JPH0637978B2 - 両用対流および蒸しオ−ブンと食料品調理方法 - Google Patents

両用対流および蒸しオ−ブンと食料品調理方法

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JPH0637978B2
JPH0637978B2 JP62089995A JP8999587A JPH0637978B2 JP H0637978 B2 JPH0637978 B2 JP H0637978B2 JP 62089995 A JP62089995 A JP 62089995A JP 8999587 A JP8999587 A JP 8999587A JP H0637978 B2 JPH0637978 B2 JP H0637978B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、オーブンおよび具体的には蒸気、乾燥対流高
温空気あるいは湿性対流高温空気による調理オーブンお
よび食料品調理方法に関する。
特に、本発明は、3つの異なる調理方法で操作してもよ
くかつオーブンが大気圧で操作される食物調理オーブン
に関する。調理は、オーブン空洞内で発生した蒸気の雰
囲気内で、水蒸気を添加した対流高温空気によって、あ
るいは乾燥対流高温空気によって行なってもよい。
先行技術の食物調理オーブンは、対流空気によって食物
を調理あるいは焼きまたオーブン空洞に対し水分を添加
して食物を乾燥させないようにしかつ高品質調理食物を
もたらすようなものが提供された。この種のオーブン
は、蒸気によって食物を調理する能力がなく、従って蒸
気によって食物を調理するオーブンの長所を備えていな
い。蒸気は、極めて有効な伝熱媒体である。なぜならば
水を蒸気へ変化させるに必要な蒸気の潜熱が多量の熱エ
ネルギを必要とするからである。蒸気が食品で凝縮する
場合、この熱エネルギは、食品に対して直接放出される
だろう。従って蒸気は、高温よりもはるかに有効な伝熱
媒体である。蒸気雰囲気のオーブンで食品を調理する場
合、従って多量の熱エネルギは、食品に対してすみやか
に移されるだろう。蒸気による食品を調理する追加の利
益は、もし食品が乾燥高温空気で調理される場合起るよ
うに食品の完全乾燥化を蒸気が防止するところにある。
従って食物をすみやかかつ有効に調理できる調理オーブ
ンを提供するために、オーブン空洞内で連続的に蒸気を
循環し、空洞内にある食品を調理することが望ましい。
さらに、オーブン空洞の蒸気が食品の上ではもちろんオ
ーブン壁でも絶えず凝縮するから、連続的に蒸気を発生
しかつオーブン空洞に対して発生した空気を連続的に供
給するのが好ましい。蒸気だけで、水蒸気を添加した対
流高温空気で、あるいは乾燥対流高温空気で食物を調理
できるように3つの異なる方法で食品を調理できる用途
の広いオーブンを提供するのも望しい。
先行技術蒸しオーブンのうちには、凝縮される蒸気がオ
ーブンの底で集められ、そこで再加熱されかつオーブン
で再循環させるため蒸気へ再転化させるものもある。こ
れらの型式のオーブンにとっての問題は、食物が、調理
されるとき、若干量の水分あるいは果汁を失ない。この
水分がオーブンの底に集まりかつ凝縮された蒸気と混合
するとことにある。従って、この種の先行技術オーブン
の凝縮液再加熱プロセスは、凝縮蒸気のみならず、また
集められる食物の果汁をも同様再加熱する。この集めら
れる混合蒸気凝縮液および食物界汁から発生される蒸気
は、集められる食物果汁から得られる若干量の香味を含
有している。数種の食物が同時にオーブンで調理される
場合、この食物香味は、発生される蒸気が凝縮するにつ
れてすべての食物で沈澱され、従っ食物の香味および風
味に影響し、勿論望しくない。従って、調理して食物か
ら出される果汁が処理され、従って果汁がオーブンの食
物の香味を損じないオーブンを提供することが好まし
