JPH0647128Y2 - クリップを有するサンドイッチ成形品 - Google Patents

クリップを有するサンドイッチ成形品

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JPH0647128Y2
JPH0647128Y2 JP1989012539U JP1253989U JPH0647128Y2 JP H0647128 Y2 JPH0647128 Y2 JP H0647128Y2 JP 1989012539 U JP1989012539 U JP 1989012539U JP 1253989 U JP1253989 U JP 1253989U JP H0647128 Y2 JPH0647128 Y2 JP H0647128Y2
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彰浩 吉田
浩 向井
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は,挿入性及び耐久性に優れたクリップを有する
合成樹脂製のサンドイッチ成形品に関する。
〔従来技術〕
一般に,プラスチックス(合成樹脂)製の成形品は,こ
れを他物体である相手材に取付ける場合,その取付け部
に貫通孔を設け,該貫通孔を通じてビス,ボルトナット
等により固定している。
第5図は、自動車にマッドガード2を取付ける場合の例
を示している。従来,該マッドガード2は,車輪45の後
方において,車体4の外板41に,ボルトナット31,32,33
により固定している。
〔解決しようとする課題〕
しかし,この取付けの際には,外板41にマッドガード2
を当て,両者の貫通孔の位置合わせを行い,その後ボル
トを挿通しなければならない。また,マッドガードの取
付け作業は上記のごとく狭い場所において行わねばなら
ず,上記作業を行い難い。また,マッドガードに限らず
各種成形品においても同様な問題を生ずることがある。
そこで,本考案者らは,第6図に示すごとく,取付け部
をクリップ方式とすることを考えた。即ち,プラスチッ
ク成形品9の本体91に,その取付け部にクリップ92を一
体的に設けることである。そして,取付けに当たっては
該クリップを相手部材95の貫通孔951に嵌合させる。
しかし,この場合,本体91及びクリップ92は,剛性確保
のために硬質材によって一体的に形成されている。その
ため,上記のごとく貫通孔に嵌合する場合にはクリップ
92を挿入し難い。また,本体91と相手部材95とが互いに
振動等によって変動する場合には,クリップ92が振動を
直接受けると共に,相手部材95との摺動,当接により,
クリップの軸部にクラックが生じ,この部分に応力が集
中して,使用中にクリップが折損することもある。
本考案は,上記問題点に鑑み,挿入性及び耐久性に優
れ,また取付け性の優れたクリップを有する合成樹脂製
のサンドイッチ成形品を提供しようとするものである。
〔課題の解決手段〕
本考案は,成形品本体と該成形品本体から突設したクリ
ップとを有する合成樹脂製のサンドイッチ成形品であっ
て,上記クリップは合成樹脂の硬質材からなるコア層
と,該コア層を被覆する合成樹脂の軟質材からなる表皮
層とにより構成され,かつクリップの上記コア層は,上
記成形品本体における合成樹脂の硬質材からなるコア層
と連続して一体的に構成されていることを特徴とするク
リップを有するサンドイッチ成形品にある。
本考案においてクリップとは,成形品本体から突設され
て,先端部に頭部を有し,該頭部を取付け相手材の貫通
孔に嵌合させて固定する取付け部をいう。また,本考案
においては,成形品の全体がクリップを含めて硬質材の
コア層とその表面を覆う軟質材の表皮層とからなるサン
ドイッチ構造であること,或いはクリップ及びその周囲
のみが上記サンドイッチ構造であることいずれでも良
い。
上記コア層を構成する合成樹脂の硬質材としては,ABS樹
脂,硬質PVC樹脂,タルク等のフィラー入りのポリプロ
ピレン樹脂などがある。また,これら樹脂にグラスファ
イバー等を混入させた合成樹脂などもある。
また,表皮層を構成する合成樹脂の軟質材としては,ポ
リプロピレンにEPDM(エチレン・プロピレン・ジエン共
重合物)をブレンドした樹脂,エチレン・ビニル・アセ
テート樹脂,SEBS(スチレン・エチレン・ブタジエン・
スチレン)樹脂,SBS(スチレン・ブタジエン・スチレ
ン)樹脂,軟質PVC樹脂などがある。
〔作用及び効果〕
本考案の合成樹脂製のサンドイッチ成形品においては,
取付け部であるクリップが,合成樹脂の硬質材のコア層
と,その表面に形成した合成樹脂の軟質材の表皮層とか
らなる。
そのため,その内部は剛性を有するが表面は弾性を有す
る。それ故,該成形品を相手材に取付けるときには,ク
リップを容易に挿入することができ,挿入性,取付性に
優れている。また,挿入後は,硬質材のコア層により,
成形品を相手材に対して強固に固定しておくことができ
る。
また,クリップの表面が軟質材であるため,相手材に傷
をつけることもない。また,軟質材の表皮層によって,
成形品及び相手材における振動を吸収できる。また,そ
のために,クリップのコア層に応力集中や無理な負担が
かからず,クラックを生じることもなく,耐久性に優れ
ている。
また,本考案のサンドイッチ成形品は上記構成を有する
ので,成形品本体とクリップとにおけるコア層を一体的
