JPH0637224B2 - 易開封性容器 - Google Patents

易開封性容器

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JPH0637224B2
JPH0637224B2 JP22959086A JP22959086A JPH0637224B2 JP H0637224 B2 JPH0637224 B2 JP H0637224B2 JP 22959086 A JP22959086 A JP 22959086A JP 22959086 A JP22959086 A JP 22959086A JP H0637224 B2 JPH0637224 B2 JP H0637224B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は易開封性容器に関するものである。さらに詳し
くいえば、本発明は、食品類の包装用、特に加熱殺菌包
装用として好適に用いられる蓋材を強固にヒートシール
でき密封性に優れるとともに、開封性にも優れているリ
ブ部またはカール部を有するフランジ付易開封性容器に
関する。
〔従来の技術〕
従来、食品類などの包装のために、フランジ付容器が多
用されており、容器に内容物を充填したのち、蓋材をヒ
ートシールすることにより密封されている。しかし、こ
のようにして形成されるヒートシール容器は、ヒートシ
ール強度を高くして密封性を高くすると、内容物を使用
するときの開封性が悪く、刃物などでの開封が必要とな
り、一方開封性を良くするために適度な層間接着力の材
料を選択すると、温度、圧力、時間などのヒートシール
条件や充填物などの夾雑物によりシール性が大幅に変わ
り、一定の接着力が得られず密封性が低下するため、特
にレトルトなどの加熱殺菌など内圧が高くなる包装には
用いられないという欠点がある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
この問題点を解決するため、本出願人は容器本体として
多層容器本体を用い、使用時の開封を一般に行われてい
るシール層間で行うのではなく、多層容器本体の層間を
開封剥離面とし、ヒートシール部の内側の最内層に環状
の切断線(切り込み)を設けることにより、切断線より
内側の多層容器本体には最内層を剥離させず残しつつ、
最内層とともに蓋材を剥離する易開封性容器を提案し
た。しかし、この種の容器にあっては、多くの場合、容
器本体のフランジ部の強度、剛性、他容器との嵌合性な
どの物性面、使用感、意匠性の点から、フランジ部端部
にリブまたはカール等を設けることが行われている。そ
して、前記提案の易開封性容器においてリブまたはカー
ルを設ける場合には、多層容器本体の層間剥離の開始を
促すために、多層容器本体フランジ部のヒートシール部
の内側のみならず、外側にも切断線を設けることが必要
となる。特に外側の切断線がヒートシール部の外側の端
部と一致しない場合、またはヒートシール部近傍にない
場合には、易剥離性が損なわれる。しかし切断線とヒー
トシール部端部の位置関係を正確に制御することは困難
であり、前記提案の特長を十分に発揮し得なかった。
本発明は、前記提案の易開封性容器のリブ部またはカー
ル部の部分形状を特定することにより、容易に多層容器
本体の層間剥離を可能に易剥離性とした、フランジ部端
部にリブ部またはカール部を有する易開封性容器を提供
しようとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
すなわち、本発明はフランジ部端部にリブ部またはカー
ル部を有する多層容器本体と該多層容器本体のフランジ
部でヒートシールされる蓋材とからなる容器において、
該多層容器本体の層間接着力を該フランジ部と該蓋材と
の接着力よりも小さくなるように構成するとともに、ヒ
ートシール部の内側のフランジ部に環状の切断線を設
け、かつリブ部またはカール部のフランジ面近傍に切り
欠き部を設けたことを特徴とする易開封性容器を提供す
るものである。
以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明する。第4図
は本出願人が先に提案したカール部10を有する易開封
性容器の部分断面図である。1は多層容器本体の最内
層、2はこれに接する層である。3はフランジ部で内容
