JP3218751B2 - Frpにおけるインサート成形法 - Google Patents

Frpにおけるインサート成形法

Info

Publication number
JP3218751B2
JP3218751B2 JP31599292A JP31599292A JP3218751B2 JP 3218751 B2 JP3218751 B2 JP 3218751B2 JP 31599292 A JP31599292 A JP 31599292A JP 31599292 A JP31599292 A JP 31599292A JP 3218751 B2 JP3218751 B2 JP 3218751B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insert
glass fiber
mold
frp
stud bolt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP31599292A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06143338A (ja
Inventor
行雄 並木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Isuzu Motors Ltd filed Critical Isuzu Motors Ltd
Priority to JP31599292A priority Critical patent/JP3218751B2/ja
Publication of JPH06143338A publication Critical patent/JPH06143338A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3218751B2 publication Critical patent/JP3218751B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、FRP製品をRTMな
どにより成形する際に、スタッドボルトなどのインサー
トを一体的成形する成形法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近時、FRP(ガラス繊維強化樹脂)製
品が自動車の外板等の各種成形品に使用されるようにな
った。例えばエンジンフ−ドをFRP製とする場合に
は、成形品の剛性、強度等を確保するため、ガラス繊維
等の強化用繊維を複数枚重ねて予めマット状に成形し、
このガラス繊維マットを金型にセットし、型内に溶融樹
脂を注入して成形するレジントランスファ成形(以下、
RTMという)が採用されている。FRP製エンジンフ
ードの成形の場合には、ボデーへの取付用ヒンジを固定
するためのスタッドボルトを一体的に成形する必要があ
る。このスタッドボルトは、図4に示すように、スタッ
ドボルト13に座板14を嵌合したものを使用し、この
スタッドボルトのRTMによるFRP製品への一体成形
は、次の方法で行われている。
【0003】RTMに使用する成形型は、図5に示すよ
うに、製品の裏面を成形するコア型11と外表面を成形
するキャビ型12とからなり、各型は通常電鋳殻を使用
して成形面を構成する。スタッドボルト13は、発泡ウ
レタンなどの発泡体で補強用のコア材10を成形する際
に、ボルトの頭部と座金14を埋め込んで予め成形し、
このコア材10の両側にガラス繊維マット15,16を
配設して金型にセットする。コア型11には、コア材1
0をセットするための凹部を形成し、コア材10に埋設
したボルト13のねじ部にシリコンゴムなどのゴム製キ
ャップ17を被せ、このキャップ17をコア型11の凹
部に押込んでコア材10を成形型のキャビティの所定部
位にセットするようにしている。また、コア材を使用し
ないスキンパネルの場合には、図6に示すように、スタ
ッドボルト13を裏側ガラス繊維マット15に挿通し、
ボルト13のねじ部にシリコンゴムなどのゴム製キャッ
プ17を被せ、このキャップ17をコア型11の凹部に
押込んで成形型のキャビティの所定部位にセットし、キ
ャビ型12に外表面側のガラス繊維マット16をセット
する。いずれの場合も、型締めしてキャビティに溶融樹
脂を充填すると、スタッドボルト13がFRP製品内に
埋め込まれて一体的に成形される。
【0004】実開昭64−1933号公報には、取付用
クリップを有するガラス繊維強化RIM成形品におい
て、クリップの座板が成形品表面側の補強用ガラスマッ
トと成形品取付面側の座板固定用ガラスマットにより挟
着されて該両ガラス繊維マットと共にRIM樹脂中に埋
設され、その座板固定用ガラスマットの埋設部が被取付
部側へ突出するガラス繊維強化RIM成形品が提案され
ている。また、実開昭63−25524号公報には、締
結部材の頭部が埋入された繊維強化樹脂材の取付面を凸
形状にしたFRP締結具が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図5に示す従来のコア
材10のセット方法では、予備成形したコア材10の寸
法が少しでもずれるとスタッドボルト13の位置がず
れ、このずれが大きいとコア材10をコア型11へセッ
トできなくなる。また、図6に示すスキンパネルの場合
には、FRP製品の厚さがスタッドボルト13の頭部と
座金14の厚さで規制されるため、薄物パネルの成形が
できなくなる。そして、いずれの場合も、座金14を用
