JPH11299982A - パチンコ遊技機における図柄表示制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パチンコ遊技機における図柄表示装置の「大
当たり」発生状況においてその後の遊技状況を有利に進
める図柄変動時間や抽選確率を変更制御する図柄表示制
御装置を提供すること。 【解決手段】 パチンコ遊技機の遊技盤１０面に設けら
れる大入賞口６内に特定領域入賞口７とは別個に図柄変
動時間や抽選確率を変更させる条件変動口５を備え、大
入賞口６の開放動作中にその条件変動口５に落入した遊
技球数に応じて、その後の遊技状況における図柄表示装
置の図柄変動時間や抽選確率が段階的に変更されるよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技機に
関し、更に詳しくは、パチンコ遊技機の遊技盤面に設け
られる図柄表示装置、特に特別図柄表示装置の「大当た
り」図柄が確定したことにより開放される特別電動役物
である大入賞口内への遊技球の落入状況によってその特
別図柄表示装置の図柄変動時間や「大当たり」が発生す
る抽選確率、或いは普通図柄表示装置の抽選確率等を可
変制御する図柄表示制御装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、この種のパチンコ遊技機において
は、遊技盤の中央に設けられる図柄表示装置（特別図柄
表示装置や普通図柄表示装置）の表示画面によって遊技
者に特別の利益を発生させるものが既に知られている。
例えば、特別図柄表示装置の複数の図柄（数字や絵模様
等）が変動し、停止したときの図柄の組合せによって
「大当たり」と称される場合の条件装置が働き、遊技盤
面の下方に設けられる特別電動役物である大入賞口が所
定のインターバルで連続して開放され、その間に多数の
入賞が得られることにより遊技者に多量の賞品球（以下
「賞球」と称する）が払出されるというものである。

【０００３】このようなパチンコ遊技機によれば、遊技
者は一度「大当たり」の状態を得ると多量の賞球を得る
ことができ、その「大当たり」状態が何回か続くと大勝
できる可能性があることから、「大当たり」が発生する
までの図柄変動時間や「大当たり」が発生する抽選確率
には関心度が高く、遊興心を煽るものとなる。

【０００４】そこで例えば、「大当たり」状態が終了し
た後、次回の「大当たり」発生の抽選確率を高確率に移
行するようにしたものがある。遊技者は再度「大当た
り」の期待が持てるということで射幸心が煽られる。
又、「大当たり状態が終了した後、次回の「大当たり」
発生の抽選確率が高確率に移行すると同時に普通図柄表
示装置や特別図柄表示装置の図柄変動時間を短縮して，
更に「大当たり」の発生の機会を高めるというものもあ
る。

【０００５】更に特開平１０−１５１７７号公報に示さ
れたように「大当たり」状態の終了後に、次回「大当た
り」発生の抽選確率を高確率に移行させ、この高確率で
の「大当たり」が何回か続いた後は、その回数制限に基
づき普通図柄表示装置の図柄変動時間を短縮して、その
後の抽選機会を高めるというものもある。これらは、何
れも遊技内容に変化をもたせて遊技者の興趣を高めよう
というものである。

【０００６】更に又、特開平９−２８５６１４号公報に
示されるように、特別図柄表示装置の図柄変動を開始さ
せる入賞球の記憶個数によって普通図柄表示装置の図柄
変動時間を短縮したり、或いは特別図柄表示装置の次回
の「大当たり」発生の抽選確率を変動させるというもの
もある。これによれば、遊技者はその記憶個数が多くな
るように遊技球を操作し、又、次回も「大当たり」が発
生することを期待して遊技に飽きがこない。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
のパチンコ遊技機は、何れも特別図柄表示装置の「大当
たり」状態の終了後に自動的に高確率の抽選確率へ移行
し、或いは図柄変動時間の短縮へ移行すると言うもので
あるから、結局は「大当たり」状態にあるか否かで遊技
内容が決定してしまい、遊技者に格別の期待感が生じる
わけではない。

【０００８】また、「大当たり」状態中において多量の
入賞による賞球獲得の利益は得られるものの、所定数の
入賞球によってゲームが終了するという比較的簡単なも
のであるから、「大当たり」状態における更なるゲーム
内容の変化というものはなく、遊技者は「大当たり」発
生と同時に遊技への興趣を失っていくということで、何
れの遊技機も顧客吸引の持続性に欠けるというものであ
った。

【０００９】更に、特開平９−２８５６１４号公報のも
のでも、特別図柄表示装置の図柄変動を始動させる入賞
球の記憶個数にのみ関心がいって、大入賞口に入る遊技
球の動きには余り関心がいかないということで遊技に対
する興趣がそれほど沸いてこない。

【００１０】本発明の解決しようとする課題は、遊技盤
面に設けられる図柄表示装置、特に特別図柄表示装置に
「大当たり」が発生することにより遊技者に多量の賞球
を与えるパチンコ遊技機にあって、その「大当たり」の
動作中にも次回の図柄変動時間や「大当たり」が発生す
る抽選確率、或いは通常は一定の抽選確率である普通図
柄表示装置の抽選確率を遊技状況によって変化させるこ
とにより、遊技者を飽きさせることなく、より娯楽性の
高いパチンコ遊技機における図柄表示制御装置を提供す
ることにある。

