作装置においては、変速ギ
ヤに対して外歯スプライン（スプラインピース）が軸方
向へ移動可能に組付けられ、かつこの外歯スプラインと
変速ギヤとの間に弾性体を介在させている。これにより
前記外歯スプラインに対してハブスリーブの内歯スプラ
インが噛合う時の衝撃力が前記弾性体の変形によって緩
衝され、いわゆる「二段入り」と称されているシフト反
力が軽減される。
公報に開示されている変速操作装置においては、変速ギ
ヤに対して外歯スプライン（スプラインピース）が軸方
向へ移動可能に組付けられ、かつこの外歯スプラインと
変速ギヤとの間に弾性体を介在させている。これにより
前記外歯スプラインに対してハブスリーブの内歯スプラ
インが噛合う時の衝撃力が前記弾性体の変形によって緩
衝され、いわゆる「二段入り」と称されているシフト反
力が軽減される。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】このように前記公報の
変速操作装置では、シフト操作時に前記内歯スプライン
のチャンファが外歯スプラインのチャンファに当たる
と、外歯スプラインが前記弾性体を変形させながらシフ
ト操作方向へ移動する。これによって前述したようにシ
フト反力が緩和されるが、その反面において前記変速ギ
ヤとハブスリーブとの間の相対的な回転差がほとんど減
少されない。したがってその後、内歯スプラインが隣の
外歯スプラインに移ったとしても、この時点での外歯ス
プラインはすでにシフト操作方向へ移動しているので両
スプラインは互いのチャンファ同志で接触するだけであ
る。この結果、変速ギヤとハブスリーブとの相対回転差
が大きい場合は、前記外歯スプラインと内歯スプライン
との噛合い時の荷重も大きいため、やはりシフト反力が
生じることとなる。
変速操作装置では、シフト操作時に前記内歯スプライン
のチャンファが外歯スプラインのチャンファに当たる
と、外歯スプラインが前記弾性体を変形させながらシフ
ト操作方向へ移動する。これによって前述したようにシ
フト反力が緩和されるが、その反面において前記変速ギ
ヤとハブスリーブとの間の相対的な回転差がほとんど減
少されない。したがってその後、内歯スプラインが隣の
外歯スプラインに移ったとしても、この時点での外歯ス
プラインはすでにシフト操作方向へ移動しているので両
スプラインは互いのチャンファ同志で接触するだけであ
る。この結果、変速ギヤとハブスリーブとの相対回転差
が大きい場合は、前記外歯スプラインと内歯スプライン
との噛合い時の荷重も大きいため、やはりシフト反力が
生じることとなる。
【０００４】本発明の技術的課題は、シフト操作時にお
ける内歯スプラインと外歯スプラインとの噛合い時の衝
撃荷重を回転方向の反力として作用させることにより、
変速ギヤとハブスリーブとの相対回転差が大きい場合で
もシフト操作に対する反力を軽減し、その操作フィーリ
ングを向上させることである。
ける内歯スプラインと外歯スプラインとの噛合い時の衝
撃荷重を回転方向の反力として作用させることにより、
変速ギヤとハブスリーブとの相対回転差が大きい場合で
もシフト操作に対する反力を軽減し、その操作フィーリ
ングを向上させることである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明における手動式歯車変速機の変速操作装置は
次のように構成されている。すなわちシフト操作により
ハブスリーブを軸方向に移動させ、その内歯スプライン
を変速ギヤに設けられている外歯スプラインに噛合わせ
る構成の手動式歯車変速機の変速操作装置において、前
記外歯スプラインは、隣接するスプライン歯同志が軸方
向へ相対的に移動可能で、かつ前記シフト操作時のハブ
スリーブの移動方向に関してそれぞれ弾性力をもって支
持された構造になっており、また前記内歯スプライン
は、そのピッチが外歯スプラインのピッチの二倍以上に
設定されている。
に、本発明における手動式歯車変速機の変速操作装置は
次のように構成されている。すなわちシフト操作により
ハブスリーブを軸方向に移動させ、その内歯スプライン
を変速ギヤに設けられている外歯スプラインに噛合わせ
る構成の手動式歯車変速機の変速操作装置において、前
