JPH0647139A - パチンコ機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 変動入賞装置に入ったパチンコ玉が特別入賞
口に入賞するまでの過程を遊戯者に十分楽しませること
ができる娯楽性に優れたパチンコ機とする。 【構成】 変動入賞装置１００内に、パチンコ玉を貯留
する貯留体３２と、この貯留体３２にパチンコ玉を誘導
するレール３１とを有するステージ部３０を複数備え、
レール３１に誘導されたパチンコ玉が貯留体３２に貯留
されたパチンコ玉と当接することにより侵入する入口３
４と、侵入したパチンコ玉を放出する出口３５とを有す
る連絡路３３を各ステージ部３０に備えると共に、この
連絡路３３により各ステージ部３０を連絡し、最終のス
テージ部３０における連絡路３３の出口３５を特別入賞
口５０に入賞し易い位置に設け、貯留体３２を、少なく
とも特別入賞口５０にパチンコ玉が入賞すると貯留した
パチンコ玉を開放するように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ機に関し、詳
しくは、パチンコ玉が始動入賞口に入賞すると所定回数
の開閉を行う開閉部材を有する変動入賞装置と、この変
動入賞装置内に、開閉部材の開閉中に変動入賞装置に入
ったパチンコ玉が入賞すると大当り状態を形成する特別
入賞口とを備えたパチンコ機に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、ハネモノと称されるパチンコ
機であって、パチンコ玉が始動入賞口に入賞すると所定
回数の開閉を行う開閉部材を有する変動入賞装置と、こ
の変動入賞装置内に、開閉部材の開閉中に変動入賞装置
に入ったパチンコ玉が入賞すると大当り状態を形成する
特別入賞口とを備えたパチンコ機がある。

【０００３】ところで、このようなハネモノと称される
パチンコ機においては、一般に大当り入賞状態になると
開閉部材が多数回の開閉動作を行うようにしてあり、大
当り入賞状態の進行中にパチンコ玉が変動入賞装置内の
特別入賞口に再度入賞すると、大当り入賞状態が継続す
るようにしてある。ここで、従来より、大当り入賞状態
進行中にパチンコ玉が特別入賞口に入賞し易くするため
に、変動入賞装置内にパチンコ玉を貯留するものがあっ
た。これは、多量のパチンコ玉を貯留したり、特別入賞
口に入賞し易い位置にパチンコ玉を貯留したりして、大
当り入賞状態進行中に、変動入賞装置に所定個数のパチ
ンコ玉が入る、或は開閉部材の開閉が所定回数に達する
等の条件を満たしたときに、貯留したパチンコ玉を開放
することにより、大当り入賞所状態進行中にパチンコ玉
が特別入賞口に入賞し易くしたものである。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来のパチンコ機にあっては、大当り入賞状態進行中に
変動入賞装置に入ったパチンコ玉を、特別入賞口に入賞
し易くするために、特別入賞口に入賞し易い位置に直接
貯留したり、多量に貯留したりするものであり、変動入
賞装置に入ったパチンコ玉が特別入賞口に入賞するまで
の過程が単純なため、遊戯者がこの過程を楽しむことが
できず娯楽性に劣るものであった。

【０００５】本発明は、このような課題を解決するため
になされたものであり、その目的とするところは、変動
入賞装置に入ったパチンコ玉が特別入賞口に入賞するま
での過程を遊戯者に十分楽しませることができる娯楽性
に優れたパチンコ機を、簡単な構造によって提供するこ
とである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに本発明の採った手段を、図面に使用する符号を付し
て説明すると、「パチンコ玉が始動入賞口２１０、２２
０に入賞すると所定回数の開閉を行う開閉部材１０を有
する変動入賞装置１００と、この変動入賞装置１００内
に、開閉部材１０の開閉中に変動入賞装置１００に入っ
たパチンコ玉が入賞すると大当り状態を形成する特別入
賞口５０とを備えたパチンコ機３００において、前記変
動入賞装置１００内に、パチンコ玉を貯留する貯留体３
２と、この貯留体３２にパチンコ玉を誘導するレール３
１とを有するステージ部３０を複数備え、レール３１に
誘導されたパチンコ玉が貯留体３２に貯留されたパチン
コ玉と当接することにより侵入する入口３４と、侵入し
たパチンコ玉を放出する出口３５とを有する連絡路３３
を前記各ステージ部３０に備えると共に、この連絡路３
３により各ステージ部３０を連絡し、最終のステージ部
３０における連絡路３３の出口３５を前記特別入賞口５
０に入賞し易い位置に設け、前記貯留体３２を、少なく
とも特別入賞口５０にパチンコ玉が入賞すると貯留した
パチンコ玉を開放するように構成したことを特徴とする
パチンコ機３００」である。

