JPH0637063U - 油圧パワーステアリング装置 - Google Patents

油圧パワーステアリング装置

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JPH0637063U
JPH0637063U JP7947192U JP7947192U JPH0637063U JP H0637063 U JPH0637063 U JP H0637063U JP 7947192 U JP7947192 U JP 7947192U JP 7947192 U JP7947192 U JP 7947192U JP H0637063 U JPH0637063 U JP H0637063U
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JP
Japan
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input shaft
output shaft
recess
hydraulic
shaft
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Application number
JP7947192U
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English (en)
Inventor
学 高岡
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Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 トーションバー6を介し連結される入力軸2
と出力軸3との相対回転量に応じ、コントロールバルブ
30によって操舵補助用油圧アクチュエータ20に供給
される作動油の圧力を制御する。入力軸2と出力軸3の
対向端部の一方に凹部3aが形成され、その対向端部の
他方2aは、その凹部3aに隙間を有するように嵌合さ
れる。その隙間δが、油圧アクチュエータ20の作動油
流路に連通する。その凹部3aの内周およびその対向端
部2aの他方の外周の少なくとも一方に、その作動油を
溜めるための窪み70が形成される。 【効果】 入力軸の出力軸に対する相対的な傾きを小さ
くし、入力軸と出力軸との相対回転を円滑化して操舵補
助力を精度良く制御できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、入力軸と出力軸との相対回転量に応じて操舵補助力を制御するコン トロールバルブを備えた油圧パワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5は従来の油圧パワーステアリング装置を示し、操向操作により回転する入 力軸101と、この入力軸101にトーションバー102を介し同軸心に連結さ れる出力軸103と、その入力軸101と出力軸103との相対回転量に応じて 操舵補助用油圧アクチュエータ104に供給される作動油の圧力を制御するコン トロールバルブ105とを備える。その出力軸103の外周に形成されたピニオ ン106にラック107が噛み合い、そのラック107に操舵用車輪が連結され る。
【0003】 その入力軸101の下端部と出力軸103の上端部とは相対向し、その出力軸 103の上端部に凹部103aが形成され、その凹部103aに摩擦係数の低減 のためにテフロンコーティングされたブッシュ108が嵌合され、このブッシュ 108に入力軸101の下端部101aが隙間を有し挿入され、そのブッシュ1 08の内周により入力軸101の下端が支持されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来の構造ではブッシュ108を凹部103aに固定する必要があること から、ブッシュ108は軸方向の割り溝を有し、径方向寸法が小さくなるよう弾 性変形した状態で凹部103aに嵌合され、凹部103aの内周に押し付けられ ている。そのためブッシュ108の内周の真円度は低かった。また、割り溝を有 さない円筒形のブッシュ108を凹部103aに圧入することで固定することも 行なわれているが、圧入の際に変形するため、やはりブッシュ108の内周の真 円度は低かった。そのため、ブッシュ108の内周と入力軸101の外周との間 の隙間をある程度よりも小さくすることができず、入力軸101が出力軸103 に対し相対的に傾き、入力軸101と出力軸103とが円滑に相対回転せず、操 舵補助力を精度良く制御することができないという問題があった。
【0005】 本考案は上記従来技術の問題を解決することのできる油圧パワーステアリング 装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案の特徴とするところは、操向操作により回転する入力軸と、この入力軸 にトーションバーを介し連結される出力軸と、その入力軸と出力軸との相対回転 量に応じて操舵補助用油圧アクチュエータに供給される作動油の圧力を制御する コントロールバルブとを備え、その入力軸と出力軸の対向端部の一方に凹部が形 成され、その対向端部の他方はその凹部に隙間を有するように嵌合され、その隙 間が油圧アクチュエータの作動油流路に連通され、その凹部の内周およびその対 向端部の他方の外周の少なくとも一方に、その作動油を溜めるための窪みが形成 されている点にある。
