JPH0643567Y2 - 四輪駆動車用動力分配装置における潤滑機構 - Google Patents
四輪駆動車用動力分配装置における潤滑機構Info
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- JPH0643567Y2 JPH0643567Y2 JP1987024797U JP2479787U JPH0643567Y2 JP H0643567 Y2 JPH0643567 Y2 JP H0643567Y2 JP 1987024797 U JP1987024797 U JP 1987024797U JP 2479787 U JP2479787 U JP 2479787U JP H0643567 Y2 JPH0643567 Y2 JP H0643567Y2
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/04—Features relating to lubrication or cooling or heating
- F16H57/042—Guidance of lubricant
- F16H57/043—Guidance of lubricant within rotary parts, e.g. axial channels or radial openings in shafts
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60K—ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
- B60K17/00—Arrangement or mounting of transmissions in vehicles
- B60K17/34—Arrangement or mounting of transmissions in vehicles for driving both front and rear wheels, e.g. four wheel drive vehicles
- B60K17/344—Arrangement or mounting of transmissions in vehicles for driving both front and rear wheels, e.g. four wheel drive vehicles having a transfer gear
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、プラネタリギヤユニットを副変速機構とする
四輪駆動車用動力分配装置における潤滑機構に関する。
四輪駆動車用動力分配装置における潤滑機構に関する。
(従来技術) 四輪駆動車用動力分配装置の一形式として、特開昭61-2
70562号公報に示されているように、ケースに回転可能
に支持されて同ケース内にて互いに同軸的かつ相対回転
可能に連結する入力軸および第1出力軸と、前記ケース
に回転可能に支持されて同ケース内にて前記第1出力軸
と所定間隔を保持して並列的に位置する第2出力軸と、
前記入力軸上に配設され入力要素が同入力軸に固定的に
組付けられているとともに出力要素が前記第1出力軸側
へ延びているプラネタリギヤユニットと、前記第1出力
軸上に一体回転可能にかつ軸方向へ移動可能に組付けら
れ同第1出力軸を前記入力軸または前記入力要素と前記
出力要素とに選択的に結合する切換手段と、前記第1出
力軸と前記第2出力軸を動力伝達可能に連結する連結手
段と、前記ケース内に収容した潤滑油を前記プラネタリ
ギヤユニット等被潤滑部位に供給するオイルポンプを備
えた形式の動力分配装置が知られている。当該形式の動
力分配装置においては、切換手段の切換作用により、入
力軸から第1出力軸へのの駆動力の伝達を高低各速に選
択的に切換え、また第1出力軸に伝達された駆動力を連
結手段を介して第2出力軸に伝達させるものである。
70562号公報に示されているように、ケースに回転可能
に支持されて同ケース内にて互いに同軸的かつ相対回転
可能に連結する入力軸および第1出力軸と、前記ケース
に回転可能に支持されて同ケース内にて前記第1出力軸
と所定間隔を保持して並列的に位置する第2出力軸と、
前記入力軸上に配設され入力要素が同入力軸に固定的に
組付けられているとともに出力要素が前記第1出力軸側
へ延びているプラネタリギヤユニットと、前記第1出力
軸上に一体回転可能にかつ軸方向へ移動可能に組付けら