い。
なお他の先行技術の蒸しオーブンでは、蒸気を発生させ
るように外部蒸気発生器を設け、次にこの蒸気をオーブ
ン空洞へ移すものを設けた。この種の先行技術オーブン
の構造は、むしろ複雑となり、従ってそれらのオーブン
が比較的高価である。さらに、蒸気の熱エネルギの若干
は、蒸気発生器からオーブン空洞まで蒸気の移動してい
る間に失なわれ、これらのオーブンで使用される蒸気の
温度が概して所望の温度よりも低く、従ってこれらの先
行技術オーブンは、エネルギの使用も比較的に有効でな
い。従って、簡単かつ信頼性のある蒸気発生器によって
オーブン空洞で蒸気を発生する食物調理オーブンを提供
することが好ましい。
まだ別の型式の先行技術蒸し食物調理装置は、調理空洞
を加圧するものが提供されている。このような装置は、
比較的複雑になる傾向がありかつ面倒にされ、従って高
価な密封構造にしなければならず、勿論好ましくない。
従ってオーブン空洞が大気圧で操作される蒸気あるいは
対流空気による食料品調理オーブンを提供することが好
ましい。
先行技術蒸し食物調理オーブンについてのなを一層の問
題は、それから蒸気を発生する水が若干の溶解鉱物を含
むところにある。これらの鉱物は、水を蒸気へ気化する
場合、後に残り、それらの鉱物が蒸気発生装置およびオ
ーブンの壁でたまる傾向があり、従って見苦しい沈澱を
起すのみならず或期間に亘って操作上の障害をもたら
す。従ってこの種の好ましくない鉱物の沈澱を最小ある
いは除去させる蒸気および対流オーブルを提供すること
が望しい。
なお一層別の食物調理オーブンは、乾燥対流高温空気に
よって食物を調理するものが提供されている。この種の
オーブンが或る種の食品に対し満足に働らくけれども、
事情によっては、水蒸気を添加した高温空気によって食
物を調理するかあるいは蒸気によって食物を調理するこ
とが好ましい。従って、食物を調理するため最も適当な
調理方法を選択できるように3種の方法で作動できる用
途の広いオーブンを提供することが好ましい。
本発明の1つの態様では、蒸気、水蒸気を添加した対流
高温空気あるいは乾燥対流高温空気でオーブンの食料品
を調理する方法および装置を提供し、この装置ではオー
ブンがオーブン空洞、空洞内に置かれるヒータ、水の供
給源、およびこの水を噴霧化する装置を含んでいる。オ
ーブン空洞で対流を発生させかつヒータ上へ噴霧水を案
内するためファンを設け、それによって水滴が忽ち水蒸
気にされる。ファンは、オーブン空洞で蒸気あるいは空
気を連続的に循環させる。蒸気方法では、その調理法
は、オーブンに対し連続的に水を供給し、供給される水
を噴霧化しかつファンの作用によってヒータ上へ噴霧水
を通すことによって蒸気へこの噴霧水を連続的に転化す
る諸段階から成る。オーブン空洞は、ヒータを制御する
ことによって選択される温度で維持される。空洞の蒸気
は、ヒータ上へ連続的に再循環されかつオーブン空洞
は、大気圧で維持される。
湿性高温空気対流方法では、選択量の水をオーブン空洞
に対して、周期的に供給し、空洞では選択量の水がヒー
タおよびファンの複合作用によって水蒸気へ転化され
る。さらに、オーブン空洞は、ヒータによって選択可変
温度で維持される。このようにして、オーブン空洞へ周
期的に添加される水量を選択することによって、オーブ
ン空洞の空気の水分レベルは、調整させることができ
る。さらに、高温空気対流方法のオーブンの操作に対す
る選択可能な温度範囲は、蒸し方法の場合よりも大き
い。
乾燥高温空気対流方法では、ファンは、空気を循環する
が、しかしオーブン空洞に対し水分を添加しない。この
方法では、オーブン空洞の温度は、同様所望のように選
択してもよい。
本発明のなお別の態様では、食料品を調理する蒸気およ
び対流調理オーブンから成る。このオーブンは、オーブ
ンの空洞、空洞で置かれるヒータおよび空洞の空気ある
いは蒸気を循環させるファンを含んでいる。給水部は、