【０００７】

【発明の作用】このように構成された本発明のパチンコ
機３００は、次のように作用する。まず、大当り入賞状
態進行中に開閉部材１０に誘導されて変動入賞装置１０
０に入ったパチンコ玉は、最初のステージ部３０に到達
し、このステージ部３０のレール３１に誘導されて当該
ステージ部３０の貯留体３２に貯留される。

【０００８】次に、貯留体３２に貯留可能な個数のパチ
ンコ玉が貯留されると、次のパチンコ玉からは、この貯
留体３２に貯留されたパチンコ玉と当接して進路を阻ま
れることになる。貯留体３２に貯留されたパチンコ玉に
より進路を阻まれたパチンコ玉は、連絡路３３を通じて
次のステージ部３０に到達し、このステージ部３０のレ
ール３０に誘導されて当該ステージ部３０の貯留体３２
に同様に貯留されることになる。

【０００９】このように、変動入賞装置１００に入った
パチンコ玉は、各ステージ部３０の貯留体３２に順次貯
留され、最終のステージ部３０の連絡路３３に侵入す
る。ここで、最終のステージ部３０の連絡路３３の出口
３５は、特別入賞口５０に入賞し易い位置に設けられて
いるため、この出口３５から放出されたパチンコ玉は、
高い確率で特別入賞口５０に入賞することになる。

【００１０】最後に、各ステージ部３０の各貯留体３２
は、少なくとも特別入賞口にパチンコ玉が入賞すると貯
留したパチンコ玉を放出するため、パチンコ玉を放出し
た後は、変動入賞装置１００にパチンコ玉が入る度に前
述したようなパチンコ玉の貯留から特別入賞口５０への
入賞までの過程を繰り返すことになる。

【００１１】

【実施例】次に、本発明のパチンコ機３００の実施例
を、図面に従って詳細に説明する。図１には、本発明の
パチンコ機３００の一実施例が示してある。このパチン
コ機３００は、遊戯盤２００の略中央に、図２及び図３
に示すような変動入賞装置１００を備えており、この変
動入賞装置１００上部には、この変動入賞装置１００外
に設けられた３個の始動入賞口２１０、２２０にパチン
コ玉が入賞すると所定回数の開閉を行なう一対の開閉部
材１０が備えてある。なお、本実施例においては、変動
入賞装置１００下側の左右に設けられた始動入賞口２１
０にパチンコ玉が入賞すると、所定回数として１回、変
動入賞装置１００下側の中央に設けられた始動入賞口２
２０にパチンコ玉が入賞すると、所定回数として２回の
開閉を行うようにしてある。

【００１２】次に、変動入賞装置１００内の最下部に
は、パチンコ玉が入賞すると大当り入賞状態を形成する
特別入賞口５０と、パチンコ玉が入賞しても大当り入賞
状態を形成しない通常入賞口５１とが設けてある。そし
て、パチンコ玉が特別入賞口５０に入賞すると、大当り
入賞状態として開閉部材２０が１８回の開閉を行うよう
にしてある。また、大当り入賞状態進行中にパチンコ玉
が特別入賞口５０に入賞すると、再度同様な大当り入賞
状態を繰り返し行うようにしてあり、大当り入賞状態を
最高１６回まで繰り返し行うようにしてある。