記外歯スプラインは、隣接するスプライン歯同志が軸方
向へ相対的に移動可能で、かつ前記シフト操作時のハブ
スリーブの移動方向に関してそれぞれ弾性力をもって支
持された構造になっており、また前記内歯スプライン
は、そのピッチが外歯スプラインのピッチの二倍以上に
設定されている。
【０００６】
【作用】この構成によれば、シフト操作に伴って前記ハ
ブスリーブの内歯スプラインがそれに対応する外歯スプ
ラインに対し互いのチャンファ同志で当たったとき、こ
れらのシフト操作方向及び回転方向の相対的な運動によ
り内歯スプラインは外歯スプラインを前記弾性力に抗し
てシフト操作方向へ弾くように変位させつつ相対回転
し、結果的にシフト操作方向へ変位していない隣の外歯
スプラインに互いの歯面で当たって噛合いを完了する。
このことは同期作用を終えた後の変速ギヤ側とハブスリ
ーブ側との相対回転が大きく、前記の「二段入り」が顕
著となるような場合でも両スプラインの噛合いは、ほと
んど回転方向の反力のみで達成されることとなり、もっ
てシフト操作に対する反力が軽減される。
ブスリーブの内歯スプラインがそれに対応する外歯スプ
ラインに対し互いのチャンファ同志で当たったとき、こ
れらのシフト操作方向及び回転方向の相対的な運動によ
り内歯スプラインは外歯スプラインを前記弾性力に抗し
てシフト操作方向へ弾くように変位させつつ相対回転
し、結果的にシフト操作方向へ変位していない隣の外歯
スプラインに互いの歯面で当たって噛合いを完了する。
このことは同期作用を終えた後の変速ギヤ側とハブスリ
ーブ側との相対回転が大きく、前記の「二段入り」が顕
著となるような場合でも両スプラインの噛合いは、ほと
んど回転方向の反力のみで達成されることとなり、もっ
てシフト操作に対する反力が軽減される。
【０００７】
【実施例】次に本発明の実施例を図面にしたがって説明
する。図４に手動式歯車変速機の一部が断面図で示され
ている。この図面で表されているように出力軸１０の軸
上には、変速操作装置のクラッチハブ１２がスプライン
嵌合によりこの出力軸１０と一体に回転するように組付
けられている。そしてこのクラッチハブ１２の外周に
は、インナスプライン２０を有するハブスリーブ１６が
軸方向へ移動（スライド）可能に組付けられている。つ
まりこのハブスリーブ１６は、歯車変速機のシフト操作
により図示されていないシフトフォークを通じて図４の
中立位置から左方向（あるいは右方向）へ移動させられ
る。図１〜図３に前記インナスプライン２０が後述する
外歯スプライン３０，３２及びその他の関連部材と共に
平面図で示されている。これらの図面からも明らかなよ
うにインナスプライン２０は、シフト操作に伴う前記ハ
ブスリーブ１６の移動方向に関して長く形成された噛合
用スプライン歯２０Ａと同方向に関して短く形成された
同期用スプライン歯２０Ｂとが周方向に沿って交互に配
置された構造となっている。
する。図４に手動式歯車変速機の一部が断面図で示され
ている。この図面で表されているように出力軸１０の軸
上には、変速操作装置のクラッチハブ１２がスプライン
嵌合によりこの出力軸１０と一体に回転するように組付
けられている。そしてこのクラッチハブ１２の外周に
は、インナスプライン２０を有するハブスリーブ１６が
軸方向へ移動（スライド）可能に組付けられている。つ
まりこのハブスリーブ１６は、歯車変速機のシフト操作
により図示されていないシフトフォークを通じて図４の
中立位置から左方向（あるいは右方向）へ移動させられ
る。図１〜図３に前記インナスプライン２０が後述する
外歯スプライン３０，３２及びその他の関連部材と共に
平面図で示されている。これらの図面からも明らかなよ
うにインナスプライン２０は、シフト操作に伴う前記ハ
ブスリーブ１６の移動方向に関して長く形成された噛合
用スプライン歯２０Ａと同方向に関して短く形成された
同期用スプライン歯２０Ｂとが周方向に沿って交互に配
置された構造となっている。
【０００８】図４で示されているように前記出力軸１０
の軸上には、前記クラッチハブ１２と隣接する位置にお
いて一つの変速ギヤ２２が、この出力軸１０に対しベア
リング２８によって相対回転可能に組付けられている。
この変速ギヤ２２のボス部外周にはスプライン２４が形
