JPH06506871A - 2成分酸化物を含有している燃焼用触媒および上記の使用方法 - Google Patents

2成分酸化物を含有している燃焼用触媒および上記の使用方法

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JPH06506871A
JPH06506871A JP4511363A JP51136392A JPH06506871A JP H06506871 A JPH06506871 A JP H06506871A JP 4511363 A JP4511363 A JP 4511363A JP 51136392 A JP51136392 A JP 51136392A JP H06506871 A JPH06506871 A JP H06506871A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 2成分酸化物を含有している燃焼用触媒および上記の使用方法本発明は、気体状 炭素系燃料、例えば天然ガスまたはメタンを燃焼させるに適切な、希土類金属と パラジウムの酸化物を含んでいる触媒組成物、該触媒組成物を用いた上記燃料の 触媒燃焼方法に関する。
関連技術 酸化パラジウムと希土類金属セスキ酸化物の錯体は、C,L、 McDanie l他「空気中の酸化パラジウムと希土類セスキ酸化物の間の相関係」、J。
urnal of Re5earch of the Natural Bur eau of 5tandards −A、 Physics and Che mistry、第72A巻、No、 1% 1月−2月、1968の中の論評に 示されているように公知である。27−37頁に、PdOと希土類金属酸化物の 錯体が記述されている。特に、この論文には、PdOと、下記のセスキ酸化物: Nd2O3、Sm20.、La2O3、Eu2O3、GdzOs、Dy2O3, 1(o203、Y2O3、Er2O3、T m 203、Yb2O3およびLu 、03との間の、空気環境内の平衡相関係の研究が記述されている。
用いられた実験操作は28頁の3章に記述されており、ここには、PdOと希土 類金属酸化物との種々の組み合わせを混合した後、この混合物に、770℃の予 備熱処理を最低で18時間受けさせた後、780°Cの熱処理を受けさせること が記述されている。各々の熱処理が終了した後、これらの材料をX線回折技術で 検査し、そしてこの予備熱処理に続いて、各々のバッチの一部を、29−33頁 の表■に挙げられているように、典型的には1000℃から3000℃の種々の 温度で焼いている。別の発見の中で、この論文は、大気圧下の空気中で示すPd Oの高熱分解温度は800℃±5℃であり、そして酸化パラジウムは数多くの希 土類金属酸化物と反応して2成分化合物を生じることを示している(34頁の4 .3章の要約)。疑似2成分系Nd、03・PdOとして記述されているものは 、典型的な種類の反応を例示していると述べられており、Nd2O3:PdOの 比率がそれぞれ2:1.1:1および1:2である3種の2成分酸化物化合物、 即ち2Nd203・Pdo;Nd2O5・PdOおよびNd2O3・2PdOが 開示されている。(この化合物2Nd203・PdOを勿論Nd、PdO?とし て書くことも可能である)。
Smz03− PdO,Eu、0.−PdOおよびLazOs・PdOシステム に関しても同様な化合物が注目されるが、この後者のシステムでは2:1と1: 2の化合物のみが存在している。しかしながら、他の希土類酸化物−酸化パラジ ウムの組み合わせは固体状態では反応しないと述べられていた。PdOとそれぞ れHO□03、Y2O3、Er20s、Tm20.、Yb2O3およびLump sとの組み合わせも存在していた。(27頁の要約と35頁の最後の文を参照) 。
別の論文であるKato他著r1000℃以上の触媒燃焼用ランタニドB−アル ミナ支持体」、5uccessful Design of Catalyst s、 1988 ElsevierScience Publishers、  27−32頁には、燃焼触媒として使用するための酸化ランクニドとアルミナか ら成る支持体材料の製造が記述されている。
この論文には、1200℃で行ったメタン燃焼に対する耐性試験の結果、ランタ ンベーターアルミナの上に支持されているPd触媒が良好な熱焼結耐性を示すこ とが確認されたと述べられている(32頁)。
Tsuj他、山中貴金属工業(Tanaka Kikinzoku Kogyo )の日本特許公開J 6308804]、 (1988)の英語の要約の中に、 金属間PdMまたはPdMO[ここで、Mは希土類金属である]の層の上にPd および/またはPdOが支持されている表面を有するアルミナで出来ているセラ ミック支持体から成る触媒が開示されている。この開示された使用は、窒素酸化 物を生じさせることのない燃料燃焼を触媒させることである。Chemical ^bstracts (C^109113293k)には、特許権保有者は田中 貴金属工業株式会社(Tanaka Noble Metal−Indsutr ial Co、 1.td、 )であることが示されており、そしてガンマ−ア ルミナ上のP d P d / L a O2としてメタン燃焼用触媒が記述さ れており、更に、この触媒は天然ガスを、355℃の入り口温度で、1時間後1 00%の効率そして1,000時間時間後、98%の効率で燃焼させたと報告さ れている。
Robert J、 Farrauto他に発行された米国特許番号4.893 .465には、酸化パラジウム含有触媒を用いて炭素系材料、例えば天然カスま たはメタンを触媒燃焼させる方法が記述されている。この方法では、この触媒燃 焼用酸化パランラム触媒に、酸化パラジウムが分解して金属パラジウムを生じる 温度を越える温度を受けさせているが、この後者は、燃焼反応の触媒としては不 活性である。大気圧下におけるPdOの分解温度は少なくとも約800℃である 。この特許の方法で述べられている改良は、この触媒の温度をその再生温度、即 ちPdが酸化されてPdOを生じる温度(この温度は大気圧下の空気中で約53 0℃から約650℃である)に下げ、そしてこの温度を、触媒的に不活性なPd が再び酸化されてPdoが生じることによって所望の触媒活性が達成されるまで 、その範囲内に維持することによって、触媒活性を回復させることを含んでいる 。
この特許の実施例には、その触媒としてP d O/ A 1203が用いられ ている。
1990年1月16日付けのFarrauto他の米国特許番号4.893.4 65には、酸化パラジウム含有触媒を用いた炭素系材料、例えば天然ガスまたは メタンの触媒燃焼方法が記述されている。この方法では、この触媒燃焼用触媒に 、この触媒の分解温度(この温度は大気圧下で少なくとも約800℃である)を 越える温度を受けさせており、この方法の改良は、この触媒の温度を再生温度( この温度は大気圧下で約530℃から約650℃である)に下げ、そしてこの温 度を、所望の触媒活性が達成されるまでその範囲内に維持することによって、触 媒活性を回復させることを含んでいる。これらの実施例では、その触媒としてP dO/AI□03が用いら本発明に従い、耐火性無機結合剤(例えばシリカ、ア ルミナ、チタニアおよびジルコニアの1種以上)およびパラジウムと希土類金属 の2成分酸化物の混合物を含んでいる触媒材料がその上に配置されている耐火性 担体を含む触媒組成物を提供する。この希土類金属はCe、La、Nd、Prお よびSmの1種以上であってもよい。例えば、本発明の1つの面において、この 2成分酸化物は式2 M 203・PdO[式中、MはLa、NdおよびSmの 1種以上である]を有しており、そして本発明の別の面において、この2成分酸 化物は式M2O3・PdO[式中、MはLa、NdおよびSmの1種以上である ]を有している、例えばLa2O3・PdOである。