空洞の受水カップへ水を供給し、カップからヒータへ水
を投げ飛ばす。温度制御装置は、オーブン空洞の温度を
選択的に制御するため設けられている。方法選択スイッ
チを設け、蒸気あるいは対流空気をオーブン空洞に選択
的に供給させるようにする。対流空気方法が選択される
場合、空気は、湿性あるいは乾燥空気にするように選択
され、水分のレベルは、選択的に変更および制御しても
よい。蒸気は、放出カップに対し連続的に水を供給する
ことによって発生してもよく、放出カップが半径流ファ
ンと同軸に設けられている。この放出カップは、逆テー
パおよび比較は鋭い円形縁を含み、それによって水が放
出カップの縁を経て薄いフィルムとなって流れかつそれ
から外側へ投げ飛ばされ、従って遠心力によって噴霧化
される。次にファンは、噴霧水をヒータ上を流れさせ、
それによって噴霧水滴が熱源との接触によって忽ち蒸気
にされる。蒸気は、主として食品でまた若干オーブンの
壁で凝縮し、またオーブンの底へ流下し、そこから蒸気
がドレーンを通って排出される。オーブン空洞は大気圧
で維持される。なぜならばドレーンが大気へ開放されて
いるからである。
本発明によるオーブンの第1長所は、このオーブンが多
用途でありかつ各種の方法で操作し、即ち蒸気だけ、湿
性対流高温空気、あるいは乾燥対流高温空気で食物を調
理してもよい点にある。
本発明によるオーブンの第2長所は、蒸気発生器が簡単
その上に極めて有効であるところにある。さらに、蒸気
発生器はオーブン内に置かれるのでエネルギの効率が秀
れている。
本発明のオーブンの第3長所は、連続的に高温の過飽和
蒸気をオーブン空洞の大気圧で発生させることによっ
て、オーブンが迅速かつ効率的に高品質食品を調理する
ところにある。
本発明によるオーブンの第4長所は、凝縮される蒸気に
よってオーブン空洞壁から連続的に鉱物沈澱物を洗浄す
るからオーブンが自浄作用をもつところにある。さらに
食品からの果汁および水滴は、オーブン空洞から連続的
に排出されるので、好ましくない香味の再沈澱作用は、
オーブン空洞の食品上で発生しないだろう。
本発明の第5長所は、オーブン空洞が加圧されないで、
大気圧で働らくので、面倒な密封構造がオーブンに対し
て設ける必要がない。
本発明の上述および他の特徴と目的およびそれらを達成
する方法は、添付図面に関連して行なわれる本発明の実
施例の下記の説明を参照すれば一層明らかとなりかつ本
発明自体を十分理解できるだろう。
対応する参照符号は、数葉の添付図面を通じて対応する
部品を指示する。
それらの例証は、この場合本発明の好ましい実施例の態
様として示すものであって、またこの種例証は、本開示
の範囲、すなわち本発明の範囲を何等限定する意図をも
つものではない。
第1〜4図を参照して説明するに、オーブン10は、掛
け金13によって閉められているドア14をもつオーブ
ンキャビネット12を含んでいる。ドア14は、一応の
蝶番15で支持されている。制御板16は、このオーブ
ンを制御するため板上で取りつけられる多数の制御部1
7A〜17Dを含んで示されている。このオーブンは、
空洞18、一対の側壁20および22、頂壁21および
底壁23を含む。キャビネットの壁20〜23およびド
ア14は、絶縁材料で絶縁されるのが好ましく、絶縁材
料が従来のように壁板の間の中空空間に挿入される。多
数の水平方向に設けられるレール24は、順に壁20お
よび22に固着される多数の垂直支え25によって支持
される。レール24は、多数のトレー(図示せず)を支
持し、トレーで食物部材がオーブンで調理している間支
持される。
さらに第1〜4図を参照して、ファン26は、オーブン
空洞の後方部分で回転可能に取りつけられまたファン2
6へ固着される回転可能なモータ軸30をもつモータ2
8を含んでいる。モータ28は、多数のボルト34によ
ってオーブン10の背壁32へ固着されている。ファン