いスタッドボルト13の取付強度を面で受ける製品構造
となるので、狭い場所にスタッドボルト13を設置する
のが困難となる。
【0006】前記両公開公報に記載されたものは、いず
れも成形法についての開示がなく、またインサートの取
付強度を面で受ける製品構造となるので、狭い場所にイ
ンサートを設置するのが困難であるばかりでなく、イン
サートしたボルトなどに大きな力が掛かると、FRP層
間で剥離して破壊する恐れがある。本発明は、上記の問
題点を解決し、インサートの基部に補強用のボスを一体
的に成形することにより、インサートの取付け強度を大
とすると共に、薄物パネルや狭い場所にもインサートの
装着を可能とするFRPにおけるインサート成形法を提
供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、インサートの
拡径埋設部に強化用繊維を絡ませる凸部を形成し、該拡
径埋設部の周りに強化用繊維を配設してインサートに被
嵌する弾性キャップで挟持したインサート組立体を構成
し、成形型に前記インサート組立体の弾性キャップを嵌
合する凹部と強化用繊維を保持したインサートの拡径埋
設部を収容する凹部とを形成し、該成形型に前記インサ
ート組立体をセットして溶融樹脂を注入するFRPにお
けるインサート成形法である。
【0008】
【作用】インサート組立体を予め構成し、これを成形型
の凹部に取付けるので、インサートを高精度に位置決め
セットでき、成形品には拡径埋設部の周りを強化用繊維
で保持されたボス状凸部がインサート基部に形成され、
インサートの取付強度が大となる。
【0009】
【実施例】成形金型の一部の断面を示す図2において、
上型をFRP製品の裏面を成形するコア型1とし、下型
を製品の外表面を成形するキャビ型2とし、両型でキャ
ビティ3を形成する。このコア型1には、シリコンゴム
製キャップ7の装着部1a及びボス成形部1bを凹部と
して設ける。ボス成形部1bの深さDは、スタッドボル
ト4の頭の厚さと裏側ガラス繊維マット5の厚みを加え
た寸法にほぼ等くし、周縁部に幅Lの裏側ガラス繊維マ
ット5と表側ガラス繊維マット6との重ね代となる環状
凹部を形成する。裏側ガラス繊維マット5は、図3Aに
示すように円形に形成し、その中心にスタッドボルト4
のねじ部を挿通する穴5aを明け、外縁部5bはガラス
繊維をほぐして密度を低くしておく。スタッドボルト4
の頭部の周りには、図1に示すように爪4aを形成す
る。
【0010】図1に示すように、スタッドボルト4のね
じ部に裏側ガラス繊維マット5を挿通し、頭部の周りの
爪4aにガラス繊維を絡ませ、その上にシリコンゴム製
キャップ7を被せて予め組立ておき、このキャップ7を
コア型1の装着部1aに押込んでコア型1にセットす
る。キャビ型2に表側ガラス繊維マット6をセットして
型締めすると、裏側ガラス繊維マット5を挟持したスタ
ッドボルト4の頭部4aがコア型1のボス成形部1bに
配設され、裏側ガラス繊維マット5の外周縁部5bが表
側ガラス繊維マット6と重なる。
【0011】キャビティ内に溶融樹脂を注入すると、裏
側ガラス繊維マット5と表側ガラス繊維マット6の周り
に樹脂が充填され、スタッドボルト4がボス成形部に一
体的に埋設成形される。このときに、シリコンゴム製キ
ャップ7に接する部位の溶融樹脂がシリコンゴムの断熱
作用により未硬化となるのを防止するためには、アルミ
粉を混ぜたシリコンゴムを用いると良い。キャップ7
は、シリコンゴムに限らず、他の弾性体材料が使用でき
る。成形品のボス成形部に一体的に埋設されたスタッド
ボルト4は、その頭部に裏側ガラス繊維マット5が絡ま
り、裏側ガラス繊維マット5の外周縁部5bが表側ガラ
ス繊維マット6と重ね代Lの幅で表側ガラス繊維マット
6と接合するので、製品の厚さが薄くてもスタッドボル
ト4が充分な強度で埋設される。
【0012】図3Bにスタッドボルトの別の形状を示
す。このスタッドボルト8は、頭部を皿型に形成し、そ
の傾斜面に歯形8aを設け、図3Aに示す裏側ガラス繊
維マット5を挿通したときに、ガラス繊維が歯形8aに
絡まるようにしたものである。スタッドボルト8のねじ
部にシリコンゴム製キャップ7を被せ、これをコア型1
の装着部1aに押込んでコア型1にセットする点は、図
1のスタッドボルト4の場合と同様である。
【0013】以上の実施例ではRTM成形について説明
したが、本発明は注入樹脂圧力の低いレジンインジェク
ション(RI)などにも適用で、インサートするもの
は、ボルトに限らず類似形状のものに適用でき、その取
付位置は、コア型の装着部で決まるので高精度となる。
【0014】
【発明の効果】本発明は、インサートの取付け作業が容
易であり、インサートの取付位置の精度が高く、取付強
度を大とすると共に、薄物パネルや狭い場所にもインサ
ートの装着が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の一部断面図。
【図2】本発明に使用する金型の一部断面図。
【図3】本発明に使用する繊維マット及びボルトへの装
着状態の一部断面図。
【図4】従来のスタッドボルト正面図。
【図5】従来の成形法の断面図。
【図6】従来の別の成形法の断面図。
【符号の説明】
1 コア型 2 キャビ型 4,8 スタッド
ボルト 5 裏側ガラス繊維マット 6 表側ガラス繊維マット 7 シリコンゴム製キャップ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B29C 45/36 B29C 45/36