【００１１】

【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明に係る請求項１に記載のパチンコ遊技機の図柄
表示制御装置は、遊技盤面に設けられる図柄表示装置の
「大当たり」図柄の確定により遊技者に特別の利益が付
与されるパチンコ遊技機において、「大当たり」図柄の
確定により開放される特別電動役物の大入賞口内に遊技
球の落入により「大当たり」以降の遊技内容を変動させ
る条件変動入賞領域を設け、この条件変動入賞領域に遊
技球が落入したことを検知する検知手段と、該検知手段
からの検知信号に基づき前記図柄表示装置の図柄変動時
間を変更させるか、若しくは、図柄表示装置の抽選確率
を変更させる図柄変動時間／抽選確率制御手段を備える
ことを要旨とするものである。

【００１２】上記構成を有する図柄表示制御装置によれ
ば、遊技盤面に設けられる図柄表示装置の「大当たり」
図柄が確定すると特別電動役物が開放されるが、その大
入賞口の開放の間に条件変動入賞領域に遊技球が落入す
ると、それが検知手段により検知され、その検知信号に
よりその後の図柄変動時間を変更させるか、若しくは
「大当たり」発生の抽選確率が変更される。これによっ
て遊技者は「大当たり」状態における遊技内容の変化に
も関心を持ち、また図柄変動時間の短縮や「大当たり」
抽選確率が高確率に移行することにより、「大当たり」
が成立しやすくなることから、「大当たり」への期待感
が高められることにもなる。

【００１３】この場合に、図柄変動時間の短縮か、抽選
確率の高確率への移行のどちらかを採用してもよいし、
その両方を採用してもよい。両方を採用すれば、遊技者
の期待感が一層高められることは言うまでもない。ま
た、遊技盤面に普通図柄表示装置と特別図柄表示装置と
を備えている場合には、この図柄変動時間の短縮や抽選
確率の高確率への移行を特別図柄表示装置に適用する
か、普通図柄表示装置に適用するかは特に限定するもの
ではない。

【００１４】また、請求項２に記載の発明のように、大
入賞口の１回の開放動作中に条件変動入賞領域に落入し
た遊技球の個数をカウントし、このカウント個数が予め
設定した個数に至ったときに図柄変動時間若しくは抽選
確率が変動するようにしてもよい。これによって大入賞
口の開放中に条件変動入賞領域に所定個数の遊技球が落
入しなければ、図柄変動時間や抽選確率は変化しない
し、所定個数の遊技球が落入して初めて図柄変動時間の
短縮や「大当たり」抽選確率の高確率への移行の利益が
得られるものであるから、遊技者は「大当たり」への期
待感から遊興性が更に増すことができる。

【００１５】更に請求項３に記載のパチンコ遊技機の図
柄表示制御装置は、遊技盤面に設けられる図柄表示装置
の「大当たり」図柄の確定により遊技者に特別の利益が
付与されるパチンコ遊技機において、「大当たり」図柄
の確定により開放される特別電動役物の大入賞口内に遊
技球の落入により「大当たり」以降の遊技内容を変動さ
せる条件変動入賞領域を設け、この条件変動入賞領域に
遊技球が落入したことを検知する検知手段と、該検知手
段からの検知信号に基づき前記図柄表示装置の図柄変動
時間を変更させる図柄変動時間制御手段を要旨とするも
のである。

【００１６】上記構成を有する図柄表示制御装置によれ
ば、遊技盤面に設けられる図柄表示装置の「大当たり」
図柄が確定すると特別電動役物が開放されるが、その大
入賞口の開放の間に条件変動入賞領域に遊技球が落入す
ると、それが検知手段により検知され、その検知信号に
よりその後の図柄変動時間を変更させる。これによって
遊技者は「大当たり」状態における遊技内容の変化にも
関心を持ち、また図柄変動時間が短縮されることにより
「大当たり」が成立しやすくなることから、「大当た
り」への期待を持って遊技を楽しむことができる。

【００１７】また、請求項４に記載のパチンコ遊技機の
図柄表示装置は、遊技盤面に設けられる図柄表示装置の
「大当たり」図柄の確定により遊技者に特別の利益が付
与されるパチンコ遊技機において、「大当たり」図柄の
確定により開放される特別電動役物の大入賞口内に遊技
球の落入により「大当たり」以降の遊技内容を変動させ
る条件変動入賞領域を設け、この条件変動入賞領域に遊
技球が落入したことを検知する検知手段と、該検知手段
からの検知信号に基づき前記図柄表示装置の抽選確率を
変更させる抽選確率制御手段を備えることを要旨とする
ものである。

【００１８】上記構成を有する図柄表示制御装置によれ
ば、遊技盤面に設けられる図柄表示装置の「大当たり」
図柄が確定すると特別電動役物が開放されるが、その大
入賞口の開放の間に条件変動入賞領域に遊技球が落入す
ると、それが検知手段により検知され、その検知信号に
よりその後の「大当たり」発生の抽選確率が変更され
る。これによって遊技者は「大当たり」状態における遊
技内容の変化にも関心を持ち、また、「大当たり」抽選
確率が高確率に移行することにより「大当たり」が成立
しやすくなることから、「大当たり」への期待をもって
遊技をたのしむことができる。