れ同第1出力軸を前記入力軸または前記入力要素と前記
出力要素とに選択的に結合する切換手段と、前記第1出
力軸と前記第2出力軸を動力伝達可能に連結する連結手
段と、前記ケース内に収容した潤滑油を前記プラネタリ
ギヤユニット等被潤滑部位に供給するオイルポンプを備
えた形式の動力分配装置が知られている。当該形式の動
力分配装置においては、切換手段の切換作用により、入
力軸から第1出力軸へのの駆動力の伝達を高低各速に選
択的に切換え、また第1出力軸に伝達された駆動力を連
結手段を介して第2出力軸に伝達させるものである。
(考案が解決しようとする課題) ところで、上記した動力分配装置においては、潤滑機構
を構成するオイルポンプが入力軸上に組付けられてい
て、オイルポンプは入力軸により直接駆動されるように
なっているため、入力軸にはオイルポンプを組付けるた
めの専用の組付部位を確保する必要があって、入力軸が
この組付部位に相当する長さ分だけ長くなり、これに対
応してケースも大きくなる。この結果、動力分配装置は
入力軸の軸方向に長くなるとともに重量が増大し、かつ
コストが上昇することになる。
を構成するオイルポンプが入力軸上に組付けられてい
て、オイルポンプは入力軸により直接駆動されるように
なっているため、入力軸にはオイルポンプを組付けるた
めの専用の組付部位を確保する必要があって、入力軸が
この組付部位に相当する長さ分だけ長くなり、これに対
応してケースも大きくなる。この結果、動力分配装置は
入力軸の軸方向に長くなるとともに重量が増大し、かつ
コストが上昇することになる。
従って、本考案の目的は、オイルポンプをケース内の特
定の空間に配置するとともに、当該形式の動力分配装置
における既存の構成部品を有効に利用して駆動可能とす
ることにより、上記した各問題を解決することにある。
定の空間に配置するとともに、当該形式の動力分配装置
における既存の構成部品を有効に利用して駆動可能とす
ることにより、上記した各問題を解決することにある。
(課題を解決するための手段) 本考案は、上記した形式の動力分配装置における潤滑機
構であり、前記オイルポンプの駆動軸上に被駆動ギヤを
設けるとともに前記出力要素に前記被駆動ギヤに噛合す
る駆動ギヤを設けて、前記オイルポンプを前記プラネタ
リギヤユニットと前記第2出力軸との間に配置して前記
被駆動ギヤと前記駆動ギヤとを噛合させるとともに前記
ケースに支持したことを特徴とするものである。
構であり、前記オイルポンプの駆動軸上に被駆動ギヤを
設けるとともに前記出力要素に前記被駆動ギヤに噛合す
る駆動ギヤを設けて、前記オイルポンプを前記プラネタ
リギヤユニットと前記第2出力軸との間に配置して前記
被駆動ギヤと前記駆動ギヤとを噛合させるとともに前記
ケースに支持したことを特徴とするものである。
(考案の作用・効果) かかる構成の潤滑機構においては、オイルポンプをケー
ス内の特定された空間部に配置しているため、入力軸や
各出力軸にオイルポンプのまたはこれに関連する専用の
組付部位を確保する必要がなくて、入力軸および各出力
軸が長くはならず、またこれに対応してケースが大きく
なることもなく、動力分配装置の重量およびコストを低
減させることができる。また、当該潤滑機構において
は、動力分配装置の既存の構成部品を有効に利用して特
定された部位に配置したオイルポンプを駆動可能に構成
しているため、既存の動力分配装置の構成を大幅に変更
する必要もない。
ス内の特定された空間部に配置しているため、入力軸や
各出力軸にオイルポンプのまたはこれに関連する専用の
組付部位を確保する必要がなくて、入力軸および各出力
軸が長くはならず、またこれに対応してケースが大きく
なることもなく、動力分配装置の重量およびコストを低
減させることができる。また、当該潤滑機構において
は、動力分配装置の既存の構成部品を有効に利用して特
定された部位に配置したオイルポンプを駆動可能に構成
しているため、既存の動力分配装置の構成を大幅に変更
する必要もない。
(実施例) 以下本考案の一実施例を図面に基づいて説明するに、第
1図には本考案に係る動力分配装置が示されている。当
該動力分配装置はパートタイム式四輪駆動車用の動力分
配装置であり、高速・低速の変更可能な副変速機構、動
力分配機構、シフト操作機構、および潤滑機構を備えて
いる。
1図には本考案に係る動力分配装置が示されている。当
該動力分配装置はパートタイム式四輪駆動車用の動力分
配装置であり、高速・低速の変更可能な副変速機構、動
力分配機構、シフト操作機構、および潤滑機構を備えて