26は、多数のヒータ36と同心であり、従ってそれら
によって取り囲まれており、それらのヒータは、この場
合図示される好ましい実施例では、3つの軸方向に隔置
されるほぼ円形のヒータから成る。3つのヒータ36
は、設計が従来式でかつカルロッド(Calrod)材料からつ
くってもよい。センサ38は、オーブン空洞18で設け
られ、オーブン空洞18の空気あるいは蒸気の温度指示
を行ない、それによって制御回路をしてさらに以下説明
されるように選択される温度限界内にオーブン空洞18
の温度を維持させるようにする。
そらせ板40は、ファン26とヒータ36の前方のオー
ブン空洞18で設けられる。そらせ板40は、多数の支
え42で支持され、この支えが順にオーブン背壁32で
支持される。蝶ナット40は、支え42でパネル40を
固着する。エルボ部分48をもつ小さい管46から成る
給水部は、モータ30の軸とほぼ同軸に設けられる管4
6の出口をもつオーブン空洞18で設けられている。管
46は、例として、約約0.3cm(1/8時)〜約約1.3cm(1
/2時)の範囲の直径をもっている。給水管46は、オー
ブン空洞18に対し水を供給するため従来の給水部(図
示せず)の接続されている。従って給水圧約2kg/cm2
(30psi)〜約7.7kg/cm2(110psi)で、給水管4
6は、空洞18に対し給水量約164cm3/分(10時
/分)〜328cm3/分(20時/分)を連続的に
供給することが できる。そらせ板40は、スクリーンブラケット54で
支持されるスクリーン52によってカバーされる円形開
口52を含み、それらブラケットのうち4つが開示した
実施例で示される。このようにして、第3と4図で最も
明瞭に判るように、空気あるいは蒸気は、そらせ板40
の開口50を通ってファン26へ軸方向に引き入れかつ
それからファン26によってヒータ36を横断して半径
方向外側へ移動させてもよく、その後この空気あるいは
蒸気がそらせ板40によって偏向されかつオーブン10
の側壁20および21、頂壁および底壁23に沿ってか
つ支持トレー(図示せず)で設けられている支え(図示
せず)を越えかつ開口50を介してファン26へ戻して
流動させる。
第2、5および6図を参照して、複数のヒータ36が示
され、電源へそれらのヒータを接続するヒータコネクタ
部分60を含んでいる。さらに、ファン26は、順にモ
ータ軸30へ固着されかつモータ軸と共に回転するファ
ンハブ62で取りつけられる。ファン26は、多数のリ
ベット64によってハブ62へ固着される。放出カップ
66は、ねじ付ファスナ68によってファンハブ62の
前方でモータ軸30で固着される。カップ66は、逆テ
ーパ部分70をもつ内面を含み、カップ66の液体保持
容量部72を形成する。従って、軸30でカップ66を
回転する場合、遠心力は、液体保持容量部72へ給水管
46から流入する水をして遠心力によって容量部で保持
させるようにする。カップ66の面面75は、モータ軸
に対しほぼ直交しかつ逆テーパ面部分70に関して角度
76をなして設けられるので、縁を形成する。角76
は、70°〜85°の範囲にするのが好ましい。カップ
66が回転しながらこのカップに対し連続的に水を追加
するならば、水の容量は、カップの縁74を溢流する。
縁74は、縁74を経て音量部72から薄い水のフィル
ムだけが流れるようにむしろ鋭くするのが好ましい。水
の薄いフィルムあるいは層は、縁74を越えて流れ、こ
の水が遠心力の作用によって78で指示される薄い水の
シートとなって外側へ振り落され、あるいは投げ飛ばさ
れる。この投げ飛ばし作用は、カップ66が回転する比
較的高い速度および薄い水のシートへ働らく遠心力のた
めにこの水を噴霧化させる。カップ66の回転速度は、
960回転/分〜3600回転/分の範囲にあるのが望し
い。代表的装置では、このカップ66の回転速度が1600
回転/分である。
噴霧化される水の粒子は、第5および6図で十分判明す