【００１９】更に請求項５に記載のパチンコ遊技機の図
柄表示制御装置は、遊技盤面に設けられる図柄表示装置
の「大当たり」図柄の確定により遊技者に特別の利益が
付与されるパチンコ遊技機において、「大当たり」図柄
の確定により開放される特別電動役物の大入賞口内に遊
技球の落入により「大当たり」以降の遊技内容を変動さ
せる条件変動入賞領域を設け、この条件変動入賞領域に
遊技球が落入したことを検知する検知手段と、大入賞口
の１回の開放動作中に条件変動入賞領域に遊技球が落入
した数を前記検出手段からの検出信号によりカウントす
るカウント手段と、該カウント手段によりカウントされ
た遊技球の通過球数に応じて図柄表示装置の抽選確率が
複数段階に亘って切換制御する抽選確率制御手段を備え
ることを要旨とするものである。

【００２０】これにより、大入賞口の開放動作中に条件
変動入賞領域に何個の遊技球が落入したかにより次回の
抽選確率が複数段階に亘って異なるということで、遊技
者は「大当たり」動作中も遊技球の動きを注視し、飽き
ることなく遊技に没頭できる。なお、この場合も図柄表
示装置は特別図柄表示装置と普通図柄表示装置とを備え
ている場合には、どちらに適用しても面白い。

【００２１】

【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面を参照して詳しく説明する。図１は本実施例のパ
チンコ遊技機における遊技盤の正面図（(ａ)遊技盤面上
の各種入賞装置及び図柄表示装置等の配置、(ｂ)図柄表
示装置、(ｃ)第１種特別電動役物である大入賞口部）を
示したものである。このパチンコ遊技機では、遊技盤１
０に構成された遊技領域の中央部に特別図柄表示装置２
が設けられ、その表示画面の上半分領域には、各々個別
に変動可能な左図柄２ａ、右図柄２ｂ、中図柄２ｃが設
けられると共に、下半分領域には各種のキャラクタ図柄
等が表示されるキャラクタ表示部２ｄが設けられる。更
に、前記特別図柄表示装置２の周囲を囲む装飾枠体１４
の上部位置には、７セグメントのデジタル表示により数
字、アルファベット、記号等が表示される普通図柄表示
装置３４が備えられる。

【００２２】また、特別図柄表示装置２の真下位置に
は、普通電動役物である可変翼タイプの第１種始動入賞
口４が設けられ、更にその下方位置には、通常は閉じて
いる第１種特別電動役物である大入賞口６と、この大入
賞口６が開放された時に入賞可能となる特定領域入賞口
７が備えられると共に、その左右には大入賞口６の１回
の開放動作中に所定個数の遊技球が落入することによっ
て、その後の図柄表示装置２の次回図柄変動時の図柄変
動時間、及び次回の「大当たり」抽選確率の条件を変更
する条件変動口５，５を備える。

【００２３】また、前記大入賞口６の左右には、普通入
賞口である左落し入賞口８、右落し入賞口９が設けられ
ると共に、その上部には左袖入賞口１１、右袖入賞口１
２が各々備えられる。これらの入賞口に遊技球が入賞す
ると、第１種始動入賞口４及び左右落し入賞口８，９、
左袖入賞口１１においては６個、右袖入賞口１２におい
ては８個、大入賞口６及び特別領域入賞口７においては
１５個の賞品球が各々払出される。尚、条件変動口５，
５に対しては賞品球の払出は行われないものとする。

【００２４】更に遊技盤１０面には、前記特別図柄表示
装置２の左右側に、左ゲート３２，右ゲート３３が設け
られ、この左右ゲート３２，３３への遊技球の通過に伴
って普通図柄表示装置３４が変動を開始するようになっ
ている。そして、前記左右ゲート３２，３３を通過した
遊技球数はカウントされ、普通図柄表示装置３４の側部
に備えられた図示しない普通図柄用記憶表示ＬＥＤにお
いて最大４個まで記憶され記憶個数はランプの点灯によ
って表示される。

【００２５】なお、この左右ゲート３２，３３を通過し
た遊技球は、特別図柄表示装置２の装飾枠体１４の下側
内縁上に案内されるようになっており、そこにはモータ
駆動によって遊技球を再び落下させる誘導部材３０が配
設される。

【００２６】この遊技盤１０面には、前記各装置及び入
賞口等の他に、遊技者によって弾発発射された遊技球の
落下方向を無作為に変更させたり、その流下速度を変化
させる風車３６，３６及びランプ風車３７，３７等が設
けられている。これにより、弾発発射された遊技球は遊
技盤１０の遊技域内で転動しつつ下方へ落下して行き、
上記した各種入賞口に入賞するか、何処にも入賞しなけ
れば遊技域最下部に開設された排出口３９にて遊技盤１
０の裏側へ排出される。