物を充填したのち蓋材(4、5)で蓋をし、この蓋材を
多層容器本体の最内層1とフランジ部3でタイトにヒー
トシールする。6はヒートシール部で、多層容器本体と
蓋材は多層容器本体のフランジ部で難剥離ヒートシール
されている。7および8は切断線である。9はつまみ部
でここで剥離を開始し、切断線8と切断線7の間で多層
容器本体の最内層を容器から剥離することによって蓋材
を容器から剥離する。
第1図は本発明の易開封性容器の一実施態様のリブ部1
1に切り欠き部12を有する易開封性容器の多層容器本
体の斜視図である。この場合、多層容器本体のフランジ
部端部に設けられたリブ部には、下方からフランジ面に
至る切り欠き部12が設けられている。フランジ部3の
内側端部は、ゆるやかな傾斜面からなる非ヒートシール
面13を形成しており、この非ヒートシール面13に切
断線7が設けられている。
本発明の易開封性容器において、切り欠き部は、リブ部
またはカール部のフランジ面近傍に設けられ、フランジ
面近傍に多層容器本体の最内層とそれに接する層との断
面を露出させることにより、開封時に多層容器本体最内
層の剥離のきっかけを与えるもので、第1図ではリブ部
の下方から幅をもってフランジ面まで切り欠かれている
が、前記目的を達成できるものであれば、その大きさ、
形状は問わない。従って、切り欠き部はリブ部またはカ
ール部のフランジ面近傍に設けられた切り込みであって
もよいし、穴のようなものでもよい。しかしながら、そ
の位置はフランジ面近傍にあることが必要であり、フラ
ンジ面から遠すぎると、多層容器本体の最内層の剥離の
きっかけが得られない。
また、本発明においては、切り欠き部より最内層の剥離
が開始されるため、切断線はフランジ部内側端部のみに
設けるだけで足り、フランジ部外周部の切断線はヒート
シールによるエッジ効果により切断可能となり必ずしも
必要ではないが、あってもよい。
第2図は本発明の易開封性容器の他の実施態様における
多層容器本体の斜視図である。この場合、リブ部11の
切り欠き部は、フランジ部3と接する位置で切断され
ず、フランジ面まで起き上がってフラット面14を形成
している。なおこの場合、フラット面14の延長部14
とリブ11は連続していてもよい。
第3図(a)は第1図の多層容器本体に蓋材をヒートシ
ールした本発明の易開封性容器の切り欠き部の部分断面
図である。フランジ部3の非ヒートシール面13に切断
線7が設けられている。ヒートシール部6はフランジ部
3の外周から非ヒートシール面外周に及んでいる。蓋材
(4、5)には開封を容易にするためのつまみ部9が設
けられている。第3図(b)は、第2図の多層容器本体
に蓋材をヒートシールした本発明の易開封性容器の切り
欠き部を含む部分の部分断面図であり、(a)(b)と
もに切り欠きにより、多層容器本体のフランジ面近傍に
おいて、多層容器本体の最内層1とそれに接する層2の
断面が露出している。従って、つまみ部9を持ち上げて
開封する際、切り欠きによって露出した最内層1とそれ
に接する層2との層間で剥離が開始され、それに続いて
ヒートシール部外縁の最内層がヒートシール部外端に沿
って切断され、さらに最内層が剥離して開封が進む。
前記各図において、切断線7は蓋材を剥がす際にフラン
ジ部内周で多層容器本体の最内層を切断するためのもの
で、この切断線は通常、環状の切り込みとして設けられ
ているが、蓋材を剥がすときに最内層を容易に切断でき
るものであればどのようなものでもよく、最内層のみな
らず最内層に接する層まで切断されていても、最内層の
一部だけ切断されていてもよい。また、この切断線は
円、三角形、四角形など環状にフランジ内周に全周にわ
たって設けてもよいし、一部は残しておいてもよい。蓋
材の一部がついたまま剥がすような場合には、そこの部
分だけ切断線を入れないようにする。
切断線の形成方法としては環状刃の押し込み法によるも
の、加熱環状体の押しつけによるもの、切削刃による切
削加工によるもの、超音波加工、レーザー加工などによ
るもの、せん断力によるずれによるものまたはこれらの
組み合わせによるものなどがある。
ヒートシール部の内縁と切断線までの長さtは通常1mm
〜10mm、好ましくは1.5mmから5mmとする。ヒートシ
ールする際にtが上記範囲に制御することが困難な場合
には、第1図、第2図、第3図(a)および第3図
(b)における如く、フランジ部非ヒートシール面に切