本発明の別の面において、この2成分酸化物は、酸化パラジウムと希土類金属酸 化物の反応混合物を、これらの酸化パラジウムと希土類金属酸化物の少なくとも 一部が反応してその2成分酸化物を生じるに充分な時間上昇させた温度に加熱す ることで得られる反応生成物の中に含まれている。本発明のこの面に関する1つ の具体例において、この反応混合物は、約2モルのM、03と1モルのPdOか ら成る比率の混合物を含んでおり、そしてこの反応生成物は、式2M!0s−P dO[式中、MはLa、NdおよびSmの1種以上である]を有する2成分酸化 物を含んでいる。本発明のこの面に関する別の具体例は、その反応混合物として 、約1モルのLa、03と1モルのPdOから成る比率の混合物を提供し、そし てこの反応生成物は、その反応生成物としてL a 、01・PdOを含んでい る。
本発明は、本発明の特定の面において、該担体が、そこを通って伸びている平行 なガス流通路を多数有する体を含んでおり、ここでこれらの通路は、該触媒材料 がその上にコーティングとして配置されている、即ち「ウオッ/ユコートJとし て配置されている壁で限定されている。
本発明の方法面において、気体状炭素系燃料の触媒支持燃焼方法を提供する。こ の方法は、燃料と酸素を含んでいる気体状燃焼混合物、例えば天然ガスもしくは メタンと空気との混合物を生じさせた後、この燃焼混合物を触媒ゾーンの中で触 媒組成物に接触させる段階を含んでいる。
この触媒組成物は、パラジウムとCe、La、Nd、PrおよびSmの1種以上 から成る群から選択される希土類金属との2成分酸化物および耐火性無機結合剤 (例えばシリカ、アルミナ、チタニアおよびジルコニアの1種以上)の混合物を 含んでいる触媒材料がその上に配置されている耐火性担体を含んでいる。この接 触は、該触媒ゾーン中、約925℃から1650℃の温度および約1から20気 圧の圧力の如き条件下で実施され、これは、該混合物内の燃料の少なくとも一部 の持続した燃焼が生じるように該燃焼混合物を触媒燃焼させるに適切である。こ の触媒ゾーンの中では、より狭い範囲の適切な燃焼条件、例えば約1000℃か ら1500℃の温度と約1から15気圧の圧力が維持され得る。
本発明の別の方法面において、この触媒燃焼を、本質的に断熱条件下、気体状燃 料と酸素が示す該触媒への物質移動速度を越える反応速度で行うことにより、こ の燃料の少なくとも一部の触媒支持熱燃焼を、本質的に窒素酸化物を生じさせる ことなく達成する。
本発明の別の面において、(i)耐火性無機結合剤と(i i)式M。
03・PdO[式中、MはLa、NdおよびSmの1種以上から成る群から選択 される]を有する2成分酸化物(例えばこの2成分酸化物はLados・PdO であってもよい)の触媒有効量との混合物を含んでおりそしてそれの不活性化が 生じる温度以上の温度に加熱されたことが原因となる持続した不活性化を示す触 媒材料がその上に配置されている耐火性担体を含む触媒組成物を再生する方法を 提供する。この再生は、この触媒組成物を酸素含有ガスの存在下、約790℃以 下の再生温度、例えば約700℃から790℃の範囲の温度で加熱することを含 んでいる。
この酸素含有ガスは空気であってもよい。
本発明の別の面において、上述した組成物を触媒組成物として用いることを提供 し、そして本発明の更に別の面を以下に記述する。
図の簡単な説明 この単一の図は、本発明の2成分酸化物La、O,・PdOを含んでいる反応生 成物サンプルが示す空気中の熱重量分析(rTGAJ )のプロットであり、こ れは、サンプル重量に対する温度を示しており、この化合物が分解して触媒的に 不活性な種を生じることに関連した重量変化とこの触媒的に不活性な種が再生し て触媒活性を示すL a 、0.・PdOを生じることに関連した重量変化を説 明している。
発明の詳細な記述およびそれの好適な具体例気体状炭素系燃料、例えば天然ガス または他の炭素系燃料をガスタービン燃料供給を含む種々の用途で用いることに 興味が持たれている。天然ガスは低分子量パラフィン群の炭化水素、例えば高級 炭化水素が少量含まれているメタン、エタン、プロパンおよびブタンの混合物で あり、メタンがほとんどいつも主要な構成要素である。他の適切な燃料には、エ タン、プロパン、ブタン、他の炭化水素、アルコール類、他の炭素系材料および それらの混合物が含まれる。気体状炭素系燃料、例えば天然ガスおよび/または 他の炭素系燃料の熱燃焼は、1650℃を越える高温で生じ、ここでは、その燃 焼空気中の大気窒素の酸化でNOxの生成が生じる。炎燃焼方法よりも低い温度 (例えば約925℃から1650℃の温度範囲内)で運転される触媒燃焼方法を 用いると、窒素酸化物の生成が有意に低下するか或はなくなる。しかしながら、 最も普及した気体状炭素系燃料は天然ガスである。天然ガスの主要成分であるメ タンを燃焼させるのは困難である、と言うのは、メタンの酸化における段階の1 つはC−H結合の開裂であり、これをメタンの中で達成するのは、より高い炭素 数の炭化水素が有するC−HまたはC−C結合を開裂させるよりも困難である。
従って、高炭素数の炭化水素の酸化で活性を示す触媒が必ずしもメタンまたはメ タン含有ガスの酸化では活性を示すとは限らないか或は活性を示すとしても不充 分であり得る。更に、炭素系ガスの触媒燃焼で用いられる触媒はまた、触媒燃焼 中にそれらが暴露される温度で活性を持続する必要がある。触媒燃焼温度は、上 述したように約925℃から1650℃の範囲であり得る。より通常には、この 範囲は約1000℃から1500℃であるが、触媒の一部セグメントが暴露され る温度は、その触媒が示す分解温度より低い温度に制御されるべきである。例え ば、酸化パラジウム(PdO)は、上記触媒燃焼で優れた活性を示すが、大気圧 下部800℃に近い温度で不活性化を生じる。本文中および請求の範囲の中で、 種々の2成分酸化物触媒種が示す分解および再生温度に関する言及を行う場合、 これらは全て大気圧下に関するものであり、酸素の分圧が高(なると、この分解 および再生温度が上方に移動すると理解される。このように、酸素の分圧を高( した時の温度上昇の測定は、本分野の技術者によく知られている事項である。従 って、上述した温度範囲は酸素の分圧に依存しており、そして例えばガスタービ ンの運転で有効な燃焼流出物を生じさせることに関連して遭遇するようなより高 い圧力では、この2成分酸化物種の分解温度は、これらが再び生成再生温度と同 様に上昇する。