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インサートの拡径埋設部に強化用繊維を
    絡ませる凸部を形成し、該拡径埋設部の周りに強化用繊
    維を配設してインサートに被嵌する弾性キャップで挟持
    したインサート組立体を構成し、成形型に前記インサー
    ト組立体の弾性キャップを嵌合する凹部と強化用繊維を
    保持したインサートの拡径埋設部を収容する凹部とを形
    成し、該成形型に前記インサート組立体をセットして溶
    融樹脂を注入することを特徴とするFRPにおけるイン
    サート成形法。
JP31599292A 1992-10-30 1992-10-30 Frpにおけるインサート成形法 Expired - Fee Related JP3218751B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31599292A JP3218751B2 (ja) 1992-10-30 1992-10-30 Frpにおけるインサート成形法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31599292A JP3218751B2 (ja) 1992-10-30 1992-10-30 Frpにおけるインサート成形法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06143338A JPH06143338A (ja) 1994-05-24
JP3218751B2 true JP3218751B2 (ja) 2001-10-15

Family

ID=18072039

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31599292A Expired - Fee Related JP3218751B2 (ja) 1992-10-30 1992-10-30 Frpにおけるインサート成形法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3218751B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9180631B2 (en) 2011-07-22 2015-11-10 The Boeing Company Molded-in insert and method for fiber reinforced thermoplastic composite structure
FR3030345B1 (fr) * 2014-12-17 2017-09-08 Dcns Procede de fabrication d'un element en materiau composite presentant un orifice et/ou un insert
JP2017094898A (ja) * 2015-11-24 2017-06-01 トヨタ紡織株式会社 乗物用シート部品

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06143338A (ja) 1994-05-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6613415B2 (en) Emblem having a fastening structure
JP3371607B2 (ja) 表皮付き蓋体
JP3218751B2 (ja) Frpにおけるインサート成形法
JPH081711A (ja) 中空部分を有する樹脂成形品の製造方法
JPH0614984Y2 (ja) 樹脂成形体への部品取付構造
JPS5869012A (ja) 樹脂成形品の締付具インサ−ト方法
JPH1113717A (ja) 発泡成形品の固定具取付部品
JPH0691662A (ja) 面ファスナ一体発泡成形品の製造方法及び面ファスナ 一体発泡成形品
JP3059515B2 (ja) 面ファスナーを一体に有する成形品の製造方法
JPH0752965Y2 (ja) 樹脂成形品のファスナー取付座
JP2624936B2 (ja) クッション
JPH0420584Y2 (ja)
JP3727363B2 (ja) ソフトパッド付き製品及びその製造方法
JPH0647128Y2 (ja) クリップを有するサンドイッチ成形品
JPH03336Y2 (ja)
JP2519514B2 (ja) グリップ付ドアトリムの製造方法
JPH055646B2 (ja)
JP3210498B2 (ja) 自動車のドアトリム用のファスナーブラケット
JP2874944B2 (ja) サンドイッチ成形品
JPH0534034U (ja) 車両用フロアカーペツト
JP3734841B2 (ja) 車両用インストルメントパネル構造
JPH0532127A (ja) 自動車内装品
JPH0699443A (ja) 面ファスナ一体発泡成形品の製造方法
JPH03236945A (ja) 樹脂成形体への部品取付方法
JP2795739B2 (ja) グローブボックスリッド

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees