JPH0651504U - 制御弁 - Google Patents

制御弁

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JPH0651504U
JPH0651504U JP8601092U JP8601092U JPH0651504U JP H0651504 U JPH0651504 U JP H0651504U JP 8601092 U JP8601092 U JP 8601092U JP 8601092 U JP8601092 U JP 8601092U JP H0651504 U JPH0651504 U JP H0651504U
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JP
Japan
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spool
hole
control valve
opening
sliding hole
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Pending
Application number
JP8601092U
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English (en)
Inventor
昭夫 水戸
毅 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Keiki Inc
Original Assignee
Tokyo Keiki Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ボディの加工を簡単にしてスプールとの関係
位置精度を向上させる。 【構成】 ボディ1の摺動孔10に形成された鋳抜き溝
11,12を通し穴13,摺動孔10,通し穴14及び
通し穴15,摺動孔10,通し穴16を軸線に直交する
方向に貫通してワイヤカット放電加工により開口部1
7,18を形成し、スプール3の相隣るランド31,3
2及び33,34の外側面31a,32a間及び33
a,34a間の距離を開口部17,18の軸線方向の幅
Dに等しくし、且つそのランド幅Wを、開口部17,1
8の拡幅長Eからスプール3のストロークSを差し引い
た長さ以下にする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、サーボ弁,比例弁等の制御弁に関し、特に簡単な構成でボディと スプールとの関係を高精度に保ち得る制御弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の制御弁で耐高圧性及び耐久性を確保するためには、スプールの 摺動面に高硬度のスリーブを用いる必要があった。
【0003】 図12は、通常サーボ弁といわれる方向流量制御弁の概略構成を示すもので、 ボディ1のスリーブ孔1aに高硬度のスリーブ2を嵌装し、このスリーブ2の内 周面を形成する弁孔2aにスプール3を摺動自在に緩挿していた。そして、この スリーブ2のうちもっとも寸法精度が要求される円周方向の溝2b,2b′の幅 A1,B1はワイヤカット放電加工法等によりきわめて高精度に加工され、その 間隔C1も高精度を保っていた。
【0004】 ところが、このようなスリーブを用いた弁構成はスリーブの生産性が低くきわ めてコスト高であるので、比較的低圧ラインで用いる一般に比例弁といわれる制 御弁では、図13に示すように、予め鋳抜きによりスプール3の摺動する弁摺動 孔1b内に形成された円周方向の溝1c,1c′を旋削加工し、スリーブを使用 しないボディ1が用いられていた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の旋削加工した制御弁ボディにあっては、図1 3に示す溝1c,1c′の幅A2,B2及びその間隔C2の寸法精度は、図12 に示す溝2b,2b′の幅A1,B1及びその間隔C1の寸法精度より1桁乃至 2桁精度が劣化するため、スプールのストロークを1桁近く大きくしてその精度 の劣化をカバーするようにしていた。
【0006】 例えば、高硬度のスリーブを用いた高精度のボディでスリーブの加工精度0. 01mmの時、スプールのフルストロークが0.5mm必要な場合、加工精度0.1 mmの旋削加工ボディでそれに匹敵させるには、スプールのフルストロークを5mm 要求される結果となる。実際には制御弁のスプールのフルストロークは2〜3mm のものが多いので、旋削時の加工精度は0.05mmとなり、加工はほとんど不可 能であった。
【0007】 そのため、旋削加工によるボディを有する制御弁では、スプールにテーパや切 欠き等を設け、その中立位置でオーバラップ又はアンダラップになるようにし、 流量ゲインを積極的に落して加工精度の低さをカバーしていた。このようにする と、スプールの僅かな変化による油圧の微妙な制御が得られず、また、スプール のストロークが大きいため、応答性が悪いという問題点があった。
【0008】 したがって、図13に示したようなスリーブレスの旋削加工ボディからなる制 御弁を用いた油圧システムでは、そのシステム精度は、高精度なスリーブを有す るボディからなる制御弁を用いた油圧システムのシステム精度より1桁乃至2桁 低いのが普通とされてきた。
【0009】 この考案は上記の点に鑑みてなされたものであり、ボディの加工をできるだけ 簡単にしながら、スプールとの関係位置精度を大幅に向上させることを目的とす る。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この考案は上記の目的を達成するため、鋳抜き溝を形成したボディの摺動孔を スプールが軸線方向に摺動することにより、流れの方向,流量を制御する制御弁 において、上記ボディが、上記鋳抜き溝を上記摺動孔の軸線に直交する方向に貫 通してワイヤカット放電加工により軸線方向に両側に拡幅した開口部を備え、上 記スプールが、上記開口部の軸線方向の幅に等しい外側面間の距離を有する相隣 る対のランドを備え、それぞれのランド幅が、上記開口部の片側の拡幅長からこ のスプールのストロークを差し引いた長さ以下になるようにした制御弁を提供す るものである。
【0011】
【作用】
この考案による制御弁は上記のように構成することにより、ボディの摺動孔に 形成されている通路形成用の鋳抜き溝に関してはその加工を省略するか、あるい は鋳物の欠けを防止するための面取り程度に留め、摺動孔を貫通してワイヤカッ ト放電加工法により上記鋳抜き溝の両側に開口部を拡幅することにより加工精度 を得るようにしたので、簡単な方法により軸線方向の加工精度を大幅に向上させ ることができる。