【００２７】図２は、前記第１種特別電動役物である大
入賞口６が開放された状態を示した斜視図である。特定
領域入賞口７、及びその両サイドに設けられる条件変動
口５，５には、遊技球が係留されやすいように各々ガイ
ド片５ｄ，５ｄが備えられ、特定領域入賞口７と条件変
動口５，５との間には、これらの入賞口や条件変動口に
入らなかった遊技球が大入賞口６へ入賞するための遊技
球１個分よりやや大きめの幅空間が設けられている。

【００２８】そして、この条件変動口５，５には遊技状
況に応じて開閉動作を行う条件変動扉５ａ、５ａが各々
備えられる。更に特定領域入賞口７には特定領域扉７ａ
が備えられ、こちらも遊技状況に応じて開閉動作を行う
ように構成される。

【００２９】図３は、遊技盤１０面の各種入賞口やゲー
トを通過した遊技球の遊技盤裏面における流出経路及び
各種スイッチ類やソレノイド類等の配置状態を示した図
である。図示されるように、第１種始動入賞口４、左落
し入賞口８、左袖入賞口１１に入賞した入賞球は、傾斜
板状の入賞球集合路（入賞球集合板）５０上に落下し、
その傾斜下端位置に設けられる同じ傾斜板状の入賞球誘
導路（入賞球誘導板）５２を介して入賞球（セーフ球）
排出機構部９０へと誘導される。また、大入賞口６、特
定領域入賞口７、右落し入賞口９、右袖入賞口１２に入
賞した入賞球は直接入賞球誘導路５２上に落下し、セー
フ球排出機構部９０へ誘導されるように構成されてい
る。

【００３０】そして、前記第１種始動入賞口４における
入賞球の流出経路には、その入賞を検知する第１種始動
口用スイッチ５４が設けられる。また、前記大入賞口６
における入賞球の流出経路には、その入賞球数をカウン
トするカウント用スイッチ５６が設けられ、前記特定領
域入賞口７における入賞球の流出経路には、その入賞を
検知する特定領域用スイッチ５８が設けられる。また、
前記条件変動口５，５に落入した遊技球の流出経路に
は、その落入を検知する条件変動口用スイッチ６０が設
けられる。更に前記左右ゲート３２，３３における遊技
球の通過経路には、その通過を検知する左ゲート用スイ
ッチ６２及び右ゲート用スイッチ６４が設けられる。

【００３１】更に、第１種始動入賞口４を開閉動作させ
る普通電動役物開放用ソレイノイド７０や大入賞口６を
開閉動作させる大入賞口開放用ソレノイド７２、更には
特定領域入賞口７の特定領域扉７ａを開閉動作させる特
定領域扉開放用ソレノイド７６及び、条件変動口５，５
の条件変動扉５ａ，５ａを開閉動作させる条件変動扉開
放用ソレノイド７４が設けられる。更に装飾枠体５５の
内側下部に設けられた誘導部材３０を上下動作するため
の誘導部材駆動用モータ７８も設けられる。

【００３２】一方、前記右袖入賞口１２における入賞球
の流出経路には入賞検出用スイッチ８０が設けられ、こ
の検出スイッチ８０の検知信号に基づいて図示しない賞
球払出機構部から８個の賞球が払出される。また、前記
第１種始動入賞口４に設けられる前述した第１種始動口
用スイッチ５４の検出信号によって６個の賞球が払出さ
れ、更に、前記大入賞口６に設けられるカウント用スイ
ッチ５６及び特定領域用スイッチ５８から検出信号があ
れば、１５個の賞球が払出されるように構成される。

【００３３】なお、前記左右落し入賞口８，９及び左袖
入賞口１１における入賞球の流出経路には入賞検出用ス
イッチは設けられていないが、セーフ球排出機構部９０
に設けられるセーフ球検出スイッチ９２により入賞球の
合計個数がカウントされるので、その個数差分だけ６個
ずつの賞球が払出されるようになっている。

【００３４】図４は本実施例の説明に必要な各種制御基
板やスイッチ類、ソレノイド類等の電気的接続関係を示
す制御ブロック図である。この制御ブロック図でもわか
るように、特別図柄表示装置２の特別図柄制御基板２ｅ
は主制御基板１９ａに接続され、普通図柄表示装置３４
の普通図柄制御基板３４ａは中継基板１９ｂを介して主
制御基板１９ａに接続されている。

【００３５】また、左右ゲート３２，３３への遊技球の
通過を検知する左ゲート用スイッチ６２、右ゲート用ス
イッチ６４、第１種始動入賞口４への入賞を検知する第
１種始動口用検出スイッチ５４、普通電動役物開放用ソ
レノイド７０、誘導部材駆動用モータ７８等も前記中継
基板１９ｂを介して主制御基板１９ａに接続される。

【００３６】更に、大入賞口６への遊技球の入賞を検知
するカウント用スイッチ５６、特定領域用スイッチ５８
の他、条件変動口５，５への遊技球の落入を検知する条
件変動口用スイッチ６０，６０も設けられ、更には大入
賞口開放用ソレノイド７２、特定領域扉開放用ソレノイ
ド７６及び、条件変動口５，５の条件変動扉５ａ、５ａ
を開閉する条件変動扉開放用ソレノイド７４，７４等
も、大入賞口基板１９ｃ及び前記中継基板１９ｂを介し
て主制御基板１９ａに接続される。