るように、円形パターンをなして外側へ流れ、またファ
ン26の多数のファン羽根82を介しかつ加熱されるヒ
ータ36を横断して流れ、それによってそれらの水の粒
子が忽ち蒸気へ気化する。水滴が放出カップ66から振
り落されたとき、それらの水滴が極めて小さいから、フ
ァン26の羽根82は、一様な細微な噴霧へ水滴を分散
させる必要がない。さらに、水滴がヒータ36を横断し
て流れる場合、水滴をほぼ完全に噴霧化するから、ヒー
タ36から噴霧化される水滴までの熱エネルギの伝達が
極めて迅速で、従って蒸気に対する噴霧水の転化は、極
めて効率的でまた容易に行なわれる。
扨て第7図を参照して見ると、オーブンの操作に対する
概略的電気回路図が示されている。交流電圧源86は、
サーモスタット84を介してヒータ36へ接続されてい
る。サーモスタット84は、温度センサ38からの入力
も受け入れる。サーモスタット84は、慣用のものであ
りかつオン/オフバイメタル切換装置で構成してもよ
く、それによってヒータ36は、オーブン空洞18の蒸
気あるいは空気の温度が、センサ38によって感知され
るので或る水準を超過する場合、切られる。オーブン空
洞18の蒸気あるいは空気の温度がセンサ38によって
感知されるとき或るレベル以下に下降する場合、制御ス
イッチ84は、電気供給源86と閉面路をなすように戻
して加熱素子36を切り換え、それによってオーブン空
洞に対し熱エネルギを供給し続けかつ空洞の温度を上昇
させる。
ヒータ36およびサーモスタット84と並列にカム(図
示せず)を含むタイマモータ90も接続され、このタイ
マモータは、スイッチ92の操作を制御し、従ってスイ
ッチ92が周期的に開閉される。スイッチ92が弁94
と直列に接続され、この弁は、順に給水管46と直列に
接続され、カップ66への水の流れを制御する。タイマ
90は、制御つまみ96によって選択的に制御され、従
ってスイッチ92がその間開放される期間を変更するこ
とができる。例えば、タイマ90は、1分サイクルで操
作してもよい。制御つまみ96をその範囲の片方の端で
セットすると、スイッチ92は、連続的に開放するだろ
う。これに反しその範囲の他方の端で制御つまみ96を
セットすると、スイッチ92は、閉鎖したままとなる。
制御つまみ96をその範囲の両端の間でセットすると、
スイッチ92は、タイマ90は完全な一回転する分ごと
の所定部分の間開放される。従ってつまみ96およびタ
イマ90は、所定の期間弁94を周期的に操作する周期
的制御装置から成る。従ってオーブン空洞18のカップ
66へ供給される水量は、スイッチ92の閉鎖を制御す
ることによって所望のように制御させることができ、従
ってオーブンが湿性高温空気方法で働らく場合、オーブ
ン空洞18に対し周期的に何回かの水の噴射が追加され
る。スイッチ92は、弁94を所望のように連続的に閉
鎖してもよいようにスイッチ92をパイパスする。
第8図を参照すると、オーブン10に対する制御板が詳
細に図示される。4つの制御つまみ17A,17B,1
7Cおよび17Dが設けられている。制御つまみ17A
は、蒸気法あるいは高温空気対流法に対し設定できる調
理方法を制御する。蒸気調理方法では、スイッチ94
は、蒸気を連続して発生させるためオーブン空洞に対し
連続的に水を供給するように閉鎖される。2つの設定
は、蒸気調理法、すなわち高温蒸気設定および低温蒸気
設定が設けられる。低温蒸気設定では、蒸気の温度は、
範囲約100℃(212゜F)〜約104℃(220゜F)
になるように維持される。高温蒸気設定では、蒸気の温
度は、上昇されかつ範囲約121℃(250゜F)〜約1
32℃(270゜F)で維持される。蒸気法の蒸気の温度
は、プリセットされかつ高温蒸気法あるいは低温蒸気法
を選択することによってこれらの範囲で自動的に維持さ
れかつさらに温度制御つまみ17Cによって制御できな