いる。
当該動力分配装置においては、入力軸11と第1出力軸12
がトランスファケース13(以下単にケース13と称する)
に回転可能に支持されて互いに同軸的かつ相対回転可能
に連結し、この状態で入力軸11はケース13から前方へ突
出し、かつ第1出力軸12はケース13から後方へ突出して
いる。第2出力軸14はケース13に回転可能に支持されて
前方へ突出するとともに、入力軸11および第1出力軸12
に対して並列的に配列されている。なお、入力軸11は図
示しない主変速機の出力軸に結合され、第1出力軸12は
後輪側プロペラシャフトに結合され、かつ第2出力軸14
は前輪側プロペラシャフトに結合されている。
がトランスファケース13(以下単にケース13と称する)
に回転可能に支持されて互いに同軸的かつ相対回転可能
に連結し、この状態で入力軸11はケース13から前方へ突
出し、かつ第1出力軸12はケース13から後方へ突出して
いる。第2出力軸14はケース13に回転可能に支持されて
前方へ突出するとともに、入力軸11および第1出力軸12
に対して並列的に配列されている。なお、入力軸11は図
示しない主変速機の出力軸に結合され、第1出力軸12は
後輪側プロペラシャフトに結合され、かつ第2出力軸14
は前輪側プロペラシャフトに結合されている。
副変速機構20はプラネタリギヤ式のもので、サンギヤ21
が入力軸21上に固定的に組付けられ、リングギヤ22がサ
ンギヤ21の外周にて所定の周間隔を保ってケース13内に
固定的に組付けられ、キャリア23が入力軸11とケース13
に回転可能に組付けられている。キャリア23に回転可能
に支持された複数のプラネタリギヤ24はサンギヤ21およ
びリングギヤ22間に位置し、これら両ギヤ21,22に噛合
している。入力軸11は第1出力軸12に対して、切換スリ
ーブ25を介して直接、またはキャリア23およびスプライ
ンピース26を通して選択的に結合する。切換スリーブ25
はシンクロメッシュのハブスリーブを兼ねていて、第1
出力軸12上に固定的に組付けたクラッチハブ27の外スプ
ラインに軸方向へ摺動可能に組付けられており、摺動時
その内スプライン25aにて入力軸11の外スプライン11aに
噛合し、またはその外スプライン25bにてスプライン26
に噛合する。入力軸11が切換スリーブ25を介して直接第
1出力軸12に結合する場合、入力軸11の駆動力は第1出
力軸12へ同速で伝達され(高速…H)、キャリア23およ
びスプラインピース26を通して第1出力軸12に結合する
場合、入力軸11の駆動力は第1出力軸12へ減速されて伝
達される(低速段…L)。
が入力軸21上に固定的に組付けられ、リングギヤ22がサ
ンギヤ21の外周にて所定の周間隔を保ってケース13内に
固定的に組付けられ、キャリア23が入力軸11とケース13
に回転可能に組付けられている。キャリア23に回転可能
に支持された複数のプラネタリギヤ24はサンギヤ21およ
びリングギヤ22間に位置し、これら両ギヤ21,22に噛合
している。入力軸11は第1出力軸12に対して、切換スリ
ーブ25を介して直接、またはキャリア23およびスプライ
ンピース26を通して選択的に結合する。切換スリーブ25
はシンクロメッシュのハブスリーブを兼ねていて、第1
出力軸12上に固定的に組付けたクラッチハブ27の外スプ
ラインに軸方向へ摺動可能に組付けられており、摺動時
その内スプライン25aにて入力軸11の外スプライン11aに
噛合し、またはその外スプライン25bにてスプライン26
に噛合する。入力軸11が切換スリーブ25を介して直接第
1出力軸12に結合する場合、入力軸11の駆動力は第1出
力軸12へ同速で伝達され(高速…H)、キャリア23およ
びスプラインピース26を通して第1出力軸12に結合する
場合、入力軸11の駆動力は第1出力軸12へ減速されて伝
達される(低速段…L)。
動力分配機構30は両出力軸12,14の連結を断続して、第
1出力軸12の駆動力を第2出力軸14に選択的に伝達する
連結手段であり、第1出力軸12上に回転可能に組付けた
ドライブスプロケット31,第2出力軸14上に一体的に設
けたドリブンスプロケット32、これら両スプロケット3
1,32に懸装されたチェーン33、および第2切換スリーブ
34を備えている。第2切換スリーブ34はドライブスプロ
ケット31に固定的に組付けたスプラインピース35上に軸
方向へ摺動可能に組付けられており、第1出力軸12上に
固定的に組付けたスプラインピース36に対して噛合およ
び離脱し、ドライブスプロケット31を第1出力軸12に対