【0007】
【考案の作用および効果】
本考案の油圧パワーステアリング装置によれば、入力軸と出力軸の対向端部の 一方に形成された凹部の内周と、その対向端部の他方の外周との間の隙間は、油 圧アクチュエータの作動油により確実に潤滑することができる。よって、その凹 部にブッシュを挿入することなく入力軸と出力軸との摩擦を低減でき、且つ、そ の凹部の内周の真円度は機械加工によって従来のようなブッシュの内周の真円度 よりも高くできる。これにより、その隙間を従来のブッシュの内周と入力軸の外 周との間の隙間よりも小さくし、入力軸の出力軸に対する相対的な傾きを小さく することができるので、入力軸と出力軸との相対回転を円滑化して操舵補助力を 精度良く制御できる。
【0008】
【実施例】 以下、図面を参照して本考案の実施例を説明する。
【0009】 図1に示すラックピニオン式油圧パワーステアリング装置1は、車両のハンド ル(図示省略)に連結される筒状の入力軸2と、この入力軸2にトーションバー 6を介し連結される出力軸3とを備え、そのトーションバー6の捩れにより入力 軸2と出力軸3とは相対回転する。すなわち、入力軸2と出力軸3とは同心で、 入力軸2の下端部2aは上部よりも小径とされ、この入力軸2の下端部2aに対 向する出力軸3の上端部に凹部3aが形成されている。その凹部3aの内周は上 部が下部よりも大径とされ、図2に示すように、その凹部3aの内周上部に入力 軸2の下端部2aが数十ミクロンの隙間δを有するように嵌合されている。その 隙間δが可及的小さくなるように、その凹部3aの内周上部と入力軸2の下端部 2aの外周は機械加工により真円度が高くされている。また、入力軸2と凹部3 aの内周下部とにトーションバー6が挿入され、トーションバー6の上端はピン 4を介し入力軸2に連結され、トーションバー6の下端はセレーション5を介し 出力軸3に連結されている。
【0010】 その入力軸2は、バルブハウジング7に対し単一のベアリング8を介して回転 可能に支持されている。その出力軸3は、ラックハウジング9に対し一対のベア リング10、11を介して回転可能に支持されている。その出力軸3にピニオン 15が形成され、このピニオン15に噛み合うラック16がサポートヨーク40 により支持され、そのラック16に操舵用車輪(図示省略)が連結される。これ により、操向操作による入力軸2の回転はトーションバー6を介してピニオン1 5に伝達され、このピニオン15の回転によりラック16は車両幅方向に移動し 、このラック16の移動により車両の操舵がなされる。
【0011】 操舵補助力を付与する油圧アクチュエータとして油圧シリンダ20が設けられ ている。この油圧シリンダ20は、ラックハウジング9により構成されるシリン ダチューブと、ラック16に一体化されるピストン21を備えている。そのピス トン21により仕切られる油室22、23に、操舵方向と操舵抵抗に応じて圧油 を供給する油圧コントロールバルブ30が設けられている。
【0012】 そのコントロールバルブ30は、前記バルブハウジング7の内部に相対回転可 能に挿入されると共に入力軸2を囲む筒状の弁部材31を備えている。この弁部 材31は、前記出力軸3にピン32を介して同行回転するよう連結されている。 また、弁部材31とバルブハウジング7との間に、ポンプ33に接続される入口 ポート34と、タンク35に接続される出口ポート36と、前記油圧シリンダ2 0の一方の油室22に接続される第一ポート37と、他方の油室23に接続され る第二ポート38とが配置されている。各ポート34、36、37、38は、入 力軸2と弁部材31との間の油路を介し連通し、その油路はトーションバー6の ねじれに伴う入力軸2と弁部材31との相対回転により開度が調節される。すな わち、図4に示すように、弁部材31の内周に軸方向に沿う第1凹部50が周方 向等間隔に8ケ所形成されている。その第1凹部50の周方向間に対向するよう に入力軸2の外周に第2凹部51が周方向等間隔に8ケ所形成されている。その 第1凹部50は、弁部材31の流路53を介し前記第1ポート37に連通するも のと、弁部材31の流路54を介し第2ポート38に連通するものとが、周方向 に交互に並列する。その第2凹部51は、弁部材31の流路55を介し前記入口 ポート34に通じるものと、入力軸2の下方流路52aからトーションバー6と 入力軸2との内外周間の流路52cを介し入力軸2の上方流路52bから出口ポ ート36に通じるものとが、周方向に交互に並列する。図4は操舵が行なわれて いない状態を示し、入口ポート34と出口ポート36とが連通し、ポンプ33か らコントロールバルブ30に流入する油はタンク35に還流し、操舵補助力は発 生しない。左右一方へ操舵することによって生じる操舵抵抗によりトーションバ ー6がねじれ、弁部材31と入力軸2とが相対回転すると、第1凹部50と第2 凹部51との相対位置が変化し、入口ポート34と第1ポート37との間の油路 Aの開度が大きくなり、第1ポート37と出口ポート36との間の油路Bが絞ら れ、入口ポート34と第2ポート38との間の油路Cが絞られ、第2ポート38 と出口ポート36との間の油路Dの開度が大きくなる。これにより、油圧シリン ダ20の一方の油室22に操舵方向と操舵抵抗に応じた圧力の圧油が供給され、 また、他方の油室23からタンク35に油が還流し、車両の左右一方への操舵補 助力が油圧シリンダ20からラック16に作用する。左右他方へ操舵すると、弁 部材31と入力軸2とが左右一方へ操舵した場合と逆方向に相対回転し、入口ポ ート34と第2ポート38との間の油路Cの開度が大きくなり、第2ポート38 と出口ポート36との間の油路Dが絞られ、入口ポート34と第1ポート37と の間の油路Aが絞られ、第1ポート37と出口ポート36との間の油路Bの開度 が大きくなる。これにより、車両の左右他方への操舵補助力が油圧シリンダ20 からラック16に作用する。