い。蒸気法では、ファン速度は、好ましい実施例におい
て1600回転/分である高速度に対し自動的に設定さ
れる。
調理方法制御つまみ17Aが対流法で設定される場合、
ファン26の速度は、高速あるいは低速に選択してもよ
い。好ましい実施例では、ファンの高速設定は、160
0回転/分でまたファンの低速設定が1200回転/分
である。さらに、対流調理法では、オーブン空洞の温度
が調理温度制御つまみ17Cによって選択され、この制
御つまみは、図示される実施例では、範囲約38℃(1
00゜F)〜約288℃(550゜F)のどこへでも選択し
てもよい。対流調理法では、制御つまみ17bは、対流
水分レベルを選択できるようにも可能にされる。上述し
たように、制御つまみ17Bは、タイマ90の各回転に
対する期間を制御し、この期間スイッチ92を閉鎖す
る。スイッチ93は、対流法では開放され、従ってスイ
ッチ92を制御しつつある。便宜上、制御つまみ17B
に対する制御範囲は、10種類の制御設定へ分割されて
いる。従って、例えば、制御つまみ17Bに対する設定
4を選択することによって、スイッチ92は、タイマ9
0の回転期間毎の4/10が閉鎖されるだろう。このように
して、オーブン空洞18へ添加される水量は、制御つま
み17Bを設定することによって0〜約98.4cm3/時(60
/時)に制御することができる。若干の食物を乾燥
空気だけで調理することも望ましい。かくて、つまみ1
7Bは、零設定を選択するように調節してもよい。これ
に反して、或る操作方法では、対流空気に高水分含量を
もたせるのも好ましいかも知れない。例えば、堅い皮等
にグレーズをかけることが望ましく、水蒸気がグレーズ
皮を形成するように食品で凝縮するように湿性雰囲気を
発生させるのが好ましい。従って、つまみ17Bは、比
較的高い設定に対して調節される。
調理法制御装置は、待機設定で設定してもよく、この設
定が選択温度および水分レベルでオーブン空洞18を維
持させる。この方法の間、ファン26は、低速運転で操
作される。
制御つまみ17Dは、調理時間数を制御するよう調節し
てもよい。つまみ17Dは、連続調理を選択するよう調
節してもよく、従って調理サイクルは調時されない。
そのため操作に当り、蒸気方法でこのオーブンを操作し
ない場合、制御つまみ17Aは、高温度あるいは低温度
蒸気法に設定される。次にカップ66に対し連続的に水
を供給しかつ上述のようにオーブン空洞18で連続的に
蒸気を発生させる。水が蒸気へ転化されるにつれて、水
が蒸気へ忽ち気化するから、オーブン空洞18で少しの
圧力が発生される。この圧力は、空気および若干の蒸気
をドレン33を介してオーブン空洞18から追い出させ
る。蒸気を連続的に発生させることによって、オーブン
空洞18が間もなく空気でパージされ、従って純粋も空
気雰囲気が維持される。ファン26は、連続的に空洞1
8の蒸気を循環させる。食品あるいはオーブン壁で蒸気
が若干凝縮するから、蒸気は、空洞18の底に溜まりか
つドレン33によって底から除去される。かくて空洞1
8は、連続的に大気圧で操作される。なぜなら空洞18
で発生する過剰圧力がどんなものでもドレン33を介し
て余分の蒸気あるいは空気を排出させるからである。従
って十分飽和される蒸気が発生され、そのため空洞18
にある食品を迅速かつ有効に調理させる。
蒸気法では、このオーブンが初期に投入されかつ冷凍食
品がオーブンへ仕込まれる場合は、相当多量の蒸気が凝
縮され、従ってヒータ36によって供給される熱エネル
ギは、過熱蒸気雰囲気を速かに発生させるに十分でない
かも知れない。しかしながら、ヒータ36は、例えば、
13,500ワットのように比較的大きいのが好ましく、従っ
てこの状態は、食品がすみやかに昇温するにつれて、極
めて長く続かないだろう。
上述したように、比較的低温の食品で凝縮する蒸気ある
いは水蒸気は、食品から調理して出た何等かの水分ある