成され、これに続く端部寄りの外周はテーパコーン面２
６となっている。前記スプライン２４には、二つのスプ
ラインピース３０，３２が相対的に軸方向へ移動（スラ
イド）できるように組付けられている。これらの各スプ
ラインピース３０，３２はそれぞれ外歯スプライン３
１，３３を備えており、これらの外歯スプライン３１，
３３は周方向に沿って交互に配置されている。すなわち
これらの外歯スプライン３１，３３は互いに隣接する歯
同志が相対的に軸方向へ移動できることとなる。
の軸上には、前記クラッチハブ１２と隣接する位置にお
いて一つの変速ギヤ２２が、この出力軸１０に対しベア
リング２８によって相対回転可能に組付けられている。
この変速ギヤ２２のボス部外周にはスプライン２４が形
成され、これに続く端部寄りの外周はテーパコーン面２
６となっている。前記スプライン２４には、二つのスプ
ラインピース３０，３２が相対的に軸方向へ移動（スラ
イド）できるように組付けられている。これらの各スプ
ラインピース３０，３２はそれぞれ外歯スプライン３
１，３３を備えており、これらの外歯スプライン３１，
３３は周方向に沿って交互に配置されている。すなわち
これらの外歯スプライン３１，３３は互いに隣接する歯
同志が相対的に軸方向へ移動できることとなる。
【０００９】そして各外歯スプライン３１，３３の背面
側の端面と前記変速ギヤ２２の端面との間には、リング
状をしたゴムなどの弾性体３４を介在させている。また
この弾性体３４とは反対方向に関する各外歯スプライン
３１，３３の位置規制は、それぞれのスプラインピース
３０，３２を変速ギヤ２２のボス部外周に取付けたスナ
ップリング３６，３８により係止することで実現されて
いる。なおこれらの各外歯スプライン３１，３３と前記
インナスプライン２０とのピッチはほぼ等しく設定され
ている。ただしインナスプライン２０は、すでに説明し
たように噛合用スプライン歯２０Ａと同期用スプライン
歯２０Ｂとが交互に配置された構造であるため、噛合用
スプライン歯２０Ａのピッチは外歯スプライン３１，３
３のピッチの二倍となっている。つまりこの実施例で
は、インナスプライン２０の噛合用スプライン歯２０Ａ
が本発明における「内歯スプライン」に相当する。
側の端面と前記変速ギヤ２２の端面との間には、リング
状をしたゴムなどの弾性体３４を介在させている。また
この弾性体３４とは反対方向に関する各外歯スプライン
３１，３３の位置規制は、それぞれのスプラインピース
３０，３２を変速ギヤ２２のボス部外周に取付けたスナ
ップリング３６，３８により係止することで実現されて
いる。なおこれらの各外歯スプライン３１，３３と前記
インナスプライン２０とのピッチはほぼ等しく設定され
ている。ただしインナスプライン２０は、すでに説明し
たように噛合用スプライン歯２０Ａと同期用スプライン
歯２０Ｂとが交互に配置された構造であるため、噛合用
スプライン歯２０Ａのピッチは外歯スプライン３１，３
３のピッチの二倍となっている。つまりこの実施例で
は、インナスプライン２０の噛合用スプライン歯２０Ａ
が本発明における「内歯スプライン」に相当する。
【００１０】前記変速ギヤ２２におけるテーパコーン面
２６の外周には、このテーパコーン面２６のテーパに対
応する内周テーパ面をもつシンクロナイザリング４０が
変速ギヤ２２と相対回転自在に配置されている。このシ
ンクロナイザリング４０の外周にはスプライン４２が形
成されていて、このスプライン４２は軸方向に関して前
記インナスプライン２０の同期用スプライン歯２０Ｂと
外歯スプライン３１，３３との間に位置している。なお
このシンクロナイザリング４０と前記クラッチハブ１２
とは、このクラッチハブ１２の側に周知のように組付け
られているシフティングキー（図示しない）により、互
いに一定の回転角の範囲でのみ相対回転可能である。
２６の外周には、このテーパコーン面２６のテーパに対
応する内周テーパ面をもつシンクロナイザリング４０が
変速ギヤ２２と相対回転自在に配置されている。このシ
ンクロナイザリング４０の外周にはスプライン４２が形
成されていて、このスプライン４２は軸方向に関して前
記インナスプライン２０の同期用スプライン歯２０Ｂと