本発明は、パラジウムと希土類金属の2成分酸化物を1種以上含んでいる触媒組 成物を提供するものであり、上記触媒組成物はPdOに比較して高い耐熱性を示 すことが見いだされた。上記2成分酸化物はPdOよりも低い活性を示すが、こ れらは、PdOが示す不活性化温度である800℃よりもずっと高い温度で運転 可能なことは有利である。更に、上記2成分酸化物触媒がそれらを不活性にする に充分な程高い温度に偶然に暴露されたとしても、これらのいくつかは、ある場 合には比較的高い温度で再生し得る。これらの特徴を有することから、本発明で 用いる2成分酸化物は、炭素系ガス、特にメタンおよびメタンが豊富なガス、例 えば天然ガスなどの触媒燃焼用触媒として非常に有効である。
本発明の2成分酸化物触媒は、乾燥混合−酸化物方法か或は溶液−乾燥方法で製 造され得る。乾燥混合−酸化物方法の場合、希土類金属、例えばCe s L  a SN d SP rおよびSmの1種以上から成る群がら選択される希土類 金属の酸化物と酸化パラジウムとを、選択した重量比で混合する。この混合物を 機械的に磨砕して、大きさの範囲が約50から100ミクロンの直径を有する粒 子を生じさせる。この磨砕に続いて、例えば約1100℃の温度で約66時間、 空気中で焼成することにより、本発明のパラジウムと希土類金属の2成分酸化物 を含んでいる反応混合物を生じさせる。好適には、この希土類金属の酸化物と酸 化パラジウム出発材料を化学量論的比率で混合することにより所望の化合物を製 造する。従って、この反応混合物中の該希土類金属の酸化物(例えばM2O3[ ここで、MはCe、La5Nd、PrまたはSmである])とPdOのモル比は 、2:1.1:1または1・2のM2O3対PdOのモル比であってもよい。所 望の2成分酸化物生成物が有するモル比で該出発材料を用いる必要はないが、以 下に詳述する如き2M20.・PdO化合物の製造に関しては、上記化学量論的 比率で用いるのが特に有利であることが見いだされた。
溶液−乾燥方法では、該希土類金属の硝酸塩か或は他の適切な可溶化合物と、適 切な可溶パラジウム塩、例えば硝酸パラジウムPd(NO3)2・2H20の適 切な量(好適には同じ2:1.1:1または1:2のモル比)を、例えば約60 ℃から90°Cの温度の水溶液の中で混合した後、加熱して蒸発乾固させる。こ の得られる残渣を空気中、例えば500℃から約1100℃で約2から18時間 焼成することにより、本発明の2成分酸化物が含まれている反応混合物を生じさ せる。
乾燥混合−酸化物方法および溶液−乾燥方法の両方で得られる反応生成物の中に 所望のパラジウムと該希土類金属の2成分酸化物が存在していることを、X線回 折分析を用いて示した。
本発明の触媒組成物の物理的配置では、通常「ウォッシュコート」と呼ばれてい る触媒材料のコーテイング物がその上に配置されているセラミック基質を含む構 造物を担体として用いることができる。本発明の場合、このウォッシュコートは 該2成分酸化物触媒と適切な耐火性結合剤で構成されている。このセラミック基 質体の形状は通常筒状であり、この体の入り口面から出口面に向かってそれ全体 に渡って伸びている細かいガス流通路を多数有しており、いくらかハニカム型の 構造を与えている。このハニカム構造物の中のガス流通路(時には「セル」と呼 ばれている)は、本質的に平行であると共に薄壁で限定されており、そしてこれ は、所望の如何なる断面、例えば正方形、他の長方形、三角形または六角形であ ってもよい。表面1平方インチ当たりのチャンネル数は、この触媒組成物が用い られる特別な用途に応じて変化し得る。如何なる場合でも1平方インチ当たり約 9から600個のセルが備わっている上記ハニカム型担体が商業的に入手可能で ある。この基質または担体(これはおおざっばに「セラミック」と呼ばれており 、そしてこれらは、コージライト、ムライト、シリカ、アルミナまたはこのよう な何らかの適切な材料で作られていてもよい)は、望ましくは多孔質であり、そ してこの燃焼反応に対しては、本発明で用いる2成分酸化物(類)に比べて比較 的触媒的に不活性であってもよい(そうである必要はない)。本発明の触媒組成 物は、公知の製造技術に従って製造され得る、即ち本触媒材料の細かい粒子を含 んでいる水系スラリーの中に該担体を浸漬することで、該結合剤と2成分酸化物 を含んでいる触媒材料を該担体に塗布することにより、該ガス流通路の壁に塗装 する。圧縮空気を該ガス流通路に吹き付けて過剰のスラリーを除去し、そしてそ の塗装した構造物を乾燥した後、約500℃の温度の空気中で約2時間焼成する ことにより、該ガス流通路を限定している壁の上に触媒材料の接着性「ウォッシ ュコート」を生じさせる。
本発明の実施で特に有効であることが見いだされた2種類の希土類金属−パラジ ウム2成分酸化物は、それぞれ式M2O3・PdOおよび2M203 ” P  d O[式中、両方の場合共Mは、La5NdおよびSmの1種以上から成る群 から選択される]を有するものである。これらの触媒は、メタン[これは、燃焼 用燃料として通常用いられている炭素系ガスの中で最も燃焼させるのが困難なも のである]を含む炭素系ガスの燃焼を触媒する良好な活性を示す。この2成分酸 化物M2O3・PdO,例えばLa2O3・PdOは、最初約955℃で分解し て触媒的に不活性な種を生じるが、い(つかの加熱および冷却サイクルで熟成さ せた後、約790℃に分解開始温度と再生開始温度を示す。この分解と再生の開 始温度が共にほとんど一致していることで、ヒステリシス、または触媒活性を示 すM2O3・PdOと触媒的に不活性な種との間の「デッドゾーン」ギャップが 本質的になくなる。このことにより、不注意な過熱温度運転で偶然に不活性にな った触媒を再生させるのが非常に容易である。他方、2成分酸化物である2M2 03・PdOは実際の事項としてこれらが一度分解すると有意には再生可能でな いが、これらは、1200℃を充分に越える温度に到達するまで、分解して触媒 的に不活性な種を生じることはない。
本発明の特定の具体例が示す特徴および利点を、下記の非制限的実施例に関係さ せて説明する。
実施例I A、2モルの酸化ランタン(Law’3)と1モルの酸化パラジウム(PdO) 粉末から成る化学量論的混合物を磨砕して微細な粒子サイズを生じさせ、780 ℃の空気中で17時間焼成し、再磨砕し、そして1100℃の空気中で更に66 時間焼成した後、再び磨砕して、直径が約100から150ミクロンの細かい粒 子サイズを生じさせることにより、2成分酸化物である2LatO3PdOの粉 末が得られた。Vista Coll1panyが商標Catapalの下で市 販しているアルミナ950℃の空気中で2時間焼成してこの表面積を小さくする ことにより、熱不活性化に対してそれを予め安定化した後、ボールミルを用い、 酢酸が2.25重量%入っている水系媒体中45%固体でこの焼成アルミナのス ラリーを磨砕することにより、アルミナを含んでいる結合剤を調製した。この磨 砕を継続することで粘度を40から50センチボイズにすることにより、直径が 約20ミクロン未満の範囲の粒子サイズを有するアルミナが得られた。