【0013】 その油圧シリンダ20の作動油がポンプ33からタンク35に還流する途中で バルブハウジング7から漏洩するのを防止するため、入力軸2の外周とバルブハ ウジング7の上部内周との間に介在するオイルシール60、出力軸3の外周とバ ルブハウジング7の下部内周との間に介在するオイルシール61、およびトーシ ョンバー6の上部外周と入力軸2の上部内周との間に介在するオイルシール62 が設けられている。それらオイルシール60、61、62の相対的な位置関係に より、出力軸3の凹部3aの内周と入力軸2の下端部2aの外周との間の隙間δ は、トーションバー6の外周と入力軸2の内周との間に形成されている油圧シリ ンダ20の作動油流路53cに連通する。そして、図2に示すように、入力軸2 の下端部2aの外周に周溝70が形成され、この周溝70内に油圧シリンダ20 の作動油を溜めることが可能とされている。
【0014】 上記構成によれば、出力軸3の凹部3aの内周と入力軸2の下端部2aの外周 との間の隙間δは、、油圧シリンダ20の作動油により確実に潤滑することがで きる。よって、その凹部3aにブッシュを挿入することなく入力軸2と出力軸3 との摩擦を低減でき、且つ、その凹部3aの内周の真円度は機械加工によって従 来のようなブッシュの内周の真円度よりも高くできる。これにより、その隙間δ を従来のブッシュの内周と入力軸の外周との間の隙間よりも小さくし、入力軸2 の出力軸3に対するピン4を支点とする相対的な傾きを小さくすることができる ので、入力軸2と出力軸3との相対回転を円滑化して操舵補助力を精度良く制御 できる。
【0015】 なお、本考案は上記実施例に限定されるものではない。例えば、図3に示すよ うに、入力軸2の下端部2aの外周に螺旋溝71を形成し、この螺旋溝71内に 油圧シリンダ20の作動油を溜めてもよく、また、周溝70や螺旋溝71に換え てディンプル、軸方向溝、ローレット等を形成することで作動油を溜めてもよく 、要は作動油を溜めるための窪みが形成されていればよい。また、その窪みを凹 部3aの内周に形成してもよい。また、入力軸2の下端部に凹部を形成し、その 凹部に出力軸3の上端を隙間を有して嵌合するようにしてもよい。また、本考案 を上記実施例と同様のコントロールバルブを有するボールスクリュー式油圧パワ ーステアリング装置に適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の油圧パワーステアリング装置
の断面図
【図2】本考案の実施例の入力軸の下端部の拡大図
【図3】本考案の変形例の入力軸の下端部の拡大図
【図4】本考案の実施例のロータリーバルブの部分平断
面図
【図5】従来例の油圧パワーステアリング装置の断面図
【符号の説明】
2 入力軸 3 出力軸 3a 凹部 6 トーションバー 20 油圧シリンダ 33 コントロールバルブ 70 周溝 71 螺旋溝

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操向操作により回転する入力軸と、この
    入力軸にトーションバーを介し連結される出力軸と、そ
    の入力軸と出力軸との相対回転量に応じて操舵補助用油
    圧アクチュエータに供給される作動油の圧力を制御する
    コントロールバルブとを備え、その入力軸と出力軸の対
    向端部の一方に凹部が形成され、その対向端部の他方は
    その凹部に隙間を有するように嵌合され、その隙間が油
    圧アクチュエータの作動油流路に連通され、その凹部の
    内周およびその対向端部の他方の外周の少なくとも一方
    に、その作動油を溜めるための窪みが形成されているこ
    とを特徴とする油圧パワーステアリング装置。
JP7947192U 1992-10-21 1992-10-21 油圧パワーステアリング装置 Pending JPH0637063U (ja)

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JP7947192U JPH0637063U (ja) 1992-10-21 1992-10-21 油圧パワーステアリング装置

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JP7947192U JPH0637063U (ja) 1992-10-21 1992-10-21 油圧パワーステアリング装置

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JP7947192U Pending JPH0637063U (ja) 1992-10-21 1992-10-21 油圧パワーステアリング装置

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