外歯スプライン３１，３３との間に位置している。なお
このシンクロナイザリング４０と前記クラッチハブ１２
とは、このクラッチハブ１２の側に周知のように組付け
られているシフティングキー（図示しない）により、互
いに一定の回転角の範囲でのみ相対回転可能である。
【００１１】つぎに変速操作装置の作用を、前記出力軸
１０と共に回転するクラッチハブ１２及びハブスリーブ
１６より前記変速ギヤ２２の方が高速で回転している場
合のシフトアップ操作を例にとって説明する。そこでシ
フト操作により前記ハブスリーブ１６が図１（あるいは
図４）の状態から変速ギヤ２２に向けて移動操作される
と、そのインナスプライン２０のうちの前記同期用スプ
ライン歯２０Ｂのチャンファ２０Ｂａが前記シンクロナ
イザリング４０におけるスプライン４２のチャンファ４
２ａに当接する。したがってシンクロナイザリング４０
が変速ギヤ２２の前記テーパコーン面２６に押し付けら
れ、これに伴う摩擦力によってクラッチハブ１２及びハ
ブスリーブ１６と変速ギヤ２２との間の回転同期作用が
果たされる。
１０と共に回転するクラッチハブ１２及びハブスリーブ
１６より前記変速ギヤ２２の方が高速で回転している場
合のシフトアップ操作を例にとって説明する。そこでシ
フト操作により前記ハブスリーブ１６が図１（あるいは
図４）の状態から変速ギヤ２２に向けて移動操作される
と、そのインナスプライン２０のうちの前記同期用スプ
ライン歯２０Ｂのチャンファ２０Ｂａが前記シンクロナ
イザリング４０におけるスプライン４２のチャンファ４
２ａに当接する。したがってシンクロナイザリング４０
が変速ギヤ２２の前記テーパコーン面２６に押し付けら
れ、これに伴う摩擦力によってクラッチハブ１２及びハ
ブスリーブ１６と変速ギヤ２２との間の回転同期作用が
果たされる。
【００１２】この回転同期作用の完了後は、前記同期用
スプライン歯２０Ｂが図１の矢印Ｒ１で示す回転方向
へ、かつシンクロナイザリング４０のスプライン４２が
矢印Ｒ２で示す引きずりトルク方向へ相対的に回転す
る。これにより図２で示されているように同期用スプラ
イン歯２０Ｂがクロナイザリング４０のスプライン４２
を押し分けて進むとともに、前記噛合用スプライン歯２
０Ａのチャンファ２０Ａａが一方のスプラインピース３
２における外歯スプライン３３のチャンファ３３ａに勢
いよく当たる。これにより噛合用スプライン歯２０Ａ
は、外歯スプライン３３を前記弾性体３４の弾性変形に
よりシフト操作方向へ弾くように変位させつつ矢印Ｒ１
の方向への回転を続け、結果的に図３の実線で示すよう
に噛合用スプライン歯２０Ａの歯面が、シフト操作方向
へ変位していない隣の外歯スプライン３１の歯面に当接
して噛合いが完了する。したがってこのときの噛合いは
主として回転方向の反力で達成され、前記回転同期作用
を終えた後のハブスリーブ１６側と変速ギヤ２２側との
相対回転が大きい場合でも「二段入り」と称されるよう
なフト操作反力は防止される。また仮に前記外歯スプラ
イン３１に対してもそのチャンファ３１ａに噛合用スプ
ライン歯２０Ａのチャンファ２０Ａａが当接した場合
は、この外歯スプライン３１を備えているスプラインピ
ース３０が前記弾性体３４の弾性に抗して軸方向へ移動
する。このため噛合用スプライン歯２０Ａはシフト操作
に対する反力をほとんど受けないまま、さらに隣の外歯
スプライン３３に対し互いの歯面で当接することとな
る。
スプライン歯２０Ｂが図１の矢印Ｒ１で示す回転方向
へ、かつシンクロナイザリング４０のスプライン４２が
矢印Ｒ２で示す引きずりトルク方向へ相対的に回転す
る。これにより図２で示されているように同期用スプラ
イン歯２０Ｂがクロナイザリング４０のスプライン４２
を押し分けて進むとともに、前記噛合用スプライン歯２
０Ａのチャンファ２０Ａａが一方のスプラインピース３
２における外歯スプライン３３のチャンファ３３ａに勢
いよく当たる。これにより噛合用スプライン歯２０Ａ
は、外歯スプライン３３を前記弾性体３４の弾性変形に
よりシフト操作方向へ弾くように変位させつつ矢印Ｒ１
の方向への回転を続け、結果的に図３の実線で示すよう
に噛合用スプライン歯２０Ａの歯面が、シフト操作方向
へ変位していない隣の外歯スプライン３１の歯面に当接