この得られたアルミナ結合剤と該2La203・PdO粉末とを混合することに より、乾燥を基準にした比率でアルミナ結合剤が93重量%であり2La203 ・PdOが7重量%である水系スラリーを生じさせた。この仕上げしたウォッシ ュコートのスラリーを、1平方インチ当たり400個のセルが備わっている各々 の直径が1インチであり長さが1インチである1組のコージライト製セラミック 担体に塗布した。各々の担体を該スラリーの中に浸漬し、過剰のスラリーを排出 させた後、このようにして塗布した担体を120℃で一晩乾燥することにより、 上記を達成した。次に、これらの担体を500℃の空気中で2時間焼成すること により、該担体の上に触媒材料の接着性ウォッシュコートを生じさせた。典型的 には、これらの得られる触媒体は、体積1立方インチ当たり2.5gのウォッシ ュコートを含んでおり、これは、触媒体1立方インチ当たり0.175gの2L at03・PdOを与えティた。
B、この実施例1のパー)Aの操作に従って、更に3種の2成分系希土類金属− パラジウム酸化物のスラリーと、この2成分酸化物の代わりにPdOを用いた1 つの比較材料のスラリーを製造した。全てにおいて、ガンマアルミナ結合剤と1 重量%(このウォッシュコート重量の)のPdOを用いてコートした比較触媒と 同様に、以下の表1に挙げる3種の異なる2成分酸化物を製造した。このPdO は、Engelhard Corporati。
nから供給されたものであり、PdOとして86重量%のPdであった。
本発明の2成分酸化物を含んでいる触媒体各々は、このウォッシュコート重量の 1重量%に相当するPdO含有量を有しており、このPdOは、本発明の触媒の 場合、該2成分酸化物化合物の一部として存在している。
C8これらの触媒3種全てが示すメタン燃焼に関する活性を、これらの触媒サン プルの各々に、周囲圧力下、空気中に1体積%のCH4を含んでいる気体流れを 通すことによって試験した。標準的温度および圧力で測定して1分当たり20リ ツトルの流量を維持し、その結果として1゜350.000時−1の空間速度が 得られた。各々の試験を行っている間、その床を外部加熱することにより、入っ てくる気体の温度を徐々に上昇させ、そしてBeck園an Indsutri al Model 400^炭化水素分析装置を用いてCH4の変換を時間の関 数として監視した。この触媒が示す活性の尺度として、入ってくるメタンの20 %変換が生じる温度を測定した。表1に、各々の触媒組成物が20%変換を達成 する温度を挙げる。
表I サンプル番号 触媒 温度(℃) 1 2LazO*・PdO463 22Nd20!・PdO512 325m20a・PdO622 4(比較) PdO389 表■のデータは、本発明の2成分酸化物を含んでいる触媒組成物は明らかにPd O程良くないが許容され得る活性を示す触媒を与えることを示している。従って 、サンプル4のPdO含有比較触媒が、その入って(るCH4の20%変換を達 成するに必要な入り口温度は、389℃であった。しかしながら、本発明の具体 例に従うサンプル1−3が示す触媒燃焼活性は、触媒燃焼で許容される運転温度 範囲内に充分に入っている。サンプル1 (2La20s・Pd0)は、本発明 を例示する触媒の中で最良の活性を示しており、CH,の20%変換を達成する に必要な温度は463℃であり、そしてサンプル2 (2NdxOs・Pd0) およびサンプル3 (2SmzOs・Pd0)の活性はそれぞれ512℃および 622℃で20%の変換を示していた。大気圧下部800℃を越える温度におけ る運転では、PdOは不活性化して触媒的に不活性な種を生じるが、本発明の2 成分酸化物化合物はそれよりもずっと高い温度で安定性を示すことから、この触 媒は、800℃よりも充分に高い温度であるが1300℃または1400℃の温 度(この温度で窒素酸化物が有意に生じる)よりも低い温度で用いられ得る。こ のことは明らかに有利である、と言うのは、より高い温度はより高い運転効率を 可能にするからである。
従って、本発明の2成分酸化物は約1200℃に及ぶ温度で安定性を示し、その 結果として、PdO触媒を用いたとき達成可能な温度よりも約400℃高い温度 で用いられ得る。例えば、2La20s・PdO含有触媒組成物の熱分解が生じ る温度は約1200℃以上であることから、これは、段階的触媒燃焼装置の中で より高い温度段階の触媒として用いられるによく適合している。
実施例2 実施例1の方法に従って化合物2NdlO,・PdOおよび2 L a 、O, ・PdOを製造した。加熱および冷却サイクル中の異なる温度で生じる、反応生 成物サンプルの小さい重量変化を測定することで実施される熱重量分析を用いて 、上記材料の安定性に関する試験を行った。これらの重量変化は、サンプルが受 ける種々の化学反応および相変化が原因となるものである。注意深く重量測定し た大きさが20mgから50mgのサンプルを石英皿の中に入れ、これをThe rraal 5ciencesが製造した重量測定装置Model ST^15 00から吊す。このサンプルの上に空気を約200m3/分で通す。炉を用いて このサンプルを約り0℃/分の速度で徐々に加熱することにより、この加熱で生 じる重量変化を記録することにより、この化合物の分解とそれによって生じる酸 素の損失で得られる重量損失を示す。この加熱を、温度が1400℃に到達する まで継続した。重量変化に加えて、分解が生じることでこのサンプルが示す反応 熱が原因となる温度変化(示差熱分析)も、この加熱期間中に監視した。
これらの触媒に関する熱重量分析の結果、これらの化合物の安定性は下記の如( であることが示された。
化合物 分解の開始(℃) 2NdlOn・PdO1230℃ 2LatOs−Pd0 1300℃ 実施例2の熱重量分析により、試験した2 M 20 s・PdO化合物は、大 気圧下の空気中、示した温度、即ち1200℃よりも充分に高い温度に及んで熱 安定性を示すことが示された。これらの触媒活性を示す2成分酸化物化合物2  M 20 s・PdOは、示した分解温度に加熱された時点で分解し、そしてそ の結果として触媒的に不活性な種が生じる。炭素系気体状燃料の酸化に対してこ れらの2M、03−PdO化合物が示す熱安定性および触媒活性により、これら の化合物およびこれらの1種以上を含んでいる反応混合物は、炭素系気体状燃料 の触媒燃焼過程で実際に用いるによく適合している。例えば、比較として、Pd Oは、約800℃、即ち該2 M t Os・PdO2成分酸化物が示す分解温 度よりも400℃以上低い温度で分解して不活性種を生じる。
実施例3 A、2つの触媒セクションが備わっている触媒燃焼システムを下記の如く製造し 、ここで、第一もしくは上流セクションを、これにその流れ込む気体状燃焼混合 物流れが最初に接触するように配置し、そして第二もしくは下流のセクションを 、これにその流れ込む気体状流れが最後に接触するように配置する。
B、この第一セクションは、乾燥させた焼成ウォッシュコートの8重量%の量で PdOを含んでいるアルミナウオッンユコートでコートした、末端面1平方イン チ当たり400個のセルが備わっている直径が1インチ(2,54cm)であり 長さが4インチ(10,2cm)であるコージライト製ハニカムで与えられる触 媒体であった。
C1この第二セクションは、2成分酸化物の1重量%に相当する含有量でPdが 含まれている2La203・Pd0粒子と混合したアルミナのウォッシュコート でコートした、該第−セクションで用いたのと同じ全体寸法を有しているが1平 方インチ当たり64個のセルが備わっているシリカ−アルミナ−マグネシア繊維 製ハニカムで与えられる触媒体であった。