【００１３】また、変動入賞装置１００内には、各々２
個のパチンコ玉を貯留する貯留体３２と、この貯留体３
２にパチンコ玉を誘導するレール３１とを有する３個の
ステージ部３０が備えてあり、各ステージ部３０は、連
絡路３３により直列状に連絡されている。なお、各貯留
体３２及び各レール３１は、変動入賞装置１００内に突
出しており、パチンコ玉を各々貯留、誘導するようにし
てある。ここで、各貯留体３２は、図４に示すように、
ソレノイド（図示しない）の駆動により変動入賞装置１
００内に進退自在にしてある。そして、貯留したパチン
コ玉を開放するときは、貯留体３２を変動入賞装置１０
０裏側に収納すれば貯留体３２が開いた状態となり、貯
留したパチンコ玉を落下させて開放するようにしてあ
る。

【００１４】次に、各ステージ部３０における連絡路３
３の入口３４は、貯留体３２手前のレール３１側方に開
口するようにして設けられており、レール３１は、変動
入賞装置１００の内面に設けられた連絡路の入口方向に
僅かに傾けてある。従って、図５及び図６に示すよう
に、レール３１により貯留体３２に誘導されたパチンコ
玉は、２個まで貯留体３２に貯留されるのであるが、３
個目からは、貯留体３２に貯留されたパチンコ玉に当接
して進路を阻まれ、レール３１側方に開口する連絡路３
３の入口３４に侵入するのである。そして、連絡路３３
の出口３５は、次のステージ部３０のレール３１側方に
開口するようにして設けられており、この出口３５から
放出されたパチンコ玉は、次のステージ部３０へと到達
するようにしてある。

【００１５】このように各ステージ部３０の貯留体３２
で２個づつのパチンコ玉が合計６個貯留されると、７個
目のパチンコ玉は、最終のステージ部３０の貯留体３２
に貯留されたパチンコ玉と当接することにより連絡路３
３の入口３４に侵入し、この連絡路３３を通って出口３
５から放出され、特別入賞口５０、或は通常入賞口５１
の何れかに入賞する。ここで、本実施例においては、最
終のステージ部３０における連絡路３３の出口３５にガ
イドポケット４０を設け、特別入賞口５０へと案内する
ガイド４１上にパチンコ玉が放出されるようにしてあ
り、７個目のパチンコ玉が特別入賞口５０へ高い確率で
入賞するようにしてある。なお、最終のステージ部３０
における連絡路３３の出口３５を、特別入賞口５０に直
接放出するような位置に設け、この出口３５から放出さ
れたパチンコ玉が特別入賞口５０に確実に入賞するよう
にしてもよい。

【００１６】ところで、開閉部材１０に誘導されて変動
入賞装置１００に入ったパチンコ玉は、誘導路２０を通
じて最初のステージ部３０に到達するようにしてあり、
誘導路２０には、パチンコ玉の通過を検知するスイッチ
（図示しない）が設けてある。そして、本実施例におい
ては、パチンコ玉が特別入賞口５０に入賞したときばか
りでなく、以下の条件の何れか一つを満たしても貯留体
３２に貯留されたパチンコ玉を開放するようにしてある （１）パチンコ玉が特別入賞口５０に入賞したとき； （２）前述したスイッチにより変動入賞装置１００に入
ったパチンコ玉の個数をカウントして、大当り入賞状態
進行中にこの個数が１０個に達したとき； （３）大当り入賞状態の進行中の開閉部材１０の開閉回
数が１４回に達したとき。

【００１７】なお、本実施例では、パチンコ玉が特別入
賞口５０に入賞して開閉部材１０が大当り入賞状態の開
閉を行っているとき以外の状態、つまり大当り入賞状態
の進行中以外の通常状態においては、貯留体３２を変動
入賞装置１００裏側に収納して貯留体３２を開いた状態
にしておき、開閉部材１０の開閉中に変動入賞装置１０
０に入ったパチンコ玉が、貯留体３２が収納された部分
を通過して低い確率で特別入賞口に入賞するようにして
ある。しかしながら、これに限らず、例えば、ソレノイ
ドによりレール３１も変動入賞装置１００裏側に収納で
きるようにし、通常状態では、レール３１が一定間隔或
は不規則間隔で突出したり収納したりするようにしても
よい。つまり、変動入賞装置１００内に入賞したパチン
コ玉が、タイミングよくレール３１が収納されていると
きに誘導路２０から落ちると、ガイドポケット４０を通
り特別入賞口５０へ入賞するようにしてもよい。また、
各レール３１を個別のソレノイドにより個別に駆動し
て、一定間隔或は不規則間隔で突出したり収納したりす
ると、ゲーム性がより複雑となり娯楽性を向上させるこ
とができる。また、各貯留体３２、各レール３１を、ソ
レノイドに限らず例えばモーター等によって駆動させて
もよい。