断線を設けることが好ましい。上記図における非ヒート
シール面は傾斜面であるが、その他、段差面としたり、
あるいは容器本体の最内層上に熱非融着層を設け、これ
を非ヒートシール面とすることもできる。
また、切り欠き部の形成方法としては、容器成形時の金
型形状を変える方法、シートから容器を熟成した後の容
器打ち抜き時に形成する方法などがある。
本発明の易開封性容器における多層容器本体の形状は特
に限定されるものではないが、通常、円、四角などであ
り、この形状のフランジ部に沿って蓋材が環状にヒート
シールされる。また、カップ状であっもトレー状であっ
てもよい。
蓋材(4、5)は第3図(a)および第3図(b)では
2層フイルムとなっているが、単層フイルムであっても
多層フイルムであってもいずれでもよく、特に制限はな
い。多層フイルムを用いた場合について説明すると、プ
ラスチックの単層フイルム、多層フイルム、紙、アルミ
箔、またはこれらの複合材料等からなる基材5と、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、エチレン−α−オレフィン
共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体等からなる多
層容器本体の最内層との易ヒートシール性を有する樹脂
からなるシーラント層4とからなっているものが好適に
用いられる。
多層容器本体の多層構造について説明すると、多層シー
トの層間接着力が蓋材と多層容器本体のヒートシール強
度より小さく、蓋材を剥離する場合、多層容器本体の層
間で剥離がおこり、蓋材の開封が容易なものであれば特
に制限はないが、この多層容器本体の層間剥離強度は2
00〜1500g/15mm(引張速度300mm/mi
n、以下同じ)、好ましくは300〜1200g/15
mm程度であり、容器の使用分野によって適宜決定すれば
よい。またフランジ部の最内層の厚みは通常5〜150
μm、好ましくは10〜100μmである。
このような多層容器本体の材質としては、特に制限はな
く、ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ
アミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、熱可塑性エラスト
マーなど、あるいはこれらの混合物、さらには各種添加
剤含有樹脂、無機充填剤を5〜70重量%混合した樹脂
などがある。これらの樹脂配合物からなる層の組み合わ
せによって、目的とする剥離強度に適した樹脂を選定す
ればよい。
次にレトルト用多層容器本体の材質としては、好ましく
は(イ)ポリプロピレン系樹脂とポリエチレン系樹脂と
の混合樹脂層と(ロ)高密度ポリエチレン樹脂層の組み
合わせからなるものが用いられる。この混合樹脂層に用
いられるポリプロピレン系樹脂としては、高結晶性のプ
ロピレン単独重合体のほかに、エチレン、ブテン−1、
ペンテン−1、3−メチルブテン−1、4−メチルペン
テン−1などのα−オレフィンとのランダム共重合体
や、これらの混合物などが挙げられる。なお、ランダム
共重合体としては多段重合で得られるホモポリプロピレ
ンとの混合物であってもよい。前記共重合体において
は、共重合モノマーの割合が10モル%以下のものが好
ましい。また、これらのポリプロピレン系樹脂は、メル
トインデックス(MI)が0.1〜20の範囲にあるもの
が好適である。
一方、該混合樹脂層に用いられるポリエチレン系樹脂と
しては、低密度(高圧法低密度ポリエチレン、直鎖状低
密度ポリエチレンなど)、中密度および高密度ポリエチ
レンのいずれも使用することができ、また、エチレン単
独重合体のほかに、プロピレンや、ブテン−1、ペンテ
ン−1、3−メチルブテン−1、4−メチルペンテン−
1などのα−オレフィンまたは酢酸ビニルとの結晶性あ
るいは低結晶性ないし非晶性のランダムまたはブロック
共重合体、あるいはこれらの混合物なども使用すること
ができる。前記共重合体においては、共重合モノマーの
割合は20モル%以下のものが好ましい。また、これら
のポリエチレン系樹脂は、メルトインデックスが0.02〜
50の範囲にあり、かつ密度が0.850〜0.980g/cm3
範囲にあるものが好適である。
前記のポリプロピレン系樹脂とポリエチレン系樹脂との
割合は、好ましくは重量基準で50:50ないし97:
3、さらに好ましくは60:40ないし95:5の範囲
で選ばれる。
さらに、この樹脂混合物には、所望に応じ、その相溶性
を改善するために第3の樹脂成分を配合することができ
る。このような第3樹脂成分としては、例えば不飽和カ
ルボン酸またはその誘導体により変性された変性ポリオ
レフィン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−
アクリレート共重合体、エチレン−プロピレンゴム、エ
チレン−プロピレン−ジエン系ゴム、ポリブテン、ポリ
イソブチレン、ポリブタジエン系ゴム、ポリイソプレン
系ゴム、アタクチックポリ−4−メチルペンテン−1、
スチレン−ブタジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジ
エンゴム、イオン架橋オレフィン共重合体(アイオノマ
ー)などが挙げられ、これらはそれぞれ単独で用いても
よいし、2種以上組み合わせて用いてもよい。これらの
第3成分はポリプロピレン系樹脂100重量部あたり、
30重量部以下の量で用いることが好ましい。
本発明の多層容器本体のもう一つの層の高密度ポリエチ
レン樹脂層に用いられる高密度ポリエチレン樹脂として
は、エチレン単独重合体のほかに、プロピレンや、ブテ
ン−1、ペンテン−1、3−メチルブテン−1、4−メ
チルペンテン−1などのα−オレフィンとの共重合体な
どが挙げられる。この共重合体においては、共重合モノ
マーの割合は10モル%以下のものが好ましい。この高
密度ポリエチレン樹脂は、密度が0.940〜0.975g/cm3
の範囲にあるものが好ましく、また、密度や分子量分布
の異なるものの混合物であってもよい。
本発明の多層容器本体は上記のような樹脂層からなる2
層のものでもよいが、ガスバリヤー性の向上や、容器の
変形を少なくする目的で、さらに他の材料からなる層を
積層した3層以上の多層容器を用いてもよい。他の材料
からなる層としては、例えばエチレン−ビニルアルコー
ル共重合体、ポリ塩化ビニリデン、ナイロン、ポリエチ
レンテレフタレートなどの樹脂層やアルミ蒸着層などの
ガスバリヤー性に優れたものが挙げられる。これら他の
材料からなる層は、1層のみでもよいし、2層以上から
なる多層体であってもよく、また、無機充填剤10〜8
0重量%を含有する樹脂層を有するものであってもよ
い。
多層容器本体の層構成は、蓋材のシーラント層樹脂によ
り適宜選定されるが、例えば蓋材がポリエチレン系シー
ラント層の場合、上記の樹脂層の組み合わせにおいて
は、高密度ポリエチレン層を多層容器本体の最内層とす
る。
なお、本発明の易開封性容器にあっては、多層容器本体
に剥離層を有する本発明の特徴を有する限り、多層容器
本体の最内層の内側に必要に応じて、シール層など他の
層を有していてもよい。この容器は、前記した組み合わ
せの樹脂を用いて、共押出多層シートあるいはラミネー
トシートを、真空成形、圧空成形などにより成形した
り、多層射出成形、多層射出ブロー成形、多層ブロー成
形などによって得ることができる。さらに、紙などの容
器の内側に多層フイルムを熱成形することによっても得
ることができる。
ラミネート加工としては、例えばエキストルージョンラ
ミネート、ホットメルトラミネート、ドライラミネー
ト、ウエットラミネートなどの方法を用いることができ
る。
また、本発明の易開封性容器においては、開封性をさら
に向上させるために、上記したように蓋材につまみ部を
設けることの他、切り欠き部の上方のフランジ部に舌片
を載せて蓋材をヒートシールし、この舌片をつまみ部の
代わりとすることも可能である。また、舌片をはさむの
ではなく、蓋材の切り欠き部の上方に位置する部分のみ
につまみ部を設け、これを舌片状の舌片部としてもよ
い。
〔作用〕
本発明の易開封性容器に商品を封入し、蓋材をヒートシ
ールしたものを開封するときは以下のような動作で簡単
に開封することができる。
例えば、第3b図において、つまみ部9を上方にもちあ
げる。すると、切り欠きによって露出した最内層1とそ
れに接する層2との層間で剥離が開始され、それに続い
てヒートシール部外縁の最内層が切断され、それにつれ
て最内層1とこれに接する層2の間で剥離が進行し、切
断線7のところまで最内層が剥離し、蓋材が剥がされ
る。従って、蓋材と多層容器本体が難剥離ヒートシール
されていても容易に開封できる。さらに、切断線をフラ