D、以下に示す条件下でメタンの燃焼を測定した。空気中にメタンが約4体積% 含まれている気体状流れを、1秒当たり5oフイートの速度および3気圧の圧力 で該第−および第二触媒体を続けて通した。480℃の入り口温度でメタンの燃 焼が完結し、未燃焼炭化水素および窒素酸化物の排出量は2ppm未満であった 。
実施例3の結果により、本発明に従う触媒組成物は、より高い活性を示す触媒、 例えばPdOなどで構成されている上流触媒との組み合わせで下流触媒として用 いられ得ることが示された。この触媒システムの上流もしくは入り口部分はその 下流部分よりも低い温度で運転されることが分かる。その結果として、より高い 活性を示すが比較的低い温度で分解する触媒(例えばPdO触媒)を、より低い 温度の上流セクションで用いる一方、本発明の2成分酸化物で与えられる触媒( これは、高温に対してより高い耐性を示す)を、この触媒の下流もしくはより高 い温度の部分で用いることができる。この下流セクションは、その上流セクショ ンから出て来る高い温度を有するガスと接触することから、本発明の高温耐性触 媒が示す低い活性でさえ、より高い温度の下流でそれに伴う燃料燃焼を触媒する に適している。
実施例4 この2La203・PdO含有触媒組成物が示す有効性を確かめる目的で、実施 例3の中で用いたのと同様な配置を用いて比較試験を行ったが、ここでは、1つ の場合として、試験する触媒体各々の最後の(これらの触媒体を通るガス流の方 向の意味で)2インチに、実施例2と同じ2La、03・PdO/アルミナ混合 物含有ウォッシュコートを与え、そして比較の場合として、この2成分酸化物も 他の如何なる燃焼用触媒も入っていないアルミナのウォッシュコートを与えた。
このデータを以下の表IIに示す。
2La2os・PdO含有ウォッシュコートの場合、入り口温度を475℃にし たとき、この床全体に渡る全体的温度増加は335℃であり、そして最後の2イ ンチに渡る温度増加は200℃であった。この触媒体からの排出物の中には全く 未燃焼炭化水素(rUHCJ’)は検出されなかった。この排出物のNOx含有 量はippm未満であった。
2L a 、0.・PdO触媒なしのアルミナウォッシュコートが備わっている 対照もしくは比較触媒体の場合、その入すロ温度は480℃であり、そして全体 の温度増加は200℃であり、未燃焼炭化水素は2.8%であり、そしてNOx はippm未満であった。この比較により、この2La、O,・PdOセグメン トはメタンの燃焼で有効な触媒であることが示された。
表II 比較サンプル 例示触媒サンプル 気体入り口温度(℃) 480 475燃料(CH4の体積%) 4 4.1 床温度増加(℃) 200 335 床温度増加 最後の2インチ(’C) N/A 200排出物中のLIHC,2,8% ND 排出物中のNOx、 <lppm <lppmU )−(C−未燃焼炭化水素 N0x=窒素酸化物 N、I)、 −検出されず N/A−人手不可能 本発明の2成分酸化物触媒の有効性は、達成される床温度が対照サンプルに比較 してずっと高いことで示されており、このことは、この対照サンプルよりも例示 触媒の方が、よりずっと高い度合でこの燃焼過程が実施されたことを示している 。この対照サンプルからの排出物の中に存在している未燃焼炭化水素は2.8体 積%である一方、本発明に従う例示触媒サンプルの床を横切る温度変化は335 ℃のみであるにも拘らず、この例示触媒サンプルからの流出物の中には全く未燃 焼炭化水素が検出されなかったこともまた注目される。このような空気ガス混合 物中4%のCILに関する最適な温度増加に加えて、この流出物から炭化水素が 本質的になくなっていることは、この触媒床の下流でこのメタンの一部が熱燃焼 したことを明らかに示している。従って、触媒支持熱燃焼の目的が達成されたこ とが分かる。また、検出可能な炭化水素量の全てが燃焼したと言った事実にも拘 らず、この例示触媒サンプルからの流出物の中で検出された窒素酸化物の量は1 .ppm未満であったことも注目される。
実施例5 メタン燃焼に対して2La、、03・PdOが示す有効性を説明する目的で、そ れの性能を、ブランクのアルミナでつAツシュコ−トシたハニカムと比較した。
直径が1インチであり長さが8インチの大きさを有する触媒体を2つ製造した。
各々の体の最初の6インチは同じであり、これは、アルミチーシリカ−マグネシ アの繊維ハニカム型支持体1平方インチ当たり64個のセルの上にコートしたア ルミナ触媒上のPdOで構成されていた。比較サンプルの最後の2インチには、 何も入っていないアルミナウォッシ、:]−トが備わっており、一方例示触媒組 成物の最後の2インチには、触媒種2l−a203・PdOを約7重量%含んで いるウォッシュコー ト(残り93重量%はアルミナ)が約1.5g/立方イン チ備わっていた。空気中4体積%のメタンを含んでいる燃焼混合物の変換を、パ イロット反応槽中、3気圧の圧力下、入り口温度および圧力で測定して1秒当た り5フイートの一次速度を有するガス流れを用いて測定した。
そのアルミナブランクが入っている比較反応槽では、475℃の入りロガス温度 を用いたとき示された該反応槽を横切る温度上昇は200℃であった。2La2 0.・PdOが入っている例示反応槽では、同じ入りロガス条件下で生じる該反 応槽を横切る温度」二昇は350℃であった。比較反応槽に比較して、この例示 反応槽を横切る温度上昇が150℃高いのは、この2La20s・PdOによっ て誘発される燃焼が改良されたことによるものである。長さでこの床の25%の みを構成している該例示触媒は、この床の25%がブランクアルミナ触媒で出来 ている反応槽に比較して、全体的燃焼効率を75%改良した。この例示触媒はま た、以下に言及するPfefferleの米国特許番号3.928.961に記 述されている種類の触媒支持熱燃焼条件下で用いたとき、100%に近い効率で メタン燃焼を支持すると共に、この時の排出物が含んでいる未燃焼炭化水素は5 ppm未満でありそして窒素酸化物は2ppm未満であった。実施例4の試験と 同様、この例示反応槽を横切る温度増加が相対的に適度であると共にこの排出物 中の炭化水素レベルが非常に低いことにより、所望の触媒支持熱燃焼が達成され た、即ちこの触媒の下流で炭化水素が燃焼したことが示された。
実施例6 溶液乾燥方法によるL a 、0.・PdOの製造27.55gのPd (NO x) 2・2H!Oと22.50gのLa(N03)、・6H!0の水溶液をビ ーカー中で撹拌しながらゆっくりと混合することにより、1:1のLa対Pdモ ル比を有する溶液が得られた。
このビーカーを、94℃から98℃の温度に維持されているオイルバスの中に置 いた。このバスの温度を100℃に上昇させた後、この混合溶酸が蒸発乾固する までその温度に保持した。この乾燥した残渣をるつぼの中に入れ、そして100 ℃の温度に設定されているマツフルオーブンの中に入れた後、この温度を500 ℃に上昇させた。この残渣混合物を500℃のオーブンの中に17.5時間入れ たままにした。冷却した後、乳鉢の中で乳棒を用い、この混合物を粉砕して微粉 末を生じさせることにより、L a 、O,・PdOが入っている反応生成物が 得られた。