いは果汁と共に食品から滴下するだろう。これらの滴下
液および凝縮蒸気は、下方に流れオーブンの底に集めら
れかつドレン33によって底から排出される。凝縮蒸気
あるいは水蒸気および食品果汁は、すべてドレイン33
によってオーブン空洞18から除去されるから、食品か
らのどんな香味も食品で再沈澱して、食品へ好ましくな
い食品香味を与えない。ドレン33は、従ってオーブン
空洞18からのドレン凝縮液および食品果汁に加えて、
いつでも大気圧でオーブン空洞18を維持する。
対流法では、制御つまみ17Aは、高速対流あるいは低
速対流に設定される。さらに、制御つまみ17Bを設定
することによって、オーブン空洞18の水分レベルが選
択および制御される。この方法では水がオーブン空洞1
8へ連続的に供給されないから、水蒸気しか発生されな
い。さらに、この方法においては若干の水蒸気および空
気も、水蒸気が発生されるにつれて、ドレン33によっ
てオーブン空洞18から排出される。しかしながら、水
蒸気が若干食品あるいはオーブン空洞18の壁で凝縮す
るから、空洞18で負圧を発生し、従ってドレン33を
介してオーブン空洞18へ空気を引き込み、オーブン空
洞18にある空気および水蒸気と混合する可能性があ
る。対流法では、制御つまみ17Cは、所望空洞温度を
選択するように設定される。選択温度および水分レベル
で空洞18の食品を維持したい場合、制御つまみ17A
は、待機で設定されかつ制御つまみ17Bおよび17C
は、所望のように調節される。
従って、開示されたところのものは、蒸気あるいは対流
高温空気で食品を迅速かつ有効に調理するオーブンであ
り、このオーブンでは焼製品はもちろん冷味の品を含め
て野菜、肉等に到るまで調理してもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は、開放位置のオーブンドアをもつ本発明による
オーブンの正面図;第2図は、開放位置のオーブンドア
および除去されるスクリーンと空気そらせ板をもつ第1
図のオーブンの正面図;第3図は、第1図の3−3線に
沿って見たオーブンの横断面図;第4図は、第1図の4
−4線に沿って見たオーブンの横断面図;第5図は、第
1図のオーブンのファンとヒータ組立体の拡大図;第6
図は、第1図の6−6線に沿って見たオーブンの放出カ
ップと給水部組立体の部分的拡大横断面図;第7図は、
第1図のオーブンに対するヒータ電気回路の概略配線
図;第8図は、第1図のオーブンに対する制御板の正面
図である。 10…オーブン、12…キャビネット、14…ドア、1
6…方法選択手段、18…空洞、26…ファン、36…
ヒータ、46…給水手段、66…カップ、84…温度制
御手段。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】大気圧のオーブン空洞(18)、該空洞を
    加熱するため該空洞内に設けられたヒータ(36)、上
    記空洞内で空気あるいは蒸気を循環させるファン(2
    6)、及び、上記ファンにより噴霧化され上記空洞内に
    循環せしめられる水を上記空洞内へ供給する給水手段
    (46)、を有する食料品を調理する蒸気および対流調
    理オーブンにおいて、 上記空洞内の温度を制御するための温度制御手段(8
    4)を備えており、 上記ファンの中心部に回転カップ手段(66)を備えて
    おり、 該回転カップ手段(66)は、上記給水手段から水を受
    け入れて、回転時に噴霧化のために上記ファンへと飛ば
    される水をシート状にするために備えられており、 上記ヒータ(36)は上記ファン(26)と同心状に取
    付けられている、 ことを特徴とするオーブン。
  2. 【請求項2】蒸気あるいは対流空気のどちらで上記空洞
    を充満させるか設定する方法選択手段(16)を備えて
    おり、該方法選択手段により上記空洞(18)内を蒸気