【0012】 そして、上記摺動孔に挿入されるスプールは、中立状態で相隣るランドが開口 部の両端に位置し、この状態からスプールが軸線方向に移動すると流れの方向が 切り換えられる。この時、スプールのランド幅が上記開口部の片側の拡幅長から スプールのストロークを差し引いた長さ以下になるようにしたので、スプールが 軸線方向にフルストローク移動した状態でも、ランド周側部の一部が鋳抜き溝内 に進入してランドの幅による円周方向の圧力分布が不均等になるおそれはなく、 スプールの半径方向の押しつけアンバランスは発生することがないので、スプー ルの安定した移動が可能になる。
【0013】
【実施例】
以下、この考案の実施例を図面に基づいて具体的に説明する。 図1はこの考案の一実施例を示す平面図、図2はその側断面図、図3はそのボ ディのワイヤカット放電加工前の状態を示す平面図、図4はその側断面図、図5 はワイヤカット放電加工後の状態を示す平面図、図6は、その側断面図、図7は ボディのワイヤカット放電加工状態を示す斜視図、図8はスプールの形状を示す 側面図である。
【0014】 ワイヤカット放電加工を施す前のボディ1は、図3及び図4に示すように、摺 動孔10と、この摺動孔10の軸線方向の所定位置に形成された鋳抜き溝11, 12と、ワイヤカット放電加工用の通し穴13,14,15,16を有し、通し 穴13,15はボディ1の上面1dに、通し穴14,16は取付面1eに設けて あり、通し穴13,14及び通し穴15,16はそれぞれ同一軸線上に位置して おり、通し穴13,15及び14,16はそれぞれ同一径であり、鋳抜き溝11 ,12は同一幅に形成されている。
【0015】 ここで、図7に示すように、ワイヤ電極4を通し穴13,摺動孔10及び通し 穴14に挿通し、加工液を供給しながらボディ1をX,Y方向に移動させ、図3 ,4に示す鋳抜き溝11を摺動孔10の軸線方向の両側に拡幅して図5及び図6 に示す幅Dの角孔状の開口部17を摺動孔10の通し穴13側と通し穴14側に 形成する。 さらに、ワイヤ電極4を通し穴15,摺動孔10及び通し穴16に挿通して同 様に幅Dの開口部18を放電加工により形成する。
【0016】 一方、ボディ1の摺動孔10に挿入されるスプール3は、図8に示すように、 ランド31,32及び33,34のそれぞれの外側面31a,32a間及び33 a,34a間の距離を、開口部17,18の幅Dと同一にし、各ランド31,3 2,33,34の幅Wを、図1に示すように、ボディ1の鋳抜き溝11,12の 端面と開口部17,18の端面との間の距離、すなわち放電加工した拡幅長Eか らスプール3のストロークSを差し引いた長さ以下になるように、W≦E−Sと する。
【0017】 次に、上記のような構成からなる実施例の作用を説明するが、図1及び図2に おいて、ランド31,32と開口部17との関係はランド33,34と開口部1 8との関係と同様であるので以下前者についてのみ説明して後者の説明は省略す る。
【0018】 スプール3が中立位置にある図1及び図2に示す状態では、開口部17がラン ド31,32により閉鎖された状態にあり、圧力供給ポートP、タンク接続ポー トT及び負荷接続ポートCはそれぞれ遮断されている。図9はその開口部17と ランド31,32との関係を拡大して示す平断面図であり、鋳抜き溝11は抜き 勾配のため図で下広がりの形状となっており、鋳物の欠けを防止するために簡単 な中ぐり加工によって面取りされているが、抜き勾配が左右で若干異なっていて 図で左下部は加工されない状態に留まっている。
【0019】 この状態からスプール3が右方に移動すると、開口部17の左端側が開放され 、圧力供給ポートPは開口部17、鋳抜き溝11を介して負荷接続ポートCに連 通する。スプール3がフルストロークSだけ右行すると、前述のようにS≦E− Wであるので、図10に実線で示すようにランド31の右側面31bは鋳抜き溝 11の左側面11aから負荷接続ポートC内に進入しない位置に留まり、スプー ル3のランド31の幅Wによる円周方向の圧力分布は全周に亘り均等になり、半 径方向の押圧力の不均等によるアンバランスは発生せず、スプールは円滑に移動 する。
【0020】 この場合、もしスプール3のフルストロークS′がS′>E−Wであるとする と、図10に仮想線で示すようにランド31の右側面31bの下部は鋳抜き溝1 1の左端面11aの下部から上記溝内に突出するが、上部は突出しない状態に保 たれているので、ランド31の円周方向の圧力分布が不均等になりスプール3の 円滑な移動が妨げられる。
【0021】 なお、上記実施例の図7ではボディ1を1個ずつワイヤカット放電加工する場 合について説明したが、放電加工機械が大形のものであれば、図11に示すよう に多数のボディ1を積層して1本のワイヤ電極4により同時に加工することも可 能である。 この加工方法によれば、高価な放電加工方法であってもボディ1個当りの加工 費は安価にすることが可能になる。
【0022】 また、上記の実施例では前加工工程で鋳抜き溝を中ぐり加工により面取りする 場合について説明したが、面取り加工は他の方法で行うことも可能であり、鋳抜 きの状態で面取り面を形成することなどにより、角部の欠落防止処理をすること によって上記の前加工は不要となる。
【0023】
【考案の効果】
以上述べたように、この考案による制御弁は、摺動孔に形成された鋳抜き溝を ワイヤカット放電加工により軸線方向に拡幅して開口部を形成したボディと、相 隣るランドの外側面間の距離が開口部の軸線方向の幅に等しく、そのランド幅が 、開口部の片側の拡幅長からスプールのストロークを差し引いた長さ以下にした スプールとから構成するようにしたので、簡単な加工方法でボディの鋳抜き孔に 連通する開口部の軸線方向の寸法精度を大幅に向上させることができ、高精度の 制御弁で従来必要とされてきた高価なスリーブが不要になる。
【0024】 また、スプールがフルストローク移動する間にランドの周側面に作用する圧力 分布が不均等になるおそれがなく、スプールの半径方向の押しつけアンバランス が発生せず安定したスプールの移動が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を示す平面図である。
【図2】同じくその側断面図である。
【図3】同じくそのボディのワイヤカット放電加工前の
状態を示す平面図である。
【図4】同じくその側断面図である。
【図5】同じくそのボディのワイヤカット放電加工後の
状態を示す平面図である。
【図6】同じくその側断面図である。
【図7】同じくそのボディのワイヤカット放電加工状態
を示す斜視図である。
【図8】同じくそのスプールの側面図である。
【図9】同じくそのボディと中立位置にあるスプールと
の関係を拡大して示す要部平断面図である。
【図10】同じくそのボディとフルストローク移動した
位置にあるスプールとの関係を拡大して示す要部平断面
図である。
【図11】ボディの他のワイヤカット放電加工状態を示
す斜視図である。
【図12】従来の制御弁の一例を示す断面図である。
【図13】従来の制御弁の他の例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ボディ 3 スプール 4 ワイヤ電極 10 摺動孔 11,12 鋳抜き溝 13,14,1
5,16 通し穴 17,18 開口部 31,32,3
3,34 ランド

