JPH06500516A - ブレーキ力制御装置を具備する車両用ブレーキ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、請求の範囲１の前提部分に基づくブレーキ力制御装置を具備する車 両用ブレーキ装置に関する。

従来の技術 車両のブレーキ動作の際、各車輪に導入されたブレーキ制動力は車両の重心の回 りにトルクを生じさせる。それによって前車輪の荷重が増大し、後車輪の荷重が 低下する。そのために前車輪は後車輪より高い制動力が伝達される。ブレーキ装 置を設計する際にはこのことを考慮する必要がある。最も単純な場合、ブレーキ 装置で形成された圧力が大きく異なる接地面に伝えられた際、前車軸のブレーキ 力と後車軸のブレーキ力との間に直線的な関係が生じる。こうした関係は、車輪 のロックが不可避の場合、まず前車輪を、次に後車輪をロックするように選択さ れる。こうした処置はブレーキ動作中の車両の方向安定性を著しく高める。

全く直線的な関係の場合、後車軸においてねらい通りのブレーキ力が達成されな い。それゆえ、所定の圧力作用点以上の圧力を制限、あるいは減少する弁を後車 輪ブレーキ回路に設けることが既に提案されている。

更に、アンチロックブレーキ装置が知られている。こうしたブレーキ装置の場合 、車輪の回転状況がセンサによって監視されている。センサ信号は分析されて電 磁的に作動する弁から成る弁装置用の制御信号を形成し、この制御信号を使用し て車輪がロックしないようにブレーキ力が調整される。

更に、ドイツ特許公開公報第１９６１０３９号においては、アンチロックのため のみならず、ブレーキ力配分の制御のためにも電磁弁を用いることが提案されて いる。このために、前車輪及び後車輪で直接又は間接にブレーキ力が測定される 。

測定されたブレーキ力の配分と最適な配分との比較から後車輪ブレーキの電磁弁 用の制御信号が導き出される。

ブレーキ装置における直線的なブレーキ力配分がどのように定められているかに よって、電子制御が故障した際に、ブレーキ動作中の車両が不安定な状態に陥る ことがあり、それは、後車輪がロックしているのに前車輪がロック状態に達しな いからである。

この発明 この欠点を防止するために、この発明によって、第１の電流回路に加えて、スイ ッチを有する第２の電流回路が作動マグネット用に設けられ、休止位置では第２ の電流回路を閉じて第１の電流回路を遮断し、励起位置では第１の電流回路を閉 じて第２の電流回路を遮断するリレーが具備されていることが提案される。これ はアンチロック制御又はブレーキ力配分のための電子制御が故障した場合、励起 されている第２の電流回路を用いて、主ブレーキシリンダにおいて所定圧力作用 点に到達した際（前記スイッチが圧力スイッチの場合）、主ブレーキシリンダと 後車軸の車輪ブレーキとの間を接続している電磁弁が後車輪ブレーキの圧力を制 限する点に特徴がある。それゆえ、電子制御の状態に関係なく作用する簡単なブ レーキ力配分が、僅かな追加構成によって実現できる。

圧力スイッチの代わりに減速度に応じて動作するスイッチでも動作することが可 能で、それによって定められた車両減速度の際に後車輪ブレーキの圧力が制限さ れる。

この発明の種々の実施例の構成は従属の請求の範囲に記載される。

実施例 添付された配線図に基づいてこの発明の詳細な説明する。

ブレーキ装置の液圧部分は概略的に示されている。この装置はブレーキ導管２， ３を介して車輪ブレーキ４，５が接続されている主ブレーキシリンダ１から構成 されている。ブレーキ導管２，３には夫々人口弁６，７が挿入されている。出口 弁８，９によって圧力媒体が車輪ブレーキ４．５から排出され、ポンプ１４によ ってブレーキ回路に戻される。

入口弁６，７及び出口弁８，９は電磁的に作動される弁であり、この弁の制御に よって車輪ブレーキ４，５のブレーキ力が制御される。大口弁６，７の作動マグ ネット１２．１３は明示されており、この作動マグネット１２，１：３の動作を 以下に詳しく説明する。更に、車輪の回転状況を検知するサンサ１０及び１１が 具備されている。

弁の制御は実質的に電気信号分析・制御ユニット２０によって行なわれる。この ユニット２０は、特に車輪センサ１０゜１１から供給される制御に必要な信号の ための１つ又は複数の入力信号端Ｓを有する。更に前車輪と後車輪のブレーキ制 動力、又は前車輪、又は後車輪の圧力を示す信号を分析することができる。更に 分析ユニット２０は、弁６，７，８．９用の動作電流を供給する１つ又は複数の ドライバ２８．２８′を有する。ここには大口弁６，７の作動マグネット１２゜ １３用のドライバ２８．２８−のみが示されている。