【００３７】一方、主制御基板１９ａと接続されるＣＲ
賞球払出制御基板１９ｄには、セーフ球排出機構部９０
に設けられるセーフ球検出スイッチ９２、セーフ球排出
ソレノイド等が直接接続される他、図示しないが賞球払
出機構部に設けられる賞球モータ及び賞球払出個数を検
知するフォトセンサ等が間接的に接続されている。

【００３８】図５は、本遊技機の動作を示したフローチ
ャートである。遊技開始に伴って発射された遊技球が遊
技盤１０に設けられた左右ゲート３２，３３の何れかを
通過すると（Ｓ１０、Ｓ１２「ＹＥＳ」）、普通図柄表
示装置３４が変動を開始する（Ｓ１４）。この普通図柄
表示装置３４に表示される図柄は「１〜９」までの数字
が設定され、そのうち「１，３，５，７，９」は「当た
り図柄」と称されて次の遊技状況を発生させる契機とな
る。

【００３９】又、遊技球が前記ゲート３２，３３を通過
せずに遊技盤１０に設けられた各入賞口のうち何れかの
入賞口に入賞する（Ｓ１２「ＮＯ」、Ｓ１６）と、その
入賞口毎に設定された個数の賞球が払出され（Ｓ１６
「ＹＥＳ」、Ｓ１８）、入賞しなければ「はずれ」とな
り（Ｓ２０）、排出口３９から排出される。

【００４０】前記普通図柄表示装置３４は、変動を開始
してから６秒が経過すると停止し、「１〜９」までの何
れかの図柄（数字）を表示する。そして、普通図柄表示
装置３４が「当たり」図柄（１，３，５，７，９の何れ
か）を表示した（Ｓ２２「ＹＥＳ」）場合は、第１種始
動入賞口４が０．３秒間の開放を１回行い（Ｓ２４）、
ここへ遊技球が入賞すると（Ｓ２６「ＹＥＳ」）、第１
種始動口用スイッチ５４からの検知信号により６個の賞
球が払出され、更に特別図柄表示装置２の各図柄２ａ、
２ｂ、２ｃが変動を開始する（Ｓ２８）。但し、前記第
１種始動入賞口４に遊技球が入賞せず（Ｓ２６「Ｎ
Ｏ」）に、他入賞口に遊技球が入賞した場合は、Ｓ１６
に示した動作を行うことになる。

【００４１】そして、前記各図柄２ａ、２ｂ、２ｃが変
動を開始してから５．８秒が経過すると停止し、図柄を
表示する。ここで表示された図柄の組合せが表１に示す
何れかの組合せであった場合（Ｓ３０「ＹＥＳ」）は、
「大当たり」と称される特別の遊技状況が発生し条件装
置が作動する（Ｓ３２）。尚、前記Ｓ２２において普通
図柄表示装置３４が「当たり」を表示しなかった場合
（Ｓ２２「ＮＯ」）、及び前記Ｓ２８において特別図柄
表示装置２が表１に示した「大当たり」を表示しなかっ
た場合（Ｓ３０「ＮＯ」）は、「はずれ」と称され（Ｓ
３４）遊技状況は変化しない。

【００４２】

【表１】

【００４３】図６は「大当たり」発生に伴う条件装置の
作動を示したフローチャートである。条件装置が作動す
ると大入賞口６が開放され（Ｓ４０）、「大当たり」に
伴う特別の遊技状況が開始する。この大入賞口６は、開
放してから２０秒間経過するか、又は、大入賞口６に遊
技球が１０個入賞するかの何れかの遊技状況が発生する
毎（Ｓ４２「ＹＥＳ」）に、又は特定領域入賞口７を遊
技球が１個通過する毎（Ｓ４４「ＹＥＳ」）に閉じられ
る（Ｓ４６）。

【００４４】なお、前記Ｓ４４に示した特定領域入賞口
７に遊技球が通過しなければ（Ｓ４４「ＮＯ」）、前記
Ｓ４２及びＳ４４に示した遊技状況が発生するまで前記
動作を繰り返す。そして、この大入賞口６の開放回数が
１６回に至るまで前記動作を繰り返し（Ｓ４８「Ｎ
Ｏ」）、１６回に至れば条件装置の作動を終了する（Ｓ
５０）ように構成される。

【００４５】図７は、本遊技機における条件変動口５へ
の遊技球の落入による「大当たり」の抽選確率及び図柄
変動時間の変動における第１の実施例を示した制御フロ
ーチャートである。「大当たり」の発生により条件装置
が作動する（Ｓ６０）と、大入賞口６の内部に設けられ
る条件変動口５，５も同時に開放され（Ｓ６２）、それ
と共に条件変動口５，５，への遊技球の落入を検出する
図示しないカウンタ値が更新される。そして、開放され
た条件変動口５，５に遊技球が落入する毎にカウンタ値
が加算される（Ｓ６４「ＹＥＳ」、Ｓ６６）。

【００４６】そして、前記「大当たり」による条件装置
の作動が終了するまで前記動作を繰り返し（Ｓ６８「Ｎ
Ｏ」）、前記作動が終了すると（Ｓ６８「ＹＥＳ」）共
に前記条件変動口５，５への遊技球の落入個数を判別
し、落入個数が５個以上であれば（Ｓ７０「ＹＥ
Ｓ」）、次回における特別図柄表示装置２の図柄変動時
間が短縮され、且つ、「大当たり」が発生する抽選確率
は高確率へと移行（Ｓ７２）する。そして、前記落入個
数が５個未満であれば（Ｓ７０「ＮＯ」）、特別図柄表
示装置２の図柄変動時間は変動せず（５．８秒）、その
まま長い時間とされ、且つ「大当たり」が発生する抽選
確率も低確率のままである（Ｓ７４）。尚、この低確率
及び高確率における変動内容は、表２（ａ）「当たり」
及び「大当たり」が発生する抽選確率、（ｂ）第１種始
動入賞口４の開放時間及び開放回数、（ｃ）特別図柄表
示装置２の図柄変動時間に各々示す。

【００４７】

【表２】

【００４８】以上、第１の実施例にて説明したように、
大入賞口６の内部に設けた条件変動口５．５への遊技球
の落入個数によって遊技条件が変動するように設定され
る。具体的には、遊技球の落入個数が５個以上であれば
特別図柄表示装置２の各図柄２ａ、２ｂ、２ｃの図柄変
動時間が５．０秒に短縮され、抽選確率は５／３３７へ
と向上する。更に、第１種始動入賞口４の開放時間は
１．７秒間の開放が３回に設定される。そして、この落
入個数が５個を越えなければ、遊技条件は変動されるこ
となく初期設定のままである。

【００４９】また、これらの第１の実施例においては、
大入賞口６の開放動作中に条件変動口５，５に遊技球が
５個以上落入した場合には、特別図柄表示装置２の図柄
変動時間の短縮と、「大当たり」が発生する抽選確率の
高確率への移行が同時に行われるが、どちらか一方のみ
が行われるものであってもよい。

【００５０】次に、第２の実施例は、前記条件変動口５
への遊技球の落入により、特別図柄表示装置２の図柄変
動時間が短縮される場合の例である。図８は、前記条件
変動口５，５へ落入した遊技球が、予め設定された所定
個数に達した時に、特別図柄表示装置２の図柄変動時間
の設定する場合のフローチャートである。大入賞口６に
設けられた条件変動口５、５に遊技球が落入する（Ｓ８
０「ＹＥＳ」）と、その落入個数はカウントされ順次加
算されていく（Ｓ８２）。この図柄変動時間は、１回の
「大当たり」動作中に条件変動口５，５に落入した遊技
球の個数が、予め設定された所定の個数（例えば５個）
に達した場合（Ｓ８４「ＹＥＳ」）に、従来よりも短縮
して設定された図柄変動時間（例えば５．８秒から５．
０秒）に変動される（Ｓ８６）。

【００５１】尚、前記条件変動口５，５に遊技球が落入
しない場合（Ｓ８０「ＮＯ」）、及び、落入しても所定
個数に達しない場合（Ｓ８４「ＮＯ」）は、図柄変動時
間は初期設定のまま変動せず、次回特別図柄表示装置２
における図柄変動時間は長いまま（例えば５．８秒）と
される。

【００５２】図９は、更に第３の実施例として、前記条
件変動口５，５へ落入した遊技球が所定個数（例えば５
個）に達した時に、特別図柄表示装置２に「当たり」が
発生する抽選確率を変動し設定する場合のフローチャー
トである。この実施例においては、条件変動口５，５に
遊技球が落入する（Ｓ９０「ＹＥＳ」）と、その落入個
数はカウントされ順次加算されていく（Ｓ９２）。そし
て、このカウントされた落入個数（Ｋの値）が、所定の
カウント数（例えば５個）に至れば（Ｓ９４「ＹＥ
Ｓ」）、次回の特別図柄表示装置２の「大当たり」発生
の抽選確率が高確率へと移行（即ち５／３３７）する
（Ｓ９６）。

【００５３】また、前記条件変動口５，５に遊技球が落
入しなかった場合（Ｓ９０「ＮＯ」）、及び落入した遊
技球のカウント数がＳ９４にて設定されたカウント個数
に達していなかった場合（Ｓ９４「ＳＮＯ」）は、抽選
確率は変動せず、初期設定のままとされ、その場合の次
回の特別図柄表示装置２の「大当たり」が発生する抽選
確率は、１／３３７とされる。

【００５４】図１０は、更に第４の実施例として、前記
条件変動口５，５に落入した遊技球の個数によって、次
回普通図柄表示装置３４における抽選確率を変動し設定
するフローチャートである。この実施例では、前記した
ように条件変動口５，５に遊技球が落入する（Ｓ１００
「ＹＥＳ」）と、その落入個数はカウントされ順次加算
される（Ｋ＝Ｋ＋１、Ｓ１０２）。そして、このカウン
ト数が「０」の間、つまり条件変動口５，５に遊技球の
落入がない場合（Ｓ１００「ＮＯ」、Ｓ１０４「ＹＥ
Ｓ」）は、抽選確率は１／１０に設定される（Ｓ１０
６）。また、条件変動口５，５に遊技球が落入し、その
個数が「１」〜「３」個の場合（Ｓ１０４「ＮＯ」、Ｓ
１０８「ＹＥＳ」）は、抽選確率は１／５に設定される
（Ｓ１０４）。