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳抜き溝を形成したボディの摺動孔をス
    プールが軸線方向に摺動することにより、流れの方向,
    流量を制御する制御弁において、 前記ボディが、前記鋳抜き溝を前記摺動孔の軸線に直交
    する方向に貫通してワイヤカット放電加工により軸線方
    向に両側に拡幅した開口部を備え、前記スプールが、前
    記開口部の軸線方向の幅に等しい外側面間の距離を有す
    る相隣る対のランドを備え、それぞれのランド幅が、前
    記開口部の片側の拡幅長から該スプールのストロークを
    差し引いた長さ以下になるようにしたことを特徴とする
    制御弁。
JP8601092U 1992-12-15 1992-12-15 制御弁 Pending JPH0651504U (ja)

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JP8601092U JPH0651504U (ja) 1992-12-15 1992-12-15 制御弁

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JP8601092U JPH0651504U (ja) 1992-12-15 1992-12-15 制御弁

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JPH0651504U true JPH0651504U (ja) 1994-07-15

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JP8601092U Pending JPH0651504U (ja) 1992-12-15 1992-12-15 制御弁

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JP (1) JPH0651504U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001165337A (ja) * 1999-12-13 2001-06-22 Nidec Tosok Corp バルブスプール
WO2012176314A1 (ja) * 2011-06-23 2012-12-27 株式会社ニレコ 電油ハイブリッド駆動装置

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JP2001165337A (ja) * 1999-12-13 2001-06-22 Nidec Tosok Corp バルブスプール
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