更に、この装置は、主ブレーキシリンダ１内の圧力に応答する圧力スイッチ２３ を有する。この圧力スイッチ２３は、その初期位置で開いており、主ブレーキシ リンダ１内の圧力が所定のレベルに達すると閉じられる。圧力スイッチの代わり に、減速度に応じて動作するスイッチを用いることも可能である。更に、作動マ グネット２５を具備するリレー２４も必要とされる。上記回路要素は正極２１と 零電位（アース）２２との間で以下のように切り換えられる。第１の電流回路３ ０は、正極２１から作動マグネット１２．１３を介してドライバ２８．２８＝に 接続され、更にリレー２４を介してアース２２に接続される。第２の電流回路３ １は、正極２１から作動マグネット１２．１３を介して圧力スイッチ２３に接続 され、更にリレー２４を介してアース２２に接続される。

リレー２４はリレー回路３２を介して動作され、このリレー回路３２はエンジン 点火によってオンとなるスイッチ３３を有する。

圧力スイッチ２３は２個の大口弁６及び７を制御するために設けられているので 、第２の電流回路３１．３１−は夫々のダイオード２６．２７によって互いに分 離され、それによってドライバ２８（又は２８−）の切換えによっては入口弁・ 　７（又は６）の切換えは生じない。

この装置は以下のように動作する。

ブレーキ動作中に、ここに図示されないセンサによってブレーキ力の配分が検知 される。所望のブレーキ力配分からのずれが生じると、電子制御が行なわれる。

このために、まずリレー回路３２が動作され、その結果、リレー２４の作動マグ ネット２５の位置が切換わり、第２の電流回路３１．３１′が遮断され、第１の 電流回路３０．３０−が接続される。

制御ユニット２０は、大口弁６．７及び出目弁８，９を動作するドライバ２８． ２８−及び他のドライバを制御することができる。こうした方法で、所望のブレ ーキ力配分が得られるように車輪ブレーキ４，５の圧力が調整される。

車輪の回転状況もセンサ１０及び１１によって連続的に監視されるので、各車輪 の１つ１つの回転のロックを検知することができる。この場合にも、ブレーキ力 の調整は、車輪のロックが防止されるように行われる。

万一電子制御ユニット２０、ポンプ又はセンサにおいて故障が検知されたならば 、そのときはアンチロック制御及び電子式ブレーキ力配分のスイッチが切られる 。これによりリレー回路に給電されなくなるので、その結果としてリレー２４の スイッチが第１の電流回路を開き（遮断）、第２の電流回路を閉じる（接続）位 置に（る。ブレーキ動作中に主ブレーキシリンダ１内に所定の圧力が生じると、 圧力スイッチ２３が応答して第２の電流回路が完全に閉じて、その結果、作動マ グネット１２．１３が応答してブレーキ導管２．３が遮断される。車輪ブレーキ ４，５内の圧力は、圧力スイッチをこのように用いることによって予め定められ たレベルに制限さ上記に相当するスイッチ動作は、減速度に応答するスイッチを 使用した場合においても形成される。圧力スイッチ、又は減速度に応答するスイ ッチの信号は、追加情報として電子制御ユニット２０に供給される。

参照番号の明細 １　主ブレーキシリンダ ２　ブレーキ導管 ３　ブレーキ導管 ４　車輪ブレーキ ５　車輪ブレーキ ８　出口弁 ９　出口弁 １２　作動マグネット １３　作動マグネット １４　ポンプ ２０　電気信号分析・制御ユニット ２１　正極 ２２　零電位 ２３　圧力スイッチ ２４　リレー ２５　作動マグネット ２８．２８−　ドライバ ３０．３０−　第１の電流回路 ３１．３１〜　第２の電流回路 ３２　リレー回路 ３３　スイッチ

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. １．車輪ブレーキ内のブレーキ力を制御する装置を具備する車両用ブレーキ装置 であって、制御は車輪の回転状況及び／又はブレーキ力配分から導き出される信 号に基づいており、一方では電磁的に動作する弁が各々の車輪ブレーキに設置さ れ、この弁は車輪ブレーキと主ブレーキシリンダとの間の接続を制御し、前記弁 の作動マグネットは前記信号に従って開閉される第１の電流回路に設けられてな るブレーキ装置において、 前記作動マグネット（１２，１３）は、スイッチ（２３）を有する第２の電流回 路（３０，３１′）内にも追加的に設けられ、更に、休止位置で前記第２の電流 回路を閉じて前記第１の電流回路を遮断し、励起位置では前記第１の電流回路を 閉じて前記第２の電流回路を遮断するリレー（２５）が具備されていることを特 徴するブレーキ装置。
2. ２．前記スイッチは主シリンダ圧力に応答する圧力スイッチであることを特徴と する請求項１に記載のブレーキ装置。
3. ３．前記スイッチ（２３）は減速度に応答して動作することを特徴とする請求項 １に記載のブレーキ装置。
4. ４．前記２つの第２の電流回路（３１，３１′）は共通部分において単一のスイ ッチ（２３）を有し、前記回路を分離するために各々のダイオード（２６，２７ ）が具備されていることを特徴とする請求項１、２または３に記載のブレーキ装 置。
5. ５．前記リレー（２５）を制御する前記回路（３２）は、エンジン点火によって オンとなるスイッチ（３３）を有することを特徴とする請求項１に記載のブレー キ装置。