実施例7 実施例6の操作で製造した触媒の試験 実施例6の操作で製造した2成分酸化物触媒を実験室反応槽の中で試験した。1 つの場合(表111のパート1)として、この粉末形態の触媒をアルファアルミ ナ粒子と一緒に混合することにより、実施例6の反応生成物を2重量%そしてア ルミナを98重量%含んでいる混合物を生じさせた。表IIIのバート2ではこ の触媒粉末重油を用いた。両方の場合共、この粉末を石英管反応槽の中に入れ、 この中で、この触媒材料混合物をフリット石英盤で支持した。入って来る燃焼混 合物試験ガスに関しては、空気中1体積%のメタンか或は0.1体積%のメタン を用いた。この活性を示す尺度は、この入って来る燃焼ガス内のメタンの20% が酸化される温度である。新鮮な触媒サンプルと熟成させた触媒サンプルの両方 に対して試験を行い、そして比較する目的で、アルミナのみの床と空の石英管を 用いた試験を行った。得られる結果を表IIIに挙げる。
1、条件:空気中1%のCH4を1分当たり1.5リツトル、領 06gの触媒 /2.94gのA1!0! サンプル CHイの20%変換が達成される温度(℃)LazOs’PdO’m ′ 574 La、O,−Pd0(th’ 605 A1□03のみ 660 空の管 721 注:(a)=新鮮なサンプル (b)=1100℃で17時間運転した後。
2、条件+1gのLazOs・PdO生成物、空気中11%のCH4を1分当た り0.3リツトル サンプル CHイの20%変換が達成される温度(℃)L820s・PdO/ AItos 420 空の管 695 表IIIにより、この試験を1.5000.000時−1から成る高い空間速度 で行った場合でも、この新鮮な触媒の活性は、この触媒を1100℃に17時間 暴露した後でも許容され得るままであることが示された。
一般に、表IIIのデータは、空気で希釈したメタン混合物を燃焼させる触媒と して該2成分酸化物La2O5・PdOを含んでいる反応生成物の有効性を示す ものである。
実施例8 A、この触媒が示す分解温度および再生温度を評価する目的で、実施例6の技術 に従ってサンプルを調製した。
B、この得られるサンプルに分解温度を受けさせた後、この触媒を再生する試み として、より低い温度で処理を行った。実施例2に記述した如き熱重量分析を用 いて、分解温度および再生温度を確かめた。
この再生温度を試験する目的で、この分解温度を達成しそして確かめるための加 熱サイクルが完了した後、加熱を停止してこの加熱されたサイクルを空気中で冷 却し、そしてこの冷却期間の間、化学変化(再酸化)および/または相変化によ る反応熱が原因となる重量変化および温度変化を監視した。
単一の図をここで参照して、熱重量分析を受けさせたサンプルの重量変化%を横 座標にプロットし、そしてこれに対する縦座標に、このサンプルを暴露した温度 を摂氏度でプロットした。実施例6で得られる反応材料サンプルの20mgから 50mg重量を注意深く重量測定して石英器の中に入れ、これをThermal  5ciencesが製造した重量測定装置ModelSTA 1500から吊 す。このサンプルの上に空気を約20cm”/分で通しながら、炉を用いてこの サンプルを約り0℃/分の速度で徐々に加熱することにより、単−図のグラフの 横座標上に示す温度が得られる。この加熱で生じるサンプルの重量変化を、これ らの図のチャートの横座標上に、加熱していないサンプルの重量を基準にした重 量変化パーセントとしてプロットする。これらは、このLa5hs・PdO化合 物の分解とそれによって生じる酸素の損失および該希土類酸化物La!03・P dOの再酸化で生じる重量上昇とそれによって生じる酸素および重量の上昇で得 られる重量変化を示している。所望の温度が得られた時点で、この加熱を停止し てこの加熱されたサンプルを空気中で冷却し、そして化学反応、例えば再酸化さ れてLa 203・PdO化合物が再構築される反応による重量変化を、この冷 却期間の間監視する。
ここで図を参照して、実施例6で得られる反応生成物の初期加熱を、「サイクル 1」と標識した曲線で示す。この図で見られるように、この加熱期間を右側に向 かう矢じりで示す。約700℃から900℃以上に加熱している間、このサンプ ルの重量は本質的に変化しないままであったが、急激な重量損失が約932℃の 所で始まり、このことは、LawOl・PdO化合物と恐らくはこの反応混合物 内に含まれている他の2成分酸化物が分解することを示している。更に加熱して 約1080℃の温度が達成された時点で、加熱を停止し、そしてこのサンプルを 空気中で冷却する結果として、約790℃の温度が達成されるまで更に一層の重 量損失が生じるが、この−790℃から約700℃に冷却している時点で際だっ た重量上昇が生じた。この図の中に「サイクル2」として示す、同じサンプルに 関する2回目の加熱サイクルでは、同じサンプルに関して2回目の熱重量試験分 析を行っている間、約820℃の所で有意な重量損失が記録され、これは約92 0℃の所で安定になることが分かる。更に加熱して約1060’Cになった時、 この重量はかなり安定したままであった。冷却すると、この重量は、温度が約7 90℃になるまでかなり安定なままであり、この時点で、この酸化パラジウム種 が再酸化して触媒的に活性なLa、O,、・PdOが生じることが原因となる有 意な重量上昇が記録され、そしてこの重量上昇は約750℃の所で安定になった 。サイクル2では、サイクル1に比べて、達成される回復の度合がずっと大きい ことを特記する。即ち、8oo℃よりもいくらが低い温度に冷却することによっ て、最初に存在している触媒的に活性な種が回復する割合がずっと高い。この材 料を継続してサイクルにがけた時のデータを表IVに示す。
青±y サイクル 分解1′ 再生 Wd %Wd Td Wr %Wr Trl 、70 2.28 955 .1 6 .52 7802 .20 .65 790 .17 .55 7693  .24 .78 870 .18 .58 7904 .22 .71 790  .17 .55 7905 .21 .68 790 .16 .52 79 01′ 最大加熱プロファイル温度=1100’C0Wd=加熱サイクル中のサ ンプルが示す重量損失(mg)%Wd=サンプルが示す元の重量に対する重量% として示すサンプルの重量損失。
Td=分解が生じる温度(’C) W r =冷却時の重量上昇。
%Wd=分解したサンプルの重量%として示すサンプルの重量上昇。
Tr=重量上昇が生じる温度(℃) 表IVは、1100℃未満の温度において、初期サイクルでは焼結および/また は相変化が原因でいくらかのL a 20.・PdOの損失が生じる一方、かな り高い温度でこの触媒的に活性な材料のいくらがが再生することを示している。
3回目のサイクルを行う時までに、一定した状態が達成され、そしてこれらの2 成分酸化物種が示す分解と再生の間のヒステリシスが本質的になくなった。この ヒステリシスが存在していないこと、即ちこの化合物が最初に分解し始める温度 と本質的に同じ温度でこれが再生し始めることで、このヒステリシスが本質的に な(なる、即ちこの材料が触媒的に不活性な種である「デッドゾーン」がなくな る。