して噛合いが完了する。したがってこのときの噛合いは
主として回転方向の反力で達成され、前記回転同期作用
を終えた後のハブスリーブ１６側と変速ギヤ２２側との
相対回転が大きい場合でも「二段入り」と称されるよう
なフト操作反力は防止される。また仮に前記外歯スプラ
イン３１に対してもそのチャンファ３１ａに噛合用スプ
ライン歯２０Ａのチャンファ２０Ａａが当接した場合
は、この外歯スプライン３１を備えているスプラインピ
ース３０が前記弾性体３４の弾性に抗して軸方向へ移動
する。このため噛合用スプライン歯２０Ａはシフト操作
に対する反力をほとんど受けないまま、さらに隣の外歯
スプライン３３に対し互いの歯面で当接することとな
る。
【００１３】なお前記ハブスリーブ１６のインナスプラ
イン２０を噛合用スプライン２０Ａと同期用スプライン
２０Ｂとに分けないで各スプライン歯を同じ長さとし、
これらのピッチを前記外歯スプラインのピッチの二倍以
上に設定した構成としても前記のシフト操作反力の軽減
機能は果たされる。この場合、インナスプライン２０の
各スプライン歯が本発明の「内歯スプライン」となる。
イン２０を噛合用スプライン２０Ａと同期用スプライン
２０Ｂとに分けないで各スプライン歯を同じ長さとし、
これらのピッチを前記外歯スプラインのピッチの二倍以
上に設定した構成としても前記のシフト操作反力の軽減
機能は果たされる。この場合、インナスプライン２０の
各スプライン歯が本発明の「内歯スプライン」となる。
【００１４】
【発明の効果】このように本発明によればシフト操作時
の内歯スプラインと外歯スプラインとの噛合いが、ほと
んど回転方向のみの反力で達成されるため、同期作用完
了後における変速ギヤ側とハブスリーブ側との相対回転
が大きく、「二段入り」が懸念されるような場合でもシ
フト操作に対する衝撃荷重が軽減されてその操作フィー
リングが向上する。
の内歯スプラインと外歯スプラインとの噛合いが、ほと
んど回転方向のみの反力で達成されるため、同期作用完
了後における変速ギヤ側とハブスリーブ側との相対回転
が大きく、「二段入り」が懸念されるような場合でもシ
フト操作に対する衝撃荷重が軽減されてその操作フィー
リングが向上する。
【図１】ハブスリーブの内歯スプラインと変速ギヤ側の
外歯スプラインとをその他の関連部材と共に表した平面
図である。
外歯スプラインとをその他の関連部材と共に表した平面
図である。
【図２】シフト操作が進んだ状態の内歯スプライン、外
歯スプライン及びその他の関連部材の平面図である。
歯スプライン及びその他の関連部材の平面図である。
【図３】さらにシフト操作が進んだ状態の内歯スプライ
ン、外歯スプライン及びその他の関連部材の平面図であ
る。
ン、外歯スプライン及びその他の関連部材の平面図であ
る。
【図４】手動式歯車変速機の一部を表した断面図であ
る。
る。
【符号の説明】 １６ ハブスリーブ ２０Ａ 内歯スプライン（噛合用スプライン歯） ２２ 変速ギヤ ３１ 外歯スプライン ３３ 外歯スプライン
Claims (1)
- 【請求項１】 シフト操作によりハブスリーブを軸方向
に移動させ、その内歯スプラインを変速ギヤに設けられ
ている外歯スプラインに噛合わせる構成の手動式歯車変
速機の変速操作装置において、 前記外歯スプラインは、隣接するスプライン歯同志が軸
方向へ相対的に移動可能で、かつ前記シフト操作時のハ
ブスリーブの移動方向に関してそれぞれ弾性力をもって
支持された構造になっており、 また前記内歯スプラインは、そのピッチが外歯スプライ
ンのピッチの二倍以上に設定されていることを特徴とす
る手動式歯車変速機の変速操作装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4233020A JPH0658344A (ja) | 1992-08-07 | 1992-08-07 | 手動式歯車変速機の変速操作装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4233020A JPH0658344A (ja) | 1992-08-07 | 1992-08-07 | 手動式歯車変速機の変速操作装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0658344A true JPH0658344A (ja) | 1994-03-01 |