    雰囲気となすことが選択された場合には上記回転カップ
    手段(66)へ水を連続供給する様にしたことを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載のオーブン。
  3. 【請求項3】上記回転カップ手段(66)が縁部分(7
    4)および内側表面(70)を含み、この表面が上記縁
    部分から先広がりに傾斜しており、それによって上記回
    転カップ手段に或る量の水が溜まると上記水の層が上記
    縁部分を越えて流れ出しかつ遠心力によって噴霧化され
    る様にしたことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    のオーブン。
  4. 【請求項4】上記ヒータ(36)が上記回転カップ手段
    (66)を取り囲んでおり、それによって上記噴霧され
    る水が上記とヒータによって直ちに蒸気へ気化される様
    にしたことを特徴とする特許請求の範囲第3項記載のオ
    ーブン。
  5. 【請求項5】上記回転カップ手段(66)の上記縁部分
    (74)と上記回転カップ手段の内面との間のなす角度
    が70°〜85°の範囲にあることを特徴とする特許請
    求の範囲第3項記載のオーブン。
  6. 【請求項6】上記ファン(26)が半径流ファンであ
    り、それにより空気あるいは蒸気が上記空洞内で上記フ
    ァンに向かってほぼ軸方向に流れかつそれから上記ファ
    ンから上記ヒータを横断して半径方向外側へ流れる様に
    したことを特徴とする特許請求の範囲第3項記載のオー
    ブン。
  7. 【請求項7】上記空洞から凝縮液を排出する開放ドレン
    (33)から成る、上記オーブン空洞(18)を実質上
    大気圧に維持する手段を備えていることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項記載のオーブン。
  8. 【請求項8】上記回転カップ手段(66)へ連続的に給
    水するための制御設定を含む制御手段を備えていること
    を特徴とする特許請求の範囲第3項記載のオーブン。
  9. 【請求項9】オーブン空洞(18)、ヒータ(36)、
    上記オーブン空洞内への給水手段(48)、上記オーブ
    ン空洞内で水をシート状に形成し該水のシートを噴霧化
    する手段、該噴霧化された水を蒸気発生のための上記ヒ
    ータへと導き該蒸気を上記オーブン空洞内で循環させる
    ファン(26)、および上記ヒータを選択的に制御する
    手段(84)を含む、オーブンにおける蒸気による食料
    品加熱方法において、 上記オーブン内に配置された回転カップ手段(66)内
    に連続的に水を供給し、上記回転カップ手段をその縁部
    分の中心と同軸にて回転させ、これにより遠心力で水を
    上記縁部分上にて薄膜状となし該縁部分から実質的に円
    形のパターンで平面状に外方へと放射させて噴霧化し、
    かくして噴霧化された水を上記ファン(26)に至らし
    め該ファンにより上記ヒータ(36)へと導き、該ヒー
    タにより水を連続的に気化させ、上記ヒータを上記オー
    ブン空洞内を所定温度に維持する様に制御する、 ことを特徴とする、食料品加熱方法。
  10. 【請求項10】連続的に供給される水を、上記回転カッ
    プ手段の回転する実質上円形の周辺縁部分(74)上を
    フィルム状にして流し、これにより遠心力で上記水のフ
    ィルムを実質的に平面状の円形パターンで散乱させ噴霧
    化することを特徴とする特許請求の範囲第9項記載の食
    料品加熱方法。
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