例えば、米国特許番号4.893.465に開示されている酸化バランラム触媒 は、大気圧下、約810℃の温度で分解し、そして約650℃の温度まで冷却さ れるまで再生することなく、その結果として、この材料が実質上触媒的に不活性 である160℃(6’50℃から810”Cの間)のヒステリシス温度範囲がも たらされる。このヒステリシスもしくは「デッドゾーン」を本質的になくさせる ことで、熟成させたLa2o3・PdO2成分酸化物は、偶発的な過熱温度運転 の場合でも極めて迅速な活性回復を与える。
一般に、本発明の実施では、この2成分化合物もまた如何なるそれの成分も、パ ラジウムおよび/または希土類金属塩の溶液として、活性化アルミナの如き支持 材料の上に含浸させていないことを特記する。(活性化アルミナは、他の相も通 常存在しているが、主にガンマアルミナで出来ている)。高い表面積を有する材 料、例えば活性化アルミナ粒子などに、希土類金属塩の水溶液、例えば硝酸セリ ウムの如き希土類金属の硝酸塩を含浸させることは、触媒の技術でよく知られて いる。このような塩溶液を用いたアルミナ粒子の含浸に続いて、空気中での焼成 を行うことにより、この希土類金属の硝酸塩を分解させてその酸化物を生じさせ 、その結果として、このアルミナの格子全体に渡って分散されている希土類金属 の酸化物を残す。よく知られているように、このような含浸によって、その高い 表面積を有するアルミナが熱劣化[ここでは、高温暴露が原因となって相変化、 例えばガンマアルミナからアルファアルミナへの変化が生じ、その結果として、 その活性化アルミナが有する高い表面積構造の崩壊がもたらされるコに対して安 定化される。それとは対照的に、本発明の実施では、「バルク」形態と呼ばれ得 る形態で、本2成分酸化物と耐火性結合剤(これはアルミナであってもよい)と を混合する。即ち、この2成分酸化物(並びにアルミナ)は、本質的に水溶液に 不溶な固体状の酸化物材料から成る粒子の形態である。従って、この2成分酸化 物の固体粒子と該結合剤の固体粒子とを混和させるものであり、この2成分酸化 物もまたそれらの如何なる部分も、この2成分酸化物が溶解した前駆体の形態で はそのアルミナの中に染み込んでいない。
実際、もし本発明の2成分酸化物またはそれらの成分を、溶解した前駆体として そのアルミナ粒子の中に拡散させたならば、これの少なくともいくつかは存在す ることができなかったか或はこれを作ることができなかったであろうと言った証 拠がある程度存在している。
一般に、本発明の化合物は、NOxを有意に生じさせることなく、酸素、例えば 空気と気体状炭素系燃料(メタンを含んでいる燃料、例えば天然ガスを含む)と の燃焼混合物の燃焼を触媒する目的で用いられ得る。
このような気体状炭素系燃料の燃焼は、例えばWil、liam C,Pfef ferleに1975年12月30日に発行された米国特許番号3.928.9 61に示されているような従来技術で知られている方法によって実施され得る。
このPfefferle特許の図4およびコラム10の29−49行の記述に1 つのシステムが開示されており、このシステムでは、その燃料の少量のみを燃焼 させるような大きさを有していてもよい触媒ゾーン34の中に、燃料−空気燃焼 混合物を導入し、そして該触媒34の下流に位置しておりそしてこの触媒34よ りも大きな体積を有する燃焼ゾーン37の中で熱燃焼させることによって、この 燃料の主要な部分の燃焼を生じさせる。このようにして、触媒の中で燃焼を開始 させるが、この燃焼の主要部分は、この触媒の下流ゾーン内の熱燃焼として行わ れている。
上述したPfefferle特許の中に説明されているように、通常の、即ちエ ンジン類および電力プラントなどで用いられている種類の、触媒が用いられてい ない熱燃焼システム、例えばガスタービンなどは、Noを含む窒素酸化物(rN OxJ )を生じさせるに充分な程高い燃焼温度で運転されている。これは、天 然ガスおよびメタンの如き燃料の火花点火可燃混合物の燃焼は約3300度F( 1816℃)もしくはそれ以上の温度で生じることが原因となっており、この結 果として、大気の窒素から実質的量のNOxが生じる。触媒燃焼は、より低い温 度で燃焼が生じると言った利点を有しており、これによって、NOxの生成が回 避されるか或は太き(減少する。しかしながら、この燃料と酸素が示す該触媒表 面への物質移動速度に限界があることから、触媒にひどく大きな表面積を与える 必要があるか、或はこの触媒を横切る圧力低下が非常に高く維持されるような度 合まで、この物質移動速度を上昇させる必要がある。
該Pfefferle特許は、この触媒の運転温度を運転の物質移動限界領域ま で本質的に上昇させるとこの反応速度が指数的に上昇し始めると言った発見を基 にした、触媒支持熱燃焼を用いることによって上記困難さに打ち勝つものである 。Pfefferleは、この触媒表面およびこの触媒表面近(に在るガス層の 温度が、触媒速度よりも高い速度で熱燃焼が生じる温度以上であることと、この 触媒表面の温度が燃料−空気混和物の瞬時自動点火温度以上であることによって 、上記現象が説明され得ると理論付けた。その結果として、この高温層の中に入 る燃料分子は、その触媒表面に移動する必要なく自然発生的に燃焼する。この燃 焼過程が進行するにつれて、この高温ガス層は、本質的にこの燃焼混合物ガス流 全体が最終的に熱燃焼反応を生じる温度に上昇するまで、更に厚くなる。モの結 果、この熱燃焼は、単にこの触媒層に隣接した部分のみでなく、そのガス流全体 で生じる。Pfefferleが定義した如きこの「瞬時自動点火温度」は、こ の触媒に入る燃料−空気混合物が示す点火の遅れは、燃焼を受ける混合物が示す 燃焼ゾーン内の滞留時間に比較して無視できる程である、ことを意味している。
この特許文献には、filliam C,Pfefferleの米国特許番号3 .940.923.3、846.979.3.975.900および4.094 .142を含むPfefferleが開示した基本的システムに関する数多くの 更に一層の開発および修飾が示されている。
それによって、これらの特許および米国特許番号3.928.961の開示はこ こでは参照にいれられる。上記方法では、燃料と空気の密な混合物を生じさせた 後、燃焼ゾーンの中で、本発明の新規な化合物を含んでいる触媒組成物に接触さ せる。それによって、この燃料の少なくとも一部の燃焼が、本質的に断熱条件下 、物質移動限界(mass transfer Lim1tation)を越え る速度で達成され、高い熱エネルギーを有する流出物が生じる。
この燃焼ゾーンを、約925℃から約1650t’の温度に維持してもよ(、そ してこの燃焼は一般に、1から20気圧の圧力下で実施される。
通常運転期間巾約950℃を越えない温度に暴露されるゾーン内で本発明のM2 O,・PdO触媒を用いるための触媒配置は、通常運転を行っている間にこの触 媒が有意な不活性化を生じることを排除するものである。
例えば950℃(この温度で、M、O,・PdO2成分酸化物化合物が分解する ことによりこの触媒の不活性化が生じる)以上のレベルまで温度が上昇する運転 混乱は、この触媒を約950℃以下の温度、例えば700℃から950℃、例え ば750℃から790’Cの範囲の温度に冷却することでこの化合物の再酸化を 生じさせてこの触媒を再生させることによって修正され得る。他方、通常運転の 間暴露される温度がその用いるMzOs’ PdO化合物の分解温度、例えば1 200℃を越えない温度であるゾーンの中に該2M、○、−Pd02成分酸化物 化合物を配備するように、該触媒反応槽を配置することも可能である。実施例3 に示すように、2NdxOs’ Pdo(7)分解開始温度1t1230℃−r ありそしr2La203・PdOの分解開始温度は1300℃である。
本発明の燃焼用触媒は、セグメント化された触媒床、例えば米国特許番号4.0 89.654に記述されている如き触媒床の中で用いられ得る。この触媒の配置 をセグメントに分割するのは、運転の観点からばかりでなく、この床の種々の部 分が示す性能を監視する意味で有益である。
好適な説明的具体例に関係させて本発明を示しそして説明を行ってきたが、それ らの種々の変形も本発明の範囲内に入るものと理解されるであろう。
国際調査報告

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.パラジウムと希土類金属の2成分酸化物の触媒有効量と耐火性無機結合剤の 混合物を含んでいる触媒材料がその上に配置されている耐火性担体を含む触媒組 成物。
  2. 2.該希土類金属がCe、La、Nd、PrおよびSmの1種以上から成る群か ら選択される請求の範囲1の触媒組成物。
  3. 3.酸化パラジウムと希土類金属酸化物の反応混合物をこれらのパラジウムと希 土類金属酸化物の少なくとも一部が反応して上記2成分酸化物を生じるに充分な 時間上昇させた温度に加熱することによって得られる反応生成物の中に、該2成 分酸化物が含まれている請求の範囲1または請求の範囲2の触媒組成物。
  4. 4.該2成分酸化物が式2M2O3・PdO[式中、Mは、希土類金属でありそ してLa、NdおよびSmから成る群から選択される]を有する請求の範囲1の 触媒組成物。
  5. 5.該2成分酸化物が式M2O3,PdO[式中、Mは、希土類金属でありそし てLa、NdおよびSmから成る群から選択される]を有する請求の範囲1の触 媒組成物。
  6. 6.酸化パラジウムと希土類金属酸化物の反応混合物をこれらのパラジウムと希 土類金属酸化物の少なくとも一部が反応して上記2成分酸化物を生じるに充分な 時間上昇させた温度に加熱することによって得られる反応生成物の中に該2成分 酸化物が含まれており、ここで、該酸化パラジウム(PdO)と希土類金属酸化 物(M2O3)が、該2成分酸化物と同じモル比で核反応混合物の中に存在して いる請求の範囲4または請求の範囲5の触媒組成物。
  7. 7.該2成分酸化物がLa203・PdOを含んでいる請求の範囲1の触媒組成 物。
  8. 8.酸化パラジウムと酸化ランタンの反応混合物をこれらのパラジウムと希土類 金属酸化物の少なくとも一部が反応して上記2成分酸化物を生じるに充分な時間 上昇させた温度に加熱することによって得られる反応生成物の中に該2成分酸化 物が含まれており、ここで、該酸化パラジウムと酸化ランタンが、該反応混合物 の中に約1モルのLa2O3と1モルのPdOの比率で存在しており、そしてこ の反応生成物が該2成分酸化物としてLa2O3・PdOを含んでいる請求の範 囲7の触媒組成物。
  9. 9.該結合剤がシリカ、アルミナ、チタニアおよびジルコニアの1種以上から成 る群から選択される請求の範囲3の触媒組成物。
  10. 10.該結合剤がアルミナを含んでいる請求の範囲9の触媒組成物。
  11. 11.該2成分酸化物が上記触媒材料の約1から20重量%を構成している請求 の範囲3の触媒組成物。
  12. 12.該担体が、そこを通って伸びている平行なガス流通路を多数有する体を構 成しており、ここで該通路が、その上に該触媒材料をウォッシュコートとして堆 積させた壁で限定されている、請求の範囲3の触媒組成物。
  13. 13.(a)燃料と酸素を含んでいる気体状燃焼混合物を生じさせ、そして(b )触媒ゾーンの中で、(i)耐火性無機結合剤と(ii)パラジウムと希土類金 属の2成分酸化物の触媒有効量との混合物を含んでいる触媒材料がその上に配置 されている耐火性担体を含む触媒組成物に該燃焼混合物を、この燃焼混合物を触 媒燃焼させるに適切な条件下で接触させることにより、本質的に窒素酸化物を生 じさせることなく、上記燃焼混合物内の燃料の少なくとも一部の持続した燃焼を 生じさせる、ことを含む、気体状炭素系燃料の触媒支持燃焼方法。
  14. 14.該希土類金属がCe、La、Nd、PrおよびSmの1種以上から成る群 から選択される請求の範囲13の方法。
  15. 15.該触媒燃焼を、本質的に断熱条件下、気体状燃料と酸素が示す該触媒への 物質移動速度を越える反応速度で行うことにより、上記燃焼混合物内の燃料の少 なくとも一部の触媒支持熱燃焼を達成する、ことを含む請求の範囲13または請 求の範囲14の方法。
  16. 16.該2成分酸化物が式M2O3・PdO[式中、Mは、希土類金属でありそ してLa、NdおよびSmから成る群から選択される]を有する酸化物を含んで いる請求の範囲13または請求の範囲14の方法。
  17. 17.該2成分酸化物がLa2O3・PdOを含んでいる請求の範囲13または 請求の範囲14の方法。
  18. 18.該2成分酸化物が式2M2O3・PdO[式中、Mは、希土類金属であり そしてLa、NdおよびSmから成る群から選択される]を有する酸化物を含ん でいる請求の範囲13または請求の範囲14の方法。
  19. 19.該触媒ゾーン内の温度を約925℃から1650℃に維持しそして圧力を 約1から20気圧に維持することを含む請求の範囲13または請求の範囲14の 方法。
  20. 20.該触媒ゾーン内の温度を約1000℃から1500℃に維持しそして圧力 を約1から15気圧に維持することを含む請求の範囲19の方法。
  21. 21.該燃料がメタンを含んでおりそして空気を用いて該酸素を供給する請求の 範囲13または請求の範囲14の方法。
  22. 22.該燃焼混合物が空気を約95から99体積%含んでいる請求の範囲21の 方法。
  23. 23.該2成分酸化物が式M2O3・PdOを有しており、そして該触媒組成物 がそれの分解温度以上の温度に加熱されたことが原因でそれの不活性化が生じた 後、この触媒組成物を酸素含有ガスの存在下約790℃以下の再生温度で加熱す ることによって再生させることを含む請求の範囲13または請求の範囲14の方 法。
  24. 24.該再生温度が約700℃から790℃である請求の範囲23の方法。
  25. 25.酸素含有ガスの存在下約790℃以下の再生温度に触媒組成物を加熱する ことを含む、(i)耐火性無機結合剤と(ii)式M2O3・PdO[式中、M は、La、NdおよびSmから成る群から選択される]を有する2成分酸化物の 触媒有効量との混合物を含んでおりそしてそれの不活性化が生じる温度以上の温 度に加熱されたことが原因となる持続した不活性化を示す触媒材料がその上に配 置されている耐火性担体を含む触媒組成物を再生させる方法。
  26. 26.約700℃から790℃の範囲の温度に該触媒組成物を加熱することを含 む請求の範囲25の方法。
  27. 27.該2成分酸化物がLa2O3・PdOを含んでいる請求の範囲25の方法 。
  28. 28.該酸素含有ガスが空気である請求の範囲25または請求の範囲26の方法 。
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