して結合および非結合状態にする。これら両者12,31が
結合している場合、第1出力軸12の駆動力は第2出力軸
14に分配されて四輪駆動状態となり、これら両者12,31
が非結合状態にある場合、第1出力軸12の駆動力は第2
出力軸14には分配されず二輪駆動状態となる。
1出力軸12の駆動力を第2出力軸14に選択的に伝達する
連結手段であり、第1出力軸12上に回転可能に組付けた
ドライブスプロケット31,第2出力軸14上に一体的に設
けたドリブンスプロケット32、これら両スプロケット3
1,32に懸装されたチェーン33、および第2切換スリーブ
34を備えている。第2切換スリーブ34はドライブスプロ
ケット31に固定的に組付けたスプラインピース35上に軸
方向へ摺動可能に組付けられており、第1出力軸12上に
固定的に組付けたスプラインピース36に対して噛合およ
び離脱し、ドライブスプロケット31を第1出力軸12に対
して結合および非結合状態にする。これら両者12,31が
結合している場合、第1出力軸12の駆動力は第2出力軸
14に分配されて四輪駆動状態となり、これら両者12,31
が非結合状態にある場合、第1出力軸12の駆動力は第2
出力軸14には分配されず二輪駆動状態となる。
シフト操作機構40は一対のシフトフォークシャフト41,4
2、シフトレバー43、および一対のシフトフォーク44,45
を備えている。各フォークシャフト41,42はケース13の
上部にて互いに並列的に配置され、シフトレバー43のシ
フト方向の操作により選択的に摺動する。なお、シフト
レバー43はセレクト方向の操作により各フォークシャフ
ト41,42に選択的に係合する。各シフトレバー44,45は各
フォークシャフト41,42にそれぞれ固定的に組付けら
れ、かつ各切換スリーブ25,34にそれぞれ係合してい
る。シフト操作機構40におけるシフトパターンは第2図
に示されている通りである。同図において、L4は低速段
による四輪駆動状態、H4は高速段による四輪駆動状態、
H2は高速段による二輪駆動状態を意味する。第1図にお
ける両軸11,12の軸線の下側にはL4状態が示されてお
り、この状態で切換スリーブ25が図示左方へ摺動すると
H4状態となり、かつこの状態で切換スリーブ34が図示右
方へ摺動すると、軸線の上側に示すようにH2状態とな
る。
2、シフトレバー43、および一対のシフトフォーク44,45
を備えている。各フォークシャフト41,42はケース13の
上部にて互いに並列的に配置され、シフトレバー43のシ
フト方向の操作により選択的に摺動する。なお、シフト
レバー43はセレクト方向の操作により各フォークシャフ
ト41,42に選択的に係合する。各シフトレバー44,45は各
フォークシャフト41,42にそれぞれ固定的に組付けら
れ、かつ各切換スリーブ25,34にそれぞれ係合してい
る。シフト操作機構40におけるシフトパターンは第2図
に示されている通りである。同図において、L4は低速段
による四輪駆動状態、H4は高速段による四輪駆動状態、
H2は高速段による二輪駆動状態を意味する。第1図にお
ける両軸11,12の軸線の下側にはL4状態が示されてお
り、この状態で切換スリーブ25が図示左方へ摺動すると
H4状態となり、かつこの状態で切換スリーブ34が図示右
方へ摺動すると、軸線の上側に示すようにH2状態とな
る。
しかして、潤滑機構50はトロコイド式オイルポンプPを
主体とするもので、第3図に示すように、オイルポンプ
P(以下単にポンプPという)はケース13内にて入力軸
11上に組付けた副変速機構20と第2出力軸14との間に配
置されて、ケース13の内壁に組付けられている。ポンプ
Pはケース13の内壁に固着されたポンプハウジング51、
回転シャフト52上にこれと一体的に形成されたドリブン
ギヤ53、ポンプハウジング51内に収容されたドライブロ
ータ54、およびドリブンロータ55を備えている。回転シ
ャフト52は筒状を呈していて、ケース13の内壁に回転可
能に支持されてポンプハウジング51内に回転可能に突出
し、この突出端部にドライブロータ54がトルク伝達可能
に組付けられている。ドリブンロータ55はドライブロー
タ54に偏心状態にて噛合してポンプハウジング51内に回
転可能に収容され、ドライブロータ54との間に吸入室r1
および吐出室r2に連通するポンプ室を形成している。ポ
ンプPにおいては、ドリブンギヤ53が副変速機構20のキ
ャリア23に設けたスプラインピース26のドライブギヤ26
aに噛合し、キャリア23の回転により駆動する。本実施