に成形することができ,成形品本体とクリップとを接着
剤,融着等により,接合する場合に比較して低コストで
作製することができる。
また,成形品に上記クリップと,これとは別の固定用の
貫通孔とを設け,該クリップと従来方式のボルト止めと
により相手材に固定することもできる。この場合には,
取付けの際に,まず1つのクリップを相手材に挿入すれ
ば,他のクリップ及び貫通孔は容易に位置合わせを行う
ことができ取付性に優れている。即ち,クリップによ
り,いわゆる仮止めをすることができる。
したがって,本考案によれば,挿入性,耐久性及び取付
け性に優れた,クリップを有する合成樹脂製のサンドイ
ッチ成形品を提供することができる。
〔実施例〕
本考案を,自動車用のマッドガードに適用した例につ
き,第1図〜第3図を用いて説明する。
本例のマッドガード5は,本体51とその下方に設けた下
片52とよりなる。下片52の上方には,車体の外板41を挿
入するための凹所521を有する。本体51の上方には,本
体より突設し頭部を有するクリップ55を設ける。また,
本体51の中央部付近には,貫通孔56,56を設ける。
該マッドガード5は,上記本体51及びクリップ55が,と
もに合成樹脂によって作製されたサンドイッチ構造を有
し,下片52は合成樹脂の軟質材のみにより構成してあ
る。即ち,本体51及びクリップ55は,第3図に示すごと
く,合成樹脂の硬質材11からなるコア層と,その表面に
形成した合成樹脂の軟質材12からなる表皮層とよりな
る。そして,上記本体51のコア層とクリップ55のコア層
とは,共に同じ合成樹脂の硬質材11によって,連続的一
体的に構成されている。また,表皮層も同様に連続的一
体的に形成されている。
また,クリップ55の頭部折曲部551は軟質材12のみより
なる。また,貫通孔56,56の部分も第4図に示すごと
く,サンドイッチ構造を有し,硬質材11のコア層の間に
穴があり,その壁面も軟質材12の表皮層によって覆われ
ている。
上記マッドガードは,サンドイッチ成形法によって製造
する。また,上記貫通孔は,成形品の成形型のキャビテ
ィ内に中子ピンを設けておくことにより形成できる。即
ち,キャビティ内には,まず合成樹脂の軟質材が射出さ
れ,次いで該軟質材中に合成樹脂の硬質材が注入され全
体が形成される。
このとき,まず軟質材が前方に押されていくので,軟質
材が上記貫通孔形成用の中子ピンの回りに先に到達し,
該中子ピンの周りで冷却固化する。そして,その後硬質
材が中子ピンの回りに到達して軟質材を更に前方へ押し
出す。しかし,このとき,中子ピン回りの固化した軟質
材はそのまま残る。それ故,第4図に示すごとく,貫通
孔の側壁にも軟質材の表皮層が形成されるのである。
本例のマッドガードは,上記構成を有するので,車体の
外板に取付け際には,クリップ55を外板の貫通孔内に挿
入し,次いでマッドガード中央の貫通孔56,56と外板の
貫通孔の間にボルトを挿通して両者を固定する。上記ク
リップはその表面が柔らかく,弾性を有する。そのた
め,車体の外板に設けたクリップ挿入用の貫通孔内に容
易に挿入することができ,挿入性に優れている。また,
クリップ55及び貫通孔56の周囲は軟質材によって覆われ
ているため,自動車の振動は上記軟質材により吸収さ
れ,マッドガードに負担がかからない。また,マッドガ
ードの下片52に路石等による衝撃が加わったときでも,
下片側はボルトにより強固に固定されているので,マッ
ドガードが脱落することはない。また,挿入後は硬質材
のコア層により,マッドガードを強固に保持できる。
また,本例のマッドガードは,上方にはクリップを,下
方には貫通孔を設けたので,マッドガードの取付けに当
たっては,まず上方のクリップを車体外板に嵌合する。
これによって,下方の貫通孔56,56と外板の貫通孔との
位置合わせが容易となる。それ故,狭い場所での取付け
作業が楽になる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は実施例のマッドガードを示し,第1図
は側面図,第2図は正面図,第3図は第2図のA−A線
矢視断面図,第4図は第2図のB−B線矢視断面図,第
5図は従来のマッドガードの取付状態を示す図,第6図
は従来のクリップを示す断面図である。 11……硬質材, 12……軟質材, 2,5……マッドガード, 51……本体, 52……下片, 55……クリップ, 56……貫通孔,

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】成形品本体と該成形品本体から突設したク
    リップとを有する合成樹脂製のサンドイッチ成形品であ
    って, 上記クリップは合成樹脂の硬質材からなるコア層と,該
    コア層を被覆する合成樹脂の軟質材からなる表皮層とに
    より構成され, かつクリップの上記コア層は,上記成形品本体における
    合成樹脂の硬質材からなるコア層と連続して一体的に構
    成されていることを特徴とするクリップを有するサンド
    イッチ成形品。
JP1989012539U 1989-02-03 1989-02-03 クリップを有するサンドイッチ成形品 Expired - Fee Related JPH0647128Y2 (ja)

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