Family
ID=16948557
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4233020A Pending JPH0658344A (ja) | 1992-08-07 | 1992-08-07 | 手動式歯車変速機の変速操作装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0658344A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003028194A (ja) * | 2001-07-19 | 2003-01-29 | Aisin Ai Co Ltd | 手動変速機の同期機構 |
| KR100418956B1 (ko) * | 2002-03-11 | 2004-02-14 | 현대자동차주식회사 | 수동변속기의 동기장치 |
| EP1574734A2 (en) | 2004-03-09 | 2005-09-14 | Nissan Motor Co., Ltd. | Synchronizer for transmission |
| DE102010035362A1 (de) * | 2010-08-25 | 2012-03-01 | Hoerbiger Antriebstechnik Holding Gmbh | Schaltmuffe für eine Sperrsynchronisationseinheit eines Schaltgetriebes sowie Verfahren zur Herstellung einer solchen Schaltmuffe |
| CN103343785A (zh) * | 2013-07-30 | 2013-10-09 | 上海理工大学 | 一种汽车非对称接合齿同步器 |
| CN111981055A (zh) * | 2020-07-24 | 2020-11-24 | 珠海格力电器股份有限公司 | 一种同步器及变速器 |
-
1992
- 1992-08-07 JP JP4233020A patent/JPH0658344A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003028194A (ja) * | 2001-07-19 | 2003-01-29 | Aisin Ai Co Ltd | 手動変速機の同期機構 |
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| US7163093B2 (en) | 2004-03-09 | 2007-01-16 | Nissan Motor Co., Ltd. | Synchronizer for transmission |
| DE102010035362A1 (de) * | 2010-08-25 | 2012-03-01 | Hoerbiger Antriebstechnik Holding Gmbh | Schaltmuffe für eine Sperrsynchronisationseinheit eines Schaltgetriebes sowie Verfahren zur Herstellung einer solchen Schaltmuffe |
| CN103343785A (zh) * | 2013-07-30 | 2013-10-09 | 上海理工大学 | 一种汽车非对称接合齿同步器 |
| CN111981055A (zh) * | 2020-07-24 | 2020-11-24 | 珠海格力电器股份有限公司 | 一种同步器及变速器 |
| CN111981055B (zh) * | 2020-07-24 | 2021-12-14 | 珠海格力电器股份有限公司 | 一种同步器及变速器 |
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