例においては、キャリア23およびスプラインピース26、
スプラインピース26の外周に設けたドライブギヤ26a、
ポンプPの回転シャフト52上に設けたドリブンギヤ53
が、本考案の出力要素、駆動ギヤおよび被駆動ギヤにそ
れぞれ該当する。
主体とするもので、第3図に示すように、オイルポンプ
P(以下単にポンプPという)はケース13内にて入力軸
11上に組付けた副変速機構20と第2出力軸14との間に配
置されて、ケース13の内壁に組付けられている。ポンプ
Pはケース13の内壁に固着されたポンプハウジング51、
回転シャフト52上にこれと一体的に形成されたドリブン
ギヤ53、ポンプハウジング51内に収容されたドライブロ
ータ54、およびドリブンロータ55を備えている。回転シ
ャフト52は筒状を呈していて、ケース13の内壁に回転可
能に支持されてポンプハウジング51内に回転可能に突出
し、この突出端部にドライブロータ54がトルク伝達可能
に組付けられている。ドリブンロータ55はドライブロー
タ54に偏心状態にて噛合してポンプハウジング51内に回
転可能に収容され、ドライブロータ54との間に吸入室r1
および吐出室r2に連通するポンプ室を形成している。ポ
ンプPにおいては、ドリブンギヤ53が副変速機構20のキ
ャリア23に設けたスプラインピース26のドライブギヤ26
aに噛合し、キャリア23の回転により駆動する。本実施
例においては、キャリア23およびスプラインピース26、
スプラインピース26の外周に設けたドライブギヤ26a、
ポンプPの回転シャフト52上に設けたドリブンギヤ53
が、本考案の出力要素、駆動ギヤおよび被駆動ギヤにそ
れぞれ該当する。
ポンプPはキャリア23の駆動時、ケース13の底部に滞留
している潤滑油をパイプ56を通して吸引し、これをケー
ス13に設けた通路13a〜13dを通して両軸11,12の内孔11
b,12aに供給する。供給された潤滑油は両軸11,12に設け
た径方向に延びる多数の通孔を通して各摺動部へ供給さ
れ、各摺動部が良好に潤滑される。
している潤滑油をパイプ56を通して吸引し、これをケー
ス13に設けた通路13a〜13dを通して両軸11,12の内孔11
b,12aに供給する。供給された潤滑油は両軸11,12に設け
た径方向に延びる多数の通孔を通して各摺動部へ供給さ
れ、各摺動部が良好に潤滑される。
ところで、かかる構成の潤滑機構50においては、ポンプ
Pをケース13内にて入力軸11上に組付けた副変速機構20
と第2出力軸14との間の空間部に配置して、副変速機構
20の構成部材であるキャリア23により駆動するように構
成している。このため、入力軸11や各出力軸12,14にポ
ンプPまたはこれに関連する部材の専用の組付部位を確
保する必要がなくて、これら入力軸11および両出力軸1
2,14が長くならず、またこれに対応してケース13が大き
くなることもなく、動力分配装置の重量およびコストを
低減させることができる。また、当該潤滑機構50におい
ては、動力装置の既存の構成部品を有効に利用して上記
した特定された部位に配置したポンプPを駆動可能に構
成しているため、既存の動力分配装置の各機構の構成、
配置を変更することなく、ポンプPを特定の空間に容易
に配置することができる。
Pをケース13内にて入力軸11上に組付けた副変速機構20
と第2出力軸14との間の空間部に配置して、副変速機構
20の構成部材であるキャリア23により駆動するように構
成している。このため、入力軸11や各出力軸12,14にポ
ンプPまたはこれに関連する部材の専用の組付部位を確
保する必要がなくて、これら入力軸11および両出力軸1
2,14が長くならず、またこれに対応してケース13が大き
くなることもなく、動力分配装置の重量およびコストを
低減させることができる。また、当該潤滑機構50におい
ては、動力装置の既存の構成部品を有効に利用して上記
した特定された部位に配置したポンプPを駆動可能に構
成しているため、既存の動力分配装置の各機構の構成、
配置を変更することなく、ポンプPを特定の空間に容易
に配置することができる。
第1図は本考案の一実施例に係る潤滑機構を備えた動力
分配装置の一部省略断面図、第2図は同装置のシフトパ
ターン図、第3図は同潤滑機構の拡大断面図である。 符号の説明 11……入力軸、12……第1出力軸、14……第2出力軸、
20……副変速機構、23……キャリア、26……スプライン
ピース、26a……ドライブギヤ、30……動力分配機構、4
0……シフト操作機構、50……潤滑機構、51……ポンプ
ハウジング、52……回転シャフト、53……ドリブンギ
ヤ、54,55……ロータ。
分配装置の一部省略断面図、第2図は同装置のシフトパ
ターン図、第3図は同潤滑機構の拡大断面図である。 符号の説明 11……入力軸、12……第1出力軸、14……第2出力軸、
20……副変速機構、23……キャリア、26……スプライン
ピース、26a……ドライブギヤ、30……動力分配機構、4
0……シフト操作機構、50……潤滑機構、51……ポンプ
ハウジング、52……回転シャフト、53……ドリブンギ
ヤ、54,55……ロータ。
Claims (1)
- 【請求項1】ケースに回転可能に支持されて同ケース内
にて互いに同軸的かつ相対回転可能に連結する入力軸お
よび第1出力軸と、前記ケースに回転可能に支持されて
同ケース内にて前記第1出力軸と所定間隔を保持して並
列的に位置する第2出力軸と、前記入力軸上に配設され
入力要素が同入力軸に固定的に組付けられているととも
に出力要素が前記第1出力軸側へ延びているプラネタリ
ギヤユニットと、前記第1出力軸上に一体回転可能かつ
軸方向へ移動可能に組付けられ同第1出力軸を前記入力
軸または前記入力要素と前記出力要素とに選択的に結合
する切換手段と、前記第1出力軸と前記第2出力軸を動
力伝達可能に連結する連結手段と、前記ケース内に収容
した潤滑油を前記プラネタリギヤユニット等被潤滑部位
に供給するオイルポンプを備えた四輪駆動車用動力分配
装置において、前記オイルポンプの駆動軸上に被駆動ギ
ヤを設けるとともに前記出力要素に前記被駆動ギヤに噛
合する駆動ギヤを設け、前記オイルポンプを前記プラネ
タリギヤユニットと前記第2出力軸との間に配置して前
記被駆動ギヤと前記駆動ギヤとを噛合させるとともに、
前記ケースに支持したことを特徴とする四輪駆動車用動
力分配装置における潤滑機構。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987024797U JPH0643567Y2 (ja) | 1987-02-20 | 1987-02-20 | 四輪駆動車用動力分配装置における潤滑機構 |
US07/156,746 US4841803A (en) | 1987-02-20 | 1988-02-18 | Lubrication mechanism in power transfer device for four wheel drive |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987024797U JPH0643567Y2 (ja) | 1987-02-20 | 1987-02-20 | 四輪駆動車用動力分配装置における潤滑機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63132163U JPS63132163U (ja) | 1988-08-30 |
JPH0643567Y2 true JPH0643567Y2 (ja) | 1994-11-14 |
Family
ID=12148181
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987024797U Expired - Lifetime JPH0643567Y2 (ja) | 1987-02-20 | 1987-02-20 | 四輪駆動車用動力分配装置における潤滑機構 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4841803A (ja) |
JP (1) | JPH0643567Y2 (ja) |
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-
1987
- 1987-02-20 JP JP1987024797U patent/JPH0643567Y2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1988
- 1988-02-18 US US07/156,746 patent/US4841803A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US4841803A (en) | 1989-06-27 |
JPS63132163U (ja) | 1988-08-30 |
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