ンジ部のヒートシール部の外側にも設けた場合には、最
内層の切断および剥離がさらに容易となり、開封性が向
上する。
この結果、リブ部またはカール部を有することから強
度、意匠性等にも優れ、かつ開封が容易であるととも
に、ヒートシールの剥離強度を高くしても剥離が可能で
あるため、ボイル、レトルト処理に耐える優れた易開封
性容器となる。
〔実施例〕
次に実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本
発明はこれらの例によってなんら限定されるものではな
い。
実施例1 共押出成形により次の多層シートを成形した。内層:高
密度ポリエチレン樹脂層 70μm〔出光石油化学
(株)、出光ポリエチ 440M、密度0.96g/cm3
MI 0.9g/10分、分子量分布小〕 外層:ポリプロピレン系樹脂層 200μm ポリプロ
ピレン〔出光石油化学(株) 出光ポリプロ E−10
0G、MI 0.6g/10分〕80重量%と低密度ポリ
エチレン樹脂〔東洋曹達工業(株)、ペトロセン 17
2、密度0.92g/cm3、MI0.3g/10分〕15重量%
と高密度ポリエチレン樹脂〔出光石油化学(株)出光ポ
リエチ 530B〕5重量%の混合物 このシートより真空、圧空成形により、長さ6mmのリブ
部を有する60mmφ×40mm(高さ)のフランジ付多層
容器本体を成形した。この多層容器本体のフランジ部内
周部に、傾斜角θ=20°の傾斜面を設け、t=2mmの
位置に深さ60μmの切断線を設けた。リブ部にはリブ
下部からフランジ面に至る長さ7mmの切り込み2本を1
0mm間隔で入れ、切り込み間の切片を持ち上げ、フラッ
ト面とした後カットした。この多層容器本体に、舌片部
を有する蓋材〔配向ナイロン/ポリ塩化ビニリデン/直
鎖状低密度ポリエチレン(15μ/20μ/40μ)〕
を舌片部が多層容器本体の切り欠き部に位置するよう
に、ヒートシールした。
このようにして得られた易開封性容器を、蓋材の舌片部
を持って開封したところ、舌片部下部の切り欠き部より
剥離が開始し、切断線のところで最内層が切断し、容易
に開封することができた。
〔発明の効果〕
本発明により、シール強度が高く、密封性に優れ、リブ
部またはカール部を有することから強度、意匠性等にも
優れ、リブ部またはカール部に特に形成の困難な切断線
を設けなくても開封が容易に行え、しかも耐熱性が良好
で、ボイルやレトルト処理が可能であるなど、優れた特
徴を有している易開封性容器を得ることができ、その実
用的価値は極めて大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の易開封性容器の一実施態様における多
層容器本体の斜視図、第2図は本発明の易開封性容器の
他の一実施態様における多層容器本体の斜視図、第3図
(a)および第3図(b)は第1図および第2図の多層
容器本体に蓋材をヒートシールした易開封性容器の部分
断面図、第4図は本出願人が先に提案した易開封性容器
の部分断面図である。 図中、符号1は多層容器本体の最内層、2それに接する
層、3はフランジ部、4は蓋材(4、5)のシーラント
層、5は蓋材(4、5)の基材、6はヒートシール部、
7および8は切断線、9はつまみ部、10はカール部、
11はリブ部、12は切り欠き部、13は非ヒートシー
ル面である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フランジ部端部にリブ部またはカール部を
    有する多層容器本体と該多層容器本体のフランジ部でヒ
    ートシールされる蓋材とからなる容器において、該多層
    容器本体の層間接着力を該フランジ部と該蓋材との接着
    力よりも小さくなるように構成するとともに、ヒートシ
    ール部の内側のフランジ部に環状の切断線を設け、かつ
    リブ部またはカール部のフランジ面近傍に切り欠き部を
    設けたことを特徴とする易開封性容器。
JP22959086A 1986-09-30 1986-09-30 易開封性容器 Expired - Lifetime JPH0637224B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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