【００１８】さらにまた、本実施例においては、３個の
ステージ部３０を直列状に連絡して最終のステージ部３
０における連絡路３３の出口３５を特別入賞口５０に入
賞し易い位置に設けてあるが、これに限らず、３個以上
のステージ部３０を備えれば、例えば最初のステージ部
３０から２個のステージ部３０を並列状に連絡し、これ
ら２個又は何れか片側１個のステージ部３０における連
絡路３３の出口３５を特別入賞口５０に入賞し易い位置
に設けたり、或は並列状に配設された２個のステージ部
３０から１個のステージ部３０へと連絡し、このステー
ジ部３０における連絡路３３の出口３５を特別入賞口５
０に入賞し易い位置に設けたりしてもよい。すなわち、
各ステージ部３０を連絡路３３により連絡し、最終のス
テージ部３０における連絡路３３の出口３５を特別入賞
口５０に入賞し易い位置に設けたものであれば、複数の
ステージ部３０を直列状に連絡したり、部分的に並列状
に連絡する等、どのように配設してもよい。

【００１９】

【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のパ
チンコ機は、変動入賞装置に入ったパチンコ玉を順次各
貯留体に貯留して、各貯留体に貯留可能な個数のパチン
コ玉が貯留されると次のパチンコ玉が特別入賞口に入賞
し易い位置に放出されるものであり、変動入賞装置に入
ったパチンコ玉が特別入賞口に入賞するまでの過程を、
順次段階を経て行うものである。従って、従来に比べて
変動入賞装置に入ったパチンコ玉が特別入賞口に入賞す
るまでの過程が複雑なものとなり、遊戯者は、その過程
を見て十分に楽しむことができるのである。すなわち、
本発明によれば、変動入賞装置に入ったパチンコ玉が特
別入賞口に入賞するまでの過程を遊戯者に十分楽しませ
ることができる娯楽性に優れたパチンコ機を提供するこ
とができるのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のパチンコ機の一実施例を示す正面図で
ある。

【図２】図１に示したパチンコ機の部分拡大正面図であ
る。

【図３】図２におけるＡ−Ａ断面図である。

【図４】貯留体がパチンコ玉を開放する状態を示す部分
断面側面図である。

【図５】パチンコ玉が貯留体に貯留される状態を示す部
分正面図である。

【図６】パチンコ玉が連絡路に侵入して放出される状態
を示す部分正面図である。

【符号の説明】

１０ 開閉部材 ２０ 誘導路 ３０ ステージ部 ３１ レール ３２ 貯留体 ３３ 連絡路 ３４ 入口 ３５ 出口 ４０ ガイドポケット ４１ ガイド ５０ 特別入賞口 ５１ 通常入賞口 １００ 変動入賞装置 ２００ 遊戯盤 ３００ パチンコ機

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 パチンコ玉が始動入賞口に入賞すると所
   定回数の開閉を行う開閉部材を有する変動入賞装置と、
   この変動入賞装置内に、開閉部材の開閉中に当該変動入
   賞装置に入ったパチンコ玉が入賞すると大当り状態を形
   成する特別入賞口とを備えたパチンコ機において、 前記変動入賞装置内に、パチンコ玉を貯留する貯留体
   と、この貯留体にパチンコ玉を誘導するレールとを有す
   るステージ部を複数備え、 レールに誘導されたパチンコ玉が貯留体に貯留されたパ
   チンコ玉と当接することにより侵入する入口と、侵入し
   たパチンコ玉を放出する出口とを有する連絡路を前記各
   ステージ部に備えると共に、この連絡路により各ステー
   ジ部を連絡し、 最終のステージ部における連絡路の出口を前記特別入賞
   口に入賞し易い位置に設け、 前記貯留体を、少なくとも特別入賞口にパチンコ玉が入
   賞すると貯留したパチンコ玉を開放するように構成した
   ことを特徴とするパチンコ機。