【００５５】更に、落入した遊技球の個数が「４」〜
「７」個であれば抽選確率は１／２が設定され（Ｓ１０
８「ＮＯ」、Ｓ１１０「ＹＥＳ」、Ｓ１１１）、「８」
個以上の遊技球が落入すれば、その抽選確率は９／１０
が設定される（Ｓ１１０「ＮＯ」、Ｓ１１２「ＹＥ
Ｓ」、Ｓ１１３）。そして、条件装置の作動が終了する
までの間（Ｓ１１４「ＮＯ」）上記カウントを繰り返
し、その間に条件変動口５，５に遊技球が落入し、その
カウント数が変動すれば、その個数別部設定された抽選
確率へと変動する。なお、この場合に特別図柄表示装置
２の図柄変動時間と抽選確率は、前記図８及び図９にて
示したように、条件変動口５，５への落入球数が５個以
上になれば、図柄変動時間が短縮されると共に抽選確率
は高確率へと移行し、５個未満であれば図柄変動時間の
短縮及び抽選確率の移行は発生しないようにする。表３
に前記遊技球の落入個数別に設定された普通図柄表示装
置３４における「当たり」の抽選確率を一覧表にて示
す。

【００５６】

【表３】

【００５７】以上、第４の実施例に示したように、条件
変動口５，５に落入した遊技球数別に抽選確率を細分し
て設定し、落入がなければ抽選確率は１／１０、落入個
数が１〜３個であれば１／５、４〜７個であれば１／
２、８個以上であれば９／１０に設定される。このよう
に落入個数によって図柄変動時間や抽選確率等が変動
し、更にこの抽選確率は順次高確率に設定されることか
ら、遊技者は「大当たり」の発生確率が高くなることを
感じつつ期待しながら遊技を継続することができる。

【００５８】本発明によれば、図柄表示装置によっても
たらされる「大当たり」動作中において、遊技者に対し
特別な遊びを設定付加できる効果を生じる。本発明は、
上記した実施の形態に何ら限定されるものではなく、本
発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能であ
る。例えば、上記実施例においては、普通図柄表示装置
及び特別図柄表示装置の図柄変動時間、抽選確率の変動
おける実施例を別個に説明したが、これらの実施例を全
て採用するというものであってもよい。また、変動契機
となる遊技状況の追加変更等は適宜可能であり、それに
よって更に遊興性が増し遊技者の興趣が一層高められ
る。

【００５９】

【発明の効果】本発明の請求項１に記載されるパチンコ
遊技機の図柄表示制御装置によれば、図柄変動装置の
「大当たり」状態において、大入賞口に設けられる条件
変動口に落入する遊技球の個数によって次の遊技状況に
おける図柄表示装置の図柄変動時間や、抽選確率が変更
設定されるため、遊技者は次回への期待感を持ちつつ遊
技を継続でき、また、「大当たり」が発生している場合
においても、更に次の遊技を有利な条件で進めようとゲ
ームに熱中することになるので、遊技者の満足度を高め
ることができる。

【００６０】この場合に、請求項２に記載の発明のよう
に、条件変動口へ落入した遊技球数をカウントし、その
カウント値が予め設定した所定個数に達した時に図柄表
示装置の図柄変動時間や抽選確率を変動させるようにす
れば、遊技の制御動作がスムーズに、且つ確実性を持っ
て行われる利点がある。

【００６１】又、請求項３に記載のパチンコ遊技機にお
ける図柄表示制御装置によれば、図柄変動装置の「大当
たり」状態において、大入賞口に設けられる条件変動口
に落入する遊技球の個数によって次の遊技状況における
図柄表示装置の図柄変動時間が設定制御され、更に請求
項４に記載の発明のように、抽選確率が設定制御される
ことにより、遊技者は常に次回への期待感を持ちつつ遊
技を継続することができる。また、「大当たり」発生中
も、更に次の遊技を有利な条件で進めようとゲームに熱
中することになるので、遊技者の満足度を高めることが
できる。

【００６２】また、請求項５に記載のパチンコ遊技機に
おける図柄表示制御装置によれば、図柄表示装置の「大
当たり」状態において、大入賞口内の条件変動口への遊
技球の落入個数によって、抽選確率が段階的に複数設定
されるものであるから、遊技者はその後の遊技状況を有
利に進めるためにも遊技球の動きに注視することにな
り、より一層遊興性が増すと共に、遊技者の興趣が一層
高められる。

【００６３】かくして、本発明のパチンコ遊技機によれ
ば、図柄表示装置の図柄変動時間、或いは抽選確率が遊
技者が最も注目する図柄表示装置の「当たり」及び「大
当たり」の発生状況において変動することにより、遊技
者は興趣を増し、またその後の遊技において多量の賞球
を得る可能性を有することから、遊技者の射幸心を惹起
し遊技産業の発展に一層寄与し得るものである。

【図面の簡単な説明】

【図１(ａ)，(ｂ)，(ｃ)】本発明の一実施の形態におけ
るパチンコ遊技機の遊技盤正面図である。

【図２】図１に示した遊技盤面における大入賞口の開放
状態を示した斜視図である。

【図３】本遊技機の裏面における遊技球の流出経路及び
各種スイッチ類やソレノイド類等の配置図である。

【図４】本遊技機における各スイッチ類と主制御基板間
における電気的接続を示す制御ブロック図である。

【図５】本遊技機全体の動作を示したフローチャートで
ある。

【図６】本遊技機における条件装置の作動を示したフロ
ーチャートである。

【図７】本遊技機における抽選確率及び図柄変動時間の
変動における第１の実施例を示したフローチャートであ
る。

【図８】本遊技機における特別表示装置の図柄変動時間
切換制御における第２の実施例を示したフローチャート
である。

【図９】本遊技機における特別図柄表示装置の抽選確率
切換制御における第３の実施例を示したフローチャート
である。

【図１０】本遊技機における普通図柄表示装置の抽選確
率切換制御における第４の実施例を示したフローチャー
トである。

【符号の説明】

２ 特別図柄表示装置 ４ 第１種始動入賞口 ５ 条件変動口 ６ 大入賞口 ７ 特定領域入賞口 １０ 遊技盤 ３４ 普通図柄表示装置 ５６ カウント用スイッチ ５８ 特定領域用スイッチ ６０ 条件変動口用スイッチ

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 遊技盤面に設けられる図柄表示装置の
   「大当たり」図柄の確定により遊技者に特別の利益が付
   与されるパチンコ遊技機において、「大当たり」図柄の
   確定により開放される特別電動役物の大入賞口内に遊技
   球の落入により「大当たり」以降の遊技内容を変動させ
   る条件変動入賞領域を設け、この条件変動入賞領域に遊
   技球が落入したことを検知する検知手段と、該検知手段
   からの検知信号に基づき前記図柄表示装置の図柄変動時
   間を変更させるか、若しくは、図柄表示装置の抽選確率
   を変更させる図柄変動時間／抽選確率制御手段を備える
   ことを特徴とするパチンコ遊技機における図柄表示制御
   装置。
2. 【請求項２】 前記大入賞口の一回の開放動作中に前記
   条件変動入賞領域に遊技球が落入した数を前記検知手段
   からの検知信号によりカウントするカウント手段と、該
   カウント手段によりカウントされた遊技球の通過球数が
   所定個数になったときに前記図柄変動時間／抽選確率制
   御手段を起動させる個数判定起動手段を備えることを特
   徴とする請求項１に記載のパチンコ遊技機における図柄
   表示制御装置。
3. 【請求項３】 遊技盤面に設けられる図柄表示装置の
   「大当たり」図柄の確定により遊技者に特別の利益が付
   与されるパチンコ遊技機において、「大当たり」図柄の
   確定により開放される特別電動役物の大入賞口内に遊技
   球の落入により「大当たり」以降の遊技内容を変動させ
   る条件変動入賞領域を設け、この条件変動入賞領域に遊
   技球が落入したことを検知する検知手段と、該検知手段
   からの検知信号に基づき前記図柄表示装置の図柄変動時
   間を変更させる図柄変動時間制御手段を備えることを特
   徴とするパチンコ遊技機における図柄表示制御装置。
4. 【請求項４】 遊技盤面に設けられる図柄表示装置の
   「大当たり」図柄の確定により遊技者に特別の利益が付
   与されるパチンコ遊技機において、「大当たり」図柄の
   確定により開放される特別電動役物の大入賞口内に遊技
   球の落入により「大当たり」以降の遊技内容を変動させ
   る条件変動入賞領域を設け、この条件変動入賞領域に遊
   技球が落入したことを検知する検知手段と、該検知手段
   からの検知信号に基づき前記図柄表示装置の抽選確率を
   変更させる抽選確率制御手段を備えることを特徴とする
   パチンコ遊技機における図柄表示制御装置。
5. 【請求項５】 遊技盤面に普通図柄表示装置と特別図柄
   表示装置とを備え、図柄表示装置の「大当たり」図柄の
   確定により遊技者に特別の利益が付与されるパチンコ遊
   技機において、「大当たり」図柄の確定により開放され
   る特別電動役物の大入賞口内に遊技球の落入により「大
   当たり」以降の遊技内容を変動させる条件変動入賞領域
   を設け、この条件変動入賞領域に遊技球が落入したこと
   を検知する検知手段と、前記大入賞口の１回の開放動作
   中に前記条件変動入賞領域に遊技球が落入した数を前記
   検出手段からの検出信号によりカウントするカウント手
   段と、該カウント手段によりカウントされた遊技球の通
   過球数に応じて普通前記図柄表示装置の抽選確率を複数
   段階に亘って切換制御する抽選確率切換制御手段を備え
   ることを特徴とするパチンコ遊技機における図柄表示制
   御装置。